JP2002336389A - ゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 打撃面が拡大され、軽量で、且つ多くの色に
したゴルフ・クラブヘッドを提供しようとする。 【解決手段】 本発明のゴルフ・クラブヘッドの製造方
法は、フェースと、フェースの下端縁から後側へ延伸し
たソールと、フェース及びソールと接続した中空筒状の
ネック部とからなる金属製分割枠部材を形成する工程
と、プリプレグシート材を用いて成型可能な密閉中空体
を形成し、且つこの密閉中空体を分割枠部材内にセット
する工程と、エア・バッグを密閉中空体内にセットする
工程と、分割枠部材と密閉中空体とエア・バッグとを合
わせて金型内にセットする工程と、プリプレグシート材
部分が硬化されるまで、金型を加熱しながら、エア・バ
ッグ内に空気を導入することにより、密閉中空体を分割
枠部材及び金型の内壁に圧着して加圧する工程とを有す
る。
したゴルフ・クラブヘッドを提供しようとする。 【解決手段】 本発明のゴルフ・クラブヘッドの製造方
法は、フェースと、フェースの下端縁から後側へ延伸し
たソールと、フェース及びソールと接続した中空筒状の
ネック部とからなる金属製分割枠部材を形成する工程
と、プリプレグシート材を用いて成型可能な密閉中空体
を形成し、且つこの密閉中空体を分割枠部材内にセット
する工程と、エア・バッグを密閉中空体内にセットする
工程と、分割枠部材と密閉中空体とエア・バッグとを合
わせて金型内にセットする工程と、プリプレグシート材
部分が硬化されるまで、金型を加熱しながら、エア・バ
ッグ内に空気を導入することにより、密閉中空体を分割
枠部材及び金型の内壁に圧着して加圧する工程とを有す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ・クラブヘ
ッド及びその製造方法に関し、特に打撃面（フェース）
が従来に比べ大であるが、軽量で、種々の色彩を有する
ウッドゴルフ・クラブヘッドを提供することに関する。
ッド及びその製造方法に関し、特に打撃面（フェース）
が従来に比べ大であるが、軽量で、種々の色彩を有する
ウッドゴルフ・クラブヘッドを提供することに関する。
【０００２】
【従来の技術】ゴルフは、通常広い緑地や景観の豊かな
場所にて行うので、長閑且つ高雅で、リラックスの効果
が高くて、興味を深くそそる運動である。特に、クラブ
ヘッドがボールに触る瞬間、そのカチンとした音は確か
に魅力たっぷりあってゴルフプレーヤを大いに楽しませ
る。ところで、周知のように、ゴルフ・クラブはその運
用方式や対応地形により、色々なタイプがあり、例えば
ウッド・クラブ、アイアン・クラブ及びパター・クラブ
などがある。また、過去の金属製ウッド（１番のドライ
バーから５番のクリーク）ゴルフ・クラブ、特にドライ
バーの製造方法においては、ゴルフ・クラブヘッドの中
空金属シェルを形成する工程と、ろう付け手段によって
堅くて反発力の大なる打撃面部材とシェルとを結合する
工程とによりなる。そして、ゴルフゲームが公正に行わ
れるべく、ルールに、ゴルフ・クラブヘッドの寸法及び
重量につき、所定の範囲内つまり規格に限定される規定
がある。したがって、ゴルフクラブのメーカは、規格内
において打撃レートを向上させるからといって、一途に
クラブヘッドの打撃面を拡大することができない。打撃
面を大きくすると、クラブヘッドの寸法もそれに伴って
大きくしなければならず、結果として、クラブの重さの
増加を招き、プレーヤの手や腕に負担を掛けるだけであ
る。そのため、如何に重さを規格以下に抑えて打撃面の
みを拡大することができるクラブヘッドを開発すること
がゴルフクラブのメーカの大きな課題である。なお、従
来のゴルフ・クラブ製造法にはまた下記の不都合な問題
点もある。
場所にて行うので、長閑且つ高雅で、リラックスの効果
が高くて、興味を深くそそる運動である。特に、クラブ
ヘッドがボールに触る瞬間、そのカチンとした音は確か
に魅力たっぷりあってゴルフプレーヤを大いに楽しませ
る。ところで、周知のように、ゴルフ・クラブはその運
