JPH071473A - バリ取り方法およびバリ取り装置 - Google Patents
バリ取り方法およびバリ取り装置Info
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- JPH071473A JPH071473A JP17120393A JP17120393A JPH071473A JP H071473 A JPH071473 A JP H071473A JP 17120393 A JP17120393 A JP 17120393A JP 17120393 A JP17120393 A JP 17120393A JP H071473 A JPH071473 A JP H071473A
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- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
工具で引っかけ、引っ張ることによって、短時間に、成
形品を削り込むことなく、そのバリを取ることができる
バリ取り装置およびその方法を提供する。 【構成】 このバリ取り方法は、自動車のハンドル5に
形成されたバリ5Aを取る方法である。このバリ取り方
法にあっては、ヤスリ4がバリ5Aに引っかけられ、こ
のヤスリ4が自動車のハンドル5から離れる方向に引っ
張られる。例えば、上記バリ5Aの突出方向に対して直
交する方向にヤスリ4が引っ張られる。この結果、バリ
5A以外のハンドル5を削り取ることなく、確実にバリ
5Aを取ることができる。
Description
取り装置に関し、例えば硬質ゴム成形品等の高分子材料
の成形品に形成されたバリをヤスリで引っかけ、引っ張
ることによって、成形品を削り込むことなく、そのバリ
を取るものである。
シ等(必要に応じて研削砥石、カッター、ナイフ等)を
用いて行っていた。すなわち、図5または図6に示すワ
イヤブラシ21,22を回転させながら、そのワイヤの
先端をバリに当接させて、押し付けることにより、バリ
を削り取っていた。
うな従来のバリ取り方法にあっては、成形品が高分子材
料等の軟質材の場合、バリを削り取ることが難しいとい
う課題があった。詳しくは、この高分子材料の成形品
(図7に示す自動車のハンドル23)は、上下一対の金
型同士を重ね合わせて形成される凹部にエラストマの溶
湯を注入することにより、成形される。このとき、金型
同士の重ね合わせ面にも、エラストマの溶湯が流れ出
し、ハンドル23の外周には、バリ23Aが形成され
る。このバリ23Aの厚さは0.1〜0.5mm程度で
ある。このバリ23Aは、大変柔らかく、かつ、薄いた
め、その厚さ方向に対して曲がり易いものである。この
結果、その軸線周り方向に回転するワイヤブラシ21
(22)のワイヤの先端21A(22A)をバリ23A
に当接させると、バリ23Aが曲がり易いため、バリ2
3Aがワイヤの先端21A(22A)から逃げてしま
い、バリ23Aの削り残しが発生することがあった。さ
らに、先端21A(22A)を削り残しのバリ23Aに
押圧接触させようとすると、バリ23A以外のハンドル
23までを削り取ってしまうこともあった。また、研削
砥石を回転させてバリに当接させても、同様の結果であ
った。
ことなく、バリ23A以外のハンドル23までを削り取
ることのないバリ取り方法として、人手を要してナイフ
でバリを削り取る方法もある。しかし、この方法では、
作業者に疲れが発生し、かつ、作業時間も長時間を要し
ていた。
形成されたバリを、短時間に、成形品を削り込むことな
く、そのバリを取ることができるバリ取り方法およびバ
リ取り装置を提供することを、その目的としている。
子材料の成形品に形成されたバリを取るバリ取り方法に
おいて、掛止工具を上記バリに引っかけ、上記成形品か
ら離れる方向に該掛止工具を引っ張るものである。
方向に対して直交する方向に上記掛止工具を引っ張るバ
リ取り方法である。
形品を固定する固定部材と、この固定部材に近接可能な
ロボットと、を備えたバリ取り装置であって、上記ロボ
ットは、ロボット本体と、このロボット本体に支持され
たロボットアームと、このロボットアームに把持され、
上記成形品のバリを引っかけることができる掛止工具
と、この掛止工具をその長さ方向に往復動自在に支持す
る往復動機構と、を有している。
形品をロボットアームで把持するロボットと、このロボ
ットに近接して設けられた固定部材と、を備えたバリ取
り装置であって、上記固定部材は、上記成形品のバリを
引っかけることができる掛止工具と、この掛止工具をそ
の長さ方向に往復動自在に支持する往復動機構と、を有
している。
形品に形成されたバリを取る方法である。このバリ取り
方法にあっては、掛止工具上記バリに引っかけ、この掛
止工具を成形品から離れる方向に引っ張る。例えば、上
記バリの突出方向に対して直交する方向に掛止工具を引
っ張る。すなわち、掛止工具の掛止部(複数)がバリを
引っかけると、成形品とバリとの境界部においては、引
張力が発生し、バリは引っ張られつつ切断される。この
とき、掛止工具が多数の掛止部を有し、また、さらに、
往復運動をして繰り返し引掛動作をすることにより、確
実に引掛がなされる。この結果、バリは成形品との境界
部で確実に破断する。すなわち、成形品からバリは引き
ちぎられる。したがって、軟質可撓性のバリであっても
十分にバリ取りができ、その結果、無理に工具をバリに
押圧接触させる必要性もなくなるので、成形品を削り込
むことなく、バリを確実に取り去ることができる。
をその長さ方向に往復動させながら、掛止工具を成形品
のバリに当接させて、引っかける。その結果、成形品の
バリは、掛止工具に引っ張られ、引きちぎられる。した
がって、成形品からバリが確実に除去される。また、人
手を要することがないので、自動的に、且つ、短時間に
成形品のバリを取ることもできる。この場合、ロボット
アームを所定のプログラムに従って旋回させて、成形品
の全周のバリを自動的に除去することも可能である。ま
た、成形品をロボットアームで把持させ、固定部材で固
