JPH07149426A - フリーフローリフター - Google Patents

フリーフローリフター

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Publication number
JPH07149426A
JPH07149426A JP29882193A JP29882193A JPH07149426A JP H07149426 A JPH07149426 A JP H07149426A JP 29882193 A JP29882193 A JP 29882193A JP 29882193 A JP29882193 A JP 29882193A JP H07149426 A JPH07149426 A JP H07149426A
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JP
Japan
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tray
power
trays
lift
braking
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Application number
JP29882193A
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English (en)
Inventor
Tomomi Tanaka
知実 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフト機構において、搬送する物品の受渡し
タイミングを専有面積が増大せず簡易に調整できるよう
にする。 【構成】 複数のトレー4を駆動体5、6の各部に連結
支持することにより、各トレー4がリフト経路Eを順次
に繰り返し通過するように駆動し、リフト経路Eの所定
位置に達したトレー4にて物品1を他との間で受渡しす
るようにしたリフト機構Aを備え、駆動体5、6と各ト
レー4との連結支持部に、駆動体5、6から各トレー4
への駆動力の伝達を適宜切り離してトレー4を駆動体
5、6との間で滑らせる動力切り離し手段Hを設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工場内でワーク
を搬送するのに利用されるリフター、特にリフト経路に
てトレーを適宜停止してワークの受渡しタイミングを簡
易に調整することができるフリーフローリフターに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場における面積生産性のアップ
を目指して生産設備を階層化する傾向にあり、2階建
て、3階建ての工場が増加している。このため階層間で
ワークの搬送を行うリフターの重要度が高まっている。
【0003】図5は階層間でワークを搬送するのに従来
用いられているリフターの一例を示している。
【0004】このものは、図に示すように多数のトレー
4の両端部を駆動ロープ5、6の各部に連結支持して駆
動し、下部階層にある搬送コンベアBの端部から上部階
層にある搬送コンベアCの端部までのリフト経路Eを、
各トレー4が水平な姿勢で順次下方から上方へ通過する
ようにしたリフト機構Aを採用している。
【0005】図に示す例では、下部階層の搬送コンベア
Bによって搬送されてくるワーク1を各トレー4に受け
取ってリフト経路Eにて上部階層へ持ち上げ、上部階層
へ達したトレー4上のワーク1を上部階層の搬送コンベ
アCに渡して搬送されるようにしている。
【0006】このような搬送のために、下部階層の搬送
コンベアBによって搬送されるワーク1は、前後2つの
ストッパ3a、3bの適時な進退動作によってトレー4
への供給タイミングを制御され、一定の速度で駆動され
るトレー4に対し失敗なく渡される。
【0007】各トレー4上に渡されたワーク1は、上部
階層の搬送コンベアBの位置まで持ち上げられる都度、
この搬送コンベアBに渡され先へ搬送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のリ
フターでは、トラブル等により上下の階層の搬送コンベ
アB、Cにてワーク1の流れに違いが生じた場合、リフ
ト機構Aの動作速度をワーク1の流れが遅い側の搬送コ
ンベアBまたはCの搬送速度に合わせる必要があり、搬
送速度を調整しなければならない不便がある。
【0009】この調整を行わない場合は、リフト機構と
