JPH07153788A - ワイヤクランプ装置、ワイヤクランプ方法およびワイヤボンディング装置 - Google Patents

ワイヤクランプ装置、ワイヤクランプ方法およびワイヤボンディング装置

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JPH07153788A
JPH07153788A JP5296792A JP29679293A JPH07153788A JP H07153788 A JPH07153788 A JP H07153788A JP 5296792 A JP5296792 A JP 5296792A JP 29679293 A JP29679293 A JP 29679293A JP H07153788 A JPH07153788 A JP H07153788A
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wire
clamp
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command input
clamping
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JP5296792A
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Mutsumi Suematsu
睦 末松
Tetsuya Kubo
哲也 久保
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練を要することなく任意に上記クランプ力
を制御できかつクランプ片の振動を規制できる小型軽量
のワイヤクランプ装置を得ることを目的する。 【構成】 棒状の本体35と、一端をこの棒状の本体3
5の長手方向一端に接続されると共にこの本体35の長
手方向外側へ延出させて設けられ、上記本体35との接
続部である切欠ヒンジ部Eを支点にして開閉自在に設け
られたクランプ片41およびこのクランプ片の先端に設
けられた挟持片40と、上記本体に取着され上記クラン
プ片の開き量を一定に規制する規制片50と、上記クラ
ンプ片41をクランプ方向に付勢するスプリング28
と、上記本体35内に収納され、長さ方向に変位するこ
とで上記クランプ片41を駆動してクランプ作用を行わ
せる圧電素子42と、上記圧電素子42に接続され、こ
の圧電素子42に所定の指令入力電圧を印加する命令を
発する制御部47とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ワイヤボン
ディング装置、コイル巻線機、溶接機等に装備されるワ
イヤクランプ装置、ワイヤクランプ方法およびワイヤク
ランプ装置を用いたワイヤボンディング装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体装置の製造に使用される
ワイヤボンディング装置においては、ワイヤボンディン
グを行うためにワイヤをクランプして繰出したり上記ワ
イヤに張力を付加したりする必要がある。このため、上
記ワイヤボンディング装置には上記ワイヤをクランプ・
アンクランプするワイヤクランプ装置が設けられてい
る。
【0003】従来、クランプ力を比較的容易に変更で
き、インデックス時間が短かく、小型軽量で応答時間の
速いワイヤクランプ装置として図13に1で示すような
ものが考案、開示されている。
【0004】図中2は先端にワイヤ挟持片3を有し、こ
のワイヤ挟持片3を対向させて設けられた一対のクラン
プ可動板である。このクランプ可動板2の後端部の中途
部は固定部4に接続されている。
【0005】この接続部分は、切欠ヒンジ部Aとなって
いて上記一対の可動板2、2はそれぞれの切欠ヒンジ部
A、Aを支点にしてクランプ・アンクランプ方向に回動
可能となっている。
【0006】また、図中5は上記クランプ可動板2をク
ランプ方向に付勢するスプリングなどの弾性体、6はこ
の弾性体5の弾性力を調整し、ワイヤクランプ力を変更
させるクランプ力制御部である。
【0007】また、上記可動板2の後端はL字形状のリ
ンク7の一端部に切欠ヒンジ部Bを介して接続されてい
る。また、このリンク7のL字屈曲部7aは上記固定部
4に同じく切欠ヒンジ部Cを介して接続されている。
【0008】さらに、上記固定部4内には、圧電素子9
が設けられている。この圧電素子9は一端面を上記固定
部4に固定し、図に10で示す電源駆動部により電圧を
印加されることで図に矢印(イ)で示す他端部方向に伸
縮するように設けられている。
【0009】上記圧電素子9の他端面は切欠ヒンジ部D
を介して上記リンク7の他端部に接続されている。した
がってこのワイヤクランプ装置1によれば、上記圧電素
子9を長さ(イ)方向に微小量変位させると、リンク7
が切欠ヒンジ部Cを支点にして図に矢印で示す方向にリ
ンク作動し、このリンク動作によって上記圧電素子9の
微小変位量が約数十倍に拡大されてクランプ可動板2、
2(挟持片3、3)をアンクランプ方向に作動させる。
【0010】またワイヤ11をクランプする場合はクラ
ンプ可動板2、2(挟持片3、3)が開いている状態
(アンクランプ状態)で上記圧電素子9の電源駆動部1
0をOFFにすると、圧電素子9が元の長さに瞬時に復
帰すると同時に上記可動板2、2(挟持片3、3)が上
記弾性体5に引っ張られて閉じ、クランプ可動板2、2
の復元力と上記弾性体5の弾性力とで決定されたクラン
プ力で上記ワイヤ11をクランプする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ワイヤ
クランプ装置1において、ワイヤ11の径がかわる等し
て上記クランプ力の調整が必要になる場合がある。この
場合、上記弾性体5の弾性力を調整する必要があるが、
所望のクランプ力に調整するには実際にクランプ力を測
定しながらそれを行う必要があり、熟練を必要としてい
た。
【0012】また、上記クランプ可動板2、2は上記弾
性体5の復元力によって閉じるが、このときワイヤ11
にかかる衝撃力を変更することはできなかった。さら
に、より高速化が求められるボンディング装置等におい
ては、上記ワイヤ11を被ボンディング部材に押し付け
るボンディングツ−ルと一緒に上記クランプ装置1を移
動させる必要性があり、上述のようなクランプ装置1で
もまだ大型であるということがある。
【0013】一方、上記圧電素子9は周囲温度の変化に
より電圧を印加しなくても若干変位する。従来の装置1
では、この圧電素子9が温度により変位するとクランプ
力や挟持片3、3の隙間に誤差が生じていた。そして、
この誤差の調整は作業環境に合わせていちいち行う必要
があり作業性が悪いということがあった。
【0014】さらに、このクランプ装置では、高速で上
記可動片を開閉駆動すると共に、このクランプ装置自体
をXY方向に高速で移動させる。したがって、この可動
片を開いた際や、この可動片を開いた状態で上記クラン
プ装置を駆動する場合等に、この可動片の先端が振動
し、ワイヤに接触し摩擦が生じるなどして、ワイヤ切れ
