JPH07156650A - 運転キャビンのスライド窓支持構造 - Google Patents

運転キャビンのスライド窓支持構造

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JPH07156650A
JPH07156650A JP30487993A JP30487993A JPH07156650A JP H07156650 A JPH07156650 A JP H07156650A JP 30487993 A JP30487993 A JP 30487993A JP 30487993 A JP30487993 A JP 30487993A JP H07156650 A JPH07156650 A JP H07156650A
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滋 幸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライド窓の開閉操作を円滑に行えるように
しながらも、スライド窓の開き状態における上下及び左
右方向へのガタツキを防止する。 【構成】 左右の案内レール12にて案内される上下一
対のローラ13を備えて、運転キャビン7の前部に位置
する閉じ状態と前記運転キャビン7の天井部7Bに沿っ
た開き状態とにスライド開閉自在に構成したスライド窓
10Bを装備してある運転キャビンのスライド窓支持構
造において、前記スライド窓10Bを外方に凸曲する湾
曲窓に構成し、前記天井部7B近くに、開き状態におけ
る前記スライド窓10Bの後端に接当して該スライド窓
10Bの上下及び左右方向へのガタツキを防止する後部
弾性ストッパー18と、開き状態における前記スライド
窓10Bの下側ローラ13を支持する支持部材15に接
当して該スライド窓10Bの上下及び左右方向へのガタ
ツキを防止する左右一対の弾性ストッパー20とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックホーなどの作業
車に適用される運転キャビンに関し、詳しくは、左右の
案内レールにて案内される上下一対のローラを備えて、
運転キャビンの前部に位置する閉じ状態と前記運転キャ
ビンの天井部に沿った開き状態とにスライド開閉自在に
構成したスライド窓を装備してある運転キャビンのスラ
イド窓支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような運転キャビンのスラ
イド窓支持構造としては、例えば、特願平5‐1458
34号で開示されているように、運転キャビンの天井部
に、運転キャビンの天井部に沿ったスライド窓の開き状
態において、このスライド窓の上方側の角部に接当して
該スライド窓の上下及び左右方向へのガタツキを防止す
る左右一対のストッパーを設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術において、左右一対のストッパーが接当するス
ライド窓の角部とは、スライド窓の左右の夫々において
その上端から下端(この場合の上端及び下端は、スライ
ド窓の閉じ状態において規定するものである)にわたる
ものであるため、角部とストッパーとの接当によりスラ
イド窓の開き状態におけるスライド窓の上下及び左右方
向へのガタツキを防止するようにすると、スライド窓の
開閉操作中においてもスライド窓の角部とストッパーと
が接当するようになり、スライド窓の開閉操作を円滑に
行えない不都合が生じるようになっていた。又、スライ
ド窓の開閉操作を円滑に行うために、スライド窓の開閉
操作中における角部とストッパーとの間隔を大きくして
角部とストッパーとの接当を回避するようにすると、ス
ライド窓の開き状態においても角部とストッパーとの接
当が得られず、スライド窓の上下及び左右方向へのガタ
ツキを防止できない不都合が生じるようになっていた。
【0004】本発明の目的は、スライド窓の開閉操作を
円滑に行えるようにしながらも、スライド窓の開き状態
における上下及び左右方向へのガタツキを防止すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、左右の案内レールにて案内される上下
一対のローラを備えて、運転キャビンの前部に位置する
閉じ状態と前記運転キャビンの天井部に沿った開き状態
とにスライド開閉自在に構成したスライド窓を装備して
ある運転キャビンのスライド窓支持構造において、前記
スライド窓を外方に凸曲する湾曲窓に構成し、前記天井
部近くに、開き状態における前記スライド窓の後端に接
当して該スライド窓の上下及び左右方向へのガタツキを
防止する後部弾性ストッパーと、開き状態における前記
スライド窓の下側ローラを支持する支持部材に接当して
該スライド窓の上下及び左右方向へのガタツキを防止す
