JPH0715785Y2 - アクスルシャフト用ジョイントのシール装置 - Google Patents

アクスルシャフト用ジョイントのシール装置

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JPH0715785Y2
JPH0715785Y2 JP15564488U JP15564488U JPH0715785Y2 JP H0715785 Y2 JPH0715785 Y2 JP H0715785Y2 JP 15564488 U JP15564488 U JP 15564488U JP 15564488 U JP15564488 U JP 15564488U JP H0715785 Y2 JPH0715785 Y2 JP H0715785Y2
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JP
Japan
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spring pin
axle shaft
output shaft
boss portion
boss
Prior art date
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JP15564488U
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JPH0275320U (ja
Inventor
稔 津久井
貴敏 町田
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のディファレンシャル出力軸とアクス
ルシャフトとを連結するアクスルシャフト用ジョイント
のシール装置に関する。
〔従来の技術〕
このようなアクスルシャフト用ジョイントとしては、デ
ィファレンシャル出力軸にスプライン嵌合するボス部を
有し、このボス部を上記出力軸にスプリングピンを介し
て位置決め固定したものが従来知られている(実開昭53
−66582号,実公昭57−18181号各公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
ここで前記従来技術によれば、スプリングピンの両端部
はボス部に露出しており、この露出部あるいはボス部全
体を覆う構成は施されていない。このためジョイントの
ボス部に雨水等が跳ねかかると、スプリングピン内から
そのスリット部を通してスプライン嵌合部に浸水するこ
とがある。これが原因して従来はディファレンシャル出
力軸とアクスルシャフト用ジョイントとのスプライン嵌
合部に錆が発生し、あるいはスプリングピン自体が錆付
いて分解整備などの作業性を悪化するという問題があっ
た。
この問題に対し、スプリングピンの両端部を接着剤等で
シールすることも考えられるが、スプリングピンが貫通
するスプライン嵌合部にはグリースが充填されており、
これがスプリングピンの先端やジョイントボス部外周に
付着することで、実際には接着剤等によるシールは困難
あるいは不完全となり易く、また仮に接着剤によるシー
ルが良好に行なわれた場合には、スプリングピンが抜け
なくなってかえって分解整備等の作業性を悪化してしま
う。
そこで本考案は、雨水等の浸水を防止してスプライン嵌
合部やスプリングピンの錆付きを未然に防止することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、ボス部がディファレ
ンシャル出力軸にスプライン嵌合し、かつスプリングピ
ンを介して位置決めされるアクスルシャフト用ジョイン
トのシール装置であって、上記ボス部とディファレンシ
ャル出力軸周囲のディファレンシャルキャリアとの間に
ラビリンスシールを構成すると共に、上記スプリングピ
ンはスリット部を含む内部に弾性体を充填して中実柱状
に構成してなる。
〔作用〕
このような手段では、ボス部とディファレンシャルキャ
リアとの間のラビリンスシールによりボス端部からスプ
ライン嵌合部内への雨水等の浸水が防止される。またス
プリングピンが弾性体を充填して中実柱状に構成される
ことで、ボス部外周のスプリングピン端部からスプライ
ン嵌合部内への雨水等の浸水が防止される。従ってスプ
ライン嵌合部やスプリングピンの錆付きが未然に防止さ
れ、分解整備等の作業性が向上する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
前輪駆動系の一部を示す第2図において符号1はアクス
ルシャフトであり、その内端部はブーツ2で開口部が覆
われた等速ジョイント3を介してディファレンシャル装
置の左右一方の出力軸4に連結されている。そしてこの
アクスルシャフト1の外端部は、ブーツ5で開口部が覆
われた他の等速ジョイント6を介してホィールハブ7に
伝動構成されている。
前記ホィールハブ7は、ショックアブソーバ8やロアア
ーム9を有するストラットタイプのサスペンションに回
動自在に支持されており、このようなホィールハブ7に
前輪10が取付けられてアクスルシャフト1により回転駆
動されるようになっている。