等の不良の原因になるということがあった。
【0015】この発明はこのような事情に鑑みて成され
たもので、熟練を要することなく、任意に上記クランプ
力およびこのワイヤにかかる衝撃力を制御することがで
き、かつ小型軽量で挟持部の振動を抑制することができ
るワイヤクランプ装置、ワイヤクランプ方法およびワイ
ヤボンディング装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、棒状の本体と、一端部をこの棒状の本体の長手方向
一端に接続されると共に他端部をこの本体の長手方向外
方へ延出させ、上記本体との接続部を支点にして開閉す
ることで他端部でワイヤをクランプするクランプ体と、
上記本体に取着されていると共に、先端部を上記クラン
プ体の他端部へ導出させ、上記クランプ体が所定量開い
たときに、このクランプ体の他端部が当接し、このクラ
ンプ体の移動を規制する規制手段と、このクランプ体を
クランプ方向に付勢するスプリングと、上記本体内に収
納され、指令入力電圧が印加されることで上記クランプ
体の一端部を駆動してクランプ、アンクランプ動作を行
わせる駆動装置と、この駆動装置に接続され、この駆動
装置に所定の指令入力電圧を印加する制御部とを有する
ことを特徴とするワイヤクランプ装置である。
【0017】第2の手段は、第1の手段のワイヤクラン
プ装置において、上記本体に固定され上記駆動装置を保
持する保持部材を設けた場合に、上記本体の熱膨張を
α、上記駆動装置の熱膨張をβ、上記保持部材の熱膨張
をγとしたならば、α=β+γ となる材質で上記本
体、駆動装置、保持部を形成することを特徴とするもの
である。
【0018】第3の手段は、第1の手段のワイヤクラン
プ装置において、上記クランプ体にワイヤクランプ時に
このクランプ体に生じる撓みを検出する検出器を貼着
し、上記制御部は、この検出器からの検出信号に基づい
て上記駆動装置に印加する指令入力電圧を制御すること
を特徴とするものである。
【0019】第4の手段は、第1の手段のワイヤクラン
プ装置において、上記駆動装置は、一端側を本体に固定
され、他端側を上記クランプ体の一端部に連結された圧
電素子であることを特徴とするものである。
【0020】第5の手段は、第1の手段のワイヤクラン
プ装置において、上記駆動装置は、上記本体に固定され
たコイルと、このコイル内に突没自在に挿入され突端部
を上記クランプ体の一端部に連結されたプランジャとを
有するものであることを特徴とするものである。
【0021】第6の手段は、ワイヤを、所定の指令入力
電圧を駆動装置に印加することで、この駆動装置により
駆動されるクランプ体によってクランプ・アンクランプ
するようにし、かつアンクランプ時には上記クランプ体
を規制手段に押し付けることでこのクランプ体の開き状
態を一定に規制するワイヤクランプ方法である。
【0022】第7の手段は、第6の手段のワイヤクラン
プ方法において、あらかじめ、上記駆動装置に印加する
指令入力電圧と上記クランプ体の開き量との関係および
上記指令入力電圧とクランプ力との関係を求めておき、
この関係に基づいて、所定の径を有するワイヤに対し
て、クランプ時に所定のクランプ力が得られる第1の指
令入力電圧を決定し、この決定に基づいて上記指令入力
電圧を制御することを特徴とするワイヤクランプ方法で
ある。
【0023】第8の手段は、第6の手段のワイヤクラン
プ方法において、あらかじめ、アンクランプ時に上記規
制手段に上記クランプ体が押し付けられた際の押し付け
力と上記指令入力電圧との関係を求めておき、この関係
に基づいて、アンクランプ時に上記駆動装置に入力する
第2の指令入力電圧を決定し、この決定に基づいて上記
指令入力電圧を制御することを特徴とするものである。
【0024】第9の手段は、第7、第8の手段のワイヤ
クランプ方法において、上記第1の指令入力電圧と第2
の指令入力電圧との間の制御を所定時間で行うことを特
徴とするものである。
【0025】第10の手段は、キャピラリと、このキャ
ピラリに通されたワイヤの先端を第1の接合材に接合さ
せた後、このワイヤを繰出し、このワイヤの中途部を第
2の接合部材に接合した後、ワイヤを切断することで、
上記第1、第2の接合材をワイヤで接合するキャピラリ
駆動手段とを有するワイヤボンディング装置において、
上記キャピラリ駆動手段に取着され、上記キャピラリと
一体的に駆動されると共に、長手方向一端を上記キャピ
ラリの方向に延出させる棒状の本体と、一端部をこの棒
状の本体の長手方向一端に接続されると共に他端部をこ
の本体の長手方向外方へ延出させ、上記本体との接続部
を支点にして開閉することで他端部で上記キャピラリに
通されるワイヤを上記キャピラリの直上でクランプする
クランプ体と、上記本体に取着されていると共に、先端
部を上記クランプ体の他端部へ導出させ、上記クランプ
体が所定量開いたときに、このクランプ体の他端部が当
接し、このクランプ体の移動を規制する規制手段と、こ
のクランプ体をクランプ方向に付勢するスプリングと、
上記本体内に収納され、指令入力電圧が印加されること
で上記クランプ体の一端部を駆動してクランプ、アンク
ランプ動作を行わせる駆動装置と、この駆動装置に接続
され、必要に応じてこの駆動装置に所定の指令入力電圧
を印加する制御部とを有することを特徴とするワイヤボ
ンディング装置である。
【0026】
【作用】第1の手段によれば、ワイヤクランプ装置を軽
量小型に構成することができると共に、指令入力電圧を
制御することでワイヤの径に応じてクランプ力を変更で
きる。
【0027】第2の手段によれば、周囲の温度変化によ
って、クランプ力が変化することが防止される。第3の
手段によれば、クランプ体に生じる撓みからこのクラン
プ体にかかる力を検出し、それに応じて駆動装置に印加
する指令入力電圧を決定することができる。
【0028】第4の手段によれば、圧電素子が作動する
ことで、クランプ・アンクランプ動作を行うことができ
る。第5の手段によれば、ワイヤに挿入されたプランジ
ャが作動することで、クランプ・アンクランプ動作を行
うことができる。
【0029】第6の手段によれば、クランプ体によって
ワイヤをクランプ・アンクランプすると共に、アンクラ
ンプ時には、このクランプ体の開き量を規制片によって
一定に規制することができる。
【0030】第7の手段によれば、駆動装置に印加する
指令入力電圧を制御することで、ワイヤを任意のクラン
プ力でクランプすることができる。第8の手段によれ
ば、駆動装置に印加する指令入力電圧を制御すること
で、クランプ体が規制片に押し付けられる押し付け力を
任意に設定することができる。
【0031】第9の手段によれば、第1の指令入力電圧
と第2の指令入力電圧との間の制御を所定時間で行うこ
とで、クランプ体の急激な動作を防止することができ
る。第10の手段によれば、小型軽量でかつ制御が容易
なクランプ装置を有するワイヤボンディング装置を得る
ことができる。
【0032】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図12を
参照して説明する。まず、第1の実施例を図1〜図8を