用方式や対応地形により、色々なタイプがあり、例えば
ウッド・クラブ、アイアン・クラブ及びパター・クラブ
などがある。また、過去の金属製ウッド（１番のドライ
バーから５番のクリーク）ゴルフ・クラブ、特にドライ
バーの製造方法においては、ゴルフ・クラブヘッドの中
空金属シェルを形成する工程と、ろう付け手段によって
堅くて反発力の大なる打撃面部材とシェルとを結合する
工程とによりなる。そして、ゴルフゲームが公正に行わ
れるべく、ルールに、ゴルフ・クラブヘッドの寸法及び
重量につき、所定の範囲内つまり規格に限定される規定
がある。したがって、ゴルフクラブのメーカは、規格内
において打撃レートを向上させるからといって、一途に
クラブヘッドの打撃面を拡大することができない。打撃
面を大きくすると、クラブヘッドの寸法もそれに伴って
大きくしなければならず、結果として、クラブの重さの
増加を招き、プレーヤの手や腕に負担を掛けるだけであ
る。そのため、如何に重さを規格以下に抑えて打撃面の
みを拡大することができるクラブヘッドを開発すること
がゴルフクラブのメーカの大きな課題である。なお、従
来のゴルフ・クラブ製造法にはまた下記の不都合な問題
点もある。
【０００３】１．従来のゴルフ・クラブの打撃面部材と
クラブヘッドのシェルとのろう付けは、手作業によるの
で、作業者の技術及び経験などの個人差によって、接着
の品質を一定レベルに維持し難く、製造したクラブヘッ
ドの品質の低下を招き易い。それに、技術レベルの問題
で、打撃面とシェル面が密着しないで隙間を形成し、又
は、打撃面部材とクラブヘッドとの間の継ぎ目にろう接
材のバリやフラックスの残留が付着することもある。い
ずれも後の仕上げ工程の手間が欠かせなくなる。
クラブヘッドのシェルとのろう付けは、手作業によるの
で、作業者の技術及び経験などの個人差によって、接着
の品質を一定レベルに維持し難く、製造したクラブヘッ
ドの品質の低下を招き易い。それに、技術レベルの問題
で、打撃面とシェル面が密着しないで隙間を形成し、又
は、打撃面部材とクラブヘッドとの間の継ぎ目にろう接
材のバリやフラックスの残留が付着することもある。い
ずれも後の仕上げ工程の手間が欠かせなくなる。
【０００４】２．上記のため、余計な手間がかかり、全
体の生産性が低い。 ３．ゴルフ・クラブヘッドをなすシェルの構成材料とし
て、チタン合金、ステンレス鋼またはアルミ合金などが
用いられ、打撃面部材としてもチタン合金に酸化物や
Ｃ、Ｎなどの元素を含ませてなる。したがって、打撃面
部材とシェルをろう付けする場合、両方の構成材料に対
応して特別なろう接材を使用しなければならず、多種取
り揃えなければならない。
体の生産性が低い。 ３．ゴルフ・クラブヘッドをなすシェルの構成材料とし
て、チタン合金、ステンレス鋼またはアルミ合金などが
用いられ、打撃面部材としてもチタン合金に酸化物や
Ｃ、Ｎなどの元素を含ませてなる。したがって、打撃面
部材とシェルをろう付けする場合、両方の構成材料に対
応して特別なろう接材を使用しなければならず、多種取
り揃えなければならない。
【０００５】４．そして、金属クラブヘッドは着色が容
易でないので、カラーが単調で、変化がない。
易でないので、カラーが単調で、変化がない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のゴルフ・ク
ラブヘッド及びその製造方法における問題点に鑑み、本
発明は、打撃面が拡大され、軽量で、且つ多くの色にす
ることができるゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法
を提供することを目的とする。
ラブヘッド及びその製造方法における問題点に鑑み、本
発明は、打撃面が拡大され、軽量で、且つ多くの色にす
ることができるゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の第１の観
点によれば、ゴルフクラブヘッドのフェースと、前記フ
ェースの下端縁から後側へ延伸したソールと、前記フェ
ース及び前記ソールと接続した中空筒状のネックとでな
