JPH07158032A - 多自然型魚巣付き低水位用護岸 - Google Patents

多自然型魚巣付き低水位用護岸

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JPH07158032A
JPH07158032A JP5306360A JP30636093A JPH07158032A JP H07158032 A JPH07158032 A JP H07158032A JP 5306360 A JP5306360 A JP 5306360A JP 30636093 A JP30636093 A JP 30636093A JP H07158032 A JPH07158032 A JP H07158032A
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JP
Japan
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fish nest
plate
wall
fish
bank
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JP5306360A
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Inventor
Kunitaka Sasaki
国隆 佐々木
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Hokuetsu Co Ltd
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Hokuetsu Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川の河岸部,湖沼の岸辺部等の水辺に適応
した多自然型魚巣付き護岸を簡単に構築し、魚,貝,水
生昆虫,甲殻類等の水棲生物の棲息に適した、餌場,産
卵場,休憩所および大雨時の避難所を兼ねた自然の瀬や
淵に近い魚巣を広い面積に渡って提供する。 【構成】 河川の河岸部の法面勾配に合わせた傾斜版2
と縦壁3と四周の壁6aで囲まれた凹型部6を設けた水
平版5とを備え、複数個の支持壁8で一体に形成した魚
巣ブロック1を使用し、低水路部の法面19に前記魚巣
ブロック1をその縦壁3の後面が法面19に向くように
列設して下段を形成し、上面に次の魚巣ブロック1の傾
斜版2の下端がくるようにして、下段の魚巣ブロック1
の縦壁3側の水平版5の後縁部の壁の上面に、次の魚巣
ブロック1の水平版5の前縁部の下面が載置するように
列設して上段を形成し、階段状に配置して多自然型魚巣
付き低水位用護岸を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年、人間は自然の真の姿を十分
理解しないまま、利水,治水面からの要請のもとに、本
来の川の持つ豊かさといった面が考慮されないまま、人
間の都合の良いように自然を変革し、河川環境を自然か
ら人工のものへと姿を変えてきたために、魚介類にとっ
て餌料の供給場所や産卵場所である瀬や、休憩場所や避
難場所である淵が消滅したり劣悪化してきた。
【0002】最近、河川に対する新しい潮流は、治水,
利水など川の持つ機能を満足させると共に、豊かな緑の
あふれる,虫や魚や鳥にやさしい多自然型川づくりが要
望されてきている。
【0003】本発明は河川の低水路の河岸部,湖沼の岸
辺部等の水辺周辺の護岸に関し、魚,貝,水生昆虫,甲
殻類等の水棲生物の棲息に適し、餌場,産卵場,休憩所
および大雨時の避難所を兼ねた多自然型魚巣付き低水位
用護岸に関するものである。
【0004】
【従来の技術】従来の河川用の魚巣ブロックとしては、
ほとんどが急傾斜地用で開口部付きの壁で周囲を囲まれ
た四角の箱型形状で単なる空洞部を有しているのみで、
渇水期には空中に曝されているため、大雨時の避難場所
程度にしか役だってはいなかった。
【0005】緩傾斜地用としては、実開昭59−692
26号公報記載の階段兼用魚巣ブロック等があるが、階
段兼用で通常は空中に曝されており魚巣としての役目を
果たしていなかった。又、前面が大きく開放された空洞
部となっており、前面を水が早い流速で走るため大雨時
の避難場所としてもあまり効果が期待できなかった。前
記の物はいずれも単なる空洞部を有しているのみで、魚
類の生態に配慮して、餌場や産卵場等を設けた構造とな
ってはいなかった。魚類の生態系を考慮した魚巣ブロッ
