JPH0715578Y2 - 盤上遊戯具 - Google Patents

盤上遊戯具

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JPH0715578Y2
JPH0715578Y2 JP9465691U JP9465691U JPH0715578Y2 JP H0715578 Y2 JPH0715578 Y2 JP H0715578Y2 JP 9465691 U JP9465691 U JP 9465691U JP 9465691 U JP9465691 U JP 9465691U JP H0715578 Y2 JPH0715578 Y2 JP H0715578Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の駒部材と、所定
のルールに従ってそれら複数の駒部材を配置し、かつ、
遊戯者がこれら複数の駒部材を選択的に動かすための遊
戯領域を持つ遊戯盤本体とから成る盤上遊戯具に関し、
特に、遊戯盤本体が立体形状をなしている盤上遊戯具に
おける改良に関する。
【0002】
【従来の技術】盤上遊戯具として従来知られているもの
にも、古典的な囲碁、将棋とかチェスを始め、極めて多
くのものがあるが、その殆どは、複数の駒部材を配置
し、これを動かすための遊戯領域を持つ遊戯盤本体が、
いずれも、単なる平らな板状部材で構成されている。そ
のため、換言すると、これら通常の遊戯具では、遊戯領
域におけるその時々の駒部材の配置等は、対局者相互、
または遊戯に参加している複数の者のいずれにとっても
一目瞭然である。確かに、上記の囲碁や将棋、チェス等
は、それ自体、相当に高度な遊戯であって、今なお愛好
者の層も厚いが、トランプや麻雀等に比すと、手の内の
秘匿性に欠け、意外性にも欠ける憾みがある。そこで、
本考案者は、すでに実開平3−775号公報にて、遊戯
盤本体を立方体に成形し、全部で六つの面の少なくとも
幾つかを同一の遊戯に使用することにより、例えば二人
の対局者が遊戯盤を挟んで対峙しながら遊戯を行う場合
には、相手方には見えない自身の遊戯領域を作ること
で、盤上遊戯具でありながら、秘匿性、意外性のある遊
戯を楽しめる遊戯具の提供を試みた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示の遊戯盤本体では、立方体の六面の中、ある面を水平
にした場合、当該水平になっている面(頂面)は良く見
えるが、これと直交する面(側面)は垂直になってしま
うため、極めて見にくいという欠点があった。良く見る
ためには、体を無理にかがめたり、横に倒したり、ある
いはまた逆にのけぞったりせねばならず、いずれにして
も不自然な体位を強いられ、特に長考に及ぶ場合等、苦
痛でさえあった。さらに、相手方に隠している面を見せ
るとき等は、その度ごとに必ず、相当に大きな立方体の
遊戯盤本体を手にもって大きく回転させ、側面を水平面
に転位せねばならず、煩雑さもあった。本考案は、この
ような従来の欠点に鑑みて成されたもので、いわゆる盤
上遊戯具でありながら、手の内の秘匿性や意外性に優
れ、かつ、遊戯領域の一部であって相手方には秘匿すべ
き部分遊戯領域を見るにも、自身では比較的見易く、か
つまた操作性にも富んだ盤上遊戯具を提供せんとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、複数の駒部材と、所定のルールに従ってそれ
ら複数の駒部材を配置し、かつ選択的に動かすための遊
戯領域を持つ遊戯盤本体とからなる盤上遊戯具におい
て、さらに次のような改良を提案する。まず、遊戯盤本
体を、横に寝かせた六角柱状の各側面にそれぞれ一つづ
つが相当する、全部で六つの面を有する柱状体に形成す
る。そして、当該六つの面の中、連続する三つの面を第
一の遊戯用の第一の遊戯領域形成面とし、これら三面に
跨がるように第一の遊戯領域を描画し、また、残りの連
続する三つの面は第二の遊戯用の第二の遊戯領域形成面
とし、これら残りの三面に跨がるように第二の遊戯領域
を描画する。その上で、第一、第二の遊戯にそれぞれ使
用する駒部材の各々と、遊戯盤本体との中、いずれか一
方には永久磁石特性を持たせ、他方には該永久磁石に吸
着される磁性を持たせる。ただし、本考案では、このよ
うな磁気吸着メカニズムに代えて、部材相互の物理的な
粘着性を利用しても良いことも提案する。すなわち、上
記のように連続する三面の中、斜面となり得る面上に描
画されている部分遊戯領域上に配置された駒部材が、そ
れ自身の重さにより当該斜面から落下しない程度の粘着
性を、それら各駒部材と、遊戯盤本体の上記第一、第二
の遊戯領域が描画されている面とに対して共に与える構
成も提案する。
【0005】
【実施例】図1には、本考案によって提供される盤上遊
戯具の一実施例の中、遊戯盤本体10の要部の構成が示
されている。この実施例における遊戯盤本体10は、全
