JPH07149443A - 像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーの像記録装置に対する要求、特に用
紙供給装置に対する各種の要求仕様（希望段数）に対
し、すべて対応し得るような柔軟性に富んだ像記録装置
を提供する。 【構成】 転写紙の搬送部を１つの給紙ユニットとして
構成し、これを装置本体ユニットに必要段数だけ付加し
て行くことにより、希望段数の搬送部を有した像記録装
置を得るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は給紙ユニットのモジュー
ル化を計り、電子写真プロセスを用いて記録紙上に像記
録を行うようにした像記録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真プロセスを用いた像記録
装置は、１機種毎にそれぞれ固定した仕様に基づいて設
計され、商品として提供されている。多数機種の設計・
生産の過程で、技術の標準化や部品の共通化も進んでは
いるが、基本的には１機種毎に相異している。メーカー
にとっては、新製品の増大はアフターサービス等に必要
とする管理部品種数の増大であり、それを抑制するため
には過去に商品化された機種のサポートを停止してしま
う必要がある。例えば７年間は修理用部品としてストッ
クしておくべきものを、５年或いは３年程度で打切って
しまい、ユーザーには新機種に買い替えてもらうといっ
た方法である。しかしこの方法はユーザーから不評を買
う場合が多い。また従来の方法による場合のユーザーに
対する問題としては、仕様が予め決められた像記録装置
しか入手できないので、ユーザーは自分の要求に完全に
合致した仕様の像記録装置を購入することができないと
言うことが挙げられる。ユーザーにできることは、自分
の要求に“可能な限り近い”商品を手に入れることだけ
である。結局ユーザーは仕様上不満な商品で我慢する
か、余分に金を出して必要以上の仕様の商品を購入する
しかない。

【０００３】多種類の紙サイズまたは紙色等の転写紙を
使用する像記録装置には従来図１（ａ）に示すような本
体内蔵タイプと、図１（ｂ）に示すような本体外付けタ
イプとがあった。何れもカセットＣ内に夫々異なる種類
の転写紙を内蔵させて、その装着したカセット数の転写
紙を選択的に使用してコピーを行うようにしたものであ
る。

【０００４】本体内蔵タイプにあっては、像記録装置本
体Ｂ１の大きさは転写紙供給部分に依存してしまい段数
をふやすと無用な部分まで大きくする必要がある。また
２段タイプのものは３段に変更することができないとい
う柔軟性に欠けたところがある。

【０００５】また本体外付けタイプは、像記録装置本体
Ｂ２と共に架台Ｂ３が用いられるためデスクトップ装置
には用いられない。また３段タイプのものは４段に変更
することができないという柔軟性に欠けたところがあ
る。

【０００６】このように両タイプとも柔軟性に欠け、ユ
ーザーの要求仕様を充分満足するものではない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
課題の少なくとも一つを解決すべくなされたもので、ユ
ーザーの像記録装置に対する要求、特に用紙供給装置に
対する各種の要求仕様（希望段数）に対し、すべて対応
し得るような柔軟性に富んだ像記録装置を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
しようとするもので、本発明は像信号を発生し、該像信
号を受けて中間像担持体に像を形成する像形成部を有す
る装置本体ユニットには、本体下面に外部に開口した転
写紙受入口が設けられ、転写紙収納部と該転写紙収納部
の転写紙を分離搬送する紙搬送部を有する給紙ユニット
には、下面に転写紙受入口と上面に転写紙排出口とをつ
なぐ給紙通路が設けられ、最上位に前記装置本体ユニッ
トとして、縦に重なった状態で複数の前記給紙ユニット
が離脱可能に結合され、下位にある前記給紙ユニットか
らは、転写紙が前記給紙通路を通して前記像形成部の転
写位置に給紙するよう構成したことを特徴とする像記録
装置を提供するものである。

【０００９】即ち本発明は転写紙の搬送部を１つの給紙
ユニットとして構成し、これを装置本体ユニットに必要
段数だけ付加して行くことにより、希望段数の搬送部を
有した像記録装置を得るようにしたものである。

【００１０】

【実施例】本発明による像記録装置の１実施例を図２に
示す。

【００１１】10は本発明の像記録装置１におけるその母
体とも言うべき装置本体ユニットであって該装置本体ユ
ニット10には所定の転写紙を積層して収納した給紙カセ
ットＣ１が装着されていて、該転写紙は搬送ベルト11に
よって１枚宛搬送されるとガイド板12に沿って表裏反転
しガイド部14に搬送される。

【００１２】次いで、前記転写紙はレジストローラ15に
よってタイミングを調整されて既に原稿のトナー画像を
担持した中間像担持体16に給送され、紙面上に原稿のト
ナー像を転写し、定着されたのち装置本体ユニット10の
外部に設けた排紙トレイ19上に排出されてコピーサイク
ルを終了するようになっている。

【００１３】また前記装置本体ユニット10にはその底面
部に開口した転写紙の給紙通路たるガイド部13が設けら
れていて、該ガイド部13に下部より搬入された転写紙も
前記ガイド板12の背面を通過して前記ガイド部14に導か
れ、前記給紙カセットＣ１より搬出された転写紙と同様
にレジストローラ15によって中間像担持体16へと給送さ
れるようにもなっている。

【００１４】かかる装置本体ユニット10に対して前記給
紙カセットＣ１と異なるサイズあるいは紙質の転写紙を
収納し得る転写紙収納部たる給紙カセットＣ２，Ｃ３，
Ｃ４等と、それらに収納した転写紙を各自で搬出する機
能を備えた転写紙搬送部とを併せ持った給紙ユニット2
0，30，40等が用意されている。

