JPH07153046A - 磁気ディスクとその製造方法 - Google Patents

磁気ディスクとその製造方法

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Publication number
JPH07153046A
JPH07153046A JP29550893A JP29550893A JPH07153046A JP H07153046 A JPH07153046 A JP H07153046A JP 29550893 A JP29550893 A JP 29550893A JP 29550893 A JP29550893 A JP 29550893A JP H07153046 A JPH07153046 A JP H07153046A
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JP
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magnetic
magnetic disk
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concave
convex
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JP29550893A
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English (en)
Inventor
Shin Kawakubo
伸 川久保
Ritsu Takeda
立 武田
Kenjiro Watanabe
健次郎 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産的に製造することができ、記録情報信号
の再生を磁気的に行うことができるようにする。 【構成】 情報凹凸ピット列SLが形成された非磁性体
基板11面に、凹凸ピットの底面14および上面13を
含んで磁性層12が形成され、これら底面14と上面1
3とで磁化の向きを異ならしめた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクとその製
造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの記憶装置系等の用いられ
る記録媒体として、CD−ROM(コンパクトディスク
型リードオンリーメモリ)は、大量に製版できること、
高密度記録が可能であるなどの利点を有する。しかしな
がら、この場合その記録信号の読み出しは、基板に形成
されている情報凹凸ピット列から、光学的に例えば光干
渉による読み出し態様が採られることから、その情報読
み出しすなわち再生を行う光学ピックアップ装置、した
がってドライブ装置が比較的大型、大重量化され、ま
た、この大型のピックアップ装置を記録媒体に対して移
動させるなどに伴う消費電力も大きくなる等の問題があ
る。
【0003】また、情報データのコピュータにおける記
憶装置系において、既存のCD−ROMを始めとする各
種記録媒体ではその読み取り速度、S/N等において充
分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンピュー
タの記憶装置系等の用いられる記録媒体として用いるこ
とができ、その読み出しを磁気ヘッドによって磁気的に
行うことができるようにしてそのピックアップ装置、す
なわち再生装置したがってそのドライブ装置等の小型、
簡潔化、消費電力の節減、読み取り速度、S/Nの改善
をはかる。
【0005】また、本発明は簡単に磁気ディスクの製造
を量産的に行うことができるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、図1に
その一例の概略断面図を示すように、非磁性体基板11
上に、情報凹凸ピット列SLが形成され、この情報凹凸
ピット列SLが形成された非磁性体基板11面に、情報
凹凸ピット列SLの情報凹凸の底面すなわち凹部14お
よび上面すなわち凸部13を含んで磁性層12が形成さ
れ、磁性層12が情報凹凸ピットの底面14と上面13
とで互いに異なる向きに図においてm1およびm2 で示
すように磁化して成り、その情報を磁気的に読み出す構
成とする。
【0007】第2の本発明は、上述の構成において、図
2にその一例の概略断面図を示すように、非磁性体基板
11上に、情報凹凸ピット列SLと、磁気ヘッドの位置
決め用凹凸ピット列PLとが形成された構成とする。
【0008】第3の本発明は、上述の各構成において、
図3にその一例の概略断面図を示すように、情報凹凸ピ
ット列SLと、磁気ヘッドによる書き込みを目的とする
平坦磁性層領域、すなわち通常の磁気記録再生と同様
に、平坦な磁性層に対し記録信号に応じて磁化の向きが