参照して説明する。この発明のワイヤクランプ装置は、
例えば、図4に示すワイヤボンディング装置に用いられ
る。
【0033】このワイヤボンディング装置は、リ−ドフ
レ−ムのダイパッド上に搭載された半導体素子の各端子
とこのリ−ドフレ−ムのインナ−リ−ドとを、例えば、
直径約20〜50μmの金ワイヤを用いて、順次接続し
ていくものである。
【0034】図中13はこのワイヤボンディング装置の
架台である。この架台13上には、半導体素子14がダ
イボンディングされたリ−ドフレ−ム15を保持する保
持テ−ブル16が設けられている。また、この保持テ−
ブル16の側方には、上記リ−ドフレ−ム15のインナ
−リ−ド17と上記半導体素子14の電極パッドとを図
に18で示す金ワイヤを用いて接続するボンディングヘ
ッド19(キャピラリ駆動手段)が設けられている。
【0035】このボンディングヘッド19は、上記架台
13上に設けられたXYテ−ブル21と、このXYテ−
ブル21に保持されたボンディングヘッド本体22とか
らなる。このボンディングヘッド本体22の上記保持テ
−ブル側の面(以下「前面」という)からは、先端部に
キャピラリ24を保持する超音波ホ−ン25が突出して
いる。
【0036】この超音波ホ−ン25は、このボンディン
グヘッド本体22内に設けられた図示しない駆動手段に
よって上下方向に揺動可能かつ長手方向に超音波振動で
きるように構成されている。
【0037】一方、上記ボンディングヘッド本体22の
上端部には、上記金ワイヤ18を巻回収納すると共に順
次繰り出すワイヤスプ−ル27が設けられている。この
ワイヤスプ−ル27から繰り出された金ワイヤ18は、
上記ボンディングヘッド本体22の前面から突出したガ
イド28によって上記キャピラリ24の上方に案内さ
れ、上記キャピラリ24に通された後、先端部を上記キ
ャピラリ24の下端から若干量突出させている。
【0038】また、上記ボンディングヘッド本体22の
前面の上記超音波ホ−ン25の上方からは、図に30で
示すブラケットが突設され、このブラケット30には、
上記キャピラリ24の直上で上記金ワイヤ18をクラン
プ、アンクランプするこの発明のワイヤクランプ装置3
1が設けられている。
【0039】なお、上記ブラケット30は、上記超音波
ホ−ン25と一体的に上下方向に揺動駆動されるように
なっている。したがって、上記ワイヤクランプ装置31
は、上記キャピラリ24と共に上下方向に駆動されるよ
うになっている。
【0040】この装置によって、上記半導体素子4とリ
−ドフレ−ム15とをワイヤボンディングするには以下
の動作による。まず、この装置に設けられた図示しない
電気ト−チを用い、上記キャピラリ24の下端から突出
した上記金ワイヤ18の先端を溶融させ、ボ−ルを形成
する。
【0041】ついで、このキャピラリ24を下降させる
ことでこのボ−ルを第1のボンディング点である上記半
導体素子14の電極パッドに押し付けると共に超音波振
動を印加してボ−ルボンディングする。
【0042】ボ−ルボンディングがなされたならば、上
記キャピラリ24を上下方向およびXY方向に移動させ
て金ワイヤ18を繰出し、この金ワイヤ18の中途部を
第2のボンディング点であるリ−ドフレ−ム15のリ−
ド17にステッチボンディングする。
【0043】最後に、上記キャピラリ24を上昇させる
ことで上記金ワイヤ18を切断する。このことで、上記
半導体素子14の電極パッドとリ−ドフレ−ム15のリ
−ド17は金ワイヤ18によって接続される。
【0044】この装置は、このような動作を繰り返すこ
とによって、順次上記半導体素子14の電極とリ−ドフ
レ−ム15のリ−ド17との接続を行っていく。なお、
この動作中、上記ワイヤクランプ装置31は、最後にキ
ャピラリ24を上昇させる際に上記金ワイヤ18をクラ
ンプし、上記キャピラリ24と共に上昇することで、上
記金ワイヤ18を上方向に引っ張り、上記金ワイヤ18
を切断する。
【0045】以下、このワイヤクランプ装置の構成につ
いて図1を参照してさらに詳しく説明する。図1中、縦
断面を右下がりの斜線で示すのは本体35である。この
本体35は、図4に示すように、上記ボンディングヘッ
ド本体から突出されたブラケット30の先端部に、長手
方向を上記超音波ホ−ン25と平行にした状態で取着さ
れている。なお、この本体35は、上記ブラケット30
に対して、例えば、図1に34で示すボルト34によっ
て固定されている。
【0046】この本体35は、図1に示すように、固定
部36と、この固定部36に切欠ヒンジ部Eを介して接
続された可動部37とからなる。上記可動部37は所定
隙間を存して対向して設けられた一対の可動片38と、
この可動片38の後端部に設けられ、この一対の可動片
38、38どうしを切欠ヒンジ部Fを介して接続する駆
動片39とからなる。
【0047】上記可動片38、38の基端部には、この
一対の可動片38、38をどうしを接続し、これらを閉
方向に付勢するスプリング33が設けられている。また
この可動片38、38の先端側には、それぞれ、先端部
に挟持片40が取り付けられてなるクランプ片41の後
端部が固定されている。この挟持片40とクランプ片4
1は、この発明のクランプ体を構成する。
【0048】図1(a)は、上記一対のクランプ片41
が、上記スプリング33の付勢力により、それぞれの先
端に設けられた挟持片40どうしを互いに当接させてい
る状態を示したものである。
【0049】また、上記固定部36内には、この固定部
36の長さ方向に沿う貫通孔36aが設けられている。
この貫通孔36a内の一端側には上記駆動片39が位置
していると共に、この貫通孔36aの他端側はこの固定
部36を貫通して上記ボンディングヘッド本体19側に
開放している。
【0050】そして、この貫通孔36aの上記ボンディ
ングヘッド本体19側の開放端からは、所定の指令入力
電圧が印加されることで長さ方向に変位する圧電素子4
2(駆動装置)および押圧棒43(保持部材)がこの順
に挿入されている。上記圧電素子42は先端面を上記駆
動片39に当接させ、上記押圧棒43は先端面を上記圧
電素子42に当接させていると共に、この押圧棒43は
図に44、44で示す押しボルトによって上記固定部3
6に固定されている。
【0051】上記圧電素子42はドライバ46を介して
制御部47に接続され、この制御部47には記憶部48
が接続されている。したがって、上記制御部47からの
命令により上記ドライバ46から上記圧電素子42に対
して所定の指令入力電圧が印加されると、上記圧電素子
42は長さ方向に伸縮し、上記駆動片39を駆動するこ
とで、同図(b)に示すように、上記スプリング33の
付勢力に抗して、上記クランプ片41を開閉するように
なっている。
【0052】また、上記固定部36の外面には、上記ク
ランプ片41の開き量を規制する規制片50が取着され
ている。この規制片50は、先端部を上記クランプ片4
1の先端部の外面に対向する位置に延出させている。そ
して、この規制片50の先端部の上記クランプ片41の
外面に対向する部位には、ゴム等の弾性体51が取着さ
れている。