体形状として、六角柱、それも正六角柱を横に寝かせた
形状をなしている。すなわち、全て等しい面積の六つの
面11,12,13,14,15,16を、隣接するも
の同志、順に120度の角度をおいて連結した形状によ
り本体主要部が構成され、また、これら六つの面に対し
て直交する一対の端面17,17(正六角柱として立て
た場合の頂面と底面に相当)は、当該六面の各々に接す
る部分に各辺の縁を留めた結果、正六角形状となってい
る。ただし、後述するが、これら一対の端面17,17
は、例えば矩形形状等、六角形以外の平面形状をなして
いても良く、六つの面11〜16により形成される断面
六角形状の柱状部分の両端に、当該断面積よりも大きな
平面積を有する板部材が一対、設けられていて、これら
一対の板部材が端面17,17を構成するようになって
いても良い外、特殊な場合にはなくても良い。
【0006】ここで便宜上、通常は六角柱の高さと呼ば
れる方向を、本実施例の遊戯盤本体10に関しては横に
寝ているため、以降では幅方向と呼び、六つの面を順に
繋ぐ方向を周方向と呼ぶが、まず本考案では、六つの面
11〜16の中、周方向に連続する三面を一組として、
二つのグループに分けている。図1に即して言えば、面
11,12,13を第一の遊戯領域形成面21とし、残
りの三面14,15,16を第二の遊戯領域形成面22
とする。これらの面の組を上記のようにそれぞれ第一、
第二の遊戯領域形成面21,22と呼ぶのは、これらの
上に遊戯のための領域31,32が一連に描かれるから
であり、以下、その一例に即して説明する。
【0007】図示の場合、まず、斜面であるか水平面で
あるかは別として、とりあえず、図面上で上方を向いて
いる三つの面11,12,13から成る第一の遊戯領域
形成面21には、それらに跨がるように、第一の遊戯領
域31として、複数の互いに直交する線分により、複数
の升目または格子点の集合が描画されている。図示実施
例の場合には、全くの一例ではあるが、全部で八列十行
の升目により、第一の遊戯領域31が形成される場合を
想定しており、その中、図中、手前の上向き斜面である
面11には最初の三行分が描画され、上向き水平面であ
る面12には真ん中の四行分が、そして、図中では隠れ
ている、向こう側の上向き斜面である面13には残りの
三行分が描画されている。なお、こうした第一遊戯領域
31において各面11,12,13に描画されている部
分のみを特定して説明する必要が生じたときは、それぞ
れ、部分遊戯領域31-1,31-2,31-3と呼称する。
【0008】これに対し、図中ではいずれも下向き面と
なっている残りの三面14,15,16から成る第二の
遊戯領域形成面22にも、それらに跨がるように、第二
の遊戯領域32が描画されている。図中では、手前側で
下向きの斜面である面16にのみ、この第二の遊戯領域
32の一部分である部分遊戯領域32-3が模式的に示さ
れているが、これは、先に示した第一の遊戯領域31に
おける描画パタンとは異なったパタンとなっている。例
えば、同様に升目または格子点の集合として当該第二遊
戯領域32が描画される場合にも、十列十三行の升目と
か、後述する一例のように、九列十三行の升目等、一般
的に第一遊戯領域31におけるとは異なる行列数の二次
元描画パタンであって良い。なお、先の第一遊戯領域3
1に関する場合と同様に、図1においては見えない面で
ある面14,15にも、それぞれ部分遊戯領域32-1
32-2が描かれている。
【0009】このように、本考案により提供される遊戯
盤本体(以下では単に「本体」と称することもある)1
0は、二種類の遊戯が可能なように構成されているが、
例えば遊戯者が第一の遊戯領域31を用いた遊戯をなそ
うとする場合には、図1に示されている姿勢のように、
第一遊戯領域形成面21の中、とりあえずは真ん中の面
12、すなわち部分遊戯領域31-2が真上を向くよう
に、図1中には示していない適当なる支持台の上に本体
10をおく。これに際しては、後に構造的な配慮につい
て説明するように、本体10に適当なる脚を適当個数設
けても良いが、特に設けなくても、各面の面積がかなり
大きければ、真下を向いている面15をそのまま支持台
上に置いても、安定に本体10を載置することができ
る。
【0010】しかるに、上記のような姿勢に本体10を
置いた場合には、図1中、上向き手前斜面である面11
に正対して臨む遊戯者は、第一遊戯領域31の中、面1
1に描画されている第一の部分遊戯領域31-1と、水平
面である面12に描画されている第二の部分遊戯領域3
-2は、特に無理な姿勢、体位を取らずとも、楽に見る
ことができるが、向こう斜面である第三の部分遊戯領域
31-3は見ることができない。一方、図1中において隠
れている向こう斜面である面13に正対し、こちらを向
いて座した遊戯者は、第一遊戯領域31の中、当該向こ
う斜面13に描画されている第三の部分遊戯領域31-3