る分割枠部材を金属により薄肉な一体状に形成する工程
と、プリプレグシート材によりほぼゴルフクラブヘッド
の形状をした袋密閉中空体を形成し、且つこの密閉中空
体を前記分割枠部材内に組み付けて生ヘッドとする工程
と、エア・バッグを前記密閉中空体内に装入する工程
と、前記生ヘッドと前記エア・バッグとを合わせて金型
のキャビティー内にセットする工程と、前記生ヘッドの
プリプレグシート材部分が硬化されるまで、前記金型を
加熱しながら、前記エア・バッグ内に空気を導入して膨
張させることにより、前記密閉中空体を前記分割枠部材
及び前記金型の内壁に圧着して加圧する加熱加圧工程と
を有することを特徴とするゴルフ・クラブヘッドの製造
方法が提供される。
点によれば、ゴルフクラブヘッドのフェースと、前記フ
ェースの下端縁から後側へ延伸したソールと、前記フェ
ース及び前記ソールと接続した中空筒状のネックとでな
る分割枠部材を金属により薄肉な一体状に形成する工程
と、プリプレグシート材によりほぼゴルフクラブヘッド
の形状をした袋密閉中空体を形成し、且つこの密閉中空
体を前記分割枠部材内に組み付けて生ヘッドとする工程
と、エア・バッグを前記密閉中空体内に装入する工程
と、前記生ヘッドと前記エア・バッグとを合わせて金型
のキャビティー内にセットする工程と、前記生ヘッドの
プリプレグシート材部分が硬化されるまで、前記金型を
加熱しながら、前記エア・バッグ内に空気を導入して膨
張させることにより、前記密閉中空体を前記分割枠部材
及び前記金型の内壁に圧着して加圧する加熱加圧工程と
を有することを特徴とするゴルフ・クラブヘッドの製造
方法が提供される。
【０００８】そして、本発明の他の観点によれば、上記
製造方法により製造されたゴルフ・クラブヘッドであっ
て、ゴルフクラブヘッドのフェースと、前記フェースの
下端縁から後側へ延伸したソールと、前記フェースの上
端縁から後側へソールと接するまで延伸した甲部と、前
記フェースの後端部から延伸し、且つ前記ソールと接続
してなる中空筒状のネック部と、前記ソールと前記甲部
とを接続し、前記フェースの先端部間にわたって延在し
たトウとを備えることを特徴とするゴルフ・クラブヘッ
ドが提供される。また、前記フェース、前記ソール及び
前記ネック部は、金属材からなり、そして、前記甲部及
び前記トウは、プラスチック複合材からなるものが好ま
しい。
製造方法により製造されたゴルフ・クラブヘッドであっ
て、ゴルフクラブヘッドのフェースと、前記フェースの
下端縁から後側へ延伸したソールと、前記フェースの上
端縁から後側へソールと接するまで延伸した甲部と、前
記フェースの後端部から延伸し、且つ前記ソールと接続
してなる中空筒状のネック部と、前記ソールと前記甲部
とを接続し、前記フェースの先端部間にわたって延在し
たトウとを備えることを特徴とするゴルフ・クラブヘッ
ドが提供される。また、前記フェース、前記ソール及び
前記ネック部は、金属材からなり、そして、前記甲部及
び前記トウは、プラスチック複合材からなるものが好ま
しい。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明のゴルフ・クラブ
ヘッドの製造方法の好ましい実施形態における金属製分
割枠部材２１を示す。当該実施形態において、前記分割
枠部材２１は、チタン合金によりなる薄肉な一体状に形
成されたものである。また、前記分割枠部材２１は、フ
ェース２１１と、前記フェース２１１の下端縁から後側
へ延伸したソール２１３と、前記フェース２１１及び前
記ソール２１３を合流させてシャフト（図示略）と接続
するための中空筒状のネック部２１２を備えている。更
に、前記フェース２１１は、先端縁の上端縁に沿ってト
ウ及び甲部方面へ突出したフランジ２１１０があるよう
に形成されている。また、前記ソール２１３も、外周端
縁に沿ってトウ及び甲部方向へ突出したフランジ２１３
０があるように形成されている（図５参照）。
ヘッドの製造方法の好ましい実施形態における金属製分
割枠部材２１を示す。当該実施形態において、前記分割