搬送コンベアB、Cとの間のワーク1を受渡しする部分
に過剰ワーク1を貯留しながら、ワーク1の流れにあっ
たタイミングでこれを受渡しするバッファを設けなけれ
ば、搬送の柔軟性を失うし、バッファを設けると搬送装
置が大型化し専有面積が大きくなってしまう。
【0010】本発明は上記従来のような問題を解消する
ことを課題とし、ワークの受渡しタイミングを専有面積
が増大せず簡易に調整することができるフリーフローリ
フターを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のフリーフローリ
フターは上記のような目的を達成するために、複数のト
レーを駆動体の各部に連結支持することにより、各トレ
ーがリフト経路を順次に繰り返し通過するように駆動
し、リフト経路の所定位置に達したトレーにて物品を他
との間で受渡しするようにしたリフト機構を備え、駆動
体と各トレーとの連結支持部に、駆動体から各トレーへ
の動力の伝達を適宜切り離してトレーを駆動体との間で
滑らせる動力切り離し手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0012】さらに、リフト経路に沿って固定ガイドを
設けるとともに、前記動力切り離し手段の動力切り離し
動作に連動して前記固定ガイドとの間で制動力を受ける
ように働く制動手段を各トレーに設けたものとすること
ができる。
【0013】この場合、動力切り離し手段と制動手段と
の連動に所定の遊びを与えるフローティング機構を設け
たものとするのが好適である。
【0014】前記各場合において動力切り離し手段は、
物品を受渡しする位置に進退できるように設けられたス
トッパーの進出や先行するトレーへの追いつきを検知す
る検知部を有し、この検知部の検知動作によって働くよ
うにしたものとすることができる。
【0015】
【作用】本発明のフリーフローリフターの上記構成で
は、リフト機構に有する複数のトレーが駆動体の各部に
連結支持されていることにより、リフト経路を順次に繰
り返し通過するように駆動されるので、リフト経路の一
部で受け取った物品を垂直搬送し、リフト経路の他の一
部でこれを他に渡すようなリフト動作を連続して行うこ
とができる。
【0016】特にこの場合、特定のトレーと駆動体との
連結支持部に設けられている動力切り離し手段を働かせ
て動力切り離し状態にすることにより、駆動体および他
のトレーを通常の駆動状態に保ちながら、前記特定のト
レーには駆動体の動力が伝達されず、駆動体との間で滑
りを生じるようになるので、特定のトレーのみを必要な
物品の受渡し位置に適宜停止させておいて、物品の受渡
しタイミングを自由に調整することができる。この特定
のトレーの停止によって後続のトレーが衝突するような
場合は、この後続のトレーをも同様にして停止させるよ
うにすることにより問題はなくなる。
【0017】停止させた前記特定のトレーおよび後続の
トレーは、動力切り離し手段の動力切り離し状態を解除
して通常の状態に戻すことにより、駆動体の動力が再度
伝達されるようになるので、いつでも通常の駆動状態に
復帰させることができる。
【0018】さらに、リフト経路に沿って設けられる固
定ガイド、および各トレーに設けられ、前記動力切り離
し手段の動力切り離し動作に連動して前記固定ガイドと
の間で制動力を受けるように働く制動手段を有する構成
であると、動力切り離し手段を働かせて特定のトレーお
よび後続のトレーを動力切り離し状態にしたとき、これ
らトレーに有する制動手段が前記動力切り離し動作に連
動して、リフト経路に沿って設けられた固定ガイドとの
間で制動力を受けるように働くので、駆動体との間で滑
りを生じる状態となった特定のトレーおよび後続のトレ
ーを自動的に即時に停止させることができるし、動力切
り離し手段が動力切り離し状態を解除されるのに連動し
て制動手段は固定ガイドとの間で制動力を受ける状態を
解除されるので、動力伝達状態に戻った特定のトレーお
よび後続のトレーの停止状態を自動的に即時に解除して
再度の駆動を邪魔しないようにすることができる。
【0019】この場合、動力切り離し手段と制動手段と
の連動に所定の遊びを与えるフローティング機構を設け
た構成であると、フローティング機構によって与えられ
る所定の遊びの範囲で、動力切り離し手段の動力切り離
し動作および動力切り離しの解除動作と、これに連動し
た制動手段の制動動作および制動解除動作とのずれを吸
収することができるので、これらの動作ずれによって各