と、水平面12に描画されている第二の部分遊戯領域3
-2は無理なく楽に見ることができるが、図中の手前斜
面である面11に描画されている第一の部分遊戯領域3
-1は見ることができない。そこで、こうした遊戯領域
31の上で、複数種、複数個の駒部材を遊戯者の意図に
従い、かつまた所定のルールに従い、動かして遊ぶ遊戯
とすると、それぞれの遊戯者(対局者)は、自身にのみ
見える各斜面に描画されている部分遊戯領域(31-1
31-3のどちらか)において、駒部材の配置ないし手の
内を相手方に秘匿した遊戯が可能となり、遊戯としての
興趣が増し、意外性も増す。
【0011】全く同様に、図1に示されている姿勢か
ら、本体10を六角柱の中心軸の周りに180度、ひっ
くり返すと、図1中で下を向いた水平面である面15が
面12に相当する位置に来て上向き水平面となり、ま
た、面14が面11に、面16が面13に、それぞれ相
当する位置に来て、各々斜面となる。これはもちろん、
遊戯者が第二の遊戯領域32を用いて第二の遊戯をなそ
うとする場合であるが、当然、この場合にも、手前側に
位置する遊戯者は、当該第二の遊戯領域32の中、上向
き手前斜面となった面14に描画されている第一の部分
遊戯領域32-1と、水平面となった面15に描画されて
いる第二の部分遊戯領域32-2は楽に見れるが、向こう
斜面となった第三の部分遊戯領域32-3は見ることがで
きない。また、向こう斜面となった面16に正対する遊
戯者は、第二遊戯領域32の中、当該斜面16に描画さ
れている第三の部分遊戯領域32-3と、水平面となった
面15に描画されている第二の部分遊戯領域32-2は無
理なく見れるが、手前斜面となった面14に描画されて
いる第一の部分遊戯領域32-1は見ることができない。
したがって、こうした第二の遊戯領域32の上で、複数
種、複数個の駒部材を遊戯者の意図に従い、かつまた所
定のルールに従い、動かして遊ぶ遊戯とする場合にも、
それぞれの遊戯者(対局者)は、自身にのみ見える各斜
面に描画されている部分遊戯領域(32-1または3
-3)において、駒部材の配置ないし手の内を相手方に
秘匿した遊戯が可能となる。
【0012】ここで、全くの一例ではあるが、第一遊戯
領域31は既述のように八列十行の升目群により構成さ
れており、また、第二の遊戯領域32は九列十三行の升
目群により構成されている場合を想定し、かつこれらの
互いに異なる遊戯領域31,32に対し、少なくともそ
の幾つかは共通に使用し得るような駒部材の種類に関す
る一例を図2に挙げ、説明する。ただし、図1中の手前
斜面11における第一の部分遊戯領域31-1や、向こう
斜面13における第三の部分遊戯領域31-3に認められ
るように、その時々で斜面となる面に描画された部分遊
戯領域上に位置する駒部材が、自重により当該斜面を滑
って落下しないようにするための手法については、後に
構造に関して説明する所に譲り、ここでは一応、各駒部
材の落下は防がれているものとする。
【0013】図2には、総括的には符号50で、また各
種類ごとには符号5A〜5Lでそれぞれ示すように、全
部で十二種類の駒部材50が示されている。どの駒部材
に関しても共通の事項の場合には、符号50を採用し、
個々の種類の個別的な説明の場合には、当該種類ごとに
振り分けた符号5A〜5Lを用いる。全ての種類の駒部
材50は、いずれも同じ平面形状、立体形状を有してい
て良い(ただし、限定的な意味ではない)が、各種類の
駒部材50の一表面上には、符号51で示すように、当
該各駒部材50に許された進行方向や、一手で動ける升
目数(進行範囲)等を表示する記号ないしは紋線が描か
れている。例えば駒部材5Aに認められるように、その
表面の上半分に真っ直ぐに線分が描かれている場合に
は、一手で一升だけ、前進できることを示すものと約束
し、駒部材5Bに示されているように、駒部材表面の中
央から上半分に真っ直ぐに平行な二本の線分が走ってい
る場合には、前方に何升でも、一手で動けることを表す
ものと約束する。同様に、斜め方向の一本の線分は当該
斜め方向に一升づつ、一手で動けることを表し、斜め方
向二本の平行な線分は、当該斜め方向に幾升でも、一手
で動ける(いわゆる走れる)ものと約束することができ
る。以降、同様にして、これら表記ないし紋線の組合せ
により、それぞれに特有の動き規制を定めた各種の駒部
材50を用意することができる。なお、駒部材5Cに示
されているように、真ん中下の黒丸状の表示を挟んでそ
の斜め上の両側に平行な線分がある場合には、将棋の
「桂」と同様に、一升飛んだ斜めの升に移動できるよう
な特殊な動きと約束できる。
【0014】さらに、各種類5A〜5Lの駒部材50に
は、遊戯においての各個の重要さないし価値を示すた
め、それぞれの点数を表す数字表示52が備えられてい
ても良い。例えば、前方にのみ、しかも一手では一升だ
けしか進める能力のない駒部材5Aは「1点」である
