JPH07145702A - タービン冷却翼 - Google Patents
タービン冷却翼Info
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- JPH07145702A JPH07145702A JP5292116A JP29211693A JPH07145702A JP H07145702 A JPH07145702 A JP H07145702A JP 5292116 A JP5292116 A JP 5292116A JP 29211693 A JP29211693 A JP 29211693A JP H07145702 A JPH07145702 A JP H07145702A
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- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D5/00—Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
- F01D5/12—Blades
- F01D5/14—Form or construction
- F01D5/18—Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
- F01D5/186—Film cooling
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
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- F01D5/14—Form or construction
- F01D5/18—Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
- F01D5/187—Convection cooling
- F01D5/188—Convection cooling with an insert in the blade cavity to guide the cooling fluid, e.g. forming a separation wall
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- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/002—Wall structures
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2240/00—Components
- F05D2240/80—Platforms for stationary or moving blades
- F05D2240/81—Cooled platforms
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- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
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- F05D2260/20—Heat transfer, e.g. cooling
- F05D2260/201—Heat transfer, e.g. cooling by impingement of a fluid
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2260/00—Function
- F05D2260/20—Heat transfer, e.g. cooling
- F05D2260/202—Heat transfer, e.g. cooling by film cooling
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- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
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- F23R2900/03044—Impingement cooled combustion chamber walls or subassemblies
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原因
となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和する。 【構成】中空構造の冷却翼本体5にインサートコア7を
収納し、このインサートコア7にインピンジメント冷却
孔9を穿設し、この冷却孔9から冷却空気を供給して冷
却翼本体5の内面をインピンジメント冷却するタービン
冷却翼において、インサートコア7に冷却翼本体5側に
突出する突起20を形成するとともに、この突起にイン
ピンジメント冷却孔9を穿設した。
となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和する。 【構成】中空構造の冷却翼本体5にインサートコア7を
収納し、このインサートコア7にインピンジメント冷却
孔9を穿設し、この冷却孔9から冷却空気を供給して冷
却翼本体5の内面をインピンジメント冷却するタービン
冷却翼において、インサートコア7に冷却翼本体5側に
突出する突起20を形成するとともに、この突起にイン
ピンジメント冷却孔9を穿設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電用および産業用のガ
スタービンにおけるタービン冷却翼に係り、特に冷却翼
本体の内部を中空構造とし、その内部にインサートコア
を収納したタービン冷却翼に関する。
スタービンにおけるタービン冷却翼に係り、特に冷却翼
本体の内部を中空構造とし、その内部にインサートコア
を収納したタービン冷却翼に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントに利用するガスタービン
は、一般に図11に示すように構成されており、ガスタ
ービン1と同軸に設けられた圧縮機2の駆動によって圧
縮された圧縮空気を燃焼器3に供給し、この燃焼器3の
ライナ部分3aで燃料を燃焼させ、その燃焼による高温
の燃焼ガスをトランジションピース4およびガスタービ
ン1の静翼5を経て動翼6に案内し、この動翼6を回転
駆動させてガスタービン1の仕事をさせるように構成さ
れている。
は、一般に図11に示すように構成されており、ガスタ
ービン1と同軸に設けられた圧縮機2の駆動によって圧
縮された圧縮空気を燃焼器3に供給し、この燃焼器3の
ライナ部分3aで燃料を燃焼させ、その燃焼による高温
の燃焼ガスをトランジションピース4およびガスタービ
ン1の静翼5を経て動翼6に案内し、この動翼6を回転
駆動させてガスタービン1の仕事をさせるように構成さ
れている。
【0003】ところで、ガスタービンの熱効率を向上さ
せるためには、タービン入口温度を高くすることが望ま
しく、実際、そのためにタービン入口温度を上昇させ高
温化が図られている。この入口温度の上昇に伴い、ガス
タービン1の燃焼器3や静翼5、動翼6にも高温に耐え
得る材料を使用する必要性が高まり、耐熱性超合金材料
がガスタービン部品として用いられるようになってきて
いる。
せるためには、タービン入口温度を高くすることが望ま
しく、実際、そのためにタービン入口温度を上昇させ高
温化が図られている。この入口温度の上昇に伴い、ガス
タービン1の燃焼器3や静翼5、動翼6にも高温に耐え
得る材料を使用する必要性が高まり、耐熱性超合金材料
がガスタービン部品として用いられるようになってきて
