JPH07157685A - 耐老化性顔料粉末の製造法 - Google Patents

耐老化性顔料粉末の製造法

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JPH07157685A
JPH07157685A JP5339620A JP33962093A JPH07157685A JP H07157685 A JPH07157685 A JP H07157685A JP 5339620 A JP5339620 A JP 5339620A JP 33962093 A JP33962093 A JP 33962093A JP H07157685 A JPH07157685 A JP H07157685A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂の老化現象を最小限に抑制でき、しか
も、分散性に優れたゲータイト粒子又はヘマタイト粒子
からなる耐老化性顔料粉末が工業的に得られる製造法を
提供する。 【構成】 ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子を含む水
性懸濁液にアルカリ水溶液を添加して該懸濁液のpH値
を10以上とし、当該懸濁液にAl又はSi若しくはA
l及びSiを含む水溶液を添加し、攪拌しながら、この
液のpH値を中性付近に調節してAl又はSi若しくは
Al及びSiの水酸化物を速沈させた後、当該液中の前
記粒子を水酸化物とともに濾別して前記粒子と水酸化物
とからなる混合物を得、この混合物を水洗、乾燥した
後、当該混合物をエッジランナーによって圧密粉砕処理
をすることにより得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂、例えば、塩素を
含む樹脂を酸化鉄粒子粉末によって着色した場合、成形
加工時に加えられる熱や屋外曝露時の光等の影響によっ
て生起する樹脂の老化現象を最小限に抑制することがで
きる耐老化性顔料粉末の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活、文化の向上により、商品の
機能品質の向上にとどまらず、感覚的、趣味的な面から
の外観特性が要求されており、色彩に関して言えば、種
々多様な色彩が強く要求されており、樹脂成形物の製造
に際して着色顔料と樹脂とを混練したり、塗料の製造に
際して着色顔料をビヒクル中に混合分散させることが行
なわれている。
【0003】しかしながら、着色顔料を樹脂と混練して
得られる成形加工品は、着色顔料に起因して特に成形加
工時に加えられる熱や屋外曝露時の光等の影響により樹
脂の老化が生起することが広く知られている。
【0004】塩素を含む樹脂、例えば、塩素含有熱可塑
性樹脂として代表的なポリ塩化ビニル樹脂を採り上げ
て、その老化現象を以下に説明する。
【0005】ポリ塩化ビニル樹脂は、ゲータイト粒子粉
末やヘマタイト粒子粉末等を用いて着色を行わない場合
においても、成形加工時に加えられる加熱処理により、
また、製品化された後に屋外曝露されると太陽光線によ
り、樹脂が分解、変質して老化現象が生起する。
【0006】このような老化現象が生じる原因は、ポリ
塩化ビニル樹脂が、熱や光の作用により100〜200
℃の温度で塩素結合の一部が分解して塩化水素を発生し
て二重結合を有するポリエン構造を作り、そして、更に
発生したHClが二次的に樹脂自体に作用し、高分子の
C−C結合を切断したり、又は、架橋を連鎖的に生起す
ることによる。
【0007】上記老化現象を抑制する為に、通常、熱成
形材料用ポリ塩化ビニル樹脂粉末には、鉛化合物や金属
石けん等の分解発生した塩化水素を中和する中和剤や有
機錫化合物やエポキシ化合物等二重結合の生成を抑制す
る効力を有する樹脂安定剤を添加することが知られてい
る。
【0008】周知の通り、ゲータイト粒子粉末やヘマタ
イト粒子粉末は構成元素であるFeに起因して脱塩酸反
応を促進する作用を有しているため、ポリ塩化ビニル樹
