JPH0715125Y2 - 高圧貫通型磁器コンデンサ - Google Patents
高圧貫通型磁器コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0715125Y2 JPH0715125Y2 JP1988011114U JP1111488U JPH0715125Y2 JP H0715125 Y2 JPH0715125 Y2 JP H0715125Y2 JP 1988011114 U JP1988011114 U JP 1988011114U JP 1111488 U JP1111488 U JP 1111488U JP H0715125 Y2 JPH0715125 Y2 JP H0715125Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating
- insulating case
- capacitor
- porcelain
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高圧貫通型磁器コンデンサに関するものであ
る。
る。
高圧貫通型磁器コンデンサは電子レンジのマグネトロン
管等のフィルターコンデンサとして使用されている。
管等のフィルターコンデンサとして使用されている。
この種のコンデンサは一般に、絶縁ケースと絶縁カバー
の重合部間に接地板を接合嵌合配備し、絶縁ケース内に
磁器誘電体を設け、磁器誘電体のアース電極を前記接地
板に接合導通させると共に、この磁器誘電体の周囲に絶
縁性樹脂を注入した構造となっている。
の重合部間に接地板を接合嵌合配備し、絶縁ケース内に
磁器誘電体を設け、磁器誘電体のアース電極を前記接地
板に接合導通させると共に、この磁器誘電体の周囲に絶
縁性樹脂を注入した構造となっている。
すなわち、この種のコンデンサの一例では、第4図に示
すように、二つの貫通孔(図示せず)を設けた磁器誘電
体11の片面にコンデンサ電極14,15を配設する一方その
反対の対向面にもコンデンサ電極16を配設し、これらコ
ンデンサ電極14,15,16に前記貫通孔に対応して適合する
孔部を設けてある。そしてコンデンサ電極16を、中央部
に窓(図示せず)を開口した接地板17に連接し、接続タ
ブ211,212を設けた中心導体191,192の導体部201,202
をコンデンサ電極14,15に連接される電極金具221,222
を介し、コンデンサ電極14,15、磁器誘電体11、コンデ
ンサ電極16及び接地板17の窓(図示せず)を順次貫通
し、導体部201,202を絶縁チューブとしてのシリコーン
チューブ231,232で保護し、さらに接地板17の両面に絶
縁ケース24,絶縁カバー25を設けてこれらを覆い、その
内部にエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂モールド26を注入
固定してある。
すように、二つの貫通孔(図示せず)を設けた磁器誘電
体11の片面にコンデンサ電極14,15を配設する一方その
反対の対向面にもコンデンサ電極16を配設し、これらコ
ンデンサ電極14,15,16に前記貫通孔に対応して適合する
孔部を設けてある。そしてコンデンサ電極16を、中央部
に窓(図示せず)を開口した接地板17に連接し、接続タ
ブ211,212を設けた中心導体191,192の導体部201,202
をコンデンサ電極14,15に連接される電極金具221,222
を介し、コンデンサ電極14,15、磁器誘電体11、コンデ
ンサ電極16及び接地板17の窓(図示せず)を順次貫通
し、導体部201,202を絶縁チューブとしてのシリコーン
チューブ231,232で保護し、さらに接地板17の両面に絶
縁ケース24,絶縁カバー25を設けてこれらを覆い、その
内部にエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂モールド26を注入
固定してある。
ところで、上記従来のコンデンサでは通常、前記絶縁ケ
ース24の素材としてPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)等の熱可塑性樹脂が使用されている。これは、伸び
率の大きい熱可塑性樹脂を採用することにより、伸び率
が殆どゼロの不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂に比
べて、簡単かつ的確に絶縁ケース24を前記接地板17およ
び樹脂モールディグ部に嵌合装着することができるから
である。
ース24の素材としてPBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)等の熱可塑性樹脂が使用されている。これは、伸び
率の大きい熱可塑性樹脂を採用することにより、伸び率
が殆どゼロの不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂に比
べて、簡単かつ的確に絶縁ケース24を前記接地板17およ
び樹脂モールディグ部に嵌合装着することができるから
である。
しかしながら、上記熱可塑性樹脂は耐トラッキング性や
耐アーク性が熱硬化性樹脂よりも劣っているため、絶縁
ケース表面が汚損したり、該汚損物質が吸湿することが
