JPH07151102A - 油圧タンク - Google Patents
油圧タンクInfo
- Publication number
- JPH07151102A JPH07151102A JP5302471A JP30247193A JPH07151102A JP H07151102 A JPH07151102 A JP H07151102A JP 5302471 A JP5302471 A JP 5302471A JP 30247193 A JP30247193 A JP 30247193A JP H07151102 A JPH07151102 A JP H07151102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- tank
- oil tank
- pressure
- closed space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】油圧装置における油圧タンクにおいて、油槽１
０内の閉鎖空間２における圧力変動を吸収し塵埃を油槽
１０内に侵入させない。 【構成】油槽１０の油面レベルの上部の閉鎖空間２と通
じ外気を遮断するとともに該油面レベルの変位による閉
鎖空間２の圧力変動を吸収する外囲部が柔軟に変形ある
いは一方向に移動して対応する容器１を設けている。
０内の閉鎖空間２における圧力変動を吸収し塵埃を油槽
１０内に侵入させない。 【構成】油槽１０の油面レベルの上部の閉鎖空間２と通
じ外気を遮断するとともに該油面レベルの変位による閉
鎖空間２の圧力変動を吸収する外囲部が柔軟に変形ある
いは一方向に移動して対応する容器１を設けている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、油を蓄くわえる油槽を
備え、この油槽から該油を油圧駆動装置に供給する油圧
タンクに関する。
備え、この油槽から該油を油圧駆動装置に供給する油圧
タンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】通常、油圧装置は、油圧シリンダなど油
圧駆動装置に油を圧送する油圧供給装置である油圧タン
クを備えている。また、この油圧タンクの中には、一度
に大容量の油を使用する油圧駆動装置のためにその油圧
駆動装置に隣接して油槽を設け急激な油圧変動を抑える
ために使用されるリザーバーのようなものもある。いず
れの場合も、蓄くわえられた油を所望の圧力で油圧駆動
装置に供給する機能を備えている。
圧駆動装置に油を圧送する油圧供給装置である油圧タン
クを備えている。また、この油圧タンクの中には、一度
に大容量の油を使用する油圧駆動装置のためにその油圧
駆動装置に隣接して油槽を設け急激な油圧変動を抑える
ために使用されるリザーバーのようなものもある。いず
れの場合も、蓄くわえられた油を所望の圧力で油圧駆動
装置に供給する機能を備えている。
【０００３】図３は従来の油圧タンクの一例を示す斜視
図である。従来、この種の油圧タンクは、図３に示すよ
うに、油７を蓄くわえる油槽１０と、この油槽１０の油
７を配管を通して油圧シリンダ４に圧送する油圧ポンプ
９を備えている。また、送られた油は切替弁の開閉によ
りフィルターを介して油槽１０に戻される。
図である。従来、この種の油圧タンクは、図３に示すよ
うに、油７を蓄くわえる油槽１０と、この油槽１０の油
７を配管を通して油圧シリンダ４に圧送する油圧ポンプ
９を備えている。また、送られた油は切替弁の開閉によ
りフィルターを介して油槽１０に戻される。
【０００４】この油圧タンクを備える油圧装置では、油
槽１０の容量は、使用される油圧駆動装置が必要とされ
る最大の油量を蓄くわえられるように設計しているもの
の、その時に動作する油圧シリンダの容量あるいは本数
によって圧送される油量が随時変化し油槽１０の油面レ
ベルが変位する。このことにより油面レベル上部の油槽
１０の閉鎖空間の圧力が変動する。
槽１０の容量は、使用される油圧駆動装置が必要とされ
る最大の油量を蓄くわえられるように設計しているもの
の、その時に動作する油圧シリンダの容量あるいは本数
によって圧送される油量が随時変化し油槽１０の油面レ
ベルが変位する。このことにより油面レベル上部の油槽
１０の閉鎖空間の圧力が変動する。
【０００５】この閉鎖空間の圧力が急激に変動すると、
油の中に気泡を生じさせ油圧駆動装置の動作に支障をも
たらす。このため油槽１０には圧力の変動を吸収するた
めに外気を取り入れたり油槽１０内の空気を押し出した
りするエアブリーザ８が設けられていた。また、このエ
アブリーザ８の開口には塵埃除去用のフィルターが設け
られていた。
油の中に気泡を生じさせ油圧駆動装置の動作に支障をも
たらす。このため油槽１０には圧力の変動を吸収するた
めに外気を取り入れたり油槽１０内の空気を押し出した
