JPH08184323A - シール付き転がり軸受 - Google Patents

シール付き転がり軸受

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JPH08184323A
JPH08184323A JP33885794A JP33885794A JPH08184323A JP H08184323 A JPH08184323 A JP H08184323A JP 33885794 A JP33885794 A JP 33885794A JP 33885794 A JP33885794 A JP 33885794A JP H08184323 A JPH08184323 A JP H08184323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
bearing
outer ring
ring
press
Prior art date
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Pending
Application number
JP33885794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Seki
真二 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシールの圧入による外輪外径面の変形
を吸収し、軸受箱への組み込み性の向上を図る。 【構成】 外輪2の内径面にオイルシール5を圧入状態
に取付けた軸受において、外輪2の外径面に円周凹部2
dを設ける。円周凹部2dは、外輪2のシール取付部付
近の軸方向位置から幅面にわたる幅のものとする。ま
た、円周凹部2dは、外輪2の外径面に段差を持って他
の外径面部分よりも若干小径に形成した小径部分や、あ
るいはテーパ状の凹部に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車部品に使用さ
れるオイルシール一体型軸受や、その他のシール付き転
がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品に使用されるオイルシ
ール一体型軸受として、図8に示すものが使用されてい
る。この軸受は、シール付き深溝玉軸受における内輪5
1と外輪52との間の片方のシールにオイルシール53
を用いたものである。オイルシール53は、外輪52の
内径面に形成された取付凹部52aに圧入状態に取付け
られ、リップ部が内輪51の外径面に摺接する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オイルシール53は、
芯金53aを有するものであって、ある程度の剛性があ
るため、外輪52に圧入すると、外輪52の外径面が同
図に鎖線で示すように膨張する。rは外径の膨張量を示
す。このように外輪52に膨張部分52bが生じると、
この軸受を軸受箱(図示せず)にオイルシール53側か
ら組み込む場合に、軸受箱との見かけの締め代が増加し
ているため、組み込み性の悪化や、軸受箱の孔径変化の
原因となる。このような問題は、オイルシール53の組
み込み軸受に限らず、シールを圧入した軸受一般につき
考えられる。
【0004】この発明の目的は、組み込み性の向上が図
れるシール付き転がり軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の軸受は、各々
軌道輪となる内輪と外輪との間にシールを介在させ、こ
のシールを内外いずれかの軌道輪に圧入状態に取付けた
シール付き転がり軸受において、シール取付側の軌道輪
における軸受箱または軸との嵌合周面に、シール取付部
付近の軸方向位置から幅面にわたる幅の円周凹部を設け
たものである。外輪にシールを圧入する場合は、外輪の
外径面に前記の円周凹部が設けられることになり、内輪
にシールを圧入する場合は内輪の内径面に円周凹部が設
けられることになる。前記シールは、外輪の内径面に圧
入したオイルシールであって、前記円周凹部は外輪の外
径面に段差を持って他の外径面部分よりも若干小径に形
成した小径部分としても良い。また、転がり軸受は玉軸
受であっても良い。
【0006】
【作用】この構成によると、シールの圧入により軌道輪
の径が変化しても、その変化分が円周凹部により吸収さ
れる。そのため、変形部分が軸受箱や軸への軸受の組み
込み性を阻害することがなく、組み込み性が向上する。
特に、シールとしてオイルシールを用いる場合、その芯
