JPH07153098A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH07153098A
JPH07153098A JP30178393A JP30178393A JPH07153098A JP H07153098 A JPH07153098 A JP H07153098A JP 30178393 A JP30178393 A JP 30178393A JP 30178393 A JP30178393 A JP 30178393A JP H07153098 A JPH07153098 A JP H07153098A
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JP
Japan
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leaf spring
holding member
hole
objective lens
lens holding
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JP30178393A
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English (en)
Inventor
Tomonori Yabuta
知典 薮田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光硬化性接着剤に対する光照射により、短時
間で板バネをレンズ保持部材又はベース部材に高強度に
固定する。 【構成】 固定ピン11には、嵌合穴2aに対する挿入方
向で貫通する光通過穴11aが形成されており、光通過穴1
1aは、固定ピン11のピン部11b先端及び頭部11c上面でそ
れぞれ開口している。板バネ4をレンズ保持部材2に固
定する場合、嵌合穴2a内面,板バネ4先端部付近及び
ピン部11bに紫外線硬化性接着剤7を塗布し、固定ピン1
1のピン部11bを貫通穴4a及び嵌合穴2aに嵌挿する。さ
らに、紫外線照射ランプ8によって紫外線硬化性接着剤
7に紫外線を照射する。このとき、紫外線照射ランプ8
から照射された紫外線は、光通過穴11a内を通過して嵌
合穴2a内の紫外線硬化性接着剤7に照射され、嵌合穴
2a内の紫外線硬化性接着剤7の硬化を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ装
置,光磁気ディスクドライブ装置等において適用される
光ピックアップの対物レンズ駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクドライブ装置においては、光
情報記録媒体である光ディスクに対して情報を記録又は
再生するための手段として光ピックアップが用いられて
いる。光ピックアップは、半導体レーザ等の光源を有
し、この光源から出射されるレーザビームを対物レンズ
によって光ディスクの信号記録面に集光して光スポット
を形成し、また信号記録面からの反射光を光検出素子に
よって検出することにより、光ディスクに情報を記録
し、また光ディスクから情報を再生する。
【0003】上記したような光ピックアップは、前記対
物レンズを電磁駆動力等によって光軸と平行な方向(フ
ォーカス方向)及び光軸と直交する方向(トラック方向)
で変位させる対物レンズ駆動装置を有し、この対物レン
ズ駆動装置によって光スポットを光ディスク信号記録面
の記録トラック上を正確に走査するように対物レンズを
変位させる。
【0004】図9は従来の対物レンズ駆動装置の要部を
示す分解斜視図である。
【0005】1は対物レンズ、2は対物レンズ1を保持
するレンズ保持部材、3は光ピックアップのキャリッジ
に固定されるブロック状のベース部材、4は可撓性を有
する板バネ、5はレンズ保持部材2に搭載され対物レン
ズ1をフォーカス方向又はトラック方向に移動させるた
めのコイルである。また、板バネ4の両端部には、それ
ぞれ貫通穴4aが穿設され、レンズ保持部材2及びベー
ス部材3には、それぞれ前記貫通穴4aに対向する位置
に嵌合穴2a,3aが穿設されている。6は貫通穴4aに
挿通するとともに嵌合穴2aに嵌合する固定ピンであ
