JPH07151119A - アンカボルト取付装置及びアンカボルトの締付方法 - Google Patents

アンカボルト取付装置及びアンカボルトの締付方法

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JPH07151119A
JPH07151119A JP30074093A JP30074093A JPH07151119A JP H07151119 A JPH07151119 A JP H07151119A JP 30074093 A JP30074093 A JP 30074093A JP 30074093 A JP30074093 A JP 30074093A JP H07151119 A JPH07151119 A JP H07151119A
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JP
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anchor bolt
base
tip
drill
mounting
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JP30074093A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Suyama
俊光 須山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリート壁へのアンカボルトの取付を自動
化する。 【構成】壁面を上下に駆動される縦ベース12に上下移動
機構40を設け、この上下移動機構40の移動ブロック40a
に横ベース13を固定する。この横ベース13の上部に前後
移動機構27を介してドリル20を搭載し、横ベース13の下
部には前後移動機構32を介してねじ締機30を取り付け
る。横ベース13の下面には、空圧移動シリンダを設け、
この空圧移動シリンダには、ねじ締機30の先端に挿入さ
れたアンカボルト8の姿勢を矯正するレバーを突設す
る。縦ベース12の上端には、投光器25と受光器26及び再
研磨砥石24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエレベータの昇
降路などの壁面にアンカボルトを取り付けるアンカボル
ト取付装置及びアンカボルトの締付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、このアンカボルト取付装置及び
アンカボルトの締付方法の対象の一例となるエレベータ
の昇降路を示す斜視図で、図8は図7の最下部を示す拡
大詳細図である。
【0003】図7及び図8において、図示しないビルの
一角に設けられた昇降路1の上端の機械室1bには、詳
細省略した巻上機3が設置され、この巻上機3の側面か
ら突設された図示しない綱車には、主索4が巻き付けら
れ、この主索4の片側の端部には、かご2が懸架され、
主索4の他側の端部には、つり合いおもり5が懸架され
ている。
【0004】昇降路1の壁面1aには、かご2の両側の
中央部と対向する位置に断面T字形のガイドレール6が
平行に設けられている。このガイドレース6は、定尺長
さの複数のガイドレールを継板で接続して構成し、山形
鋼で製作された小形のブラケット10と同じく山形鋼で製
作された大型のブラケット9を介して、一対のアンカボ
ルト8によって壁面1aに固定されている。一対のガイ
ドレール6の下端は、接続枠6aで互いに固定され、こ
の接続枠6aは、昇降路1の下端のピットに固定されて
いる。
【0005】図9は、アンカボルト8の一例を示す断面
図である。図9において、アンカボルト8は、円筒状で
中間部から右端に図示しない一対の溝が形成されたスリ
ーブ42と、このスリーブ42に遊嵌され右端に円錐台状の
テーパ部41bが形成され、中間部から左端におねじ41a
が形成されたボルト軸41と、このボルト軸41に挿入され
スリーブ42の左端に当接したオーリング44と、このオー
リング44の左側に順に挿入された歯付座金45、オーリン
グ46、座金47、皿ばね48及びおねじ41aに螺合されたナ
ット43で構成されている。
【0006】このアンカボルト8を昇降路1の壁面1a
に取り付けるときには、この壁面1aに対してスリーブ
42を挿入する下穴をあけ、この下穴にアンカボルト8を
挿入した後、ナット43を廻してスリーブ42の先端を下穴
径と同程度に拡げる。次に、ボルト軸41の左端をハンマ
で叩いて、歯付座金45の下面を壁面に当接した後、ナッ
ト43を廻してスリープ42の先端をボルト8のテーパ部41
bで更に拡げ、下穴の内周に押圧する。
【0007】昇降路1の壁面1aには、図8で示したが
ガイドレール6の他に、図7で示したつり合いおもり5
を案内する一対のガイドレール7も設けられ、これらの
ガイドレール6,7は、加工上及び輸送上の制約で定尺
長さのものが接続されるので、高層ビルの昇降路の壁面
には、1台のエレベータだけでも数 100本のアンカボル