クとしては、特開平5−179629号公報記載の魚巣
付き護岸があるが、底版が水平に形成されているため一
段毎に栗石を敷設し、捨てコンクリ−トを打設し、コン
クリ−トの硬化を待って製品を据え付けしなければなら
ず、手間と時間が多大に掛かり不経済で、常時水の流れ
ている河川用の製品としては、現状に即してはいない。
又、底版の凹部に砂利,栗石,玉石等を敷設して餌場,
産卵場を魚介類に提供するようになっているが、あくま
でも石の流されない流速の遅い箇所でないと効果を発揮
できず使用箇所が限定される。庇の下に一部日陰の場所
を形成できるようであるが、壁によって流れを遮る方向
に空洞部が形成されていないので、流速がある一定以上
の早さのある箇所の魚類の休憩および大雨時の避難には
不適である等の欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の魚
巣ブロックは夫々に課題を有している。即ち単に空洞部
を有しているだけの物では、水中にあっては魚類の単な
る休息所または大雨時の避難場としかならないし、空中
に曝されている時は見た目に良くなく河川の景観にマッ
チしない。逆に、魚介類の生態に配慮した物は、餌場,
産卵場,小魚類の巣を提供はするが、急流部での使用に
難があるし、休憩所,避難場が用意されていないと共
に、施工に時間と手間が掛かり河川の実態にそぐわな
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来のものにおける課題を解決することについて検討を
重ね、底版を施工し易いように法面勾配に合わせた傾斜
版とし、上部の水平版の四周を壁で囲まれた凹型形状と
し、その凹型部の底面に水抜き孔を設け、砂利,栗石,
玉石等を設置できるようにし、且つ縦壁および支持壁で
上下の部材を一体形成し、空洞部を設けることによって
適切に解決することに成功したものであって、以下の如
くである。
【0008】(1) 河川の低水位部河岸の法面勾配に
合わせた傾斜版とし、前記傾斜版の後縁部に立設された
縦壁の両端に切り欠け部および中央部に複数の貫通穴を
形成し、縦壁の上端から前方に傾斜版より縦壁の厚さ分
だけ突設させ、長さを傾斜版より多少短めにした四周を
壁で囲まれた凹型形状で、凹型部の底面に複数の水抜き
孔を形成した水平版とを備え、所要間隔を隔てて配置さ
れた複数の傾斜版と同じ幅とした支持壁で一体に形成
し、支持壁の縦壁の反対側に高さの半分ほどの大きさの
台形の切り欠き部を一壁毎に上面と下面に交互に設けた
魚巣ブロックを使用し、河川の低水位部の河岸の法面に
前記魚巣ブロックの傾斜版を合致させて、その縦壁の後
面が法面に向くように相対位置を平行または千鳥状に列
設して下段を形成して、上面に次の魚巣ブロックの傾斜
版の下端がくるようにし、下段の魚巣ブロックの縦壁側
の水平版の後縁部の壁の上面に、次の魚巣ブロックの水
平版の前縁部の下面が載置するように列設して上段を形
成して、水平版の凹型部に砂利,栗石,玉石等を配置し
て階段状に配置して構築した多自然型魚巣付き低水位用
護岸。
【0009】(2) 魚巣ブロック上部の水平版の四周
の壁の上部全面にネット状または格子状に形成した合成
樹脂質のシ−トおよび防錆処理を施した金属で構成され
た網を取付け固着付設定したことを特徴とする前記
(1)項に記載のた自然型魚巣付き低水位用護岸。
【0010】(3) 魚巣ブロックの水平版の四周の壁
のうち、法面反対側の壁の前面および四周の壁の上面の
法面側を除いた三面に擬岩,玉石およびそれに類した模
様を形成したことを特徴とする前記(1)および(2)
項に記載の多自然型魚巣付き低水位用護岸。
【0011】(4) 魚巣ブロック同士のズレを防止す
るために傾斜版の前方に複数の凸部を形成し、縦壁のあ
る傾斜版の後方に複数の嵌合する凹部を設けたことを特
徴とする前記(1)〜(3)項に記載の多自然型魚巣付
き低水位用護岸。
【0012】
【作用】魚巣ブロックの底版を、河川の低水位部の河岸
および湖沼の岸辺の法面勾配に合わせた傾斜版としてい
るため、単に製品を法面上に据え付けるだけで良く、施
工が迅速で段重ねも容易にでき、下段の魚巣ブロックの
縦壁の上に上段の魚巣ブロックの水平部の前縁部が載置
して積み上げられ押さえられるので、前方に倒れ込むこ
となく充分に自重で安定する。又、傾斜版に嵌合のため
の凹凸を形成することで、製品同士の横ズレおよび浮き
上がりを防止できると共に、水平部の四周の壁の法面側
の後縁部の壁上面に凸部を設け、前縁部の壁の下面に嵌
合する凹部を形成することでさらに強固に連結できる。
