JPH07158197A - 天井フレームおよびそれを用いた天井の施工方法 - Google Patents

天井フレームおよびそれを用いた天井の施工方法

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JPH07158197A
JPH07158197A JP5308399A JP30839993A JPH07158197A JP H07158197 A JPH07158197 A JP H07158197A JP 5308399 A JP5308399 A JP 5308399A JP 30839993 A JP30839993 A JP 30839993A JP H07158197 A JPH07158197 A JP H07158197A
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JP
Japan
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ceiling
frame
hanging
fitting
engaging
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5308399A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Fukumura
貴司 福村
Kenji Nakamura
健二 中村
Shigeyuki Himeki
茂之 姫木
Masahiro Inoue
雅弘 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Panasonic Electric Works Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP5308399A priority Critical patent/JPH07158197A/ja
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井構築の作業効率を高めるとともに高い施
工精度を維持し、しかも安価に製造できる天井フレーム
提供することを目的としている。 【構成】 フレーム本体2を構成する枠部材3がフレー
ム本体2の角部において連結金物4で連結されてなる天
井フレーム1において、連結金物4には、天井スラブ1
0に吊設された吊設金具13に係合する係合金具7が、
その上端部が回動自在に支持され、かつ下端部が常態に
おいてフレーム本体2より外側方向に突出するようにば
ね9で付勢されて取付けられるとともに、連結金物4の
上端部に嵌合凹部5が形成された構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井フレーム、および
それを用いた天井の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の天井工事においては、送
風ダクト、スプリンクラー用配水管、照明器具の設置な
どの各種の設備工事や天井仕上げ工事が、それぞれ別個
に行われており、各工事間の取り合いによる時間のロス
が生じ、施工期間の長期化を招来していた。また、これ
らの作業は、高所における長時間の上向きの作業である
ほか、作業に熟練を要するが、近年の人手不足によりそ
の熟練作業者の確保ができず、同様に施工期間の長期化
を招来する原因となっていた。
【0003】これらの問題の解決を目的として、近年、
天井工事における作業の効率化による工期の短縮、重作
業の低減、作業の非熟練化等を目的とした天井と天井設
備を一体としたいわゆる天井ユニット化工法が提案さ
れ、実用されている。
【0004】この天井ユニット化工法は、作業床上にお
いて、配水設備および空調用設備等の天井設備、照明器
具、天井仕上げ材を平面視ロ字型の天井フレームに組み
込んだ天井ユニットを作製しておき、重量物の昇降を自
在に行うことができるリフターによって前記天井ユニッ
トを天井レベルまで揚重し、建築構造物の天井スラブの
所定の位置に配設された吊りボルトによって当該フレー
ムを吊設して天井の施工を行うことにより上記の目的の
達成を図る工法である。
【0005】係る天井ユニット化工法に関連して、出願
人は、図10ないし図12に示すような天井フレームを
先に提案している。