【0053】したがって、上記クランプ片41は、開駆
動された際、上記規制片50の先端部に設けられた弾性
体51と当接することで、図1(b)に示すように、そ
の開き量が規制されるようになっている。
【0054】一方、このワイヤクランプ装置は、周囲の
温度変化によってクランプ力に誤差が生じるのを防止す
るために、上記本体35の材質と、押圧棒43の材質を
異ならしめている。
【0055】すなわち、周囲の温度変化による上記本体
35の伸び(熱膨張)をα、圧電素子42の伸びをβ、
上記押圧棒43の伸びをγとすると、α=β+γとなる
ように上記押圧棒43および本体35の材質を選択す
る。例えば、上記押圧棒43の材質としてはチタン、上
記本体35の材質としてはアルミが選択されている。
【0056】次に、このワイヤクランプ装置の制御方法
について説明する。まず、このワイヤクランプ装置のア
ンクランプ時の上記挟持片40の間隔(開き量)、この
アンクランプ状態から上記金ワイヤ18をクランプする
場合のクランプ力およびワイヤクランプ時の衝撃力の制
御について図1および図2、図3を参照して説明する。
【0057】例えば、ワイヤ18の径Dを25μmとす
る。まず、上記圧電素子41に電圧Vmax を与えること
で、クランプ片47を駆動して図1(b)に示すように
アンクランプ状態にする。
【0058】このとき、上記クランプ片41の先端部
は、上記規制片50(弾性体51)と当接していて、そ
の開き量は図2(a)のグラフに示すようにSmax に規
制されている。また、図2(b)のグラフに示すよう
に、上記クランプ片41の先端部は上記規制片に設けら
れた弾性体に所定の力Pmax で押し付けられている。
【0059】ついで、上記圧電素子42に与える指令入
力電圧の値を徐々に小さくして行くと、図2(b)に示
すように、上記クランプ片41の上記規制片51(弾性
体50)に押し付けられる力Pは徐々に小さくなり、電
圧V3 において0となり、それ以下では図2(a)に示
すように、上記クランプ片41は閉じ始めることとな
る。
【0060】さらに、上記電圧を小さくしていくと、上
記クランプ片41の開き量は上記Smax から徐々に小さ
くなり電圧V2 において開き量は上記ワイヤ18の径D
と等しくなり、上記ワイヤ18をクランプする。
【0061】このような動作における、指令入力電圧と
ワイヤクランプ力との関係を図1(c)のグラフに示
す。電圧Vmax とV2 の間はワイヤ18をクランプして
いないから上記ワイヤ18にかかるクランプ力Fは0で
ある。そして、指令入力電圧をV2 から小さくしていく
と、クランプ力Fは徐々に上昇し、電圧値0(圧電素子
42の変位が0)で最大クランプ力Fmax (=スプリン
グ(弾性体)33の付勢力)を示す。このFmax は例え
ば120グラムとする。
【0062】グラフで示すような関係はワイヤ18の径
によって異なるが、ワイヤ18の径により補正を行える
補正式をあらかじめ求めておくことにより対応すること
ができる。この補正式は例えば、ワイヤ18の径20μ
m〜50μmの範囲で求めておく。
【0063】この関係は、上記記憶部48に記憶させて
おく。そして、上記制御部47は、この記憶部48に記
憶された情報に基づいて、必要なクランプ力Fおよびワ
イヤ18の径に適合した所定指令入力電圧を圧電素子4
2に印加するよう上記ドライバ46に指令を出すように
する。
【0064】例えば、上記ワイヤ18の径が25μmの
場合にはクランプ力としてF1 =40グラムが必要であ
る。このクランプ力F1 は、図1(c)のグラフにおい
て指令入力電圧をV1 とすることによって得られる。
【0065】また、上記クランプ片41の開き量は、図
1(a)よりSmax と定まっているが、上記クランプ片
41を上記規制片51に押し付ける力Pは、電圧をV2
より大きい範囲で制御することにより任意に設定するこ
とができる。
【0066】この押し付け力Pは、上記クランプ片41
を開いた際や、このクランプ装置自体をXY方向および
上下方向に高速で駆動した際に、上記クランプ片41の
先端部に振動が生じないような大きさであれば良く、こ
の力をあらかじめ求めておいて、その力に対応する電圧
Vmax を上記記憶部48に入力しておく。
【0067】したがって、上記制御部47は、この記憶
部48に記憶された電圧Vmax に基づいて上記圧電素子
42に印加する指令入力電圧を制御することで、上記ク
ランプ片41を上記規制片50に対して所定の力で押し
付けることができ、このことで上記クランプ片41の振
動を防止することができる。
【0068】したがって、上記制御部47は、図3に示
すように上記指令入力電圧をV1(第1の指令入力電
圧)からVmax (第2の指令入力電圧)の範囲で変化さ
せることで、上記金ワイヤ18のクランプおよびアンク
ランプの動作を行わせるのである。
【0069】ただし、上記制御部47は、クランプ片4
1を閉じる際および開く際に、このクランプ片41が急
激に変位してこのクランプ片50や金ワイヤ18に衝撃
を加えることを防止するために、図3(a)および
(b)に示すように、指令入力電圧をV1 からVmax あ
るいはVmax からV1 に瞬時に変化させるのではなく、
その変化を所定時間で行なわせるようにする。
【0070】すなわち、クランプ片41の開時には、図
3(a)に示すように、電圧V1からV2 までの間は、
指令入力電圧を緩やかに上昇させると共に、電圧V3 の
近傍では、その上昇をさらに緩やかなものとし、上記ク
ランプ片41が上記規制片50に対して高速で衝突する
ことを防止する。
【0071】なお、電圧V3 以降では、図に一点鎖線で
示すように瞬時に指令入力電圧をVmax に上昇させても
良いし、図に実線で示すように、その上昇を緩やかなも
のとしても良い。
【0072】また、クランプ片閉時には、指令入力電圧
をVmax から図に一点鎖線あるいは実線で示すように、
電圧V3 の近傍にまで降下させ、電圧V3 の近傍ではそ
の降下を緩やかなものとし、上記規制片50の復元バネ
力によって上記クランプ片41が急激に閉駆動されるこ
とがないようにする。
【0073】また、電圧V3 以降(以下)から上記クラ
ンプ片41は上記規制片50から離れて閉じ始め、上記
金ワイヤ18をクランプするわけであるがこのとき、指
令入力電圧の下降を緩やかなものとして上記ワイヤ18
に衝撃がかからないようにする。また、このために、上
記金ワイヤ18をクランプする電圧V1 の近傍ではその
降下をさらに緩やかなものとする。
【0074】このような構成によれば、以下に説明する
効果がある。第1に、クランプ・アンクランプする金ワ
イヤ18の径が変わっても従来例のようにスプリング力
を調整する必要はなく、あらかじめ求めておいた関係に
基づいて指令入力電圧を変化させるだけで対応すること
ができる。
【0075】したがって、面倒な操作を行わなくても、
クランプ力が弱すぎて金ワイヤ18をクランプできなか
ったり、クランプ力が強すぎて金ワイヤ18を押し潰し
てしまったりするということがなく、上記金ワイヤ18
を適正なクランプ力でクランプすることができる効果が
ある。