る左右一対の弾性ストッパーとを設けた。
【0006】
【作用】本発明によると、スライド窓の開閉操作中にお
いて、後部弾性ストッパーあるいは左右一対の弾性スト
ッパーがスライド窓の角部などに接当することがなく、
一方、スライド窓の開き状態においては、後部弾性スト
ッパーがスライド窓の後端に接当し、又、左右一対の弾
性ストッパーがスライド窓の下側ローラを支持する支持
部材に接当するようになる。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明によれば、スライド窓の
開閉操作を円滑に行えるようにしながらも、スライド窓
の開き状態における上下及び左右方向へのガタツキを防
止することができるようになった。又、下側ローラを支
持するためにスライド窓に本来より備えられている支持
部材を、左右一対の弾性ストッパーと接当するようにし
ているので、スライド窓に左右一対の弾性ストッパーと
接当するためだけの専用の部材を新たに設ける場合に比
較して、製作及び製造コストの面において有利にするこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をバックホーに適用した実施例
を図面に基づいて説明する。図1には、バックホーの全
体側面が示されており、このバックホーは、左右一対の
クローラ走行装置1とドーザ装置2を備えた走行機台
3、走行機台3の上部に縦軸芯周りで全旋回自在に搭載
された旋回台4、旋回台4の前部にスイングブラケット
5を介して連結されたバックホー装置6、旋回台4の中
央に配備された搭乗運転部を覆う運転キャビン7、及
び、旋回台4の後部に配備された原動部8、などによっ
て構成されている。
【0009】運転キャビン7の左側面には縦軸芯周りで
揺動開閉自在なドア9が装備されている。又、図2に示
すように、運転キャビン7の前面には上下に二分割され
たフロントガラス10が装備されている。フロントガラ
ス10のうち下方に位置する下部フロントガラス10A
は、運転キャビン7の前面に形成された開口部7Aの下
部にガスケット11を介して固着されており、運転キャ
ビン7前面の下部壁を形成する固定窓として機能するよ
うになっている。一方、フロントガラス10のうち上方
に位置する上部フロントガラス10Bは、運転キャビン
7の前面に形成された開口部7Aの上部に位置する閉じ
状態と、運転キャビン7の天井部7Bに沿った開き状態
とにスライド開閉自在に構成されており、運転キャビン
7のスライド窓として機能するようになっている。ちな
みに、上部フロントガラス10Bは、上部フロントガラ
ス10Bの枠組みとして湾曲形成された枠体10aと、
湾曲形成されるとともに枠体10aに固着されるガラス
本体10bとによって外方に凸曲する湾曲窓に構成され
ている。
【0010】図2〜4に示すように、運転キャビン7の
左右両内側面の夫々には、運転キャビン7の開口部7A
の下端から天井部7Bの後端にわたる案内レール12が
備えられている。一方、上部フロントガラス10Bに
は、左右の案内レール12にて案内される上下一対のロ
ーラ13が備えられている。上部フロントガラス10B
の上側に配備された左右夫々のローラ13は、上部フロ
ントガラス10Bを構成する枠体10aの左右両側面の
上端夫々に固着された支持部材14にて支持され、枠体
10aの下側に配備された左右夫々のローラ13は、枠
体10aの左右両側面の下端夫々に固着された支持部材
15にて支持されている。又、枠体10aの上端略中央
には、上部フロントガラス10Bを開閉操作するための
把手16が備えられており、この把手16を掴んで上部
フロントガラス10Bを運転キャビン7の前面上部に形
成された開口部7Aの位置と運転キャビン7の天井部7
Bに沿った位置とにスライド操作することによって、上
部フロントガラス10Bをスライド窓として機能させる
ことができるようになっている。
【0011】図2に示すように、左右の案内レール12
の下端下方には、上部フロントガラス10Bが開口部7
Aに位置する閉じ状態で、上部フロントガラス10Bの
下側のローラ13を受け止めて下方への移動を規制する
下部ストッパー17が設けられている。一方、図2〜4
に示すように、運転キャビン7における天井部7Bの後
部側近くには、上部フロントガラス10Bが天井部7B
に沿った開き状態で、上部フロントガラス10Bの後端
に接当して後方への移動を規制する後部弾性ストッパー
18が設けられている。
【0012】図2〜4に示すように、運転キャビン7に
は、上部フロントガラス10Bを閉じ状態あるいは開き
状態で固定するロック機構19が備えられている。この
ロック機構19は、左右の案内レール12の屈曲部に夫
々設けられたブラケット12Aに形成された係合孔19
a、天井部7Bに沿った左右の案内レール12の後端に
夫々設けられたブラケット12Bに形成された係合孔1
9b、及び、上部フロントガラス10Bにおける上側の