が、前後左右、斜めの全方向に対し、一手で何升でも進
める能力を持つ駒部材5Lの点数は「16点」等と決め
ることができる。いずれにしても、上記のように、各種
類の駒部材に許される進行方向、進行範囲に関しての約
束事や各駒の重要性を、将棋のように「文字」、それも
「漢字」ではなく、直感的に理解し易い表記(紋線)や
数字とすることは、外国人にとってもとっつき易いもの
となって望ましい。
【0015】このように、図2に示されている全十二種
類の駒部材5A〜5Lの中、十六個の駒部材5Aと、そ
れぞれ四個の駒部材5F,5G,5H、及びそれぞれ二
個の駒部材5I,5Lを用い、図3に模式的に示されて
いるように、八列十行の第一遊戯領域31に対し、戦い
の前の初期布陣として、それぞれ自身にしか見えない斜
面となっている第一部分遊戯領域31-1と第三部分遊戯
領域31-3とに対し、図示の配置をすると、一種、チェ
スに類似したゲームを行うことができ、交互一手指しに
より、キングに相当する駒5Iを取った者が勝となる
か、あるいは、キングを取った時点において自己の保有
している駒部材、あるいは相手方から獲得した駒部材に
付属の点数の総計が高い方の勝となる。後者のルールの
場合、キングが取れる状態にあっても、点数計算の結
果、今取ってしまったのでは負けるので、あえて他の手
を打つ等、より高度な遊戯が可能となる。なお、明らか
なように、図3は、図1中では斜面として示されている
第一、第三部分遊戯領域31-1,31-3を、水平となっ
ている第二部分遊戯領域31-2と同一平面に展開して分
かり易く示した図面であり、また、所定の各升目に配置
される駒部材50に関しては、その規制された動きに関
する紋線のみを示し、外形輪郭は省略した。
【0016】同様に、九列十三行の升目群よりなる第二
の遊戯領域32については、やはり平面に展開し、か
つ、各駒部材の表記のみを示した図4に示されているよ
うに、図2中、駒部材5H,5Lを除いた他の全ての種
類の駒部材を所要個数用い、当該図4に示す初期布陣と
することで、将棋に類似した遊戯をなすことができる。
勝敗の決定は上記と同様で良いが、この場合には、各駒
部材の裏面にも、将棋の駒におけると同様に、表側と同
じ記号51ないしは異なる記号51が施されていても良
く、例えば、相手方にしか見えない部分遊戯領域中、ま
たはその一部の所定の部分に入った自身の駒部材は、将
棋におけると同様に、いわゆる「成った」ものとして、
裏面にひっくり返し、より強力な機動力を有する駒とし
て使用可能なようにすることもできる。もちろん、この
ようなことは、単にルールの問題であり、任意のルール
を組むことができる。初期の配置についても然りである
し、そもそも、駒自体の平面形状や、これに描かれてい
る表記、紋線ないし紋様、数字等についても任意であっ
て、場合により、各駒部材50が、図2に示されている
ような平面的な板状のものではなく、チェスの駒等のよ
うに、立体的な形状をなしていても良い。
【0017】ただ、本考案により提供される遊戯盤本体
と一緒にして用いるのに、ある意味で興味の深い駒部材
は、図5に示されるような駒部材50である。すなわ
ち、立体形状としては単なる板状部材であるが、これを
当該駒部材50の表面に平行な面内で90度回転して
も、同じ平面形状となる形状とする。つまり、図示の場
合には正方形状であるが、その外、円形状、正八角形状
等々、いわゆる方向性のない形状とする。その上で、少
なくともその一面に、許されている進行方向や範囲を表
す表記ないし紋線51や、その駒の価値を表す点数52
等を描画する。また、図5中、水平方向の矢印で裏返し
た状態を示すように、動きの規制に関する表記は表面と
同じであるが、裏面は異なる色としたり、垂直方向の矢
印で裏返した状態を示すように、裏面は色調共々、動き
の規制に関しても表側とは異なる表記ないし紋線51を
有するようにする。例えば、表裏面の色調は異なるが、
動きの規制に関する記号51は同じ場合には、これは、
取った駒を自分の駒として再使用を許すルールを持つ遊
戯に適している。これに対し、異なる記号51を有する
場合には、いわゆる「成駒」を許すルールに適してい
る。さらに、表裏面の色調は同一であるが、異なる記号
51を有する場合には、一旦取った駒の再使用は許さな
いルールを持つ遊戯に適している。
【0018】その上で、このような駒部材50を用いる
と、極めて特徴的なことに、いずれのルールに従う場合
にも、さらに、各升目内での駒の面内方向90度の回転
を許すルールを付加することができる。すなわち、90
度回転しても、外形形状として各駒部材50に変化はな
いから、見た目の違和感は全くなく、その都度、各駒部
材に関しての動きの方向や範囲に対する規制を変化させ
ることができる。そのため、このようなルールに従って
なされる遊戯では、相手の手を読むにも、将棋やチェス
等に比し、さらに一層、深い思考力が要求され、極めて
高度な遊戯となり得る。