トが取り付けられることになり、例えば、10台のエレベ
ータが設置された高層ビルでは、アンカボルトの合計
は、数1000本になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このアンカ
ボルトの取付のための下穴加工とアンカボルトの固定方
法は、従来から昇降路のピットから足場を順に組み上げ
て作業員によって行っていたが、この作業は労力と工期
を要するだけでなく、最上階では 100mを超える高所作
業となるので、危険も伴う。
【0009】しかも、この足場を組み上げる作業と穴明
け及び取付作業は、エレベータが設置されるビルの他の
工事の進渉工程によって制約され、限られた期間内に行
われなければならない。また、エレベータが稼動した後
は、かごのガイドシューがガイドレールに押圧されて転
動し、ガイドレールは振動しかごの横揺れを支えなけれ
ばならないので、アンカボルトは強固且つばらつきのな
いように固定しなければならない。そこで、本発明の目
的は、作業員の労力を減らし危険を解消することのでき
るアンカボルト取付装置及びアンカボルトの締付方法を
得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ベースに移動自在に搭載されたドリル及びねじ締機
と、ベースを壁面方向に駆動するベース駆動部と、ベー
スに設けられドリル及びねじ締機を個別に駆動する駆動
機構と、この駆動機構とベース駆動部を制御する制御装
置でなるアンカボルト取付装置である。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、第1の駆
動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベースに設
けられた第2の駆動部で前後に駆動され壁面に取付穴を
形成するドリルと、ベースに設けられた第3の駆動部で
前後に駆動され先端に供給されたアンカボルトを回転さ
せて取付物の穴から取付穴に挿入するねじ締機と、ベー
スに設けられねじ締機に供給されたアンカボルトの姿勢
を制御する姿勢制御部とよりなるアンカボルト取付装置
である。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、第1の駆
動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベースに設
けられた第2の駆動部で前後に駆動され壁面に設けられ
た取付物の後方の壁面に取付穴を形成するドリルと、こ
のドリルの刃と取付物の接触を検出する検出器と、ベー
スに設けられた第3の駆動部で前後に駆動され先端に供
給されたアンカボルトを回転させて取付物の穴から取付
穴に挿入するねじ締機と、ベースに設けられねじ締機に
供給されたアンカボルトの姿勢を制御する姿勢制御部と
よりなるアンカボルト取付装置である。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、第1の駆
動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベースに設
けられた第1の駆動部で前後に駆動され壁面に設けられ
た取付物の後方の壁面に取付穴を形成するドリルと、こ
のドリルの穴あけ速度を検出する穴あけ速度検出器と、
ドリルの刃と取付物の接触を検出する検出器と、ベース
を設けられた第3の駆動部で前後に駆動され先端に供給
されたアンカボルトを回転させて取付物の穴から取付穴
に挿入するねじ締機と、ベースに設けられねじ締機に供
給されたアンカボルトの姿勢を制御する姿勢制御部とよ
りなるアンカボルト取付装置である。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、縦ベース
に設けられた第1の駆動部で壁面方向に駆動される横ベ
ースと、この横ベースに設けられた第2の駆動部で前後
に駆動され壁面に取付穴を形成するドリルと、横ベース
に設けられた第3の駆動部で前後に駆動され先端に供給
されたアンカボルトを回転させて取付穴に挿入するねじ
締機と、横ベースに設けられねじ締機に供給されたアン
カボルトの姿勢を制御する姿勢制御部と、縦ベースの端
部に設けられドリルの刃を研磨する砥石と、ドリルの刃
に光を投光する投光器と、ドリルの刃に投光された光の
反射光を受光する受光器とよりなるアンカボルト取付装
置である。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項
2,3,4又は5記載のアンカボルト取付装置におい
て、姿勢制御部を、アンカボルトの先端を支持する揺動
自在のレバーとしたことを特徴とする。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、請求項
2,3,4又は5記載のアンカボルト取付装置におい
て、姿勢制御部を、アンカボルトの先端を挟持する把持
機構としたことを特徴とする。
【0017】また、請求項8に記載の発明は、水平な壁
面に形成された複数の下穴に沿って移動するねじ締機の
