JPH07150005A - ポリアセタール樹脂製水道回り部材 - Google Patents

ポリアセタール樹脂製水道回り部材

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JPH07150005A
JPH07150005A JP5302609A JP30260993A JPH07150005A JP H07150005 A JPH07150005 A JP H07150005A JP 5302609 A JP5302609 A JP 5302609A JP 30260993 A JP30260993 A JP 30260993A JP H07150005 A JPH07150005 A JP H07150005A
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polyacetal resin
zinc
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JP5302609A
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Kuniyuki Sugiyama
訓之 杉山
Shigekazu Kata
茂数 片
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Polyplastics Co Ltd
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Polyplastics Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals
    • C08L59/04Copolyoxymethylenes

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩素及び含塩素化合物で殺菌処理された水道
水に長期間晒される条件下でも優れた耐久性を有するポ
リアセタール樹脂製水道回り部材とする。 【構成】 (A) ポリアセタール樹脂 100重量部に、(B)
酸化防止剤0.01〜5.0 重量部及び(C) 亜鉛含有化合物及
びハイドロタルサイトから選ばれた一種以上の金属含有
化合物0.01〜10重量部を添加配合した組成物を成形し、
濃度10ppm の塩素水中に60℃で60日間浸漬したときの成
形体の重量保持率が95%以上であるポリアセタール樹脂
製水道回り部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素及び含塩素化合物
で殺菌処理された水道水に長期間晒される条件下でも優
れた耐久性を有するポリアセタール樹脂製水道回り部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】周知の
如く、ポリアセタール樹脂は、機械的性質、電気的性質
などの物理的性質、或いは耐薬品性、耐熱性などの化学
的特性が優れた代表的なエンジニアリング樹脂として、
近年極めて広汎な分野において利用されている。しか
し、ポリアセタール樹脂が利用される分野の拡大に伴
い、その材料としての性質にも、更に一層の改良が要求
されてきている。このような要求の例として、例えば水
道回りに用いる成形品には広い濃度範囲で塩素水に対す
る高度の耐久性(耐塩素水性)を付与することが望まれ
ている。ところでポリアセタール樹脂の耐塩素水性を向
上する手段としてはこれまで特定の提案はなされておら
ず、従来より公知の比較的強いアルカリ性物質を添加配
合することで対処されてきた。しかし、従来の方法では
十分な耐塩素水性をポリアセタール樹脂に付与すること
ができず、水道回りに用いるポリアセタール樹脂製部品
は恒久的には使用できず比較的短期間に部品の交換が必
要であるため、その改善が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩素及び
含塩素化合物で殺菌処理された水道水に長期間晒される
条件下でも優れた耐久性を有するポリアセタール樹脂成
形体を得るべく鋭意研究の結果、ポリアセタール樹脂に
酸化防止剤と特定の金属含有化合物を配合した組成物を
用いることにより耐塩素水性に優れたポリアセタール樹
脂製水道回り部材が得られることを見出し、本発明を完
成するに至ったものである。即ち、本発明は (A) ポリアセタール樹脂 100重量部に、(B) 酸化防止剤
0.01〜5.0 重量部及び(C) 亜鉛含有化合物及びハイドロ
タルサイトから選ばれた一種以上の金属含有化合物0.01
〜10重量部を添加配合した組成物を成形してなる、濃度
10ppm の塩素水中に60℃で60日間浸漬したときの成形体
の重量保持率が95%以上であることを特徴とするポリア
セタール樹脂製水道回り部材に関するものである。
【0004】以下、本発明のポリアセタール樹脂製部材