この嵌合部の凹凸は、連結金具,傾斜版全幅に渡る通し
ボルトまたはそれに類する物に変えることが出来る。
【0013】縦壁および支持壁によって、周囲が壁に囲
まれた底面が斜めになった箱形の空洞部が法面に沿って
連続して多数形成され、淵の機能を果たす休憩所,避難
場所を提供すると共に、支持壁の間隔を変えることで大
きさの異なる空洞部を形成できるので、魚介類の住み分
けが出来、縦壁の貫通穴と支持壁の台形の切り欠け部に
より前後,左右に空洞部から空洞部への移動が容易に出
来る。又、支持壁の法面の反対側に設けた台形の切り欠
け部は、一壁毎に上下に交互に設けてあるので空洞部全
面が長さ方向に仕切られているのと同じ効果を発揮する
と共に、流水中の土砂が前方の最初の魚巣ブロックの支
持壁で遮られるので堆積することがない。万が一、堆積
しても底版が斜めになっているので最下段のブロックま
で自然落下するので、使用に差し支えは生じない。
【0014】上部の水平版を四周の壁で囲まれた凹型形
状としたので、その凹型部に砂利,栗石,玉石等を配置
することで水草,藻,苔等の水中植物が生育するので、
魚介類,水生昆虫,甲殻類などの水棲生物の瀬の機能を
備えた棲息場が自然に近い状態で、水平版の凹型部が重
なることがないので広い面積に渡って形成される。又、
水平版の長さを底版の傾斜版より短めに形成してあるの
で、水平版同士間の隙間が魚巣ブロック全幅に渡って形
成されるので、餌場等の棲息場から下面の休憩場または
避難場への往来が容易にできると共に、隙間から空洞部
へ日光が差し込むので明るい所,暗い所の両方の空洞部
が形成され、これも魚類の違いによる住み分けに役立
つ。尚、水平版の凹型部には複数の水抜き孔を設けてあ
るので、渇水期に空中に曝されても、凹型部内の水が下
方に流れ落ちるので、水が淀んで腐ることがない。
【0015】魚巣ブロック上部の水平版の四周の壁の上
部全面にネット状または格子状に形成した合成樹脂質の
シ−トおよび防錆処理を施した金属で構成された網を取
り付けることで、凹型部に設置した砂利,栗石,玉石等
が、流速の早い急流部や大雨時の増水による乱流等によ
る洗掘が防止でき、良好な棲息場所を長年に渡って維持
できる。又、施工後に水平版の凹型部に砂利,栗石,玉
石等を設置することは、手間が掛かると共に熟練を要す
る作業である。据え付け前に工場または工事現場で水平
版の凹型部の中に砂利,栗石,玉石等を配置し、ネット
や網で押さえて置くことでこぼれ落ちを防止出来、単に
据え付けるだけで良いので、施工が楽で迅速に出来るの
で、近年叫ばれている省力化,省人化にも寄与すること
になる。魚巣ブロックの上部の水平版の四周の壁のう
ち、法面の反対側の壁の前面および四周の壁の上面の法
面側を除いた三面に擬岩,玉石およびそれに類した模様
を形成することで、自然に近い状態を呈することが出来
るので空中に曝されても、周囲の景観にマッチし違和感
を生じることがない。
【0016】上段の魚巣ブロックと下段の魚巣ブロック
の長さ方向の相対位置を列間において前後方向に変化さ
せ平行または千鳥状に配置することで、空洞部および魚
道に変化が生じるので多種多様の魚介類等の活動に適し
た棲息空間を提供できる。
【0017】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施例を添付図面に示すもので説明すると、図1は本実
施例の斜め前方からの斜視図で、底部の傾斜は、通常の
河川の河岸の低水路部の法面勾配が、一般的に緩勾配の
1:3(高さを1とした場合の水平距離を表す。)また
は1:2であることから、本実施例は1:3で示してあ
る。各部の寸法は、適宜変更することが出来るが、本実
施例の魚巣ブロック1に付いて数値を例示しながら以下
に説明する。
【0018】傾斜版2は、水平方向の幅が1000m
m,高さが333mm,長さが2000mmで形成さ
れ、縦壁3は、空洞部15の高さで300mm,両端に
長さ250mmの切り欠け部4,中央に一カ所の長さ5
00mmの貫通穴4aが形成してある。水平版5は、縦
壁3後面からの突出幅が1100mm,長さが1800
mm,四周の壁6aで囲まれた凹型部6の深さは233
mmで凹型部6の底面の中央に長さ方向に2ヶ所の10
0mmの水抜き孔7が形成してある。支持壁8は、傾斜
版2の長さ方向に端部から500mm,1500mmの
2ヶ所の位置に設けてあり、前面の支持壁8の縦壁3の
反対側の上部に幅300mm,高さが高い方で300m
m,低い方で200mmの台形の切り欠け部8aを、後
面の支持壁8の下部に同様の大きさの切り欠け部8bが
