JP4693359B2 - 折り畳み式多機能家具 - Google Patents

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Description

本願発明は、板状の材料を使用して製造される折り畳み式多機能家具に関するものである。
板状材を使用した折り畳み式家具の一例として、特許文献1には段ボール製の携帯用座椅子が開示されている。
すなわちこの携帯用座椅子は、一端部(背もたれの上端部となる部分)を重ねて固着した上板と下板とを備えており、上板と下板との前後中途部に折り目線(ヒンジ部)を形成することによって座椅子の形態を構成可能とし、かつ、上板の折り目線の箇所に、当該上板を折曲げると下向きの突起となる部分を打ち抜きにて形成し、下板には、座椅子の形態に折り曲げた状態で前記下向き突起が嵌まる穴を形成したものである。
実公平7−1002号公報
ところで、従来において家具を折り畳み式にしているのは、格納(収納)や運搬に際して嵩張らないようにするためであり、従って、折り畳んだ状態から家具本来の形状に広げて使用するようになっている。
特許文献1の携帯用座椅子も同様であり、人が使用するのは上下の板を曲げて座椅子と成した状態のみである。すなわち、特許文献1を初めとした従来の折り畳み式家具は、折り畳んだ状態では家具は使用されることなく眠っているのであり、これでは資源を有効に利用しているとは言い難い。
そこで、従来において家具が折り畳まれた状態で使用されていない理由について更に考察するに、これは、家具に1つの用途(機能)しか求めていないからであり、更にその背景には、既存の家具をコンパクトに縮めるという目的に囚われた固定観念の存在が挙げられる。
もとより、従来の折り畳み式家具の有用性が否定される訳ではなく、それはそれで価値のあることである。しかし、ユーザーの要求が多様化し、斬新で面白みに溢れた折り畳み式家具への潜在的需要が高いと考えられる現在、従来のように不使用時のコンパクト化を主眼としたものでは、ユーザーの多様な要請に十分に応え得るとは言い難い。
本願発明は、このような現状に鑑みなされたもので、従来にない斬新な折り畳み式家具を提供することを目的とするものである。
ところで、多くの家具は板状の部材(又は部分)で構成されている。本願発明者たちはこの点に着目し、折り畳み式家具を複数枚のプレートで構成するにおいて、プレートに複数の機能を保持せしめることによって折り畳み式多機能家具を構成できると着想し、本願発明を完成させるに至った。
本願発明の折り畳み式多機能家具は、直列状に配置された少なくとも3枚のメインプレートを備えており、隣合ったメインプレートを互いに重なり合う方向に相対回動し得るようにヒンジ手段にて連結している。
そして、請求項1の発明では、展開状態では、床に敷いて人が座り得る敷物としての使用と、メインプレート群が上下に並ぶ姿勢に吊るして物品を掛け得るハンガーとしての使用とのうちの一方又は両方の使用が許容されており、更に、前記メインプレートの群を相対回動させて立体的家具と成した状態に保持する立体形状保持手段が設けられている。そして、以上の基本構成において、いずれかのメインプレートに、展開した状態でメインプレート群の並び方向と交叉した方向に延びる腕体を、前記いずれかのメインプレートに重なる方向に回動させ得るように連結している。
請求項2の発明では、請求項1における立体的家具は、前記腕体に、前記立体形状保持手段として、前記メインプレート群を相対回動させて立体的家具とした状態に保持する連結手段が設けられている。
請求項3の発明では、請求項1と同じ基本構成において、連続して延びる3枚のメインプレートを断面略コ字状の形態と成すことにより、スツール又は小テーブルと成すことが許容されており、略コ字状と成した状態で相対向した2枚のメインプレートのうち一方のメインプレートにおける左右両側縁に、展開した状態でメインプレート群の並び方向と交叉した方向に延びる腕体を、一方のメインプレートに重なる方向に回動させ得るようにヒンジ手段を介して連結している。
そして、略コ字状を成した状態で相対向した2枚のメインプレートのうち他方のメインプレートには、前記一方のメインプレートに向けて回動させた腕体の先端部が嵌入する長穴を形成しており、腕体の前部が前記長穴に嵌入した状態をストッパー手段(ロック手段といっても良い)で保持することにより、立体的家具の形状が保持されている。なお、請求項3の略コ字状には台形状も含んでいる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちの何れかにおいて、前記メインプレートの群のうち並び方向の端に位置したメインプレートに、展開した状態のメインプレート群をフック類に吊懸けできる引っ掛け手段が形成されている。
請求項5の発明では、請求項1〜4のうちの何れかにおいて、全体又は一部を、人と動物と乗り物とキャラクター類との中から選ばれた1つ又は複数のものに似せた形状に形成している。
本願発明に係る折り畳み式家具が従来の折り畳み式家具と本質的に相違するのは、展開した状態でも立体化した状態でも家具として使用できるということであり、これにより、従来にない斬新な折り畳み式家具を提供することができる。なお、展開した状態で敷物として機能させる場合は、表面を柔軟層で構成したり、メインプレートの全体を若干の弾性が備わった断面構造に形成したりするのが好ましい。
請求項2,3では、腕体は家具の立体形状保持手段として機能するが、本願発明では、腕体の存在によって家具全体を例えば人の形態に模すことも可能となり、このためデザイン的により斬新なものとして、面白みを発揮させることができる。