脂に着色剤として混入した場合には、樹脂の老化現象が
著しく増進されることとなる。
【0009】一方、着色顔料をビヒクル中に混合分散さ
せて塗料とする場合には、着色顔料の分散性が重要であ
る。例えば、(株)テクノシステム発行「分散・凝集の
解明と応用技術」(1992年)第210〜211頁の
「‥‥顔料の分散とは、顔料の粉末を液状のビヒクルに
加えて微細な粒子としてビヒクル全体に分配する過程を
いい、次の三つの過程に分けると理解しやすい。(1)
顔料粒子の濡れ(2)凝集粒子の微細化(3)分散の安
定化、もっとも、これらの過程は同時に進行しているこ
とが多い。この三つの過程を総合して一般に顔料の分散
性と称しているが、各過程は顔料表面の性質に依存する
ところが大きい。したがって、顔料表面の性質を把握
し、制御することは、処方化のための顔料の選択あるい
は顔料の製造の上で最も重要な事項である。‥‥」なる
記載の通りである。
【0010】そして、着色顔料の粒子表面の改良につい
ては、例えば、同「分散・凝集の解明と応用技術」第2
15〜216頁の「‥‥顔料表面を他の物質で被覆し
て、種々の性質を変える処理は多くの顔料について行わ
れている。なかでも、二酸化チタンのアルミナやシリカ
あるいはその水和物による表面被覆は、耐候性の改良と
ともに、その処理の量やプロセスによって顔料表面の酸
・塩基性や電荷などの性質を変え、それにともなって分
散性も著しく改良される。‥‥」なる記載の通りであ
る。
【0011】ゲータイトやヘマタイト等からなる酸化鉄
系顔料においても、樹脂の老化現象を抑制し、しかも、
分散性を改良するために、その粒子表面を各種無機化合
物で被覆することが行なわれている。
【0012】酸化鉄系顔料の粒子表面を無機化合物で被
覆する方法としては、粒子表面をAl化合物やSi化合
物で被覆する特公昭54−7292号公報、特公昭54
−7295号公報、特開昭49−99647号公報、特
開昭51−47923号公報、特開昭51−66320
号公報、特開昭53−36538号公報及び特開平4−
1270号公報に記載の各方法が挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】樹脂の老化現象を最小
限に抑制することができ、しかも、分散性に優れた酸化
鉄粒子粉末は、現在最も要求されているところである
が、前掲各公報に記載されている方法によって粒子表面
をAl化合物やSi化合物で被覆した酸化鉄系顔料は、
後出比較例に示す通り、樹脂の老化現象を十分に抑制で
きるとは言い難いものであり、また、分散性も未だ不十
分なものである。
【0014】分散性については、前出「分散・凝集の解
明と応用技術」第94〜96頁の「‥‥天然および合成
高分子の多くは、コロイド粒子の表面に吸着して厚い吸
着層を形成するので、分散系の安定性に大きな影響を与
える。‥‥高分子の分子量(M)と飽和吸着量(As)
の間には一般に次の関係が成立する。As=K1
a(出願人:注:式中のaはαの意である。)ここでK
1 、αは系特有の定数で、特にαは分子量依存パラメー
ターと呼ばれ、吸着層の構造によって0から1まで変化
する。‥‥α=1のときは、高分子は分子末端で吸着し
ており、Asは分子量(M)に比例する。この系では高
分子は粒子表面に林立した最も厚い吸着層を作るので、
強い立体反発効果を示し、より効果的に分散系の安定性
に寄与する。‥‥」なる記載の通り、分子量依存パラメ
ーターα(以下、αで示す。)で表すことができる。
【0015】これまでに得られている酸化鉄系顔料、特
に、前掲各公報に見られるような方法によって、その粒
子表面をAl化合物やSi化合物で被覆した場合には、
αが0.40〜0.45程度であり、また、これらの被
覆処理を行わないもののαは0.28〜0.34程度で
あることがわかった。
【0016】そこで、本発明は、樹脂の老化現象を最小
限に抑制することができ、しかも、αが0.50よりも
大きく分散性に優れた酸化鉄系顔料を得ることを技術的
課題とする。
