JPH07155070A - 杭打ち装置 - Google Patents

杭打ち装置

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JPH07155070A
JPH07155070A JP30880493A JP30880493A JPH07155070A JP H07155070 A JPH07155070 A JP H07155070A JP 30880493 A JP30880493 A JP 30880493A JP 30880493 A JP30880493 A JP 30880493A JP H07155070 A JPH07155070 A JP H07155070A
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JP
Japan
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pile
piles
posture
sliding
falling
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Application number
JP30880493A
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English (en)
Inventor
Arinobu Ishida
有伸 石田
Hisatake Fujioka
久武 藤岡
Tokio Horikawa
時男 堀川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数列状に支持された杭を自重落下案内によ
って1本づつ円滑に送り出し案内できる杭打ち装置を提
供する。 【構成】 多数の杭Kを並べて支持する傾斜姿勢の支持
部19から自重による摺動落下案内によって前記杭Kを
1本づつ間欠的に送り出すとともに、送り出された1本
の前記杭Kを打ち込み具41によって地面に打ち込むよ
う構成してある杭打ち込み装置において、摺動落下案内
される多数の杭列の最前端位置、前端側から2番目の杭
Kの前部位置、及び、杭列の中間位置の夫々において、
杭列が摺動落下するのを受け止め保持する受け止め姿勢
と、受け止め保持を解除して摺動落下を許容する姿勢と
に切り換え自在な受止め機構27,28,29を備える
とともに、間欠的に順次1本づつ杭Kが送り出されるよ
うに、且つ、杭列の全体の荷重が、各受止め機構27,
28,29のいずれかの1つに掛からないように、前記
各受け止め機構27,28,29を順次切り換え制御す
るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の杭を並べて支持
する傾斜姿勢の支持部から自重による摺動落下案内によ
って前記杭を1本づつ間欠的に送り出すとともに、送り
出された1本の前記杭を打ち込み具によって地面に打ち
込むよう構成してある杭打ち装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記杭打ち装置において、従来では、例
えば実開平3‐31839号公報に示されるように、杭
を並べて支持する傾斜姿勢の支持レール〔支持部の一
例〕の送り出し方向終端側の下方側に最先端部の杭を載
置支持する案内杆を設けるとともに、この案内杆上に載
置される杭を、打ち込み具の昇降作動に伴ってスライド
移動する送り出し具によって、所定の打ち込み待機位置
に向けてスライドさせるよう構成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、位置
固定状態の杭の支持部から、昇降駆動操作される打ち込
み具による打ち込み待機位置に向けて、打ち込み具の昇
降作動を阻害しないように、合理的に送り込むようにし
たものである。しかし、上記従来構造においては、自重
により落下摺接案内される先端部の杭を、自重により落
下するべく支持される他の杭の全重量が先端部の杭に対