【0006】これらの図に示すように、その天井フレー
ム30は、係合溝31および吊り込み溝32、32(図
11参照)を有するアルミ製の押し出し成形体からなる
枠部材が平面視して略ロ字型に組立てられたフレーム本
体33を主体とし、このフレーム本体33の一つの角部
を形成する枠部材34、34の側面に、外方向に略水平
に突出しその先端部が下方に曲げ加工された係合金具3
5が所定幅をおいてリベットR、Rにより固定された構
成とされている。
【0007】そして、係るフレーム本体33の枠部材の
長さ方向中間部に天井設備を支持固定する支持金物を取
付けるとともに、図12に示すように、前記係合金具3
5を隣接するフレーム本体33’の係合溝(図示せず)
に引掛けるとともに、前記角部と対向する角部の近傍の
前記吊り込み用溝32に吊り込み用金物36を取付けこ
の吊り込み用金物36に吊りボルト37を取付けて天井
スラブ(図示せず)より吊り下げることにより天井を構
築するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
天井フレーム30には、以下のような解決すべき課題が
存在した。 フレーム本体33を構成する枠部材を口型に連結す
るための金物、天井フレーム30の吊り込み用金物36
および天井設備の支持金物をそれぞれ別部品としていた
ので、部品数が多くなり、その取付けに手間がかかるば
かりか、部品コストが増大していた。 天井設備の配設位置にあわせて、フレーム本体33
を構成する枠部材に直接天井設備の支持金物を取付ける
ため、フレーム本体33に歪みが生じ、施工精度が低く
ならざるを得なかった。かかる問題は、枠部材の断面剛
性を高めることにより対処することも可能であるが、枠
部材のコストが増し、必ずしも得策ではない。 図12に示したように、従来の吊り込み方法は、新
たに吊り込む天井ユニットの天井フレームの前記係合金
具35、35を隣接する天井ユニットの天井フレームの
係合溝に載せかけるとともに、対向する角部に吊り込み
用金具36を取付けて、これに吊りボルト37を取付け
て吊設するようにしていたので、天井ユニットの位置決
めや、吊り込みが難しく、手間がかかっていた。 吊設した天井ユニットについても、新たに隣接位置
に吊設する天井ユニットの荷重の一部が負荷されること
になるため、そのフレーム本体を構成する枠部材に橈み
が生じ、仕上がり精度が落ちていた。 載せかける天井ユニットの天井フレームの係合溝に
遊びがあると、各天井ユニットに位置ズレが生じて目地
の通りが悪くなり、施工精度が低くならざるを得なかっ
た。逆に、係合溝の遊びを少なくすると、吊り込みに手
間がかかっていた。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、天井構築の作業効率を高めるとともに高い施工精
度を維持し、しかも安価に製造できる天井フレーム提供
することを目的としている。また、本発明は、高い仕上
がり精度を有する天井を作業効率を高めるとともに、そ
の施工コストを低く抑さえて構築することができる天井
の施工方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
天井フレームは、フレーム本体を構成する枠部材が該フ
レーム本体の角部において連結金物で連結されてなる天
井フレームに係り、前記連結金物に、天井スラブに吊設
された吊設金具に係合する係合金具が、その上端部が回
動自在に支持され、かつその下端部が常態において前記
フレーム本体より外側方向に突出するようにばね付勢さ
れて取付けられるとともに、該連結金物の上端部にその
上端部に嵌合凹部が形成されてなることを特徴としてい
る。
【0011】本発明の請求項2に係る天井の施工方法
は、請求項1に記載の天井フレームを用いた天井の施工
方法に係り、天井スラブの下面に所定間隔おきに前記天
井フレームの目地通りに沿って複数の吊りボルトを配設
するとともに、これら吊りボルト間に前記吊設金具を取
付ける一方、作業床上において前記天井フレームに配水
設備、消火設備等の天井設備、照明器具および天井仕上
げ材を組み込んで天井ユニットを作製しておき、該天井
ユニットを揚重するとともに、前記吊りボルトに取付け
た前記吊設金具に前記連結金物に取付けた係合金具を係
合させて該天井ユニットを前記天井スラブに吊設し、天
井を構築するようにしたことを特徴としている。
【0012】