先端に磁石を介して保持されたアンカボルトを下穴に挿
入するアンカボルト取付装置において、アンカボルトを
ねじ締機の軸心方向に保持する姿勢矯正部を設けたこと
を特徴とするアンカボルト取付装置である。
【0018】また、請求項9に記載の発明は、ねじ締機
の先端に後端が挿入されたアンカボルトを壁に対置させ
た取付物の取付穴からこの取付穴の後方の壁に形成され
た下穴に挿入し、このアンカボルトを回転させて取付物
を壁に固定するアンカボルトの締付方法において、アン
カボルトの先端を上方に傾斜させアンカボルトの回転に
よりこのアンカボルトの先端を下降させて取付物の取付
穴に挿入し取付物を締め付けるアンカボルトの締付方法
である。
【0019】さらに、請求項10に記載の発明は、ねじ締
機の先端に後端が挿入されたアンカボルトを壁に対置さ
せた取付物の取付穴からこの取付穴の後方の壁に形成さ
れた下穴に挿入し、このアンカボルトを回転させて取付
物を壁に固定するアンカボルトの締付方法において、回
転による遠心力で傾斜させたアンカボルトの先端を検出
し、アンカボルトの先端が所定の位置になったとき回転
を低速に切り替えてアンカボルトの先端を取付穴に挿入
し取付物を締め付けるアンカボルトの締付方法である。
【0020】
【作用】請求項1に記載の発明においては、ベースに搭
載され駆動機構で駆動されるドリルによってアンカボル
トの下穴が加工され、この下穴には、ベース駆動部と駆
動機構によって駆動されるねじ締機によってアンカボル
トが取り付けられる。
【0021】また、請求項2に記載の発明においては、
ねじ締機の先端に供給されたアンカボルトは、姿勢制御
部によって常に一定の角度に姿勢が矯正された後、ねじ
締機によって取付穴に締め付けられる。
【0022】また、請求項3に記載の発明においては、
ドリルの刃は、取付物への接触を検出する検出器によっ
て急激な接触による破損が防止されるとともに、姿勢制
御部で一定の姿勢に矯正されてねじ締機により取付穴に
締め付けられる。
【0023】また、請求項4に記載の発明においては、
ドリルの刃は、取付物への接触を検出する検出器によっ
て急激な接触による破損が防止され、姿勢制御部で一定
の姿勢に矯正されてねじ締機により取付穴に締め付けら
れるとともに、刃先の研磨の要否は、穴明け速度検出器
で検出されたドリルの加工速度で判断される。
【0024】また、請求項5に記載の発明においては、
ドリルの刃の研磨状態は、このドリルの刃に照射された
光の反射光の反射状態によって判断される。また、請求
項8に記載の発明においては、ねじ締機の先端に保持さ
れたアンカボルトは、姿勢矯正部によってねじ締機の軸
心方向に姿勢を矯正された後下穴に挿入される。
【0025】また、請求項9に記載の発明においては、
ねじ締機と下穴の位置のばらつきにより、下穴に対して
軸心がずれたアンカボルトは、回転によって先端が自重
で降下して取付穴に進入する。
【0026】さらに、請求項10に記載の発明において
は、ねじ締機の先端にランダムな姿勢で挿入されたアン
カボルトは、遠心力で強制的に傾斜され、この傾斜を検
出して所定の角度に矯正された後に取付穴に挿入され
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明のアンカボルト取付装置及びア
ンカボルトの締付方法の一実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明のアンカボルト取付装置及びアン
カボルトの締付方法を示す側面図、図2は図1の右側面
図、図3は、図1の平面図である。
【0028】図1,図2及び図3において、溝形鋼で製
作された縦ベース12には、図示しないパルスモータが固
定され、このパルスモータの回転軸には、ワイヤが巻き
付けられ、このワイヤの巻き終りの端部は、昇降路の上
端の機械室のマシンベッドに繋止されている。縦ベース
12の図1及び図3において右側面には、リニヤガイドと
ロッドレスシリンダなどで構成された上下移動機構40が
縦ベース12と平行に縦設されている。
【0029】この縦ベース12の上端の両側面には、投光
器25と受光センサ26が投光面と受光面を外側にして対称
的に設けられ、これらの投光器25と受光センサ26の外側
には、直方体状の再研磨砥石24が対称的に取り付けられ
ている。
【0030】縦ベース12の上端と下端には、一点鎖線で
示すガイドレール6の頂部と両側面を転動する図示しな
いローラが設けられ、上側のローラの更に上側と下側の
ローラの更に下側には、ガイドレール6の頂部と僅かな
間隙で対置する永久磁石が取り付けられている。したが
って、このアンカボルト取付装置は、前述したパルスモ
ータの駆動によってこのパルスモータの回転軸に巻き付
けられたワイヤの巻き付けと巻き戻しによって上下に移
動し、この位置はパルスモータの回転で検出し、後述す
る制御装置で位置が制御される。また、アンカボルトの
下穴をあけるときの反力による左右方向の揺れは、ガイ
ドレールの両側面と転動面を押圧するローラで最小限に
抑制している。
【0031】上下移動機構40の移動ブロック40aの上面
