JPH07155987A - 炉中ろう付用アルミニウムろうペースト - Google Patents

炉中ろう付用アルミニウムろうペースト

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JPH07155987A
JPH07155987A JP30626993A JP30626993A JPH07155987A JP H07155987 A JPH07155987 A JP H07155987A JP 30626993 A JP30626993 A JP 30626993A JP 30626993 A JP30626993 A JP 30626993A JP H07155987 A JPH07155987 A JP H07155987A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウムの炉中ろう付に際に長期間安定
で炉の汚染が少なく、かつ炉の汚染物が水洗により除去
できる炉中ろう付用アルミニウムろうペーストを提供す
る。 【構成】 平均粒径10〜500μmのアルミニウム合
金粉末100重量部、フッ化アルミニウム系フラックス
0.5〜15重量部、ポリアルキレンオキシドを主要構
成成分とする平均分子量10万〜500万の有機高分子
1〜50重量部及び有機溶剤30〜150重量部を含有
するアルミニウム部材のろう付用アルミニウムろうペー
スト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム製部材
間の接合を不活性雰囲気にて行なうアルミニウムろうペ
ーストに関する。この明細書において用いる「アルミニ
ウム」という用語は、特に言及しない限り、各種のアル
ミニウム合金類を包含する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム製部材類をろう付する一つ
の方法として、フラックスを含むアルミニウムろうペー
ストを用いて被接合部表面に介在する酸化アルミニウム
被膜をフラックスで除去してろう付する方法が利用され
ている。この場合、バインダー成分の粘着性向上剤等と
して添加される樹脂類(例えば、カルボキシメチルセル
ロース、ロジン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等)がろう付
温度(約600℃)に達するまでの昇温過程において発生
する分解ガスや炭化によりフィレット内部等に生ずるボ
イド、表面に発生する黒色残渣に起因する外観不良、接
合不良などが認められる。また、可燃性の熱分解物の生
成はアルミニウムろう付炉の火災等危険の発生や性能劣
化をもたらす等の問題がある。
【0003】このような問題の解決策として、ろう付温
度までの昇温過程において、分解炭化するよりも、揮散
する有機樹脂をビヒクルもしくはバインダーとしてろう
付用金属粉末に配合する方法が知られている。この種の
樹脂として、例えば特開平2−147193号公報には
アクリル系樹脂が開示され、特公昭63−43200号
公報にはエチレンオキシド重合体、ポリアクリレート重
合体、ポリメタクリレート重合体、ポリアクリロニトリ
ル重合体、ポリエチレングリコールおよびそのメチルエ
ーテル類並びに脂肪族炭化水素重合体が記載されてお
り、また、特開平2−268995号公報にはポリイソ
ブチレン及びポリブテンが開示されている。
【0004】また、公表特許55−500263号公報
や特開昭56−6797号公報ではヒドロキシプロピル
セルロースや、グリセリン、ポリアルコキシアルカノー
ルが開示されている。
【0005】また、特開昭56−95489号公報で
は、銅粉を含む水性のろう付用ペーストに関する記載が
あり、そのろう付用ペーストに分子量2,000〜40,
000のポリアルキレングリコールを用いる旨開示して
いる。ポリアルキレングリコールの分子量が10万以上
になると焼成後、残留炭素が避けられないと記載されて