して加えられている状態で、強制的に横スライド移動さ
せる構成であるから、送り出し具による横スライド移動
時に拗れや固定部分との間で食い込みが発生して、円滑
な作動が維持できないおそれがあり、改善の余地があっ
た。本発明は上記不具合点を解消することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した杭打ち装置において、摺動落下案内される
多数の杭列の最前端位置、前端側から2番目の杭の前部
位置、及び、杭列の中間位置の夫々において、杭列が摺
動落下するのを受け止め保持する受け止め姿勢と、受け
止め保持を解除して摺動落下を許容する姿勢とに切り換
え自在な受止め機構を備えるとともに、間欠的に順次1
本づつ杭が送り出されるように、且つ、杭列の全体の荷
重が、各受止め機構のいずれかの1つに掛からないよう
に、前記各受け止め機構を順次切り換え制御する制御手
段を備えてある点にある。
【0005】
【作用】傾斜姿勢の支持部から自重により摺動落下しよ
うとする杭列を、最前端位置の受け止め機構と中間位置
の受け止め機構によって受け止め支持することで、各受
け止め機構に杭列のうちの一部の杭の荷重だけが掛かる
ようにして、杭列の全荷重によって無理が力が掛かるの
を未然防止しながら、確実に位置保持できる。そして、
2番目の受け止め機構が受け止め姿勢になっている状態
で、最前端側受け止め機構が受け止め保持解除位置に切
り換わると、最前端側の杭だけが打ち込み待機位置に向
けて落下案内されることになる。このようにして、確実
に1本づつ杭を送り出し案内させることができる。
【0006】
【発明の効果】従って、作業能率を向上させるために多
数の杭を支持させた場合であっても、各受け止め機構に
対して無理な荷重が掛かるのを未然防止して、姿勢切り
換え操作も円滑に行え、最前端側の杭を自重落下案内に
よって1本づつ無理なく円滑に送り案内できる杭打ち装
置を提供できるに至った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に、歩行型走行機体1に杭打ち装置2を装着した作業車
を示している。走行機体1は、左右一対の走行車輪3,
3を軸承したフレーム兼用のミッションケース4に対し
て片持ち状に取付けたエンジンフレーム5にエンジン6
を搭載支持してあり、このエンジン6の動力がベルトテ
ンション式走行クラッチを兼ねるベルト伝動機構7、静
油圧式無段変速装置8及びミッションケース4を介して
走行車輪3,3に伝えられ、機体を走行駆動するよう伝
動系を構成するとともに、エンジン6の動力をベルト伝
動機構9及び図示しない作業クラッチを介して動力取り
出し軸10に直接供給するよう作業装置駆動用伝動系を
構成してある。ミッションケース4の上部から斜め上方
に向けて操縦ハンドル11を延設し、この操縦ハンドル
11を握り操作しながら、ハンドル延設方向側〔図面右
側〕に向けて機体を走行させて杭打ち作業を行うよう構
成してある。前記操縦ハンドル11は、機体進行方向に
沿う姿勢と、斜め後方側に傾けた姿勢とに姿勢切り換え
自在に構成してある。
【0008】前記杭打ち装置2は、圃場にトンネル状に
マルチシートを張設するための逆U字状の杭Kを所定間
隔〔約1メートル〕おきに地面に打ち込んでいく作業を
行う。以下、その構成について説明する。
【0009】前記杭打ち装置2における枠体12は、図
5に示すように、走行機体1よりも幅広に形成され、前
記エンジンフレーム5及びミッションケース4に設けら
れた作業装置連結部13に固定連結支持してある。前記
走行車輪3,3はこの枠体12の左右外方側〔杭列の左
右外方側〕に位置することになるから、ミッションケー
ス4の車輪駆動軸14から延長軸15を介して車軸16
に連結する構成としてあり、前記延長軸15は作業装置
の荷重に起因して撓み変形するのを防止するために左右
2個づつのピローブロック17により支持されている。
又、前記枠体12における機体連結部と反対側端部は高
さ調節自在な左右一対のキャスター輪18により接地支