金のためにシールの剛性が比較的高く、軌道輪の変形の
度合いが大きいが、その場合でも軌道輪の変形による組
み込み性の阻害が、円周凹部によって防止される。ま
た、円周凹部が外輪の外径面に形成されている場合、軸
受の軸受箱への組み込みを円周凹部のある幅面側から行
うことより、円周凹部がガイド面として利用されて、偏
心や軸受の傾斜が防止され、より組み込み性の向上効果
が良くなる。円周凹部が段差を持った小径部分である場
合は、このようなガイド面としての効果がより良好に得
られる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この例は、深溝玉軸受からなるオイルシール一体型
軸受に適用したものであり、軌道輪である内輪1と外輪
2の間に、保持器3に保持された転動体4を介在させる
と共に、その両側にシール5,6が設けてある。片方の
シール5はオイルシールからなり、断面L字形の芯金5
aと、この芯金5aを被覆して2枚のリップ5ba,5
bbを有するゴム性の弾性体5bと、弾性リング5cと
で形成される。オイルシール5は、外輪2の内径面に形
成された環状のシール取付凹部2aに圧入状態に嵌合
し、2枚のリップ部5ba,5bbが内輪1の外径面に
摺接する。もう片方のシール6は、芯金にゴム製の弾性
体を被覆した弾性シールからなり、外輪2の内径面のシ
ール取付溝2bに取付けられて、先端が内輪1の外径面
に摺接する。
【0008】外輪2の軸受箱嵌合周面となる外径面2c
には、シール取付凹部2aの内端付近の軸方向位置から
外輪2の幅面にわたる幅の円周凹部2dが形成してあ
る。円周凹部2dは、外輪2の外径面2cに段差を持っ
て他の外径面部分よりも若干小径に形成した小径部分に
形成されている。
【0009】この構成の軸受によると、オイルシール5
の圧入によりその圧入部付近の外輪2の外径が鎖線で示
すように拡径状態に変形しても、その変形部分2eは円
周凹部2d内に吸収される。そのため、変形部分2eが
軸受箱7(図2)への軸受の組み込み性を阻害すること
がなく、組み込み性が向上する。シール5としてオイル
シールを用いた場合、その芯金5aのためにシール5の
剛性が比較的高く、外輪2の変形の度合いが大きいが、
その場合でも外輪2の変形による組み込み性の阻害が、
円周凹部2dによって防止される。また、円周凹部2d
が外輪2の外径面に形成されている場合、図2のように
軸受の軸受箱7への組み込みを円周凹部2dのある幅面
側から行うことより、円周凹部2dがガイド面として利
用されて、偏心や軸受の傾斜が防止され、より組み込み
性が向上する。なお、もう片方のシール6は、比較的剛
性が小さいために圧入によっても外輪2の変形が少な
く、軸受の軸受箱7への組み込み性の影響が少ない。
【0010】図3はこの発明の他の実施例を示す。この
例は、図1の実施例において、外輪2に設けられる円周
凹部2dを、幅面側が深くなるテーパ状の凹部としたも
のである。このように構成した場合も、前記実施例と同
様にオイルシール5の圧入による外輪2の変形部分が円
周凹部2d内に吸収され、軸受の組み込み性が向上す
る。
【0011】図4はこの発明のさらに他の実施例を示
す。この例は、両側のシール5,6を内輪1に取付けた
ものである。片方のシール5にはオイルシールを用い、
内輪1の外径面に形成したシール取付凹部1aに圧入状
態に取付けてある。内輪1の軸との嵌合周面となる内径
面には、シール取付凹部1aの内端付近の軸方向位置か
ら内輪1の幅面にわたる幅の円周凹部1dが形成してあ
る。円周凹部1dは、内輪1の内径面1cに段差を持っ
て他の内径面部分よりも若干大径に形成した大径部分に
形成されている。この構成の場合、オイルシール5の圧
入によって、内輪1が鎖線で示すように内側に変形する
が、この変形部分1eは円周凹部1d内に吸収される。
そのため、変形部分1eによって軸受の軸への組み込み
が阻害されることがなく、組み込み性が向上する。
【0012】図5の実施例は、通常のシール付き深溝玉
軸受に適用した例であり、両側のシール6,6を外輪2
に圧入状態に取付け、外輪2の外径面における両側に、
円周凹部2dを設けてある。図6の実施例は、円筒ころ
軸受に適用した例であり、片方のシール5を図1の実施
例と同様にオイルシールとし、もう片方のシール6に通
常の弾性体の接触形のシールを用いている。また、外輪
2のシール取付部付近の軸方向位置から幅面にわたる幅
の円周凹部2dを図1の例と同様に形成してある。
【0013】図7の例は、複列の円すいころ軸受に適用
した例である。外輪2は両列の転動体4,4に対する軌