枠部材２１は、チタン合金によりなる薄肉な一体状に形
成されたものである。また、前記分割枠部材２１は、フ
ェース２１１と、前記フェース２１１の下端縁から後側
へ延伸したソール２１３と、前記フェース２１１及び前
記ソール２１３を合流させてシャフト（図示略）と接続
するための中空筒状のネック部２１２を備えている。更
に、前記フェース２１１は、先端縁の上端縁に沿ってト
ウ及び甲部方面へ突出したフランジ２１１０があるよう
に形成されている。また、前記ソール２１３も、外周端
縁に沿ってトウ及び甲部方向へ突出したフランジ２１３
０があるように形成されている（図５参照）。
【００１０】更に、図１及び図２に示すように、プリプ
レグシート材を用いて成型可能な密閉中空体２２を形成
した後、前記分割枠部材２１内にセットする。なお、前
記プリプレグシート材は、４〜１０層を備え、且つ炭素
繊維及び樹脂、例えばエポキシ樹脂などを含むものとす
る。次に、前記成型可能な密閉中空体２２を、前記フェ
ース２１１及び前記ソール２１３の内表面に貼り付くよ
うにセットする。詳しくは、前記成型可能な密閉中空体
２２は、前記フェース２１１の上端縁から前記ネック部
２１２を覆うように延伸した把持部２２２と、前記ソー
ル２１３をライニングしているインソール２２１と、前
記フェース２１１の上端縁から後側へ延伸している甲部
２２５と、前記フェース２１１の背面をライニングして
いる前壁２２６（図５参照）と、前記ソール２１３、前
記甲部２２５及び前記フェース２１１の端縁にわたって
一体密閉しているトウ２２０とからなる。そして、前記
フェース２１１及び前記ソール２１３それぞれのフラン
ジ２１１０、２１３０が形成した角部２１５、２１６
（図５参照）にそれぞ隙間ができないようプリプレグ製
ストリップ２２７、２２８を挿入補填する。前記ステッ
プにより、図２に示す本実施形態の生ヘッド２１’が得
られる。そして、図３に示すように、前記密閉中空体２
２の前記トウ２２０に当たる個所に注入孔２２４を形成
し、この注入孔２２４を通して前記密閉中空体２２内
に、エア・バッグ２３を装入する。
レグシート材を用いて成型可能な密閉中空体２２を形成
した後、前記分割枠部材２１内にセットする。なお、前
記プリプレグシート材は、４〜１０層を備え、且つ炭素
繊維及び樹脂、例えばエポキシ樹脂などを含むものとす
る。次に、前記成型可能な密閉中空体２２を、前記フェ
ース２１１及び前記ソール２１３の内表面に貼り付くよ
うにセットする。詳しくは、前記成型可能な密閉中空体
２２は、前記フェース２１１の上端縁から前記ネック部
２１２を覆うように延伸した把持部２２２と、前記ソー
ル２１３をライニングしているインソール２２１と、前
記フェース２１１の上端縁から後側へ延伸している甲部
２２５と、前記フェース２１１の背面をライニングして
いる前壁２２６（図５参照）と、前記ソール２１３、前
記甲部２２５及び前記フェース２１１の端縁にわたって
一体密閉しているトウ２２０とからなる。そして、前記
フェース２１１及び前記ソール２１３それぞれのフラン
ジ２１１０、２１３０が形成した角部２１５、２１６
（図５参照）にそれぞ隙間ができないようプリプレグ製
ストリップ２２７、２２８を挿入補填する。前記ステッ
プにより、図２に示す本実施形態の生ヘッド２１’が得
られる。そして、図３に示すように、前記密閉中空体２
２の前記トウ２２０に当たる個所に注入孔２２４を形成
し、この注入孔２２４を通して前記密閉中空体２２内
に、エア・バッグ２３を装入する。
【００１１】そして、図３及び図４に示すように、予め
上型３１と下型３２とを含んでなる金型３を用意してお
く。そして、前記注入孔２２４に前記エア・バッグ２３
と接続するようにノズル２３１を取付けた後、前記ノズ
ル２３１と前記生ヘッド２１’とを合わせて前記下型３
２の表面に沿って密着するように前記下型３２内に嵌合
した後、前記上型３１を前記下型３２の上部に符合する
ようにセットする。そして、前記金型３をほぼ１３０℃
の温度に加熱しながら、エア・ポンプ４（図中に破線で
示す）により、前記エア・バッグ２３内に２．９４〜