る。
【0006】4枚の板バネ4は、それぞれ対物レンズ駆
動装置の組立時に先端部付近がレンズ保持部材2に固定
され、かつ後端部付近がベース部材3に固定される。こ
のとき、板バネ4をレンズ保持部材2及びベース部材3
とガタがないように、かつ十分な強度で固定する必要が
ある。板バネ4とベース部材3又はレンズ保持部材2と
の間にガタがあった場合には、対物レンズ1に対するフ
ォーカシング制御又はトラッキング制御の応答性が低下
したり、あるいは板バネ4とベース部材3又はレンズ保
持部材2との固定強度が不十分であった場合には、レン
ズ保持部材2が経時的に変位したりして、光スポットを
光ディスクの記録トラック上を正確に走査させることが
困難になる。
【0007】図10は板バネのレンズ保持部材に対する固
定方法の説明図である。
【0008】板バネ4の固定方法としては、嵌合穴2a
内面,板バネ4先端部付近及び固定ピン6のピン部6a
に紫外線硬化性接着剤7を塗布した後、貫通穴4aが嵌
合穴2aに対向するように板バネ4を位置合わせし、固
定ピン6のピン部6aを貫通穴4a及び嵌合穴2aに嵌挿
させる。固定ピン6は、貫通穴4aより外径が大きい頭
部6bを備えており、この頭部6bは、レンズ保持部材2
とともに板バネ4を挾持する。
【0009】紫外線硬化性接着剤7は、紫外線が照射さ
れることにより硬化が促進される特性を有している。組
立時には、所望の時期に紫外線照射ランプ8によって紫
外線硬化性接着剤7に紫外線を照射することにより、所
望の時期に短時間で板バネ4をレンズ保持部材2に固定
することができる。
【0010】また、板バネ4をベース部材3に固定する
場合も、上記と同様な方法で板バネ4後端部付近が貫通
穴4a及び嵌合穴3aに嵌挿した固定ピン6と紫外線硬化
性接着剤7とによってベース部材3に固定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10に
示すようにレンズ保持部材2又はベース部材3に板バネ
4及び固定ピン6が組付けられた状態では、紫外線照射
ランプ8によって紫外線硬化性接着剤7に紫外線を照射
しても、外部に露出した部分にしか紫外線が照射され
ず、紫外線硬化性接着剤7の一部分しか硬化が促進され
ない。このため、嵌合穴2a内面とピン部6aとの間や、
レンズ保持部材2と板バネ4との間にある紫外線硬化性
接着剤7を紫外線によって硬化促進することができない
ので、紫外線の照射完了後、紫外線硬化性接着剤7が自
然硬化するまで板バネ4が十分な強度でレンズ保持部材
2またはベース部材3に固定されない。紫外線硬化性接
着剤7が自然硬化するまで長時間を要するので、組立途
中に外力や振動等によって固定ピン6が浮いたり、板バ
ネ4がレンズ保持部材2又はベース部材3から剥離して
しまうことがある。
【0012】固定ピン6が浮いたり、板バネ4がレンズ
保持部材2又はベース部材3から剥離した場合には、前
述したように光スポットを光ディスクの記録トラック上
を正確に走査させることが困難になり、また装置の故障
原因となる。
【0013】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
め、光硬化性接着剤に対する光照射により、短時間で板
バネがレンズ保持部材又はベース部材に高強度に固定さ
れる対物レンズ駆動装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、光源からの光束を集光して
光情報記録媒体に光スポットを形成する対物レンズと、
この対物レンズを保持するレンズ保持部材と、このレン
ズ保持部材をベース部材に連結してベース部材に対して
レンズ保持部材を変位可能に支持する板バネと、前記板
バネの少なくとも一方の端部付近に形成された貫通穴
と、前記レンズ保持部材又は前記ベース部材で前記貫通
穴に対向する位置に形成された嵌合穴と、貫通穴に挿通
するとともに前記嵌合穴に嵌合し、貫通穴より径が大き
い頭部が板バネを押圧する固定ピンとを備え、この固定
ピンが光硬化性接着剤によって嵌合穴内面に接着される
対物レンズ駆動装置において、前記固定ピンに、前記嵌
合穴に対する挿入方向で貫通して固定ピンの頭部及び先
端部で開口する光通過穴を形成したことを特徴とする。
【0015】さらに、第2の手段は、前記光通過穴に、