反転ないしは変化するようにして記録が行われ、この記
録磁化の向きによる磁気信号を読み出してその再生を行
う平坦磁性層領域120とが同一面に混在する構成とす
る。
【0009】第4の本発明は、上述の各構成において、
図4にその一例の概略断面図を示すように、一枚または
互いに重ね合わせられた複数枚の非磁性基板の少なくと
も一の面上に情報凹凸ピット列SL、更に上述したよう
に位置決め用凹凸ピットPLを有する場合は、これらピ
ット列SLおよびPLを有する磁性層12が形成され、
他の一の面すなわち図4に示すように、上述のピット列
SL,PLを有する基板11の他方の面、あるいはピッ
ト列SL,PLを有する基板11とは異なり、基板11
と積層された他の基板(図示せず)面上に上述した磁気
ヘッドによる書き込みを目的とした平坦磁性層領域12
0が形成された構成とする。
【0010】第5の本発明は、図5に示すように、非磁
性体基板11上に情報凹凸ピット列SL、更に或る場合
は図示しないが位置決め用凹凸ピット列PLが形成さ
れ、磁性層12が形成された磁気ディスク1を、誘導型
の磁気ヘッド2に対して相対的に移行させて、この磁気
ヘッド2に第1の直流電流を印加して、磁性層12を再
生磁気ヘッドに対して図5A中m1 で示す同一方向の磁
化を行う第1の磁化工程と、この第1の磁化工程の後
に、この磁気ヘッド2に第1の直流電流と逆極性の第2
の直流電流を印加して、磁性層12の上記凹凸ピットS
L、更に或る場合図示しないがPLの上面13のみの磁
化を異なる向き、例えば図5B中m2 で示す逆向きに磁
化させる第2磁化工程とを行う。
【0011】第6の本発明は、上述の本発明方法におい
て、その第2の直流電流を第1の直流電流に比して小と
する。
【0012】第7の本発明は、上述の本発明方法におい
て、図6AおよびBにその第1および第2の磁化工程を
示すように、その第2の磁化工程における磁気ヘッド2
と磁気ディスク1との間隔d2 (図6B)を、第1の磁
化工程における磁気ヘッド2と磁気ディスクとの間隔d
1 (図6A)より大とする。
【0013】第8の本発明は、図7Aに示すように、非
磁性体基板11上に凹凸ピット列SL、更に或る場合図
示しないが位置決め用凹凸ピット列PLが形成され、磁
性層12が形成された磁気ディスク1を回転させて、そ
れぞれ磁気ディスク1の半径と同一の長さまたはこれ以
上の長さを有する第1および第2の磁石21および22
を磁気ディスク1を挟んで互いに異なる磁極が対向する
ように、かつ第1および第2の磁石21および22の中
心が互いにややずれるように配置して第1の磁化工程を
行い、図7Bに示すように、磁気ヘッド2への印加電流
を選定して上記第2の磁化工程を行う方法を採る。
【0014】第9の本発明は、図8Aに示すように、第
1および第2の磁石21および22により上記第1の磁
化工程を行い、続いて、図8Bに示すように、磁気ディ
スク1の半径と同一の長さまたはこれ以上の長さを有す
る第3の磁石23を上記磁気ディスク1に対向して配置
するか、或いは図示しないが、それぞれ磁気ディスク1
の半径と同一の長さまたはこれ以上の長さを有する第3
および第4の磁石を磁気ディスク1の同一側に配置し
て、上面(凸部)13を異なる向き、例えば逆向きに磁
化する上述の第2の磁化工程を行う。
【0015】
【作用】上述したように、本発明では、記録媒体として
磁気ディスク態様を採って、その情報の読み出しすなわ
ち再生を磁気ヘッドによる磁気的手段によって行うの
で、冒頭に述べた光学的に読み出す態様を採る場合に比
し、その再生機構すなわちピックアップ装置を簡潔、小
型に構成でき、したがって消費電力の節減をはかること
ができる。
【0016】また、本発明構成によれば、記録情報は非
磁性体基板11に凹凸ピット列SLを形成し、その後に
いわばその底面14および上面13の段差を利用して、
これらにおける磁化の向きを互いに異なる向きとして記
録するので、その底面14と上面13との磁化の向きは
確実、明確に変化して記録されることから、S/Nの向
上をはかることができ、これに伴い再生速度の向上をは
かることができる。
【0017】また、本発明方法によれば、情報凹凸ピッ
ト列の形成を行うが、このピット列の形成は、従来のC
D−ROM等で行われていた技術、例えばスタンパー、
フォトリソグラフィによる凹凸形成のような量産的手法
によることができるものであり、本発明方法では、この
凹凸ピット列の凹凸の底面14および上面13の段差を
利用して、磁化を行うという態様をとることにその特徴
がある。
【0018】すなわち本発明方法では、第1の磁化工程
で凹凸ピットの底面14および上面13の全域において
一方向に磁化し、次にその底面14および上面13の段
差を利用して、凹凸の上面13に対して底面14とは異
なる向きの磁化を行う第2の磁化工程を行うものであっ
て、上述した第5の本発明では、1つの磁気ヘッド2に
よって、これに対する第1の直流電流と、これとは逆極