【0017】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0018】即ち、本発明は、ゲータイト粒子又はヘマ
タイト粒子を含む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加し
て該懸濁液のpH値を10以上とし、当該懸濁液にAl
又はSi若しくはAl及びSiを含む水溶液を添加し、
攪拌しながら、この液のpH値を中性付近に調節してA
l又はSi若しくはAl及びSiの水酸化物を速沈させ
た後、当該液中の前記粒子を水酸化物とともに濾別して
前記粒子と水酸化物とからなる混合物を得、当該混合物
を水洗・乾燥した後、この混合物をエッジランナーによ
って圧密粉砕処理をすることにより前記粒子の表面にA
l又はSi若しくはAl及びSiの酸化物或いは水酸化
物を固着させることからなる耐老化性顔料粉末の製造法
及び前記粒子を含む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加
して該懸濁液のpH値を10以上とする操作から前記混
合物をエッジランナーによって圧密粉砕処理をする操作
までを、少なくとも2回以上繰り返すことにより前記粒
子の表面にAl又はSi若しくはAl及びSiを含む酸
化物或いは水酸化物を固着させることからなる耐老化性
顔料粉末の製造法である。
【0019】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて述べる。
【0020】本発明における酸化鉄系顔料としては、ゲ
ータイト粒子粉末又はヘマタイト粒子粉末を用い、その
粒子形状は、針状、板状及び立方状、球状、八面体、多
面体、不定形等のほぼ等方形状を呈する、所謂、粒状の
いずれであってもよく、また、その表面状態は平滑であ
っても、凹凸であってもよい。
【0021】本発明におけるゲータイト粒子粉末又はヘ
マタイト粒子粉末の粒子サイズは、特に限定されるもの
ではないが、針状粒子の場合は、長軸径が0.1〜10
0μm、板状粒子の場合は、板面径が0.05〜50μ
m、また、粒状粒子の粒径は、0.01〜50μmであ
る。
【0022】本発明において、ゲータイト粒子又はヘマ
タイト粒子を含む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加し
て該懸濁液のpH値を10以上とした後に、Al又はS
i若しくはAl及びSiを含む水溶液を添加するのは、
水性懸濁液中における粒子同士の電気的反撥を利用し
て、充分且つ均一に混合するためである。
【0023】pH値を10以上にする為のアルカリ水溶
液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アン
モニア水等の水溶液を用いることができる。
【0024】Alを含む水溶液としては、アルミン酸ナ
トリウム、アルミン酸カリウム等のアルミン酸アルカ
リ、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミ
ニウム等のアルミニウム塩等の水溶液を用いることがで
きる。
【0025】Alを含む前記化合物の添加量は、ゲータ
イト粒子粉末又はヘマタイト粒子粉末に対し、Al換算
で0.01〜20.0重量%である。0.01重量%未
満の場合には、本発明の効果は得られない。20.0重
量%を越える場合にも本発明の目的とする効果を得られ
るが、それ以上では効果が飽和するために工業的ではな
くなる。目的物の分散性、耐老化性及び生産性を考慮し
た場合、0.05〜10.0重量%が好ましい。
【0026】Siを含む水溶液としては、ケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸カリウム、コロイダルシリカ、3号水ガラ
ス等の水溶液を用いることができる。
【0027】Siを含む前記化合物の添加量は、ゲータ
イト粒子粉末又はヘマタイト粒子粉末に対し、SiO2
換算で0.01〜20.0重量%である。0.01重量
%未満の場合には、本発明の効果は得られない。20.
