JP2574178B2 - スロットルバルブの支持構造 - Google Patents

スロットルバルブの支持構造

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JP2574178B2
JP2574178B2 JP1243376A JP24337689A JP2574178B2 JP 2574178 B2 JP2574178 B2 JP 2574178B2 JP 1243376 A JP1243376 A JP 1243376A JP 24337689 A JP24337689 A JP 24337689A JP 2574178 B2 JP2574178 B2 JP 2574178B2
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ball bearing
retainer
throttle
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throttle valve
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勝人 熊谷
博 山田
治美 伊藤
明彦 神谷
芳裕 岡田
宏人 西出
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、スロットルバルブの支持構造に関し、特に
スロットルチャバ内にボールベアリングを用いてスロッ
トルバルブを回動可能に軸支する構成の支持構造に関す
る。
〈従来の技術〉 ガソリン機関等混合気量によって出力制御する内燃機
関においては、吸気通路に混合気量(空気量)制御用の
スロットルバルブが介装されている(特開昭63−143340
号公報等参照)。
かかるスロットルバルブの従来の支持構造としては、
例えば第3図に示すようなものがある。
図おいて、スロットルチャンバ本体1には、スロット
ルバルブ2の軸部3が貫通する貫通孔4が形成されてお
り、該貫通孔4を囲むようにして軸受収納部5が形成さ
れている。該軸受収納部5には、外周面がスロットルチ
ャンバ本体1壁面と僅かな隙間を有してボールベアリン
グ6が収納され、収納したボールベアリング6の一側か
らリテーナ7が前記軸受収納部5内に圧入されボールベ
アリング6をスロットルチャンバ本体1内に固定支持し
ている。スロットルバルブ2の軸部3は、吸気通路8側
より順次前記貫通孔4,ボールベアリング6及びリテーナ
7を貫通し、ボールベアリング6により回動可能に支持
されている。9は弾性ゴムで形成されたリップシールで
ある。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、かかる従来の支持構造にあっては、スロッ
トルチャンバ本体1がアルミ合金製であるのに対し、ボ
ールベアリング6が鋼製であるため、線膨張係数が異な
る。このため、自動車のエンジンルーム内の環境温度を
考えると、両者の熱膨張差によりボールベアリング6と
スロットルチャンバ本体1の壁面との間に必要以上の隙
間ができる虞れがある。このようにしてスロットルチャ
ンバ本体1壁面とボールベアリング6との間の隙間が大
きくなると、エンジン振動等による両者の衝突で軟らか
い材質のスロットルチャンバ本体1の壁面(第3図にA
で示す部分)側が摩耗する虞れがある。そして、このス
ロットルチャンバ本体1壁面の摩耗量が、スロットルチ
ャンバ本体1の貫通孔4とスロットルバルブ2の軸部3
との間に予め設けてある隙間Cより大きくなると、ボー
ルベアリング6のラジアル方向への移動に伴い隙間Cが
無くなってしまい、スロットルバルブ2の軸部3がスム
ーズに回動できなくなる虞れがある。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、スロット
ルチャンバ本体壁面の摩耗を防止でき、ボールベアリン
グのラジアル方向のガタ発生を抑制できるスロットルバ
ルブの支持構造を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため本発明は、スロットルチャンバ本体に、該ス
ロットルチャンバ本体より線膨張係数の小さい材質から
なるボールベアリングを設け、該ボールベアリングの一
側よりスロットルチャンバ本体にリテーナを嵌入してボ
ールベアリングを固定支持し、スロットルチャンバ本体
を貫通するスロットルバルブの軸部を前記ボールベアリ
ングを介して回動可能に支持する構成のスロットルバル
ブの支持構造において、前記リテーナを、前記スロット
ルチャンバ本体の線膨張係数より小さく前記ボールベア
リングの線膨張係数と略等しい線膨張係数の材質で形成
する一方、前記ボールベアリング外周面とスロットルチ
ャンバ本体壁面との間に前記リテーナを延設して少なく
ともボールベアリング外周面をリテーナ延設部で覆うと
共に、前記リテーナ延設部外周面とスロットルチャンバ
本体壁面との間に間隙を設ける構成とした。
〈作用〉 上記の構成によれば、スロットルチャンバ本体壁面の
摩耗が防止でき、ボールベアリングのラジアル方向のガ
タの発生を抑制できるので、スロットルバルブ軸部とス
ロットルチャンバ本体の貫通孔との間に予め設定してあ
る隙間を維持でき、スロットルバルブの軸部外周がスロ
ットルチャンバ本体の軸部貫通孔内面に接触するのを防
止できるようになる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施例を示す第1図において、スロット
ルチャンバ本体11は、従来と同様でアルミダイカスト製
であり、スロットルバルブ12の軸部13が貫通する貫通孔
14が形成されており、該貫通孔14を囲むようにして軸受