道面を持った一体形のものとし、内輪1は各列の転動体
4,4ごとに設けた一対の分割内輪1A,1Aで形成し
てある。軸受両側において、オイルシールからなるシー
ル5,5が設けてあり、これらオイルシール5,5は外
輪2の内径面に形成されたシール取付凹部2aに圧入状
態に取付けられている。また、外輪2の外径面の両端付
近に、シール取付部付近の軸方向位置から幅面にわたる
幅の円周凹部2dを図1の例と同様に形成してある。
【0014】なお、この発明は、前記各実施例のものに
限らず、シール付き転がり軸受一般に適用できる。例え
ば、図1の実施例において、オイルシール5を軸受の両
側に設けたものとしても良く、また圧入状態に取付けら
れるシールは接触形に限らず、ラビリンスシールであっ
ても良い。
【0015】
【発明の効果】この発明のシール付き転がり軸受は、各
々軌道輪となる内輪と外輪との間にシールを介在させ、
このシールを内外いずれかの軌道輪に圧入状態に取付け
た軸受において、シール取付側の軌道輪における軸受箱
または軸との嵌合周面に、シール取付部付近の軸方向位
置から幅面にわたる幅の円周凹部を設けたため、シール
の圧入による軌道輪の変形が円周凹部で吸収され、軸受
箱や軸への組み込み性が向上する。特に、前記シールが
外輪の内径面に圧入したオイルシールであって、前記円
周凹部が外輪の外径面に段差を持って他の外径面部分よ
りも若干小径に形成した小径部分である場合に、このよ
うな組み込み性の向上効果が大きい。また、この構成の
場合は、円周凹部により、軸受箱への組み込み時のガイ
ド作用も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の部分断面図である。
【図2】同実施例の組立過程の説明図である。
【図3】この発明の他の実施例の部分断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例の部分断面図であ
る。
【図5】この発明のさらに他の実施例の部分断面図であ
る。
【図6】この発明のさらに他の実施例の部分断面図であ
る。
【図7】この発明のさらに他の実施例の部分断面図であ
る。
【図8】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1…内輪、2…外輪、2d…円周凹部、3…保持器、4
…転動体、5…シール、5a…芯金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々軌道輪となる内輪と外輪との間にシ
    ールを介在させ、このシールを内外いずれかの軌道輪に
    圧入状態に取付けたシール付き転がり軸受において、シ
    ール取付側の軌道輪における軸受箱または軸との嵌合周
    面に、シール取付部付近の軸方向位置から幅面にわたる
    幅の円周凹部を設けたことを特徴とするシール付き転が
    り軸受。
  2. 【請求項2】 前記シールが、外輪の内径面に圧入した
    オイルシールであって、前記円周凹部は外輪の外径面に
    段差を持って他の外径面部分よりも若干小径に形成した
    小径部分であり、かつ転がり軸受が玉軸受である請求項
    1記載のシール付き転がり軸受。
JP33885794A 1994-12-28 1994-12-28 シール付き転がり軸受 Pending JPH08184323A (ja)

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JP33885794A JPH08184323A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 シール付き転がり軸受

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003021119A1 (fr) * 2001-09-03 2003-03-13 Ntn Corporation Roulements a billes et a rouleaux angulaires
JP2009216197A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Jtekt Corp 転がり軸受装置および転がり軸受装置の製造方法
CN102506065A (zh) * 2011-12-16 2012-06-20 江苏南方轴承股份有限公司 一种冲压外圈滚针轴承

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