持されている。杭打ち装置2は、多数の杭を傾斜姿勢で
並べて支持する支持部19、この支持部19から1本づ
つ杭を送り出す送り出し機構20、送り出された杭Kを
地面に打ち込む打ち込み部21を備え、各部は前記枠体
12により支持される。
【0010】前記支持部19は、図2、図8に示すよう
に、4本の支持レール22a,22bを機体前後方向に
沿う傾斜姿勢で且つ杭Kの屈曲姿勢に沿う状態で左右方
向に並設し、各支持レール22a,22bに多数の杭K
を並列状態で載置支持するよう構成し、各杭列の上方側
は浮き上がりを阻止するために3本の押さえ杆23によ
って押さえ支持するよう構成してある。この支持レール
22a,22bの傾斜角度は自重で滑り落ちる程度の角
度〔水平姿勢から25度〜30度傾斜程度〕に設定して
ある。前記押さえ杆23は前後両側部において連結具2
3a,23bで一体連結され、下方側端部において、押
さえ姿勢と上方に開放する姿勢とに横軸芯X1周りで回
動自在に枠体12に枢支してある。
【0011】前記各杭Kは、丸棒を略逆U字状に屈曲形
成して構成するとともに、図8、図9に示すように、断
面コの字形の合成樹脂製ホルダー24を外嵌させ、両端
部をビス25で締め付け一体的に杭Kに固定してある。
このホルダー24には円弧状部分の内方側、つまり、前
記支持レール22a,22bに載置支持される箇所に中
央側の2本の支持レール22aに係止して左右への位置
ずれを阻止するための係止部26を一体形成してある。
【0012】次に送り出し機構20について説明する。
上述したように傾斜姿勢の支持レール22a,22bに
載置され、自重で滑り落ちようとする杭列を複数の受け
止め具を電磁ソレノイドによって、受け止め作用位置と
受け止め支持を解除する退避位置とに出退自在に設けて
ある。詳述すると、図1、図8、図9に示すように、摺
動落下案内される多数の杭列の最前端位置、前端側から
2番目の杭の前部位置、及び、杭列の中間位置の夫々に
おいて、左右一対づつ受け止め具27,28,29を配
置し、走行機体1が設定距離〔約1メートル〕進む毎に
順次1本づつ杭Kが送り出されるように、且つ、杭列の
全体の荷重が、各受け止め具27,28,29のいずれ
かの1つに掛からないように、各受け止め具27,2
8,29を順次出退切り換え制御するよう構成してあ
る。即ち、図1、図10に示すように、前記延長軸15
の途中部に取付けたスプロケット30と上方側固定支軸
31に遊端外嵌したスプロケット32に亘り無端チェー
ン33を巻回し、このチェーン33に適宜間隔をあけて
接当片34を付設し、車輪3が約1メートル走行する毎
に回動軌跡に近接させて配置した3個のリミットスイッ
チSW1,SW2,SW3にこの接当片34が接当作用
して各リミットスイッチSW1,SW2,SW3を順次
的に入り作動させるよう構成してある。そして、第1番
目に作動するリミットスイッチSW1が入り作動する
と、最前端位置に配置した一対の受け止め具27が受け
止め姿勢から所定短時間だけ解除姿勢に切り換わるよう
第1電磁ソレノイドSL1を励磁し、以下、同様にし
て、第2番目及び第3番目に作動するリミットスイッチ
SW2,SW3が入り作動すると、2番目の杭Kの前部
位置に配置した一対の受け止め具28及び杭列の中間位
置配置した一対の受け止め具29が順次、所定短時間だ
け解除姿勢に切り換わるように順次的に、第2、第3電
磁ソレノイドSL2,SL3を励磁駆動するようにして
ある。このようにタイミングを設定することで、図9に
示すように、前端受け止め具27が解除姿勢になると、
最前端部の杭Kが1本だけ前方側に滑り落ちて摺動落下
案内され、前端受け止め具27が受け止め姿勢に戻り、
第2受け止め具28が解除姿勢になれば杭列の前半側部
分が滑り落ち、前端受け止め具27により受け止め支持
される。そして、中間位置の受け止め具29が解除姿勢
になれば後半側の杭列が滑り落ち、1本づつ前半側に移
動して不足分が供給され、その後すぐに受け止め姿勢に
なり、後半側杭列の荷重を受け止めることになる。尚、
杭Kに取付け固定されるホルダー24の前端側受け止め