原因となって絶縁ケースの表面抵抗が低下し、該表面に
おいて放電が発生し、また該放電の繰返しによりコンデ
ンサ耐電圧不良に至るトラブルが少なくなかった。
耐アーク性が熱硬化性樹脂よりも劣っているため、絶縁
ケース表面が汚損したり、該汚損物質が吸湿することが
原因となって絶縁ケースの表面抵抗が低下し、該表面に
おいて放電が発生し、また該放電の繰返しによりコンデ
ンサ耐電圧不良に至るトラブルが少なくなかった。
このように、従来の高圧貫通型磁器コンデンサにあって
は、嵌合の簡便さと、良好な耐トラッキング性等を併せ
持つ絶縁ケースとすることは困難であった。
は、嵌合の簡便さと、良好な耐トラッキング性等を併せ
持つ絶縁ケースとすることは困難であった。
本考案は、絶縁ケースと絶縁カバーの重合部間に接地板
を接合嵌合配備し、絶縁ケース内に磁器誘電体を設け、
磁器誘電体のアース電極を前記接地板に接合導通させる
と共に、この磁器誘電体の周囲に絶縁性樹脂を注入した
貫通型磁器コンデンサにおいて、前記絶縁ケースの外周
に、熱硬化性樹脂,シリコーンゴム等の耐トラッキング
性,耐アーク性の優れた材料による外筒を備え、該外筒
の上方部を絶縁ケースの内周面側に折曲し、絶縁ケース
の上端外周部を挟持して被覆したことを特徴とする高圧
貫通型磁器コンデンサである。
を接合嵌合配備し、絶縁ケース内に磁器誘電体を設け、
磁器誘電体のアース電極を前記接地板に接合導通させる
と共に、この磁器誘電体の周囲に絶縁性樹脂を注入した
貫通型磁器コンデンサにおいて、前記絶縁ケースの外周
に、熱硬化性樹脂,シリコーンゴム等の耐トラッキング
性,耐アーク性の優れた材料による外筒を備え、該外筒
の上方部を絶縁ケースの内周面側に折曲し、絶縁ケース
の上端外周部を挟持して被覆したことを特徴とする高圧
貫通型磁器コンデンサである。
本考案では、伸縮性に富む熱可塑性樹脂の絶縁ケースを
熱硬化性樹脂で構成した外筒で被覆したから耐トラッキ
ング性,耐アーク性に優れた高圧貫通型コンデンサが得
られたものである。
熱硬化性樹脂で構成した外筒で被覆したから耐トラッキ
ング性,耐アーク性に優れた高圧貫通型コンデンサが得
られたものである。
本考案の実施例を第1図乃至第3図に基づいて、説明す
ると、絶縁ケース241と絶縁カバー25の重合部間に接地
板17を接合嵌合配備し、絶縁ケース241内に中心導体1
91,192と、電極14,16を両面に備えた磁器誘電体11を設
け、磁器誘電体11の電極16を前記接地板17に接合導通さ
せると共に、この磁器誘電体11の周囲に絶縁性樹脂26を
注入した貫通型磁器コンデンサにおいて、前記絶縁ケー
ス241の外周に、熱硬化性樹脂,シリコーンゴム等の耐
トラッキング性,耐アーク性の優れた材料による外筒24
2を備え、該外筒242の上方部を絶縁ケース241の内周面
側に折曲し、絶縁ケース241の上端外周部を挾持して被
覆したことで高圧貫通型磁器コンデンサとしてある。
ると、絶縁ケース241と絶縁カバー25の重合部間に接地
板17を接合嵌合配備し、絶縁ケース241内に中心導体1
91,192と、電極14,16を両面に備えた磁器誘電体11を設
け、磁器誘電体11の電極16を前記接地板17に接合導通さ
せると共に、この磁器誘電体11の周囲に絶縁性樹脂26を
注入した貫通型磁器コンデンサにおいて、前記絶縁ケー
ス241の外周に、熱硬化性樹脂,シリコーンゴム等の耐
トラッキング性,耐アーク性の優れた材料による外筒24
2を備え、該外筒242の上方部を絶縁ケース241の内周面
側に折曲し、絶縁ケース241の上端外周部を挾持して被
覆したことで高圧貫通型磁器コンデンサとしてある。
すなわち、絶縁ケース241は、PBT樹脂よりなり、外筒24
2は不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、または
シリコーンゴム成形物で構成される。この外筒242は絶
縁ケース241の電気的特性上の欠点を補償して絶縁ケー
ス241の耐トラッキング性等を外筒242により向上させる
ためのものである。図示するように、外筒242の上方部
を絶縁ケース241の内周面側に折曲し、絶縁ケース241の
上端外周部を挾持して被覆してある。
2は不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、または
シリコーンゴム成形物で構成される。この外筒242は絶
縁ケース241の電気的特性上の欠点を補償して絶縁ケー
ス241の耐トラッキング性等を外筒242により向上させる
ためのものである。図示するように、外筒242の上方部
を絶縁ケース241の内周面側に折曲し、絶縁ケース241の
上端外周部を挾持して被覆してある。
なお、第1図において12,13は磁器誘電体11に形成され
た貫通孔、18は接地板17の窓であり、また第1図乃至第
3図におい第4図に記入した符号と同一の符号は、第4
図の各部材と同一の機能を有する部材であることを示し
ている。
た貫通孔、18は接地板17の窓であり、また第1図乃至第
3図におい第4図に記入した符号と同一の符号は、第4
図の各部材と同一の機能を有する部材であることを示し
ている。
本考案は、絶縁ケースの外周に熱硬化性樹脂,シリコー
ンゴム等の耐トラッキング性,耐アーク性の優れた材料
による外筒を備え、該外筒の上方部を絶縁ケースの内周