おり、高分子量のポリアルキレングリコールの使用が好
ましくない旨の示唆を与えている。
【0006】そして、特開平2−147193号公報に
記載された発明においては、アクリル系樹脂が熱解重合
によって、刺激臭の強い毒性のモノマー類を発生するの
で、環境上の問題があり、前述の特公昭63−4320
0号公報にはエチレンオキシド重合体の使用を開示して
いるが、これは無水のビヒクルと無水のフラックスを用
いると長い貯蔵寿命を持つと言うだけで、使用するフラ
ックスは、アルカリ金属の弗化物と共に、吸湿性の高い
塩化物を併用するので、これと吸湿性のエチレンオキシ
ド重合体を併用するとペースト保存時、アルミニウム粉
末が反応して安定性やろう付性能の低下が生じ、またろ
う付後、該塩化物に起因するアルミニウムの腐食を防止
するために、洗浄処理をおこなわなければならないとい
う問題がある。
【0007】また、特開平2−268995号公報記載
のポリブテン及び炭化水素は、加熱による分解で発生し
たポリオレフィンが、炉中に蓄積し、汚染がおこる。公
表特許55−500263号公報や特開昭56−679
7号公報に示されるヒドロキシプロピルセルロース等は
加熱で炭化し、ボイドを発生させる等欠点を持ってい
た。特に、セルロース系樹脂や多くのポリマーは加熱す
ると残炭し、金属ろう粉末が充分に溶けず、金属残渣と
なりやすい欠点や異臭、ススの発生がある。
【0008】上記のポリマーの多くは、水不溶性であり
金属ろうペーストの保存安定性は良好である。しかし、
上記のポリマーの多くは炉中ろう付の加熱で様々な水不
溶性の分解生成物を生じる。
【0009】これらの生成物はろう付炉の低温部分に付
着する傾向があり、経時的に蓄積する。これらの汚染物
は燃焼性があるので、火災の危険性がある。以上の理由
から工業的なろう付炉は洗浄、交換等のコストにかか
り、特に最近では洗浄フロンが使用できないために可燃
性溶剤の使用による危険性や高価な設備投資によるコス
トアップを招来している。
【0010】一方、アルミニウムろう付用フラックスと
しては、塩化物系フラックスの上記欠点を改良するため
に、フッ素系のフラックスが提案されている(例えば、
特開昭51−123749号公報、特公昭58−270
37号公報及び特公昭62−46280号公報参照)。
【0011】しかしながら、これらの公報に記載された
発明においては、水不溶性のフッ素系フラックスをろう
付用金属粉末と共に水に分散させた水性スラリーを被接
合部に付着させ、水を蒸発除去させた後、ろう付をおこ
なうため、水を蒸発させるための付加的な加熱工程を必
要とする。またペースト中に残留する水分に起因して、
経時的な粘度変化が起こりやすくなるなどの問題があ
る。また、表面積が非常に大きい金属粉末を使用する場
合や酸化物量の多い粉末を使用する場合、フラックスの
使用量が多くならざるを得ず、その結果環境の汚染、周
辺機器の腐食を生じるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、アルミニ
ウム製部材類をろう付用金属粉末を用いて炉中ろう付す
る従来法に係わる上記問題点を解決し、接合部における
外観不良や接合不良及び経時的腐食をもたらさず、ま
た、作業衛生上問題となる刺激性の強い毒性ガスを発生
させず、炉の汚染が少なく、汚染が発生しても、安全安
価な水で洗浄ができ、ペーストが良好な保存安定性を示
し、さらに、ろう付に際して付加的な加熱工程を必要と
することなく、必要最小限のフラックス使用量でアルミ
ニウム製部材類の優れたろう付接合を可能にするアルミ
ニウムろうペーストを提供するためになされたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、平均粒
径10〜500μmのアルミニウム合金粉末100重量
部、フッ化アルミニウム系フラックス0.5〜15重量
部、ポリアルキレンオキシドを主要構成成分とする平均