性の第2の直流電流とを順次印加するのみで、磁性層1
2に対してその凹凸に対応して異なる向き例えば逆向き
の磁化を書き込むものである。したがって、その磁化す
なわち情報の書き込みを確実に行うことができるととも
に、その磁化の向きの変更すなわち書き込みは、ヘッド
の交換を行うことなく実施できることから書き込み作業
の煩雑さ回避でき、生産性の向上をはかることができ
る。
【0019】
【0020】そして、上述の第6および第7の本発明に
よれば、その磁化の書き込みにおける第1および第2の
磁化工程を、磁気ヘッド2に印加する直流電流の大きさ
の変更、磁気ヘッド2と基板11との間隔の変更を伴っ
て行うようにしたので、凹凸の底面14と上面13との
その磁化の向きの変更をより確実に行うことができる。
【0021】また、上述の第8および第9の本発明によ
れば、磁気ディスク1の半径と同一ないしはこれ以上の
長さを有する磁石によって磁気ディスク1を回転させて
行うので、磁気ディスクの全半径に渡って同時にその第
1または(および)第2の磁化工程を行うことができる
ことから、より生産性の向上をはかることができる。
【0022】
【実施例】以下本発明実施例を図面を参照して詳細に説
明する。本発明は、図1に示すように、情報凹凸ピット
列SLが形成された非磁性体基板11を用意する。或い
は図2に示すように、情報凹凸ピット列SLとともに、
磁気ヘッドの位置決め用すなわちいわゆるトラッキング
サーボ信号用の凹凸ピット列PLが形成された非磁性体
基板11を用意する。
【0023】そして、この情報凹凸ピット列SL、また
はこの情報凹凸ピット列SLと共に位置決め用凹凸ピッ
ト列PLを有する基板11上に磁性層12を形成して磁
気ディスク1を構成する。
【0024】以下説明する目的とする磁気ディスクは各
例ともに、図9に模式的にそのパターンを示すように、
磁気ディスク1上に扇状に位置決め信号の書き込み領域
いわゆるサーボゾーン17を設けるサンプルドサーボ方
式を採り、これら扇状ゾーン間を情報記録領域18と
し、各トラック毎に位置決め信号の書き込みと情報信号
の書き込みが行われる態様とすることもできるし、全域
に渡って位置決め信号の書き込みがなされるサーボ面サ
ーボ方式とすることもできるなど本発明は種々のトラッ
キングサーボ方式を適用し得ることはいうまでもない。
【0025】そして、図9の構成を採る場合、サーボゾ
ーン17は、一周に等角度間隔に約800個設けられ
る。そして、情報記録領域18およびサーボゾーン17
に、図2および図10に示すように、位置決め用凹凸ピ
ット列PLおよび情報凹凸ピット列SLが連続して配置
されるように形成される。これらピット列は、例えばト
ラック幅方向の長さWが5μm程度、ディスクの走行方
向に沿った長さLが0.6〜2.9μm程度とされた長
方形の上面すなわち凸部13が信号に対応してパターン
形成されて成る。
【0026】非磁性体基板上の凹凸パターンの形成方法
としてはフォトリソグラフィーによるRIE(反応性イ
オンエッチング)法、スタンパーによる凹凸パターンの
形成、ガラス2P(フォトポリマー)法等の種々の周知
の方法を適用することができるが、この場合では厚さ
0.9mmの非磁性体基板を用いて、イオンエッチング
法によりパターン深さを0.2μmとして形成した。
【0027】そしてこの上にMo下地層を厚さ100n
mを介して厚さ50nmのCoPt磁性層12を形成
し、更にこれの上にC保護層を10nmの厚さに順次ス
パッタ法により被着して磁気ディスク1を形成した。ま
たCr下地層を100nmの厚さに、磁性層として面内
記録用のCoNiCr磁性層を50nmの厚さに、更に
保護層としてCを250nmの厚さに被着した磁気ディ
スクを作製した。
【0028】このような磁気ディスク1に対し、磁性層
12の底面すなわち凹部14および上面すなわち凸部1
3の全域に渡って一方向にm1 で示す磁化を行う第1の
磁化工程と、上面すなわち凸部13に異なる向き例えば
逆向きのm2 で示す磁化を行う第2の磁化工程とを行っ
た。この場合の例を実施例1〜7で説明する。
【0029】実施例1 この例においては、上述の磁気ディスク1に対し、先ず
図5Aに示すように、磁気ディスク1を矢印aで示す方
向に回転走行させて、電磁誘導型の磁気ヘッド2に第1
の直流電流を印加しながらこの磁気ヘッド2を磁気ディ
スク1上の半径方向に移動させ、磁気ディスク1の凹部
13と凸部14の磁性層12を全て同一方向に磁化する
第1の磁化工程を行った。そしてこの後図5Bに示すよ
うに、第1の直流電流とは逆極性で、電流値が第1の直
流電流に比し小さい第2の直流電流を磁気ヘッド2に印
加しながらこの磁気ヘッド2を磁気ディスク1上の半径
方向に同様にトラックピッチで移動させてスキャンさ
せ、磁気ディスク1の凸部13の磁性層12のみを逆向
きに磁化する第2の磁化工程を行って記録信号および位
置決め信号の書き込みを行った。
【0030】磁気ヘッド2としては、磁気ギャップGの