には、横ベース13の中央部が載置され、移動ブロック40
aに固定されている。この横ベース13の左右端の上面に
は、ロッドレスシリンダとリニヤガイドで構成した前後
移動機構27が平行且つ対称的に載置されている。また、
横ベース13の左右端の下面には、上側の前後移動機構27
と対称的に、この前後移動機構27と比べて僅かに大形の
前後移動機構32が取り付けられている。
【0032】このうち、上側の前後移動機構27の移動ブ
ロックの片側面には、変位センサ21が取り付けられ、移
動ブロックの他側の側面には、速度センサ22が取り付け
られている。これらの変位センサ21及び速度センサ22
は、回転式のエンコーダとこのエンコーダのドラムに巻
き付けられ、巻き終りの端部が横ベース13の図1におい
て右端に立設されたブロック13aの上部に繋止された細
径のワイヤとを備えている。
【0033】上側の前後移動機構27の移動ブロックの上
面には、コンクリート用のドリル20が先端をガイドレ
ール6側にして壁面1aと直交方向にそれぞれ固定され
ている。一方、下側の前後移動機構32の移動ブロック
の片側面には、変位センサ53が取り付けられ、この変位
センサ53にも、回転式のエンコーダとこのエンコーダの
ドラムに巻き付けられ、端部が横ベース13の図1におい
て右端に立設されたブロック13aの下部に固定された細
径のワイヤとを備えている。
【0034】横ベース13の下面に固定された前後移動機
構32の移動ブロックの片側面には、エンコーダとワイヤ
でなる変位センサ53が取り付けられ、移動ブロックの下
面には、ねじ締機30がそれぞれ取り付けられている。こ
のねじ締機30の先端に突設された詳細省略した回転軸の
先端には、先端の軸心に六角形の角柱状の凹部が形成さ
れた円柱状のソケット部31が連結されている。このソケ
ット部31の先端の外周には、このソケット部31に挿入さ
れたアンカボルトのナットを磁力で保持する環状の永久
磁石31aが挿入されている。図1において、ソケット部
31の先端の前述した凹部の前方には、このソケット部31
の凹部に図示しない供給装置で供給されるアンカボルト
8が示されている。
【0035】横ベース13の前方(注;壁面1a側)の下
面には、一対の空圧揺動シリンダ50が図2に示すように
垂設されている。この空圧揺動シリンダ50の固定枠の側
面には、図2の部分拡大詳細斜視図を示す図4に示すよ
うに、透過形光センサの投光部52Aが出射側を図2にお
いて外側(注;すなわち、ドリル20の先端に挿着された
アンカボルト8の先端下方側)に向けて設けられ、この
投光部52Aから出射された光の光軸上には、受光部52B
が図示しない取付金具に固定されている。空圧揺動シリ
ンダ50の揺動部には、揺動レバー51の基端が固定され、
この揺動レバー51の先端に形成された凹部は、図4にお
いて、先端が後述する理由で僅かに下向きに傾斜したア
ンカボルト8の下面に接している。
【0036】次に、このように構成されたアンカボルト
取付装置の作用を説明する。このアンカボルト取付装置
で昇降路の壁面にアンカボルトを打ち込むときには、昇
降路には、図7で示したガイドレール6及びガイドレー
ル7が上下端を固定された状態、すなわち仮設された状
態で始める。すなわち、このアンカボルト取付装置は、
図8で示した最下端のガイドレールから、このガイドレ
ールをアンカボルトで固定しながら順に上方に移動す
る。なお、各ガイドレール6には、図8で示したブラケ
ット9,10があらかじめ取り付けられている。このう
ち、ブラケット9の穴の位置は、ガイドレールの下端を
基準としてあらかじめ計算機60に記憶されている。
【0037】また、後述するように、ドリル20でアンカ
ボルト用の下穴を明けた後、アンカボルト8の下穴に挿
入するときに、取付装置が多少左右に揺れて下穴に対す
る位置決め精度を出しにくいが、図4で示した空圧揺動
シリンダ50及び投光部52A,受光部52Bと揺動レバー5
でなる姿勢矯正部で、アンカボルト8をソケット部3で
支持したナット部分に対して、アンカボルト8の先端を
下穴よりも上方に持ち上げ、ねじ締機30でアンカボルト
8の先端をブラケット9の背面に適度の力で押し付けな
がら後述するねじ締機30の運転制御により低速回転させ
る。
【0038】すると、アンカボルトの先端は、斜めの状
態で回転しながら自重で徐々に壁面を下降する、いわゆ
る味噌すり運動しながら下っていくので、上述した姿勢
矯正部で下穴よりも上方に持ち上げられたアンカボルト
の先端はブラケット9の取付穴に必ず引っ掛かり、更に
回転させると下穴に嵌合する。次に、変位センサ53で下
穴への挿入量を計測しながら所定の深さに挿入し、最後
にねじ締機30で締め付ける。
【0039】また、ドリル20を前後移動機構27でアンカ
ボルト8の下穴位置に移動させて下穴を明けるときに
は、ドリル20と前後移動機構27は、破損防止のためにド
リル20の刃先がコンクリートの面に当たるまでは回転さ
せず、制御装置33により軽い力に制御して移動させなが
ら、接触検知センサ23により、図5に示すようにドルリ