具27が作用する箇所には切欠部35を形成して、受け
止め具27が容易に入り込めることができるようにして
ある。前記無端チェーン33の駆動側スプロケット30
と延長車軸15との間に一方向回転クラッチ36を介装
するとともに、チェーン33の回動途中部には逆転防止
機構37を設け、走行機体1が所定方向〔図1中右方
向〕に走行する場合にのみチェーン33が回動し、反対
方向への走行時にはチェーン33が回動しないようにし
てある。
【0013】次に打ち込み部21について説明する。図
3、図4に示すように、枠体12の機体進行方向上手側
の左右両側における縦姿勢の支柱部12aに設けたガイ
ドレール38に沿って、左右両側の3個のガイドローラ
39を備えた摺動案内部40によって、上下方向に昇降
自在に正面視門側に形成された打ち込み具41を摺動案
内するとともに、打ち込み具41の左右中間部からネジ
軸42を立設し、このネジ軸42に螺合する雌ネジ部材
43を正逆転駆動させて、打ち込み具41を一定ストロ
ークで昇降駆動操作するよう構成してある。前記雌ネジ
部材43は、枠体12に連設されたブラケット44によ
り上下位置固定状態で遊転自在に支持されており、前記
動力取り出し軸10から動力供給され回転駆動される。
その伝動系について説明すると、図1、図5に示すよう
に、動力取り出し軸10から第1ベルト伝動機構45、
杭列の横外方側箇所に設けた前後向き中継軸46、斜め
姿勢の伝動軸47、第2ベルト伝動機構48を介してベ
ベルギア機構49に動力伝達され、このベベルギア機構
49において縦向き回転に変更され、第3ベルト伝動機
構50を介して前記雌ネジ部材43に回転動力が供給さ
れるようにして、杭列を迂回する状態で動力伝達系を構
成してある。前記ベベルギア機構49には、図6に示す
ように、入力軸51に出力側ベベルギア52に咬合う一
対のベベルギア53,54を遊転外嵌するとともに、入
力軸51にスプライン外嵌されるシフトギア55をいず
れかの入力ベベルギア53,54に咬合わせることで、
出力軸56、つまり、雌ネジ部材43の回転方向が正転
状態と逆転状態に切り換えが行え、いずれのベベルギア
53,54にも咬合わない状態で中立状態になるよう構
成してある。尚、この回転状態の切り換えは、機体操縦
部側に備えた操作レバー57によって行えるように、シ
フトギア55の切換アーム58と操作レバー57とを連
係させるとともに、打ち込み具41が上下移動限界に至
ったときは自動的に中立状態になるよう連係させてあ
る。つまり、操作レバー57から押引きロッド59や揺
動リンク60等を介して杭列を迂回する状態で前記切換
アーム58に連動連係させてある。そして、図7に示す
ように、切換アーム58に連動連係されたアーム61か
らロッド62を垂下させ、このロッド62にスライド自
在に外嵌される操作片63を打ち込み具41に設け、打
ち込み具41が上昇限界位置あるいは下降限界位置のい
ずれかに到ると、この操作片63が接当して押し引きさ
れ中立位置に強制復帰するように、ロッド62の途中部
に接当片64a,64bを設けてある。
【0014】前記操作レバー57は、枠体12における
機体操縦部に臨む箇所に横軸芯X2周りで回動自在に枢
支した回動ロッド65の左右両側部に夫々備えられ、操
縦ハンドル11を斜め方向に傾斜させて作業する場合で
あっても操作を容易に行えるよう構成してある。
【0015】次に、上述したように順次1本づつ送り出
される杭Kを、前記打ち込み具41による打ち込み待機
位置に姿勢乱れなく案内させるための案内部の構成につ
いて説明する。図2に示すように、前記支持部19にお
ける左右外方側に位置する一対の支持レール22bの杭
送り出し方向終端側は、送り出された1本の杭Kを摺動
落下案内するために、側面視で滑らかな円弧状を描くよ
うに打ち込み具41の待機位置の近傍まで延設させてあ
る。又、打ち込み具41の左右打ち込み作用部41a,
41aには、図11に示すように、杭Kの入り込み方向
下手側側面に斜め軸芯周りで揺動自在な受け止め案内板
66を枢支してあり、摺動落下案内される杭Kの上部側