６．８６×１０5Ｐａ（３〜７ｋｇｆ／ｃｍ2 ）の圧力
の空気を注入し、前記エア・バッグ２３を膨らせること
により、前記プリプレグシート材が硬化されるまで、前
記密閉中空体２２を前記分割枠部材２１及び前記金型の
内壁３５に圧接して加圧する。そうすると、本実施形態
のヘッド半製品２４が得られる。そして、前記ノズル２
３１から前記エア・ポンプ４を外し、前記ヘッド半製品
２４を前記金型３から取り出す。次いで、図６に示すよ
うに、前記エア・バッグ２３を前記ヘッド半製品２４内
から取り出した後、前記注入孔２２４をシール材２５で
密封し、ヘッド半製品２４の表面に研削や研磨などの仕
上げを施したり彩色塗装を行ったりし、図７に示すクラ
ブヘッド２の完成品が得られる。
上型３１と下型３２とを含んでなる金型３を用意してお
く。そして、前記注入孔２２４に前記エア・バッグ２３
と接続するようにノズル２３１を取付けた後、前記ノズ
ル２３１と前記生ヘッド２１’とを合わせて前記下型３
２の表面に沿って密着するように前記下型３２内に嵌合
した後、前記上型３１を前記下型３２の上部に符合する
ようにセットする。そして、前記金型３をほぼ１３０℃
の温度に加熱しながら、エア・ポンプ４（図中に破線で
示す）により、前記エア・バッグ２３内に２．９４〜
６．８６×１０5Ｐａ（３〜７ｋｇｆ／ｃｍ2 ）の圧力
の空気を注入し、前記エア・バッグ２３を膨らせること
により、前記プリプレグシート材が硬化されるまで、前
記密閉中空体２２を前記分割枠部材２１及び前記金型の
内壁３５に圧接して加圧する。そうすると、本実施形態
のヘッド半製品２４が得られる。そして、前記ノズル２
３１から前記エア・ポンプ４を外し、前記ヘッド半製品
２４を前記金型３から取り出す。次いで、図６に示すよ
うに、前記エア・バッグ２３を前記ヘッド半製品２４内
から取り出した後、前記注入孔２２４をシール材２５で
密封し、ヘッド半製品２４の表面に研削や研磨などの仕
上げを施したり彩色塗装を行ったりし、図７に示すクラ
ブヘッド２の完成品が得られる。
【００１２】したがって、上記製造方法により製造され
たゴルフ・クラブヘッド２は、フェース２１１と、前記
フェース２１１の下端縁から後側へ延伸したソール２１
３と、前記フェース２１１の上端縁から後側へ延伸した
甲部２２５と、前記ソール２１３と前記フェース２１１
の後端部から上向きに延伸してなる中空筒状のネック部
２１２と、前記ソール２１３と前記甲部２２５と前記フ
ェース２１１の先端部とにわたって延在したトウ２２０
とを備えている。また、前記フェース２１１、前記ソー
ル２１３及び前記ネック部２１２は、金属材からなると
共に、前記甲部２２５及び前記トウ２２０は、プラスチ
ック複合材からなるものである。
たゴルフ・クラブヘッド２は、フェース２１１と、前記
フェース２１１の下端縁から後側へ延伸したソール２１
３と、前記フェース２１１の上端縁から後側へ延伸した
甲部２２５と、前記ソール２１３と前記フェース２１１
の後端部から上向きに延伸してなる中空筒状のネック部
２１２と、前記ソール２１３と前記甲部２２５と前記フ
ェース２１１の先端部とにわたって延在したトウ２２０
とを備えている。また、前記フェース２１１、前記ソー
ル２１３及び前記ネック部２１２は、金属材からなると
共に、前記甲部２２５及び前記トウ２２０は、プラスチ
ック複合材からなるものである。
【００１３】
【発明の効果】以下、本発明のゴルフ・クラブヘッドの
利点を詳しく説明する。 １．クラブヘッドのフェース、ソール及びネック部がチ
タン合金などの軽量金属材からなるほか、残りの部分が
すべてそれよりも軽量なプリプレグシート材からなるの
で、本発明のゴルフ・クラブヘッドの材料自体は従来の
ゴルフ・クラブヘッドより遥かに軽くなる。 ２．上記のように、本発明のゴルフ・クラブヘッドの材
料自体は従来のクラブヘッドより遥かに軽量化できるの
で、軽量化による範囲内でフェースの前面の面積を拡大
することができる。 ３．クラブヘッドの一部がプラスチック複合材からなる
ので、仕上げ工程を行う際に、複合材表面にコーティン
グやカラーペイントを塗布することにより色を付けるこ