【0076】また、このワイヤクランプ装置をワイヤボ
ンディング装置に用いるときには、上述したような調整
が不要であるので、製品の生産性が向上する効果があ
る。第2に、アンクランプ時におけるクランプ片41の
振動を防止でき、このことによるワイヤ18の破損や他
の周辺装置との干渉を有効に防止できる。
【0077】すなわち、ワイヤボンディング装置におい
ては上記クランプ装置のクランプ片41をアンクランプ
状態にしたまま、このクランプ装置41をXYおよび上
下方向に高速駆動する。
【0078】このとき、従来例の構成では、上記クラン
プ片41の先端が揺れ、金ワイヤ18に接触してこの金
ワイヤ18を破損させたり、周囲に配設された装置に干
渉する等の欠点があった。
【0079】しかし、この発明によれば、上記クランプ
片41は、アンクランプ時には上記規制片50に対して
所定の押し付け力で押し付けられることで固定されるの
で振動するということがない。
【0080】このことによって、ワイヤ18に破損を与
えたり周囲の装置に干渉するということを有効に防止で
きると共に、上記クランプ片41の振動を考慮しなくて
も良いからより高速なワイヤボンディング動作にも対応
することができる効果がある。
【0081】第3に、クランプ時にクランプ片41がワ
イヤ18に与える衝撃や、アンクランプ時に規制片51
からクランプ片41に加わる衝撃を緩和することができ
る。
【0082】すなわち、上記制御部47は、Vmax から
V3 を経てV1 へ至る制御およびその反対の制御を所定
のパタ−ンでかつ所定時間で行うようにするようにし
た。このことで上記ワイヤ18に加わる衝撃力やクラン
プ片41に加わる衝撃力を緩和することができるのでワ
イヤ18やこのクランプ片41を破損させることは少な
い。
【0083】また、クランプ動作時に上記クランプ片4
1が上記規制片50の弾性力によって加速されたり、ア
ンクランプ動作時にこの規制片50に衝突し跳ね返って
再び金ワイヤ18に接触することが少ないから安定した
クランプ・アンクランプ動作を行うことができる。
【0084】第4に、このワイヤクランプ装置は直線ス
ティック形状でコンパクトに構成することができるの
で、スペ−スが小さくなり設計の自由度が向上すると共
に、軽量にすることができるので高速位置決めも容易に
行うことができる。このことにより、装置の小型高速化
を図ることが可能である。
【0085】第5に、周囲温度の変化によって、各部材
すなわち本体35、圧電素子42、押圧棒43に熱膨張
が生じても、クランプ力に変化が生じることが防止され
る。このことによって、周囲温度が変化しても、クラン
プ力を調整しなおす必要がなくなるので、作業数が減る
と共により良好なクランプを行うことができる効果があ
る。
【0086】なお、上記第1の実施例では、駆動装置と
して圧電素子42を用いたが、これに限定されるもので
はなく、図5に示すように上記固定部36に固定される
コイル53とこのコイル53内から上記駆動片39側に
突没自在に保持されるプランジャ54とからなるソレノ
イド52であっても略同様の効果を得ることができる。
【0087】また、圧電素子42やソレノイド52だけ
でなく、リニアモ−タ等のような他の直線駆動機構であ
っても略同様の効果を得ることができる。なお、ソレイ
ノイド51またはリニアモ−タの場合には、コイルに流
れる電流を制御することによりクランプ力を制御可能に
なるため、スプリング33は、省略しても使用可能であ
る。
【0088】また、上記第1の実施例では、上記一対の
クランプ片41を双方とも可動としたが、図6に示すよ
うに、一方を固定して他方のクランプ可動片41のみが
作動するようにしても良い。
【0089】また、上記第1の実施例では、上記クラン
プ動作時にワイヤ18に加わる衝撃や、アンクランプ時
にクランプ片41から規制片50に加わる衝撃を和らげ
るために力を図3(a)、(b)に示すように、指令入
力電圧を緩やかに変化させることで対応した。しかし、
これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すよ
うに指令入力電圧の変化を一旦停止することで対応する
ようにしても良い。
【0090】すなわちクランプ片開時には、図7(a)
に示すように、指令入力電圧をV1 からV3 に上昇させ
る際、指令入力電圧をV1 から瞬時に上昇させ、その上
昇を電圧V3 の直前で一定時間停止させ、上記クランプ
片41が上記規制片50に対して高速で衝突するのを防
止するようにする。
【0091】また、クランプ片閉時には、図7(b)に
示すように、指令入力電圧をVmax からV3 に変化させ
る際、電圧をVmax から瞬時に下降させ、その下降を電
圧V3 の直前で一定時間停止させ、上記規制片50の復
元バネ力によって上記クランプ片41が加速されるのを
防止するようにする。このような制御によっても、上記
第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0092】また、反対に、上記ワイヤ18がより高い
衝撃力に耐え得る場合や、上記規制片50に取着された
弾性体51によって上記クランプ片41の衝撃や跳ね返
りを有効に防止できる場合には、高速応答を重視し、図
8(a)、(b)のグラフに示すように指令入力電圧を
変化させるようにしても良い。
【0093】すなわち、クランプ片開時においては、図
8(a)に示すように、指令入力電圧をV1 からV3 へ
変化させる際、電圧を一旦V1 からV3 よりも高い電圧
に上げてから電圧V3 に復帰させるようにする。
【0094】クランプ片閉時においては、図8(b)に
示すように、指令入力電圧をV3からV1 に変化させる
際、電圧を一旦V1 よりも低い電圧に下げてから電圧V
1に復帰させるようにする。
【0095】このような制御を行うことにより、上記指
令入力電圧の変化よりも機械的な変化の方が遅いので、
より高速な応答を得ることができる効果がある。さら
に、上記第1の実施例では、上記クランプ装置はワイヤ
ボンディング装置に用いていたが、これに限定されるも
のではなく、巻線機、溶接機等に用いるようにしても良
い。
【0096】また、上記第1の実施例では、圧電素子4
2が縮むことでクランプ作用を行う装置であったが、こ
れに限定されるものではなく、反対に上記圧電素子41
が伸長させることでクランプ作用を行うようにしてもよ
い。ただし、この場合にはクランプ時の指令入力電圧の
方がアンクランプ時の指令入力電圧よりも大きくなる。
【0097】次に、この発明の第2の実施例について図
9〜図12を参照して説明する。なお、上記第1の実施
例と同一の構成要素には、同一符号を付してその説明は
省略する。
【0098】この第2の実施例のワイヤクランプ装置
は、図9に示すように、上記第1の実施例と略同様の構
成を有する。ただし、このワイヤクランプ装置の一対の
クランプ片41、41のうち、一方のクランプ片41の
外側面には、このクランプ片41の撓み(歪み)を検出
する検出器55が貼着されている。
【0099】この検出器55は歪みゲ−ジであり、図1