20の刃先がブラケット9に接触したことを検知する。
【0040】穴明け中は、変位センサ21で穴明け深さを
計測し、速度センサ22で穴明け速度を計測しながら穴明
けする。もし、ドリルの刃が摩耗して、ドリル20の穴明
け速度が再研磨を要する程度に遅いと計算機60で判断し
たときには、上下移動機構40でドリル20を再研磨砥石24
の位置に移動させ、一定深さ砥石24を削った後、図6に
示すように刃の先端に投光器25で光を投光し、受光セン
サ26で刃の外面からの反射光量を計測する。もし、切れ
味が良くなると、刃物中のダイアモンドの結晶の尖った
部分が外を向き乱反射光が増えて、受光センサ26の受光
量が減少する。逆に、切れ味が低下すると、刃物中のダ
イアモンドの結晶の平坦な部分が外を向き正反射光が増
え、受光センサ26の受光量が増加する。一定深さ砥石24
を削る刃の再研磨は、受光センサ26の受光量が所定値に
減少するまで繰り返し行う。
【0041】次に、アンカボルト8の取付は、上下移動
機構40によりねじ締機30の位置をドリル20の穴明け位置
まで上げる。前述したように、このアンカボルト取付装
置の僅かな揺れによって、ねじ締機30を下穴位置に位置
決めする精度が低いだけでなく、ねじ締機30の先端のソ
ケット部31にナット部が挿入されたアンカボルトは、ナ
ット部とソケット部31との開のすきまによって、先端が
自重で下方に傾く。したがって、姿勢矯正部の姿勢矯正
レバー51でアンカボルト8の先端をソケット部で支持し
たナット部分に対し下穴の位置よりも僅かに上に持ち上
げ、磁石31aによりその傾きを所定の値に維持する。
【0042】次に、姿勢矯正レバーを揺動させて離し、
変位センサ52でアンカボルトの先端が下穴に対して所定
の角度傾斜していることを確認し、移動機構32でアンカ
ボルト8の先端をブラケット9を介してコンクリート壁
面1aに、制御装置33によりアンカボルト8のスリーブ
が広がらない程度の押付力に制御しながら、ねじ締機3
0で低速回転させる。このねじ締機30の低速回転は、変
位センサ53でアンカボルト8の先端がコンクリートの壁
面に当たる直前を検出して始める。
【0043】アンカボルト8の先端は前述したように、
コンクリートの壁面1aに斜めに押し付けられて回転す
るとともに自重で徐々に下降する、いわゆる味噌すり運
動しながら回転して下がる。したがって、下穴より上に
持ち上げられたアンカボルト8の先端は、下方にある下
穴に必ず引っ掛かり、更に回転すると下穴に嵌合する。
次に、変位センサ53で下穴への挿入量を計測しながら、
制御装置33により必要な押し込み力を制御して所定量挿
入する。最後にねじ締機30で所定のトルクで締め付けら
れる。
【0044】1箇所のブラケット9の締付けが完了する
と、このアンカボルト取付装置に搭載されたパルスモー
タが制御装置33で駆動され、ガイドレール6に取り付け
られたブラケット9の取付間隔が入力された計算機60の
データとパルスモータからの位置信号によって、このア
ンカボルト取付装置は上方に駆動され、次のブラケット
9の位置に位置決めされ、上記下穴加工とアンカボルト
の打込及びブラケット9の締付作業を繰り返す。
【0045】このように、本発明のアンカボルト取付装
置では、ブラケット9の取付穴からドリルを通してコン
クリートの壁面に穴明けするときに、接触検知センサ23
によりドリルの刃先とブラケットとの接触を防ぐこと
で、刃先の破損のおそれを解消することができる。ま
た、アンカボルト8と多少位置ずれてしていたときで
も、下穴の自動挿入を姿勢矯正レバー51により可能と
し、制御装置33による挿入力制御でアンカボルト8の下
穴への自動挿入と変位センサ53で下穴への挿入量を制御
することができ、ねじ締機30の制御でアンカボルト8の
下穴へ自動締付が可能となる。
【0046】さらに、速度センサ22による穴明け速度計
測に基づく刃物の切れ味判断と、投光器25と受光センサ
26による刃物面の光沢計測により、再研磨量の一定しな
いダイヤモンド刃物に対する再研磨仕上がりを判定する
ことにより、再研磨の自動化も可能となる。
【0047】なお、上記実施例において、刃物への投光
器25と、この投光器25の反射光量を計測する受光センサ
26は省いてもよい。但し、その場合には、刃物で一定深
さ砥石24を削った後、実際に下穴を穴明けしてドリル20
の穴明け速度を観察する作業を繰り返し行い、再研磨の
要否を判断する。
【0048】さらに、このアンカボルト取付装置では、
前述したようにドリルの穴明け速度の低下値から、再研
磨時期を判断すると、一定深さ砥石削りと試し穴明けの
繰り返しにより刃物を再研磨し、刃面の光沢計測で刃物
の再研磨量を判断して刃物を再研磨するようにていもよ
い。
【0049】また、アンカボルトの先端をねじ締機30の
回転軸よりも所定の角度傾斜させるまで揺動させる姿勢
矯正レバー51の代りに、アンカボルト8の先端を挟むく
ぼみを途中に設けたグリップを用いてもよい。この場合
には、グリップの2本の棒の間隔を狭めることによっ
て、アンカボルト8の先端を2本の棒の途中に設けたく
ぼみで挟持して、アンカボルト8の先端をねじ締機30の
