JPH07145872A - 真空排気バルブ - Google Patents

真空排気バルブ

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JPH07145872A
JPH07145872A JP29325193A JP29325193A JPH07145872A JP H07145872 A JPH07145872 A JP H07145872A JP 29325193 A JP29325193 A JP 29325193A JP 29325193 A JP29325193 A JP 29325193A JP H07145872 A JPH07145872 A JP H07145872A
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vacuum
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shield plate
vacuum exhaust
vacuum chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】真空室を大気圧下より真空排気ポンプを用いて
真空排気する場合に、パーティクルの浮遊を抑制しなが
らも機械的に容易で安価なスロー排気機構を提供する。 【構成】真空排気バルブの内部には遮蔽板4と遮蔽板を
保持するバネ3とが備えられ、このバネ3は真空排気ポ
ンプ側の管口面に固定しており、遮蔽板4と真空排気バ
ルブの筐体内壁面との間隙がバネが縮む方向に狭くなっ
ており、遮蔽板平面には一つ又は複数個の貫通穴を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空排気バルブに関し、
特に真空室内の気体を真空排気する際に使用するバルブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、半導体製品を製造する
場合には、その製造過程における各処理プロセスにおい
て、各種の真空室、例えば、成膜処理等を行う処理室あ
るいはこれらの処理室等の前段に配置されるロードロッ
ク室等が存在する。ところで半導体製造においては、い
かにして歩留りを向上させるかが大きな問題となってお
り、その対策の一つとして、不良品発生の原因となるパ
ーティクルが各種の処理プロセスにおいて介在すること
を極力避けるようになされている。例えば、上記ロード
ロック室を例にとれば、この真空室の従来の真空排気構
造は、図6に示すように、真空室101は、メイン排気
配管104を経て真空排気ポンプ103により真空排気
されるが、このメイン排気配管104と並列して菅経を
小さくし、有効断面積を絞ったあるいは積極的に有効断
面積を絞る絞りバルブ106とバイパス排気バルブ10
7を持つバイパス排気配管107を設けていた。また特
開平4−358531号公報では、図7に示すように、
真空室101を真空排気ポンプ103にて真空排気する
初期時において速度制御手段108を用いて真空排気ポ
ンプ103の排気速度を低くし、次第に速度を増加させ
る手段を取っている。いづれの技術も、真空室を真空排
気ポンプで、初期から最大排気速度で真空排気すること
はせず、菅路抵抗やポンプ能力を用いてスロー排気機構
を用いている。これは、真空室を真空排気する場合に、
過度に気体の排気速度が速いと、真空室の中で急速な乱
気流が発生し、真空室内壁に付着しているパーティクル
を巻き上げてしまうからである。この巻き上がったパー
ティクルはいずれ真空室内壁面等に再付着することにな
るが、半導体ウェーハに付着すれば、先に述べたとお
り、不良品の発生となってしまうことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のバイパス方
式による真空排気機構においては、図6に示すように、
真空室101内を大気圧から真空排気する場合には、有
効断面積を絞ったバイパス排気配管107を用いること
により排気速度を落とし、真空室101内の圧力がある
程度まで低下したならば、バイパス排気配管107から
有効断面積の大きなメイン排気配管104に切り替えて
真空排気していた。しかしながら、バイパス排気配管1
07の有効断面積は真空室101を最初に大気圧から真
空排気する瞬間の最大気体流速に合わせる。すなわち、
パーティクルを巻き上げない流速にしている。ここで最
適有効断面積は真空室101内の圧力と真空排気ポンプ
103の排気能力とで決まるものであり、一般に真空排
気ポンプ103の排気能力が一定であれば真空室101
の圧力に比例する。真空室101を大気圧から真空排気
する場合には、最初の瞬間と、それ以降しかも時々一刻
と最適有効断面積が変化することになり、最初の瞬間の
最適有効断面積が最も小さいことになる。従ってバイパ
ス排気配管107にて真空室101を真空排気する際に
は、随時最適スロー排気をしているわけではなく、論理
的最適値と比べて所要時間がかかることになる。これは
生産性の低下、スループットの低下に起こすことにな
る。またメイン排気配管104とは別にバイパス排気配
管107を組み付けることになり、機械設計上の繁雑
さ、バイパス排気バルブ105の開閉タイミング調整等
の電気ソフトウェア上の繁雑さを加えるという欠点があ
った。
【0004】また特開平4−358531号公報で示さ
れる真空排気ポンプの排気能力の可変化による対応で
は、真空排気ポンプの回転モータの周波数変調が考えら
れるが、その設計上の繁雑さと、比較的高価な変調器を
取り付けなければならず、また真空排気ポンプの機械的
回転系の固有振動数による異常振動の問題で、実用化さ
れていないのが現実である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の真空排気バルブ