0(a)、(b)に示すように上記一対のクランプ片4
1が閉じられた時または開かれた場合に、上記クランプ
片40の長手方向中途部にクランプ力に応じて生じる微
小撓みおよび上記規制片50に押し付けられることによ
って生じる微小撓みを検出することができるようになっ
ている。
【0100】この検出器55からの検出信号は、電圧信
号として取り出され、図9に示す増幅部56に入力され
る。この増幅部56は、上記検出信号の増幅および補正
を行い、その補正後の電圧を検出電圧として上記制御部
47に入力する。
【0101】上記制御部47は、上記検出電圧の値か
ら、上記圧電素子42に印加する指令入力電圧を決定
し、ドライバ46を介して、上記圧電素子42を作動さ
せるようになっている。
【0102】次に、このワイヤクランプ装置の制御につ
いて説明する。まず、クランプ力と上記検出器55から
の検出電圧vとの関係を求める。上記クランプ片41
は、閉じられた場合には両端支持状態となるので、長手
方向中央部付近の撓みが最も大きい。また、上記クラン
プ力が大きくなるほどこの撓みは大きくなる。
【0103】したがって、上記クランプ力が大きくなる
にしたがって、上記上記検出器55からの検出電圧も大
きくなり、その関係は図11(a)に示すグラフで表さ
れる。この関係は、現実に生じた撓みによるものである
から、金ワイヤ18の径や上記指令入力電圧とは関係が
ない。
【0104】すなわち、クランプ力としてF1 が必要な
場合には、ワイヤ18の径によらず、上記圧電素子42
に検出電圧がv1 になるような指令入力電圧を印加すれ
ば良いこととなる。なお、同図(a)に示す関係も記憶
部48に記憶させておく。
【0105】一方、図10(b)に示すように、上記ク
ランプ片41を上記規制片50に押し付け、このことに
よる押し付け力と上記検出器55からの検出電圧との関
係を図11(b)のグラフに示すように求める。
【0106】この関係も上記クランプ片41に実際に生
じた撓みによるものであるから、上記指令入力電圧の大
小とは関係ない。したがって、上記クランプ片41の上
記規制片50への押し付け力としてPmax が必要な場合
には、上記圧電素子42に対して上記検出器55からの
検出電圧がv3 になるような指令入力電圧を印加すれば
良いこととなる。なお、同図(b)に示す関係も記憶部
48に記憶させておく。
【0107】次に、クランプ時およびアンクランプ時の
制御および動作について説明する。例えば、上記クラン
プ片41を規制片50に対して押し付け力F3 で押し付
けると共に、クランプ力F1 で金ワイヤ18をクランプ
する場合の動作を例に挙げて説明する。
【0108】クランプ片41を閉じ上記金ワイヤ18を
クランプする場合には、まず、上記制御部47は、図2
(c)に示すグラフに基づいて、クランプ力F1 に対応
する目標指令入力電圧V1 を定める。そして、上記ドラ
イバ46を介して、上記圧電素子41に与える指令入力
電圧の値を電圧V1 に向かって小さくしていく。なお、
機構の動作は上記電圧の変化より若干遅れたものにな
る。
【0109】一方上記制御部47は、上記圧電素子42
を作動させるのと同時に、上記増幅部56を介して上記
検出器55からの検出電圧を監視する。そして、上記制
御部47は、図11(a)に示すグラフに基づき、上記
検出電圧がクランプ力F1に対応するv1 に一致するよ
うに、上記圧電素子42に印加する上記目標指令入力電
圧を微調整(変更)する。
【0110】そして、上記検出信号がv1 になったなら
ば、上記指令入力電圧をそのときの値で維持する。この
ことで、上記ワイヤ18は、所望のクランプ力F1 でク
ランプされる。
【0111】また、上記クランプ片41を開く場合に
は、まず、上記制御部47は、図2(b)に示すグラフ
に基づいて押し付け力Pmax に対応する目標指令入力電
圧Vmax を定める。そして、上記ドライバ46を介し
て、上記圧電素子42に印加する指令入力電圧の値を電
圧Vmax に向かって大きくしていく。
【0112】一方、上記制御部47は、上記圧電素子4
2を作動させるのと同時に、上記増幅部56を介して上
記検出器55からの検出電圧を監視する。そして、上記
制御部47は、図11(b)に示すグラフに基づき、上
記検出電圧が押し付け力Pmax に対応する電圧v2 に一
致するように、上記圧電素子42に印加する目標指令入
力電圧を微調整(変更)する。
【0113】そして、上記検出電圧がv2 になったなら
ば、上記指令入力電圧をそのときの値で維持する。この
ことで、上記クランプ片41は所望の押し付け力で上記
規制片50に押し付けられることとなる。
【0114】このような構成によれば、上記第1の実施
例と略同様の効果を得ることができ、さらに、上記クラ
ンプ力および上記クランプ片41の規制片50への押し
付け力をリアルタイムで監視することができるので、よ
り正確なクランプ力を生じさせことができると共に、上
記クランプ片41の振動をより良好に規制することがで
きる効果がある。
【0115】なお、この発明は、この第2の実施例に限
定されるものではなく、上記第1の実施例と同様に、発
明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。例え
ば、上記第2の実施例において、上記圧電素子42を制
御するための回路として図12に示すような構成のもの
を用いるようにしても良い。
【0116】図中57は、コンパレ−タであり、記憶部
からの記憶に基づく指令入力電圧と、上記増幅部からの
実測に基づく指令入力電圧とを比較して、その比較結果
を上記ドライバに送るようにしている。
【0117】このような構成によれば、制御部を介さな
いので、クランプ力や上記クランプ片41の押し付け力
を一定にする制御をより応答性良く行うことができる効
果がある。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の第1の構
成は、棒状の本体と、一端部をこの棒状の本体の長手方
向一端に接続されると共に他端部をこの本体の長手方向
外方へ延出させ、上記本体との接続部を支点にして開閉
することで他端部でワイヤをクランプするクランプ体
と、上記本体に取着されていると共に、先端部を上記ク
ランプ体の他端部へ導出させ、上記クランプ体が所定量
開いたときに、このクランプ体の他端部が当接し、この
クランプ体の移動を規制する規制手段と、このクランプ
体をクランプ方向に付勢するスプリングと、上記本体内
に収納され、指令入力電圧が印加されることで上記クラ
ンプ体の一端部を駆動してクランプ、アンクランプ動作
を行わせる駆動装置と、この駆動装置に接続され、この
駆動装置に所定の指令入力電圧を印加する制御部とを有
することを特徴とするワイヤクランプ装置である。
【0119】第2の構成は、第1の構成のワイヤクラン
プ装置において、上記本体に固定され上記駆動装置を保
持する保持部材を設けた場合に、上記本体の熱膨張を
α、上記駆動装置の熱膨張をβ、上記保持部材の熱膨張
をγとしたならば、α=β+γ となる材質で上記本
体、駆動装置、保持部を形成することを特徴とするもの
である。