いる。
【0004】しかし、現在タービンの高温部品として使
用されている耐熱性超合金材料の限界温度は、800〜
900℃であるものの、タービン入口温度は約1300
℃程度に達し、上記限界温度を遥かに越えている。した
がって、翼を限界温度まで冷却しガスタービン1の信頼
性を維持するためには、冷却構造を採用した冷却翼の使
用が必須となっている。
用されている耐熱性超合金材料の限界温度は、800〜
900℃であるものの、タービン入口温度は約1300
℃程度に達し、上記限界温度を遥かに越えている。した
がって、翼を限界温度まで冷却しガスタービン1の信頼
性を維持するためには、冷却構造を採用した冷却翼の使
用が必須となっている。
【0005】翼の限界温度までの冷却には作動流体とし
て空気を用いることが多く、その空気源は圧縮機2の途
中または吐出部から燃焼器3に至る前で一部、抽出され
たものが使用される。冷却空気の量が多ければ、当然、
翼の温度を低くすることが可能であり、冷却空気はガス
通路部に回収されるまで出力を発生せず、またガス通路
部に回収されてもそのガス温度を低下させるため、ガス
タービンの効率は低下し、入口温度の上昇による効率向
上を相殺する。したがって、いかに少ない冷却空気流量
で効果的な冷却を行うかが重要な課題である。
て空気を用いることが多く、その空気源は圧縮機2の途
中または吐出部から燃焼器3に至る前で一部、抽出され
たものが使用される。冷却空気の量が多ければ、当然、
翼の温度を低くすることが可能であり、冷却空気はガス
通路部に回収されるまで出力を発生せず、またガス通路
部に回収されてもそのガス温度を低下させるため、ガス
タービンの効率は低下し、入口温度の上昇による効率向
上を相殺する。したがって、いかに少ない冷却空気流量
で効果的な冷却を行うかが重要な課題である。
【0006】そして、現状では図12および図13に示
すような空冷翼がタービン入口温度約1300℃級のガ
スタービンに採用されている。図13は図12における
B−B線断面図である。なお、以下の説明を分かり易く
するために、x方向、y方向、z方向を図12および図
13に示すように定義しておく。
すような空冷翼がタービン入口温度約1300℃級のガ
スタービンに採用されている。図13は図12における
B−B線断面図である。なお、以下の説明を分かり易く
するために、x方向、y方向、z方向を図12および図
13に示すように定義しておく。
【0007】図12および図13に示すように、静翼
(以下、冷却翼本体という。)5には中空構造のインサ
ートコア7が収納されており、冷却空気8はまずこのイ
ンサートコア7の内部に供給され、インサートコア7に
穿設された多数のインピンジメント孔9を通過してイン
ピンジメント冷却空気9aとなり、冷却翼本体5の内面
に衝突する。このように高速度で固定壁に衝突する流体
は、一般的に非常に高い熱伝達率を有しており、冷却効
果を高める効果が高いことが従来より知られており、イ
ンピンジメント冷却と呼ばれている。
(以下、冷却翼本体という。)5には中空構造のインサ
ートコア7が収納されており、冷却空気8はまずこのイ
ンサートコア7の内部に供給され、インサートコア7に
穿設された多数のインピンジメント孔9を通過してイン
ピンジメント冷却空気9aとなり、冷却翼本体5の内面
に衝突する。このように高速度で固定壁に衝突する流体
は、一般的に非常に高い熱伝達率を有しており、冷却効
果を高める効果が高いことが従来より知られており、イ
ンピンジメント冷却と呼ばれている。
【0008】この冷却方法は冷却翼本体5の内面の冷却
効果、すなわち内面熱伝達率を支配する重要な冷却技術
である。このように、一旦冷却翼本体5の内面を冷却し
た空気は、次にフィルム孔10から流出し、冷却翼本体
5の外面をフィルム状に覆うような形態で外部に流れて
いく。この冷却空気のフィルムは、冷却翼本体5の外面
を高温ガスから保護する効果を有している。
効果、すなわち内面熱伝達率を支配する重要な冷却技術
である。このように、一旦冷却翼本体5の内面を冷却し
た空気は、次にフィルム孔10から流出し、冷却翼本体
5の外面をフィルム状に覆うような形態で外部に流れて
いく。この冷却空気のフィルムは、冷却翼本体5の外面
を高温ガスから保護する効果を有している。
【0009】このように冷却空気8は、インサートコア
7、インピンジメント孔9、フィルム孔10の順に通過
して外部に流れていくが、インサートコア7と冷却翼本
体5との間の空間11では前縁12から後縁13へと流
れていく。そして、ピンフィン14は熱伝達率の上昇と
伝熱面の拡大のフィン効果を得るために設置されてい
る。
7、インピンジメント孔9、フィルム孔10の順に通過
して外部に流れていくが、インサートコア7と冷却翼本
体5との間の空間11では前縁12から後縁13へと流
れていく。そして、ピンフィン14は熱伝達率の上昇と
伝熱面の拡大のフィン効果を得るために設置されてい
る。
【0010】図14は図12のC方向矢視図であり、シ
ュラウドセグメント15の冷却方法を示し、ガスタービ
ンでは冷却翼本体5のみならず、シュラウドセグメント
15もインピンジメント冷却が行われている。すなわ
ち、仕切板16には多数のインピンジメント孔9が穿設
され、このインピンジメント冷却によりシュラウドセグ
メント15の冷却を行っている。なお、図14は翼根元
部のインピンジメント冷却を示すが、翼先端部のシュラ
ウドセグメントにも同様の冷却技術が採用されている。
ュラウドセグメント15の冷却方法を示し、ガスタービ
ンでは冷却翼本体5のみならず、シュラウドセグメント
15もインピンジメント冷却が行われている。すなわ
ち、仕切板16には多数のインピンジメント孔9が穿設
され、このインピンジメント冷却によりシュラウドセグ
メント15の冷却を行っている。なお、図14は翼根元
部のインピンジメント冷却を示すが、翼先端部のシュラ
ウドセグメントにも同様の冷却技術が採用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以下に、従来の技術に
おけるインピンジメント冷却の問題点を述べる。なお、
インピンジメント冷却は前述のように冷却翼本体5およ
びシュラウドセグメント15の双方に採用されている
が、構造的には同一であるため、以下冷却翼本体5につ
いてのみ述べる。
おけるインピンジメント冷却の問題点を述べる。なお、
インピンジメント冷却は前述のように冷却翼本体5およ
びシュラウドセグメント15の双方に採用されている
が、構造的には同一であるため、以下冷却翼本体5につ
いてのみ述べる。
【0012】ガスタービン翼では、冷却翼本体5の全表
面を平均的に冷却する必要があるため、多数のインピン
ジメント孔9を穿設する必要があり、図15および図1
6に示すように冷却空気8はインサートコア7に穿設さ
れたインピンジメント孔9から流出し、インピンジメン
ト冷却空気9aとなり、冷却翼本体5の内面に衝突す
る。このインピンジメントによる冷却は、固体面に垂直
に衝突するのが最も熱伝達率を大きくし、冷却効果が高
くなることが知られており、図15および図16に示す
状態が理想的である。
面を平均的に冷却する必要があるため、多数のインピン
ジメント孔9を穿設する必要があり、図15および図1
6に示すように冷却空気8はインサートコア7に穿設さ
れたインピンジメント孔9から流出し、インピンジメン
ト冷却空気9aとなり、冷却翼本体5の内面に衝突す
る。このインピンジメントによる冷却は、固体面に垂直
に衝突するのが最も熱伝達率を大きくし、冷却効果が高
くなることが知られており、図15および図16に示す
状態が理想的である。
【0013】ところが、実際の冷却空気の流れは図17
および図18に示すようになる。つまり、インピンジメ
ント冷却空気9aは、冷却翼本体5の内面に衝突後、イ
ンサートコア7と冷却翼本体5との空間11において、