請求項4のように構成すると、展開状態で壁等に吊るして衣服等の物品を掛けるハンガーとして使用できるため、重宝である。また、前記したように例えば腕体を設けることによって人等の姿態に似せることが可能となるため、既存のハンガーらしからぬ面白みがある点でも優れている。
従来の折り畳み式家具においても表面に例えばキャラクターの姿態を印刷等にによって表示することは可能であるが、単なる表示のみでは面白味や意外性が十分とは言えない。
これに対して本願発明は、請求項5に記載したように、家具の全体又は一部の形状を人や動物等の姿態に似せることが可能であるため、家具に一種の遊び心を保持せしめて面白みに優れている。換言すると、本願発明の家具は、実用性に加えて面白みも備えているのであり、これにより、ユーザーの潤いのある暮らしの一助となり得るものである。なお、形状を人等に似せることに加えて、表面に何らかの造形を表示できることは言うまでもない。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).第1実施形態(図1〜図7)
図1〜図8では第1実施形態を示している。本実施形態は、座布団のような敷物と座椅子とスツール(以下、小テーブルも含む概念として使用する)とに使用できる雑貨のような折り畳み式多機能家具(以下「家具」と略す)Fに係るものである。
図1のうち(A)は展開した状態の平面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、図は座椅子を構成した状態の斜視図、図3は図2のIII-III 視断面図図4はスツールを構成した状態の斜視図、図5は図 V-V視断面図、図6は図5のVI−VI視断面図、図7は図6の VII-VII視断面図である。
図1から理解できるように、この家具Fは、端から順に、一列状に並ぶように配置された第1メインプレート1、第2メインプレート2、第3メインプレート3、第4メインプレート4、第5メインプレート5、第6メインプレート6を備えており、隣合ったメインプレートは互いに重なる方向に相対回動し得るように屈曲自在な蝶番部7を介して一体に連結されている。
第1〜第4のメインプレート1〜4と第6メインプレート6とは平面視四角形でかつ等しい幅寸法に設定されている一方、第5メインプレート5は、第6メインプレート6に向けて幅寸法が小さくなるように台形に形成されており、この傾斜状の側縁にフラップ8が屈曲自在な蝶番部を介して一体に連結されている。フラップ8は、第6メインプレート6に向けて幅寸法が小さくなる直角三角形状に形成されている。
第5メインプレート5には人の口と目とが表現されており、このため第5メインプレート5は人の顔を模している。この場合、口が第6メインプレート6の側に位置している。
第3メインプレート3のうち家具Fの長手方向に沿って延びる左右側縁には、メインプレートの群の並び方向と略直交した左右外側方向に向けて延びる腕体11が屈曲自在な蝶番部7を介して一体に連結されている。
腕体11は第3メインプレート3の左右側縁の長手方向に沿って中途部に連結されている。左右の腕体11は人の上肢を模した形状となしており、その先端部を構成する手状部分(手首より先の部分)12は、人指し指を伸ばすと共に親指12aを立てた「ピストル形」の形状としている。
この場合、親指12aが第1及び第2のメインプレート1,2の側に向けて立つように形成している。そして、第1メインプレート1には、第1〜第3のメインプレート1〜3を下向き開口の断面コ字状に折ったときに手状部分12の先端部(人指し指〜小指の部分)が嵌まる長穴13を形成している。長穴13は、第2メインプレート2と反対側に位置した部分が外側に広がる幅広部13aになっている。
そして、手状部分12の全幅をS1,手首部の幅寸法をS2し、長穴13の全長をS3,幅広部13aの長さをS4とすると、S1とS3とが略等しく、S4とS2とが略等しくなるように設定している(S3はS1よりも若干長くても良く、また、S4もS2より若干長くても良い)。従って、手状部分12は長穴13に挿脱自在であり、かつ、手首部は長穴13の幅広部13aに嵌め込むことが可能である。
図1(B)(C)に示すように、家具Fは、例えばダンボールのような基材14をフェルト地のような表皮材15で覆った構造になっている。基材14は各メインプレート1〜6毎に分離することなく連続しており、隣合ったメインプレート1〜6の連結箇所はヒンジ手段の一例としての蝶番部7になっており、この蝶番部7は、基材14をライン状に潰す等して薄肉化することによって形成されている。基材14をむき出しのままでも人は座り得るが、表皮材15で覆うと、座布団のような状態になってより好適であると共に、色彩や模様、質感を自由に選定できるので好ましい。
第5メインプレート5に目9や口10を形成する場合、当該第5メインプレート5を打ち抜くことによって形成しても良いし、表皮材15に縫い取りや刺繍等の加工を施すことによって表現しても良い。また、腕体11の先端部の小指〜中指を曲げた状態は表皮材15に縫い込みを施すことによって形成されており、従って、腕体11は全体として略同じ厚さになっている。
各パーツの寸法関係は以下の通りである。第1メインプレート1と第3メインプレート3との長さL1とL3とは同じ寸法でかつ第2メインプレート2の長さL2よりも長い寸法に設定している。また、第4メインプレート4の長さL4は、腕体11の付け根から第4メインプレート4までの間隔寸法L7と略同じ寸法に設定している。
また、第5メインプレート5の長さL5は第2メインプレート2の長さL2と略同じ寸法に設定しており、また、第6メインプレート6の長さL6は第4メインプレート4の長さよりも短い寸法になっている。また、フラップ8の短辺の長さL8は、第4メインプレート4の長さL4よりもやや短い寸法に設定している。