分子量10万〜500万の有機高分子バインダー0.5
〜10重量部及び有機溶剤30〜150重量部を含有す
るアルミニウム部材のろう付用アルミニウムろうペース
トに関する。
【0014】本発明に使用するアルミニウム合金ろう粉
末の組成は被接合アルミニウム部材類の融点よりも低い
融点を有するアルミニウム合金であれば良い。例えば、
アルミニウム−シリコン(5〜15%)系、アルミニウム
−シリコン(5−15%)−X系(Xは銅、マグネシウム
及び亜鉛のうち少なくとも一種を含み、更に第3添加元
素としてのビスマス、錫、バリウムを含有していてもよ
い。またアルミニウム−銅系合金粉末を使用してもよ
い。アルミニウム合金ろう粉末に亜鉛粉末、錫粉末、バ
リウム粉末などを混合してもよい。
【0015】上記合金粉末の平均粒径は10〜500μ
m、好ましくは40〜150μmであり、10μm未満
になると粉末の比表面積が過度に大きくなり、酸化被膜
の量が多くなるために、粉末どうしが十分に融着一体化
し難しくなる。また、500μm越えると、該粉末がペ
ースト中に分散、懸濁し難くなるだけでなく、粉末どう
しの間隙が大きくなりすぎて、緻密なろう付が困難とな
る。
【0016】アルミニウム合金粉末の酸素含有量は好ま
しくは0.2重量%以下、より好ましくは0.1重量%
以下である。これは0.2重量%より多い場合、酸化皮
膜が厚くなり、アルミニウムの場合は酸化皮膜が強固な
ため、酸化皮膜を破壊するのに必要なフラックスは15
重量部以上添加しなければならない。しかし、フラック
スを15重量部以上添加するとろう付外観がフラックス
残渣等により汚くなり外観部をそのままにする場合には
不都合である。アルミニウム合金粉末の形状については
特に限定するものではなく、このような金属粉末として
は、針状、板状、偏平状、粒状、鱗片状、フレーク状
等、様々な形状のものが使用できる。例えば非酸化性雰
囲気中でアトマイズして製造される球状もしくは不規則
形状のアトマイズAl合金粉末等が例示される。金属粉
末の粒度、形状、表面酸化被膜の性状にもよるが酸素含
有量が0.2%を越えると、たとえろう付温度に適して
いても表面酸化被膜が破れないまま溶融一体化していな
い場合があり、このような場合、フラックス使用量を1
5重量部より多くするとろう付自体は可能であるが、ろ
う付部に多量の白色残渣や黒斑点が発生し、また、ろう
付炉の汚染、腐食問題を引き起こす。
【0017】本発明には使用するフッ化アルミニウム系
フラックスを用いる。具体的には、AlF3−KF、KA
lF4−K3AlF6、K3AlF6、KAlF4、KF−AlF3
−Al23、CsxAlyFz等を含むフラックスが例示され
る。フッ化アルミニウム系フラックスは特に市販品「ノ
コロック」(カナダ国のアルキャン社製)が特に好適であ
る。また、フッ化アルミニウム系フラックスは微粉が好
都合である。微粉化したフッ化アルミニウム系フラック
スは増粘作用を有し、金属粉の分離沈降を防止する。
【0018】被ろう付材の成分として銅、シリコン、マ
グネシウムを含む場合やフラックスの融点を低下させる
場合はCs、Sr、Ba、Zn、Cuの含有が有効で、フッ
化物、酸化物等の単独、混合、反応物が例示でき、これ
らの添加技術の制限はなく本発明の技術範囲に含まれ
る。
【0019】上記フラックスの配合量は、0.5〜15
重量部、好ましくは1〜10重量部、就中、3〜10重
量部であり、0.5重量部よりも少ない場合には、不活
性雰囲気の炉中ろう付でも、十分なフラックス作用が得
難く、15重量部よりも多くすることは、無駄なだけで
なく、フィレット表面に多量の白色残渣や黒斑点が発生
するなど製品の外観が不良となり、また、ろう付炉の汚
染や腐食等の問題を引き起こすことになる。
【0020】本発明においてバインダーとして使用する
有機高分子は、平均分子量10万〜500万、好ましく
は10万〜150万のポリアルキレンオキシドを主な分
子中の構成成分とした物質である。