回転軸に対して所定の角度だけ傾斜させる。
【0050】さらに姿勢矯正部として、ねじ締機30を高
速回転させた後、低速回転させ、変位センサ52A,52B
で傾斜を確認するようにしてもよい。この場合には、ね
じ締機30を高速回転させて、アンカボルトの先端を遠心
力で強制的に偏心させた後、ねじ締機30を低速回転に移
行してアンカボルトの先端の位置がねじ締機30の回転軸
よりも所定量の高さ上に来たところを変位センサ52で検
出し、ねじ締機30を停止させる。
【0051】なお、上記実施例では、アンカボルトは垂
直な壁面に取り付ける例で説明したが、垂直でない壁面
に取り付ける場合にも適用することができる。ただし、
水平な壁面に取り付ける場合には、アンカボルトの自重
による下穴への移動が期待できないので、前述した2本
の棒で挟持する姿勢矯正部で、まず、アンカボルトの先
端を下穴の縁に引っ掛かる範囲の精度に位置決めさせる
ことで、ねじ締機の運転制御プログラムによりいわゆる
味噌すり運動させて、アンカボルト8を縦の壁面に水平
に取り付ける場合と同様に挿入する。
【0052】すなわち、図1で示したねじ締機30の回転
軸の先端の六角形の角柱状の凹部に挿入したアンカボル
ト8は、磁石31aで保持されるが、この磁石31aによっ
て、凹部との間に形成された僅かな間隙だけ片側に吸収
されて偏心するおそれがある。さらに、単に偏心するだ
けでなく、傾斜して挿入されたときには、前述した間隙
分だけ傾斜した状態で吸引によって保持されるおそれも
あるので、ねじ締機30の回転軸の軸心に対して直角にな
るようにアンカボルト8を回転自在に挟む。
【0053】この結果、アンカボルト8の先端の端面が
下穴の端部にかかっていれば、前述した味噌すり運動に
よって、アンカボルト8の先端は下穴に徐々に進入す
る。なお、上記実施例において、下穴の位置に対するね
じ締機30の軸心の位置の誤差に対応するために、前後移
動機構32の移動ブロックの下面とねじ締機30の取付面と
の間には、下穴に挿入されたアンカボルト8の軸心にね
じ締機30の軸心を追従させる自動調心機構を介在させて
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
ベースに移動自在に搭載されたドリル及びねじ締機と、
ベースを壁面方向に駆動するベース駆動部と、ベースに
設けられドリル及びねじ締機を個別に駆動する駆動機構
と、この駆動機構とベース駆動部を制御する制御装置で
アンカボルト取付装置を構成することで、ベースに搭載
され駆動機構で駆動されるドリルによってアンカボルト
の下穴を加工し、この下穴には、ベース駆動部と駆動機
構によって駆動されるねじ締機によってアンカボルトを
取り付けたので、作業員の労力を減らし危険を解消する
ことのできるアンカボルト取付装置を得ることができ
る。
【0055】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1の駆動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベー
スに設けられた第2の駆動部で前後に駆動され壁面に取
付穴を形成するドリルと、ベースに設けられた第3の駆
動部で前後に駆動され先端に供給されたアンカボルトを
回転させて取付穴に挿入するねじ締機と、ベースに設け
られねじ締機に供給されたアンカボルトの姿勢を制御す
る姿勢制御部とでアンカボルト取付装置を構成すること
で、ねじ締機の先端に供給されたアンカボルトを、姿勢
制御部によって常に一定の角度に姿勢を矯正した後、ね
じ締機によって取付穴に締め付けられたので、作業員の
労力を減らし危険を解消することのできるアンカボルト
取付装置を得ることができる。
【0056】また、請求項3に記載の発明によれば、第
1の駆動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベー
スに設けられた第2の駆動部で前後に駆動され壁面に設
けられた取付物の穴の後方の壁面に取付穴を形成するド
リルと、このドリルの刃と取付物の接触を検出する検出
器と、ベースに設けられた第3の駆動部で前後に駆動さ
れ先端に供給されたアンカボルトを回転させて取付物の
穴から取付穴に挿入するねじ締機と、ベースに設けられ
ねじ締機に供給されたアンカボルトの姿勢を制御する姿
勢制御部とでアンカボルト取付装置を構成することで、
ドリルの刃は、取付物への接触を検出する検出器によっ
て急激な接触による破損が防止されるとともに、姿勢制
御部で一定の姿勢に矯正されてねじ締機により取付穴に
締め付けられたので、作業員の労力を減らし危険を解消
することのできるアンカボルト取付装置を得ることであ
る。
【0057】また、請求項4に記載の発明によれば、第
1の駆動部で壁面方向に駆動されるベースと、このベー
スに設けられた第1の駆動部で前後に駆動され壁面に設
けられた取付物の後方の壁面に取付穴を形成するドリル
と、このドリルの穴あけ速度を検出する穴あけ速度検出
器と、ドリルの刃と取付物の接触を検出する接触検出器