形成されている。各部の厚さは、全て100mmであ
る。又、水平版5の四周の壁6aは、製造し易いように
凹型部6の下部内側の方向に1/10から1/20の傾
斜を設けてある。同様に支持壁8も縦壁3の反対側から
縦壁3の方向に両面に傾斜を設けてある。
【0019】図2は、請求項2と請求項4の実施例の斜
め後方からの斜視図で、水平版5の凹型部6には玉石が
配置されており防錆処理された6mmの径の鉄筋で15
0mmピッチで格子状に形成された金網9を凹型部6の
長さ方向の両端の壁に埋設されたインサ−ト10にボル
ト11で連結した物である。又、魚巣ブロック1同士の
ズレを防止するために傾斜版2の前方に端部から500
mmの位置に幅200mmで50mmの2個の凸部12
を形成し、縦壁3のある後方に嵌合する同一形状の2個
の凹部13を設けたものである。
【0020】図3は、請求項3の実施例の斜め前方から
の斜視図で、魚巣ブロック1の水平版5の四周の壁6a
のうち、法面の反対側の壁の前面および四周の壁6a上
面の法面側を除いた三面に擬岩模様18を形成したもの
である。
【0021】図4は、縦壁3側の水平版5の後縁部の壁
を他の三面より高く形成した実施例の斜め後方からの斜
視図で、法面勾配によっては、水平版5の後縁部の壁の
上面に前縁部の下面が載置出来るようにするためには、
水平版5を厚くして凹型部6の深さを極端に深くせざる
を得ず、これを防ぎ凹型部6の深さを法面勾配によらず
一定に保つために、四周の壁6aのうち法面側の一壁の
みを突き出させて形成したものである。他の壁の上部の
三面と図には見えていないが、法面の反対側の前面には
擬岩模様18が形成してある。又、魚巣ブロック1同士
のズレを防止するため、図2と同様に傾斜版2に嵌合の
ための凸部12および凹部13を形成してあると共に、
さらに連結を強固にするために、水平部5の後縁部の壁
の上面に2個の凸部16を、図には見えていないが前縁
部の壁の下面に嵌合する同数の凹部17を設けてある。
これを連結金具または通しボルト等の類する物に変える
ことが出来る。尚、縦壁3の中央には貫通穴4aが2個
設けてある。
【0022】魚巣ブロック1の縦壁3の切り欠け部4,
貫通穴4a,水平版5の凹型部6の底面の水抜き穴7,
支持壁8の切り欠け部8a,8b,傾斜版2の嵌合凸部
12と凹部13および水平版5の後縁部の壁の上面の嵌
合凸部12と前縁部の壁の下面の凹部13の個数,形状
および大きさは、例示であり適宜変更できる。
【0023】図5は、図1の実施例を法面19に沿っ
て、法留め基礎コンクリ−ト20上に千鳥に積み上げ、
上部を巻止めコンクリ−ト21で押さえた時の使用状況
図の断面図で、図6は、それの正面図を、図7は、平面
図を表している。図5より法面19に沿って左右方向に
貫通穴4,4aが、前後に台形の切り欠け部8a,8b
が、上下に変動はするが連続している。図7から水平版
5の間に全幅に渡って200mmの隙間14が形成さ
れ、ここから下部の空洞部15に連動しており、図6で
は、この隙間14から一段上の魚巣ブロック1の空洞部
15に通路がつながっていることが分かる。このように
魚介類の餌場と休憩所との行き来が、上下,左右,前後
の360度どの方向にも自由に移動できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1発明に
よれば、魚巣ブロック1の傾斜版2が低水位部の法面勾
配に合わせて構成されているので、施工が容易で堅牢な
護岸を簡単に構成でき、魚介類等の水棲生物の棲息に適
した自然の瀬や淵に近い餌場,産卵場,休憩所および非
常時の避難所を含めた魚巣を広い面積に渡り形成できる
という優れた効果を有している。
【0025】また第2発明によるときは上記したような
効果を有すると共に、四周の壁6aで囲まれた水平版5
の凹型部6に配置した砂利,栗石,玉石等が、流速の早
い急流部や大雨時の増水による乱流等による洗掘が防止
でき、良好な棲息場所を長年に渡って維持できる効果を
有すると共に、据え付け前に工場または工事現場で水平
版5の凹型部6の中に砂利,栗石,玉石等を配置しネッ
トや網で固着付設することで、その後の作業が不要にな
り省力化,省人化に貢献できる優れた効果を有してい
る。
【0026】第3発明によるものは、魚巣ブロック1が
空中に曝されても眼に見える水平版5の四周の壁6aの
前面および四周の壁6aの上面の法面側を除いた三面に
自然に近い擬岩,玉石およびそれに類した模様を形成し
てあり、周囲の景観にマッチするという効果を有してい
る。
【0027】第4発明によるものは、上段および下段の