0重量%を越える場合にも本発明の目的とする効果を得
られるが、それ以上では効果が飽和するために工業的で
はなくなる。目的物の分散性、耐老化性及び生産性を考
慮した場合、0.05〜10.0重量%が好ましい。
【0028】本発明においてAl及びSiを含む混合水
溶液を添加する場合には、ゲータイト粒子粉末又はヘマ
タイト粒子粉末に対し、Al換算とSiO2 換算との総
量で0.01〜20.0重量%、好ましくは0.05〜
10.0重量%である。
【0029】尚、ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子を
含む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加して該懸濁液の
pH値を10以上とする操作から前記混合物をエッジラ
ンナーによって圧密粉砕処理をする操作までを、少なく
とも2回以上繰り返す場合のAlやSiを含む化合物の
1回当りの添加量は、前記各添加量の総量を考慮して行
えばよく、好ましくはそれぞれ0.05〜10.0重量
%である。
【0030】また、本発明においてAlやSiの化合物
を水溶液として用いるのは、pH値が10以上のゲータ
イト粒子又はヘマタイト粒子を含む懸濁液中において充
分かつ均一に混合するためであるが、AlやSiの化合
物を結晶塩として添加し、当該懸濁液中で充分に溶解・
混合させることもできる。
【0031】本発明においては、pH値が10以上のゲ
ータイト粒子又はヘマタイト粒子を含む懸濁液にAlや
Siの化合物を含む水溶液を添加し、当該懸濁液を攪拌
しながら急速にpHを中性付近(pH6.5〜8.5)
に調整することにより、AlやSiの略全量を各水酸化
物として速沈させてゲータイト粒子又はヘマタイト粒子
と水酸化物とからなる混合物とする。
【0032】速沈させる時間としては1〜10分間の範
囲である。10分間を越える場合は、ゲータイト粒子又
はヘマタイト粒子の粒子表面にAlやSiの水酸化物が
層状に形成されることもある。従って、速沈後は速やか
に濾別する。1分間未満でもよいがAlやSiの水酸化
物として析出させ充分に混合させる場合には1分間程度
はかかる。
【0033】pHを調整する為の酸としては、硫酸、塩
酸、酢酸、硝酸、炭酸ガス等を使用することができる。
【0034】尚、本発明においては、AlやSiに加え
て、Zn、Co、Ni、V、Mg、Ca、Sr、Ba、
Bi、P、Zr、Ti、Hf、Mo、Sn、Sb、A
g、Pd、Cu、Fe等から選ばれる化合物を添加する
こともでき、各元素の硫酸塩、塩化物、硝酸塩及び酢酸
塩等の水可溶性塩を用いることができる。
【0035】これらの各化合物は、添加する目的とその
元素の性質に応じて、適宜、組み合わせて添加すればよ
く、その添加量は、ゲータイト粒子粉末又はヘマタイト
粒子粉末に対し、各元素換算で0.01〜20.0重量
%である。0.01重量%未満の場合には、本発明の効
果は得られない。20.0重量%を越える場合にも本発
明の目的とする効果を得られるが、それ以上では効果が
飽和するために工業的ではなくなる。目的物の分散性、
耐老化性及び生産性を考慮した場合、0.05〜10.
0重量%が好ましい。
【0036】また、略全量を水酸化物として沈澱とした
後の洗浄によって溶出することもある前記化合物のうち
Ca、Sr、Baについては以下の操作を行うことが望
ましい。Caは炭酸ガス以外の前記酸で中和した場合に
は、pH調整した後に若干の炭酸ガスを吹き込んでバブ
リングすることによりCaイオンをCaCO3 として溶
出しにくくすることもできる。Srも炭酸ガス以外の前
記酸で中和した場合には、pH調整した後に若干の炭酸
ガスを吹き込んでバブリングすることによりSrイオン
をSrCO3 として溶出しにくくすることもできる。B
aは硫酸で中和することが望ましく、硫酸以外の前記酸
で中和した場合には、pH調整後に再び硫酸を用いてB
aSO4 として溶出しにくくすることが良い。
【0037】また、本発明においてゲータイト粒子又は
ヘマタイト粒子と水酸化物とからなる混合物を濾別、水
洗、乾燥する方法は、常法に従って行なえばよい。
【0038】尚、前記混合物は、共に相互作用によって
存在しているので、濾別・水洗・乾燥を通常通り行なう
ことができ、特に作業性が悪くなるということはない。
【0039】本発明における圧密粉砕処理に用いるエッ
ジランナーとしては、(株)松本鋳造鉄工所製の「サン
ドミル」や新東工業(株)製の「ミックスマーラー」等