前縁12から後縁13のx方向へと流れ、空間11の冷
却空気11aとなるが、この流れはインピンジメント冷
却空気9aの流れと干渉することになる。したがって、
インピンジメント冷却空気9aは必ずしも冷却翼本体5
の内面に垂直には衝突しておらず、理想的な状態の実現
は不可能である。
および図18に示すようになる。つまり、インピンジメ
ント冷却空気9aは、冷却翼本体5の内面に衝突後、イ
ンサートコア7と冷却翼本体5との空間11において、
前縁12から後縁13のx方向へと流れ、空間11の冷
却空気11aとなるが、この流れはインピンジメント冷
却空気9aの流れと干渉することになる。したがって、
インピンジメント冷却空気9aは必ずしも冷却翼本体5
の内面に垂直には衝突しておらず、理想的な状態の実現
は不可能である。
【0014】すなわち、インサートコア7からのインピ
ンジジェットで翼内壁を冷却する場合、ジェット流に対
してインサートコア7と翼内壁との間を流れるクロスフ
ローが多くなるに従い、インピンジメント冷却効果は減
少する。従来技術の内部冷却構造では、前縁12から後
縁13における下流側のインピンジメント孔列にいくに
従い、上流でインピンジメント冷却した冷却空気のクロ
スフローが多くなり、望ましいインピンジメント冷却効
果が得られ難くなる問題点がある。
ンジジェットで翼内壁を冷却する場合、ジェット流に対
してインサートコア7と翼内壁との間を流れるクロスフ
ローが多くなるに従い、インピンジメント冷却効果は減
少する。従来技術の内部冷却構造では、前縁12から後
縁13における下流側のインピンジメント孔列にいくに
従い、上流でインピンジメント冷却した冷却空気のクロ
スフローが多くなり、望ましいインピンジメント冷却効
果が得られ難くなる問題点がある。
【0015】また、ガスタービンの入口温度の上昇に伴
い、当然ながら必要な冷却空気量は増大し、特に130
0℃以上になると冷却空気は著しく増大する。しかも翼
内部の対流冷却だけでは対応できなくなり、上記のよう
に翼表面に形成したフィルム孔10から翼外に冷却空気
を吹出すフィルム冷却方式を併用する必要がある。
い、当然ながら必要な冷却空気量は増大し、特に130
0℃以上になると冷却空気は著しく増大する。しかも翼
内部の対流冷却だけでは対応できなくなり、上記のよう
に翼表面に形成したフィルム孔10から翼外に冷却空気
を吹出すフィルム冷却方式を併用する必要がある。
【0016】このフィルム冷却方式は冷却上有効なだけ
ではなく、翼メタル部に生ずる熱応力が高温化によって
一段と増加するのを抑えるのにも効果を発揮する。この
ようにガスタービンの冷却翼にフィルム冷却方式を用い
ることは有効であり、さらなる高温化に対しては翼面全
面に吹出すFCFC(Full Coverage Film Cooling)方
式を採用する必要がある。
ではなく、翼メタル部に生ずる熱応力が高温化によって
一段と増加するのを抑えるのにも効果を発揮する。この
ようにガスタービンの冷却翼にフィルム冷却方式を用い
ることは有効であり、さらなる高温化に対しては翼面全
面に吹出すFCFC(Full Coverage Film Cooling)方
式を採用する必要がある。
【0017】しかしながら、このフィルム冷却は主流へ
の吹出し条件(密度比、質量流量比、運動量比)によ
り、その効果が大きく変化する(すなわち最適条件があ
る)ため、FCFC方式にしても最大限の冷却効果が得
られない可能性がある。タービン静翼の場合、その特性
上、冷却空気を吹出す翼面の静圧は位置によって大きく
差がある。
の吹出し条件(密度比、質量流量比、運動量比)によ
り、その効果が大きく変化する(すなわち最適条件があ
る)ため、FCFC方式にしても最大限の冷却効果が得
られない可能性がある。タービン静翼の場合、その特性
上、冷却空気を吹出す翼面の静圧は位置によって大きく
差がある。
【0018】それにも拘らず、従来技術の内部冷却構造
では、インサートコア7と中空内壁によって形成される
空間11の圧力は一定であり、吹出す位置によって吹出
す直前の冷却空気の圧力を最適化することができず、最
適な吹出し条件(密度比、質量流量比、運動量比)を得
ることができない問題点がある。
では、インサートコア7と中空内壁によって形成される
空間11の圧力は一定であり、吹出す位置によって吹出
す直前の冷却空気の圧力を最適化することができず、最
適な吹出し条件(密度比、質量流量比、運動量比)を得
ることができない問題点がある。
【0019】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原因
となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和し、ガス
タービンの入口温度の高温化に対処できるようにし、ガ
スタービンの効率向上を達成可能なタービン冷却翼を提
供することを目的とする。
もので、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原因
となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和し、ガス
タービンの入口温度の高温化に対処できるようにし、ガ
スタービンの効率向上を達成可能なタービン冷却翼を提
供することを目的とする。
【0020】また、他の目的とするところは、冷却翼本
体のフィルム冷却性能を向上させ、さらなるガス温度の
高温化においても良好な冷却を行うことのできるタービ
ン冷却翼を提供することにある。
体のフィルム冷却性能を向上させ、さらなるガス温度の
高温化においても良好な冷却を行うことのできるタービ
ン冷却翼を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、中空構造の冷却翼本体に
インサートコアを収納し、このインサートコアにインピ
ンジメント冷却孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を
供給して上記冷却翼本体の内面をインピンジメント冷却
するタービン冷却翼において、上記インサートコアに上
記冷却翼本体側に突出する突起を形成するとともに、こ
の突起に上記インピンジメント冷却孔を穿設したことを
特徴とする。
ために、本発明の請求項1は、中空構造の冷却翼本体に
インサートコアを収納し、このインサートコアにインピ
ンジメント冷却孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を
供給して上記冷却翼本体の内面をインピンジメント冷却
するタービン冷却翼において、上記インサートコアに上
記冷却翼本体側に突出する突起を形成するとともに、こ
の突起に上記インピンジメント冷却孔を穿設したことを
特徴とする。
【0022】請求項2は、請求項1記載のインピンジメ
ント冷却孔を穿設した突起が、列状に形成されたことを
特徴とする。
ント冷却孔を穿設した突起が、列状に形成されたことを
特徴とする。
【0023】請求項3は、請求項1または2記載の冷却
翼本体とインサートコアとの空間が、冷却空気の下流側
に従って大きくしたことを特徴とする。
翼本体とインサートコアとの空間が、冷却空気の下流側
に従って大きくしたことを特徴とする。
【0024】請求項4は、中空構造の冷却翼本体にイン
サートコアを収納し、このインサートコアにインピンジ
メント冷却孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を供給
して上記冷却翼本体の内面をインピンジメント冷却する
タービン冷却翼において、上記冷却翼本体と上記インサ
ートコアとで形成される空間を複数の隔室に分割すると
ともに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム
冷却孔を上記冷却翼本体の径方向に複数穿設したことを