【0019】なお、上記したいずれのルールに従う場合
にも、そしてまた、図2、図5に示したいずれの駒部材
50を用いる場合にも、遊戯中、例えば相手方の陣内へ
駒を進めるときとか打ち込むとき等には、通常、見えな
い面上の部分遊戯領域を見せて貰うようなルールを組む
ことができる。この場合には、本体10を回転し、例え
ば図1中で水平になっている面12を手前側に60度回
転させて斜めの面とすれば、手前側に位置する遊戯者に
とってはそれまで隠れていた面13上の第三部分遊戯領
域31-3を見ることができる。このとき、図示しない支
持台上に載置する面ないし向かい合う下向き面は当然、
面16となる。ただ、これに関し、特徴的なことに、本
考案による遊戯盤本体10は、通常見えない側の面も、
斜面であるため、腰を上げて覗き込めば見えないことは
ないので、当該本体10を回転させることが必須ではな
いということである。この点、本考案者がすでに提案し
た既述の公報に開示されている立方体状の遊戯盤本体に
比し、極めて優れている点で、場合により、遊戯盤本体
は初期設置姿勢のままで良いこともある。これは、後に
触れるように、遊戯盤本体10が正六角柱形状ではな
く、例えば図1中の上向き水平面12と下向き水平面1
5とが他の斜面に比して長い寸法を有する場合等に有利
な点である。正六角柱形状でないと、回転させたときに
バランスが取れなくなることも考えられるからである。
【0020】以上、本考案による盤上遊戯具を用いての
遊戯例につき、説明したが、もちろん、第一、第二遊戯
領域31,32の具体的なパタンは、図示のような升目
の集合にのみ、限定されるものではないし、升目模様を
採用するにしても、古典的な囲碁に置ける場合のよう
に、升目ではなく、升目を構成している線分の各交点を
利用してゲームを行うような遊戯形態であっても良い。
【0021】次に、本考案遊戯具における構造的な説明
を行う。まず、図1に示すような六角柱状の遊戯盤本体
10の立体形状自体は、既存の機械加工技術をして簡単
に得ることができる。例えば、断面としては図6に示さ
れるように、六つの面11〜16はそれぞれ薄板部材6
1〜66の表面として構成されて良く、それら六枚の薄
板部材61〜66が金属材料である場合には、各薄板部
材をその周方向端縁部で順に120度の角度を置きなが
ら接着、溶接等により接合するか、六つの面を一平面に
展開した板状体としてプレス打ち抜きし、これを折り曲
げ加工して六角柱型状を得、一対の端縁相互を接着、溶
接等によって結合しても良い。対して、合成樹脂材料を
使用する場合には、鋳型注型の他、一連の薄板部材61
〜66が薄手のヒンジ部により連結された一枚の板状体
を成形し、各ヒンジ部で折り曲げて六角柱形状を形成し
た後、一対の周方向端縁相互を接着するか、熱溶着その
他の手法により結合すれば良い。もちろん、各角部内に
は、符号67で示すように、適当なる補強桟を設けて良
い。
【0022】ただし、ここで少し考えねばならないの
は、これら薄板部材61〜66の表面として形成された
各部分遊戯領域31-1〜31-3;32-1〜32-3上に
は、自重により落下不能なように駒部材50を載持せね
ばならないことである。このために最も普通に考えられ
る手法は、磁気吸着力を利用する手法である。すなわ
ち、各薄板部材61〜66の方にか、または各駒部材5
0の方に、永久磁石を内蔵させるか、あるいは全体を永
久磁石とし、他方をこれに吸着する磁性体とすることで
ある。この手法は最も簡単で廉価であり、実際に採用も
可能であるが、特に、永久磁石源として粉末状のものを
利用すれば、例え薄板部材61〜66の主材料は合成樹
脂であっても、その成形の際に当該永久磁石粉末を混入
することにより、目的とする永久磁石特性を得ることが
できる。当然、永久磁石材料を有する金属体として遊戯
盤本体10が作製される場合に比し、遥かに軽量で取扱
い易いものを得ることができる。
【0023】全く同様に、各駒部材50も、薄手の鉄板
等により形成し得る他、当該薄手の鉄板を二重成形技術
により合成樹脂本体内に内蔵した構造として得ることも
できるし、磁性体粉末を混入して合成樹脂射出成形によ
り得ることもでき、いずれにしてもこのようにして、そ
の時々で斜面となる、ないしは斜面となり得る部分遊戯
領域(すなわち、当初は水平面であっても、遊戯中に斜
面とされることもあるので、実際には全ての部分遊戯領
域が対象となるが)に対し、その上に配置される駒部材
の落下は簡単に解決できる。
【0024】さらに、最近の材料では、極めて表面の粘
着性が高く、ゴム的感覚の合成樹脂も提供されている
(例えば、ロール状で、転がすことによりゴミを吸着す
るカーペットクリーナ等としての応用がある)から、こ
れを各遊戯領域及び駒部材の形成材料として用いるか、
少なくともその表面に添着すれば、金属材料を用いる場
合はもとより、合成樹脂材料と粉末永久磁石材料ないし