【0120】第3の構成は、第1の手段のワイヤクラン
プ装置において、上記クランプ体にワイヤクランプ時に
このクランプ体に生じる撓みを検出する検出器を貼着
し、上記制御部は、この検出器からの検出信号に基づい
て上記駆動装置に印加する指令入力電圧を制御すること
を特徴とするものである。
【0121】第4の構成は、第1の構成のワイヤクラン
プ装置において、上記駆動装置は、一端側を本体に固定
され、他端側を上記クランプ体の一端部に連結された圧
電素子であることを特徴とするものである。
【0122】第5の構成は、第1の構成のワイヤクラン
プ装置において、上記駆動装置は、上記本体に固定され
たコイルと、このコイル内に突没自在に挿入され突端部
を上記クランプ体の一端部に連結されたプランジャとを
有するものであることを特徴とするものである。
【0123】第6の構成は、ワイヤを、所定の指令入力
電圧を駆動装置に印加することで、この駆動装置により
駆動されるクランプ体によってクランプ・アンクランプ
するようにし、かつアンクランプ時には上記クランプ体
を規制手段に押し付けることでこのクランプ体の開き状
態を一定に規制するワイヤクランプ方法である。
【0124】第7の構成は、第6の構成のワイヤクラン
プ方法において、あらかじめ、上記駆動装置に印加する
指令入力電圧と上記クランプ体の開き量との関係および
上記指令入力電圧とクランプ力との関係を求めておき、
この関係に基づいて、所定の径を有するワイヤに対し
て、クランプ時に所定のクランプ力が得られる第1の指
令入力電圧を決定し、この決定に基づいて上記指令入力
電圧を制御することを特徴とするワイヤクランプ方法で
ある。
【0125】第8の構成は、第6の構成のワイヤクラン
プ方法において、あらかじめ、アンクランプ時に上記規
制手段に上記クランプ体が押し付けられた際の押し付け
力と上記指令入力電圧との関係を求めておき、この関係
に基づいて、アンクランプ時に上記駆動装置に入力する
第2の指令入力電圧を決定し、この決定に基づいて上記
指令入力電圧を制御することを特徴とするものである。
【0126】第9の構成は、第7、第8の構成のワイヤ
クランプ方法において、上記第1の指令入力電圧と第2
の指令入力電圧との間の制御を所定時間で行うことを特
徴とするものである。
【0127】第10の構成は、キャピラリと、このキャ
ピラリに通されたワイヤの先端を第1の接合材に接合さ
せた後、このワイヤを繰出し、このワイヤの中途部を第
2の接合部材に接合した後、ワイヤを切断することで、
上記第1、第2の接合材をワイヤで接合するキャピラリ
駆動手段とを有するワイヤボンディング装置において、
上記キャピラリ駆動手段に取着され、上記キャピラリと
一体的に駆動されると共に、長手方向一端を上記キャピ
ラリの方向に延出させる棒状の本体と、一端部をこの棒
状の本体の長手方向一端に接続されると共に他端部をこ
の本体の長手方向外方へ延出させ、上記本体との接続部
を支点にして開閉することで他端部で上記キャピラリに
通されるワイヤを上記キャピラリの直上でクランプする
クランプ体と、上記本体に取着されていると共に、先端
部を上記クランプ体の他端部へ導出させ、上記クランプ
体が所定量開いたときに、このクランプ体の他端部が当
接し、このクランプ体の移動を規制する規制手段と、こ
のクランプ体をクランプ方向に付勢するスプリングと、
上記本体内に収納され、指令入力電圧が印加されること
で上記クランプ体の一端部を駆動してクランプ、アンク
ランプ動作を行わせる駆動装置と、この駆動装置に接続
され、必要に応じてこの駆動装置に所定の指令入力電圧
を印加する制御部とを有することを特徴とするワイヤボ
ンディング装置である。
【0128】このような構成によれば、以下に説明する
効果がある。第1に、クランプ・アンクランプするワイ
ヤの径が変わっても従来例のようにスプリング力を調整
する必要はなく、あらかじめ求めておいた関係に基づい
て指令入力電圧を変化させるだけで対応することができ
るから面倒な操作を行わなくても上記ワイヤを適正なク
ランプ力でクランプすることができる効果がある。
【0129】また、このワイヤクランプ装置によれば、
上述したような調整が不要であるので、操作性が向上す
ると共に製品の生産性が向上する効果がある。第2に、
アンクランプ時にこのワイヤクランプ装置全体を高速で
移動させた場合でも、クランプ体の振動を防止でき、こ
のことによるワイヤの破損や他の周辺装置との干渉を有
効に防止できる。
【0130】また、ワイヤボンディング装置は、上記ク
ランプ体の振動を考慮しなくても良いからより高速なワ
イヤボンディング動作にも対応することができる効果が
ある。
【0131】第3に、指令入力電圧の変化を制御するこ
とで、クランプ時にクランプ体がワイヤに与える衝撃
や、アンクランプ時に規制片からクランプ体に加わる衝
撃を緩和することができるから、ワイヤやこのクランプ
体を破損させず、安定したクランプ・アンクランプ動作
を行うことができる効果がある。
【0132】第4に、このワイヤクランプ装置は直線ス
ティック形状でコンパクトに構成することができるの
で、スペ−スが小さくなり設計の自由度が向上すると共
に、軽量にすることができるので高速位置決めも容易に
行うことができる。このことにより、装置の小型高速化
を図ることが可能である。
【0133】第5に、周囲温度の変化によって、各部材
すなわち本体、駆動装置、保持部に熱膨張が生じても、
クランプ力に変化が生じることが防止される。このこと
によって、周囲温度が変化しても、クランプ力を調整し
なおす必要がなくなるので、作業数が減ると共により良
好なクランプを行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、この発明の第1の実施例を
示す縦断面図。
【図2】同じく、(a)は指令入力電圧と挟持片の開き
量の関係を示すグラフ、(b)は指令入力電圧とクラン
プ片の押し付け力の関係を示すグラフ、(c)は指令入
力電圧とクランプ片のクランプ力との関係を示すグラ
フ。
【図3】同じく、(a)、(b)はアンクランプ状態か
らクランプ状態へ移行する際、およびその逆の際の指令
入力電圧と時間との関係を示すグラフ。
【図4】同じく、ワイヤボンディング装置を示す概略構
成図。
【図5】第1の実施例の他の実施例を示す縦断面図。
【図6】第1の実施例の他の実施例を示す縦断面図。
【図7】(a)、(b)は、同じく他の実施例を示すア
ンクランプ状態からクランプ状態へ移行する際、および
その逆の際の指令入力電圧と時間との関係を示すグラ
フ。
【図8】(a)、(b)は、同じく他の実施例を示すア
ンクランプ状態からクランプ状態へ移行する際、および
その逆の際の指令入力電圧と時間との関係を示すグラ
フ。
【図9】この発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図10】同じく、(a)はアンクランプ状態を示す縦
断面図、(b)はクランプ状態を示す縦断面図。
【図11】同じく、(a)は検出器からの検出電圧とク
ランプ力の関係を示すグラフ、(b)は検出器からの検
出電圧と押し付け力との関係を示すグラフ。