以上の構成において、家具Fは図1のように展開した状態で床に敷くことにより、人が座る座布団のような敷物に使用することができる。そして、人の上肢に似せた腕体11や人の顔に似せた第5メインプレート5の存在によってきわめて斬新なデザインになっており、このためユーザーに面白みを与えることができる。
図2に示すように、第4メインプレート4と第5メインプレート5とを第3メインプレート3の側に向けて折ると共に、第6メインプレート6を第4メインプレート4の側に折ることにより、座椅子として使用することができる。
この場合、フラップ8を第5メインプレート5の裏側に折り込んで、第4メインプレート4と第6メインプレート6とで挟み込む(すなわち、フラップ8の端面を第4メインプレート4との広巾面に当てる)ことにより、第5メインプレート5を傾斜させた立体形状が保持されると共に、強度を確保することができる。もちろん、第5メインプレート5の傾斜角度は好みに応じて設定できる。
本実施形態では、第6メインプレート6を第3メインプレート3に安定して重ねることにより、座椅子の形態を保持している。換言すると、第6メインプレート6が、座椅子形状保持手段を担っている。
家具Fを座椅子の形態に折り曲げると、第5メインプレート5は目9で口10が下になり、このことと、第5メインプレート5と腕体11とが近づくこととにより、家具Fは全体として人が仰向けに寝た姿勢に似た形態になる。このため、家具Fは全体として人型玩具のような形態を成すことになって、室内装飾的機能も発揮し、人に抜群の面白味を与えることができる。なお、第1メインプレート1と第2メインプレート2とを山形に折ることによって座椅子となすこともできる。
図4に示すように、第1〜第3メインプレート3をコ字状に曲げると共に、腕体11を倒してその先端部を長穴13に挿入することにより、スツール(腰掛け式椅子)を構成することができる。そして、図5〜図7に示すように、スツール(或いは棚付き小テーブル)としての形態が保持されている
腕体11は手首部分12bまで長穴13に完全に挿入され、かつ、手首部分12bはずらし移動にて長穴13の幅広部13aに嵌まっている。従って、腕体11は上下動不能に保持されており、かつ、親指部12aの存在により、腕体11は抜け不能に保持されている。従って、親指部12aは腕体11を第1メインプレート1に連結した状態を保持するストッパー手段となっている。
そして、スツールに構成した状態で、第5メインプレート5は左右腕体11の上部間に位置しており、このため、左右の腕体11はその手首部12bが長穴13の幅広部13aに嵌まった状態が保持されている。かつ、第6メインプレート6が腕体11の上方において第1メインプレート1の内面に重なっており、このため、腕体11は抜け不能に保持されている。このように、腕体11と長穴13と第5及び第6メインプレート5,6とが共同して、家Fの立体形状を保持している。
スツール(或いは棚付き小テーブル)としての組み立て(折り込み)は、第2メインプレート2と第3メインプレート3とをL字状に曲げてから、第4〜6メインプレート4〜6を折り込み(この場合、第5メインプレートと第6メインプレート6は重ね合わせておく)、次いで、第1メインプレート1を第3メインプレート3と平行になるように折りながら、腕体11を起こしてその手状部分12を第1メインプレート1の長穴13に挿入し、次いで、第6メインプレート6を起こす、という手順を踏めば良い。展開は逆の手順で行われる。
(2).第2〜第3実施形態(図8〜図9)
図8に示すのは第1実施形態の変形例である第2実施形態である。この実施形態は、フラップを備えておらず、また、第1及び第2メインプレート1,2で座椅子の背が構成されるようになっている。他の点は基本的に第1実施形態と同じである。
図9に示すのも第1実施形態の変形例である第3実施形態であり、第1実施形態と相違する点は、腕体11におけ手状部分12の形状のみである。すなわち、第3実施形態は、手状部分12を、親指12aを立てて他の指は折り曲げた「ガッツポーズ」の形態にしている点で第1実施形態と相違するのみである。
(4).第4実施形態(図10〜図14)
図10〜図14では第4実施形態を示している。図10は展開図、図11のうち(A)は座椅子の形態に折った状態の斜視図、(B)はスツールの形態に折った斜視図、(C)は(B)をひっくり返した図で小物入れとして機能させる場合の斜視図、図12のうち(A)は図11のXIIA-XIIA 視断面図、(B)は図13のXIIB-XIIB 視断面図、図13は図12のXIII−XIII視断面図、図14は図12のXIV-XIV 視断面図である。
この実施形態も基本的には第1実施形態と同様で、第1〜第6のメインプレート1〜6と、フラップ8、及び腕体11を備えている。
第1実施形態との相違点は、腕体11が「天使の翼」の形態を模している点と、フラップ8が台形状に形成されている点、第4メインプレート4のうち第5メインプレート5寄りの部位に家具Fの板厚と同じ程度の幅寸法の第1切欠き18が形成されている点、及び、長穴13は腕体11の先端部がすっぽり嵌まり得る長さに形成されている点、第6メインプレート6のうち蝶番部7寄りの部位には、左右長穴13の間隔Lと同じ間隔寸法で浅い深さの第2切欠き19を形成している点である。第2切欠き19は家具Fの厚さと略同じ寸法になっている。
腕体11における翼先部17のくびれ部17aは第4メインプレート4の側に位置している。また、第4メインプレート4のうち第1切欠き18がない部分の長さL10は、腕体11の付け根から第4メインプレート4までの長さ寸法L11と略同じ寸法に設定している。また、第5メインプレート5とフラップ8を連結する蝶番部7は、第2切欠き19の内端から延びている。