りするエアブリーザ８が設けられていた。また、このエ
アブリーザ８の開口には塵埃除去用のフィルターが設け
られていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の油圧タンクでは、油槽のエアブリーザにフィルタ
ーが設けられているものの、圧力変動を抑えるためにフ
ィルターのメッシュの細かさに限度がある。このためメ
ッシュの細かさより小さい塵埃が油槽内に侵入する。こ
の侵入した塵埃が作動油に混入し油圧駆動装置の動作を
不安定にするだけでなくシール材の摩耗を促進させ油圧
駆動装置の寿命を短くする問題がある。
従来の油圧タンクでは、油槽のエアブリーザにフィルタ
ーが設けられているものの、圧力変動を抑えるためにフ
ィルターのメッシュの細かさに限度がある。このためメ
ッシュの細かさより小さい塵埃が油槽内に侵入する。こ
の侵入した塵埃が作動油に混入し油圧駆動装置の動作を
不安定にするだけでなくシール材の摩耗を促進させ油圧
駆動装置の寿命を短くする問題がある。
【０００７】従って、本発明の目的は、油槽内の閉鎖空
間における圧力変動を吸収し塵埃を油槽内に侵入させな
い油圧タンクを提供することである。
間における圧力変動を吸収し塵埃を油槽内に侵入させな
い油圧タンクを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、油を蓄
くわえる油槽を備え、この油槽の該油を油圧駆動装置に
圧送する油圧タンクにおいて、前記油槽の油面レベルの
上部の閉鎖空間と通じ外気を遮断するとともに該油面レ
ベルの変位による該閉鎖空間の圧力変動を吸収するため
に外囲部が柔軟に変形するかあるいは一方向に移動して
容積を可変し得る容器を備える油圧タンクである。
くわえる油槽を備え、この油槽の該油を油圧駆動装置に
圧送する油圧タンクにおいて、前記油槽の油面レベルの
上部の閉鎖空間と通じ外気を遮断するとともに該油面レ
ベルの変位による該閉鎖空間の圧力変動を吸収するため
に外囲部が柔軟に変形するかあるいは一方向に移動して
容積を可変し得る容器を備える油圧タンクである。
【０００９】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【００１０】図１は本発明の油圧タンクの一実施例を示
す斜視図である。この油圧タンクは、図１に示すよう
に、油７を蓄くわえる油槽１０に油面レベルの上部の閉
鎖空間２と通じ外気を遮断するとともに油面レベルの変
位による閉鎖空間２の圧力変動を吸収する外囲部が柔軟
に対応する容器１を設けている。それ以外の油圧ポンプ
９は従来例と同じように油槽１０の上に設けられてい
る。
す斜視図である。この油圧タンクは、図１に示すよう
に、油７を蓄くわえる油槽１０に油面レベルの上部の閉
鎖空間２と通じ外気を遮断するとともに油面レベルの変
位による閉鎖空間２の圧力変動を吸収する外囲部が柔軟
に対応する容器１を設けている。それ以外の油圧ポンプ
９は従来例と同じように油槽１０の上に設けられてい
る。
【００１１】この容器１の内容積は油面レベルの変位で
油槽１０の閉鎖空間２の容積の変化する容積を十分含む
ように設計する。また、この容器１の外囲部は外気圧
（１気圧）の数十分の一程度の圧力でも容易に変形され
る部材で形成されるかあるいは変形しないまでも一方向
に気密を保ちながら移動することができる容器にするこ
とである。さらに、この容器１の材質は油槽１からの油
煙などに侵されない材質を選ぶ必要がある。さらに加え
るなら、この容器１が外部からの機械的な外力で破損の
恐れがあるときは、必要に応じてカバーなどで容器１を
被せ保護する。そして容器１と油槽１０の取付けはパッ
キングを介して取付け交換し易い構造にする。
油槽１０の閉鎖空間２の容積の変化する容積を十分含む
ように設計する。また、この容器１の外囲部は外気圧
（１気圧）の数十分の一程度の圧力でも容易に変形され
る部材で形成されるかあるいは変形しないまでも一方向
に気密を保ちながら移動することができる容器にするこ
とである。さらに、この容器１の材質は油槽１からの油
煙などに侵されない材質を選ぶ必要がある。さらに加え
るなら、この容器１が外部からの機械的な外力で破損の
恐れがあるときは、必要に応じてカバーなどで容器１を
被せ保護する。そして容器１と油槽１０の取付けはパッ
キングを介して取付け交換し易い構造にする。
【００１２】図２（ａ）〜（ｃ）は図１の容器の種々の
構造例を示す断面図である。上述した機能をもつ容器１
の構造は種々考えられる。例えば、図２（ａ）に示すよ
うに、耐油性の樹脂で製作された風船３を油槽の開口に
取付けられたニップル６に差し込み、グリップ５で固定
した構造である。この構造のものは、圧力感度が優れて
いることから小容量の油槽で油面レベルの変位が頻繁な
油圧タンクに適している。ただ、機械的外力で破損する