【0021】ビヒクルの粘度は好ましくは30,000
cps(20℃)以下であり、これにより、ろう付ペース
トの生産性が向上するのみでなく、ろう付ペーストの使
用性、特に塗布性が著しく向上する。分子量が10万よ
り小さな場合は、ポリマーを配合上大量に使用しなけれ
ば充分な粘度が出ないだけでなく、水酸基に起因するペ
ーストの粘度上昇等劣化がおきる。また、分子量が大き
すぎると曳糸性が強くなりすぎ、粘弾性特性が悪くな
る。
【0022】上記の有機高分子バインダーは、高分子量
化合物でありさえすれば同種アルキレンオキシドの単独
重合体また異種アルキレンオキシドのブロックないしは
ランダム共重合体であってもよい。より好ましいバイン
ダーは、活性水素基を2個以上有する有機化合物にエチ
レンオキシドなどの低級アルキレンオキシドを付加重合
して得られるポリアルキレンオキシド化合物と、多価カ
ルボン酸、その無水物ないしはその低級アルキルエステ
ルあるいはジイソシアネートとを反応させて得られる高
分子量化合物である。分子末端には水素基のほかアルコ
キシ基、カルボキシル基あるいはエステル基を有し、分
子内にはエーテル結合以外にエステル結合やウレタン結
合を持っていてもよい。
【0023】活性水素を2個以上有する有機化合物とし
ては、エチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコー
ル、水蒸化ビスフェノール、ビスフェノールジヒドロキ
シプロピルエーテルなどの多価フェノールが例示でき
る。また、多価カルボン酸としては、マレイン酸、フマ
ル酸、コハク酸、グルタコン酸、アジピン酸、セバシン
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸など
が例示できる。
【0024】芳香族カルボン酸は、ろう付の過程でろう
材の表面に残炭が発生し易い。残炭はコハク酸、アジピ
ン酸、フタール酸の順で多くなる傾向がある。
【0025】本発明に用いる高分子量のポリアルキレン
オキシド含有有機高分子の製法は、アルキレンオキシド
の一般的な付加重合だけでなく、適当な溶剤中における
チーグラーナッタ触媒を用いた重合反応も使用できる。
【0026】また、チーグラーナッタ触媒を用いた重合
反応で生成するポリアルキレンオキシサイドは、Ti、
Al、Zn、Siなどの金属不純物が少ない物が好ましく
0.5%以下、好ましくは、1000ppm以下が好まし
い。この種のポリマーは、無臭無毒な物質であり、酸
素、オゾン、酸、アルカリ及び紫外線等に対して安定
で、また、溶剤に溶かすと粘度が室温で200〜30,
000cps程度の液体が任意に得られるため、塗布作
業性が容易になる。さらに空気中では約200〜350
℃で、また、窒素雰囲気中では約300〜400℃で完
全に分解して揮散するので、ろう付後に炭化残渣が生ず
ることはない。
【0027】ペースト中の有機高分子の配合量はアルミ
ニウム合金粉末100重量部に対し0.5〜15重量
部、より好ましくは1〜10重量部である。0.5重量
部より少ないとバインダーとしての効果が少なく、15
重量部以上では硬く作業性が悪い。また高分子の量が増
えると揮散するポリマーの量が増えるので炉の汚染がひ
どくなる。
【0028】本発明によるアルミニウムろうペーストの
塗布作業性等を調整するために、有機系の粘度調整剤や
溶剤を、使用の直前に配合し、使いきると言うのであれ
ば上記配合成分の作用効果を損なわない限度内におい
て、該ペーストに適宜配合してもよい。本発明ろう材は
塗布方法に応じて粘度を調整する。例えばスプレーにて
塗布する場合は粘度の低いシャブシャブ状の懸濁溶液
で、刷毛塗りの場合には少し粘度の高いソース状の懸濁
溶液で行うのが適しており、これらは撹拌をしなけれ
ば、又は、沈降防止剤を加えなければ、アルミ合金ろう
粉末が沈殿し、均一な塗布ができない。前述のように懸
濁溶液での塗布方法は色々あり、塗布機器の違いにより