この実施形態の家具Fも、展開した状態で敷物として使用することができる。また、図11(A)に示すように、例えば第1メインプレート1と第2メインプレート2とを山形に折ることによって座椅子として使用することができる。第1実施形態と同様に、第4〜第6メインプレート4〜6を折ることによって座椅子と成しても良い。
図11(B)に示すように、腕体11の翼先部17を長穴13に嵌め込むことによってスツールの形状を保持している。この実施形態では、腕体11を撓み変形させることによって長穴13に翼先部17を長穴に嵌め込むと、図12(B)に示すように、翼先部17のくびれ部17aが長穴13の端部に噛み合って抜けない状態になる。従って、本実施形態では、腕体11のくびれ部17aが第1メインプレート1との連結状態保持用ストッパー手段(立体形状保持手段)になっている。
そして、スツール及び小物入れとした状態では、第4メインプレート4は第3メインプレート3と重ね合わせ、第5メインプレート5は両腕体11の間で水平状の姿勢となり、更に、第6メインプレート6は腕体11と第2メインプレート2との間において第1メインプレート1に重ねている。また、図14に示すように、フラップ8と腕体11と重なるように折曲げている。
第4メインプレート4に第1切欠き17が形成されているため、フラップ8を第5メインプレート5に対して折り曲げてなおかつ第5メインプレート5を第4メインプレート4に折り曲げたとき、フラップ8と第4メインプレート4との干渉が回避されている。
また、スツール又は小物入れに組み立てた状態で、第6メインプレート6の第2切欠き19が腕体11の翼先部17に嵌合しており、このため、腕体11の翼先部17が長穴13の幅広部13aに嵌合した状態が保持され、かつ、第5メインプレート5は水平状の姿勢が保持される。このため、スツール又は小物入れとしての形態が確保されると共に、堅牢な構造になっている。
両腕体11で第5メインプレート5を挟んでいることと、フラップ8が第5メインプレート5とコ字状を成していてリブ効果が発揮されていることとによっても、堅牢な構造になっている。家具Fの素材としてダンボールのように多少の弾性をもっている素材を使用すると、上記各実施形態(特に第2実施形態及び第4実施形態)のように、各パーツを折曲げた状態で突っ張らせて互いに補強しあう構造とすることができる利点がある。
(5).第5〜第7実施形態(図15)
図15では第5〜第7実施形態を示している。これらは前述の形態の変形例であり、デザインの多様性を示すものである。このうち(A)に示す第5実施形態は基本的には第4実施形態と同じであり、フラップを備えていない点で第4実施形態と相違するのみである。
(B)に示す第6実施形態はフラップ8を耳状に形成している点で第1実施形態と相違するのみである。(C)に示す第7実施形態では、第1メインプレート1を二つ割り状に形成して、兎を模した形態となしている。
(6).第8実施形態(図16)
図16では第8実施形態を示している。(A)は展開図、(B)はスツールと成した状態での側面図、(C)は座椅子と成した状態での平面図、(D)は座椅子と成した状態での側面図、(E)は(D)のE−E視断面図、(F)は(E)の別例図である。
この実施形態も基本構成は第1実施形態と同じであり、第1〜第6のメインプレート1〜6と両腕体11とを備えている。腕体11は第1実施形態と同じ形態を採用している。
第1実施形態は家具Fを擬人化するにおいて第5メインプレート5を頭と成していたが、この実施形態では、第1メインプレート1を頭となして、長穴13を人の目に兼用し、その上下に円弧状の眉9′と口10とを表示している。
この場合、第1メインプレート1の表面と裏面とで眉9及び口10の姿勢及び位置を前後逆にすることにより、展開状態と座椅子状態とでともに第1メインプレート1が人の顔を模すように設定している(眉9及び口10は表皮材に縫い込みを形成するなどして加工することになる。)。
また、第1メインプレート1と第2メインプレート2とは、第1メインプレート1の先端縁に向けて幅寸法が僅かに小さくなる台形状に形成し、第4メインプレート4には人のウエストを模したくびれ部4aを形成し、更に、第5メインプレート5は人の脚に模して先窄まりとなし、第6メインプレート6は足(或いは靴)を180度開いた態様を模している。第4実施形態と同様に、第5メインプレート5の先端の間隔寸法L14は左右長穴13の間隔寸法L13と略同じ寸法に設定している。
この実施形態でも、他の実施形態と同様に座椅子やスツール、或いは小物入れとして使用できる状態に組み立てることができる。この実施形態では、第1メインプレート1と第2メインプレート2とを側面視山形に形成すると共に、両腕体11を起立状態に起こして第1〜第2メインプレート2と係止することにより、座椅子としての形態を保持している。
腕体11と第1及び第2メインプレート2との係止手段(連結手段)としては、ピン20とこれが嵌まる係合穴21との組合せを採用しており、(E)に示す例では、第1メインプレート1と第2メインプレート2とを繋ぐ蝶番部7の端面から横向きのピン20を突設する一方、腕体11に係合穴21を形成してい
(F)に示す例では、腕体11にピン20を形成して蝶番部7に係合穴21を形成している。展開状態での安全性の点からは、ピン20は蝶番部7に設けるのが好ましいと言える。
座椅子形態保持手段としてピンと係合穴との組合せを用いる場合、第1メインプレート1と第2メインプレート2との端面からそれぞれピン20(或いは係合穴21)を突設し、腕体11に2個の係合穴21(或いはピン20)を設けても良いのである。ピンを着脱式として、メインプレートと腕体とに係合穴を形成することも可能である。
(7).第9実施形態(図17〜図21)