特徴とする。
サートコアを収納し、このインサートコアにインピンジ
メント冷却孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を供給
して上記冷却翼本体の内面をインピンジメント冷却する
タービン冷却翼において、上記冷却翼本体と上記インサ
ートコアとで形成される空間を複数の隔室に分割すると
ともに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム
冷却孔を上記冷却翼本体の径方向に複数穿設したことを
特徴とする。
【0025】請求項5は、請求項4記載のインサートコ
アの長手方向表面に複数の凸部を形成するとともに、こ
の凸部が当接する冷却翼本体に凹部を形成し、この凹部
にインサートコアの凸部を嵌合させたことを特徴とす
る。
アの長手方向表面に複数の凸部を形成するとともに、こ
の凸部が当接する冷却翼本体に凹部を形成し、この凹部
にインサートコアの凸部を嵌合させたことを特徴とす
る。
【0026】請求項6は、請求項4記載の冷却翼本体の
長手方向表面に複数の凸部を形成するとともに、この凸
部が当接するインサートコアに凹部を形成し、この凹部
に冷却翼本体の凸部を嵌合させたことを特徴とする。
長手方向表面に複数の凸部を形成するとともに、この凸
部が当接するインサートコアに凹部を形成し、この凹部
に冷却翼本体の凸部を嵌合させたことを特徴とする。
【0027】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、インサートコアに冷却翼本体側に突出する突起を形
成するとともに、この突起にインピンジメント冷却孔を
穿設したことにより、インサートコアと冷却翼本体との
空間の面積を広くすることが可能となる。その結果、イ
ンピンジメント冷却後の冷却空気の流れの流速が遅くな
り、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原因とな
っていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和することがで
きる。
は、インサートコアに冷却翼本体側に突出する突起を形
成するとともに、この突起にインピンジメント冷却孔を
穿設したことにより、インサートコアと冷却翼本体との
空間の面積を広くすることが可能となる。その結果、イ
ンピンジメント冷却後の冷却空気の流れの流速が遅くな
り、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原因とな
っていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和することがで
きる。
【0028】請求項2においては、突起を列状に形成し
たことにより、空間の面積を大きくすることができると
ともに、製作が容易になる。
たことにより、空間の面積を大きくすることができると
ともに、製作が容易になる。
【0029】請求項3においては、インサートコアとの
空間が、冷却空気の下流側に従って大きくし、また請求
項5ではシュラウドセグメントと仕切板との空間が、冷
却空気の下流側に従って大きくすることで、空間の冷却
空気の流速が均一化することとなり、インピンジメント
冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化することができ
る。
空間が、冷却空気の下流側に従って大きくし、また請求
項5ではシュラウドセグメントと仕切板との空間が、冷
却空気の下流側に従って大きくすることで、空間の冷却
空気の流速が均一化することとなり、インピンジメント
冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化することができ
る。
【0030】請求項4においては、冷却翼本体とインサ
ートコアとで形成される空間を複数の隔室に分割すると
ともに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム
冷却孔を冷却翼本体の径方向に複数穿設したことによ
り、隔室毎の冷却空気の圧力を翼面静圧に応じた最適な
圧力に維持することができ、最大限のフィルム効果を得
ることが可能となる。
ートコアとで形成される空間を複数の隔室に分割すると
ともに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム
冷却孔を冷却翼本体の径方向に複数穿設したことによ
り、隔室毎の冷却空気の圧力を翼面静圧に応じた最適な
圧力に維持することができ、最大限のフィルム効果を得
ることが可能となる。
【0031】また、インサートコアから翼内壁をインピ
ンジメント冷却するジェットに対してのクロスフローの
影響を抑えることが可能となり、インピンジメント冷却
の効果も増大する。
ンジメント冷却するジェットに対してのクロスフローの
影響を抑えることが可能となり、インピンジメント冷却
の効果も増大する。
【0032】請求項5においては、冷却翼本体の凹部に
冷却翼本体の凸部を嵌合させる一方、請求項6ではイン
サートコアの凹部に冷却翼本体の凸部を嵌合させること
により、隔室の冷却空気のシール性が高まる。
冷却翼本体の凸部を嵌合させる一方、請求項6ではイン
サートコアの凹部に冷却翼本体の凸部を嵌合させること
により、隔室の冷却空気のシール性が高まる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0034】図1は本発明に係るタービン冷却翼の第1
実施例の要部を示す拡大斜視図、図2は図1のA方向矢
視図である。なお、従来の構成と同一または対応する部
分には同一の符号を用いて説明する。そして、冷却翼本
体の全体構成は図12および図13に示す従来のものと
同様であるのでその説明を省略する。
実施例の要部を示す拡大斜視図、図2は図1のA方向矢
視図である。なお、従来の構成と同一または対応する部
分には同一の符号を用いて説明する。そして、冷却翼本
体の全体構成は図12および図13に示す従来のものと
同様であるのでその説明を省略する。
【0035】図1および図2に示すように、冷却翼本体
5には中空構造のインサートコア7が収納されており、
冷却空気8はまずこのインサートコア7の内部に供給さ
れ、インサートコア7に穿設された多数のインピンジメ
ント孔9を通過し、このインピンジメント冷却空気9a
は冷却翼本体5の内面に衝突する。
5には中空構造のインサートコア7が収納されており、
冷却空気8はまずこのインサートコア7の内部に供給さ
れ、インサートコア7に穿設された多数のインピンジメ
ント孔9を通過し、このインピンジメント冷却空気9a
は冷却翼本体5の内面に衝突する。
【0036】ここで、本実施例ではインサートコア7に
冷却翼本体5側に突出する円筒状の突起20が多数形成
され、これらの突起20の先端部にそれぞれ円形のイン
ピンジメント孔9が穿設されている。これにより、空間
11の面積が大きくなり、空間の冷却空気11aの流路
が広く形成される。
冷却翼本体5側に突出する円筒状の突起20が多数形成
され、これらの突起20の先端部にそれぞれ円形のイン
ピンジメント孔9が穿設されている。これにより、空間
11の面積が大きくなり、空間の冷却空気11aの流路
が広く形成される。
【0037】なお、本実施例においては、インサートコ
ア7を仕切板、冷却翼本体5をシュラウドセグメントと
考えれば、シュラウドセグメントに対しても全く同様に
適用できる構造である。
ア7を仕切板、冷却翼本体5をシュラウドセグメントと
考えれば、シュラウドセグメントに対しても全く同様に
適用できる構造である。
【0038】すなわち、シュラウドセグメントに仕切板
を設置し、この仕切板にインピンジメント孔9を穿設
し、このインピンジメント孔9から冷却空気9aを供給
してシュラウドセグメントを冷却するものにおいて、仕