定した掛止工具に、成形品のバリを引っかけるようにし
てもよい。
取り装置の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るバリ取り装置の概略を
示す図である。このバリ取り装置は、図1に示すよう
に、ロボット本体1と、このロボット本体1に回動自在
に軸支され、伸縮自在のロボットアーム2と、このロボ
ットアーム2の先端に回動自在に把持されたツールホル
ダ(往復運動機構)3と、このツールホルダ3の先端に
着脱自在に取り付けられたヤスリ4と、で構成されてい
る。工業用ロボットとして用いられるロボット本体1
は、内部もしくは外部のプログラマブルな制御装置8の
制御を受けるものであり、昇降可能である。る。また、
ロボットアーム2は少なくとも5〜6の自由度を有し、
上方支持アームおよび下方支持アームで構成されてい
る。
に、水分を除去した圧縮空気を動力源として、その軸線
方向に掛止工具としてのヤスリ4を往復動させるもので
ある。このときの圧縮空気の圧力は4〜7kg/cm2
を要し、ヤスリ4の往復回数は3700回/分程度であ
る。図2の拡大図および図3の分解斜視図に示すよう
に、ツールホルダ3は上記ロボットアーム2に把持され
るハウジング3Aを備えている。このハウジング3Aに
は、ホース3Bが接続される。このホース3Bは、コン
プレッサ(図示略)からの圧縮空気を導入するためのも
のである。
ング3Cと、シリンダ3Dと、ピストン3Eと、プラグ
3Fと、第2スプリング3Gと、フィルタ3Hと、が収
容、配設されるものである。これらは、キャップ3Iで
ハウジング3A内に整列、固定される。また、上記ホー
ス3Bの先端は、バルブニップル3Jに連結される。こ
のバルブニップル3Jは、ハウジング3Aに固設される
バルブ3Kに、Oリングを介して連結される。
されている。この穴にヤスリ4の把持部を挿入して、ヤ
スリ4は止めネジ3Lでシリンダ3Dに着脱自在に固定
可能である。そして、このヤスリ4はシリンダ3Dの軸
線方向へ往復運動が可能である。なお、3Mはガイドキ
ーである。
に着脱自在に取り付けることができるので、図3に示す
最適のヤスリ4A,4B,4C,4D,4E,4Fを選
ぶことができる。一般的に、ヤスリは多数の切刃(目)
を有した硬化鋼製工具であり、ワークの面の削り取り、
角取り等に使用され、その外面を細かく削り落とすもの
であり、耐摩耗性も良好である。そして、このヤスリ4
の切刃は、掛止工具の掛止部として機能する。なお、4
Aは平ヤスリ、4Bは丸ヤスリ、4Cは三角ヤスリ、4
Dは甲丸ヤスリ、4Eはサポータ、4Fはラバーパッド
である。そして、各ヤスリの目の種類は複目、波目、単
目、鬼目でよく、各ヤスリの目の荒さは荒目、中目、細
目、油目でよい。各ヤスリの目数は呼び寸法が100〜
400の範囲が普通サイズである。
ンドルである。6はこの自動車のハンドル5を固定する
支持台(固定部材)である。このハンドル5は、金属製
の部材で補強され、エラストマ製であり、その外周に
は、薄肉のバリ5Aが形成されている。バリ5Aの厚さ
は0.1〜0.5mm程度である。このように、支持台
6はロボット本体1に近接して配設されている。
のハンドル5に形成されたバリ5Aを取る方法を説明す
る。
ル5にヤスリ4を近づける。次いで、ヤスリ4の軸線方
向がハンドル5の軸線方向と平行になるように、アーム
2の軸支角度とツールホルダ3の把持角度を調節する。
次に、ヤスリ4をその軸線方向に往復動させる。次い
で、このヤスリ4をバリ5Aに当接させる。すなわち、
ヤスリ4はバリ5Aの突出方向に対して直交するように
当てられるものである。そして、ヤスリ4をバリ5Aに
当接させながら、ロボットアーム2の旋回によって、ツ
ールホルダ3をハンドル5の周りを一方の向きに旋回さ
せる。すなわち、ヤスリ4はバリ5Aに当接しながら、
ハンドル5の軸線を中心に、その外周に沿って旋回す
る。
に沿って往復動しているので、ヤスリ4の多数の目のい
くつかが、バリ5Aに引っかかり易い。さらに、バリ5
Aはヤスリ4の往復動によって、ハンドル5の本体部と
の境界部において、上方向または下方向に引っ張り荷重
を受ける。この結果、バリ5Aはハンドル5の本体部と
の境界部で破断する。すなわち、ハンドル5の本体部か
らバリ5Aは引きちぎられる。したがって、軟質可撓性
のバリであっても十分にバリ5Aを取ることができ、ハ
ンドル5の本体部を削り込むことなく、バリ5Aを確実
に取り去ることができる。なお、ロボットアーム2は固
定しておき、ハンドル5をその軸線を中心にして、回転
させてもよい。
要しないので、短時間に自動的に行うことができる。
に示すように、ツールホルダ3を支持台7に固定し、ロ
ボットのアーム2の先端に自動車のハンドル5を把持さ
せて、バリ5Aを取り去ってもよい。また、成形品(バ
リ)はエラストマ製に限られず、プラスチック製の軟質
材で、弾性特性のよいものでもよい。また、エラストマ
は、具体的には架橋構造エラストマ、鎖状熱可塑性エラ
ストマであるが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、
バタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、クロ
ロスルフォン化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴ
ム、ニトリルブタジエンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴ
ム、ニトリルイソプレンゴム、シリコンゴム、ポリ塩化
ビニル系エラストマ、塩素系ポリエチレン、エチレン酢
酸ビニル共重合エラストマ、エチレンプロピレン共重合
体系エラストマ、スチレンブタジエンエラストマ、ウレ
タンゴム、フッ素ゴムでもよい。
も、ヤスリの目に引っかかり易い場合は、厚さ0.5m
m以下の薄いひらひらしたバリでも取り去れる。なお、
バリ厚は0.5mm以上でもよい。また、ヤスリに限ら
れることなく、表面に多くの尖った小突起のある金属、
陶製の板状の物でも、バリを引っかけ易い物であればよ