図17〜図21ではは第10実施形態を示している。この実施形態は展開状態で敷物とハンガーとの両方に使用できるものであり、図17のうち(A)でハンガーに使用した状態の正面図を示している。図17のうち(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)はスツールと成した場合の側面図、(E)は座椅子と成した場合の側面図である。
この実施形態は、一列状に並べて配置された第1〜第4のメインプレート1〜4と、第1メインプレート1の左右両側縁から外向きに延びる左右の腕体11とを備えている。隣合ったメインプレート1〜4は蝶番部7を介して連結されており、また、腕体11も蝶番部7を介して第1メインプレート1に連結されている。第4メインプレート4の先端は人の足又は靴を模した張り出し部4aになっている。
第1メインプレート1のうち吊懸け状態で上端に位置する部分には凹所23が切り開き形成されており、この凹所23の開口縁に、帽子(ハット)を被った成人男性の横顔をモチーフした人頭状体24が、上向きの姿勢と凹所23に嵌まり込む姿勢とに姿勢変更自在(起伏自在)となるようにピン25で連結されている。
人頭状体24には、引っ掛け手段の一例として、フック26に引っ掛けできるように横向き開口部27が形成されている。横向き開口部27は、人の口を模した形状になっている。
また、凹所23は人頭状体24を倒し回動させるときっちり嵌まる形態になっており、このため、人頭状体24を凹所23に倒し回動すると、第1メインプレート1は1枚板状になる。このため敷物として機能させることもできる。家具Fをフック26等に吊懸けた状態では、凹所23にはネクタイ28やスカーフ等の物品を掛けることができる。また、第1メインプレート1に背広等の上着類やシャツ類を掛けることもできる。
家具Fを吊り掛けた状態で、腕体11は鉛直線(家具Fの長手軸線)に対してある程度の角度θで斜め下向きに傾斜している。また、腕体11の先端を構成する手状部分12はジャンケンの「チョキ」の形態(或いは既述のピストル形)を模しており、手状部分12の上片と腕体の上片とは手首を境にして上向き凹状に屈曲している。すなわち、手状部分12が滑り止めの役割を果たしている。このため、手首部に時計29や傘29′、タオル等の物品を掛けることができる。
この実施形態の家具Fは、(A)のようにフック等に掛けてハンガーとして使用することに加えて、(D)に示すように、第1〜第3メインプレート1〜3をコ実字状の形態に成す共に第4メインプレートと腕体11とを筋交い状の姿勢にしてスツールと成したり、(E)に示すように、第1メインプレート1及び第2メインプレート2とを側面視山形に折ると共に腕体11を第1メインプレート1の表面側に折り返して床に寝かせることによって座椅子と成したりすることができる。
座椅子となした状態では、腕体11の先端が着いていることにより、第1及び第2のメインプレート1,2と腕体11とその姿勢が保持されるため、特段の係止手段を要しなくても座椅子の形態は保持される。スツールとしての形態を保持する具体的構造の例は後述する。
なお、ハンガーとしての使用以外の使用時に人頭状体24が凹所23から離れ回動するのを阻止するため、人頭状体24と凹所23とのうち何れか一方又は両方には、人頭状体24が凹所23に嵌合した状態を弾性的に保持する係止手段を設けるのが好ましい。
家具Fを座椅子やスツールとして使用する場合は、その表面はある程度の柔らかさを備えているのが好ましい。他方、家具Fには相当の荷重がかかるので、これを構成する部材は強度と耐久性が必要である。
この点、図18に示すように、樹脂板や合板等のからなる基材14の片面又は両面にウレタン樹脂等のクッション層30を配置した積層構造にすると、クッション性と強度との両方を兼備できて好適である。美観の点からは、家具Fの全面を表皮材15で覆って、蝶番部が露出しないようにするのが好ましい。
折り畳み式の家具Fにおいては、蝶番部(ヒンジ手段)7の強度と耐久性も重要である。この強度と耐久性とを確保する構造の例を図19で示している。この例はメインプレート同士の連結を取り上げており(腕体とメインプレートとの連結も同様の構造でよい)、メインプレートは符号32で一般化して表示している。
このうち(A)は第1例の平面図、(B)は(A)のB−B視断面図であり、この第1例では、隣合ったメインプレート32の相対向する縁部32aを互いに噛み合う凹凸状に形成し、両メインプレート32の縁部32aをその長手方向に沿って延びるピン33で連結している。縁部32aは断面円弧状に形成するのが好ましい。
(C)は第2例の平面図、(D)は(C)のD−D視側面図であり、この第2例では、隣合ったメインプレート32の左右側面に跨がるように一対のリンク34を重ねて、リンク34をそれぞれピン35で両メインプレート32の側面に回動可能に連結している。この例では、メインプレート32は、その表裏両側とも互いに重なるように360度の範囲で相対回動させることができる。リンク34は両メインプレート32の側面に形成した切欠きに配置するのが好ましい。
(E)は第3例の平面図、(F)は(E)のF−F視断面図であり、この第3例では、2枚のフラップをピンで相対回動自在に連結した蝶番36を使用している。この例では、メインプレート32は約180度の範囲で相対回動させることができる。蝶番36を使用する場合、蝶番には360度回動可能なものなど各種のものがあるので、求められる機能に応じて蝶番の種類を使い分けたら良い。
次に、スツールの形態を保持する連結手段(ロック手段と言ってもよい)の具体例を図20〜図21に基づいて説明する。図20では腕体11を第3メインプレート3に連結する具体例を示している。
すなわちこの例では、第3メインプレート3の側縁に腕体11が嵌合する切欠き37を形成し、この切欠き37の底面に帯板状摘まみ38aがついたピン38を回転自在に取付ける一方、腕体11には、摘まみ38aが嵌入し得る細巾状のスリット39を形成している。
