JPH0715109B2 - 高濃度リン酸エステル液状組成物 - Google Patents
高濃度リン酸エステル液状組成物Info
- Publication number
- JPH0715109B2 JPH0715109B2 JP61041110A JP4111086A JPH0715109B2 JP H0715109 B2 JPH0715109 B2 JP H0715109B2 JP 61041110 A JP61041110 A JP 61041110A JP 4111086 A JP4111086 A JP 4111086A JP H0715109 B2 JPH0715109 B2 JP H0715109B2
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- phosphoric acid
- acid ester
- liquid composition
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高濃度で充分ハンドリング可能なリン酸エステ
ル液状組成物に関するものである。更に詳しくは、分子
内に水酸基を有する水溶性物質の一種又は二種以上を加
えることを特徴とする高濃度リン酸エステル液状組成物
に関するものである。
ル液状組成物に関するものである。更に詳しくは、分子
内に水酸基を有する水溶性物質の一種又は二種以上を加
えることを特徴とする高濃度リン酸エステル液状組成物
に関するものである。
一般式(I)又は(II) (式中、R1、R2及びR3は炭素数8〜18の飽和又は不飽和
の炭化水素基を示す。) で表わされるリン酸エステル又は該リン酸エステルのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩あるいは炭素数2もしく
は3のヒドロキシルアルキル基を有するアルカノールア
ミン塩は、皮膚に対する刺激性が低く、極めて温和な陰
イオン性界面活性剤であることが認められている。近
時、この様なリン酸エステル系界面活性剤は、洗浄剤組
成物の一成分として広く用いられるようになっている
が、上記式(I)又は(II)のリン酸エステルは通常固
体であることが多く、塊状、板状、小片あるいは粉末状
にすることにより取り扱い、作業性を改善してきた。
の炭化水素基を示す。) で表わされるリン酸エステル又は該リン酸エステルのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩あるいは炭素数2もしく
は3のヒドロキシルアルキル基を有するアルカノールア
ミン塩は、皮膚に対する刺激性が低く、極めて温和な陰
イオン性界面活性剤であることが認められている。近
時、この様なリン酸エステル系界面活性剤は、洗浄剤組
成物の一成分として広く用いられるようになっている
が、上記式(I)又は(II)のリン酸エステルは通常固
体であることが多く、塊状、板状、小片あるいは粉末状
にすることにより取り扱い、作業性を改善してきた。
しかしながら、従来の技術では、輸送費、包装費が大幅
に軽減されることもないばかりか、粉末飛散による作業
環境の悪化が発生している。しかもリン酸エステルの界
面活性剤としての性能は、上記式(I)で表わされるモ
ノ体と比率が多い程良いが、特にモノ体は液状化する温
度も高く、取り扱いが困難であった。そこで、これらの
問題を解決するために高濃度リン酸エステル液状組成物
の出現が要望されていた。
に軽減されることもないばかりか、粉末飛散による作業
環境の悪化が発生している。しかもリン酸エステルの界
面活性剤としての性能は、上記式(I)で表わされるモ
ノ体と比率が多い程良いが、特にモノ体は液状化する温
度も高く、取り扱いが困難であった。そこで、これらの
問題を解決するために高濃度リン酸エステル液状組成物
の出現が要望されていた。
本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、前記式(I)又は(II)で表わされるリン酸エ
ステルの通常、塊状、板状、小片状あるいは粉末状なる
ものと特定の水溶性物質を均一混合することにより高濃
度リン酸エステル液状組成物を得ることができることを
見出し、本発明を完成した。
た結果、前記式(I)又は(II)で表わされるリン酸エ
ステルの通常、塊状、板状、小片状あるいは粉末状なる
ものと特定の水溶性物質を均一混合することにより高濃
度リン酸エステル液状組成物を得ることができることを
見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、 (A)一般式(I)又は(II) (式中、R1、R2及びR3は炭素数8〜18の飽和又は不飽和
の炭化水素基を示す。) で表わされるリン酸エステルの一種又は二種以上と、 (B)プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール及びエタノールからなる群か
ら選ばれる水溶性物質の一種又は二種以上 を均一混合してなり、リン酸エステル(A)と水溶性物
質(B)との割合が重量比で100:1〜30:70であることを
特徴とする高濃度リン酸エステル液状組成物を提供する
ものである。
の炭化水素基を示す。) で表わされるリン酸エステルの一種又は二種以上と、 (B)プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール及びエタノールからなる群か
ら選ばれる水溶性物質の一種又は二種以上 を均一混合してなり、リン酸エステル(A)と水溶性物
質(B)との割合が重量比で100:1〜30:70であることを
特徴とする高濃度リン酸エステル液状組成物を提供する
ものである。
本発明の(A)成分であるリン酸エステルとしては、炭
素数12〜16の飽和炭化水素基を有するものが好ましい。
(A)成分の好ましい具体例としては、モノ又はジラウ
リルリン酸、モノ又はジミリスチルリン酸、モノ又はジ
セチルリン酸等が挙げられる。この(A)成分は使用に
当たり上記式(I)で表わされるモノエステルと式(I
I)で表わされるジエステルをその重量比で10:0〜3:7、
特に10:0〜6:4の割合で混合することが好ましい。
素数12〜16の飽和炭化水素基を有するものが好ましい。
(A)成分の好ましい具体例としては、モノ又はジラウ
リルリン酸、モノ又はジミリスチルリン酸、モノ又はジ
セチルリン酸等が挙げられる。この(A)成分は使用に
当たり上記式(I)で表わされるモノエステルと式(I
I)で表わされるジエステルをその重量比で10:0〜3:7、
特に10:0〜6:4の割合で混合することが好ましい。
本発明で使用される(B)成分としては、プロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール及びエタノールからなる群から選ばれる水溶性物質
が挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせ
て使用される。
リコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール及びエタノールからなる群から選ばれる水溶性物質
が挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせ
て使用される。
(A)と(B)の混合比は高濃度液状組成物の取り扱い
濃度、温度及び粘度等により異なるが、重量比で
(A):(B)=100:1〜30:70、特に100:1〜50:50とす
るのが好ましい。
濃度、温度及び粘度等により異なるが、重量比で
(A):(B)=100:1〜30:70、特に100:1〜50:50とす
るのが好ましい。
本発明の液状組成物を得るには(A)、(B)両成分を