ギャップ長g0 が0.4μm、トラック幅100μm、
コイル巻数を28+28(センタータップ巻)のものを
用いた。そしてこの磁気ヘッド2と磁気ディスク1との
相対速度を6m/sとして磁気ディスク1上に浮上させ
た。このときの浮上量すなわち磁気ヘッド2と基板11
の上面すなわち凸部13との間隔dは0.13μmであ
った。
【0031】そして第1の直流電流を60mAとし、第
2の直流電流を変化させて記録情報信号および位置決め
信号を書き込んだときの、再生出力の変化を測定した。
この結果を図11に示す。この場合第2の直流電流とし
ては7〜10mA程度とするときに情報の再生信号とし
て、またサーボ制御信号として十分なS/Nで読み出し
すなわち再生することができることがわかる。
【0032】このように1つの磁気ヘッド2によって記
録情報信号および位置決め信号を書き込むことができる
ことから、第1および第2の磁化工程に対してそれぞれ
ヘッドを交換する作業を省略することができてディスク
の生産性の向上をはかることができる。
【0033】実施例2 この例においては、上述の磁気ディスク1を、第1の磁
化工程後の状態で、通常のドライブ装置に組み込んで、
この装置に組み込まれているギャップ長0.4μm、ト
ラック幅10μmの磁気ヘッド2を用い、60mAの第
1の直流電流を印加し、トラック幅と同ピッチで移動さ
せて最外周側から最内周側に向かって半径方向にスキャ
ンさせ、磁性層12を一様に磁化した後、これとは逆極
性の8mAの第2の直流電流を印加して、凸部13のみ
を磁化反転させた第2の磁化工程を行った。このように
して書かれた情報信号および位置決め信号を、すでにド
ライブに組み込まれている再生用磁気ヘッドで再生した
ところ、情報の再生信号として、またサーボ制御信号と
して十分なS/Nで読み出しすなわち再生することがで
きた。
【0034】そして、この場合、通常のドライブ装置で
の書き込みすなわち第2の磁化工程が可能となり、装置
の簡略化をはかると共に、生産性の向上をはかることが
できる。
【0035】実施例3 この例においては、上述の構成による磁気ディスク1に
対し、図6Aに示すように、第1の直流電流を印加して
磁気ヘッド2の浮上量をd1 として磁性層12を全面的
に磁化する第1の磁化工程を行って後、図6Bに示すよ
うに、逆極性の第2の直流電流を印加して上記第1の磁
化工程での浮上量d1 に比し小なる磁気ヘッド2の浮上
量d2 をもって上面すなわち凸部13のみの磁化反転を
行う第2の磁化工程を行って情報および位置決め信号の
書き込みを行った。
【0036】この場合の第1の磁化工程は、磁気ディス
ク1の回転数を3600rpmとし、ギャップ長0.4
μm、トラック幅100μm、コイル巻数28+28
(センタータップ巻)の磁気ヘッド2を用いて行った。
このときの浮上量d1 は0.13μmであった。次に、
磁気ディスク1の回転数を9400rpmとして、磁気
ヘッド2の浮上量d2 をd2 >d1 の1.0μmとし、
逆極性の60mAの第2の直流電流を印加して凸部13
のみ磁化反転させて情報および位置決め信号の書き込み
を行った。このようにして得た磁気ディスク1を通常の
ドライブ装置に組み込み、通常の磁気再生を行ったとこ
ろ、情報の再生信号として、またサーボ制御信号として
十分なS/Nで読み出しすなわち再生することができ
た。
【0037】この場合においても同様に1つの磁気ヘッ
ドにより位置決め信号を書き込むことができて、生産性
の向上をはかることができる。
【0038】実施例4 この場合、上述の構成による磁気ディスク1を通常のド
ライブ装置によって浮上量を変化させて第1および第2
の磁化工程を行った。先ず、ドライブ装置に組み込まれ
ているギャップ長0.4μm、トラック幅10μmの磁
気ヘッドを用いて、3600rpmで回転させた磁気デ
ィスク1上に、浮上量d1 0.13μmの磁気ヘッドに
50mAの第1の直流電流を印加してトラック幅と同じ
ピッチで最外周から最内周に移動させてスキャンさせる
第1の磁化工程すなわち全トラックの全長にわたる一様
な磁化の書き込みを行った。その後ディスク1の回転数
を9400rpmに増加させ、磁気ヘッド2の浮上量d
2 を1.0μmに増加させて、磁気ヘッドに逆極性の第
2の直流電流を印加して凸部13のみの磁化反転を行う
第2の磁化工程を行って情報信号および位置決め信号の
書き込みを行った。この磁気ディスクをドライブ装置に
組み込まれている再生用の磁気ヘッドによって再生した
ところ、情報の再生信号として、またサーボ制御信号と
して十分なS/Nで読み出しすなわち再生することがで
きた。
【0039】この場合も通常のドライブ装置における位
置決め信号の書き込みを可能とし、装置の簡略化をはか
ると共に、生産性の向上をはかることができる。
【0040】次に、磁気ヘッド2に代えて磁石例えば永
久磁石または電磁石をもちいて第1および第2の磁化工
程を行う場合の実施例を挙げる。