従って、摘まみ38aをスリット39と同じ姿勢にしてピン38にスリット39を嵌め込んでから、摘まみ38aをスリット39と交叉する姿勢に回転すると、腕体11が第3メインプレート3に連結された状態に保持される。腕体11は切欠き37にきっちり嵌合するように設定しておくのが好ましい。
家具Fを構成する板材が合板を基材とするように撓み変形しない場合は、第1実施形態のようにメインプレートや腕体の撓み変形を利用して長穴に嵌め込むようなことはできないので、家具Fをスツール等の形状と成す場合は、腕体11は第3メインプレート3の側縁部に重ねることになり、従って、本実施形態のような連結手段が必要になる。もちろん、連結手段は他の構造でも良い。
図21ではより堅牢な状態に保持するための例を示している。(A)は図20の XXIIA-XXIIA視図、(B)は第4メインプレート4の平面図、(C)は(B)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図である。
この例では、第4メインプレート4の先端縁には、くびれ部を有する雄形係合部40を設ける一方、第1メインプレート1と第2メインプレート2との連結箇所に、両者をL形に折り曲げると雄形係合部40ときっちり嵌合する雌形係合部(溝条)41を形成したもので、雌雄係合部40,41が嵌合していることにより、第4メインプレート4が筋交いの作用を果たして、スツールと成した家具Fを堅牢な状態に保持することができる。なお、雌雄係合部40,41はプレートのは全幅にわたって延びるように形成しても良い。
なお、図18〜図21で示した具体例は他の実施形態にも適用できることは言うまでもない。
(8).第10実施形態(図22)
図22では第10実施形態を示している。(A)は全体の正面図、(B)は人頭状体24を凹所23に嵌め込んだ状態での正面図である。
この実施形態は基本的には第11実施形態と同様であり、相違するのは人頭状体24及び凹所23の形状のみである。すなわち、この実施形態では第1メインプレート1に設けた人頭状体24の上部がフック状となるように横向き開口部27の形状を工夫しており、このため、凹所23及びこれに倒し回動した人頭状体24は、人が口を空けて横向きした形態になっている。
(10). 第11〜12実施形態(図23)
図23では第11〜12実施形態を示している。両者は基本的な構成は第9実施形態と同じで、相違点はデザイン的なものである。
すなわち、(A)に示す第11実施形態では、人頭状体24を女性の形状に似せると共に、第2メインプレート2の左右側縁の女性の腰の形状に似せた丸みを持った形状となし、更に、第3メインプレート3及び第4メインプレート4を女性の下肢に模して先窄まりにすると共に、第4メインプレート4の下部はドレスを模した形状と成している。
人顔状体24には横向き開口部27を形成しているが、この横向き開口部27の上内面を波形とすることによって女性の髪形を模しており、また、横向き開口部27の下方には目9や口10、或いは髪の輪郭等を彫り込みや印刷等によって表示している。他方、第4メインプレート4にも、ドレスやスカートの裾部を彫り込みや印刷等から成る線41で表現している。
(B)に示す第12実施形態では家具Fを飛行機の形態に模しており、第1メインプレート1には、フック等に掛けるための横向き開口部27を有する機体頭部状体42を回動自在(起伏自在)に取付けている。横向き開口部27は円弧状に形成されており、このため、機体頭部状体42は操縦席のような雰囲気が出ている。
また、腕体11は主翼状の形態に形成しており、彫り込みや印刷・書き込み等の手段でメインフラップ43を表示している。また、第4メインプレート4の下部には水平尾翼に似せた張り出し部4aを形成し、これに補助フラップ45を表示している。
以上の各実施形態から理解できるように、展開状態で敷物として使用するにしてもハンガーとし使用するにしても、家具Fは人等に似せた形態とすることによって高い室内装飾性を持たせることができるのであり、この点は本願発明の特徴の1つである。
(10). 第13実施形態(図24)
図24では第15実施形態を示している。(A)は座椅子に組んだ状態の側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
この実施形態は、第1実施形態のように第3メインプレート3に腕体11を設けた場合において、座椅子として組んだ状態を保持する形態保持手段の別例であり、第2メインプレート2の端面に、円を一部切欠いた状態の係合穴47を設ける一方、腕体11の表面には、前記係合穴47に弾性的に嵌脱する球状又は円柱状の突起48を設けている。
(11). 第14実施形態(図25)
図25では、メインプレート32に腕体11を回動自在に取付ける手段の別例である第14実施形態を示している。(A)は分離平面図、(B)は部材を取り付けた状態での(A)のB−B視断面図である。
この実施形態では、メインプレート32の側縁に切欠き49を形成し、この切欠き49に嵌め込んでビス止めした金具50にピン51を介して腕体11が取付けられている。金具50は、メインプレート32を表裏両側から抱持する基部50aと、その両端に設けた一対の張り出し部50bとを備えており、張り出し部50bにピン51で腕体11を取付けている。
腕体11の回動角度は、腕体11の広巾面が金具50の縁部に当接することによって規制される。この実施形態では、腕体11はメインプレート32の表裏両側に向けて回動させることができる。図面では腕体11の厚さをメインプレート32よりも薄く表示しているが、両者は同じ厚さでもよい。
(12). 第15〜第16実施形態(図26)
図26では第15〜第16実施形態を示している。これらの実施形態もメインプレート32に腕体11を回動自在に取付ける手段の例であり、いずれも蝶番36を使用して腕体11を取付けている。