を構成する組成物について詳しく説明する。本発明に使
用される(C) 亜鉛含有化合物としては酸化亜鉛、水酸化
亜鉛、炭酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、有機酸
亜鉛等が例示され、その一種又は二種以上を使用するこ
とができる。又、有機酸亜鉛を構成する有機酸としては
炭素数1以上でカルボキシル基を1個以上有するものは
いずれも使用できる。具体例として、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、炭素数4以上のアルカン酸及びアルケン酸又
アルキン酸、マロン酸、クエン酸、アジピン酸、マレイ
ン酸、シュウ酸、安息香酸、フタル酸、トリメリット
酸、サリチル酸、没食子酸、ナフテン酸等及びそれらの
異性体、更にそれらの置換誘導体が挙げられる。特に炭
素数12以上の脂肪酸が好ましく、例としてラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
が挙げられる。又、本発明に使用される(C) ハイドロタ
ルサイトとしては、以下の一般式(1)で表されるもの
は何れも使用できるが、一般式(1) AlxMyRz(OH)6・(a/n)A・mH2O (式中の、x 、y 、z はそれぞれ 0.6≦x ≦3、0≦y
≦3、0<z ≦2.4 の数であり、且つ y+z >0の数で
あり、a は0≦a ≦6の数であり、M は少なくとも一種
以上の1価の金属であり、R は少なくとも一種以上の2
価の金属であり、A はアニオンであり、n はアニオンA
の価数を表わし、m は0≦m ≦3の数である。)特に、
一般式(2)で表されるアルミニウムとマグネシウム及
び亜鉛を金属成分として有するハイドロタルサイトが好
ましい。一般式(2) AlxMg(z-k)Znk(OH)6・(a/2)(CO3)・mH2O (式中のx 、z はそれぞれ 0.6≦x ≦3、0<z ≦2.4
の数であり、m 及びa は同様に0≦m ≦3、0≦a ≦6
の数であり、更に、k は0≦k ≦1.2 の数である。又、
更に、これらのハイドロタルサイトはその取り扱い性を
改善するために、脂肪酸で表面を処理されていることが
望ましく、そのような脂肪酸としてはラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が例
示される。(C) 成分の内、アルミニウムとマグネシウム
及び亜鉛を金属成分として有するハイドロタルサイト、
酸化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛は特に好ましい物質で
ある。本発明における(C) 成分の添加量の範囲は、(A)
ポリアセタール樹脂 100重量部に対し、0.01〜10.0重量
部、好ましくは0.05〜5.0 重量部、特に好ましくは0.10
〜2.0 重量部である。
【0005】又、本発明に使用される(B) 酸化防止剤と
してはヒンダードフェノール類、例えば2,2'−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ヘキ
サメチレングリコール−ビス(3,5 −ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、テトラキス〔メ
チレン(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ
シンナメート)〕メタン、トリエチレングリコール−ビ
ス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート、1,3,5 −トリメチル−2,
4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−ベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−3−(4'−
ヒドロキシ−3',5' −ジ−t−ブチルフェノール)プロ
ピオネート、4,4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチ
ルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス−(6−t−
ブチル−3−メチル−フェノール)、ジ−ステアリル−
3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホ
ネート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−5−
メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニ
ルアクリレート、3,9 −ビス{2−〔3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5,5 〕ウンデカン等、ヒンダードア