【0041】実施例5 この場合永久磁石を用いて第1および第2の磁化工程を
行った。上述の構成による磁気ディスク1をに対し、図
12に示すように、ディスク1の半径と同一かまたはそ
れ以上の長さ、この場合半径と同程度の長さであって、
各磁極が半径方向と直交する方向に分極された第1およ
び第2の磁石21および22を持ち来し、図示しないが
保持体によってそれぞれ一定の間隔を保持して配置す
る。このとき、各磁石21および22の互いに異なる磁
極、例えば第1の磁石21のN極と第2の磁石22のS
極とが、磁気ディスク1を挟んでその円周方向に沿って
やや互い違いにずれた位置に配置されるようにする。
【0042】そして先ず図7Aにおいて、磁気ディスク
1を回転させて、第1および第2の磁石21および22
によって磁性層12を同一方向に磁化した。
【0043】このような配置におけるディスク1の表面
上の磁束密度の分布を静磁界解析によって求めた結果を
図13に示す。以下の各例における磁束密度分布も同様
に求めたものである。この場合図13Aに示すようにデ
ィスク1の円周方向に沿う方向をx軸、ディスク1の表
面から離間する方向をz軸とすると、各磁石21および
22のx軸方向の長さが6mm、z軸方向の長さが20
mmとされ、また各磁石21および22の磁極端面のz
軸方向の間隔z0 を6mm、各磁石21および22の側
面のx軸方向の間隔x0 を2mmとして配置し、z軸方
向中間位置におけるx軸方向の磁束密度分布を求めたも
ので、図13Bにおいて磁束密度の符号はx軸方向即ち
図13Aにおいて右方向を正とし、左方向を負として示
した。
【0044】この結果からわかるように、各磁石21お
よび22のx軸方向の中間位置において、左方向の磁束
密度が最大となり、各磁石21および22の外側面近傍
で右向きの磁束密度が最大となるが、その大きさは中間
位置に比し約1/3程度となる。この場合磁石の磁化M
を13800〔G〕として計算したものであるが、この
ときx軸方向中間位置の磁束密度の大きさは約6090
〔G〕で、空気の透磁率μは1とするとこの磁界の大き
さは6900〔Oe〕となる。これに対して、例えば1
900〔Oe〕の保磁力を有する磁性層12を全面的に
磁化する第1の磁化工程を行うためには、3800G
(≒13800×1900/6900)程度以上の磁化
を有する磁石を用いれば良いことがわかる。尚、この場
合磁化の上限としては、両磁石21および22の外側面
における逆向きの磁場によって磁性層12が磁化されな
いように選定することができる。
【0045】そしてこの後図7Bに示すように、磁気ギ
ャップGのギャップ長gが0.4μm、トラック幅10
0μmの磁気ヘッド2を用いて、上述の磁化方向とは逆
向きに極性が選定された直流電流を磁気ヘッド2に印加
しながら、この磁気ヘッド2を磁気ディスク1上の半径
方向に移動させて第2の磁化工程を行い、磁性層12の
凸部13のみを逆向きに磁化して情報および位置決め信
号の書き込みを行った。このようにして得た磁気ディス
ク1に対し通常のドライブ装置において再生用磁気ヘッ
ドにより再生を行ったところ、情報の再生信号として、
またサーボ制御信号として十分なS/Nで読み出しすな
わち再生することができた。
【0046】この場合においてもヘッドの交換作業を不
要とし、製造工程の簡略化をはかって生産性の向上をは
かることができる。
【0047】実施例6 この例においては、図14に示すように、通常のドライ
ブ装置30に磁気ディスク1を組み込んだ状態で一様磁
化の書き込みすなわち第1の磁化工程を行って後、ドラ
イブ装置30内の磁気ヘッドによって凸部13のみの磁
化を反転する第2の磁化工程を行って情報および位置決
め信号の書き込みを行った。この場合、図14に示すよ
うに、第1および第2の各磁石21および22を互いに
異なる磁極を相対向するようにドライブ装置30を挟ん
で磁気ディスク1の円周方向に沿って位置をずらして配
置する。このように配置したときの磁束密度の分布を図
15に示す。
【0048】この場合ドライブ装置自体の厚さが10m
mとなり、上述の例と同様の大きさの磁石21および2
2をそれぞれドライブ装置30の筐体外側面からの間隔
を3mmとして配置し、13800Gの磁化を有する磁
石を用いて計算を行ったもので、磁石21および22間
の中間位置における最大磁束密度は約1620〔G〕と
なり、保磁力Hcが1600〔Oe〕程度の磁性層12
であれば一様な磁化すなわち第1の磁化工程を行うこと
ができる。例えばNiFe系の永久磁石においては13
800〔G〕の磁化のものが得られる。
【0049】この後、上述の実際のドライブ装置に組み
込まれたギャップ長0.4μm、トラック幅10μmの
磁気ヘッドにより上述の磁化方向とは逆向きに凸部13
のみを磁化反転させる第2の磁化工程を行い情報および
位置決め信号の書き込みを行った。この場合においても
情報の再生信号として、またサーボ制御信号として十分