恐れがあるので保護カバーを必要とする。
構造例を示す断面図である。上述した機能をもつ容器１
の構造は種々考えられる。例えば、図２（ａ）に示すよ
うに、耐油性の樹脂で製作された風船３を油槽の開口に
取付けられたニップル６に差し込み、グリップ５で固定
した構造である。この構造のものは、圧力感度が優れて
いることから小容量の油槽で油面レベルの変位が頻繁な
油圧タンクに適している。ただ、機械的外力で破損する
恐れがあるので保護カバーを必要とする。
【００１３】図２（ｂ）に示す容器の構造は、油槽の開
口にアダプタ６ａを介して一方向に伸縮するベロー８を
取付けている。このベロー８はやはり樹脂製で製作さ
れ、圧力感度を高くするために山谷のピッチを粗くする
なり、肉厚を薄くしばね定数を低くする。この構造の容
器は、前述の風船の場合と同じように保護ケースを必要
とする。また、この構造の容器は小容量から大容量の油
槽をもつ油圧タンクにも適用できる。
口にアダプタ６ａを介して一方向に伸縮するベロー８を
取付けている。このベロー８はやはり樹脂製で製作さ
れ、圧力感度を高くするために山谷のピッチを粗くする
なり、肉厚を薄くしばね定数を低くする。この構造の容
器は、前述の風船の場合と同じように保護ケースを必要
とする。また、この構造の容器は小容量から大容量の油
槽をもつ油圧タンクにも適用できる。
【００１４】図２（ｃ）に示す容器の構造は、簡便な構
造であって、油槽に固定された固定管６ｃにシール１２
を介して気密に上下動する移動管１１を設けている。固
定管６ｃおよび移動管１１はは圧力の変動で変形しない
程度に剛性をもたせ、移動管１１は圧力感度を高めるよ
うに軽くすることが望ましい。勿論、シール１２も摩擦
抵抗を小さくする工夫を加えることも必要である。この
構造の容器は、移動管１１に上下方向の移動を規制する
ばね機構を設ければ、圧力感度を調整することができる
利点がある。また、図面では２段の管状部材で示してい
るが多段にして移動範囲を広くすることもできる。
造であって、油槽に固定された固定管６ｃにシール１２
を介して気密に上下動する移動管１１を設けている。固
定管６ｃおよび移動管１１はは圧力の変動で変形しない
程度に剛性をもたせ、移動管１１は圧力感度を高めるよ
うに軽くすることが望ましい。勿論、シール１２も摩擦
抵抗を小さくする工夫を加えることも必要である。この
構造の容器は、移動管１１に上下方向の移動を規制する
ばね機構を設ければ、圧力感度を調整することができる
利点がある。また、図面では２段の管状部材で示してい
るが多段にして移動範囲を広くすることもできる。
【００１５】以上容器構造例を説明したが、容器の構造
を個々の一つの構造に限定しなくても、これら構造を組
合せた構造でも本発明の効果を十分に得られる。このよ
うに外気を遮断し油槽の閉鎖空間の圧力の変動を吸収す
る容器を設けることによって、従来、油槽内に侵入して
いた塵埃、塵埃物直径０．５μｍ以上であって４７０個
／ＣＦＴの塵埃が皆無となった。
を個々の一つの構造に限定しなくても、これら構造を組
合せた構造でも本発明の効果を十分に得られる。このよ
うに外気を遮断し油槽の閉鎖空間の圧力の変動を吸収す
る容器を設けることによって、従来、油槽内に侵入して
いた塵埃、塵埃物直径０．５μｍ以上であって４７０個
／ＣＦＴの塵埃が皆無となった。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、油槽の油
面レベルの上部の閉鎖空間と通じ外気を遮断するととも
に該油面レベルの変位による該閉鎖空間の圧力変動を吸
収する外囲部が柔軟に変形あるいは一方向に移動して対
応する容器を設けることによって、油槽内の閉鎖空間に
おける圧力変動を吸収し作動油中に気泡を発生させた
り、油槽内に侵入する塵埃を皆無にし、油圧駆動装置を
常に安定しして円滑に作動させるという効果がある。
面レベルの上部の閉鎖空間と通じ外気を遮断するととも
に該油面レベルの変位による該閉鎖空間の圧力変動を吸
収する外囲部が柔軟に変形あるいは一方向に移動して対
応する容器を設けることによって、油槽内の閉鎖空間に
おける圧力変動を吸収し作動油中に気泡を発生させた
り、油槽内に侵入する塵埃を皆無にし、油圧駆動装置を
常に安定しして円滑に作動させるという効果がある。
【図１】本発明の油圧タンクの一実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図２】図１の容器の種々の構造例を示す断面図であ
る。
る。
【図３】従来の油圧タンクの一例を示す斜視図である。
１ 容器 ２ 閉鎖空間 ３ 風船 ４ 油圧シリンダ ５ グリップ ６ ニップル ６ａ アダプタ ６ｃ 固定管 ７ 油 ８ ベロー ９ 油圧ポンプ １０ 油槽 １１ 移動管 １２ シール
Claims (4)
- 【請求項１】 油を蓄くわえる油槽を備え、この油槽の