ミン類、例えば4−アセトキシ−2,2,6,6 −テトラメチ
ルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6 −テ
トラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,
6,6 −テトラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,
6 −テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−
2,2,6,6 −テトラメチルピペリジン、4−シクロヘキシ
ルオキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリジン、4−フ
ェノキシ−2,2,6,6 −テトラメチルピペリジン、4−ベ
ンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−(フェニルカルバモイオキシ)−2,2,6,6 −テトラメ
チルピペリジン、ビス(2,2,6,6 −テトラメチル−4−
ピペリジル)オギザレート、ビス(2,2,6,6 −テトラメ
チル−4−ピペリジル)マロネート、ビス(2,2,6,6 −
テトラメチル−4−ピペリジル)アジペート、ビス(2,
2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6 −ペンタメチル−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリジ
ル)テレフタレート、1,2 −ビス(2,2,6,6 −テトラメ
チル−4−ピペリジルオキシ)エタン、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレン−1,
6 −ジカルバメート、ビス(1−メチル−2,2,6,6 −テ
トラメチル−4−ピペリジル)アジペート、トリス(2,
2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリジル)ベンゼン−1,
3,5 −トリカルボキシレート等がある。又、高分子量の
ピペリジン誘導体重縮合物、例えば、コハク酸ジメチル
・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6 −テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ〔(6
−モルフォリノ−S−トリアジン−2,4 −ジイル)〔2,
2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリジル〕イミノ〕−ヘ
キサメチレン〔(2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ〕〕等も有効であり、これらの少なくとも
一種又は二種以上を使用することができる。これらの中
でも、テトラキス〔メチレン(3,5 −ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナメート)〕メタン、トリエ
チレングリコール−ビス−3−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、3,
9 −ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1
−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5,5 〕ウンデカン、ポリ〔(6−モルフォリノ−S−
トリアジン−2,4 −ジイル)〔2,2,6,6 −テトラメチル
−4−ピペリジル〕イミノ〕−ヘキサメチレン〔(2,2,
6,6 −テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕〕は特
に好ましい物質である。本発明における(B) 成分の添加
量の範囲は、(A) ポリアセタール樹脂 100重量部に対
し、0.01〜5.0 重量部である。
【0006】上記(B),(C) 成分が配合される(A) ポリア
セタール樹脂とは、オキシメチレン基(-CH2O-)を主たる
構成単位とする高分子化合物で、ポリアセタールホモポ
リマー、オキシメチレン基以外に他の構成単位を少量含
有するポリアセタールコポリマー、ターポリマー、ブロ
ックコポリマーのいずれにてもよく、又、分子が線状の
みならず分岐、架橋構造を有するものであってもよい。
又、その重合度等に関しても成形可能な限り特に制限は
ない。
【0007】更に、本発明では(D) 成分としてホルムア
ルデヒド反応性アミノ基、アミド基、水酸基の一種以上
を有する物質が、亜鉛含有化合物及びハイドロタルサイ
トの効果を十分に発現させるための助剤として好適に使
用される。これは、ポリアセタール成形体は樹脂成形中
にホルムアルデヒドが酸化したギ酸をその中に一部包含