切板にシュラウドセグメント側に突出する突起20を形
成するとともに、この突起20にインピンジメント孔9
を穿設するようにしてもよい。
を設置し、この仕切板にインピンジメント孔9を穿設
し、このインピンジメント孔9から冷却空気9aを供給
してシュラウドセグメントを冷却するものにおいて、仕
切板にシュラウドセグメント側に突出する突起20を形
成するとともに、この突起20にインピンジメント孔9
を穿設するようにしてもよい。
【0039】次に、本実施例の作用について説明する。
【0040】本実施例は、インピンジメント冷却空気9
aと空間の冷却空気11aとの干渉を緩和するものであ
って、インピンジメント冷却空気9aが冷却翼本体5の
内面に垂直に衝突する理想的な状態が実現できないの
は、明らかに空間の冷却空気11aが有するx方向の運
動量によりインピンジメント冷却空気9aがx方向に曲
げられるためである。
aと空間の冷却空気11aとの干渉を緩和するものであ
って、インピンジメント冷却空気9aが冷却翼本体5の
内面に垂直に衝突する理想的な状態が実現できないの
は、明らかに空間の冷却空気11aが有するx方向の運
動量によりインピンジメント冷却空気9aがx方向に曲
げられるためである。
【0041】このインピンジメント冷却空気9aのx方
向への曲がりを小さくするには、空間の冷却空気11a
の質量流量を少なくするか、あるいはその流速を遅くす
ればよい。しかし、空間の冷却空気11aはインピンジ
メント冷却空気9aが冷却翼本体5の内面に衝突した後
の空気であるので、質量流量を少なくするにはインピン
ジメント冷却空気9aの流量自体を少なくする必要があ
り、この方策はインピンジメント冷却自体の効率を低下
させてしまうことになり、得策ではない。
向への曲がりを小さくするには、空間の冷却空気11a
の質量流量を少なくするか、あるいはその流速を遅くす
ればよい。しかし、空間の冷却空気11aはインピンジ
メント冷却空気9aが冷却翼本体5の内面に衝突した後
の空気であるので、質量流量を少なくするにはインピン
ジメント冷却空気9aの流量自体を少なくする必要があ
り、この方策はインピンジメント冷却自体の効率を低下
させてしまうことになり、得策ではない。
【0042】そこで、本実施例のように突起20を形成
して空間11の面積を大きくすれば、冷却空気11aの
専用の通路を設けることができ、流量を減じることな
く、流速のみを遅くすることができる。
して空間11の面積を大きくすれば、冷却空気11aの
専用の通路を設けることができ、流量を減じることな
く、流速のみを遅くすることができる。
【0043】図3(A),(B)は本実施例の局所熱伝
達率と従来例の局所熱伝達率とを定性的に比較した図で
ある。なお、図3(A),(B)における等熱伝熱率線
は内側が高い熱伝達率を表す。図3(B)に示す従来例
では、空間の冷却空気11aの流速が速いため、インピ
ンジメント冷却のジェットは曲げられ、冷却翼本体5の
内面に対し傾斜して衝突する。その結果、熱伝達率は低
くなり、且つ等熱伝熱率線は偏平な楕円形状となる。
達率と従来例の局所熱伝達率とを定性的に比較した図で
ある。なお、図3(A),(B)における等熱伝熱率線
は内側が高い熱伝達率を表す。図3(B)に示す従来例
では、空間の冷却空気11aの流速が速いため、インピ
ンジメント冷却のジェットは曲げられ、冷却翼本体5の
内面に対し傾斜して衝突する。その結果、熱伝達率は低
くなり、且つ等熱伝熱率線は偏平な楕円形状となる。
【0044】一方、空間の冷却空気11aの流速を遅く
した本実施例では、図3(A)に示すようにインピンジ
メント冷却空気9aは冷却翼本体5の内面に対し垂直且
つ接近して衝突するため、熱伝達率は高くなり、等熱伝
熱率線は偏平度の小さな楕円形状となる。したがって、
本実施例の方が平均熱伝達率は大きく、より有効な冷却
効果が得られる。
した本実施例では、図3(A)に示すようにインピンジ
メント冷却空気9aは冷却翼本体5の内面に対し垂直且
つ接近して衝突するため、熱伝達率は高くなり、等熱伝
熱率線は偏平度の小さな楕円形状となる。したがって、
本実施例の方が平均熱伝達率は大きく、より有効な冷却
効果が得られる。
【0045】ここで、D,M,KERCHER,W.TABAKOFF,Heat Tr
anser by a Square Array of RoundAir Jets Impinging
Perpendicular to a Flat Surface Including the Eff
ectof Spent Air,Transaction of AMSE,Journal of Eng
ineering for Power,Janua-ry 1970 P73−P82に
は、インピンジメント冷却空気9aと空間の冷却空気1
1aとの干渉による熱伝達率の低下を系統的に実験し、
無次元処理をした実験式を示している。それによれば、
空間の冷却空気11aを考慮した熱伝達率は無次元数N
uD,X (ヌッセルト数)の形で表すと、次式になる。
anser by a Square Array of RoundAir Jets Impinging
Perpendicular to a Flat Surface Including the Eff
ectof Spent Air,Transaction of AMSE,Journal of Eng
ineering for Power,Janua-ry 1970 P73−P82に
は、インピンジメント冷却空気9aと空間の冷却空気1
1aとの干渉による熱伝達率の低下を系統的に実験し、
無次元処理をした実験式を示している。それによれば、
空間の冷却空気11aを考慮した熱伝達率は無次元数N
uD,X (ヌッセルト数)の形で表すと、次式になる。
【0046】
【数1】NuD,X =hD/k…(1) (1)式において、NuD,X は空間の冷却空気を考慮し
たヌッセルト数、hは熱伝達率(Kcal/m2 hr
℃)、kは熱伝導率(Kcal/mhr℃)、Dはイン
ピンジメント孔直径(m)である。
たヌッセルト数、hは熱伝達率(Kcal/m2 hr
℃)、kは熱伝導率(Kcal/mhr℃)、Dはイン
ピンジメント孔直径(m)である。
【0047】この実験結果は次式で整理される。
【0048】
【数2】 ここで、ReDはレイノルズ数で、ReD=ρVD/μであ
る。ρは密度(Kg/m3 )、Vは速度(m/s)、μ
は粘性係数(Kg/ms)、Prはプラントル数、Yi
はインピンジメント孔と冷却翼本体5の距離(m)であ
る。レイノルズ数の指数mは実験により定まる量で、m
=f(Pi/D,ReD)の形となり、Pi/DとReDの
関数である。Piはインピンジメント孔のピッチ
(m)、φ1 も実験により定まる量で、φ1 =f(Pi
/D,ReD)の形となり、Pi/DとReDとの関数であ
る。
る。ρは密度(Kg/m3 )、Vは速度(m/s)、μ
は粘性係数(Kg/ms)、Prはプラントル数、Yi
はインピンジメント孔と冷却翼本体5の距離(m)であ
る。レイノルズ数の指数mは実験により定まる量で、m
=f(Pi/D,ReD)の形となり、Pi/DとReDの
関数である。Piはインピンジメント孔のピッチ
(m)、φ1 も実験により定まる量で、φ1 =f(Pi
/D,ReD)の形となり、Pi/DとReDとの関数であ
る。
【0049】また、最後のφ2 が空間の冷却空気が存在
することによる熱伝達率の低下の補正係数であり、
することによる熱伝達率の低下の補正係数であり、
【数3】 の形で整理され、無次元数(Wx,i /Wi )(Yi/D)
とReDとの関数となる。Wx,i は空間の冷却空気の単位
面積当たりの質量(Kg/m2 s)、Wi はインピンジ
メント冷却空気の単位面積当たりの質量流量(Kg/m
2 s)、NuDは空間の冷却空気がない時のヌッセルト数
である。
