JPH0714618U - 電磁装置の実装構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 電気機器に適した回路基板への電磁装置の実
装構造に関する。 【構成】 円柱状のコイル巻回部の軸方向両端に互いに
異なる大きさの径の円形フランジ部を持つコアと、コイ
ル６とよりなる電磁装置１と、電磁装置１の大小円形フ
ランジ部３，４の径の中間の大きさの径をもつ開口８を
もつ回路基板７とよりなり、実装状態において電磁装置
１が、大径円形フランジ部３の内方外周縁部を回路基板
７の表面開口周縁部に係止され、小径円形フランジ部４
を同じく回路基板７の裏面開口より突出し実装する。コ
イル巻回部の全部または一部を回路基板の開口８部内に
納めることにより薄型化が促進されると共に、コイル６
の巻線の終端９は直かに回路パターンに接続されリード
端子分だけの長さが省略され薄型化を更に促進するほ
か、小径円形フランジ部４の突出側を両面実装の回路基
板７の部品実装密度の高い方の面に配置して全体の高密
度実装化を促進する。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、薄型化が要求される電気機器における回路基板への電磁装置の実装 構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の実装構造としては、図５に示すように、円柱状のコイル巻回部 Ａの軸方向両端に円形フランジ部Ｆ1,Ｆ2 を持つコアＣと、そのコイル巻回部Ａ に巻かれたコイルＬとよりなる電磁装置をその下方フランジ部Ｆ2 が回路基板Ｂ 上に直接に接するように載置してコイル巻線の端Ｄを直かに回路パターンに接続 するようにして、リード端子を省略して、リード端子を介して実装するものに比 べてリード端子分だけの長さを省略して薄型化を行うものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような電磁装置の実装構造にあっては、依然としてコアの軸方向長さ分と 回路基板の厚さの合計分の嵩みがあるため、薄型化を更に進めるためには更なる 改善が望まれるものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

円柱状のコイル巻回部の全部または一部を回路基板の開口部内に納めるととも に、一方の大径フランジ部の内方端縁部を回路基板の表面開口周縁部に係止し、 他方の小径フランジ部を回路基板の裏面開口より貫通突出させて、電磁装置と回 路基板との合計の厚さの合計分をより少なくする。

【０００５】

【作用】

電磁装置は、小径フランジ部側から回路基板の開口部内に挿入され、大径フラ ンジ部の内方端縁部を回路基板の表面開口周縁部に係止されて回路基板上に載置 される。この状態でコイル巻回部の全部または一部を回路基板の開口部内に納め られると共に小径フランジ部を回路基板の裏面開口より貫通突出され、薄型化を 促進する。

【０００６】 コイル巻線の端は直かに回路パターンに接続され、リード端子分だけの長さが 省略され薄型化を促進する。

【０００７】 また、小径フランジ部の突出側は、両面実装の回路基板の部品実装密度の高い 方の面が選ばれ高密度実装を促進する。

【０００８】

【実施例】

図１乃至図３は、本考案の第１の実施例を示す。図中、チョークコイルのよう な電磁装置１は、円柱状のコイル巻回部２の軸方向両端に互いに異なる大きさの 径の大径円形フランジ部３と小径円形フランジ部４とを持つコア５と、そのコイ ル巻回部２に巻かれたコイル６とよりなる。この電磁装置１を実装する回路基板 ７には、前記大小円形フランジ部３、４の径の中間の大きさの径をもつ開口８が 形成されている。

【０００９】 本考案の実装構造は、その実装状態において電磁装置１は、その大径円形フラ ンジ部３の内方外周縁部を回路基板７の表面開口周縁部に係止し、その小径円形 フランジ部４を同じく回路基板７の裏面開口より突出するように実装される。コ イル６の終端９は、回路基板７の回路パターンの所定のランド部に半田付けをも って接続される。なお、本実施例では、コイル６の終端９は、回路基板７の回路 パターンの所定のランド部に半田付けをもって接続しているが、より耐久を必要 とする場合にはコアと回路基板間に接着剤あるいはシリコンゴムなどを付着させ て強度を高めることもできる。

【００１０】 図４は、本考案の第２の実施例を示し、この実施例の上記第１の実施例との相 違点は、コイル10の両終端11、12が回路基板13の表裏両面に振り分けられて引出 され回路基板13の回路パターンの所定のランド部に半田付けをもって接続されて いるところにある。この実施例によって本考案は回路パターンの設計の自由度の 増大にも寄与し得るものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案による実装構造にあっては、上述の通りに電磁装置１のコイル巻回部２ の全部または一部が回路基板の開口部内に納められるので、従来であれば、図５ の参照において、フランジ部Ｆ1 の厚さh1、フランジ部Ｆ2 の厚さh2、コイル巻 回部Ａの長さh3、および回路基板Ｂの厚さt の合計の厚さ分の嵩みがあったのに 比べて、回路基板縁部を回路基板の表面開口周縁部に係止し、他方の小径フラン ジ部を回路基板の７の厚さt 分だけを薄型化できるものである。

【００１２】 更に、本考案による実装構造にあっては、小径フランジ部側においては、この 電磁装置は回路基板上でその実装のために大きなスペースを必要としないので、 回路基板の表裏両面に電気部品を実装する、所謂、両面実装時において、小径フ ランジ部の突出側を回路基板の部品実装密度の高い方の面に選ぶことによって、 全体の高密度実装を実現できるものである。

【００１３】 また、本考案による実装構造にあっては、上述の通りに電磁装置のコイル巻回 部の全部または一部が回路基板の開口部内に納められるので、コイル巻線の保護 がコイル巻線の一部または全部について行えるものである。

【００１４】 更に、本考案による実装構造にあっては、コイル巻回部が回路基板の開口部内 に納められるために、コイルの終端は、回路基板の表裏両面のいずれかからも引 出すことができ、回路パターンの設計の自由度を増すことができるものである。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の主要部品の斜視図であ
る。

【図２】本考案の第１の実施例を主要部品の側面図であ
る。

【図３】本考案の第１の実施例を示す側面断面図であ
る。

【図４】本考案の第２の実施例を示す側面断面図であ
る。

【図５】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１ 電磁装置 ２ コイル巻回部 ３ 大径円形フランジ部 ４ 小径円形フランジ部 ５ コア ６ コイル ７ 回路基板 ８ 開口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円柱状のコイル巻回部の軸方向両端に互い
   に異なる大きさの径の円形フランジ部を持つコアと、そ
   のコイル巻回部に巻かれたコイルとよりなる電磁装置
   と、この電磁装置の大小円形フランジ部の径の中間の大
   きさの径をもつ開口をもつ回路基板とよりなり、実装状
   態において電磁装置が、その大径のフランジ部の内方外
   周縁部を回路基板の表面開口周縁部に係止され、その小
   径のフランジ部を同じく回路基板の裏面開口より突出さ
   せて実装することを特徴とする電磁装置の実装構造
2. 【請求項２】前記の小径フランジ部の突出側を回路基板
   の部品実装密度の高い方の面に選ぶことを特徴とする電
   磁装置の実装構造 【０００１】