し、本願の亜鉛含有化合物及びハイドロタルサイトと反
応するため、それらが本来有する効果を弱める作用を抑
制するためである。そのようなホルムアルデヒド反応性
アミノ基、アミド基、水酸基の一種以上を有する物質と
は、メラミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミド及
びそれらのホルムアルデヒドとの重縮合物、ポリエチレ
ンイミン、ポリアリルアミン、アクリルアミドの単独重
合体、共重合体及び架橋重合体、ポリグリシン、ポリ
(β−アラニン)、ナイロン−3、ナイロン−6,6 、ナ
イロン−6,10、ナイロン−12、ポリエチレングリコー
ル、ポリグリセリン、グリセリン及びジグリセリンの脂
肪酸モノエステル、例えばグリセリンモノステアレー
ト、ジグリセリンモノステアレート、グリセリンモノイ
ソステアレート、ジグリセリンモノイソステアレート、
グリセリンモノパルミテート、ジグリセリンモノパルミ
テート、脂肪酸アミド、例えばエチレン−ビス(ステア
リルアミド)、ヘキサメチレン−ビス(ステアリルアミ
ド)、ビス(ステアロイルアミノエチル)セバシルジア
ミド等が例示され、その少なくとも一種又は二種以上を
使用できる。これらの中で、メラミン、メラミンとホル
ムアルデヒドの重縮合物、アクリルアミドの単独重合
体、共重合体及び架橋重合体、グリセリン及びジグリセ
リンの脂肪酸モノエステルが特に好ましい物質である。
かかる(D) 成分は、(A) ポリアセタール樹脂 100重量部
に対し0.01〜3.0 重量部、好ましくは0.05〜1.0 重量部
添加配合される。本発明に使用される各種添加物(B) 〜
(D) の量が規定範囲以下の場合は、十分な性能が得られ
ず、又、過剰に添加されると樹脂成形体の機械的物性を
損なうため好ましくない。
【0008】又、本発明のポリアセタール樹脂成形体に
は、必須ではないが、更にその目的に応じ、前述の酸化
防止剤、亜鉛含有化合物、ハイドロタルサイト、ホルム
アルデヒド反応性アミノ基、アミド基、水酸基の一種以
上を有する物質以外の有機及び無機金属含有化合物を一
種以上併用することもできる。本発明のポリアセタール
樹脂製水道回り部材には、更に公知の各種添加剤を配合
し得る。例えば、各種の着色剤、摺動性改良剤、離型
剤、核剤、帯電防止剤、耐候(光)安定剤、その他の界
面活性剤、各種ポリマー等である。また、本発明の目的
とする成形品の性能を大幅に低下させない範囲内である
ならば、公知の無機、有機、金属等の繊維状、板状、粉
粒状等の充填剤を1種または2種以上複合させて配合す
ることも可能である。このような無機充填剤の例として
は、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、ガラスビー
ズ、タルク、マイカ、白マイカ、ウォラストナイト、等
が挙げられるが、何等これらに限定されるものではな
い。又、本発明のポリアセタール樹脂成形品の調製は、
従来の樹脂成形品調製法として一般に用いられる公知の
方法により容易に調製される。例えば、各成分を混合
後、一軸または、二軸の押出機により、練り込み押出し
てペレット調製し、そのペレットを所定量混合(希釈)
して成形に供し、成形後に目的組成の成形品を得る方法
等、何れも使用できる。又、かかる成形品に用いられる
組成物の調製において、基体であるポリアセタール樹脂
の一部または全部を粉砕し、これをその他の成分を混合
した後、押出等を行うことは、添加物の分散性を良くす
る上で好ましい方法である。
【0009】本発明の樹脂成形体は、塩素水が弊害を引
き起こすと考えられる用途にはいずれも使用可能である
が、特に水道関連分野に好適に使用される。具体的な成
形品としては、少なくとも一部がポリアセタール樹脂成
形品から構成された水道関連機器として、水道メータ
ー、貯水槽、浄化槽、給湯器、浄水器、整水器、散水
器、洗面所付属機器、台所付属機器、浴室付属機器、ト
イレ付属機器、配管等であり、更に具体的な部品として
は、ギヤ、カム、レバー、プーリー、軸受け、シャー
シ、パッキン、ガスケット、給水管、継手、ノズル、シ
ャワーヘッド、浮玉、スピンドル、ガイド、こま、ボー
ルタップ、スクリーンメッシュ、吐水口、水栓、タン
ク、水受け容器等が挙げられる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
耐塩素水性の評価方法について説明すると、上記組成物
をASTM1号ダンベル型引張試験片に成形し、かかる成形
品を温度60℃及び濃度10ppm に調節された塩素水溶液中
に浸漬し、所定の時間間隔で取り出す。かかる処理を受
けた成形品を105 ℃にて3時間乾燥した後、成形品の重
量及び引張特性を測定した。全ての成形品について、こ
の処理前に重量を測定しておき、処理前後の重量差から
次式を用いて塩素水溶液処理後の重量保持率を計算し
た。又、同様に処理前後での引張強度から引張強度保持
率を計算した。
【0011】
【数1】