部に損傷や故障が生じるようなことを解消し、トレーの
駆動、停止、再駆動を円滑にすることができる。
【0020】前記各場合において動力切り離し手段が、
物品を受渡しする位置に進退できるように設けられたス
トッパーの進出や先行するトレーへの追いつきを検知す
る検知部を有し、この検知部の検知動作によって働く構
成であると、ストッパーを進出させることによりこれを
検知部が検知して物品の受渡し位置にトレーを自動的に
停止させられるし、後続のトレーが先行するトレーに追
いついたときこれを検知部が検知して後続のトレーを先
行するトレーの直ぐ後に自動的に停止させることができ
る。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例としてのフリーフロー
リフターにつき、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0022】本実施例のフリーフローリフターは、図1
に示すように多数のトレー4の両端部を駆動体である駆
動ロープ5、6の各部に連結支持して駆動し、下部階層
にある搬送コンベアBの端部から上部階層にある搬送コ
ンベアCの端部までのリフト経路Eを、各トレー4が水
平な姿勢で順次下方から上方へ通過するようにしたリフ
ト機構Aを有し、前記の従来例と同様に下部階層の搬送
コンベアBによって搬送されてくる搬送物品であるワー
ク1を各トレー4に受け取ってリフト経路Eにて上部階
層へ持ち上げ、上部階層へ達したトレー4上のワーク1
を上部階層の搬送コンベアCに渡して搬送される場合を
示している。
【0023】下部階層の搬送コンベアBによって搬送さ
れるワーク1は、前後2つのストッパ3a、3bの適時
な進退動作によってトレー4への供給タイミングを制御
され、一定の速度で駆動されるトレー4に対し失敗なく
渡される。
【0024】各トレー4上に渡されたワーク1は、上部
階層の搬送コンベアCの位置まで持ち上げられる都度、
この搬送コンベアCに渡され先へ搬送される。
【0025】駆動ロープ5、6は同じ長さを持ち同速度
で駆動されることによって、各トレー4をリフト経路E
にて水平な姿勢を保って下方から上方へ通過させること
ができる。しかし、図1に示すように駆動ロープ6を駆
動ロープ5よりもやや細長く張設することによって、リ
フト経路Eを経た後下降されてリフト経路Eの下部へ戻
るリターン経路Fにてトレー4が傾斜姿勢となるので、
リターン経路Fでの専有面積をトレー4の平面寸法より
も小さくすることができる。
【0026】本実施例では特に、リフト機構Aの駆動ロ
ープ5、6と各トレー4との連結支持部Gに、駆動ロー
プ5、6から各トレー4への駆動力の伝達を適宜切り離
してトレー4を駆動ロープ5、6との間で滑らせる動力
切り離し手段Hを設けるとともに、リフト経路Eに沿っ
た固定ガイド13を設け、前記動力切り離し手段Hの動
力切り離し動作に連動して前記固定ガイド13との間で
制動力を受けるように働く制動手段Iを各トレー4に設
けてある。
【0027】動力切り離し手段Hは図2、図3に示した
ように、駆動ロープ5、6にトレー4を連結支持する連
結基体10を有している。この連結基体10はトレー4
とヒンジピン11によって連結されるとともに、駆動ロ
ープ5、6とは遊びを持って嵌まり合い、この嵌まり合
い部分とトレー4との連結部との間に検知棒9が上下摺
動できるように縦通されている。
【0028】連結基体10の検知棒9が縦通している部
分のまわりの溝10a内に、駆動ロープ5、6との嵌ま
り合い部に先端が臨むクランプアーム対14が設けら
れ、これらクランプアーム対14が中央部を支点として
開閉できるように連結基体10の一部にピン15によっ
て枢支してある。
【0029】クランプアーム対14の尾端間にはばね1
6を働かせてクランプアーム対14の先端が開いた状態
を保つように付勢し、前記先端は連結基体10が嵌まり
合っている駆動ロープ5、6の両側に位置するようにな
っている。このクランプアーム対14はばね16に抗し
て閉じ方向に動作されると、先端間で駆動ロープ5、6
を図3に示すようにクランプして駆動ロープ5、6と連
結基体10とを一体化することができ、駆動ロープ5、
6の動力が連結基体10を介してトレー4に伝達される
ようにする。これによりトレー4は駆動ロープ5、6に
よってこれと同速度で駆動される。またクランプアーム
対14は前記閉じ力から解放されるとばね16によって
即時に開かれて先端での駆動ロープ5、6のクランプを
解除するので、駆動ロープ5、6と連結基体10との前
