JPH07150229A - 熱間厚鋼板の制御冷却装置 - Google Patents

熱間厚鋼板の制御冷却装置

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JPH07150229A
JPH07150229A JP29663593A JP29663593A JPH07150229A JP H07150229 A JPH07150229 A JP H07150229A JP 29663593 A JP29663593 A JP 29663593A JP 29663593 A JP29663593 A JP 29663593A JP H07150229 A JPH07150229 A JP H07150229A
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JP
Japan
Prior art keywords
masking
plate
steel plate
masking plate
thick steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP29663593A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yoshii
誠 吉井
Kazuo Omori
和郎 大森
Akira Shibata
亮 柴田
Takayuki Ito
高幸 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH07150229A publication Critical patent/JPH07150229A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下面のマスキング装置を備えた熱間厚鋼板
の制御冷却装置を提供する。 【構成】 マスキング装置を鋼板2の上面端部をマスキ
ングする上面マスキング板7と、その下面端部をマスキ
ングする下面マスキング板15と、上面マスキング板7を
吊り下げて支持する上面マスキング板アーム14と、この
上面マスキング板アーム14を鋼板幅方向に移動自在とす
る移動台車13と、下面マスキング板15を吊り下げて支持
する下面マスキング板アーム16と、この下面マスキング
板アーム16を上面マスキング板アーム14に対して接離自
在とするエアシリンダ18とから構成することにより、鋼
板端部の不均一冷却を改善することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間厚鋼板の制御冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延直後の厚鋼板を長手方向に水平
に移動させながらオンラインで冷却する制御冷却技術
は、従来よりも少ない工程で鋼板に所要の強度を与える
ことが可能であり、また同一強度を得るには添加合金を
少なくすることができるというメリットもある。これに
よって炭素当量の低減を図ることができ、さらに溶接性
を大幅に向上させることができるから、制御圧延と組み
合わせることによって、従来技術では困難とされていた
低温靱性でかつ溶接性にすぐれた高張力鋼板を製造する
ことが可能となっている。
【0003】このような制御冷却を実施する際に用いら
れる冷却装置としては、図3に示すように、テーブルロ
ーラ1で搬送される鋼板2の上方には複数の上部ノズル
3を備えた上部ヘッダ4を、また下方には下部ノズル5
を備えた下部ヘッダ6をそれぞれ鋼板2の長手方向に複
数個ずつ配設して、鋼板2の上下面を冷却するのが一般
的である。
【0004】なお、上記した上部ノズル3や下部ノズル
5については、たとえば特公昭52−85909号公報に開示
されているような上面がラミナーフローノズルで下面が
スプレーノズルを用いたもの、あるいは上面に実開昭59
−9072号公報に開示されているロッドライクフローノズ
ル、下面に特公昭59− 29054号公報に開示されている皿
型ジェットノズルなどが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚鋼板を上
下面から冷却する場合において、上面においては鋼板上
に噴射された冷却水は鋼板上面を幅方向に流れ落ちるた
め、板端部の水量密度が増加して過冷却になりやすい。
また、板端部は制御冷却の前工程である圧延において、
すでにその中央部と比較して温度低下しているのが一般
的であるから、この状態でさらに過冷却されるため、鋼
板中央部と端部の温度偏差がより大きくなる。このた
め、幅方向の材質不均一による不良や耳伸び等の歪が発
生することになる。
【0006】これに対し、従来からエッジマスキングと
称して、図4に示すように、鋼板2の端部2aを遮蔽す
るマスキング板7を上面に設置して、これを架台8上に
取付けられる駆動装置9を用いて幅方向に位置制御する
ことにより、鋼板2上面の端部2aに冷却水が当たらな
いようにする技術が種々提案されている(たとえば、特
開昭61− 86021号, 同61− 86022号公報あるいは実開昭
62− 82112号公報参照)が、これらの手段によって、鋼
板幅方向の不均一冷却が多少解消するが、上述のよう
に、圧延での端部温度低下があった場合には、下面の冷
却によってやはり幅方向不均一冷却が発生することにな
る。
【0007】また、図4のA部に示すように、マスキン
グされない下部ノズル5から噴射された冷却水が鋼板2
の上面に当たって、不均一冷却となることもある。その
ため、下面側にもエッジマスキングが必要となるが、下
面の場合はテーブルローラ1や下部ヘッダ6などとの取
り合いがスペース的に余裕が少ないため、取付けが極め
て困難である。
【0008】このような下面端部の過冷却を防止する手
段としては、たとえば実開昭62−159909号公報に開示さ
れているように、それぞれの下部ノズルにオン・オフ弁
を設けて、これを板幅に応じてオン・オフする装置も提
案されているが、しかし、この手段では、板幅方向およ