【0012】実施例1〜11及び比較例1〜7 ポリアセタール共重合体100 重量部に、に表1に示した
酸化防止剤、亜鉛含有化合物及び/又はハイドロタルサ
イト、更に、ホルムアルデヒド反応性アミノ基、アミド
基、水酸基の一種以上を有する物質を表1に示した割合
で添加混合し押出機にてペレット状の組成物を得て上記
評価を行った。結果を表1に示す。又、比較のため、表
1に示すように、酸化防止剤、又は亜鉛含有化合物及び
/又はハイドロタルサイトを添加しない場合、本発明の
規定以外の化合物を添加した場合等について、実施例と
同様にしてペレット状の組成物を調製し、上記評価を行
った。結果を表1に示す。又、使用した酸化防止剤、亜
鉛含有化合物、ハイドロタルサイト、ホルムアルデヒド
反応性アミノ基、アミド基、水酸基の一種以上を有する
物質は以下の通りである。 注−1.酸化防止剤 b−1:トリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオネート〕 b−2:ポリ〔(6−モルフォリノ−S−トリアジン−
2,4 −ジイル)〔2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピペリ
ジル〕イミノ〕−ヘキサメチレン〔(2,2,6,6 −テトラ
メチル−4−ピペリジル〕イミノ〕) 注−2.亜鉛含有化合物 c−1:酸化亜鉛 c−2:炭酸亜鉛 注−3.ハイドロタルサイト c−3:水酸化ナトリウム39.17gと炭酸ナトリウム11.1
6gとを攪拌下に水1.0リットルに加えて加温する。次い
でMg/Alのモル比が2.0 、 NH3/Alのモル比が0.35とな
るように塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化ア
ンモニウム溶液を徐々に注加し、pH=10.2の反応スラリ
ーを得た。更に攪拌下に40〜90℃の温度で約10〜20時間
反応を行い、これにステアリン酸、約3.3gを加え、攪拌
下に表面処理を行った。次いで濾過、水洗し、70℃にて
乾燥させ、小型のサンプルミルで粉砕することにより得
た合成ハイドロタルサイト c−4:(Mg+Zn)/Alのモル比が2.25、 MgCl2:ZnCl
2 =9:1、NH3 /Alのモル比が0.14、とする以外はc
−3と同様の方法で調製した合成ハイドロタルサイト 注−4.ホルムアルデヒド反応性基を有する物質 d−1:メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物 d−2:ポリアクリルアミド d−3:グリセリンモノステアレート 注−5.その他の安定剤 d’−1:12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上の説明及び実施例にて明らかな如
く、従来の方法に基づくポリアセタール樹脂組成物から
なる成形体では20日で成形体重量保持率が95%あるいは
それ以下に低下してしまうにもかかわらず、本発明の樹
脂組成物からなる成形品は濃度10ppm の塩素水中に浸漬
したとき、60℃で60日経過後も成形体重量保持率95%以
上を示しており、上述の如き各種用途に好適に用いられ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ポリアセタール樹脂 100重量部に、 (B) 酸化防止剤0.01〜5.0 重量部及び (C) 亜鉛含有化合物及びハイドロタルサイトから選ばれ
    た一種以上の金属含有化合物0.01〜10重量部を添加配合
    した組成物を成形してなる、濃度10ppm の塩素水中に60
    ℃で60日間浸漬したときの成形体の重量保持率が95%以
    上であることを特徴とするポリアセタール樹脂製水道回
    り部材。
  2. 【請求項2】(B) 酸化防止剤が、ヒンダードフェノール
    類及びヒンダードアミン類の中から選ばれた一種以上で
    ある請求項1記載のポリアセタール樹脂製水道回り部
    材。
  3. 【請求項3】(C) 金属含有化合物が、亜鉛を含有するハ
    イドロタルサイト、酸化亜鉛、水酸化亜鉛及び炭酸亜鉛
    の中から選ばれた一種以上である請求項1又は2記載の
    ポリアセタール樹脂製水道回り部材。
  4. 【請求項4】該ポリアセタール樹脂成形体が、更に(D)
    ホルムアルデヒド反応性アミノ基、アミド基、水酸基の
    一種以上を有する物質の中から選ばれた一種以上を(A)
    ポリアセタール樹脂 100重量部に対し0.01〜3.0 重量部
    配合した組成物を成形したものである請求項1〜3の何
    れか1項記載のポリアセタール樹脂製水道回り部材。
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Cited By (4)

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