【図12】第2の実施例の他の実施例を示す縦断面図。
【図13】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
18…ワイヤ、19…ボンディングヘッド(キャピラリ
駆動手段)、24…キャピラリ、33…スプリング、3
5…本体、40…挟持片(クランプ体)、41…クラン
プ片(クランプ体)、42…圧電素子(駆動装置)、4
3…押圧棒(保持部材)、47…制御部、52…ソレノ
イド(駆動装置)、53…コイル、54…プランジャ、
55…検出器、V1 …第1の指令入力電圧、Vmax …第
2の指令入力電圧。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の本体と、 一端部をこの棒状の本体の長手方向一端に接続されると
    共に他端部をこの本体の長手方向外方へ延出させ、上記
    本体との接続部を支点にして開閉することで他端部でワ
    イヤをクランプするクランプ体と、 上記本体に取着されていると共に、先端部を上記クラン
    プ体の他端部へ導出させ、上記クランプ体が所定量開い
    たときに、このクランプ体の他端部が当接し、このクラ
    ンプ体の移動を規制する規制手段と、 このクランプ体をクランプ方向に付勢するスプリング
    と、 上記本体内に収納され、指令入力電圧が印加されること
    で上記クランプ体の一端部を駆動してクランプ、アンク
    ランプ動作を行わせる駆動装置と、 この駆動装置に接続され、この駆動装置に所定の指令入
    力電圧を印加する制御部とを有することを特徴とするワ
    イヤクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤクランプ装置にお
    いて、 上記本体に固定され上記駆動装置を保持する保持部材を
    設けた場合に、上記本体の熱膨張をα、上記駆動装置の
    熱膨張をβ、上記保持部材の熱膨張をγとしたならば、 α=β+γ となる材質で上記本体、駆動装置、保持部を形成するこ
    とを特徴とするワイヤクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のワイヤクランプ装置にお
    いて、上記クランプ体にワイヤクランプ時にこのクラン
    プ体に生じる撓みを検出する検出器を貼着し、上記制御
    部は、この検出器からの検出信号に基づいて上記駆動装
    置に印加する指令入力電圧を制御することを特徴とする
    ワイヤクランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のワイヤクランプ装置にお
    いて、 上記駆動装置は、 一端側を本体に固定され、他端側を上記クランプ体の一
    端部に連結された圧電素子であることを特徴とするワイ
    ヤクランプ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のワイヤクランプ装置にお
    いて、 上記駆動装置は、 上記本体に固定されたコイルと、 このコイル内に突没自在に挿入され突端部を上記クラン
    プ体の一端部に連結されたプランジャとを有するもので
    あることを特徴とするワイヤクランプ装置。
  6. 【請求項6】 ワイヤを、所定の指令入力電圧を駆動装
    置に印加することで、この駆動装置により駆動されるク
    ランプ体によってクランプ・アンクランプするように
    し、かつアンクランプ時には上記クランプ体を規制手段
    に対して押し付けることでこのクランプ体の開き状態を
    一定に規制するワイヤクランプ方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のワイヤクランプ方法にお
    いて、あらかじめ、上記駆動装置に印加する指令入力電
    圧と上記クランプ体の開き量との関係および上記指令入
    力電圧とクランプ力との関係を求めておき、この関係に
    基づいて、所定の径を有するワイヤに対して、クランプ
    時に所定のクランプ力が得られる第1の指令入力電圧を
    決定し、この決定に基づいて上記指令入力電圧を制御す
    ることを特徴とするワイヤクランプ方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のワイヤクランプ方法にお
    いて、あらかじめ、アンクランプ時に上記規制手段に上
    記ワイヤ挟持片が押し付けられた際の押し付け力と上記
    指令入力電圧との関係を求めておき、この関係に基づい
    て、アンクランプ時に上記駆動装置に入力する第2の指
    令入力電圧を決定し、この決定に基づいて上記指令入力
    電圧を制御することを特徴とするワイヤクランプ方法。
  9. 【請求項9】 請求項7および請求項8記載のワイヤク
    ランプ方法において、 上記第1の指令入力電圧と第2の指令入力電圧との間の
    制御を所定時間で行うことを特徴とするワイヤクランプ
    方法。
  10. 【請求項10】 キャピラリと、このキャピラリに通さ
    れたワイヤの先端を第1の接合材に接合させた後、この
    ワイヤを繰出し、このワイヤの中途部を第2の接合部材
    に接合した後、ワイヤを切断することで、上記第1、第
    2の接合材をワイヤで接合するキャピラリ駆動手段とを
    有するワイヤボンディング装置において、 上記キャピラリ駆動手段に取着され、上記キャピラリと
    一体的に駆動されると共に、長手方向一端を上記キャピ
    ラリの方向に延出させる棒状の本体と、 一端部をこの棒状の本体の長手方向一端に接続されると
    共に他端部をこの本体の長手方向外方へ延出させ、上記
    本体との接続部を支点にして開閉することで他端部で上
    記キャピラリに通されるワイヤを上記キャピラリの直上
    でクランプするクランプ体と、 上記本体に取着されていると共に、先端部を上記クラン
    プ体の他端部へ導出させ、上記クランプ体が所定量開い
    たときに、このクランプ体の他端部が当接し、このクラ
    ンプ体の移動を規制する規制手段と、 このクランプ体をクランプ方向に付勢するスプリング
    と、 上記本体内に収納され、指令入力電圧が印加されること
    で上記クランプ体の一端部を駆動してクランプ、アンク
    ランプ動作を行わせる駆動装置と、 この駆動装置に接続され、必要に応じてこの駆動装置に
    所定の指令入力電圧を印加する制御部とを有することを
    特徴とするワイヤボンディング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108971A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Toshiba Corp ワイヤボンディング装置及びワイヤボンディング方法
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