とReDとの関数となる。Wx,i は空間の冷却空気の単位
面積当たりの質量(Kg/m2 s)、Wi はインピンジ
メント冷却空気の単位面積当たりの質量流量(Kg/m
2 s)、NuDは空間の冷却空気がない時のヌッセルト数
である。
【0050】上記文献での実験結果によれば、無次元数
(Wx,i /Wi )(Yi/D)が大きくなるほど、熱伝達
率の低下は大きくなる。すなわち、空間の冷却空気11
の単位面積当たりの質量流量Wx,i が増加すれば熱伝達
率は低下し、妥当な結果である。また、インピンジメン
ト孔9と冷却翼本体5の距離Yi が増加しても定性的に
は同じ結果となり、これは距離Yi が大きいと、インピ
ンジメント冷却空気9aが曲げられる量が大きくなるこ
とからも理解できる現象である。したがって、距離Yi
は従来例と同程度に維持し、空間11の流速を減じる必
要がある。
(Wx,i /Wi )(Yi/D)が大きくなるほど、熱伝達
率の低下は大きくなる。すなわち、空間の冷却空気11
の単位面積当たりの質量流量Wx,i が増加すれば熱伝達
率は低下し、妥当な結果である。また、インピンジメン
ト孔9と冷却翼本体5の距離Yi が増加しても定性的に
は同じ結果となり、これは距離Yi が大きいと、インピ
ンジメント冷却空気9aが曲げられる量が大きくなるこ
とからも理解できる現象である。したがって、距離Yi
は従来例と同程度に維持し、空間11の流速を減じる必
要がある。
【0051】今、図1において前縁側からi番目のイン
ピンジメント孔9において突起20を形成したことによ
り、インピンジメント孔9と冷却翼本体5の距離Yi お
よびインピンジメント冷却空気9aの単位面積当たりの
質量流量Wi を従来例と同程度に維持し、空間11を大
きくした場合を考えてみると、空間11の面積の増加に
よって空間の冷却空気11aの単位面積当たりの質量流
量Wx,i が小さくなり、熱伝達率の低下を防止すること
ができる。
ピンジメント孔9において突起20を形成したことによ
り、インピンジメント孔9と冷却翼本体5の距離Yi お
よびインピンジメント冷却空気9aの単位面積当たりの
質量流量Wi を従来例と同程度に維持し、空間11を大
きくした場合を考えてみると、空間11の面積の増加に
よって空間の冷却空気11aの単位面積当たりの質量流
量Wx,i が小さくなり、熱伝達率の低下を防止すること
ができる。
【0052】図4は空間11の面積を従来例の1.5倍
として6個のインピンジメント孔に対して熱伝達率の低
下を計算して従来例と比較した図であり、横軸はインピ
ンジメント孔番号を、縦軸は従来例のi=1のインピン
ジメント孔における熱伝達率hD,1 にて熱伝達率を無次
元化して示す。
として6個のインピンジメント孔に対して熱伝達率の低
下を計算して従来例と比較した図であり、横軸はインピ
ンジメント孔番号を、縦軸は従来例のi=1のインピン
ジメント孔における熱伝達率hD,1 にて熱伝達率を無次
元化して示す。
【0053】図4において、従来例の熱伝達率は6番目
(i=6)のインピンジメント孔では、空間の冷却空気
11aが次第に増加してくるため、最初(i=1)のイ
ンピンジメント孔に対し、20%近く熱伝達率が低下し
ているが、本実施例では12%程度の低下に止まってお
り、大きな効果が得られている。
(i=6)のインピンジメント孔では、空間の冷却空気
11aが次第に増加してくるため、最初(i=1)のイ
ンピンジメント孔に対し、20%近く熱伝達率が低下し
ているが、本実施例では12%程度の低下に止まってお
り、大きな効果が得られている。
【0054】このように本実施例によれば、インピンジ
メント孔9を突起20に穿設したことにより、インピン
ジメント孔9と冷却翼本体5の距離Yi を従来例と同等
に維持しつつ、空間11の面積が大きくなる。その結
果、空間の冷却空気11aの単位面積当たりの質量流量
Wx,i を小さくし、インピンジメント冷却空気9aと空
間の冷却空気11aとの干渉を防止し、インピンジメン
ト冷却の熱伝達率の低下を小さくすることができる。
メント孔9を突起20に穿設したことにより、インピン
ジメント孔9と冷却翼本体5の距離Yi を従来例と同等
に維持しつつ、空間11の面積が大きくなる。その結
果、空間の冷却空気11aの単位面積当たりの質量流量
Wx,i を小さくし、インピンジメント冷却空気9aと空
間の冷却空気11aとの干渉を防止し、インピンジメン
ト冷却の熱伝達率の低下を小さくすることができる。
【0055】なお、本実施例では、シュラウドセグメン
トについても仕切板に突起20を形成し、この突起20
にインピンジメント冷却孔9を穿設すれば、上記と全く
同様の作用、効果を得ることができる。
トについても仕切板に突起20を形成し、この突起20
にインピンジメント冷却孔9を穿設すれば、上記と全く
同様の作用、効果を得ることができる。
【0056】図5は本発明に係るタービン冷却翼の第1
実施例の第1変形例の要部を示す拡大斜視図である。な
お、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明する。この第1変形例では、インサートコア7に
冷却翼本体5側に突出する列状の突起21が複数形成さ
れ、これらの突起21にそれぞれ円形のインピンジメン
ト孔9が穿設されている。
実施例の第1変形例の要部を示す拡大斜視図である。な
お、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明する。この第1変形例では、インサートコア7に
冷却翼本体5側に突出する列状の突起21が複数形成さ
れ、これらの突起21にそれぞれ円形のインピンジメン
ト孔9が穿設されている。
【0057】この第1変形例でもインピンジメント孔9
と冷却翼本体5の距離Yi を従来例と同等に維持しつ
つ、空間11の面積を大きくすることができる。また、
第1変形例は突起21を列状に形成したことにより、前
記第1実施例と比較して製作が容易になる。
と冷却翼本体5の距離Yi を従来例と同等に維持しつ
つ、空間11の面積を大きくすることができる。また、
第1変形例は突起21を列状に形成したことにより、前
記第1実施例と比較して製作が容易になる。
【0058】図6は本発明に係るタービン冷却翼の第1
実施例の第2変形例を示す縦断面図である。なお、前記
第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明す
る。空間の冷却空気11aはインピンジメント冷却空気
9aが下流側にいくに従って集積してくるものであるか
ら、後縁9側になるに従ってその量は多くなる。
実施例の第2変形例を示す縦断面図である。なお、前記
第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明す
る。空間の冷却空気11aはインピンジメント冷却空気
9aが下流側にいくに従って集積してくるものであるか
ら、後縁9側になるに従ってその量は多くなる。
【0059】そこで、この第2変形例ではインサートコ
ア7と冷却翼本体5との空間11を後縁9側になる程広
く形成している。このように第2変形例によれば、空間
の冷却空気11aの流速が均一化することとなり、イン
ピンジメント冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化する
ことができる。
ア7と冷却翼本体5との空間11を後縁9側になる程広
く形成している。このように第2変形例によれば、空間
の冷却空気11aの流速が均一化することとなり、イン
ピンジメント冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化する
ことができる。
【0060】なお、上記第1、第2変形例においても、
インサートコア7を仕切板、冷却翼本体5をシュラウド
セグメントと考えれば、シュラウドセグメントに対して
も全く同様に適用できる構造である。