そして、(A)に示す第15実施形態で使用している蝶番36は、メインプレート32の端面の裏面と端面とに重なる第1メンバー36aとこれにピンを介して回動自在に連結された板状の第2メンバー36bから成っており、第2メンバー36bを腕体11の端面にビスで締結している。この場合、腕体11の端面を鉛直線に対して傾斜させることにより、腕体11をやや傾斜させた姿勢に保持できるようになっている。
(B)に示す第16実施形態の蝶番部7は平板をピンで連結した一般的なものであり、メインプレートの裏面(下面)と腕体11の上面とに蝶番の各板をビス止めしている。そして、メインプレート32の端面を上面と成す角度が鈍角となるように鉛直線に対して傾斜させることにより、腕体11をやや傾斜させた姿勢に保持できるようになっている。
(13). 第17〜第19実施形態(図27)
図27では第17〜19実施形態を示している。これらの実施形態は、水平状に配置されたメインプレート32′の上面に傾斜状のメインプレート32″の端面を当接させて家具Fを座椅子の形態となすにおいて、傾斜状のメインプレート32″を後ろ向きずれ不能及び倒れ回動不能に保持する手段(立体形状保持)の例であり、腕体11を座椅子状態保持手段に使用できないときに有益である。
(A)(B)は第17実施形態であり、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。この実施形態では、両メインプレート32′,32″の左右端面に帯紐製等のベルト52,53を取付け、一方のベルト52に取付けたフック54を他方のベルト53に引っ掛けるようにしている。
(C)(D)に示すのは第18実施形態であり、(C)は側面図、(D)は(C)のD−D視図である。この実施形態では、傾斜状のメインプレート32″の下端縁に左右一対のループ状フック55を取付ける一方、座板となるメインプレート32′の上面には、ループ状フック55が係脱する鉤状フック56を取付けている。
鉤状フック56をメインプレート32aに彫り込み形成した凹所(図示せず)に設ける等して、他の用途に使用するに際して鉤状フック56が邪魔にならないようにすることも可能である。
(E)に示すのは第19実施形態であり、背もたれとなるメインプレート32″の左右端面の下端部に鉤状フック57を回動自在に取付ける一方、座板となるメインプレート32′の端面には、前記鉤状フック57が係脱する頭付きピン58を横向き突設している。
(14). 第20実施形態(図28)
図28では第20実施形態を示している。この実施形態は、腕体11が備えられた家具Fをスツール等に構成するにおいて、腕体11の先端部を第1メインプレート1の長穴13に挿入した状態を保持する保持手段(ロック手段)の例である。
この実施形態では、腕体11の先端部は人の手を模した幅狭の手状部分12になっており、手状部分12を長穴13に挿入すると手状部分12の付け根の段部12cが第1メインプレート1の裏面に当たるようになっている。そして、手状部分12うち第1メインプレート1から露出する部分の基部に、細長いストッパー体59を、水平状の姿勢と鉛直状の姿勢とに姿勢変更自在となるようにピン60に取付けることにより、腕体11を第1メインプレート1に連結した状態を保持できるようになっている。
ストッパー体59にはその長手方向に延びる長穴61が空いており、この長穴61にピン60を嵌め込むことにより、ストッパー体59の姿勢を変更できるようになっている。また、第1メインプレート1の長穴13の上部は、水平姿勢のストッパー体59が嵌入し得るように幅広に形成している。
(15). 第21実施形態(図29〜図32)
図29〜図32では第21実施形態を示している。図29は展開した状態の平面図、図30はスツールに組み立てた状態の平断面図で図31のXXX-XXX 視断面図、図31は図30のXXXI-XXXI 視断面図、図32は図31のXXXII-XXXII 視断面図である。この実施形態は基本的には第4実施形態(図10〜図14)と同様なので、第4実施形態との相違点だけを説明する。
この実施形態の特徴はスツール等として組み立てた状態の立体形状を保持する構造にあり、その特徴として、手状部分12に親指側と小指側とに開口した一対の切欠き12cを形成している一方、第1メインプレート1の長穴13の広幅部13aは家具Fの中心線側に入り込んでおり、更に、図32に示すように、スツール等に組み立てた状態で、第6メインプレート6に形成した切欠き19によって腕体11が広がり不能に保持されるように設定している。
(16). 第22実施形態(図33〜図35)
図33〜図35では第22実施形態を示している。図33のうち(A)はパーツを分離した状態での展開平面図、(B)は(A)の側面図、図34は座椅子となした状態の側面図、図35はスツール等に組み立てた状態の側面図である。
この実施形態は、その機能は第9実施形態(図17〜図21)及び第10実施形態(図22)と同じであり、特徴とするのは、各メインプレート1〜4が剛体基板Pにクッション材Cを張った構造になっている点である。また、各基板Pは相対回動させたときの干渉を回避するため面取り部P1を形成している。
なお、剛体基板を心材として、その表裏にクッション材を張った構造を採用することも可能である。
(17). その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えばメインプレートの枚数は6枚又は4枚には限らず、例えば5枚や7枚以上でも良い。また、腕体の形状や幅寸法、枚数、取付け位置等も必要に応じて自由に設定できる。更に、立体形状を保持する保持手段(ロック手段)も、例示したもの以外の多くのものを使用できる。