を用いることができる。
【0040】エッジランナーの線加重は15〜80kg
/cmであり、より好ましくは30〜60kg/cmで
ある。15kg/cm未満の場合には、摩砕による剪断
力が弱すぎる為、メカノケミカル効果が得られない。8
0kg/cmを越える場合には、摩砕による剪断力が強
すぎて、粒子そのものを破壊してしまう恐れがある。ま
た、処理時間は15〜120分間であり、好ましくは3
0〜60分間である。
【0041】本発明においては、ゲータイト粒子又はヘ
マタイト粒子と水酸化物とからなる混合物をエッジラン
ナーによって圧密粉砕処理するまでの操作を少なくとも
2回以上、好ましくは2〜5回繰り返してもよい。5回
を越える場合にも効果は得られるが、効果が飽和する傾
向にあり、また工業的ではなくなる。
【0042】
【作用】前述した通りの構成を採る本発明の作用は次の
通りである。
【0043】まず、分散性について述べると、前掲各公
報記載の方法によって粒子表面をAl化合物やSi化合
物で被覆した酸化鉄系顔料のαが0.40〜0.45程
度と低い理由としては、Si化合物やAl化合物を粒子
表面に被覆するために、当該化合物の水酸化物を比較的
長時間かけて析出させて均一に被覆していたので、高分
子樹脂中で分散させた時に粒子表面における高分子の吸
着点が少ないからではないかと考えた。
【0044】尚、比較的長時間かけて析出させて均一に
被覆していることについては、例えば、前掲特公昭54
−7292号公報の各実施例における「‥‥徐々に添加
する。添加終了後約30分間更に攪拌を続けた‥‥」な
る記載や前掲特開昭51−47923号公報及び特開昭
51−66320号公報の各実施例における「‥‥中和
後1時間攪拌した‥‥」なる記載の通り、比較的長時間
かけて酸化鉄粒子の粒子表面に被覆することを目的とし
ているのである。
【0045】そこで、本発明者は、ゲータイト粒子又は
ヘマタイト粒子の表面における高分子の吸着点をできる
だけ多くすることにより、高分子の吸着層の厚みが大き
くなる方法について検討をした。
【0046】その結果、本発明においては、Al又はS
i若しくはAl及びSiの酸化物或いは水酸化物の超微
粒子をゲータイト粒子又はヘマタイト粒子の表面にでき
るだけ多く、しかも、化学的に吸着させる必要があるの
ではないかと考え、これら粒子を含む懸濁液中にAl又
はSi若しくはAl及びSiの水酸化物の超微粒子を均
一に析出・混合させ、その混合物を圧密処理することに
よるメカノケミカル効果によって、粒子表面にAl又は
Si若しくはAl及びSiの酸化物或いは水酸化物の超
微粒子を緊密に固着することができたので、αを0.5
0以上に大きくすることができた。これは、粒子表面に
おける高分子の吸着点を多くすることができた結果と考
えている。
【0047】従って、本発明における針状ゲータイト粒
子粉末、針状ヘマタイト粒子粉末、粒状ヘマタイト粒子
粉末及び板状ヘマタイト粒子粉末のそれぞれのαは、い
ずれも0.50乃至0.70程度となったのである。
【0048】本発明に係るゲータイト粒子又はヘマタイ
ト粒子の表面にAl又はSi若しくはAl及びSiを含
む酸化物或いは水酸化物を固着させたαが0.50以上
である耐老化性顔料粉末は、塗料とした場合には分散性
に優れており、しかも、塗膜とした場合の表面平滑性に
も優れている。また、樹脂組成物とした場合には、分散
性に優れているため極めて均一で色ムラのない樹脂組成
物が得られる。
【0049】次に、耐老化性について述べると、本発明
に係る耐老化性顔料粉末を用いて塗料とした場合には、
前述した通り、分散性が向上したばかりでなく、塗料と
した後に該塗料を塗布して作製した塗膜は、劣悪な環境
下においても樹脂の老化による塗膜の変色が見られな
い。
【0050】また、樹脂との混練物を作製し、成形して
シート化した場合においても分散性が向上しており、色
ムラのないシートが得られ、当該シートを劣悪な環境下
においても樹脂の老化によるシートの変色も見られな
い。
【0051】本発明に係る耐老化性顔料粉末は、後出実
施例に示す通り、耐老化性に優れており、その理由とし
ては、ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子の表面にAl
又はSi若しくはAl及びSiの酸化物或いは水酸化物
の超微粒子を緊密に固着させている為、ゲータイト粒子
又はヘマタイト粒子の持つ樹脂の老化に及ぼす触媒作用