ここで第1図に示すように、前記等速ジョイント3は、
出力軸4にスプライン嵌合するボス部3aを有し、このボ
ス部3aと出力軸4とは径方向に貫通するスプリングピン
11を介して軸方向に位置決め固定されている。
前記スプリングピン11は、直線状のスリット11aを有す
る円筒状であるが、第3図に示すようにスリット11a部
を含めて内部にゴムや樹脂発泡体からなる弾性体12が充
填されて中実の円柱状をなしており、前記ボス部3aに穿
けたピン孔3bを閉塞してシールしている。
一方、等速ジョイント3のボス部3aの端部には、コ字型
断面を有するリング状のバッフルプレート13aが嵌着さ
れ、その外周縁部が前記出力軸4の周囲のディファレン
シャルキャリア14に形成したリング状凹溝13b内に臨む
ことでラビリンスシール13が構成されている。また出力
軸4には、ダストシール15が嵌着されて前記ボス部3aの
端面との間をシールしている。
以上の構成では、等速ジョイント3付近に雨水等が跳ね
かかった場合、等速ジョイント3の開口部側ではブーツ
2によりその浸水が防止される。また等速ジョイント3
のボス部3a端面ではラビリンスシール13によって浸水が
防止され、ダストシール15によって塵埃の侵入も防止さ
れる。そしてボス部3a外周においては、スプリングピン
11が弾性体12を充填した中実円柱状に構成されてそのピ
ン孔3bをシールしており、このスプリングピン11によっ
てピン孔3bからの浸水が防止される。
従って等速ジョイント3のボス部3aと出力軸4とのスプ
ライン嵌合部A内およびピン孔3b内が浸水により錆付く
ことがなく、スプリングピン11の抜出し作業や等速ジョ
イント3の取外し作業が容易となって分解整備等の作業
性が向上する。
またスプリングピン11が錆付かないことから、その材質
をステンレスに変更する必要がなくなり、ステンレス製
スプリングピンを用いた場合の弾性が低く抜落ち易いと
いう問題も解決される。
なお、前記スプリングピン11のスリット11aは直線状で
あったが、これに代えて第4図に示すように波形状スリ
ット11aとしてもよい。また、スプリングピン内部への
弾性体の充填は、全体にわたる中実の円柱状に限定する
ことなく、両端部に充填されているだけでもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したとおり本考案によれば、ボス部とディファ
レンシャルキャリアとの間のラビリンスシールによりボ
ス端部からスプライン嵌合部内への雨水等の浸水が防止
される。またスプリングピンが弾性体を充填して中実柱
状に構成されることで、ボス部外周のスプリングピン端
部からスプライン嵌合部内への雨水等の浸水が防止され
る。従ってスプライン嵌合部やスプリングピンの錆付き
が未然に防止され、分解整備等の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図、第2図は
一実施例が適用される前輪駆動系の構成断面図、第3図
は一実施例におけるスプリングピンを示し、同図(a)
は正面図,同図(b)は平面図、第4図はスプリングピ
ンの他の実施例を示し、同図(a)は正面図,同図
(b)は平面図である。 1…アクスルシャフト、2…ブーツ、3…等速ジョイン
ト、3a…ボス部、3b…ピン孔、4…出力軸、5…ブー
ツ、6…等速ジョイント、7…ホィールハブ、8…ショ
ックアブソーバ、9…ロアアーム、10…前輪、11…スプ
リングピン、11a,11b…スリット、12…弾性体、13…ラ
ビリンスシール、13a…バッフルプレート、13b…凹溝、
14…ディファレンシャルキャリア、15…ダストシール、
A…スプライン嵌合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボス部がディファレンシャル出力軸にスプ
    ライン嵌合し、かつスプリングピンを介して位置決めさ
    れるアクスルシャフト用ジョイントのシール装置であっ
    て、 上記ボス部とディファレンシャル出力軸周囲のディファ
    レンシャルキャリアとの間にラビリンスシールを構成す
    ると共に、上記スプリングピンはスリット部を含む内部
    に弾性体を充填して中実柱状に構成してなるアクスルシ
    ャフト用ジョイントのシール装置。
JP15564488U 1988-11-30 1988-11-30 アクスルシャフト用ジョイントのシール装置 Expired - Lifetime JPH0715785Y2 (ja)

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JP15564488U JPH0715785Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 アクスルシャフト用ジョイントのシール装置

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JPH0275320U JPH0275320U (ja) 1990-06-08
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