面側に折曲し、絶縁ケースの上端外周部を挾持して被覆
したことにより、絶縁ケースを耐トラッキング性,耐ア
ーク性の優れた外筒樹脂によるカバーリングが良好とな
り、コンデンサ耐電圧不良につながる絶縁ケースの表面
放電防止にも寄与でき、全体を小型化しても耐久性,耐
高圧性を維持でき電気的特性を大巾に向上でき、しかも
絶縁ケースを熱硬化性樹脂またはシリコーンゴム成形物
からなる外筒で被覆したから耐トラッキング性や耐アー
ク性に優れた高圧貫通型磁器コンデンサが得られ、長期
使用に耐えることができるものである。
ンゴム等の耐トラッキング性,耐アーク性の優れた材料
による外筒を備え、該外筒の上方部を絶縁ケースの内周
面側に折曲し、絶縁ケースの上端外周部を挾持して被覆
したことにより、絶縁ケースを耐トラッキング性,耐ア
ーク性の優れた外筒樹脂によるカバーリングが良好とな
り、コンデンサ耐電圧不良につながる絶縁ケースの表面
放電防止にも寄与でき、全体を小型化しても耐久性,耐
高圧性を維持でき電気的特性を大巾に向上でき、しかも
絶縁ケースを熱硬化性樹脂またはシリコーンゴム成形物
からなる外筒で被覆したから耐トラッキング性や耐アー
ク性に優れた高圧貫通型磁器コンデンサが得られ、長期
使用に耐えることができるものである。
第1図乃至第3図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は高圧貫通型磁器コンデンサの組立説明図、第2図は
その正面断面図、第3図はその側面断面図であり、第4
図は従来例の正面断面図である。 11……磁器誘電体、12,13……貫通孔、14,15,16……コ
ンデンサ電極、17……接地板、18……窓、191,192……
中心導体、201,202……導体部、211,212……接続タ
ブ、221,222……電極金具、231,232……シリコーンチ
ューブ、241……絶縁ケース、242……外筒、25……絶縁
カバー、26……絶縁性樹脂モールド。
図は高圧貫通型磁器コンデンサの組立説明図、第2図は
その正面断面図、第3図はその側面断面図であり、第4
図は従来例の正面断面図である。 11……磁器誘電体、12,13……貫通孔、14,15,16……コ
ンデンサ電極、17……接地板、18……窓、191,192……
中心導体、201,202……導体部、211,212……接続タ
ブ、221,222……電極金具、231,232……シリコーンチ
ューブ、241……絶縁ケース、242……外筒、25……絶縁
カバー、26……絶縁性樹脂モールド。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁ケース241と絶縁カバー25の重合部間
に接地板17を接合嵌合配備し、絶縁ケース241内に中心
導体191,192と、電極14,16を両面に備えた磁器誘電体1
1を設け、磁器誘電体11の電極16を前記接地板17に接合
導通させると共に、この磁器誘電体11の周囲に絶縁性樹
脂26を注入した貫通型磁器コンデンサにおいて、前記絶
縁ケース241の外周に、熱硬化性樹脂,シリコーンゴム
等の耐トラッキング性,耐アーク性の優れた材料による
外筒242を備え、該外筒242の上方部を絶縁ケース241の
内周面側に折曲し、絶縁ケース241の上端外周部を挾持
して被覆したことを特徴とする高圧貫通型磁器コンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988011114U JPH0715125Y2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988011114U JPH0715125Y2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01116424U JPH01116424U (ja) | 1989-08-07 |
JPH0715125Y2 true JPH0715125Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31219375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988011114U Expired - Lifetime JPH0715125Y2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715125Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0423309Y2 (ja) * | 1986-07-24 | 1992-05-29 | ||
JPS63304612A (ja) * | 1987-06-05 | 1988-12-12 | Hitachi Ltd | 貫通形コンデンサ |
-
1988
- 1988-02-01 JP JP1988011114U patent/JPH0715125Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01116424U (ja) | 1989-08-07 |
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