記一体化が解かれ、駆動ロープ5、6に対し連結基体1
0が滑りを生じて動力の伝達を受けず、自由に停止させ
られる状態になる。
【0030】そこで、リフト機構Aにおけるリフト経路
Eでのワーク1の受渡しを行う、例えば図1に示す搬送
コンベアBからのワーク受け取り位置と、搬送コンベア
Cに対するワーク渡し位置に、前記検知棒9の進行経路
に対し進退することができるストッパ8a、8bを設
け、進出されているストッパ8a、8bに検知棒9が当
接してこれを検知したときの動きを利用して、クランプ
アーム対14がクランプ状態からクランプ解除状態に切
り換えられるようにしてある。
【0031】これによって、ストッパ8a、8bをソレ
ノイド等を利用した電気的な制御によりワーク1の実際
の流れに応じて進出させるだけで、前記ワーク受け取り
位置およびワーク渡し位置に到達したトレー4を駆動ロ
ープ5、6の動力から切り離して図1に示すように停止
させて置き、搬送コンベアBからのワーク1の受け取り
タイミングや、搬送コンベアCへのワーク1の渡しタイ
ミングを自動的に調整することができる。
【0032】検知棒9は図2に示すように、ばね17の
付勢によって最上動位置に保たれるが、前記ストッパ8
aまたは8bに当接したとき連結基台10に対しばね1
7に抗して図1にしてあるように下動され、ストッパ8
aまたは8bを検知する。検知棒9はストッパ8aまた
は8bを検知していない最上動位置にてクランプアーム
14の尾端部に設けたカムフォロア14aを図3に示す
ようにカム溝9aにて外方へ押圧してクランプアーム1
4を閉じ状態に保ち、駆動ロープ5、6をクランプした
動力伝達状態に安定させている。
【0033】また、前記のように検知棒9がストッパ8
aまたは8bを検知するとき、検知棒9は連結基体10
に対しばね17に抗して下動され、カム溝9aのカムフ
ォロア14aとの接触位置が変化することによりカム溝
9aによるカムフォロア14aの外方への押動を解除す
るので、クランプアーム14はばね16の付勢によって
先端を開かれるように動作して駆動ロープ5、6に対す
るクランプ状態を解き、連結基体10を駆動ロープ5、
6との間の動力切り離し状態に自動的に切り換える。
【0034】このほか、先行するトレー4が例えばスト
ッパ8aの進出によって図1のワーク受け取り位置に停
止されている状態で、後続のトレー4が駆動ロープ5、
6によって駆動されてきてこれに追いつき、後続のトレ
ー4に係る検知棒9が当接するときも、検知棒9は、ス
トッパ8aまたは8bに当接した場合と同様に先行する
トレー4を検知して連結基体10に対し下動されるの
で、この後続のトレー4の動力切り離し手段Hを動力切
り離し状態に自動的に切り換えるので、先行するトレー
4が再度駆動されるまで、自動的に停止されるようにす
ることができる。
【0035】したがって、トレー4がワーク1の実際の
流れの状態に合わせるために、リフト経路Eのワーク受
け取り位置およびワーク渡し位置に停止させられても、
後続のトレー4との干渉によってトラブルが生じるよう
なことを回避することができる。
【0036】制動手段Iは図2に示すように、固定ガイ
ド13に対向するように連結基台10の一部として設け
られ、前記検知棒9が縦通していてこれが前記ストッパ
8aまたは8bや先行するトレー4を検知したときの下
動時に、前記動力切り離し手段Hが動力切り離し状態に
切り換えられるのに連動して固定ガイド13をクランプ
し、固定ガイド13との間で制動力を受けるようにして
ある。
【0037】具体的には、前記連結基体10に対しばね
18により連結された補助基体19を有し、この補助基
体19の溝19a内に、動力切り離し手段Hのクランプ
アーム対14と同様なクランプアーム対20を図2、図
4に示すように設けてある。
【0038】しかし、クランプアーム対20の検知棒9
の下動による開閉動作は、クランプアーム対14のそれ
とは逆の関係となるようにしてある。詳細には、クラン
プアーム対14の各アームがクロスし合わないように枢
支しているのに対し、クランプアーム対20は図4に示
すように、各アームがクロスし合うようにピン11によ
り枢支して設けられ、ばね22により閉じ状態を保つよ
うに付勢されるが、検知棒9が連結基体10および補助
基体19に対し上動位置にあることにより、カムフォロ
ア20aをカム溝9bにより外方へ押動されて開き状態
に保たれるようにしてある。
【0039】これにより、動力切り離し手段Hのクラン
プアーム対14は通常、閉じ状態に保たれて動力伝達状