前記固定ピンの頭部から先端部に向かって開口径を大き
くするテーパを設けたことを特徴とする。
【0016】また、第3の手段は、光源からの光束を集
光して光情報記録媒体に光スポットを形成する対物レン
ズと、この対物レンズを保持するレンズ保持部材と、こ
のレンズ保持部材をベース部材に連結してベース部材に
対してレンズ保持部材を変位可能に支持する板バネとを
備え、この板バネの少なくとも一方の端部付近が光硬化
性接着剤によってレンズ保持部材又はベース部材に接着
される対物レンズ駆動装置において、前記板バネの少な
くとも一方の端部付近に、厚さ方向で貫通して板バネの
表裏面で開口する光通過穴を形成したことを特徴とす
る。
【0017】さらに、第4の手段は、前記光通過穴を、
前記板バネの前記レンズ保持部材又は前記ベース部材に
対向する固定部に複数形成したことを特徴とする。
【0018】さらに、第5の手段は、前記光通過穴に、
前記板バネが固定される前記レンズ保持部材又は前記ベ
ース部材の固定面に近接するとともに開口径を大きくす
るテーパを設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の第1の手段によれば、嵌合穴に対する
挿入方向で貫通して固定ピンの頭部及び先端部で開口す
る光通過穴によって、嵌合穴に固定ピンを嵌合させた状
態で、光通過穴を通して嵌合穴内に光を照射して、嵌合
穴内面と固定ピンとの間に充填されした光硬化性接着剤
を短時間で硬化させることが可能になる。
【0020】さらに、第2の手段によれば、固定ピンの
頭部から先端部に向かって開口径を大きくするテーパが
設けられた光通過穴によって、嵌合穴内の光硬化性接着
剤に対する光の照射面積が増加する。
【0021】また、第3の手段によれば、板バネの少な
くとも一方の端部付近に形成され厚さ方向で貫通して板
バネの表裏面で開口する光通過穴によって、レンズ保持
部材又はベース部材に板バネを密着させた状態で、光通
過穴を通して板バネとレンズ保持部材との間又は板バネ
とベース部材との間に光を照射して、板バネとレンズ保
持部材との間又は板バネとベース部材との間に充填され
た光硬化性接着剤を短時間で硬化させることが可能にな
る。
【0022】さらに、第4の手段によれば、板バネのレ
ンズ保持部材又はベース部材に対向する固定部に複数形
成された光通過穴によって、板バネとレンズ保持部材と
の間又は板バネとベース部材との間に充填された光硬化
性接着剤が光照射とともに複数の位置で硬化する。
【0023】さらに、第5の手段によれば、板バネが固
定されるレンズ保持部材又はベース部材の固定面に近接
するとともに開口径を大きくするテーパが設けられた光
通過穴によって、板バネとレンズ保持部材との間又は板
バネとベース部材との間に充填された光硬化性接着剤に
対する光の照射面積が増加する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図1乃至図8において、図9及び図10に基づ
いて説明した部材に対応する部材については、同一符号
を付して説明を省略する。
【0025】図1は本発明の対物レンズ駆動装置の第1
実施例における要部を示す側面断面図である。
【0026】固定ピン11には、嵌合穴2a,3aに対する
挿入方向で貫通する光通過穴11aが形成されており、光
通過穴11aは、固定ピン11のピン部11b先端及び頭部11c
上面でそれぞれ開口している。
【0027】板バネ4をレンズ保持部材2に固定する場
合、嵌合穴2a内面,板バネ4先端部付近及びピン部11b
に紫外線硬化性接着剤7を塗布し、固定ピン11のピン部
11bを貫通穴4a及び嵌合穴2aに嵌挿する。さらに、紫
外線照射ランプ8によって紫外線硬化性接着剤7に紫外
線を照射する。このとき、紫外線照射ランプ8から照射
された紫外線は、光通過穴11a内を通過して嵌合穴2a内
の紫外線硬化性接着剤7に照射され、嵌合穴2a内の紫
外線硬化性接着剤7の硬化を促進する。このことによ
り、従来、硬化するまで長時間を必要とした嵌合穴2a
内の紫外線硬化性接着剤7が短時間で硬化して、固定ピ
ン11のピン部11bが短時間で嵌合穴2a内面に接着固定さ
れるので、対物レンズ駆動装置の組立途中に固定ピン11