最適粘度も違うので懸濁溶液にするための溶剤としては
本文記載の各溶剤が使用できる。ペーストの粘度を調節
するための粘度調整剤を使用してもよい。
【0029】粘度調整剤としては、12−ヒドロキシス
テアリン酸、ワックス、合成ワックス、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワ
ックス、硬化油、硬化ひまし油、脂肪酸アミド及びポリ
アミド等が例示されるが、特にポリエチレンワックス、
硬化ヒマシ油が好適である。本発明によるアルミニウム
ろうペーストの粘度は、該ペーストの適用方法に応じて
適宜選定すればよく、特に限定的ではないが、通常は5
000〜500000cps/23℃、好ましくは150
00〜300000cps/23℃である。
【0030】この場合の粘度は、ブルックフィールド粘
度計を用いて測定した値である。本発明で使用する溶媒
の選択は本発明の技術で最も重要である。
【0031】分子量10万〜500万のポリアルキレン
オキシド系樹脂は、特異な溶解性を持つ物質で、多くの
溶剤に自由に溶ける物ではない。
【0032】また、本発明で使用する溶剤はポリアルキ
レンオキシドを溶解しそれ自身が安全で取扱やすいだけ
でなく、炉中の加熱で有害なガスの発生が無く、使用感
が良好な物が好ましい。分子量10万以上のポリアルキ
レンオキシド系高分子は低分子のグリコールに比べ吸湿
性が低いので、アルミニウムペーストの性能劣化がおこ
りにくい。また溶剤はアルミニウムに対し非反応性のも
のである必要がある。
【0033】ペーストはその使用上の条件が異なるの
で、早く蒸発してほしい場合や蒸発が遅い方が好ましい
場合等様々あり、それに適した溶剤を選択する。
【0034】本発明においては、アルキレングリコール
類は有機高分子の溶解性、ペーストの安全性の面から炭
素数3〜4のアルキレン基を持つアルキレンオキシド
の、モノあるいはポリアルキレングリコールやそれらの
低級アルコール(炭素数1〜4)のモノエーテルが好まし
い。
【0035】特に好ましい溶剤はプロピレン残基を持つ
炭素数1〜10のグリコールまたはグリコールエーテル
類、具体的にはジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリ
コールモノイソプロピルエール、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノイソブチルエーテルからなる群から選ばれた溶
剤、1,4−ジオキサン、ジブチレングリコールから選
ばれた溶剤などが例示できる。プロピレン系に比べポリ
エチレングリコール類やそのエーテルはペーストの粘度
安定性や毒性、安全衛生面で劣る。
【0036】これらの溶剤はポリアルキレンオキシド類
をよく溶解し、吸湿性が低く、アルミニウム粉末との反
応性が低く経時的安定性が高い。またポリアルキレンオ
キシド類を溶解して得られたビヒクルは塗布性が良好で
かつ塗布後の粘性の回復が早いので作業性および安定性
がよい。また炉中ろう付時、ポリアルキレンオキシド類
をよく蒸発せしめ、ろう付部に残炭を生じない。
【0037】ジプロピレングリコールが2つの水酸基を
持つ溶剤であるのに良好な特性を持つ理由は単なる吸水
性だけで説明できない。この効果は末端2級の構造から
くる作用、立体障害があってアルミニウムとアルコール
の反応による、アルコキシドの生成が無いためと考えら
れる。
【0038】本発明において溶剤はアルミニウム金属粉
末100重量部に対し30〜150重量部、より好まし
くは40〜100重量部用いる。その量は、溶剤の種
類、使用する有機高分子の種類や量、アルミニウム金属
粉末の粒径、形状、使用量、フラックス量などによる
が、通常、ペーストの粘度が5000〜500000cp
s(23℃)より好ましくは15000〜300000cps
となるように選ぶ。
【0039】本発明によるアルミニウムろうペーストに