【作用】前記請求項1に記載の発明では、フレーム本体
を構成する枠部材がフレーム本体の角部において連結金
物により連結されており、これを天井スラブに吊設する
場合に、前記連結金物に取付けた係合金具を天井スラブ
に吊設された吊設金具に係合させることにより、フレー
ム本体を構成する枠部材に直接荷重が伝わることがな
い。また、連結金物に嵌合凹所が形成されており、これ
に管体を嵌合させた場合にも、その荷重は、直接枠部材
には伝わることがない。さらに、前記吊設金具はその上
端部が回動自在に支持され、かつ下端部が前記フレーム
本体より外側方向に突出するようにばね付勢されて前記
連結金物に取付けられており、当係合金具に上方から力
が作用した場合には、前記ばねが弾性変形して当該係合
金具が前記上端部の支持位置を中心として回動し、フレ
ーム本体側に退避する。
【0013】前記請求項2に記載の発明においては、天
井スラブの下面に所定間隔おきに前記天井フレームの目
地通りに沿って複数の吊りボルトが配設されるととも
に、これら吊りボルト間に吊設金具が取付けられて複数
列の天井フレームの目地の通りが出される。また、その
一方で、作業床上において前記天井フレームに前記天井
設備および天井仕上げ材が組み込こまれて天井ユニット
の作製がなされ、この天井ユニットが揚重されるととも
に、前記吊設金具に前記連結金物に取付けられた係合金
具が係合されて前記天井ユニットが天井スラブに吊設さ
れ、天井の構築がなされる。天井ユニットの吊設の際に
は、前記係合金具に上方から吊設金具が接触するが、前
記ばねが弾性変形して当該係合金具が天井フレーム側に
退避し、吊設金具との接触が解除された後は再び外側に
突出して吊設金具と係合するので、吊設金具の目地通り
を確保したまま天井ユニットが確実に吊設される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1および図2は、本発明にかかる天
井フレームの一実施例を示したものである。これらの図
において、符号1は天井フレームを示している。
【0015】図1に示すように、天井フレーム1は、平
面視して口型(1600mm角)のフレーム本体2を主
体として構成されており、このフレーム本体2は、上下
にフランジ部3a、3bを有する押出し成形されたアル
ミ合金製の枠部材3…がフレーム本体2の角部2aにお
いて連結金物4…で連結されてなるものである。
【0016】この連結金物4は、図2に示すように、略
直角に曲げ加工された板状の金物であり、その折り曲げ
た板部4a、4bの外側面に、前記枠部材3の長さ方向
端部の側面のウェブ3cをリベットR…で固定すること
によってフレーム本体2の角部が形成されるように構成
されている。
【0017】前記板部4aは、板部4bよりも上端部が
高く設定されるとともに、その上端部は、フレーム本体
2の内側方向に曲げ加工されており、フレーム本体を組
み立てた場合におけるそのガイドを構成している。
【0018】一方、板部4bの上端の略中央には、逆台
形状に切り欠かれた切欠部5が形成されており、また、
板部4bの上下方向中間部には扇型のスリット6が形成
されるとともに、板部4aの板面より外方向に突出した
断面台形状の係合金具7がこのスリット6の扇の要位置
において回動自在にリベットR’で固定されている。こ
の係合金具7には、前記スリット6をガイドとするガイ
ドピン7aが固定されるとともに、その突出させた下端
部に下方に向けてさらに突出する係合爪7bが形成され
ている。そして、この係合爪7bは板部4aに略平行で
板部4bの板面より突出する側に曲げ加工が施されてい
る。また、板部4bには係合金具7の上端部のさらに上
方位置にリベット8が打ち込まれており、このリベット
8、前記係合金具7を支持するリベットRおよび前記ガ
イドピン7aに、このガイドピン7aが前記スリット6
の当該連結金物4の角部側の端部に付勢されるようにば
ね9が卷回されており、これにより前記係合金具7が常
態においてその係合爪7bを板部4aの固定されたフレ
ーム本体2よりも外側に突出するように構成されてい
る。
【0019】図3は、本実施例に係る天井フレーム1を
用いて構築した天井構造の一例を示すものであり、図に
おいて符号Sは天井構造、Uは同天井フレーム1に天井
設備を組み込んで作製した天井ユニットを示している。
【0020】同図に示すように、天井スラブ10の下面
には、縦横に略1600mmの間隔をおいて前記天井フ