い。また、ヤスリ等の形状も円板状でもよく、このとき
は、回転運動で、円板状の物の平面部をバリに当接させ
てもよい。ヤスリの軸線方向に往復動させるツールホル
ダは、モータまたはソレノイド等の電気的アクチュエー
タを用いたものでもよい。
形成されたバリを掛止工具で引っかけ、引っ張ることに
よって、短時間に、成形品を削り込むことなく、そのバ
リを取ることができる。
を示す側面図である。
ルホルダとヤスリを示す拡大斜視図である。
ルホルダとヤスリの拡大分解斜視図である。
略を示す側面図である。
視図である。
視図である。
のハンドルを示す側面図である。
ルダ(往復動機構)、4…ヤスリ(掛止工具)、5…ハ
ンドル(高分子材料の成形品)、5A…バリ、6…支持
台(固定部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子材料の成形品に形成されたバリを
取るバリ取り方法において、 掛止工具を上記バリに引っかけ、上記成形品から離れる
方向に該掛止工具を引っ張ることを特徴とするバリ取り
方法。 - 【請求項2】 上記バリの突出方向に対して直交する方
向に上記掛止工具を引っ張る請求項1に記載したバリ取
り方法。 - 【請求項3】 バリを有する成形品を固定する固定部材
と、 この固定部材に近接可能なロボットと、 を備えたバリ取り装置であって、 上記ロボットは、 ロボット本体と、 このロボット本体に支持されたロボットアームと、 このロボットアームに把持され、上記成形品のバリを引
っかけることができる掛止工具と、 この掛止工具をその長さ方向に往復動自在に支持する往
復動機構と、 を有することを特徴とするバリ取り装置。 - 【請求項4】 バリを有する成形品をロボットアームで
把持するロボットと、 このロボットに近接して設けられた固定部材と、 を備えたバリ取り装置であって、 上記固定部材は、 上記成形品のバリを引っかけることができる掛止工具
と、 この掛止工具をその長さ方向に往復動自在に支持する往
復動機構と、 を有することを特徴とするバリ取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17120393A JP3603313B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | バリ取り方法およびバリ取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17120393A JP3603313B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | バリ取り方法およびバリ取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071473A true JPH071473A (ja) | 1995-01-06 |
JP3603313B2 JP3603313B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=15918937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17120393A Expired - Lifetime JP3603313B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | バリ取り方法およびバリ取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3603313B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336389A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-26 | Fu Sheng Industrial Co Ltd | ゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法 |
DE102007009114A1 (de) * | 2007-02-24 | 2008-08-28 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Vorrichtung und Verfahren zum Bearbeiten einer Kante eines Kunststoffbauteils |
CN111791411A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-20 | 钟永锋 | 一种橡胶桶毛边剔除设备 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109291343A (zh) * | 2018-09-04 | 2019-02-01 | 西安理工大学 | 骨架橡胶复合制品飞边去除自动化生产运行方法 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP17120393A patent/JP3603313B2/ja not_active Expired - Lifetime
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DE102007009114A1 (de) * | 2007-02-24 | 2008-08-28 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Vorrichtung und Verfahren zum Bearbeiten einer Kante eines Kunststoffbauteils |
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JP3603313B2 (ja) | 2004-12-22 |
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