JPH0715348U - プリンタのペーパーカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】金型構造を複雑にすることなく、スケールの数
字，目盛りなどを鮮明に形成することができるプリンタ
のペーパーカバーを提供することを目的とする。 【構成】傾斜部１ａのプリンタカバー１の上面側には目
盛り２が設けられ、該カバー１の上面側の傾斜部１ａに
隣接して水平な部分１ｂが設けられ、該水平部に１ｂ前
記目盛り２に対応した数字３が設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリンタのペーパーカバーに関するものであり、更に詳述すれば、 ワープロなどの携帯型電子機器内に収納されるプリンタの印刷用紙排出部分に設 けられるペーパーカバーに於て、ペーパーカバーのスケール（目盛りや該目盛り に対応した数字）の設け方に特徴を有するプリンタのペーパーカバーである。

【０００２】

【従来の技術】

図２のプリンタの部分断面図に示したように、従来、プリンタ６を本体ケース 内に収納した携帯型電子機器において、プリンタ６の紙排出部分６ａには紙８の 先端位置を決め、紙８を外へ誘導するためのペーパーカバー１０が設けられてい た。このようなペーパーカバー１０は、通常、透明な樹脂を材料に金型成形して つくられる。

【０００３】 図において、１０ａは紙を外へ誘導するために約４５度の傾斜が付けられた傾 斜部分である。また、印刷用紙のセット等で、スケールが必要な場合には、この 傾斜部分１０ａ付近に、スケールが設けられる。このような場合には、以下の２ つの方法により対応している。１つ目は、ペーパーカバー１０に目盛りと数字が 印刷されたスケールシートを貼る方法、２つ目はペーパーカバー１０の傾斜部分 １０ａ付近に目盛りと数字を刻印する方法である。

【０００４】 ２つ目のペーパーカバー１０の先端部分に目盛りと数字を刻印する方法で、代 表的なものとして以下の２つのようなものが挙げられる。

【０００５】 まず第１の方法として、図３に示すように傾斜面１０ａに目盛り１２と数字１ ３を刻印する方法である。次に第２の方法として、図４に示すように傾斜部分１ ０ａの上面に水平部１０ｂを成形し、そこに目盛り１２と数字１３を刻印する方 法である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述の２つの方法には以下に挙げるような問題があった。

【０００７】 まず第１の方法では、ペーパーカバー１０を成形するための金型の抜き勾配に より図３ＣのＡ−Ａ断面図に示すように数字１３の根元１３ｂと先端１３ａで文 字の太さが異なってしまう（この太さの差は、金型が上下方向に抜かれるために 生じる）ため、数字がなまり、不鮮明になっていた。また第２の方法の形状にす れば、目盛り１２と数字１３は鮮明にさせることができるが、ペーパーカバー１ ０の厚みを略同じにしなければならないために抜き空間１４が必要となり、該抜 き空間１４を成形するため、金型構造的にスライド機構が必要となり金型製作コ ストが増大してしまうという問題があった。

【０００８】 本考案のプリンタのペーパーカバーはこのような事情に鑑みなされたものであ り、金型構造を複雑にすることなく、スケールの数字，文字などを鮮明にするこ とができるプリンタのペーパーカバーを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、プリンタの天面を覆うペーパーカバーであって、ペーパーカバーの プリンタの印刷用紙の排出部上方部分長手方向に沿って設けられ、排出される印 刷用紙が当接し該印刷用紙をプリンタの外へ導くための傾斜部と、該傾斜部に隣 接し平行して設けられた水平部とを具備し、前記傾斜部のペーパーカバー上面側 に目盛りが設けられ、前記水平部のペーパーカバー上面側に数字が設けられたこ とを特徴とする。

【００１０】

【作用】

本考案のものによれば、金型構造は上下方向のみで、スライド機構は必要ない ため、金型構造を複雑にすることなく、スケールの数字，文字等を鮮明にさせる ことができる。

【００１１】

【実施例】

本考案のプリンタのペーパーカバーの実施例を図１の斜視図に基づいて説明す る。

【００１２】 図に於て、１はプリンタのペーパーカバーであり、透明な樹脂を材料に金型の 抜き方向が上下方向である金型により成形される。そして、該ペーパーカバー１ はワープロなどの携帯型電子機器内に収納されるプリンタ６の印刷用紙排出部分 ６ａに設けられる。

【００１３】 ２は目盛りであり、該目盛り２は傾斜面１ａの先端上側に形成される。３は前 記目盛り２に対応した数字であり、該数字３は、傾斜面１ａに平行して隣接した 水平部１ｂ上に刻印されている。このように、数字３は水平部１ｂ上に刻印され ているため、上下方向の金型抜きよっても、数字を鮮明に成形することができ、 大変見やすいものとなった。

【００１４】 ５は、目盛り２と数字３の間に形成されたリブであり、図のように、目盛り２ と数字３とが離れているような場合に設ければ、目盛り２と数字３の対応が判り 易くなり、良い。

【００１５】

【考案の効果】

本考案のプリンタのペーパーカバーは、目盛りを傾斜面、数字を水平部に設け ることにより、金型構造は、上下方向のみで、スライド機構は必要なくなるので 、金型構造を複雑にすることなく、スケールの数字，文字等を大きくかつ鮮明に させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリンタのペーパーカバーの斜視図で
ある。

【図２】プリンタとペーパーカバーの位置関係を示す部
分断面図である。

【図３】従来のペーパーカバーの第１の方法の概略図で
あり、Ａは部分側面図、Ｂは部分天面図、ＣはＡ−Ａ断
面図である。

【図４】従来のペーパーカバーの方法の概略図であり、
Ａは部分側面図、Ｂは部分天面図である。 １ ペーパーカバー １ａ 傾斜面 １ｂ 水平部 ２ 目盛り ３ 数字 ５ リブ ６ プリンタ ７ インクリボン ８ 印刷用紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プリンタの天面を覆うペーパーカバーであ
   って、 ペーパーカバーのプリンタの印刷用紙の排出部上方部分
   長手方向に沿って設けられ、排出される印刷用紙が当接
   し該印刷用紙をプリンタの外へ導くための傾斜部と、 該傾斜部に隣接し平行して設けられた水平部とを具備
   し、 前記傾斜部のペーパーカバー上面側に目盛りが設けら
   れ、前記水平部のペーパーカバー上面側に数字が設けら
   れたことを特徴とするプリンタのペーパーカバー。
2. 【請求項２】前記傾斜部の目盛りと前記水平部の数字と
   の間に、両者を対応付けるリブが設けられていることを
   特徴とする請求項１記載のプリンタのペーパーカバー。