は粉末磁性材料とを組合せて用いる場合に比しても、よ
り軽量化が図れて望ましい。特に最近では、日常生活の
中に自然にコンピュータとかワードプロセッサが入って
きており、その不揮発性磁気記録媒体としてのフロッピ
ーディスク等も、そこいらに無造作に置いてあることも
あるので、そのデータ内容を損傷しないためにも、でき
るだけ、磁石材料の採用は避けた方が良い。
【0025】なお、図6に示す断面構造例では、それぞ
れ一枚の薄手の板部材61〜66によってのみ、各面1
1〜16が形成されている場合を示しているが、これは
もちろん、概略的な一例であって、それぞれが複数層か
ら構成されていても当然に良く、また、先に述べたよう
に、永久磁石板等を用いるときにも、これを剥き出しに
して使うより、少なくとも薄手の合成樹脂板により覆っ
て使用した方が、遊戯盤本体10として遊戯者が実際に
触れることを考えると、より良好な感触を得ることがで
きる。粘着性材料層を用いる場合にも、その支持層とし
て、その下に合成樹脂層等を設けた場合等には、当然の
ことながら、各板部材61〜66はそれぞれ複数層の積
層構造となる。
【0026】ところで、図1に示される遊戯盤本体10
は、その主要部を模式的に示したものと説明したが、こ
うした主要部の構造に加えて、脚を設けることもでき
る。先に少し述べた通り、ここで述べようとしている脚
がなくても、例えば図1中でどの面を支持台上に載置し
ても、それで一般には十分な安定性が得られる。が、や
はり、図6に併示されているように、支持台Sの表面に
対し、ある程度は遊戯盤本体10を浮かしたい場合もあ
る。また、浮いていれば、見えなかった部分遊戯領域を
所定のルールに従って見せて貰うとき等、遊戯盤本体1
0を遊戯の途中で回転させる必要が生じたときにも、支
持台Sと遊戯盤本体の下向き面との間に手を入れ易い
し、現在の遊戯では使用しない余り駒を、遊戯していな
い遊戯領域に吸着させておくことで、紛失を防ぐことも
できる。当該遊戯領域が例え支持台Sに対して下向きに
正対している場合でも、脚があればそれらの間に透き間
ができ、この透き間を利用して余りゴマを吸着させてお
くことができるからである。そこで、こうした脚とし
て、幾つかの例を挙げておくと、まず、図6及び図7に
一部拡大して示しているように、遊戯領域が描画される
六つの面11〜16の各々の余白部、特に各四隅に、そ
れぞれ合成樹脂性とかゴム性で所定の厚みを持つ脚7
1,71:72,72を取りつけることができる。特に
図示の場合には、隣接する二面のそれぞれに対し、本来
は独立である筈の脚71,72が、当該角部で連結する
一部品70として成形された合理的な場合が示されてい
る。もちろん、このような脚70は、常に固定であって
も良いが、要すれば、公知技術によるいわゆるスナップ
係合等により、取り外し可能にすることができる。
【0027】これに対し、図8及び図9に示される脚8
0の場合には、幅方向両側に位置する一対の端面(端
壁)17,17と、周方向に隣接する二面(例えば図9
では面11と12)の計三面が互いに接する各角部にお
いて、それら三面に対し、適当なる角度で起立する棒状
のものとなっている。こうした脚80は、上から見ても
横から見ても、斜め外方に伸び、幅方向での一対は互い
に外向きに開いた格好になるので、常に取りつけたまま
でも、特に遊戯領域が見にくくなることはないし、むし
ろ、遊戯盤本体10を回転させるときにこの脚80を持
って行うと楽であるということもあるが、少なくとも商
品としての梱包性や遊戯後の収納性等を考えると、でき
れば図9に併示されているように、当該脚の取付角部に
雌ネジ付のボス81を設け、脚80のロッド部82の一
端にこれに螺合する雄ネジ部83を設けて取り外し可能
にすると良い。脚80のロッド部82の先端には、必要
に応じ、適宜、保護キャップ84を被せる。
【0028】図8はまた、本考案のさらに他の実施例を
示してもいる。すなわち、横に寝た六角柱状の遊戯盤本
体10の端面17にも、さらに他の遊戯のための第三の
遊戯領域33が描画されているのである。当然、図中で
は隠れている他方の端面17にも、同様に、また別種の
第四の遊戯領域が描画されていて差し支えない。なお、
図示されている第三遊戯領域33は、すでに本出願人が
別途開示した、実開昭61−100467号公報の図面
中に示されている蜂の巣状の模様をなしている。したが
ってまた、各升目が六角形状をしていることから、用い
る駒部材としては、例えば図10に示すようなものが適
当である。本図に示されている駒部材50は、これもま
た上記公報に示されているが、それ自体の外形形状が六
角形をなしている。そして、先に図2に即して説明した
駒部材50と同様に、各駒部材の動ける方向や、一手で
動ける升目位置等を示す紋線ないし記号51が付され、
各駒部材の重要性ごとに対応した点数表示52等も付さ
れているが、さらに好ましいことに、一手で動ける升目
の位置を明確に示すため、中央の六角形を現在位置とし