混合したものを、必要に応じ50℃以下の比較的低温に加
温すれば容易に液状化が行われる。これに対して(B)
成分として水を使用した場合は80℃以上の高温に加熱し
ても乳濁状物しか得られない。しかし、配合系に少量の
水が共存することは差支えない。
混合したものを、必要に応じ50℃以下の比較的低温に加
温すれば容易に液状化が行われる。これに対して(B)
成分として水を使用した場合は80℃以上の高温に加熱し
ても乳濁状物しか得られない。しかし、配合系に少量の
水が共存することは差支えない。
次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に制約されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に制約されるものではな
い。
実施例1〜9 各種リン酸エステルと分子内に水酸基を有する水溶性物
質を混合し、その流動性と粘度を測定した。結果を表1
に示す。
質を混合し、その流動性と粘度を測定した。結果を表1
に示す。
比較例1〜8 分子内に水酸基を有する水溶性物質を使用しない場合及
び水を使用した場合について実施例と同様の試験を行っ
た。結果を表2に示す。
び水を使用した場合について実施例と同様の試験を行っ
た。結果を表2に示す。
表に示した様に、リン酸エステルのみの場合は粉末又は
小片であるが、分子内に水酸基を有する水溶性物質を混
合して溶解した場合には、容易に液状化することが可能
となり、取り扱い作業性が大幅に改善されるとともに、
輸送費、包装費も大幅に軽減される。得られる高濃度リ
ン酸エステル液状組成物は、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化アンモニウム等の苛性アルカリないし
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン又はその水溶液と混合し、一部又は全部中
和することにより、皮膚に温和た陰イオン性界面活性剤
であるリン酸エステル系界面活性剤として皮膚洗浄剤中
の主成分又は補助成分として配合される。
小片であるが、分子内に水酸基を有する水溶性物質を混
合して溶解した場合には、容易に液状化することが可能
となり、取り扱い作業性が大幅に改善されるとともに、
輸送費、包装費も大幅に軽減される。得られる高濃度リ
ン酸エステル液状組成物は、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化アンモニウム等の苛性アルカリないし
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン又はその水溶液と混合し、一部又は全部中
和することにより、皮膚に温和た陰イオン性界面活性剤
であるリン酸エステル系界面活性剤として皮膚洗浄剤中
の主成分又は補助成分として配合される。
Claims (4)
- 【請求項1】(A)一般式(I)又は(II) (式中、R1、R2及びR3は炭素数8〜18の飽和又は不飽和
の炭化水素基を示す。) で表わされるリン酸エステルの一種又は二種以上と、 (B)プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール及びエタノールからなる群か
ら選ばれる水溶性物質の一種又は二種以上 を均一混合してなり、リン酸エステル(A)と水溶性物
質(B)との割合が重量比で100:1〜30:70であることを
特徴とする高濃度リン酸エステル液状組成物。 - 【請求項2】一般式(I)で表わされるモノエステルと
一般式(II)で表わされるジエステルとの割合が、重量
比で10:0〜3:7である特許請求の範囲第1項記載の組成
物。 - 【請求項3】一般式(I)で表わされるモノエステルと
一般式(II)で表わされるジエステルとの割合が、重量
比で10:0〜6:4である特許請求の範囲第1項記載の組成
物。 - 【請求項4】リン酸エステル(A)と水溶性物質(B)
との割合が重量比で100:1〜50:50である特許請求の範囲
第1項乃至第3項の何れか1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61041110A JPH0715109B2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 | 高濃度リン酸エステル液状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61041110A JPH0715109B2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 | 高濃度リン酸エステル液状組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62199700A JPS62199700A (ja) | 1987-09-03 |
JPH0715109B2 true JPH0715109B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=12599336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61041110A Expired - Fee Related JPH0715109B2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 | 高濃度リン酸エステル液状組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715109B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01221482A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-04 | Kao Corp | エアゾール剤 |
JP4536297B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2010-09-01 | 花王株式会社 | 界面活性剤組成物及びその製造法 |
JP4448373B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2010-04-07 | 花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541307A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-08 | Kao Corp | Detergent composition for dry cleaning |
US4891148A (en) * | 1985-08-05 | 1990-01-02 | Colgate-Palmolive Company | Low phosphate or phosphate free nonaqueous liquid nonionic laundry detergent comopsition and method of use |
-
1986
- 1986-02-26 JP JP61041110A patent/JPH0715109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62199700A (ja) | 1987-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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