と、ベースを設けられた第3の駆動部で前後に駆動され
た先端に供給されたアンカボルトを回転させて取付部品
の穴から取付穴に挿入するねじ締機と、ベースに設けら
れねじ締機に供給されたアンカボルトの姿勢を制御する
姿勢制御部とでアンカボルト取付装置を構成すること
で、ドリルの刃は、取付物への接触を検出する検出器に
よって急激な接触による破損が防止され、姿勢制御部で
一定の姿勢に矯正されてねじ締機により取付穴に締め付
けられるとともに、刃先の研磨の要否を穴明け速度検出
器で検出されたドリルの加工速度で判断したので、作業
員の労力を減らし危険を解消することのできるアンカボ
ルト取付装置を得ることができる。
【0058】また、請求項5に記載の発明によれば、縦
ベースに設けられた第1の駆動部で壁面方向に駆動され
る横ベースと、この横ベースに設けられた第2の駆動部
で前後に駆動され壁面に取付穴を形成するドリルと、横
ベースに設けられた第3の駆動部で前後に駆動され先端
に供給されたアンカボルトを回転させて取付穴に挿入す
るねじ締機と、横ベースに設けられねじ締機に供給され
たアンカボルトの姿勢を制御する姿勢制御部と、縦ベー
スの端部に設けられドリルの刃を研磨する砥石と、ドリ
ルの刃に光を投光する投光器と、ドリルの刃に投光され
た光の反射光を受光する受光器とでアンカボルト取付装
置を構成することで、ドリルの刃の研磨状態をこのドリ
ルの刃に照射された光の反射光の反射状態によって判断
したので、作業員の労力を減らし危険を解消することの
できるアンカボルト取付装置を得ることである。
【0059】また、請求項8に記載の発明によれば、水
平な壁面に形成された複数の下穴に沿って移動するねじ
締機の先端に磁石を介して保持されたアンカボルトを下
穴に挿入するアンカボルト取付装置において、アンカボ
ルトをねじ締機の軸心方向に保持する姿勢矯正部を設け
ることで、ねじ締機の先端に保持されたアンカボルト
を、姿勢矯正部によってねじ締機の軸心方向に姿勢を矯
正した後下穴に挿入したので、作業員の労力を減らし危
険を解消することのできるアンカボルト取付装置を得る
ことである。
【0060】また、請求項9に記載の発明によれば、ね
じ締機の先端に後端が挿入されたアンカボルトを壁に対
置させた取付物の取付穴からこの取付穴の後方の壁に形
成された下穴に挿入し、このアンカボルトを回転させて
取付物を壁に固定するアンカボルトの締付方法におい
て、アンカボルトの先端を上方に傾斜させアンカボルト
の回転によりこのアンカボルトの先端を下降させて取付
物の取付穴に挿入し取付物を締め付けることで、ねじ締
機と下穴の位置のばらつきにより、下穴に対して軸心が
ずれたアンカボルトを、回転によって先端を自重で降下
させて取付穴に進入させたので、作業員の労力を減らし
危険を解消することのできるアンカボルトの取付方法を
得ることができる。
【0061】さらに、請求項10に記載の発明によれば、
ねじ締機の先端に後端が挿入されたアンカボルトを壁に
対置させた取付物の取付穴からこの取付穴の後方の壁に
形成された下穴に挿入し、このアンカボルトを回転させ
て取付物を壁に固定するアンカボルトの締付方法におい
て、回転による遠心力で傾斜させたアンカボルトの先端
を検出し、アンカボルトの先端が所定の位置になったと
き回転を低速に切り替えてアンカボルトの先端を取付穴
に挿入し取付物を締め付けることで、ねじ締機の先端に
ランダムな姿勢で挿入されたアンカボルトを、遠心力で
強制的に傾斜させこの傾斜を検出して所定角に矯正した
後取付穴に進入させたので、作業員の労力を減らし危険
を解消することのできるアンカボルトの取付方法を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカボルト取付装置及びアンカボル
トの締付方法の一実施例を示す側面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の部分拡大斜視図。
【図5】本発明のアンカボルト取付装置の作用を示す説
明図。
【図6】本発明のアンカボルト取付装置の図5と異なる
作用を示す説明図。
【図7】この種アンカボルトが取り付けられるエレベー
タの昇降路の一例を示す斜視図。
【図8】図7の部分拡大詳細図。
【図9】この発明のアンカボルト取付装置及びアンカボ
ルトの締付方法で取り付けられる対象となるアンカボル
トの一例を示す図。
【符号の説明】
1…昇降路、1a…壁面、2…かご、3…巻上機、4…
主索、5…つり合いおもり、6,7…ガイドレール、8
…アンカボルト、9,10…ブラケット、12…縦ベース、
13…横ベース、20…ドリル、21…変位センサ、22…速度
センサ、23…接触検知センサ、24…再研磨砥石、25…投
光器、26…受光センサ、27,32…前後移動機構、30…ね
じ締機、31a…永久磁石、33…制御装置、40…上下移動
機構、50…空圧揺動シリンダ、51…レバー、52A…変位
センサの投光部、52B…変位センサの受光部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに移動自在に搭載されたドリル及