とができ、クラブヘッドをより多彩にさせることができ
る。
利点を詳しく説明する。 １．クラブヘッドのフェース、ソール及びネック部がチ
タン合金などの軽量金属材からなるほか、残りの部分が
すべてそれよりも軽量なプリプレグシート材からなるの
で、本発明のゴルフ・クラブヘッドの材料自体は従来の
ゴルフ・クラブヘッドより遥かに軽くなる。 ２．上記のように、本発明のゴルフ・クラブヘッドの材
料自体は従来のクラブヘッドより遥かに軽量化できるの
で、軽量化による範囲内でフェースの前面の面積を拡大
することができる。 ３．クラブヘッドの一部がプラスチック複合材からなる
ので、仕上げ工程を行う際に、複合材表面にコーティン
グやカラーペイントを塗布することにより色を付けるこ
とができ、クラブヘッドをより多彩にさせることができ
る。
【００１４】また、以上説明した実施の形態は、あくま
でも本発明の技術的内容を明らかにする意図のものにお
いてなされたものであり、本発明はそうした具体例に限
定して狭義に解釈されるものではなく、本発明の精神と
特許請求の範囲に述べられた範囲で、いろいろと変更し
て実施できるものである。
でも本発明の技術的内容を明らかにする意図のものにお
いてなされたものであり、本発明はそうした具体例に限
定して狭義に解釈されるものではなく、本発明の精神と
特許請求の範囲に述べられた範囲で、いろいろと変更し
て実施できるものである。
【図１】本発明のゴルフ・クラブヘッドの製造方法にお
ける金属製分割枠部材を示す斜視図である。
ける金属製分割枠部材を示す斜視図である。
【図２】本発明ゴルフ・クラブヘッドの好ましい実施形
態の成型可能な密閉中空体が図１における分割枠部材内
にセットされた状態の概略を示す正視断面図である。
態の成型可能な密閉中空体が図１における分割枠部材内
にセットされた状態の概略を示す正視断面図である。
【図３】本発明のゴルフ・クラブヘッドの製造方法にお
いて、エア・バッグ付けの生ヘッドを金型内にセットし
た状態の概略を示す断面図である。
いて、エア・バッグ付けの生ヘッドを金型内にセットし
た状態の概略を示す断面図である。
【図４】図３に示すエア・バッグへの空気充填により前
記密閉中空体を前記分割枠部材及び前記金型の内壁に密
着するように加圧した状態の概略を示す断面図である。
記密閉中空体を前記分割枠部材及び前記金型の内壁に密
着するように加圧した状態の概略を示す断面図である。
【図５】本発明のゴルフ・クラブヘッドの半製品を示す
断面図である。
断面図である。
【図６】本発明のゴルフ・クラブヘッドの半製品を示す
正視断面図である。
正視断面図である。
【図７】本発明の完成品を示す斜視図である。
２ クラブヘッド ３ 金型 ４ エア・ポンプ ２１ 金属製分割枠部材 ２１’ 生ヘッド ２２ 密閉中空体 ２３ エア・バッグ ２４ ヘッド半製品 ２５ シール材 ３１ 上型 ３２ 下型 ３５ 型の内壁 ２１１ フェース ２１２ 中空筒状のネック部 ２１３ ソール ２１５ 角部 ２１６ 角部 ２２０ トウ ２２１ インソール ２２２ 把持部 ２２４ 注入孔 ２２５ 甲部 ２２６ 前壁 ２２７ ストリップ ２２８ ストリップ ２３１ ノズル ２１１０ フランジ ２１３０ フランジ
Claims (10)
- 【請求項１】 ボールを打撃するためのフェースと、前
記フェースの下端縁から後側へ延伸したソールと、前記
フェース及び前記ソールと接続した中空筒状のネック部
とでなる分割枠部材を金属により薄肉な一体状に形成す
る工程と、 プリプレグシート材によりほぼゴルフ・クラブヘッドの
形状をした成型可能な密閉中空体を形成し、且つこの密
閉中空体を前記分割枠部材内に組み付けて生ヘッドとす
る工程と、 エア・バッグを前記密閉中空体内に装入する工程と、 前記生ヘッドと前記エア・バッグとを合わせて金型のキ
ャビティー内にセットする工程と、 前記生ヘッドの前記プリプレグシート材部分が硬化され
るまで、前記金型を加熱しながら、前記エア・バッグ内
に空気を導入して膨張させることにより、前記密閉中空
体を前記分割枠部材及び前記金型の内壁に圧着して加圧