が浮いたり、脱落することを防止でき、さらに嵌合穴2
a内の紫外線硬化性接着剤7が硬化完了するまでの静置
時間を短縮できるので、対物レンズ駆動装置の組立時間
を短縮することが可能になる。
【0028】また、板バネ4をベース部材3に固定する
場合も、紫外線硬化性接着剤7の塗布完了後、固定ピン
11を貫通穴4a及び嵌合穴3aに嵌挿させ、紫外線照射ラ
ンプ8によって紫外線を照射する。このことにより、紫
外線が光通過穴11a内を通過して嵌合穴3a内の紫外線硬
化性接着剤7に照射され、嵌合穴3a内の紫外線硬化性
接着剤7が短時間で硬化し、板バネ4が短時間でベース
部材3に確実に固定される。
【0029】図2は本発明の第1実施例における固定ピ
ンの他の例を示す側面断面図である。
【0030】固定ピン12には、嵌合穴2a,3aに対する
挿入方向で貫通する光通過穴12aが形成され、光通過穴1
2aには、頭部12c上面よりピン部12b先端での開口径を大
きくするテーパが設けられている。
【0031】固定ピン12も、紫外線照射時に光通過穴12
aによって嵌合穴2a,3a内の紫外線硬化性接着剤7の
硬化を促進させるが、光通過穴12aが先端での開口径が
大きくなるテーパ形状に形成されていることにより、図
1に示す固定ピン11と比較して嵌合穴2a,3a内の紫外
線硬化性接着剤7に対する紫外線の照射面積を拡大でき
るので、硬化部分を増加させて板バネ4とレンズ保持部
材2及びベース部材3との固定強度を向上できる。
【0032】図3は本発明の対物レンズ駆動装置の第2
実施例における要部を示す側面断面図、図4は第2実施
例における板バネの一例を示す斜視図である。
【0033】板バネ21の先端部付近及び後端部付近に
は、それぞれバネ厚方向で貫通する光通過穴21a及び貫
通穴21bが形成されており、光通過穴21aは、固定ピン6
の頭部6bによって塞がれないように貫通穴21bから板バ
ネ21先端側に離間した位置で開口している。
【0034】板バネ21をレンズ保持部材2に固定する場
合、嵌合穴2a内面,板バネ21先端部付近及び固定ピン
6のピン部6aに紫外線硬化性接着剤7を塗布し、ピン
部6aを板バネ21の貫通穴21b及び嵌合穴2aに嵌挿す
る。次に、紫外線照射ランプ8によって紫外線硬化性接
着剤7に紫外線を照射する。このとき、紫外線照射ラン
プ8から照射された紫外線は、光通過穴21a内を通過し
て板バネ21とレンズ保持部材2との間に充填された紫外
線硬化性接着剤7に照射され、板バネ21とレンズ保持部
材2との間に充填された紫外線硬化性接着剤7の硬化を
促進する。このことにより、従来、硬化するまで長時間
を必要とした板バネ21とレンズ保持部材2との間に充填
された紫外線硬化性接着剤7が短時間で硬化して、板バ
ネ21先端部付近が短時間でレンズ保持部材2に接着固定
されるので、対物レンズ駆動装置の組立途中に板バネ21
がレンズ保持部材2から剥離したり、板バネ21の位置が
ズレたりすることを防止でき、さらに板バネ21とレンズ
保持部材2との間に充填された紫外線硬化性接着剤7が
硬化完了するまでの静置時間を短縮できるので、対物レ
ンズ駆動装置の組立時間を短縮することが可能になる。
【0035】また、板バネ21をベース部材3に固定する
場合も、紫外線硬化性接着剤の塗布完了後、固定ピン6
を貫通穴4a及び嵌合穴3aに嵌挿させ、紫外線照射ラン
プ8によって紫外線を照射する。このことにより、紫外
線が光通過穴21a内を通過して板バネ21とベース部材3
との間に充填された紫外線硬化性接着剤7に照射され、
紫外線硬化性接着剤7が短時間で硬化し、板バネ21が短
時間でベース部材3に確実に固定される。
【0036】図5及び図6は、それぞれ本発明の第2実
施例における板バネの他の例を示す斜視図である。
【0037】図5に示す板バネ22の先端部付近及び後端
部付近には、それぞれバネ厚方向で貫通する2つの光通
過穴22aと1つの貫通穴22bが形成されており、光通過穴2
2aは、固定ピン6の頭部6によって塞がれないように貫
通穴22bから板バネ22先端側及び後端側に離間した位置
でそれぞれ開口している。
【0038】また、図6に示す板バネ23の先端部付近及
び後端部付近には、それぞれバネ厚方向で貫通する4つ
の光通過穴23aと1つの貫通穴23bが形成されており、光