が減衰されて樹脂の老化が抑制され、さらに、樹脂中に
高度に分散・配合されているために光や熱に対して優れ
た遮断効果が発揮されるので、光や熱の樹脂に対する影
響を充分抑制することができたことによるものと考えて
いる。
【0052】尚、特開平3−221965号公報に開示
されている粒子表面を各種有機化合物で被覆する方法と
して、疎水基を有する有機化合物をホイール型混練機ま
たはらいかい機を用いて混練する場合においては、本発
明の効果は得られない。
【0053】また、前掲特開昭51−47923号公報
及び特開昭51−66320号公報に開示されている酸
化第二鉄粉末あるいは黄色酸化鉄粉末と水酸化アルミニ
ウム粉末とを混合する方法によっては、本発明の効果は
得られない。
【0054】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。
【0055】ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子に被覆
されたAl、Si、Zr、Zn等の化合物の各元素量は
蛍光X線分析により測定した。
【0056】本発明における分散性の評価は、αの値に
より行い、αの値は、分子量の異なるバインダー(M=
15000,28000,42000)を用いて、常法
によりゲータイト粒子粉末又はヘマタイト粒子粉末への
それぞれのバインダーの飽和吸着量(As)を測定し、
得られたAsとMとを両対数表にプロットすることによ
り直線関係が得られ、その直線の傾きよりαの値を求め
た。
【0057】塗布膜の表面平滑性は、下記の配合量を常
法により作製した塗料をキャストコート紙(山陽国策パ
ルプ(株)製)に塗布した塗布膜を光沢度計UGV−5
D(スガ試験機製)を用いて、標準光沢板90.6%の
値を基準として入射角60°のときの光沢の相対値で求
めた値である。
【0058】 耐老化性顔料粉末 10重量部 クリアラッカー(関西ペイント(株)製) 16重量部 ワニス(大日本インキ化学工業(株)製) 50重量部 溶剤(シンナー:関西ペイント(株)製) 6重量部
【0059】耐老化性(耐候性)については、下記の配
合量を常法により混練し、厚さ1mmの着色プラスチッ
クシートを作製した後、その着色プラスチックシートを
1.5cm四方の大きさに裁断し、常圧で150℃の環
境下に90分放置した。90分後のシートの黒色化の度
合いを目視して判断した。判断基準としては、A:黒色
化が全く見られない。B:シート片の四隅のエッジ部分
に黒色化が見られる。C:シート片の周囲に黒色化が生
じている。D:シート片の全面に黒色化が見られる。の
4段階評価で行った。
【0060】 耐老化性顔料粉末 10重量部 硬質塩化ビニル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製) 300重量部 ステアリン酸カルシウム(米山薬品工業(株)製) 1重量部
【0061】<粒子粉末の表面処理> 実施例1〜8、比較例1〜6;
【0062】実施例1 粒径0.17μmの粒状ヘマタイト粒子粉末を用い、該
粉末6kgを水に混合・攪拌した後、0.1mol/l
のNaOH水溶液をpH値が11.5になるまで添加し
た。上記混合懸濁液を攪拌・混合した後、0.5mol
/lのアルミン酸ソーダ水溶液4444ml(ヘマタイ
ト粒子粉末に対しAl換算で1.0wt%に該当す
る。)を添加して攪拌・混合した。次いで、当該懸濁液
を攪拌しながら1.0mol/lのHCl水溶液を添加
してpHを7.0に調整した。その時の所要時間は3分
であった。直ちに、常法により濾別・水洗・乾燥して粒
状ヘマタイト粒子粉末を得た。得られた粒状ヘマタイト
粒子粉末5kgをエッジランナー「MPUV−2型」
((株)松本鋳造鉄工所製)に投入して線荷重60kg
/cmで30分間圧密粉砕を行なった。得られた粒状ヘ
マタイト粒子粉末の粒子径は0.17μmであって、α
は0.57であった。
【0063】更に、得られた粒状ヘマタイト粒子粉末
4.5kgを再び水に混合・攪拌した後、0.1mol
のNaOH水溶液を加えてpH11.0とした。次いで
3号水ガラス溶液156g(ヘマタイト粒子粉末に対し
SiO2 換算で1.0wt%に該当する。)を添加して
攪拌・混合して懸濁液を得た。次いで、当該懸濁液を攪
拌しながら1.0mol/lのHCl水溶液を用いてp
H7.0に調整した。その時の所要時間は5分であっ
た。直ちに、常法により濾別・水洗・乾燥して粒状ヘマ
タイト粒子粉末を得た。得られた粒状ヘマタイト粒子粉
