JPH06227108A - スタンプ用ゴム印の印台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スタンプ用ゴム印に関し、完成したゴム版にイ
ンクを塗布する工程と、印台の背見出し部に転写した後
のゴム版表面に残存しているインクを除去する工程とを
省略し、製作工程を簡略化できるスタンプ用ゴム印の印
台を提供することを目的とする。 【構成】印台１の側面に溝２又は段差２１を形成し、同
溝に透明なカバー１０，２２を移動可能に係着し、印台
の背見出し部４とカバー１０，２２との間に見出し用紙
９を装入可能にした構成を採用している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、事務用のスタンプ用ゴ
ム印の印台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
スタンプ用ゴム印の印台は、完成したゴム版の表面に印
刷用インクを塗布し、それを木製の印台の背見出し部分
に転写することにより、ゴム版に彫られた文字、図等の
表示をしていた。そしてその後ゴム版表面に残存してい
るインクを除去した上で接着剤でゴム版を印台底部に貼
着していた。

【０００３】しかし、上記方法では、完成したゴム版に
インクを塗布する工程と、印台の背見出し部に転写され
た後のゴム版表面に残存するインクを除去する工程とを
手作業によって行わなければならなかった。その結果、
作業員の手指が汚れ、スタンプ用ゴム印の作成を煩雑に
していた。このような事情の下、作業環境の改善と生産
性の向上のためには、上記インク塗布及び除去作業を省
略しても製作可能なスタンプ用ゴム印の印台が望まれて
いた。

【０００４】本発明の目的は、完成したゴム版にインク
を塗布する工程と、印台の背見出し部に転写した後のゴ
ム版表面に残存しているインクを除去する工程とを省略
しても製作可能なスタンプ用ゴム印の印台を提供するこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、前記印台の側面に溝又は段差を形成
し、同溝又は段差に透明なカバーを移動可能に係着し、
印台の背見出し部とカバーとの間に見出し用紙を装入で
きるようにした構成を採用している。

【０００６】

【作用】上記の構成によれば、見出し用紙として、ゴム
版表面に刻印する文字、図形等の原版を写植機等により
作製する際の試し刷りやコピーした紙を利用できる。従
って、完成したゴム版にインクを塗布する工程と、印台
の背見出し部に転写した後のゴム版表面に残存している
インクを除去する工程とを省略できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図１〜図１０に基づき詳細に説明する。

【０００８】図１に示すように、本実施例のスタンプ用
ゴム印の印台は、印台１、見出し用紙９及びカバー１０
によって構成されている。前記印台１は両側面に凹部３
が設けられた断面略Ｉ字状に形成されている。印台１の
両側面上部にはカバー係止用の溝２が凹設されている。
カバー１０は透明の樹脂等で成型され、上記溝２に係合
するように左右両側に断面半円形状の係合部１１が形成
されている。印台１の背見出し部４とカバー１０の間に
は見出し用紙９が装入されている。

【０００９】次に、このスタンプ用ゴム印の印台を使用
してスタンプ用ゴム印を製作する方法を説明する。ま
ず、ゴム版が表示する文字、図形等の原版を写真植字機
等により作成し、その原版に基づいてゴム版に刻印す
る。そして、刻印が完了したゴム版を印台の底面に接着
剤で貼着する。次に写真植字機等により作成した原版の
試し刷りやコピーしたものを印台の背見出し部４に置
き、その上に透明カバー１０を印台１の溝２を介して係
着させる。

【００１０】印台１は合成樹脂を押出成型により製造
し、適当長に切断した後角面の加工をする。従って、従
来の木製のものと比較し、強度に優れ、凹部３を容易に
大きく形成でき、手になじみ易く正確に捺印できる。

【００１１】

【別の実施例】次に、この発明の第二実施例を図１１に
基づいて説明する。さて、この実施例のスタンプ用ゴム
印の印台は、第一実施例同様、印台１、見出し用紙９及
びカバー２２によって構成されている。

【００１２】印台１の両側面上部にはカバー係止用の段
差２１が上方へ抜けないように斜状に凹設されている。
カバー２２は透明の樹脂等で成型され、上記段差２１に
係合するように左右両側が内側に曲がっている断面略コ
字状に形成されている。

【００１３】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスタンプ
用ゴム印の印台によれば、完成したゴム版にインクを塗
布する工程と、印台の背見出し部に転写した後のゴム版
表面に残存しているインクを除去する工程とを省略で
き、スタンプ用ゴム印の製作工程が簡略化できるという
優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例のスタンプ用ゴム印の印台を使用し
たスタンプ用ゴム印を示す斜視図である。

【図２】第一実施例の大きさの違うスタンプ用ゴム印の
印台を使用したスタンプ用ゴム印を示す斜視図である。

【図３】第一実施例のスタンプ用ゴム印の印台の右側面
図である。

【図４】第一実施例のスタンプ用ゴム印の印台の正面図
である。

【図５】第一実施例のスタンプ用ゴム印の印台の底面図
である。

【図６】第一実施例のスタンプ用ゴム印の印台のカバー
の拡大右側面図である。

【図７】第一実施例の大きさの違うスタンプ用ゴム印の
印台の右側面図である。

【図８】第一実施例の大きさの違うスタンプ用ゴム印の
印台の正面図である。

【図９】第一実施例の大きさの違うスタンプ用ゴム印の
印台の底面図である。

【図１０】第一実施例の大きさの違うスタンプ用ゴム印
の印台のカバーの拡大右側面図である。

【図１１】第二実施例のスタンプ用ゴム印の印台を使用
したスタンプ用ゴム印を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 印台、２ 溝、３ 凹部、４ 背見出し部、７ ゴ
ム版、９ 見出し用紙 １０ カバー、２１ 段差、２２ カバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面にゴム版を貼付して使用するスタン
   プ用ゴム印の印台において、 前記印台（１）の側面に溝（２）又は段差（２１）を形
   成し、同溝又は段差に透明なカバー（１０、２２）を移
   動可能に係着し、印台の背見出し部（４）とカバー（１
   ０，２２）との間に見出し用紙（９）を装入できるよう
   にしたことを特徴とするスタンプ用ゴム印の印台。