する加熱加圧工程と、 を有することを特徴とするゴルフ・クラブヘッドの製造
方法。 - 【請求項２】 前記プリプレグシート材は、４〜１０層
からなるものであることを特徴とする請求項１に記載の
ゴルフ・クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項３】 前記プリプレグシート材は、炭素繊維及
びエポキシ樹脂を含むことを特徴とする請求項２に記載
のゴルフ・クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項４】 前記エア・バッグ内への空気の導入は、
２．９４〜６．８６×１０5 Ｐａの圧力で行うことを特
徴とする請求項３に記載のゴルフ・クラブヘッドの製造
方法。 - 【請求項５】 前記金型の加熱は、ほぼ１３０℃の温度
まで上げることを特徴とする請求項４に記載のゴルフ・
クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項６】 前記分割枠部材は、チタン合金からなる
ものであることを特徴とする請求項５に記載のゴルフ・
クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項７】 前記加熱加圧工程は成型工程であって、
前記成型可能な密閉中空体を、前記フェース、前記ソー
ル及び金型の内壁に密着して加圧し、前記フェース及び
前記ソールの内壁をライニングすると共に、前記金型の
内壁に倣って、 前記フェースの上端縁から後側へ延伸した甲部と、 前記ソールと前記甲部と前記フェースの先端部間にわた
って延在したトウとがあるように成型することを特徴と
する請求項１に記載のゴルフ・クラブヘッドの製造方
法。 - 【請求項８】 前記フェースは、該フェースの上端縁に
沿って内側へ突出したフランジを有するように形成され
ており、 前記ソールは、該ソールの後端縁に沿って延伸すると共
に内側へ突出したフランジを有するように形成されてい
ることを特徴とする請求項７に記載のゴルフ・クラブヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項９】 前記密閉中空体を前記金型内にセットす
る前に、前記フェース及び前記ソールそれぞれのフラン
ジが形成した角部に、プリプレグ製ストリップを挿入す
る工程を更に有することを特徴とする請求項８に記載の
ゴルフ・クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項１０】 請求項１に記載の製造方法により製造
されたゴルフ・クラブヘッドであって、 ボールを打撃するための前記フェースと、 前記フェースの下端縁から後側へ延伸した前記ソール
と、 前記フェースの上端縁から後側へ前記ソールと接するま
で延伸した甲部と、 前記ソールと前記フェースの後端部から延伸してなる中
空筒状の前記ネック部と、 前記ソールと前記甲部と前記フェースの先端部間にわた
って延在したトウとを備えてなり、 前記フェース、前記ソール及び前記ネック部は、金属材
からなり、 前記甲部及び前記トウは、プラスチック複合材からなる
ことを特徴とするゴルフ・クラブヘッド。
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|---|---|---|---|
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| US09/844,319 US20020160858A1 (en) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | Golf club head and process for making the same |
| JP2001136301A JP2002336389A (ja) | 2001-04-27 | 2001-05-07 | ゴルフ・クラブヘッド及びその製造方法 |
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