は、上記の配合成分のほかに、さらに常套の添加物を所
望により、適宜配合してもよい。
【0040】このような添加剤としては、酸化防止剤
(例えばBHT等)、腐食抑制剤(例えば、ベンゾトリア
ゾール)、着色剤(例えば、フルオレッセン、メチルオレ
ンジ等)、消泡剤(例えば、シリコンオイル等)、及び艶
消し剤が例示される。以下、本発明を実施例によって説
明する。本ペーストの使用方法としてはブレージングシ
ートが使えない押出材同士の接合や、成形ろう材の置き
ろうが使えない天井部分の接合に有利である。また、現
状のろう付工法でフラックスの塗布が必須であるが、ペ
ーストではロウ材とフラックスがあらかじめ混合されて
いるので作業性が良い。またディスペンサー等を使用す
ると工程のロボット化が容易である。使用形状に合わせ
たロウ材の成形が不必要で単にロウ材部に塗布するだけ
で良い等、工法的に従来の無い利点を持つ。特公平4−
75119等のポリブテンではバインダー成分が水不溶
成分として炉に付着するが、本発明品は水溶性なので水
を用いた安全安価なメインテナンスができる。
【0041】実施例1〜13 以下の表1に示す配合処方に従って、本発明によるアル
ミニウムろうペースト1〜14を調整した。
【0042】
【表1】
【0043】表1における脚注は次の通りである。 (1)Al−10%Si合金粉末(平均粒径;40μm、酸素
含有量:0.05%) (2)Al−10%Si合金粉末(平均粒径;70μm、酸素
含有量:0.02%) (3)「ノコロック」(フッ化アルミニウム系フラックス) (4)分子量10万のポリエチレンオキシド(金属不純物
の含有量:100ppm) (5)ヒマシ油を水素添加したワックス (6)第一工業製薬製 分子量10万のポリアルキレンオ
キシド系エステル (7)住友精化製 分子量10万のポリエチレンオキシド (8)明成化学製 分子量40万のポリエチレンオキシド (9)明成化学製 分子量360〜400万のポリエチレ
ンオキシド (10)住友精化製 分子量10万のPO20%、EO8
0%ランダム重合ポリアルキレンオキシド 上記配合処方によって調整したアルミニウムろうペース
ト1〜13の性状を表1に示す。
【0044】比較例1'〜9' 以下の表2に示す配合処方に従って、アルミニウムろう
ペースト1'〜9'を調整した。
【0045】
【表2】
【0046】表2における脚注は次の通りである。 (1)Al−10%Si合金粉末(平均粒径;70μm,酸素
含有量:0.02%) (2)「ノコロック」(フッ化アルミニウム系フラックス) (3)21%LiCl、40%KCl、22.5%NaCl、
9%LiF、8.5%ZnCl2 (4)ポリエチレングリコール平均分子量1000 (5)液状ポリイソプレン 平均分子量 10万 (6)液状ポリイソブチレン 平均分子量 500
【0047】表1〜表3に示すアルミニウムろうペース
トの性状は、各々の試料ペーストAを、アルミニウム試
験板1(2mm×25mm×60mm)および2(2mm×15mm
×50mm)を用いて図1(上面図)および図2(正面図)に
示すようにして作成したTジョイントの片側中央部に2
60mg添付した後、アルゴン気流中での炉中ろう付(6
00℃で溶融後5分間保持)を行ない評価した。各性状
の具体的な評価基準は以下の通りである。
【0048】金属残渣(未溶解のろう金属粉末残渣) A:優 B:良 C:可 D:不可 E:評価対象外(合金粉末がセメント状に固まり、金属ろ
うに戻らない)
【0049】ペーストの保存性(25℃1カ月後のペー
ストの分離) A:分離しない B:ペースト上面にポリマーがにじむ C:ポリマーの分離は10%未満 D:ポリマーの分離は20%未満 E:ポリマーの20%以上が分離する
【0050】粘度変化 A:なめらかなペースト状態で、粘度変化は10%未満 B:なめらかさはないがつぶ発生なく、粘度変化は50
%未満 C:ぼそつく小さなつぶが発生し、粘度変化は100%
未満 D:つぶあん状で、粘度変化は100%以上 E:固形になる