通過穴23aは、固定ピン6の頭部6bによって塞がれない
ように貫通穴22bから放射方向で離間した位置でそれぞ
れ開口している。
【0039】板バネ22,23に複数の光通過穴22a,23aを
形成した場合、紫外線照射により板バネ21とレンズ保持
部材2との間、及び板バネ4とベース部材3との間に充
填された紫外線硬化性接着剤7が複数の光通過穴22a,2
3aの位置で硬化促進されるので、板バネ22,23を短時間
でレンズ保持部材2及びベース部材3に高強度に固定で
きる。
【0040】また、図7及び図8に示すように板バネ2
1,22に形成する光通過穴21c,22cにレンズ保持部材2
又はベース部材3に近接するとともに開口径を大きくす
るテーパを設けることにより、板バネ21,22とレンズ保
持部材2との間、及び板バネ21,22とベース部材3との
間に充填された紫外線硬化性接着剤7に対する紫外線の
照射面積を拡大できるので、硬化部分を増加させて板バ
ネ21,22とレンズ保持部材2及びベース部材3との固定
強度を向上できる。
【0041】また、以上説明した第1実施例の固定ピン
11,12と第2実施例の板バネ21,22,23とを併用するこ
とも可能であり、固定ピン11,12を併用することにより
板バネ21,22,23の固定強度をさらに向上できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段によれば、嵌合穴に固定ピンを嵌合させた状態で、光
通過穴を通して嵌合穴内に光を照射して、嵌合穴内面と
固定ピンとの間に充填されした光硬化性接着剤を短時間
で硬化させることが可能になることにより、固定ピンが
短時間で嵌合穴内面に接着固定されるので、対物レンズ
駆動装置の組立途中に固定ピンが浮いたり、脱落するこ
とを防止でき、かつ嵌合穴内の光硬化性接着剤が硬化完
了するまでの静置時間を短縮できるので、対物レンズ駆
動装置の組立時間を短縮することが可能になる。
【0043】さらに、第2の手段によれば、嵌合穴内の
光硬化性接着剤に対する光の照射面積が増加することに
より、硬化部分を増加させて板バネとレンズ保持部材又
はベース部材との固定強度を向上できる。
【0044】また、第3の手段によれば、レンズ保持部
材又はベース部材に板バネを密着させた状態で、光通過
穴を通して板バネとレンズ保持部材との間又は板バネと
ベース部材との間に光を照射して、板バネとレンズ保持
部材との間又は板バネとベース部材との間に充填された
光硬化性接着剤を短時間で硬化させることが可能になる
ことにより、板バネが短時間でレンズ保持部材又はベー
ス部材に接着固定されるので、対物レンズ駆動装置の組
立途中に板バネが剥離したり、板バネの位置がズレたり
することを防止でき、かつ光硬化性接着剤が硬化完了す
るまでの静置時間を短縮できるので、対物レンズ駆動装
置の組立時間を短縮することが可能になる。
【0045】さらに、第4の手段によれば、板バネとレ
ンズ保持部材との間又は板バネとベース部材との間に充
填された光硬化性接着剤が光照射とともに複数の位置で
硬化することにより、板バネを短時間でレンズ保持部材
又はベース部材と高強度に固定できる。
【0046】さらに、第5の手段によれば、板バネとレ
ンズ保持部材との間又は板バネとベース部材との間に充
填された光硬化性接着剤に対する光の照射面積が増加す
ることにより、硬化部分を増加させて板バネとレンズ保
持部材又はベース部材との固定強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の第1実施例にお
ける要部を示す側面断面図である。
【図2】本発明の第1実施例における固定ピンの他の例
を示す側面断面図である。
【図3】本発明の対物レンズ駆動装置の第2実施例にお
ける要部を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第2実施例における板バネの一例を示
す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例における板バネの他の例を
示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例における板バネの他の例を