態にあるのに対し、制動手段Iのクランプアーム対20
は開き状態にあって、固定ガイド13を図4に示すよう
にクランプしておらず、固定サイド13との間で何の制
動力も受けないので、トレー4が駆動ロープ5、6によ
って駆動されるのを邪魔しない。
【0040】検知棒9が前記ストッパ8a、8bおよび
先行するトレー4を検知したときの下動によって動力切
り離し手段Hが動力切り離し状態となり、駆動ロープ
5、6の動力から切り離される動作に連動して、制動手
段Iのクランプアーム対20はカムフォロア20aのカ
ム溝9bとの接触位置が変化することにより外方への押
圧を解除され、ばね22の付勢によって閉じ状態に復帰
される。
【0041】これによりクランプアーム対20は図4に
示す非クランプ状態から、固定ガイド13を先端間にク
ランプする状態に切り換わり、この固定ガイド13との
間で制動力を受けるようになるので、前記動力切り離し
状態となったトレー4をその場へ即時に停止させること
ができる。
【0042】したがって、ストッパ8aまたは8bで規
正される所定の位置あるいは先行するトレー4に対する
後続のトレー4の追いつき位置に、トレー4を確実に停
止させ、またこの停止状態を安定に保つことができる。
【0043】一方、検知棒9がストッパ8a、8bおよ
び先行するトレー4との当接を解かれたときは、ばね1
7の付勢によって連結基体10および補助基体19に対
し上動するので、動力切り離し手段Hのクランプアーム
対14が閉じ状態に復帰して駆動ロープ5、6によりト
レー4が再度駆動されるようになるのに連動して、制動
手段Iのクランプアーム対20は開かれて固定ガイド1
3のクランプ状態を解くので、前記トレー4の再度の駆
動をいささかも邪魔せず、円滑に駆動されるようにす
る。
【0044】さらに、前記連結基体10と補助基体19
との間に働かせたばね18は、動力切り離し手段Hと制
動手段Iとの連結基体10と補助基体19との検知棒9
上での相対移動を可能として、切り離し手段Hおよび制
動手段Iの前記連動状態に所定の遊びを与えるフローテ
ィング機構をなし、このばね18によって与える所定の
遊びの範囲で、動力切り離し手段Hの動力切り離し動作
および動力切り離しの解除動作と、これに連動した制動
手段Iの制動動作および制動解除動作とのずれを吸収す
ることができるので、これらの動作ずれによって各部に
損傷や故障が生じるようなことを解消し、動作を円滑に
することができる。
【0045】本実施例では、検知棒9を設けて、ストッ
パや先行するトレーを検知しトレー4を自動的に停止さ
せられるようにしているが、これに限ることはなく動力
切り離し手段Hを人手によって操作しトレー4を停止さ
せるようにすることもできる。また、制動手段Iも必要
に応じて設ければよく、本発明に必須のもではない。
【0046】さらに動力切り離し手段Hや制動手段Iの
具体的構成は種々に設計することができる。さらに、ト
レー4を駆動する駆動機構も本実施例のものに限定され
ることはなく、既に知られる種々のものを採用すること
ができる。また、本実施例ではリフト機構Aはワーク1
を下方から上方に持ち上げる搬送形態を示したが、本発
明はこれに限らず上方から下方に持ち下げるような搬送
形態にも同様に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のフリーフローリフターによれ
ば、複数のトレーを駆動体によってリフト経路を順次に
繰り返し通過させて物品を垂直搬送し、所定の位置にて
物品の受渡しを行うのに、特定のトレーを駆動体との連
結支持部にて駆動体からの動力切り離し状態とするだけ
の簡易な動作で、駆動体および他のトレーを通常の駆動
状態に保ちながら、前記特定のトレーを駆動体との間で
滑らせて必要な物品の受渡し位置に適宜停止させ物品の
受渡しタイミングを物品の実際の流れに対応して自由に
調整でき、必要面積を増大することなく搬送の柔軟性を
確保することができる。また特定のトレーの停止によっ
て後続のトレーが衝突するような場合でも、この後続の
トレーをも同様に停止させるようにすることにより問題
はない。
【0048】しかも停止させた前記特定のトレーおよび
後続のトレーは、動力切り離し状態を解除することによ
り、いつでも駆動体の動力を受けて再度駆動されるよう
にすることができるので、物品の実際の流れに対応した
連続した搬送を阻害することはない。
【0049】さらに、特定のトレーおよび後続のトレー
を駆動体の移動動力が伝達されず駆動体に対し滑る状態