レーム1用いた天井ユニットを吊設する際の目地通りに
沿って吊りボルト11…が、天井スラブ10内に埋設さ
れたインサート12…に螺着されて垂設されるととも
に、これら吊りボルト11…間に断面コ型の長尺の吊設
金具13…が、その開口部を上方に向けた状態で一方向
に複数列を成すように取り付けられている。この吊りボ
ルト11と吊設金具13の取付部分の構造は、吊設金具
13内の取付け位置に、前記係合爪7bに対応した係合
スリット14a…の形成された断面コ字型の短尺の取付
金物14を前記スリット14a…の形成された板部を上
方位置させて配置し、これら吊設金具13および取付金
物14に吊りボルト11を挿通させるとともに、その上
下をナット15、15で固定するようになっている(図
7(c)参照)。
【0021】図4(a)〜(c)は、前記吊設金具13
の構成を示したものである。これらの図に示すように、
吊設金具13の底面13aには吊りボルト11の挿通孔
13bを挟んで両側に対称に二の孔13c…が形成され
ており、この孔13b…により施工の際の前記係合金具
7の係合爪7bと前記取付金物14のスリット14aの
係合の具合を確認できるようになっている。
【0022】そして、図3に示すように、この吊設金具
13に、前記天井フレーム1にスプリンクラー用配水管
16、照明器具17および天井仕上げ材18…(図5参
照)が組み込まれてなる天井ユニットU…が、前記連結
金物4に取付けた係合金具7の係合爪7bを係合させた
状態で吊設され天井が構築されている。
【0023】次に、本実施例にかかる天井フレーム1を
用いた天井の施工方法について説明する。図3に示すよ
うに、まず、前記天井フレーム1のサイズにあわせかつ
その目地通りに沿って縦横に略1600mmおきに吊り
ボルト11用のインサート…12をその下面に露出する
ように埋設して天井スラブ10を構築する。そして、こ
れらのインサート12…に吊りボルト11…を螺着させ
て当該天井スラブ10の下面より垂設して固定する。
【0024】次に、これら吊りボルト11…間に前記吊
設金具13を前記取付金物14を介してナット15、1
5で固定して取り付け、そのレベルを調整する。ここ
で、吊設金具13は、その端部が、常に吊りボルト11
の位置で、継ぎ足すことができるように長さを設定して
おく。また、その際には、断面コ字型の継手金物19を
吊設金具13の端部間に渡すようにし、継手金物19の
底面にも吊設金具13同様の確認用の孔(図示せず)を
形成しておく。
【0025】一方、図5に示すように、作業床F上に、
天板部20と、その下面に着脱自在に連結された脚部2
1、21とを備え、脚部21に走行車輪21a、21a
を備えた作業台22を用意しておく。なお、本実施例に
おける作業台22は、天板部20に前記天井フレーム1
を2基嵌合可能で、各種天井設備、照明器具17および
天井仕上げ材18…を組み込んだ天井ユニットUを二連
にセットできる構成とされている。
【0026】そして、作業台22の天板部20上に天井
フレーム1、1をセットし、同図に示すような天井ユニ
ットU、Uを作製する。すなわち、まず、図面左側に位
置する天井フレーム1内に照明器具17を嵌め込むとと
もに、照明器具17内に天井仕上げ材18…を嵌め込
み、さらにスプリンクラー用配水管16を一方向に連な
る連結金物4…の嵌合凹部5…に嵌め込んでこれを嵌合
凹部5の両側で支持した治具で固定し、天井ユニットU
とする。なお、本実施例ではスプリンクラーヘッド16
aは、連結金物4の裏側から天井面に落とすようにして
配設されている(図7参照)。ここで、天井ユニットU
は、天井スラブ10へ吊設する位置により、また、天井
設備のレイアウトに合わせて天井フレーム1に組み込む
天井設備を適宜変更して作製することができるが、吊り
ボルト11…間に取付けた吊設金具13の方向に合わせ
て組み込むことが望ましい。
【0027】このようにして作製した天井ユニットU、
Uを、前記作業台21の天板部20ごとリフターL(図
6参照)で揚重し、所定の吊設位置の下方まで運搬す
る。そしてさらに、図6に示すように、リフターLによ
って天井ユニットU、Uを上方に揚重するとともに、図
8に示すように、に前記連結金物4の板部4bのガイド
および係合金具7の突出部の上端を前記吊設金具13の
側面に沿わせて案内し、この連結金物4に取付けた係合
金具7の係合爪7bを前記吊設金具13内に配置した取