メインプレート同士又はメインプレートと腕体とを相対回動可能に連結するにおいては、それらメインプレート等が相対回動する角度は、展開状態から例えば片側に90度だけ回動するというように、所望の立体的家具Fを構成するために必要限度の角度だけ回動するように設定しても良いし、隣合ったメインプレートの表面同士及び裏面同士が重なる状態に回動すると言うように自在に回動する状態に連結しても良い。
第1実施形態に係る家具Fの展開図及び断面図である。 座椅子となした状態の斜視図である。 図2の III-III視断面図である。 スツールを構成した状態の斜視図である。 図4のV-V 視断面図である。 図5のVI−VI視断面図である。 図5の VII-VII視断面図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態の展開図である。 第4実施形態の展開図である。 第4実施形態の使用例を示す斜視図である。 (A)は図11のXIIA-XIIA 視断面図、(B)は図13のXIIB-XIIB 視断面図である。 図12のXIII−XIII視断面図である。 図12のXIV-XIV 視断面図である。 第5〜第7実施形態を示す図である。 第8実施形態を示す図である。 第9実施形態の基本構成を示す図である。 部材の断面の一例を示す図である。 プレート同士の連結態様を例を示す図である。 腕体とメインプレートとの連結手段の一例を示す図である。 立体状態の補強手段の例を示す図である。 第10実施形態を示す図である。 第11〜12実施形態を示す図である。 第13実施形態を示す図である。 第14実施形態を示す図である。 第15〜16実施形態を示す図である。 第17〜19実施形態を示す図である。 第20実施形態を示す図である。 第21実施形態の展開図である。 スツールに組み立てた状態の平断面図で図31のXXX-XXX 視断面図である。 図30のXXXI-XXXI 視断面図である。 図31のXXXII-XXXII 視断面図である。 第22実施形態の分離展開図及び分離側面図である。 座椅子となした状態の側面図である。 スツール等に組み立てた状態の側面図である。
1〜6 第1〜第6メインプレート
7 ヒンジ手段の一例としての蝶番部
11 腕体
12 手状部分
13 長穴
14 基材
15 表皮材
17 翼先部
20 座椅子形状保持手段を構成するピン
21 座椅子形状保持手段を構成する係合穴
23 凹所
24 人頭状部
26 フック
27 横向き開口部
32,32a,32b 一般化したメインプレート
36 ヒンジ手段としての蝶番
38 スツール形状保持手段の一例を成す摘まみ付きピン
42 機体頭部状体

Claims (5)

  1. 直列状に配置された少なくとも3枚のメインプレートを備えており、隣合ったメインプレートを互いに重なり合う方向に相対回動し得るようにヒンジ手段にて連結して成る折り畳み式家具であって、
    展開状態では、床に敷いて人が座り得る敷物としての使用と、メインプレート群が上下に並ぶ姿勢に吊るして物品を掛け得るハンガーとしての使用とのうちの一方又は両方の使用が許容されており、
    更に、前記メインプレートの群を相対回動させて立体的家具と成した状態に保持する立体形状保持手段が設けられている、
    という構成において、
    いずれかのメインプレートに、展開した状態でメインプレート群の並び方向と交叉した方向に延びる腕体を、前記いずれかのメインプレートに重なる方向に回動させ得るように連結している、
    折り畳み式多機能家具。
  2. 前記腕体に、前記立体形状保持手段として、前記メインプレート群を相対回動させて立体的家具とした状態に保持する連結手段が設けられている、
    請求項1に記載した折り畳み式多機能家具。
  3. 直列状に配置された少なくとも3枚のメインプレートを備えており、隣合ったメインプレートを互いに重なり合う方向に相対回動し得るようにヒンジ手段にて連結して成る折り畳み式家具であって、
    展開状態では、床に敷いて人が座り得る敷物としての使用と、メインプレート群が上下に並ぶ姿勢に吊るして物品を掛け得るハンガーとしての使用とのうちの一方又は両方の使用が許容されており、
    更に、前記メインプレートの群を相対回動させて立体的家具と成した状態に保持する立体形状保持手段が設けられている、
    という構成において、
    連続して延びる3枚のメインプレートを断面略コ字状の形態と成すことにより、スツール又は小テーブルと成すことが許容されており、略コ字状と成した状態で相対向した2枚のメインプレートのうち一方のメインプレートにおける左右両側縁に、展開した状態でメインプレート群の並び方向と交叉した方向に延びる腕体を、一方のメインプレートに重なる方向に回動させ得るようにヒンジ手段を介して連結しており、
    略コ字状を成した状態で相対向した2枚のメインプレートのうち他方のメインプレートには、前記一方のメインプレートに向けて回動させた腕体の先端部が嵌入する長穴を形成しており、腕体の前部が前記長穴に嵌入した状態をストッパー手段で保持することにより、前記立体的家具の形状が保持されている、
    り畳み式多機能家具。
  4. 前記メインプレートの群のうち並び方向の端に位置したメインプレートに、展開した状態のメインプレート群をフック類に吊懸けできる引っ掛け手段が形成されている、
    請求項1〜3のうちの何れかに記載した折り畳み式多機能家具。
  5. 全体又は一部を、人と動物と乗り物とキャラクター類との中から選ばれた1つ又は複数のものに似せた形状に形成している、
    請求項1〜4のうち何れかに記載した折り畳み式多機能家具。
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