であるようにするのと連動してトレーに制動力が働くよ
うにすることにより、駆動体との間で滑りを生じる状態
となった特定のトレーおよび後続のトレーを自動的に即
時に停止させらるし、動力切り離し状態の解除に連動し
て前記制動も解除されて、動力伝達状態に戻った特定の
トレーおよび後続のトレーの停止状態を自動的に即時に
解除して再度の駆動を邪魔しないようにするので、特定
のトレーおよび後続のトレーの所定位置への停止と、再
駆動を確実に達成することができる。
【0050】この場合、動力切り離し動作およびこれの
解除と制動動作およびこれの解除との連動に所定の遊び
を与え、双方の動作のずれを吸収するようにすることに
より、これらの動作ずれによって各部に損傷や故障が生
じるようなことを解消し、動作を円滑にすることができ
る。
【0051】前記各場合において動力切り離し動作が、
物品を受渡しする位置に進退できるように設けられたス
トッパーの進出や先行するトレーへの追いつきを検知す
る動作によって行われるようにすることにより、特定の
トレーを所定の物品の受渡し位置に自動的に停止させら
れるし、先行するトレーに追いついた後続のトレーを先
行するトレーの直ぐ後に自動的に停止させられるので、
完全な自動搬送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのフリーフローリフタ
ーの使用状態を示す全体の概略構成図である。
【図2】図1のフリーフローリフターの動力切り離し手
段部および制動手段部を示す側面図である。
【図3】図2の動力切り離し手段部の横断面図および縦
断面図である。
【図4】図2の制動手段部の横断面図である。
【図5】従来のリフターの使用状態を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
4 トレー 5、6 駆動体 8a、8b ストッパ 9 検知棒 13 固定ガイド A リフト機構 B、C 搬送コンベア E リフト経路 G 連結支持部 H 動力切り離し手段 I 制動手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトレーを駆動体の各部に連結支持
    することにより、各トレーがリフト経路を順次に繰り返
    し通過するように駆動し、リフト経路の所定位置に達し
    たトレーにて物品を他との間で受渡しするようにしたリ
    フト機構を備え、駆動体と各トレーとの連結支持部に、
    駆動体から各トレーへの動力の伝達を適宜切り離してト
    レーを駆動体との間で滑らせる動力切り離し手段を設け
    たことを特徴とするフリーフローリフター。
  2. 【請求項2】 リフト経路に沿って固定ガイドを設ける
    とともに、前記動力切り離し手段の動力切り離し動作に
    連動して前記固定ガイドとの間で制動力を受けるように
    働く制動手段を各トレーに設けた請求項1に記載のフリ
    ーフローリフター。
  3. 【請求項3】 動力切り離し手段と制動手段との連動に
    所定の遊びを与えるフローティング機構を設けた請求項
    2に記載のフリーフローリフター。
  4. 【請求項4】 動力切り離し手段は、物品を受渡しする
    位置に進退できるように設けられたストッパーの進出や
    先行するトレーへの追いつきを検知する検知部を有し、
    この検知部の検知動作によって働くようにした請求項1
    〜3のいずれかに記載のフリーフローリフター。
JP29882193A 1993-11-30 1993-11-30 フリーフローリフター Pending JPH07149426A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075634A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Takuma Co Ltd 電極供給装置
CN109080778A (zh) * 2018-09-30 2018-12-25 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 一种用于渔船货物进出舱的提升装置
CN113213146A (zh) * 2021-05-27 2021-08-06 成都航空职业技术学院 一种抓取机构及升降式循环生产线

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