付金物14の係合スリット14aに係合させる。
【0028】そして、係合爪7bの係合スリット14a
への係合を前記確認用の孔13bの下方より目視して確
認した後、前記リフターLを退避させて天井ユニット
U、Uの荷重を吊りボルト11…に預け、天井ユニット
U、Uの天井スラブ10への吊設を完了する。以上の工
程を、繰り返し行い、天井の構築を行う(図3参照)。
【0029】上記構成の天井フレーム1では、フレーム
本体2を構成する枠部材3…がフレーム本体2の角部に
おいて連結金物4により連結されるとともに、この連結
金物4に嵌合凹部5が形成されているので、本実施例の
如くスプリンクラー配水管16を嵌め込んだ場合にも、
その荷重が枠部材3…には直接負荷されることなく、連
結金物4…に伝達される。また、天井ユニットUを作製
し、これを天井スラブに吊設する場合にも、前記連結金
物4の係合爪7bを前記吊設金具13内に配設した取付
金物14の係合スリット14aに係合させるので、フレ
ーム本体2を構成する枠部材3に直接荷重が伝わること
がない。
【0030】このように、上記実施例の天井フレーム1
によれば、フレーム本体2を構成する枠部材3…をフレ
ーム本体2の角部において連結する連結金物4に係合爪
7bを備えた、係合金具7を取り付けるとともに、スプ
リンクラー用配水管16支持固定する嵌合凹部5を設け
たので、従来のような、枠部材の連結によるフレーム本
体の組立て作業、フレーム本体にスプリンクラー用配水
管を支持するための支持金具の取付け作業および天井フ
レームの吊設用の吊設金具の取付け作業といった一連の
作業がフレーム本体2を組立てることにより全て完了す
ることとなり、天井の構築作業の効率を高めることがで
きるほか、部品数を減らすことにより、その分コストを
削減することができる。
【0031】また、前記連結金物4の嵌合凹部5にスプ
リンクー用配水管16を組み込んだ場合には、その荷重
をフレーム本体2を構成する枠部材3…には直接伝えず
に、連結金物4に伝えるので、前記配水管16の組み込
みによるフレーム本体2の橈みを低く抑さえ、構築する
天井の精度を高めることができるほか、天井ユニット内
における配水管16の納まりを良くすることができる。
【0032】さらに、天井ユニットUの吊設に際して、
天井スラブ10に垂設した吊りボルト11…に取付けた
吊設金具13に、係合金具7が接触しても、前記ばね9
が弾性変形して当該係合金具7が天井フレーム2側に退
避し、吊設金具13との接触が解除された後は再び外側
に突出するので、吊設作業に支障を来たすことなく、し
かも簡単かつ確実に天井ユニットUの吊設を行なうこと
ができる。
【0033】また、本実施例に係る天井フレーム1を用
いた天井の施工方法によれば、上記の効果を奏する天井
フレーム1を用いるので、天井の施工精度を高めること
ができ、また施工コストを低く抑さえられるのは勿論で
あるが、揚重作業時に係合金物13に接触した場合に
も、ばね付勢された係合金具7がフレーム本体2側に退
避するので、吊設した係合金物13の目地通りを確保し
たまま天井ユニットUを吊設することができ、構築する
天井の施工精度を確保することができる。
【0034】また、作業床F上に配置した作業台22の
天板部20上にこの天井フレーム1を二基載置し、これ
らにスプリンクラー用配水管16、照明器具17および
天井仕上げ材18…を組み込んで天井ユニットU、Uを
作製し、これら天井ユニットU、Uを天板部20ごとリ
フターLで揚重して搬入するようにしたので、天井ユニ
ットU、Uの揚重回数を減らすことができ、作業効率を
大幅に向上させることができるほか、搬入時の天井フレ
ーム1の変形を防ぐことができ、作製した天井ユニット
Uの精度を保ったまま天井を構築することができる。
【0035】なお、天井フレーム1および吊設金具13
については、本実施例の態様に限られるものではなく、
図8および図9に示すように、板部4b’の上端部に、
受金物4cをリベットRで取付けるとともに、下方に突
出する形態の係合爪7b’備えた係合金具7’を上記の
実施例同様のばね9により付勢した連結金物4’を用い
てフレーム本体2’を構成すると共に、フレーム本体
2’の対向する枠部材の上方に位置するように前記受金
物4c、4c間に支持部材4d、dを架設してもよい。
なお、この天井フレーム1’を吊設する、図8に示すよ
うな、断面コ字型で側壁端部13a’に切欠部13b’