支持部材14の夫々に横方向への出退操作可能に備えら
れたロックピン19cによって構成されており、上部フ
ロントガラス10Bの閉じ状態あるいは開き状態におい
て、ロックピン19cを出退操作して係合孔19aある
いは係合孔19bと係合することによって、上部フロン
トガラス10Bを閉じ状態あるいは開き状態で固定でき
るようになっている。
【0013】ちなみに、図2に示すように、上部フロン
トガラス10Bの下方への移動を規制する下部ストッパ
ー17には、下方側ほど前方に向かう傾斜案内面17a
が形成されており、上部フロントガラス10Bを閉じ状
態で固定した場合に、上部フロントガラス10Bと開口
部7Aのガスケット11とを密着させて、開口部7Aか
らの雨水の侵入や、上部フロントガラス10Bの閉じ状
態でのガタツキを防止するようになっている。
【0014】図2〜4に示すように、運転キャビン7に
おける天井部7Bの前部側近くには、開き状態における
上部フロントガラス10Bの下側ローラ13を支持する
支持部材15に接当する左右一対の弾性ストッパー20
が設けられており、この弾性ストッパー20と後部弾性
ストッパー18とによって、開き状態にある上部フロン
トガラス10Bの上下及び左右方向へのガタツキを防止
するようにしている。又、弾性ストッパー20が接当す
る支持部材15は、前述したように上部フロントガラス
10Bを構成する枠体10aの左右両側面に固着されて
おり、これによって、上部フロントガラス10Bの開閉
操作中に弾性ストッパー20が上部フロントガラス10
Bに接当するのを防止して、上部フロントガラス10B
の開閉操作を円滑に行えるようにしている。尚、後部弾
性ストッパー18と弾性ストッパー20は、ボルトの頭
部にゴムを焼き付け固定することによって構成されてお
り、ボルトのネジ込み量を調節することによって、上部
フロントガラス10Bに対する押圧力を変更できるよう
になっている。
【0015】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 運転キャビン7としては、例えば、トラクタやコン
バインなどに使用されるものであってもよい。 後部弾性ストッパー18及び弾性ストッパー20の
形態としては種々の変更が可能であり、例えば、後部弾
性ストッパー18及び弾性ストッパー20の夫々あるい
は一方を、上部フロントガラス10Bに対する押圧力を
変更できない構成のものとしてもよい。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの全体側面図
【図2】運転キャビンの縦断側面図
【図3】後部弾性ストッパーを示す要部縦断側面図
【図4】弾性ストッパーを示す要部縦断正面図
【符号の説明】
7 運転キャビン 7B 天井部 10B スライド窓 12 案内レール 13 ローラ 15 支持部材 18 後部弾性ストッパー 20 弾性ストッパー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の案内レール(12)にて案内され
    る上下一対のローラ(13)を備えて、運転キャビン
    (7)の前部に位置する閉じ状態と前記運転キャビン
    (7)の天井部(7B)に沿った開き状態とにスライド
    開閉自在に構成したスライド窓(10B)を装備してあ
    る運転キャビンのスライド窓支持構造であって、 前記スライド窓(10B)を外方に凸曲する湾曲窓に構
    成し、前記天井部(7B)近くに、開き状態における前
    記スライド窓(10B)の後端に接当して該スライド窓
    (10B)の上下及び左右方向へのガタツキを防止する
    後部弾性ストッパー(18)と、開き状態における前記
    スライド窓(10B)の下側ローラ(13)を支持する
    支持部材(15)に接当して該スライド窓(10B)の
    上下及び左右方向へのガタツキを防止する左右一対の弾
    性ストッパー(20)とを設けてある運転キャビンのス
    ライド窓支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100805968B1 (ko) * 2005-03-03 2008-02-25 가부시끼 가이샤 구보다 작업차
JP2021050588A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 コベルコ建機株式会社 建設機械のキャブ

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KR100805968B1 (ko) * 2005-03-03 2008-02-25 가부시끼 가이샤 구보다 작업차
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