収納部15が形成されている。該軸受収納部15には、前記
貫通孔14を貫通するスロットルバルブ12の軸部13を回動
可能に支持するための例えば鋼製のボールベアリング16
と、該ボールベアリング16をスロットルチャンバ本体11
に固定支持するための同じく鋼等で形成されるリテーナ
17が収納されている。
前記ボールベアリング16は、前記リテーナ17に形成し
た延設部17Aによりその外周全面を覆われてリテーナ17
で保持され、かつボールベアリング16より突出する前記
延設部17Aの先端部17Bを折曲することによりリテーナ17
にカシメ固定されリテーナ17と一体化されている。そし
て、ボールベアリング16を一体化したリテーナ17を、ス
ロットルチャンバ本体11の軸受収納部15に圧入して、ボ
ールベアリング16をスロットルチャンバ本体11に組込
む。また、圧入状態においてリテーナ17の延設部17A外
周面は、スロットルチャンバ本体11壁面との間に間隙18
を有するよう形成されている。19は従来と同様のリップ
シールである。
かかる構成のスロットルバルブの支持構造によれば、
リテーナ17は、圧入によりスロットルチャンバ本体11に
組付けているため、両者の線膨張係数が異なっていて
も、大きなガタが発生することはない。しかも、リテー
ナ17の延設部17A外周面とスロットルチャンバ本体11壁
面との間に隙間18を設けているので、前記リテーナ延設
部17Aとスロットルチャンバ本体11壁面とが衝突する心
配がなく、スロットルチャンバ本体11壁面の摩耗を防止
することができる。そして、ボールベアリング16とリテ
ーナ17とは、線膨張係数に大きな差がないため、ボール
ベアリング16のラジアル方向のガタの発生が大幅に抑制
できる。従って、貫通孔14とスロットルバルブ軸部13と
の間に予め設定してある隙間Cの変化が少なくなり、ス
ロットルバルブ装置の信頼性が向上する。また、エンジ
ンを多気筒化した場合の高周波振動に対しての耐久性が
向上するため、エンジンの高出力化及び高機能化に効果
的である。
上記第1実施例では、リテーナ17の延設部17Aをボー
ルベアリング16より長く形成して先端部17Bでボールベ
アリング16をカシメ固定する構成としたが、第2図に示
す第2実施例のように、リテーナ17の延設部17Aをボー
ルベアリング16より多少短い長さに形成してボールベア
リング16を保持し、前記リテーナ17の先端部17Bの代わ
りに別部材の金属板20をボールベアリング16とスロット
ルチャンバ本体11壁面との間に介装する構成としてもよ
い。第2図において第1図の第1実施例と同一要素には
同一符号を付してある。
尚、リテーナ17は切削加工によるので材質の選択の自
由度が大きく、スロットルチャンバ本体11及びボールベ
アリング16の材質に合わせてより良い材質を選択するこ
とが可能である。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、ボールベアリン
グのラジアル方向のガタの発生を抑制できスロットルバ
ルブ軸部の円滑な回動運動が損なわれることがない。従
って、スロットルバルブ装置の信頼性を向上できる。ま
た、エンジンを多気筒化した場合の高周波振動に対して
の耐久性が向上するため、エンジンの高出力化及び高機
能化に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の構成を示す断面図、第2
図は本発明の第2実施例の構成を示す要部拡大断面図、
第3図は従来例の構成を示す断面図である。 11……スロットルチャンバ本体、13……スロットルバル
ブ軸部、14……貫通孔、16……ボールベアリング、17…
…リテーナ、17A……延設部、18……隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 治美 群馬県伊勢崎市粕川町1671番地1 日本 電子機器株式会社内 (72)発明者 神谷 明彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 岡田 芳裕 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 西出 宏人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−44845(JP,U) 実開 昭3−41144(JP,U) 実開 昭63−147933(JP,U) 特公 昭40−7686(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルチャンバ本体に、該スロットル
    チャンバ本体より線膨張係数の小さい材質からなるボー
    ルベアリングを設け、該ボールベアリングの一側よりス
    ロットルチャンバ本体にリテーナを嵌入してボールベア
    リングを固定支持し、スロットルチャンバ本体を貫通す
    るスロットルバルブの軸部を前記ボールベアリングを介
    して回動可能に支持する構成のスロットルバルブの支持
    構造において、前記リテーナを、前記スロットルチャン
    バ本体の線膨張係数より小さく前記ボールベアリングの
    線膨張係数と略等しい線膨張係数の材質で形成する一
    方、前記ボールベアリング外周面とスロットルチャンバ
    本体壁面との間に前記リテーナを延設して少なくともボ
    ールベアンリング外周面をリテーナ延設部で覆うと共
    に、前記延設部外周面とスロットルチャンバ本体壁面と
    の間に間隙を設ける構成としたことを特徴とするスロッ
    トルバルブの支持構造。
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