を形成した吊設金具13’を用いることができる。そし
て、この吊設金具13’を、その開口部13c’を上方
に向けると共に、水平板部13d’に設けたボルト挿通
孔(図示せず)に吊りボルト11を挿通させてナット1
5、15で固定して取付けることもできる。この場合に
は、上記実施例の天井フレーム1の作用・効果に加え
て、スプリンクラー用配水管以外の送風ダクト、音響設
備、等の他の天井設備あるいは照明器具を支持部材4c
に支持固定することができ、これらの荷重を枠部材3…
に直接負荷することなく、連結金物4’を通じて吊りボ
ルト11に伝えることによって、枠部材3…の橈みを抑
さえることができるので、天井ユニットの精度を高める
ことができるほか、枠部材3…に汎用のフレームを使用
することにより、その製造コストを低く抑さえることも
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る天井フレームおよびこれを
用いた天井の施工方法によれば、以下の効果を奏するこ
とができる。請求項1に記載の天井ユニットのフレーム
によれば、フレーム本体を構成する枠部材をフレーム本
体の角部において連結する連結金物に係合金具を取り付
けるとともに、その上端部に嵌合凹部を設けたので、従
来のような、枠部材の連結によるフレーム本体の組立て
作業、天井設備を支持するための支持金具の取付け作業
および天井フレームの吊設用の吊設金具の取付け作業と
いった一連の作業がフレーム本体を組立てることにより
完了することとなり、天井構築の作業効率を高めること
ができるほか、部品数を減らすことにより、そのコスト
を削減することができる。また、フレーム本体を天井ス
ラブに吊設する場合には、フレーム本体を構成する枠部
材に直接荷重を伝えずに前記連結金物に取付けた係合金
具を天井スラブに吊設された吊設金具に係合させること
により吊設することができるので、枠部材の橈みを抑さ
えることができ構築される天井の施工精度を高めること
ができる。さらに、前記吊設金具はその上端部が回動自
在に支持され、かつ下端部が前記フレーム本体より外側
方向に突出するようにばね付勢されて前記連結金物に取
付けられているので、当該天井フレームを用いて作製し
た天井ユニットを吊設すにる際し、天井スラブに吊設さ
れた前記吊設金具に係合金具が接触しても、前記ばねが
弾性変形して当該係合金具が天井フレーム側に退避し、
吊設金具との接触が解除された後は再び外側に突出して
該吊設金具に係合するので、吊設作業に支障を来たすこ
となく、しかも簡単かつ確実に天井ユニットの吊設を行
なうことができる。
【0037】請求項2に記載の天井の施工方法によれ
ば、上記の効果を奏する天井フレームを用いて、作業床
上においてこの天井フレームに前記天井設備および天井
仕上げ材を組み込んで天井ユニットを作製し、その天井
フレームの連結金物の係合部を、天井スラブの所定位置
に配設した吊りボルトに取付けた吊設金具に係合させた
状態で前記天井スラブに吊設して天井を構築するように
したので、揚重時に前記係合金具に上方から吊設金具が
接触した際にも、前記ばねが弾性変形して当該係合金具
が天井フレーム側に退避し、吊設金具との接触が解除さ
れた後は再び外側に突出するので、吊設作業に支障を来
たすことなく、しかも確実に天井フレームの吊設を行な
うことができ、かつ吊設金具の目地通りを確保したまま
天井ユニットが吊設される。したがって、高い仕上がり
精度を有する天井を作業効率を高めるとともに、その施
工コストを低く抑さえて構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井フレームの一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】同天井フレームを用いて施工した天井の一例を
示す要部側断面図である。
【図4】吊りボルトに取付ける吊設金具を示した図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図
である。
【図5】同実施例の天井フレームを用いて作業台上にお
いて作製した天井ユニットの一例を示す斜視図である。
【図6】同天井ユニットをリフターで揚重して吊設して
いる状況を示す図である。
【図7】同実施例の天井フレームの連結金物と吊りボル