【００１５】該給紙ユニット20，30，40等には、前述し
た如く給紙カセット20，30，40の他に転写紙搬送部とし
ての搬出ベルト21，31，41、ガイド板22，32，42と搬送
ローラ24，34，44、さらに底面部に開口した給紙通路た
るガイド23，33，43をそれぞれ備えていて、かつそれぞ
れの上面に備えた連結部材25，35，45によって前記装置
本体ユニット10に対しあるいは給紙ユニット間で相互に
接続固定されるようになっている。

【００１６】さらに前記給紙ユニット20，30，40等に
は、それぞれに動力源としての駆動モータ、転写紙の存
否やジャム検知のためのセンサとそれらの作動や警告を
コントロールするための制御部および前記装置本体ユニ
ット10との通信手段と、さらにそれらに直流電源を供給
するためのトランス、整流器から成る電源変換装置とが
設けられている。

【００１７】かかる給紙ユニット20，30，40等を図２に
示す如く、それぞれの連結部材25，35，45によって積み
重ねた状態にて前記装置本体ユニット10の底面に接続固
定し、それぞれコネクタ18，28，38によって電源を接続
すると、前記装置本体ユニット10に設けた操作盤を扱う
ことにより該装置本体ユニット10に対し、前記給紙ユニ
ット20，30，40等に収納した転写紙を任意に選択して搬
出、搬送されることが可能となっている。

【００１８】すなわち、例えば前記操作盤において給紙
カセットＣ３に収納した転写紙を選択した場合、コピー
釦を押すと前記装置本体ユニット10においては原稿面の
露光走査と中間像担持体16に関するトナー像の形成プロ
セス作用が開始され、他方前記給紙ユニット30において
は搬送ベルト31と搬送ローラ34の回転と、さらに中間に
位置する前記給紙ユニット20の搬送ローラ24の回転が開
始される。

【００１９】従って、前記給紙ユニット30においては、
給紙カセットＣ30の転写紙は、その最上位のものが搬出
ベルト31によって搬出されるとガイド板32に沿って上方
に向い搬送ローラ34によって給紙ユニット30の上方外部
へと搬送されるが、その位置には前記給紙ユニット20に
おけるガイド部23が開口しているので転写紙は該ガイド
部23を通過し搬送ローラ24によって、さらに前記装置本
体ユニット10のガイド部13へと搬送される。

【００２０】かくして、給紙カセットＣ３の転写紙は前
記給紙カセットＣ１における転写紙と同様に、レジスト
ローラ15によってタイミングを調整された上で前記中間
像担持体16によってトナー画像の転写を受けることとな
る。

【００２１】また前記給紙カセットＣ３に替わって前記
給紙カセットＣ２あるいはＣ４を選択した場合において
も、前記操作盤からの通信によって前記給紙ユニット20
あるいは40の転写紙搬送部が作動し、前例同様に転写紙
を前記中間像担持体16に給送してコピーが行われる。

【００２２】なお、各ユニット間の通信手段は、前記連
結部材25，35，45等を介してユニット相互の固定と同時
に接続することが可能であり、かつ各ユニットは図２に
示すよう例以外の接続順序あるいはさらにユニットを追
加して接続しても前記通信手段による信号伝達によって
装置本体ユニット10における操作盤を扱うだけで任意の
転写紙を搬出、給送して画像の転写を行うことが出来
る。

【００２３】図３は装置本体ユニット100に対して給紙
ユニット200，300，400等と給紙ユニット500，600，700
等を並列に接続固定し、より多くの給紙ユニットからの
転写紙をも矢示の方向から前記装置本体ユニット100に
給送して画像の転写を受けられるよう発展させた例で、
多種類の給紙ユニットを装着したにもかかわらず像記録
装置としての背丈が低く済む特徴を有するものである。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、複写の目的に沿った所定の転
写紙を多種類にわたって装着し得、しかも簡単な操作に
よって任意の転写紙を搬出して画像の転写を行うことの
できる頗る有用な像記録装置を提供することとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】一般の複写機における給紙カセット装置の概念
図である。

【図２】本発明の像記録装置の断面構成図である。

【図３】本発明の像記録装置の概念図である。

【符号の説明】

１ 像記録装置 10 装着本体ユニット 11，21，31，41 搬出ベルト 12，22，32，42 ガイド板 13，14，23，33，43 ガイド部 15 レジストローラ 16 中間像担持体 17 第２ガイド板 18，28，38 コネクタ 19 排紙トレイ 20，30，40 給紙ユニット 24，34，44 搬送ローラ 25，35，45 連結部材 Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，Ｃ４ 給紙カセット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 像信号を発生し、該像信号を受けて中間
   像担持体に像を形成する像形成部を有する装置本体ユニ
   ットには、本体下面に外部に開口した転写紙受入口が設
   けられ、 転写紙収納部と該転写紙収納部の転写紙を分離搬送する
   紙搬送部を有する給紙ユニットには、下面転写紙受入口
   と上面に転写紙排出口とをつなぐ給紙通路が設けられ、 最上位に前記装置本体ユニットとして、縦に重なった状
   態で複数の前記給紙ユニットが離脱可能に結合され、 下位にある前記給紙ユニットからは、転写紙が前記給紙
   通路を通して前記像形成部の転写位置に給紙するよう構
   成したことを特徴とする像記録装置。