び長手方向に設置された下部ノズルの数に応じオン・オ
フ弁の数も膨大になり、またそれらを制御する装置も複
雑となって実用的でない。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決すべくなされたものであって、上下面マスキング装
置の装着を可能とした熱間厚鋼板の制御冷却装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱間状態の厚
鋼板の上下面を上部ノズルと下部ノズルを用いて同時に
制御冷却する装置において、厚鋼板の上面端部をマスキ
ングする上面マスキング板と、厚鋼板の下面端部をマス
キングする下面マスキング板と、前記上面マスキング板
を吊り下げて支持する上面マスキング板アームと、この
上面マスキング板アームを厚鋼板の幅方向に移動自在と
する駆動装置と、前記下面マスキング板を吊り下げて支
持する下面マスキング板アームと、この下面マスキング
板アームを前記上面マスキング板アームに対して接離自
在とするエアシリンダとからなるマスキング装置を備え
たことを特徴とする熱間厚鋼板の制御冷却装置である。
【0011】
【作 用】本発明によれば、上下面のマスキング板の位
置設定を1個の駆動装置によって上下同時に行うように
し、かつ、下面マスキング板のみを単独で微調整できる
ようにしたので、下面の狭いスペースであっても下面マ
スキング板を設置することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図1は、本発明の実施例を示す正
面図であり、図2はそのA−A矢視側面図である。な
お、図中、従来例と同一部材は同一符号を付して説明を
省略する。図に示すように、ラインの両側に立設される
支柱10, 10にラインを跨ぐように支持される架台11上に
レール12が敷設され、このレール12上を左右2台の移動
台車13,13が移動自在に載置される。それぞれの移動台
車13には、上面マスキング板7を支持する上面マスキン
グ板アーム14が吊り下げられる。
【0013】また、下面マスキング板15は下面マスキン
グ板アーム16で支持され、その上端部は、上面マスキン
グ板アーム14の中腹部に取付けられる支持部材17上に支
持され、エアシリンダ18によって上面マスキング板アー
ム14に対して接近・離隔可能とされる。一方、前記した
移動台車13は、ギアボックス19に連結される駆動軸20と
軸受21に軸支される駆動軸22との間に掛けられた駆動用
チェーン23によってギア24を介してレール12上を互いに
相反する方向に移動自在とされる。なお、25は下面マス
キング板アーム16を連結する連結軸であり、26は上部ヘ
ッダ4を支持する架台である。
【0014】そこで、図示しない駆動装置を介して駆動
軸20,20を駆動して、駆動用チェーン23,23を介して移
動台車13,13を移動してそれぞれ位置制御を行い、上面
マスキング板7,7によって冷却する鋼板2の両端部の
任意の位置を覆うようにする。このとき、移動台車13,
13はギアボックス19によって左右対称の動きをする。ま
た、下面マスキング板15,15も同時に移動して上面マス
キング板7,7の位置と同一の位置に設定されることに
なる。なお、エアシリンダ18,18を操作することによ
り、下面マスキング板15,15の位置を微調整することが
できるから、上面マスキング板7,7の位置と異なる位
置設定を単独に行うことが可能になる。これによって、
冷却条件によっては下面をマスキングする必要がない場
合やマスキング量を上下面で変えたい場合に対処するこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下面マスキング板を上面マスキング板と同時に移動可能
としたので、下面マスキング板をテーブルローラと下部
ノズル間の狭いスペースでも容易に取付けることが可能
となり、これによって鋼板の制御冷却による幅方向の不
均一冷却をいちじるしく改善することができ、製品の品
質向上に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A矢視側面図である。
【図3】従来例を示す側面図である。
【図4】従来のマスキング板の状態を部分的に示す正面
図である。
【符号の説明】
1 テーブルローラ 2 鋼板(厚鋼板) 3 上部ノズル 4 上部ヘッダ 5 下部ノズル 6 下部ヘッダ 7 上面マスキング板 13 移動台車(駆動装置) 14 上面マスキング板アーム 15 下面マスキング板 16 下面マスキング板アーム 18 エアシリンダ(駆動装置) 19 ギアボックス 23 駆動用チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 亮 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 伊藤 高幸 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間状態の厚鋼板の上下面を上部ノズ
    ルと下部ノズルを用いて同時に制御冷却する装置におい
    て、厚鋼板の上面端部をマスキングする上面マスキング
    板と、厚鋼板の下面端部をマスキングする下面マスキン
    グ板と、前記上面マスキング板を吊り下げて支持する上
    面マスキング板アームと、この上面マスキング板アーム
    を厚鋼板の幅方向に移動自在とする駆動装置と、前記下
    面マスキング板を吊り下げて支持する下面マスキング板
    アームと、この下面マスキング板アームを前記上面マス
    キング板アームに対して接離自在とする駆動装置とから
    なるマスキング装置を備えたことを特徴とする熱間厚鋼
    板の制御冷却装置。
JP29663593A 1993-11-26 1993-11-26 熱間厚鋼板の制御冷却装置 Pending JPH07150229A (ja)

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