トに取付けられた吊設金具の係合状態を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図8】本発明に係る天井フレームの他の例をおよびそ
れに使用する係合金具で係合した状態を示す要部側断面
図である。
【図9】同天井フレームの全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の天井フレームの構成を示す概略平面図
である。
【図11】同フレーム本体を構成する枠部材および枠部
材に固定された係合金具を示す要部拡大斜視図である。
【図12】同天井フレームを用いた天井構造における天
井フレームの配置状況を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 天井フレーム 2 フレーム本体 3… 枠部材 4… 連結金物 5 嵌合部 7 係合金具 9 ばね 10 天井スラブ 11… 吊りボルト 13 吊設金具 16 天井設備 17 照明器具 18… 天井仕上げ材 F 作業床 S 天井構造 U 天井ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7521−2E E04B 5/58 B (72)発明者 姫木 茂之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 井上 雅弘 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム本体を構成する枠部材が該フレ
    ーム本体の角部において連結金物で連結されてなる天井
    フレームにおいて、前記連結金物には、天井スラブに吊
    設された吊設金具に係合する係合金具が、その上端部が
    回動自在に支持され、かつ下端部が常態において前記フ
    レーム本体より外側方向に突出するようにばねで付勢さ
    れて取付けられるとともに、該連結金物の上端部に嵌合
    凹部が形成されてなることを特徴とする天井フレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の天井フレームを用いた
    天井の施工方法であって、天井スラブの下面に所定間隔
    おきに複数の吊りボルトを配設するとともに、これら吊
    りボルト間に前記吊設金具を取付ける一方、作業床上に
    おいて前記天井フレームに、配水設備、消火設備等の天
    井設備、照明器具および天井仕上げ材を組み込んで天井
    ユニットを作製しておき、該天井ユニットを揚重すると
    ともに、前記吊りボルトに取付けた吊設金具に前記連結
    金物に取付けた係合金具を係合させて該天井ユニットを
    前記天井スラブに吊設し、天井を構築するようにしたこ
    とを特徴とする天井の施工方法。
JP5308399A 1993-12-08 1993-12-08 天井フレームおよびそれを用いた天井の施工方法 Withdrawn JPH07158197A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081741A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ニッケイ株式会社 天吊り金物
KR101666065B1 (ko) * 2015-08-04 2016-10-13 현대건설 주식회사 프리패브리케이션(Prefabrication) 공법에 의해 시공되는 건축구조물의 천정구조
KR20170016628A (ko) * 2015-08-04 2017-02-14 현대건설주식회사 프리패브리케이션(Prefabrication) 공법에 의해 시공되는 건축구조물의 천정구조

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KR101666065B1 (ko) * 2015-08-04 2016-10-13 현대건설 주식회사 프리패브리케이션(Prefabrication) 공법에 의해 시공되는 건축구조물의 천정구조
KR20170016628A (ko) * 2015-08-04 2017-02-14 현대건설주식회사 프리패브리케이션(Prefabrication) 공법에 의해 시공되는 건축구조물의 천정구조

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