て、そこから一手で動き得る升目をそれぞれ図解する表
記53も付されている。図示の場合には、金、銀、王、
玉に相当する四種の駒部材5M,5N,5P,5Qしか
示していないが、もちろん、将棋に類似するゲームを組
むのであれば、それぞれ同様の表面描画手法に従った、
必要な駒部材をワンセット用意する。裏面についても、
将棋の駒と同様に、各駒ごとにそれぞれ定められた態様
で、上記の記号類51,52,53が付されていて良
い。
【0029】このように、一方ないし双方の端面17を
有効利用するのに代えて、物理的な強度が許すならば、
図6に示されている断面構造が、そのまま遊戯盤本体1
0の端面の構造であるかのように、一対の端面ないしは
端壁17,17がなく、中空六角柱状の空洞構造体とし
て遊戯盤本体10が構成されていても、本考案の基本的
な要件は満たすことができる。また、端面のあるなしに
かかわらず、六角柱状の本体10は、中空ではなく、中
実であっても良い。例えば発泡スチロール等を充填した
構造として、軽量さを損なわない範囲で強度を増しても
良い。
【0030】端面を設ける場合にも、その平面形状が、
六角柱状本体の断面構造と合同でないばかりか、相似の
形状でもなく、例えば面積的にそれよりも大きい矩形形
状等であっても良い。ただ、相似の形状で面積的に大き
い場合には、既述した脚70ないし80を設けることな
く、各面11〜16に対し、それら一対の端面17,1
7にあって半径方向にはみ出している各辺部を、それぞ
れ脚として有効に利用することもできる。
【0031】さらに、端面17,17を構成する部材の
少なくとも一方を取り外し可能に構成すると、遊戯盤本
体10の内部を、駒部材50を始め、点数用紙とか筆記
具その他、種々の小物の収納部として利用することもで
きる。
【0032】第一、第二の遊戯領域31,32や、上述
のように端面に設けられても良い第三、第四の遊戯領域
の描画手法、及び各駒部材50の記号ないし紋線や数字
等の描画手法についても、公知既存の技術により任意で
良く、所定パタンの印刷、別途に所定パタンを描いた透
明マスクの貼り付け等の他、遊戯盤本体10や駒部材5
0に合成樹脂材料を採用する場合には、いわゆる二色成
形により、所定パタンを描画しても良い。
【0033】また、上述した実施例では、遊戯盤本体は
正六角柱を横に寝かせた形状となっていたが、例えば面
12,15の周方向寸法は、残りの四面11,13,1
4,16の周方向寸法に比し、長くなっている等、変形
六角柱形状をしている場合も含まれる。さらに、各面1
1〜16は、原則として平面を想定してきたが、遊戯の
態様によっては、周方向または幅方向の少なくとも一方
向に沿って、多少の起伏や凹凸を有していても良い。大
略形状として平面的と看做せる範囲であり、大略形状と
して横に寝かせた六角柱状の遊戯盤本体10が得られて
いれば、等しく本考案の範囲内とすることができる。
【0034】
【考案の効果】本考案によれば、少なくとも第一、第二
の二種類の遊戯を一つの遊戯盤本体で楽しむことができ
るが、いずれの遊戯を選択しても、少なくとも当該遊戯
のための遊戯領域の一部分は、相手方に対して秘匿した
遊戯を行うことができる。そのため、意外性や偶然性と
いう要素を盤上遊戯に取り入れることができ、その興趣
は極めて高いものとなる。思考力も高度なものを要求す
る。しかも、相手方に見えない面も、自身には見やすい
構造であるため、不自然な体位を強いられることもな
く、長い時間に及ぶ遊戯にも十分耐えられる。操作性も
優れており、見えなかった部分遊戯領域を見るために遊
戯盤本体を回転させる必要が生じたときにも、回転角度
は僅かで良く、場合により、回転させなくても、少し腰
を上げて覗き込むことで、見えなかった部分遊戯領域を
見ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従って構成された一実施例としての盤
上遊戯具における遊戯盤本体主要部の概略構成図であ
る。
【図2】図1に示される遊戯盤本体と共に使用し得る駒
部材の種類に関する一例の説明図である。
【図3】図1に示される遊戯盤本体の周方向六面の中、
連続する三面に形成される第一遊戯領域の二次元パタン
の一例の説明図である。
【図4】図1に示される遊戯盤本体の周方向六面の中、
連続する残りの三面に形成される第二遊戯領域の二次元
パタンの一例の説明図である。
【図5】本考案に使用し得る他の駒部材の形状と種類に
関しての説明図である。
【図6】図1に示される遊戯盤本体の断面構造例の説明
図である。
【図7】図6に示される断面構造において採用されてい
る、脚についての概略構成図である。
【図8】図6,図7とは異なる形態の棒状の脚を備え、
端面にもさらに他の遊戯領域を有する本考案の他の実施
例における遊戯盤本体の端面図である。
【図9】図8に示されている棒状の脚とその取付部に関
する説明図である。