なS/Nで読み出しすなわち再生することができた。
【0050】このように、本発明方法では、通常のドラ
イブ装置30に第1および第2の磁石21および22を
持ち来すことによって情報および位置決め信号を書き込
むことができ、書き込み専用の装置が不要となって装置
の簡略化をはかると共に生産性の向上をはかることがで
きる。
【0051】実施例7 この例においては、図8Aに示すように、磁気ディスク
1を挟んで上下にディスク1の半径と同一かまたはそれ
以上の長さ、この場合半径と同程度の長さの第1および
第2の磁石21および22を、互いに異なる磁極を相対
向させてディスク1のトラック方向にややずらして配置
し、矢印aで示すように磁気ディスク1を回転走行させ
て磁性層12の凸部すなわち上面13および凹部すなわ
ち底面14を含んで全面的に一方向に磁化する第1の磁
化工程を行う。
【0052】次いで図8Bに示すように、上記磁化方向
とは逆向きに凸部13の磁性層12を磁化するように極
性を配置した磁気ディスク1の半径と同一かまたはそれ
以上の長さの第3の磁石およびまたは第4の磁石、この
場合U字状の半径と同程度の長さの第3の磁石23を磁
気ディスク1上に配置して、凸部13の磁性層12のみ
を上述の磁化方向とは逆向きに磁化する第2の磁化工程
を行って情報および位置決め信号の書き込みを行った。
【0053】このようなU字状の磁石の磁化Mが138
00〔G〕の場合の磁束密度の分布を計算した結果を図
16Bに示す。この例においても図16Aに示すよう
に、磁気ディスク1の円周方向に沿う方向をx軸方向と
し、磁気ディスク1から離間する方向をz軸として、各
磁極端部のx軸方向の幅w1 およびw2 がそれぞれ6m
m、各磁極間の間隔x1 が2mm、z軸方向の長さLz
が20mmの磁石を用いて、磁極からディスク表面まで
の間隔z1 が6mmの場合の磁束密度分布を計算した。
このとき最大値が2070〔G〕となり、磁界の大きさ
は2070〔Oe〕となる。磁性層12の保磁力Hcが
1900〔Oe〕であり、凸部13のみを磁化反転させ
るためには1/5程度380〔Oe〕の磁界が必要とな
る。したがってこのU字状磁石の磁化は2533(≒1
3800×380/2070)〔G〕程度あれば良いこ
とがわかる。
【0054】この場合、第1〜第3の磁石を配置して磁
気ディスク1を回転するのみで位置決め信号の書き込み
を行うことができ、書き込み作業が格段に簡易化され、
装置の簡略化および生産性の向上をはかることができ
る。
【0055】尚、上述の実施例7においては、U字状の
第3の磁石により凸部13の磁化を反転させたが、例え
ば棒状の第3および第4の磁石をディスク上に、第1お
よび第2の磁石による磁化の向きとは逆向きに磁化され
るように配置することによって、同様に位置決め信号の
書き込みを行うことができることはいうまでもない。
【0056】これに対し、第2〜第4の磁石を用いるこ
となく単一の磁石を磁気ディスク上に配置するのみでは
磁性層2を一方向に磁化することは難しい。棒状の磁石
をそれぞれディスク上に配置したときに予想される問題
点を以下の比較例1および2を参照して説明する。
【0057】比較例1 この例においては、棒状の磁石25を横長に配置して、
磁束密度の分布を計算により求めた。この結果を図17
に示す。この場合においてもディスクの円周方向に沿う
方向をx軸として示し、ディスク表面から離間する方向
をz軸として示す。そして磁石側面からの距離z3
0.1μmとし、x軸方向の磁束密度の分布を求めた。
磁石の磁化Mは13800〔G〕とし、x軸方向即ち図
17において右向きの成分を正とし、逆方向の左向きの
成分を負とした。この結果、磁石の磁極端面直下よりや
や内側部においては磁束密度は負となり、外側部におい
ては正となって、磁石の位置によっては磁束密度即ち磁
場の向きが逆向きとなって、一方向に一様に磁化するこ
とができない。
【0058】比較例2 この場合、棒状の磁石25をディスク上に縦長に配置し
た場合の磁束密度分布を計算した。この結果を図18に
示す。この場合においても磁石の磁極端面からの距離z
4 を0.1μmとし、x軸方向の磁束密度分布を求めた
もので、この場合は磁石中心位置から右側においては磁
束密度即ち磁場の向きが一様となっていることがわか
る。しかしながらこの磁石25の左側においては逆向き
で同じ大きさの磁場が発生するため、この磁石をディス
ク上に移動させるのみでは一様に磁化することは難し
い。
【0059】したがって、本発明におけるように第1お
よび第2の磁石を、各々逆極性の磁極を磁気ディスク1
を挟んでややずらした位置に対向させることによって、
確実に磁性層2の磁化の向きを一方向に揃えることがで
きることがわかる。
【0060】本発明による磁気ディスクおよびその製造
方法は上述の各実施例に限定されるものではなく、その
他に例えば情報信号の記録をピット列SLとすると同時
