JPH071002Y2 - 段ボールで作った携帯用座椅子

Info

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】花見、野球見物、などのとき用い
られる携帯用座椅子。

【０００２】

【従来技術】従来から段ボールを用いた携帯用の座椅子
は用いられているが、いづれも既製の組立てられたもの
であるために、携帯に不便であるだけでなく、製造コス
トも高いという問題点を残している。

【０００３】

【解決すべき課題】携帯のときコンパクトになり、現地
で簡単にかつ強固に組立てることのできる段ボール製座
椅子を得ること。

【０００４】

【技術的手段】積層した段ボールで作った上板１と下板
２とをその上端部で接着し、上板１には折線１ａに沿っ
て上板打抜き刃１ｂを設け、下板２には折線２ａの前方
に上板打抜き刃１ｂを挿入するための穴２ｈ１，２ｈ２
が穿けられている、段ボールで作った携帯用座椅子。

【０００５】

【作用】その上端部を接着した上板１と下板２とを折線
１ａ，１ｂで折曲し、上板２の打抜き刃１ｂを下板２の
穴２ｈ１，２ｈ２に挿入して、座椅子を組立てる。

【０００６】

【実施例】以下本考案の実施例について説明する。図面
において１は段ボールを積層して作った上板で、図２ａ
に上板１の下面が示されている。２は同じく段ボールを
積層して作った下板で、図２ｂにその上面を示す。

【０００７】図２ａにおいて、ａｄは接着部、１ａは上
板１の折線、１ｂは半円形の打抜き刃で、折線１ａに沿
って打抜かれる。上板１の長さＬ１は下板２の長さＬ２
より若干短い。またｈａは上板１、下板２の接着部ａｄ
に貫通して穿けられた手提げ穴である。

【０００８】図２ｂにおいてａｄは接着部、２ｂは下板
打抜き刃、２ｈ１，２ｈ２は上板１の打抜き刃１ｂを挿
入する穴、２ａは折線である。

【０００９】つぎに本考案携帯用座椅子の組立方法につ
いて説明する。図１，図３，図４に座椅子の組立てられ
た状態を示している。

【００１０】まづ上板１と下板２との接着部ａｄを接着
する。この際下板２の折線２ａと、上板１の折線１ａは
それぞれ、折曲される。

【００１１】そして上板１の打抜き刃１ｂは下板１の穴
２ｈ１，２ｈ２のいづれかに挿入される。

【００１２】一方下板２の打抜き刃２ｂは地面に突きさ
さり、、座椅子の位置が摺れないようにする。座椅子の
背もたれの傾斜を変えたいときは、上板１の打抜き刃１
ｂの挿入する穴２ｈ１，２ｈ２を代えればよい。

【００１３】このように組立てられた座椅子は上板１と
下板２の間に形成された断面３角形の空間Ｓにより、骨
格が形成され、人の体重を充分に支える。

【００１４】また人の尻が、上板１、下板２を圧接する
ので上板１の打抜き刃１ｂが穴２ｈ１，２ｈ２から外れ
ることがない。

【００１５】本考案の座椅子は携帯するときは、図５の
ように上板１の折線１ａの前方部分は上側に、下板２の
折線２ａの前方部分は下側に折畳まれる。前記したよう
にＬ１＜Ｌ２の関係であるので、下板２の前方部分は下
側に折り曲げられるので、携帯時、嵩張ることがない。

【００１６】

【考案の効果】背もたれが上板１と下板２との間に形成
される空間部Ｓで支持されるので、人の体重を支持する
強度が大きい。また人の尻の重さが上板１と下板２を圧
接するようにかかるので、打抜き刃１ｂが穴２ｈ１，２
ｈ２から外れることがなく安定が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案座椅子の組立時の斜視図、

【図２】ａ．上板１の下面図、

【図２】ｂ．下板２の上面図、

【図３】図１において上板１の折線１ａの前方を欠如
して示した斜視図、

【図４】図１ｆ４−ｆ４断面図、

【図５】折り畳んだときの側面図、

【符号の説明】

１：上板、１ａ：上板折線、１ｂ：上板打抜き刃、ｈ
ａ：手提げ穴、ａｄ：接着部、２：下板、２ａ：下板折
線、２ｂ：下板打抜き刃、２ｈ１：穴、２ｈ２：穴、Ｌ
１：上板の長さ、Ｌ２：下板の長さ、Ｓ：空間部。

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】積層した段ボールで作った上板１と下板
２とをその上端部で接着し、上板１には折線１ａに沿って上板打抜き刃１ｂを設け、下板２には折線２ａの前方に上板打抜き刃１ｂを挿入す
るための穴２ｈ１，２ｈ２が穿けられている、ことを特
徴とする段ボールで作った携帯用座椅子。
【請求項２】下板２の折線２ａに沿って下板打抜き刃
２ｂを設けた請求項１記載の携帯用座椅子。
【請求項３】下板２の長さＬ２を上板１の長さＬ１よ
り大きくした請求項１あるいは２記載の携帯用座椅子。