インサートコア7を仕切板、冷却翼本体5をシュラウド
セグメントと考えれば、シュラウドセグメントに対して
も全く同様に適用できる構造である。
【0061】図7は本発明に係るタービン冷却翼の第2
実施例を示す縦断面図、図8は第2実施例の要部を示す
拡大斜視図である。
実施例を示す縦断面図、図8は第2実施例の要部を示す
拡大斜視図である。
【0062】図7に示すように、冷却翼本体30の翼有
効部は、内部が中空に形成され、仕切壁31により2室
に分割されている。各室にはインサートコア32a,3
2bが収納されている。このインサートコア32a,3
2bはそれぞれ周囲に翼のスパン方向に延びる凸部33
が数箇所形成され、この凸部33を翼中空内壁34に当
接させることにより隔室35を形成している。そして、
凸部33と接触する部分の翼中空内壁34は、図8に示
すように逆に凹形状に形成され、この中空内壁凹部36
に凸部33が嵌合する構造となっている。
効部は、内部が中空に形成され、仕切壁31により2室
に分割されている。各室にはインサートコア32a,3
2bが収納されている。このインサートコア32a,3
2bはそれぞれ周囲に翼のスパン方向に延びる凸部33
が数箇所形成され、この凸部33を翼中空内壁34に当
接させることにより隔室35を形成している。そして、
凸部33と接触する部分の翼中空内壁34は、図8に示
すように逆に凹形状に形成され、この中空内壁凹部36
に凸部33が嵌合する構造となっている。
【0063】インサートコア32a,32bは、内部か
ら外部に貫通するインピンジメント孔37が凸部33を
回避する部分全面に穿設されている。各隔室35からは
翼外表面に貫通するフィルム冷却孔38が穿設されてい
る。また、翼の後縁側の中空内部にはピンフィン39お
よび後縁吹出し孔40が穿設されている。
ら外部に貫通するインピンジメント孔37が凸部33を
回避する部分全面に穿設されている。各隔室35からは
翼外表面に貫通するフィルム冷却孔38が穿設されてい
る。また、翼の後縁側の中空内部にはピンフィン39お
よび後縁吹出し孔40が穿設されている。
【0064】次に、本実施例の作用を説明する。
【0065】インサートコア32a,32bの内部に供
給された冷却空気31aは、インピンジメント孔37か
ら各隔室35内に流入し、同時に翼中空内壁34をジェ
ットにより衝突冷却する。インサートコア32a,32
bは内外圧力差により凸部33が中空内壁凹部36に押
圧されるため、各隔室35間での冷却空気の流れは抑え
られ圧力的に隔離される。
給された冷却空気31aは、インピンジメント孔37か
ら各隔室35内に流入し、同時に翼中空内壁34をジェ
ットにより衝突冷却する。インサートコア32a,32
bは内外圧力差により凸部33が中空内壁凹部36に押
圧されるため、各隔室35間での冷却空気の流れは抑え
られ圧力的に隔離される。
【0066】そして、隔室35内に流入した冷却空気3
1aは、フィルム冷却孔38から翼面に吹出すフィルム
冷却空気31bとなり、フィルム冷却する。一方、イン
サートコア32bからインピンジメント冷却した冷却空
気31aの一部は、ピンフィン39および後縁吹出し孔
40を経て後縁部を対流冷却した後、翼外に放出され
る。
1aは、フィルム冷却孔38から翼面に吹出すフィルム
冷却空気31bとなり、フィルム冷却する。一方、イン
サートコア32bからインピンジメント冷却した冷却空
気31aの一部は、ピンフィン39および後縁吹出し孔
40を経て後縁部を対流冷却した後、翼外に放出され
る。
【0067】フィルム冷却の場合、吹出す位置の主流側
の流体条件に対して冷却空気側(隔室35)を最適な流
体条件となるように配慮する必要がある。そのため隔室
35の圧力はインサートコア32a,32bの内圧、隔
室からのフィルム冷却空気31b、吹出し位置の翼面圧
力、インピンジメント孔37の形状(個数、径)および
フィルム冷却孔38の形状(個数、径)により決定され
る。
の流体条件に対して冷却空気側(隔室35)を最適な流
体条件となるように配慮する必要がある。そのため隔室
35の圧力はインサートコア32a,32bの内圧、隔
室からのフィルム冷却空気31b、吹出し位置の翼面圧
力、インピンジメント孔37の形状(個数、径)および
フィルム冷却孔38の形状(個数、径)により決定され
る。
【0068】したがって、翼外壁面の静圧分布およびフ
ィルム冷却空気31bの吹出す位置によって隔室35の
個数、配置および各隔室35に対応するインピンジメン
ト孔37、フィルム冷却孔38の形状を選定することに
より、最適な吹出し条件を得ることができる。また、こ
のような構造とすることで、同時にインピンジジェット
31aに対するクロスフローの影響を抑えることが可能
となり、インピンジ冷却効果も向上する。
ィルム冷却空気31bの吹出す位置によって隔室35の
個数、配置および各隔室35に対応するインピンジメン
ト孔37、フィルム冷却孔38の形状を選定することに
より、最適な吹出し条件を得ることができる。また、こ
のような構造とすることで、同時にインピンジジェット
31aに対するクロスフローの影響を抑えることが可能
となり、インピンジ冷却効果も向上する。
【0069】図9は本発明に係るタービン冷却翼の第2
実施例の変形例を示す縦断面図、図10は変形例の要部
を示す拡大斜視図である。なお、前記第2実施例と同一
の部分には同一の符号を付して説明する。
実施例の変形例を示す縦断面図、図10は変形例の要部
を示す拡大斜視図である。なお、前記第2実施例と同一
の部分には同一の符号を付して説明する。
【0070】この変形例では、インサートコア32a,
32bと中空内壁34間の空気室とを隔室化する手段と
して中空内壁34の内周に翼のスパン方向に延びる中空
内壁凸部41を所定間隔をおいて数箇所形成し、この中
空内壁凸部41をインサートコア32a,32bの表面
に当接させることにより、隔室35が形成されている。
32bと中空内壁34間の空気室とを隔室化する手段と
して中空内壁34の内周に翼のスパン方向に延びる中空
内壁凸部41を所定間隔をおいて数箇所形成し、この中
空内壁凸部41をインサートコア32a,32bの表面
に当接させることにより、隔室35が形成されている。
【0071】また、中空内壁凸部41と接触する部分の
インサートコア32a,32bは逆に凹形状に形成さ
れ、この凹部42に中空内壁凸部41が嵌合する構造と
なっている。このように構成することにより前記第2実
施例と同様の効果が得られる。なお、その他の構造およ
び作用は前記第2実施例と同一であるのでその説明を省
略する。
インサートコア32a,32bは逆に凹形状に形成さ
れ、この凹部42に中空内壁凸部41が嵌合する構造と
なっている。このように構成することにより前記第2実
施例と同様の効果が得られる。なお、その他の構造およ
び作用は前記第2実施例と同一であるのでその説明を省
略する。
【0072】前記中空内壁凹部36および中空内壁凸部
41は、精密鋳造で冷却翼本体30と一体で製造可能で
あり、それに対応する凸部33と凹部42はプレス成形
によりインサートコア32a,32bと一体で製造可能
である。
41は、精密鋳造で冷却翼本体30と一体で製造可能で
あり、それに対応する凸部33と凹部42はプレス成形
によりインサートコア32a,32bと一体で製造可能
である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、インサートコアに冷却翼本体側に突出する突
起を形成するとともに、この突起にインピンジメント冷
却孔を穿設したことにより、インサートコアと冷却翼本
体との空間の面積を広くすることが可能となる。その結
果、インピンジメント冷却後の冷却空気の流れの流速が
遅くなり、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原
因となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和するこ
とができる。
によれば、インサートコアに冷却翼本体側に突出する突
起を形成するとともに、この突起にインピンジメント冷
却孔を穿設したことにより、インサートコアと冷却翼本
体との空間の面積を広くすることが可能となる。その結
果、インピンジメント冷却後の冷却空気の流れの流速が
遅くなり、インピンジメント冷却の冷却効率の低下の原
因となっていた衝突後の冷却空気との干渉を緩和するこ
とができる。
【0074】したがって、インピンジメント冷却の熱伝
達率が干渉により低下する量を少なくすることができる
ため、冷却効率が高くなる。
達率が干渉により低下する量を少なくすることができる
ため、冷却効率が高くなる。
【0075】請求項2によれば、突起を列状に形成した
ことにより、空間の面積を大きくすることができるとと
もに、製造が容易になる。
ことにより、空間の面積を大きくすることができるとと
もに、製造が容易になる。
【0076】請求項3によれば、インサートコアとの空
間が、冷却空気の下流側に従って大きくしたことによ
り、空間の冷却空気の流速が均一化することとなり、イ
ンピンジメント冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化す
ることができる。
間が、冷却空気の下流側に従って大きくしたことによ
り、空間の冷却空気の流速が均一化することとなり、イ
ンピンジメント冷却の熱伝達率の分布を一段と均一化す
ることができる。
【0077】請求項4によれば、冷却翼本体とインサー
トコアとで形成される空間を複数の隔室に分割するとと
もに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム冷
却孔を冷却翼本体の径方向に複数穿設したことにより、
隔室毎の冷却空気の圧力を翼面静圧に応じた最適な圧力
に維持することができ、最大限のフィルム効果を得るこ
とが可能となる。また、インサートコアから翼内壁をイ
ンピンジメント冷却するジェットに対してのクロスフロ
ーの影響を抑えることが可能となり、インピンジメント
冷却の効果も増大する。
トコアとで形成される空間を複数の隔室に分割するとと
もに、それぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム冷
却孔を冷却翼本体の径方向に複数穿設したことにより、
隔室毎の冷却空気の圧力を翼面静圧に応じた最適な圧力
に維持することができ、最大限のフィルム効果を得るこ
とが可能となる。また、インサートコアから翼内壁をイ
ンピンジメント冷却するジェットに対してのクロスフロ
ーの影響を抑えることが可能となり、インピンジメント
冷却の効果も増大する。
【0078】その結果、冷却翼本体を十分冷却すること
ができ、高効率のガスタービンが得られ、発電プラント
に適用した場合には熱効率を向上させることができる。
ができ、高効率のガスタービンが得られ、発電プラント
に適用した場合には熱効率を向上させることができる。
【0079】請求項5によれば、冷却翼本体の凹部に冷
却翼本体の凸部を嵌合させる一方、請求項6ではインサ
ートコアの凹部に冷却翼本体の凸部を嵌合させることに
より、隔室の冷却空気のシール性が高まり、信頼性が向
上する。
却翼本体の凸部を嵌合させる一方、請求項6ではインサ
ートコアの凹部に冷却翼本体の凸部を嵌合させることに
より、隔室の冷却空気のシール性が高まり、信頼性が向
上する。
【図1】本発明に係るタービン冷却翼の第1実施例の要
部を示す拡大斜視図。
部を示す拡大斜視図。
【図2】図1のA方向矢視図。
【図3】(A),(B)は第1実施例の局所熱伝達率と
従来例の局所熱伝達率とを定性的に比較した図。
従来例の局所熱伝達率とを定性的に比較した図。
【図4】第1実施例と従来例の熱伝達率の低下を比較し
たグラフ図。
たグラフ図。
【図5】第1実施例の第1変形例の要部を示す拡大斜視
図。
図。
【図6】第1実施例の第2変形例を示す縦断面図。
【図7】本発明に係るタービン冷却翼の第2実施例を示
す横断面図。
す横断面図。
【図8】第2実施例の要部を示す拡大斜視図。
【図9】第2実施例の変形例を示す横断面図。
【図10】第2実施例の変形例の要部を示す拡大斜視
図。
図。
【図11】一般のガスタービンの概略構成を示す断面
図。
図。
【図12】従来のガスタービン冷却翼を示す縦断面図。
【図13】図12におけるB−B線断面図。
【図14】図12おけるC方向矢視図。
【図15】理想的なインピンジメント冷却を示す拡大斜
視図。
視図。
【図16】図15におけるD方向矢視図。
【図17】実際のインピンジメント冷却を示す拡大斜視
図。
図。
【図18】図17におけるE方向矢視図。
5 冷却翼本体 7 インサートコア 8 冷却空気 9 インピンジメント孔 9a インピンジメント冷却空気 10 フィルム孔 11 空間 11a 空間の冷却空気 12 前縁 13 後縁 14 ピンフィン 15 シュラウドセグメント 16 仕切板 20 突起 21 列状の突起
Claims (6)
- 【請求項1】 中空構造の冷却翼本体にインサートコア
を収納し、このインサートコアにインピンジメント冷却
孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を供給して上記冷
却翼本体の内面をインピンジメント冷却するタービン冷
却翼において、上記インサートコアに上記冷却翼本体側
に突出する突起を形成するとともに、この突起に上記イ
ンピンジメント冷却孔を穿設したことを特徴とするター
ビン冷却翼。 - 【請求項2】 インピンジメント冷却孔を穿設した突起
は、列状に形成したことを特徴とする請求項1記載のタ
ービン冷却翼。 - 【請求項3】 冷却翼本体とインサートコアとの空間
は、冷却空気の下流側に従って大きくしたことを特徴と
する請求項1または2記載のタービン冷却翼。 - 【請求項4】 中空構造の冷却翼本体にインサートコア
を収納し、このインサートコアにインピンジメント冷却
孔を穿設し、この冷却孔から冷却空気を供給して上記冷
却翼本体の内面をインピンジメント冷却するタービン冷
却翼において、上記冷却翼本体と上記インサートコアと
で形成される空間を複数の隔室に分割するとともに、そ
れぞれの隔室から冷却空気を吹出すフィルム冷却孔を上
記冷却翼本体の径方向に複数穿設したことを特徴とする
タービン冷却翼。 - 【請求項5】 インサートコアの長手方向表面に複数の
凸部を形成するとともに、この凸部が当接する冷却翼本
体に凹部を形成し、この凹部にインサートコアの凸部を
嵌合させたことを特徴とする請求項4記載のタービン冷
却翼。 - 【請求項6】 冷却翼本体の長手方向表面に複数の凸部
を形成するとともに、この凸部が当接するインサートコ
アに凹部を形成し、この凹部に冷却翼本体の凸部を嵌合
させたことを特徴とする請求項4記載のタービン冷却
翼。
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DE4447515A DE4447515C2 (de) | 1993-11-22 | 1994-11-22 | Gekühlte Turbinenschaufel |
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Family
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Country Status (4)
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FR (2) | FR2712919B1 (ja) |
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