    びねじ締機と、前記ベースを壁面方向に駆動するベース
    駆動部と、前記ベースに設けられ前記ドリル及びねじ締
    機を個別に駆動する駆動機構と、この駆動機構と前記ベ
    ース駆動部を制御する制御装置でなるアンカボルト取付
    装置。
  2. 【請求項2】 第1の駆動部で壁面方向に駆動されるベ
    ースと、このベースに設けられた第2の駆動部で前後に
    駆動され前記壁面に取付穴を形成するドリルと、前記ベ
    ースに設けられた第3の駆動部で前後に駆動され先端に
    供給されたアンカボルトを回転させて前記取付穴に挿入
    するねじ締機と、前記ベースに設けられ前記ねじ締機に
    供給された前記アンカボルトの姿勢を制御する姿勢制御
    部とよりなるアンカボルト取付装置。
  3. 【請求項3】 第1の駆動部で壁面方向に駆動されるベ
    ースと、このベースに設けられた第2の駆動部で前後に
    駆動され前記壁面に設けられた取付物の後方の前記壁面
    に取付穴を形成するドリルと、このドリルの刃と前記取
    付物の接触を検出する検出器と、前記ベースに設けられ
    た第3の駆動部で前後に駆動され先端に供給されたアン
    カボルトを回転させて前記取付物の穴から前記取付穴に
    挿入するねじ締機と、前記ベースに設けられ前記ねじ締
    機に供給された前記アンカボルトの姿勢を制御する姿勢
    制御部とよりなるアンカボルト取付装置。
  4. 【請求項4】 第1の駆動部で壁面方向に駆動されるベ
    ースと、このベースに設けられた第2の駆動部で前後に
    駆動され前記壁面に設けられた取付物の後方の前記壁面
    に取付穴を形成するドリルと、このドリルの穴あけ速度
    を検出する穴あけ速度検出器と、前記ドリルの刃と前記
    取付物の接触を検出する検出器と、前記ベースに設けら
    れた第3の駆動部で前後に駆動され先端に供給されたア
    ンカボルトを回転させて前記取付物の穴から前記取付穴
    に挿入するねじ締機と、前記ベースに設けられ前記ねじ
    締機に供給された前記アンカボルトの姿勢を制御する姿
    勢制御部とよりなるアンカボルト取付装置。
  5. 【請求項5】 縦ベースに設けられた第1の駆動部で壁
    面方向に駆動される横ベースと、この横ベースに設けら
    れた第2の駆動部で前後に駆動され前記壁面に取付穴を
    形成するドリルと、前記横ベースに設けられた第3の駆
    動部で前後に駆動され先端に供給されたアンカボルトを
    回転させて前記取付穴に挿入するねじ締機と、前記横ベ
    ースに設けられ前記ねじ締機に供給された前記アンカボ
    ルトの姿勢を制御する姿勢制御部と、前記縦ベースの端
    部に設けられ前記ドリルの刃を研磨する砥石と、前記ド
    リルの刃に光を投光する投光器と、前記ドリルの刃に投
    光された前記光の反射光を受光する受光器とよりなるア
    ンカボルト取付装置。
  6. 【請求項6】 姿勢制御部を、アンカボルトの先端を支
    持する揺動自在のレバとしたことを特徴とする請求項
    2,3,4又は5記載のアンカボルト取付装置。
  7. 【請求項7】 姿勢制御部を、アンカボルトの先端を挟
    持する把持機構としたことを特徴とする請求項2,3,
    4又は5記載のアンカボルト取付装置。
  8. 【請求項8】 水平な壁面に形成された複数の下穴に沿
    って移動するねじ締機の先端に磁石を介して保持された
    アンカボルトを前記下穴に挿入するアンカボルト取付装
    置において、前記アンカボルトを前記ねじ締機の軸心方
    向に保持する姿勢矯正部を設けたことを特徴とするアン
    カボルト取付装置。
  9. 【請求項9】 ねじ締機の先端に後端が挿入されたアン
    カボルトを壁に対置させた取付物の取付穴からこの取付
    穴の後方の前記壁に形成された下穴に挿入し、このアン
    カボルトを回転させて前記取付物を前記壁に固定するア
    ンカボルトの締付方法において、前記アンカボルトの先
    端を上方に傾斜させ前記アンカボルトの回転によりこの
    アンカボルトの先端を下降させて前記取付穴に挿入し前
    記取付物を締め付けるアンカボルトの締付方法。
  10. 【請求項10】 ねじ締機の先端に後端が挿入されたア
    ンカボルトを壁に対置させた取付物の取付穴からこの取
    付穴の後方の前記壁に形成された下穴に挿入し、このア
    ンカボルトを回転させて前記取付物を前記壁に固定する
    アンカボルトの締付方法において、前記回転による遠心
    力で傾斜させた前記アンカボルトの先端を検出し、前記
    アンカボルトの先端が所定の位置になったとき前記回転
    を低速に切り替えて前記アンカボルトの先端を前記取付
    穴に挿入し前記取付物を締め付けるアンカボルトの締付
    方法。
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