示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例における板バネの他の例を
示す側面断面図である。
【図8】本発明の第2実施例における板バネの他の例を
示す側面断面図である。
【図9】従来の対物レンズ駆動装置の要部を示す分解斜
視図である。
【図10】板バネのレンズ保持部材に対する固定方法の
説明図である。
【符号の説明】
1…対物レンズ、 2…レンズ保持部材、 3…ベース
部材、 2a,3a…嵌合穴、 4,21,22,23…板バ
ネ、 4a,21b,22b,23b…貫通穴、 6,11,12…固
定ピン、 7…紫外線硬化性接着剤、 8…紫外線照射
ランプ、 11a,12a,21c,22a,22c,23a…光通過穴。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を集光して光情報記録媒
    体に光スポットを形成する対物レンズと、この対物レン
    ズを保持するレンズ保持部材と、このレンズ保持部材を
    ベース部材に連結してベース部材に対してレンズ保持部
    材を変位可能に支持する板バネと、前記板バネの少なく
    とも一方の端部付近に形成された貫通穴と、前記レンズ
    保持部材又は前記ベース部材で前記貫通穴に対向する位
    置に形成された嵌合穴と、貫通穴に挿通するとともに前
    記嵌合穴に嵌合し、貫通穴より径が大きい頭部が板バネ
    を押圧する固定ピンとを備え、この固定ピンが光硬化性
    接着剤によって嵌合穴内面に接着される対物レンズ駆動
    装置において、前記固定ピンに、前記嵌合穴に対する挿
    入方向で貫通して固定ピンの頭部及び先端部で開口する
    光通過穴を形成したことを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光通過穴に、前記固定ピンの頭部か
    ら先端部に向かって開口径を大きくするテーパを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光束を集光して光情報記録媒
    体に光スポットを形成する対物レンズと、この対物レン
    ズを保持するレンズ保持部材と、このレンズ保持部材を
    ベース部材に連結してベース部材に対してレンズ保持部
    材を変位可能に支持する板バネとを備え、この板バネの
    少なくとも一方の端部付近が光硬化性接着剤によってレ
    ンズ保持部材又はベース部材に接着される対物レンズ駆
    動装置において、前記板バネの少なくとも一方の端部付
    近に、板バネ厚さ方向で貫通して板バネの表裏面で開口
    する光通過穴を形成したことを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 前記光通過穴を、前記板バネの前記レン
    ズ保持部材又は前記ベース部材に対向する固定部に複数
    形成したことを特徴とする請求項3記載の対物レンズ駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記光通過穴に、前記板バネが固定され
    る前記レンズ保持部材又は前記ベース部材の固定面に近
    接するとともに開口径を大きくするテーパを設けたこと
    を特徴とする請求項3又は4記載の対物レンズ駆動装
    置。
JP30178393A 1993-12-01 1993-12-01 対物レンズ駆動装置 Pending JPH07153098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346291B1 (ko) * 1998-11-19 2002-07-26 알프스 덴키 가부시키가이샤 광 픽업
JP2018101152A (ja) * 2018-03-08 2018-06-28 アルプス電気株式会社 レンズ駆動装置

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KR100346291B1 (ko) * 1998-11-19 2002-07-26 알프스 덴키 가부시키가이샤 광 픽업
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