は、真空室側と真空排気ポンプ側との真空排気配管に接
続するフランジをもち、内部に真空排気ポンプ側の一端
を固定し、他方に遮蔽板を保持するバネを備えている。
【0006】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の真空排気バルブの縦断面
図である。真空室と真空排気ポンプとを結管する真空排
気配管の取り付け用の真空配管フランジ2を両端に備
え、真空排気バルブ筐体1,内には遮蔽板4があり、遮
蔽板4は、バネ3を介して、真空排気バルブ筐体1内に
固定されている。また図2(a)は本実施例の遮蔽板4
の平面図であり、遮蔽板4の面内にスロー排気用穴5を
備えている。
【0007】図4は実際に本発明の真空排気バルブ4を
真空室101の真空排気機構に適用した実施例のブロッ
ク図である。真空排気ポンプ103は真空排気バルブ
1、メイン排気バルブ102を介して真空室101をメ
イン排気配管104にて結管している。
【0008】次に真空室101が大気圧であり、この真
空室101を真空排気するシーケンスを説明する。真空
排気ポンプ103は真空排気中でメイン排気バルブ10
2は閉じている。この状態においては、真空排気バルブ
1は図1で示すとおり、真空排気バルブ1内に気体の流
れがないため、バネ3が自然状態にある。なお、真空排
気バルブ1は図1で示す上方側に真空室101を配し、
下方に真空排気ポンプ103を配する。次にメイン排気
バルブ102を開く。真空室101内に充満している気
体は、瞬間最大速度にてメイン排気配管104に突入す
る。やがて突入した気体は真空排気バルブ1へ到達す
る。真空排気バルブ1内にある遮蔽板4に垂直に衝突す
ることにより、垂直応力が働く。遮蔽板4を保持してい
るバネ3は弾性変形により、縮み、真空排気バルブ筐体
1内の低部に面当たりし、遮蔽板4の外周部と真空排気
バルブ筐体1内面との間隙は最小となる(図3参照)。
この状態においては、真空排気バルブ1を通過する気体
は遮蔽板4によって制限され、わずかにスロー排気用貫
通穴5のみにより通過することになる。そして、真空室
101内の気体量すなわち圧力が減少すると、当然メイ
ン排気配管104、更には真空排気バルブ1を通過する
気体量は減少し、遮蔽板4に衝突し、発生する応力も減
少していくことになる。やがて遮蔽板4を押す応力はバ
ネ3の復元力より小さくなり、バネ3は復元を開始す
る。内部空洞部の内径は排気ポンプ側へ近づくにつれ減
少しているので遮蔽板4の外周部と真空排気バルブ筐体
1内壁面との間隙が増加し、真空排気している気体は、
この間隙を通過できるようになる。すなわち真空排気す
る有効断面積が徐々に増加することになる。
【0009】図5(a)〜(c)は以上説明した本発明
の真空排気バルブの時間に対する遮蔽板高さ等の変化を
表すグラフである。
【0010】また、遮蔽板4は、図2(b)で示すよう
に、多数個のスロー排気用穴5を設けるものや、図2
(c)で示すように、スロー排気調整板6によってスロ
ー排気穴の面積を調整できるものも考えられる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、真空排気
バルブ内を通過する気体の流量(速度)に応じて有効断
面積をバネの弾性力を用いて自動調整する機構を有して
いるので、真空室を大気圧下より真空排気する場合に、
パーティクルを巻き上げることなくスロー排気でき、そ
のスロー排気は最適有効断面積の真空排気口径を保ちな
がら排気できる。これにより、バイパス方式や真空排気
ポンプの排気能力可変方式と比較し、安価でしかも容易
に最適スロー排気機構が実現できる。また、本発明の真
空排気バルブの遮蔽板に、スロー排気用穴すなわち最小
有効断面積の調整機能を取り付けることにより、真空室
内のパーティクルの推積状況に応じて容易に簡便にスロ
ー排気速度を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による真空排気バルブの縦断
面図。
【図2】図1に示した遮蔽板の平面図。
【図3】図1に示す真空排気バルブの動作時における縦
断面図。
【図4】本発明における真空室排気系のブロック図。
【図5】本発明における一実施例の動作グラフ。
【図6】従来技術における真空室排気系ブロック図。
【図7】従来技術における真空室排気系ブロック図。
【符号の説明】
1 真空排気バルブ(筐体) 2 真空配管フランジ 3 バネ 4 遮蔽板 5 スロー排気用貫通穴 6 スロー排気調整板 101 真空室 102 メイン排気バルブ 103 真空排気ポンプ 104 メイン排気配管 105 バイパス排気バルブ 106 絞りバルブ 107 バイパス排気配管 108 速度制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室と真空排気ポンプとを連結する真
    空排気配管経路に取り付けられる真空排気バルブにおい
    て、前記バルブ内には前記真空排気配管内を流れる気体
    流量に応じて管路抵抗を可変する手段を備えていること
    を特徴とする真空排気バルブ。
  2. 【請求項2】 前記可変する手段は貫通穴を有する可動
    な遮蔽板と前記遮蔽板を保持するバネとを有することを
    特徴とする請求項1記載の真空排気バルブ。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽板を保持しているバネが縮むに
    従い、前記内部空胴部と遮蔽板との間隙が次第に小さく
    なるような内壁を前記内部空胴部が有することを特徴と
    する請求項2記載の真空排気バルブ。
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