が打ち込み作用部41aの下方側、つまり、打ち込み待
機位置に確実に受け止め支持されるようにしてある。こ
の受け止め案内板66は、合成樹脂材で構成され、杭K
の入り込み方向と反対側に向けての揺動が接当規制され
るとともに、バネ67により所定案内位置に位置規制さ
れるよう揺動付勢してある。このバネ67によるバネ付
勢力は、杭Kが打ちこまれた後に機体が進行しても杭K
を押し倒すことがなく、機体進行方向と反対方向に退避
揺動自在な程度に弱めに設定してある。このように構成
することで、打ち込みが終了した後、打ち込み具41を
所定上昇位置まで上昇させることなく機体を走行させる
ことができる。又、摺動落下案内される杭Kの左右両側
の下方側には、杭Kの下端部を受け止め支持しながら斜
め下方に向けて摺接案内させるための傾斜案内板68を
枠体12に固定状態で設けてあり、摺接落下する杭Kの
左右両側上部箇所に上方側から接当案内して落下中に杭
Kの姿勢が乱れるのを防止するために、棒体をL字形に
屈曲させたガイド杆69を枠体12に固定状態で設けて
ある。更に、打ち込み待機位置に至ったとき、杭Kの左
右下方側途中部に接当して打ち込み待機位置に位置決め
する左右受け止め具70を固定状態で設けてある。そし
て、前記支持レール22bの延長部には、杭Kを打ち込
み具41における打ち込み作用部41aの下方側に入り
込み案内させるための板バネ71を付設してある。この
ように弾性体によって構成されるから、上下移動する打
ち込み具41の移動軌跡に出来るだけ近接させて(ある
いはラップさせて)確実に待機位置に案内させることが
できるよう構成して、打ち込み具41に仮に接触した場
合であっても弾性的に後退変位することができ損傷する
おそれが無い。
【0016】杭打ち作業手順について説明すると、操縦
ハンドル11を斜め姿勢に設定して作物畝を操縦者が踏
まないようにしながら、圃場の作物畝を跨ぐ状態で作業
車を走行させ、機体が所定距離〔約1メートル〕走行す
ると、前記送り出し機構20が作動して杭が1本だけ打
ち込み待機位置に摺接落下案内される。このとき、上述
したような案内機構によって、杭Kは姿勢乱れなく円滑
に打ち込み待機位置に向けて摺接落下案内されることに
なる。そして、操縦者は走行クラッチを切り操作して機
体走行を停止させ、操作レバー57の操作によって打ち
込み具41を下降作動させ杭Kを地面に打ち込む。そし
て、打ち込み具41を上昇させて走行機体1を再度走行
させる。以降、この作業を繰り返すことで、所定間隔お
きに杭が打ちこまれることになる。
【0017】この作業車には、打ち込み具41が上下移
動することを利用して、打ちこまれた杭を抜き取る作業
も行うことができるように抜き取り装置72も装着され
ている。つまり、抜き取り装置72は、図12、図13
に示すように、前記打ち込み具41に一体的に取付け固
定され前後方向に片持ち状に延設される左右一対の固定
部73夫々に、コの字形部材74を横軸芯X3周りで回
動自在に枢支連結し、コの字形部材74の横延設部に左
右一対の抜き取りアーム75を片持ち状に延設して構成
してある。コの字形部材74は、固定部73に設けた接
当部76によって固定部73と略同一面上に位置する水
平姿勢で受け止め支持され、それより下方側への回動が
阻止され、上方側への回動のみ許容される構成としてあ
る。抜き取りアーム75には杭Kの抜き外し作動中に杭
Kが抜け落ちるのを防止する突起77を形成してある。
この抜き取り装置72の上昇位置近くには、抜き取られ
た杭Kを収納支持する収納部78を設けてある。この収
納部78は枠体12の左右両側部に亘って架設連結され
た六角パイプ軸79に支持板80を取付け固定し、この
支持板80に設けた左右一対の載置具81上に手作業で
持ち運べる程度の適当本数〔10本程度〕の杭Kが載置
支持できるよう構成し、載置具81の端部には抜け落ち
防止用の係止ピン82を立設してある。地面に打ちこま
れた杭を抜き外す場合には、抜き取り装置72を下端位
置まで下降させた状態で、抜き取りアーム75を杭の下