魚巣ブロック1の横ズレおよび浮き上がりを確実に防止
できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による魚巣ブロックの斜め前方から一例
を示した斜視図である。
【図2】同じくそれの違う斜め後方からの一例を示した
斜視図である。
【図3】同じくさらに違う一例を示した斜め前方からの
斜視図である。
【図4】水平版の四周の壁のうち、法面側の壁のみ凹型
部より高くした後方からの一例を示した斜視図である。
【図5】図1の実施例を千鳥に積み上げた時の多自然型
魚巣付き低水位用護岸の使用状況図の断面図である。
【図6】同じくそれの正面図である。
【図7】同じくそれの平面図である。
【符号の説明】
1 魚巣ブロック 2 傾斜版 3 縦壁 4 縦壁端部の切り欠け部 4a縦壁中央の貫通穴 5 水平版 6 水平版の凹型部 6a水平版の四周の壁 7 凹型部の底面の水抜き孔 8 支持壁 8a支持壁の上部の切り欠け部 8b支持壁の下部の切り欠け部 9 格子に形成された金網 10 インサ−ト 11 ボルト 12 傾斜版の前方の嵌合凸部 13 傾斜版の後方の嵌合凹部 14 水平版同士間の隙間 15 空洞部 16 水平版の後縁部の上面の嵌合凸部 17 水平版の前縁部の下面の嵌合凹部 18 擬岩模様 19 法面 20 法留め基礎コンクリ−ト 21 巻止めコンクリ−ト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川の低水位部の河岸の法面勾配に合わ
    せた平板状をなす傾斜版と、前記傾斜版の後縁部に立設
    され、両端に切り欠け部と中央部に複数の貫通穴を有す
    る縦壁と、四周を壁で囲まれた凹型状を呈する水平版
    で、凹型部の底面に複数の水抜き孔を形成し、長さが傾
    斜版より短かく,幅が縦壁の厚み分だけ傾斜版より前方
    に突き出ていて、所要間隔を隔てて配置された複数の支
    持壁で一体に形成され、その支持壁の幅を傾斜版と同じ
    くし、縦壁の反対側に高さの半分ほどの大きさに台形の
    切り欠き部を、一壁毎に上面と下面に交互に設けた魚巣
    ブロックを使用し、河川の低水位の河岸部の法面に前記
    魚巣ブロックの傾斜版を合致させて、その縦壁の後面が
    法面に向くように相対位置を平行または千鳥状に列設し
    て下段を形成して、上面に次の魚巣ブロックの傾斜版の
    下端がくるようにし、下段の魚巣ブロックの縦壁側の水
    平版の後縁部の壁の上に次の魚巣ブロックの水平版の前
    縁部の下面が載置するように列設して上段を形成し、水
    平版の凹型部に砂利,栗石,玉石等を配置して階段状に
    配置して構築した多自然型魚巣付き低水位用護岸。
  2. 【請求項2】 魚巣ブロック上部の水平版の四周の壁の
    上部全面にネット状または格子状に形成した合成樹脂質
    のシ−トおよび防錆処理を施した金属で構成された網を
    取付け固着付設したことを特徴とする請求項1に記載の
    多自然型魚巣付き低水位用護岸。
  3. 【請求項3】 魚巣ブロックの水平版の四周の壁のう
    ち、法面反対側の壁の前面および四周の壁の上面の法面
    側を除いた三面に擬岩,玉石およびそれに類した模様を
    形成したことを特徴とする請求項1および請求項2に記
    載の多自然型魚巣付き低水位用護岸。
  4. 【請求項4】 魚巣ブロック同士のズレを防止するため
    に傾斜版の前方に複数の凸部を形成し、縦壁のある後方
    の傾斜版に複数の嵌合する凹部を設けたことを特徴とす
    る請求項1から請求項3に記載の多自然型魚巣付き低水
    位用護岸。
JP5306360A 1993-12-07 1993-12-07 多自然型魚巣付き低水位用護岸 Pending JPH07158032A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100910413B1 (ko) * 2009-01-08 2009-08-04 (주)한국건설엔지니어링 하천용 어도
KR100976973B1 (ko) * 2010-01-21 2010-08-20 (주)하이스콘 어류의 습성을 이용한 친환경 어도블록
CN105075904A (zh) * 2014-05-06 2015-11-25 宜宾群星特种渔业有限公司 河流活水养鱼方法

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