JPH0714569U - プリント基板用端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板にハンダ付けにより取り付ける
端子であって、ハンダ付け性が良好で、前記プリント基
板に取り付けた後の品質が安定する端子を提供する。 【構成】 断面が縦長長方形状のメッキ材の四隅をつぶ
し加工して、断面八角形状又は略八角形状に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板にハンダ付けにより取り付けるプリント基板用端子に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プリント基板にハンダ付けにより取り付ける端子の一つとして、図３に 示すように、素地11にメッキ12を施したメッキ材から成る板材を打ち抜き加工し て得た断面が平面長方形状のものがある。

【０００３】 この端子の切断面の上下の寸法Ａは素材の厚みＡと同一であるから、メッキ12 により形成されるハンダ付け面は、 ハンダ付け面＝端子全周−(２×Ａ) となり、従って、端子全周に対して素材の厚みＡが厚い場合は、ハンダ付け面が 減少し、プリント基板にハンダ付けにより取り付ける際の信頼性が低下するとい う問題点がある。

【０００４】 また、最近用いられているプリント基板に設けられる端子取付用の抜き孔３は 長円形のものが多いため、上記のような端子では、図４に示すように、その上， 下部と抜き孔３との間が大きくなるので、ハンダが付けにくくなるという問題点 もあるのである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような従来技術に鑑み、プリント基板にハンダ付けにより取 り付ける端子であって、ハンダ付け性が良好で、前記プリント基板に取り付けた 後の品質が安定する端子を提供することを、その課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は、 断面が縦長長方形状のメッキ材の四隅をつぶし加工して、断面八角形状又は略八 角形状に形成したことを特徴とするものである。

【０００７】

【考案の作用】

本考案端子は、素地にメッキを施したメッキ材から成る素材の四隅をつぶし加 工して、その断面を縦長の八角形状又は略八角形状に形成したから、その上下の つぶし加工面の寸法は素材の厚みより小さくなって、ハンダ付け面が広くなると 共に、プリント基板に設けられた端子取付用の長円形の抜き孔の形状に近くなる ので、端子外周とプリント基板との間隙が略均等になり、ハンダが全周に付き易 くなって、信頼性の高い品質の安定したものとなる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図により説明する。図１は本考案の一例の端子の断面 図、図２は図１の端子をプリント基板に設けられた長円形状の抜き孔に配置させ た状態を示す図である。

【０００９】 図１において、１は外面にメッキ２を施した本考案端子の素地で、長方形状の 四隅部をプレスによるつぶし加工により斜辺1aとして縦長の八角形状に形成し、 本考案の一例のプリント基板用の端子を構成する。

【００１０】 この端子は、素地１の四隅部をつぶし加工により斜面1aに形成したから、つぶ し加工部の図の上下の寸法A'が素地１の厚みＡよりも小さくなり、プリント基板 に設けられた長円形孔３内に配すると、図２に示すように、プリント基板との隙 間が全体として略同一で、ハンダ付け面積が従来のものより広くなり、ハンダが 付き易くなって、ハンダ付けによりプリント基板に強固に安定して取り付けられ る。

【００１１】

【考案の効果】 本考案は上述のとおりであるから、プリント基板にハンダ付けにより取り付け る端子として好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案端子の一例の断面図。

【図２】 図１の端子をプリント基板に設けられた長円
形状の抜き孔に配置させた状態を示す図。

【図３】従来の端子の一例の断面図。

【図４】図３の端子をプリント基板に設けられた長円形
状の抜き孔に配置させた状態を示す図。

【符号の説明】

１ 素地 1a 斜辺 ２ メッキ ３ プリント基板に設けられた長円形孔 Ａ 素地の厚み A' 素地の上下端部の寸法

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面が縦長長方形状のメッキ材の四隅を
   つぶし加工して、断面八角形状又は略八角形状に形成し
   たことを特徴とするプリント基板用端子。