側に入れ込み上昇させて杭を地面から抜き取る。そし
て、抜き取り装置72が所定位置まで上昇すると、コの
字形部材74に固定した接当杆83が収納部78の支持
板80の下端に接当して、その後の上昇に伴って、コの
字形部材74が相対的に上昇回動し、杭を収納部に移し
込み案内するようにしてある。コの字形部材74には杭
Kが円滑に収納部78に入れ込むようガイドするガイド
杆84を設けてある。このようにして、能率よく杭Kの
抜き取り作業が行える。
【0018】そして、圃場に既に張られた状態のマルチ
シートSを手動で巻き取ることができるシート巻き取り
機構85を備えてある。つまり、図14に示すように、
前記六角パイプ軸79に左右両側から差し込み挿入され
る左右一対の六角軸86,86を、締め付けボルト88
で固定し、各六角軸86,86の横外方側にアーム8
9,89を設け、各アーム89,89にマルチシートS
の巻き取り用芯筒部材Saを嵌合装着させる支持部材9
0,90を回動自在に設けてある。尚、芯筒部材Saは
支持部材90,90に対して一体回動自在にピン連結さ
れる。そして、一方の支持部材90には回動ハンドル9
1を設け、このハンドル91を操作して手動で芯筒部材
Saを回動させることで、マルチシートSを順次巻き取
っていくことができるよう構成してある。前記各支持部
材90,90の位置は、各六角軸86,86を左右方向
にスライド調節、並びに差し替えて60度づつ角度調節
することで、巻き取り作業に適した状態に設定可能に構
成してある。
【0019】〔別実施例〕前記各受け止め具27,2
8,29を順次的に制御する構成としては、上述したよ
うに各電磁ソレノイドSL1〜SL3夫々に対応させて
スイッチを設けるものに代えて、機体が所定距離走行す
る毎に起動される起動手段と、この起動手段に基づい
て、各電磁ソレノイドを電気的にシーケンス制御する構
成としてもよい。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車の全体側面図
【図2】杭送り出し部の側面図
【図3】杭打ち込み部の正面図
【図4】杭打ち込み部の正面図
【図5】枠体の平面図
【図6】ベベルギア機構の縦断側面図
【図7】自動停止用連係機構を示す側面図
【図8】杭支持部の切欠正面図
【図9】杭支持部の側面図
【図10】送り出し用制御部の側面図
【図11】杭打ち込み作用部の正面図
【図12】抜き取り装置の平面図
【図13】抜き取り装置の側面図
【図14】シート巻き取り機構の斜視図
【符号の説明】
19 支持部 27,28,29 受け止め具 41 打ち込み具 K 杭

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の杭(K)を並べて支持する傾斜姿
    勢の支持部(19)から自重による摺動落下案内によっ
    て前記杭(K)を1本づつ間欠的に送り出すとともに、
    送り出された1本の前記杭(K)を打ち込み具(41)
    によって地面に打ち込むよう構成してある杭打ち装置で
    あって、 摺動落下案内される多数の杭列の最前端位置、前端側か
    ら2番目の杭(K)の前部位置、及び、杭列の中間位置
    の夫々において、杭列が摺動落下するのを受け止め保持
    する受け止め姿勢と、受け止め保持を解除して摺動落下
    を許容する姿勢とに切り換え自在な受止め機構(2
    7),(28),(29)を備えるとともに、間欠的に
    順次1本づつ杭(K)が送り出されるように、且つ、杭
    列の全体の荷重が、各受止め機構(27),(28),
    (29)のいずれかの1つに掛からないように、前記各
    受け止め機構(27),(28),(29)を順次切り
    換え制御する制御手段を備えてある杭打ち装置。
JP30880493A 1993-12-09 1993-12-09 杭打ち装置 Pending JPH07155070A (ja)

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