に図3に示すように、凹凸のない平坦磁性層領域120
を形成してここにおいては、磁気ヘッドによって記録再
生が可能なようにすることもできる。
【0061】或いは、図4に示すように、上述の凹凸の
ない平坦磁性層領域120を基板11の、ピットを有す
る側とは反対側の面に形成することもできる。
【0062】また、図示しないが、基板11を複数枚例
えば2枚重ね合わせるように接合した構成とし、一方の
基板の一方の面に例えば上述のピット列SLまたはSL
およびPLを形成した情報信号または情報および位置決
め信号を書き込み、他方の基板の面に凹凸のない平坦磁
性層領域120を形成する構成とすることもできる。
【0063】尚、上述した信号例えば情報および位置決
め信号の書き込みがなされた本発明による磁気ディスク
は、例えばコンピュータ等の装置における記憶系として
内蔵する記録媒体として、例えばドライブ装置に組み込
まれた構造とすることもできるし、例えばカートリッジ
内に収容して、例えばコンピュータ等の装置に着脱交換
できる構造とすることもできるなど、実際の記録媒体の
構造として種々の構成を採ることができる。
【0064】
【発明の効果】上述したように、本発明では、記録媒体
として磁気ディスク態様を採って、その記録された情報
いわゆるデータの読み出しを磁気ヘッドによる磁気的手
段によって行うことができるようにしたので、冒頭に述
べた光学的に読み出す光学的ピックアップ装置に比し簡
潔、小型に構成でき、したがって消費電力の節減をはか
ることができる。
【0065】また、本発明構成によれば、記録情報は非
磁性体基板11に凹凸ピット列SLを形成し、その後に
その底面(凹部)14および上面(凸部)13のいわば
段差を利用して、これらにおける磁化の向きを互いに異
なる向きとして記録するので、その底面14と上面13
との磁化の向きは確実、明確に変化して記録されること
から、S/Nの向上をはかることができ、これに伴い再
生速度の向上をはかることができる。
【0066】また、本発明方法によれば、情報凹凸ピッ
ト列の形成を行うが、このピット列の形成は、従来のC
D−ROM等で行われていた周知の技術、例えばスタン
パー、2P法等による凹凸形成のような量産的手法によ
ることができるものであり、また、本発明方法では、凹
部および凸部の双方を一様に磁化する第1の磁化工程後
にその段差を利用して、凸部すなわち上面13のみを異
なる向きに磁化する第2の磁化工程で目的とする情報い
わゆるデータの書き込み、更にこれとともに再生時にお
ける磁気ヘッドの位置決めすなわちトラッキングサーボ
信号を得るための信号の書き込みとを同一の磁気ヘッド
2によって、或いは第1および第2磁石21および2
2、またはこれに加えて第3もしくは第3および第4の
磁石によって行うことができるので、簡単、確実に本発
明による磁気ディスクを製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクの一例の概略断面図
である。
【図2】本発明による磁気ディスクの一例の概略断面図
である。
【図3】本発明による磁気ディスクの一例の概略断面図
である。
【図4】本発明による磁気ディスクの一例の概略断面図
である。
【図5】Aは本発明による信号の書き込み方法の一例の
第1の磁化工程の模式的説明図である。Bは本発明によ
る信号の書き込み方法の一例の第2の磁化工程の模式的
説明図である。
【図6】Aは本発明による信号の書き込み方法の一例の
第1の磁化工程の模式的説明図である。Bは本発明によ
る信号の書き込み方法の一例の第2の磁化工程の模式的
説明図である。
【図7】Aは本発明による信号の書き込み方法の一例の
第1の磁化工程の模式的説明図である。Bは本発明によ
る信号の書き込み方法の一例の第2の磁化工程の模式的
説明図である。
【図8】Aは本発明による信号の書き込み方法の一例の
第1の磁化工程の模式的説明図である。Bは本発明によ
る信号の書き込み方法の一例の第2の磁化工程の模式的
説明図である。
【図9】セクターサーボ方式の説明図である。
【図10】凹凸パターンの説明図である。
【図11】再生出力と第2の直流電流との関係を示す図
である。
【図12】本発明による信号の書き込み方法の一例の模
式的説明図である。
【図13】Aは磁石の配置図である。Bは磁石による磁
束密度分布を示す図である。
【図14】本発明による信号の書き込み方法の一例の模
式的説明図である。
【図15】磁石による磁束密度分布を示す図である。
【図16】Aは磁石の配置図である。Bは磁石による磁
束密度分布を示す図である。
【図17】Aは磁石の配置図である。Bは磁石による磁
束密度分布を示す図である。
【図18】Aは磁石の配置図である。Bは磁石による磁
束密度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 磁気ヘッド 11 非磁性体基板 12 磁性層 13 上面(凸部) 14 底面(凹部) 21 第1の磁石 22 第2の磁石 23 第3の磁石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体基板上に、情報凹凸ピット列が
