JPH07147U

JPH07147U - 携帯用正座補助具

Info

Publication number: JPH07147U
Application number: JP11439691U
Authority: JP
Inventors: 満臼井; 三夫斎藤; 栄太郎久保; 宏之西村
Original assignee: 満臼井
Priority date: 1991-12-26
Filing date: 1991-12-26
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【構成】ある厚さを有し、大きさが同じである長方形
の座板構成板の２から４枚を、２枚の場合は直接、３枚
の場合は、１枚と２枚組の間に板厚と同じ板をはさん
で、更に４枚の場合は、丁度、中央に板厚の２倍の板を
はさんで片面で接続し、収納時には、それらを折り畳ん
で、脚を兼ねる縦長の箱の中に収めることの出来ること
を特徴とするコンパクトな携帯用正座補助具。【効果】誰もが正座補助具を手軽に携帯でき、かつ、
組み立てや収納が簡単で、使用時に目立たず、座りごこ
ちも安定している。よって、正座を余儀無くされる場所
で、苦痛を感じること無く長時間、正座が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用の正座補助具の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術と本考案が解決しようとする課題】

従来の正座補助具は、座りごこちや安定性を重視しようとすれば大きくなって携帯性に欠け、逆に携帯性を重視しようとすれば、座りごこちや安定性に欠けるものであった。本考案は、これら、従来、相反する関係にあった課題を解決して、両者を両立させんとしたものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

正座補助具の座りごこちは、座板の大きさに左右されるが、大きな座板を一枚の板で作ると、携帯性を損なう。そこで本考案者らは、携帯時は、これを折り畳んで２〜４枚に重ね合わせことができ、かつ、正座用に使用したときも、座板の折り畳み部分が体の重みで折り曲がることのないよう座板に厚みを持たせ、更に、座板の接続方法に工夫を凝らすことにした。

【０００４】また、正座補助具の安定性は、脚と床との接触面積の広さに関係し、そこが丸かったり尖っていたりすると、面積がとれず、不安定になる。そこで本考案者らは、脚を角柱状にして安定した座りごこちが得られるようにした。

【０００５】更に携帯性に重要な要素として、全体の重量を軽くする必要があるが、本考案者らは、座板を、木製、プラスチック製、またはアルミ製とし、脚をアルミ製、薄いスチール板製、メッシュ加工したスチール製またはプラスチック成型物にすることで携帯に支障のない重さに抑えることにした。

【０００６】

【作用】

まず座板の構造と作用について述べる。図面は、本考案に係わる正座補助具を示し、図１は、座板構成板４枚のときを例にとって、脚を兼ねる収納箱の上に載せた時の斜視図である。番号１は、構成板の１枚を示し、番号２は、構成板を３枚または４枚としたとき、その間にはさむ補助板を示す。この補助板を用いることで、構成板が３枚または４枚でもコンパクトに折り畳むことが可能になる。この補助板の幅は、構成板３枚のときは板厚とほぼ同じ、構成板４枚のときは板厚のほぼ２倍必要である。本考案と同じ考えで構成板を５枚以上にも出来るが、そうしても構造が複雑化するだけで、コンパクト化には余り役立たない。番号３は、脚を兼ねる収納箱を示し、番号４は、各構成板間、構成板と補助板の間の接続部分を示す。この接続は、すべて座板の表面側で行う。図２は、座板の展開時の断面図、図３は、座板の折り畳み時の断面図である。

【０００７】第４図は、脚の上へ座板を拡げたときの状態を、また、第５図は、構成板４枚の場合の収納時の状態を上から見たものである。第４図で点線は、脚との位置関係を示す。構成板１枚の大きさを、たて１０〜１５ｃｍ、よこ４〜８ｃｍ程度にすれば、座板を拡げた時の大きさは、たて８〜１５ｃｍ、よこ２０〜２５ｃｍとなるから、快適な座りごこちを与えるに充分である。

【０００８】構成板の接続は、木製、金属製の場合、金属製の丁番を用いるとか、伸縮性のないナイロン布などを表面に張り付けるなどが考えられ、また、プラスチック製の場合は、構成板と丁番様の接続部を一体成型するなどが考えられるが、座った時の力に耐え得、かつ、折り畳み出来、さらに、座った時の邪魔にならない構造であれば、どんなものでも良い。

【０００９】正座補助具を組み立ててその上に座った場合の力は、板厚断面の上側の接続部では、板を拡げる方向に働き、断面下側では、板を互いに押し付ける方向に働く。板厚断面の下側にかかる力は、板に厚みを持たせることで受け止めることができるから、座板上に座っても接続部で折り曲ることが無い。よって、座板は、非圧縮性で一定の強度と厚みを有するものが要求される。木製でも良く、プラスチック成型物やアルミ製などの場合は、薄い板に、厚みを有すると同じ効果を持たせるため、縁取りを施しても良い。

【００１０】脚を兼ねる収納箱の大きさは、高さ１０〜１５ｃｍ、断面積は、構成板２枚の場合、板幅×板厚の２倍、構成板３枚の場合、（板幅＋板厚）×板厚の３倍、構成板４枚の場合、（板幅＋板厚）×板厚の４倍以上あれば良く、極めてコンパクトである。コンパクトであるから、軽い素材を選ぶことで全体の重量を２００〜３５０グラムに抑えることが出来る。

【００１１】座板と脚を組み立てた際の固定方法としては、座板の裏面に脚の上端がはまりこむような溝を掘るとか、座板の裏面と脚のどちらか一方に突起を、他方に突起を受ける窪みを準備すれば良い。脚を兼ねる箱にふたをして、そのふたに突起をつける方法もある。

【００１２】

【考案の効果】

本考案品は構造が簡単であるから、安価に製造できる上、組み立てや収納も極めて容易である。組み立ては、脚を兼ねる箱から抜き出して拡げ、その箱の上に乗せるだけであり、収納はその逆を行えば良いので、使用頻度の多い女子、老人の負担とならない。

【００１３】本考案品は、デザイン的にも優れたものである。携帯時は、その外観が一個の小さなたて長の箱であるから、正座補助具であることをうかがわせない。組み立

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】断面図座板の展開時の断面図を示す。

【図３】断面図座板の折り畳み時の断面図を示す。

【図４】平面図脚の上へ座板を拡げたときの状態を、上から見たもので
ある。点線は、脚との位置関係を示す。

【図５】平面図収納時の状態を上から見たものである。

【符号の説明】

番号１は、構成板の１枚を示し、番号２は、構成板を３
枚または４枚としたとき、その間にはさむ補助板、番号
３は脚を兼ねる収納箱、番号４は座板の接続部分であ
る。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ある厚さを有し、大きさが同じである長
方形の座板構成板の２から４枚を、２枚の場合は直接、
３枚の場合は、１枚と２枚組の間に板厚と同じ幅の板を
はさんで、更に４枚の場合は、丁度、中央に板厚の２倍
の幅の板をはさんで片面で接続し、収納時には、それら
を折り畳んで、正座補助具の脚を兼ねる箱の中に収める
ことの出来る携帯用正座補助具