該油を油圧駆動装置に圧送する油圧タンクにおいて、前
記油槽の油面レベルの上部の閉鎖空間と通じ外気を遮断
するとともに該油面レベルの変位による該閉鎖空間の圧
力変動を吸収するために外囲部が柔軟に変形するかある
いは一方向に移動して容積を可変し得る容器を備えるこ
とを特徴とする油圧タンク。 - 【請求項２】 前記容器は風船状部材であることを特徴
とする請求項１記載の油圧タンク。 - 【請求項３】 前記容器は一方向に伸縮するベロー状管
部材であることを特徴とする請求項１記載の油圧タン
ク。 - 【請求項４】 前記容器は複数の管状部材をシール部材
を介し包み重ねた構造であって一方向に伸縮することを
特徴とする請求項１記載の油圧タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5302471A JPH07151102A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 油圧タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5302471A JPH07151102A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 油圧タンク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07151102A true JPH07151102A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17909353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5302471A Pending JPH07151102A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 油圧タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07151102A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100356072C (zh) * | 2004-12-03 | 2007-12-19 | 贵阳铝镁设计研究院 | 防止敞口式油箱进入灰尘的装置 |
| JP2013147879A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 油圧操作機器及び作動油劣化防止方法 |
| CN104613054A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-05-13 | 内蒙古北方重工业集团有限公司 | 一种防溢油空气滤清装置 |
| US10724551B2 (en) | 2015-09-25 | 2020-07-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Hydraulic oil tank for power generation system and method for sealing hydraulic oil in said hydraulic oil tank |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP5302471A patent/JPH07151102A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100356072C (zh) * | 2004-12-03 | 2007-12-19 | 贵阳铝镁设计研究院 | 防止敞口式油箱进入灰尘的装置 |
| JP2013147879A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 油圧操作機器及び作動油劣化防止方法 |
| CN104613054A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-05-13 | 内蒙古北方重工业集团有限公司 | 一种防溢油空气滤清装置 |
| US10724551B2 (en) | 2015-09-25 | 2020-07-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Hydraulic oil tank for power generation system and method for sealing hydraulic oil in said hydraulic oil tank |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990706 |