    形成され、 該情報凹凸ピット列が形成された上記非磁性体基板面
    に、上記情報凹凸ピットの底面および上面を含んで磁性
    層が形成され、 該磁性層が上記情報凹凸ピットの底面と上面とで互いに
    異なる向きに磁化され、 情報を磁気的に読み出すことを特徴とする磁気ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 上記非磁性体基板上に、上記情報凹凸ピ
    ット列と、磁気ヘッドの位置決め用凹凸ピット列とが形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 上記凹凸ピット列と磁気ヘッドによる書
    き込みを目的とする平坦磁性層領域とが同一面に混在す
    ることを特徴とする請求項1、または2に記載の磁気デ
    ィスク。
  4. 【請求項4】 一枚または互いに重ね合わせられた複数
    枚の非磁性基板の少なくとも一の面上に上記凹凸ピット
    列を有する上記磁性層が形成され、 他の一の面上に磁気ヘッドによる書き込みを目的とした
    平坦磁性層領域が形成されてなることを特徴とする請求
    項1、または2に記載の磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 非磁性体基板上に情報凹凸ピット列が形
    成され、磁性層が形成された磁気ディスクを、誘導型磁
    気ヘッドに対して相対的に移行させて、 上記磁気ヘッドに第1の直流電流を印加して、上記磁性
    層を再生磁気ヘッドに対して同一方向に磁化する第1の
    磁化工程と、 該第1の磁化工程の後に、上記磁気ヘッドに上記第1の
    直流電流と逆極性の第2の直流電流を印加して、上記磁
    性層の上記情報凹凸ピットの上面のみの磁化を異なる向
    きに磁化させる第2の磁化工程とを採ることを特徴とす
    る請求項1、2、3、または4に記載の磁気ディスクの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第2の直流電流を上記第1の直流電
    流に比して小としたことを特徴とする請求項7に記載の
    磁気ディスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第2の磁化工程における上記磁気ヘ
    ッドと上記磁気ディスクとの間隔を、上記第1の磁化工
    程における上記磁気ヘッドと上記磁気ディスクとの間隔
    より大としたことを特徴とする請求項5または6に記載
    の磁気ディスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 非磁性体基板上に凹凸ピット列が形成さ
    れ、磁性層が形成された磁気ディスクを回転させて、 それぞれ上記磁気ディスクの半径と同一の長さまたはこ
    れ以上の長さを有する第1および第2の磁石を上記磁気
    ディスクを挟んで互いに異なる磁極が対向するように、
    かつ上記第1および第2の磁石の中心が互いにややずれ
    るように配置して上記第1の磁化工程を行い、 磁気ヘッドへの印加電流を選定して上記凹凸ピットの上
    面のみを異なる向きに磁化する第2の磁化工程を行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項1、2、3または4に
    記載の磁気ディスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 非磁性体基板上に凹凸ピット列が形成さ
    れ、磁性層が形成された磁気ディスクを回転させて、 それぞれ上記磁気ディスクの半径と同一の長さまたはこ
    れ以上の長さを有する第1および第2の磁石を上記磁気
    ディスクを挟んで互いに異なる磁極が対向するように、
    かつ上記第1および第2の磁石の中心が互いにややずれ
    るように配置して上記第1の磁化工程を行い、 上記磁気ディスクの半径と同一の長さまたはこれ以上の
    長さを有する第3の磁石を上記磁気ディスクに対向して
    配置するか、或いはそれぞれ上記磁気ディスクの半径と
    同一の長さまたはこれ以上の長さを有する第3および第
    4の磁石を上記磁気ディスクの同一側に配置して上記凹
    凸ピットの上面のみを異なる向きに磁化する第2の磁化
    工程を行うことを特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載の磁気ディスクの製造方法。
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