【図10】図8に示されている遊戯盤本体の第三の遊戯
領域と共に使用し得る、さらに他の駒部材の形状や種類
に関しての説明図である。
【符号の説明】
10 遊戯盤本体, 11 周方向第一面, 12 周方向第二面, 13 周方向第三面, 14 周方向第四面, 15 周方向第五面, 16 周方向第六面, 17 端面ないし端壁, 21 第一遊戯領域形成面, 22 第二遊戯領域形成面, 31 第一遊戯領域, 32 第二遊戯領域, 50 駒部材, 70 脚, 80 棒状の脚.

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駒部材と、所定のルールに従って
    該複数の駒部材を配置し、かつ選択的に動かすための遊
    戯領域を持つ遊戯盤本体とから成る盤上遊戯具であっ
    て;上記遊戯盤本体を、横に寝かせた六角柱状の各側面
    にそれぞれ一つづつが相当する、全部で六つの面を有す
    る柱状体に形成し;該六つの面の中、連続する三つの面
    を第一の遊戯用の第一の遊戯領域形成面とし、これら三
    面に跨がるように該第一の遊戯領域を描画すると共に;
    残りの連続する三つの面を第二の遊戯用の第二の遊戯領
    域形成面とし、これら残りの三面に跨がるように該第二
    の遊戯領域を描画する一方;上記第一、第二の遊戯にそ
    れぞれ使用する駒部材の各々と、上記遊戯盤本体との
    中、いずれか一方には永久磁石特性を持たせ、他方には
    該永久磁石に吸着される磁性を持たせたこと;を特徴と
    する盤上遊戯具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の盤上遊戯具であって;
    上記第一、第二の遊戯にそれぞれ使用する駒部材の各々
    と、上記遊戯盤本体との中、いずれか一方には永久磁石
    特性を持たせ、他方には該永久磁石に吸着される磁性を
    持たせるのに代えて、上記連続する三面の中、斜面とな
    り得る面上に描画されている部分遊戯領域上に配置され
    た上記駒部材が、該駒部材の自重により該斜面から落下
    しない程度の粘着性を、該各駒部材と、上記遊戯盤本体
    の上記第一、第二の遊戯領域が描画されている面とに対
    し、共に与えたこと;を特徴とする盤上遊戯具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の盤上遊戯具で
    あって;上記六つの面の各々にあって、上記第一、第二
    遊戯領域の描画されていない余白部分には、上記遊戯盤
    本体が載置される支持面に対して該遊戯盤本体を浮かし
    て保持するため、固定または取り外し可能な脚が複数個
    備えられていること;を特徴とする盤上遊戯具。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の盤上遊戯具で
    あって;上記六つの面にあって互いに接する二面とこれ
    らに直交する端面とにより形成される角部の各々には、
    上記第一、第二遊戯領域の描画を妨げることのない位置
    に、上記遊戯盤本体が載置される支持面に対して該遊戯
    盤本体を浮かして保持するため、固定または取り外し可
    能な脚が複数個備えられていること;を特徴とする盤上
    遊戯具。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載の盤上
    遊戯具であって;上記第一、第二遊戯領域の中、少なく
    とも一方は互いに直交する複数の線分により描画される
    複数の升目の集合または格子点の集合であり;該升目の
    集合または格子点の集合により描画された遊戯領域に対
    して用いる上記複数の駒部材は、面内で90度回転して
    も平面形状に変更のない形状を有すると共に;該各駒部
    材の個々には、少なくともその一表面か、または表裏両
    面上に、該各駒部材ごとに許された所定の進行方向と進
    行可能範囲が表記されていること;を特徴とする盤上遊
    戯具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の盤上遊戯具であって;
    上記各駒部材は、上記表裏両面において互いに異なる色
    調を有すること;を特徴とする盤上遊戯具。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6に記
    載の盤上遊戯具であって;上記六つの面に直交する一対
    の端面の中、一方または双方には、さらに他の遊戯のた
    めの遊戯領域が描画されていること;を特徴とする盤上
    遊戯具。
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