末4kgをエッジランナー「MPUV−2型」((株)
松本鋳造鉄工所製)に投入して線荷重45kg/cmで
30分間圧密粉砕を行なった。得られた粒状ヘマタイト
粒子粉末の粒子径は0.17μmであって、αは0.6
1であった。また、塗膜の光沢度は88.0%であり、
耐老化性の試験結果はAであった。
【0064】実施例2〜8、比較例1〜6 粒子粉末の種類、添加する化合物の種類と添加量、添加
・攪拌の所要時間、圧密処理の線荷重と時間及び処理回
数を種々変えた以外は実施例1と同様にして耐老化性顔
料粉末を得た。
【0065】各実施例における主要製造条件及び得られ
た耐老化性顔料粉末の諸特性を表1乃至表4に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【発明の効果】本発明に係る耐老化性顔料粉末は、ゲー
タイト粒子又はヘマタイト粒子の表面にAl又はSi若
しくはAl及びSiの酸化物或いは水酸化物の超微粒子
を緊密に固着されているので、ゲータイト粒子又はヘマ
タイト粒子の樹脂の老化に及ぼす触媒作用に起因して起
こる樹脂の老化現象を最小限に抑制することができ、し
かも、αが0.50以上と大きく分散性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子を含
    む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加して該懸濁液のp
    H値を10以上とし、当該懸濁液にAl又はSi若しく
    はAl及びSiを含む水溶液を添加し、攪拌しながら、
    この液のpH値を中性付近に調節してAl又はSi若し
    くはAl及びSiの水酸化物を速沈させた後、当該液中
    の前記粒子を水酸化物とともに濾別して前記粒子と水酸
    化物とからなる混合物を得、当該混合物を水洗・乾燥し
    た後、この混合物をエッジランナーによって圧密粉砕処
    理をすることにより前記粒子の表面にAl又はSi若し
    くはAl及びSiの酸化物或いは水酸化物を固着させる
    ことを特徴とする耐老化性顔料粉末の製造法。
  2. 【請求項2】 ゲータイト粒子又はヘマタイト粒子を含
    む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加して該懸濁液のp
    H値を10以上とし、当該懸濁液にAl又はSi若しく
    はAl及びSiを含む水溶液を添加し、攪拌しながら、
    この液のpH値を中性付近に調節してAl又はSi若し
    くはAl及びSiの水酸化物を速沈させた後、当該液中
    の前記粒子を水酸化物とともに濾別して前記粒子と水酸
    化物とからなる混合物を得、当該混合物を水洗・乾燥し
    た後、この混合物をエッジランナーによって圧密粉砕処
    理をすることからなる耐老化性顔料粉末の製造法におい
    て、前記粒子を含む水性懸濁液にアルカリ水溶液を添加
    して該懸濁液のpH値を10以上とする操作から前記混
    合物をエッジランナーによって圧密粉砕処理をする操作
    までを、少なくとも2回以上繰り返すことにより前記粒
    子の表面にAl又はSi若しくはAl及びSiを含む酸
    化物或いは水酸化物を固着させることを特徴とする耐老
    化性顔料粉末の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0785238A1 (de) * 1996-01-19 1997-07-23 Basf Aktiengesellschaft Eisenoxid-Gelbpigmente mit Silicium-dioxidbeschichtung
JP2002146231A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Toda Kogyo Corp 微細なオレンジ色系顔料並びに該微細なオレンジ色系顔料を用いた塗料及び樹脂組成物
JP2004244599A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Toda Kogyo Corp 改質カーボンブラック粒子粉末及びその製造法、当該改質カーボンブラック粒子粉末を含有する塗料及び樹脂組成物

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