【0051】腐食性ろう付後の腐食(96h) A:40℃90%の湿度処理しても腐食は見られない。 B:40℃90%の湿度処理で変色する。 C:室内環境で変色する。 D:ろう材母材ともに室内環境で腐食する。 E:評価対象外(合金粉末がセメント状に固まり、金属ロ
ウに戻らない)
【0052】洗浄性 A:水溶性で簡単に洗浄できる B:水+洗剤で洗浄できる C:有機溶剤で洗浄できる D:付着物はこげて取れない E:評価対象外
【0053】飛散 A:飛散しない B:飛散は5%未満 C:飛散は10%未満 D:飛散は10%以上 E:評価対象外
【0054】炉の汚染 A:ほとんど気にらならない B:ほんの少し汚れがあるが、拭き取るほどでない C:毎回短時間で拭き取れ使用できる D:毎回拭き取るが、かなり時間が必要 E:汚れがひどく時間をかけても拭き取れない
【0055】
【発明の効果】本発明によるアルミニウムろうペースト
は、良好な保存性(例えば室温下、空気中において、約
6〜20カ月にわたって、金属粉末とフラックスは分離
しない)と塗布作業性を有すると共に、優れたろう付特
性を発揮する。該ろうペーストを用いてアルミニウム製
部材類をろう付した場合は、接合部には外観不良や接合
不良および経時的腐食は見られず、付加的な加熱工程を
必要とすることなく該部材類の優れたろう付をおこなう
ことができ、ペーストやろう付炉の付着物が水洗浄でき
るのでろう付炉のメインテナンスは、簡単で工業的に優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アルミニウムろうペーストの性状評価に使用
したTジョイントの上面図である。
【図2】 該Tジョイントの正面図である。
【符号の説明】
1…アルミニウム試験板、 2…アルミニウム試験板
、3…試料ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 正 大阪府豊中市春日町5−11−28−506 (72)発明者 氏江 達之 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径10〜500μmのアルミニウ
    ム合金粉末100重量部、フッ化アルミニウム系フラッ
    クス0.5〜15重量部、ポリアルキレンオキシドを主
    要構成成分とする平均分子量10万〜500万の有機高
    分子0.5〜50重量部及び有機溶剤30〜150重量
    部を含有するアルミニウム部材のろう付用アルミニウム
    ろうペースト。
  2. 【請求項2】 ポリアルキレンオキシドがエチレンオキ
    シド及び/またはプロピレンオキシドの重合物である請
    求項1記載のペースト。
  3. 【請求項3】 有機高分子がポリアルキレンオキシド及
    びポリアルキレンオキシド混合物のエステルおよび/ま
    たはウレタンである請求項1記載のペースト。
  4. 【請求項4】 ポリアルキレンオキシドの誘導体が分解
    物で、分解方法が熱又はエネルギー粒子である請求項1
    記載のペースト。
  5. 【請求項5】 アルミニウムろう付ペースト用合金粉末
    が酸素含有量0.2%以下である請求項1記載のペース
    ト。
  6. 【請求項6】 有機溶剤が、プロピレン残基を有する炭
    素数1〜10のグリコールまたはグリコールエーテル
    類、1,4−ジオキサンおよびジブチレングリコールか
    ら選ばれる請求項1記載のペースト。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のアルミニウムろうペース
    トをアルミニウム部材どうしの接合部周辺に塗布し、こ
    れを不活性雰囲気中で炉中ろう付するアルミニウム部材
    の接合方法。
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