JPH07145388A - ワックスの製法 - Google Patents

ワックスの製法

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JPH07145388A
JPH07145388A JP5138534A JP13853493A JPH07145388A JP H07145388 A JPH07145388 A JP H07145388A JP 5138534 A JP5138534 A JP 5138534A JP 13853493 A JP13853493 A JP 13853493A JP H07145388 A JPH07145388 A JP H07145388A
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薫 藤元
Kyoji Odan
恭二 大段
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清隆 吉井
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、水素と一酸化炭素との混合ガス及び
炭化水素化合物を超臨界状態で担持型触媒に接触させ、
フィッシャー・トロップシュ合成反応させるワックスの
製法において、(a) 粒径100〜800Åであるコバル
ト金属が、断面積1×105(nm)2当たり1.0〜30個の
分散割合で担体内に分散している担持型触媒であって、
そして(b) 少なくともコバルト金属が、担体100重量
部に対しコバルト金属25〜45重量部の割合で担持さ
れている担持型触媒を使用して、反応温度180〜25
0℃で、水素と一酸化炭素との混合ガスを超臨界状態で
反応させてワックスを生成させることを特徴とするワッ
クスの製法に関する。 【効果】本発明の製法によれば、公知のフィッシャー・
トロップシュ合成反応によるワックスの製法における種
々の問題を解決することができ、しかも、炭素数20以
上である炭化水素化合物を主として含有するワックスを
高い生産性(高い活性及び選択性)で生成させることが
できると言う優れた作用効果を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素と一酸化炭素との
混合ガス(原料ガス)、及び、炭化水素化合物(超臨界
流体)を、主成分であるコバルト金属(触媒成分)が高
度に分散して担体に担持されている特定の担持型触媒に
接触させて、反応温度180〜250℃において超臨界
状態でフィッシャー・トロップシュ合成反応(Fischer-
Tropsch synthesis reaction)させて、炭素数が20以
上である炭化水素化合物を高い割合で含有するワックス
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水素と一酸化炭素との混合ガス
から、触媒(例えば、コバルト、コバルト−ランタン、
コバルト−ニッケル等の単一もしくは二成分系触媒がシ
リカ等の担体に担持されている担持型触媒)を用いて気
相あるいは超臨界相でフィッシャー・トロップシュ合成
反応によって、炭化水素(ワックスを含有する)を合成
することは、知られている。
【0003】例えば、イギリス特許出願公開公報(GB
2158090)には、水素と一酸化炭素との合成ガス
について、シリカ又はアルミナ担体に担持されているC
o(−Zr、Ti又はCr)系触媒を用いて、高温、高
圧下でフィッシャー・トロップシュ合成反応を行い、ワ
ックスを含有する炭化水素を生成させることが、開示さ
れている。
【0004】また、EPC特許出願公開公報(EP01
80269)には、水素と一酸化炭素との合成ガスにつ
いて、シリカに担持されているCo(−Zr又はRu)
系触媒を用いて、高温、高圧下でフィッシャー・トロッ
プシュ合成反応を行い、炭化水素を生成させることが開
示されている。更に、日本石油学会誌(J. Japn. Petro
l. Inst.), 26, 258-263 (1983)には、水素と一酸化炭
素との合成ガスについて、シリカゲルにCo金属を担持
した担持型触媒を用いて気相でのフィッシャー・トロッ
プシュ合成反応を行い、主として低級炭化水素を生成さ
せることが開示されている。
【0005】しかし、前記のGB2158090には、
水素と一酸化炭素との合成ガスについての気相接触反応
でのフィッシャー・トロップシュ合成反応に関する記載
しかなく、この公知の反応において使用されたCo系触
媒が超臨界相状態でのフィッシャー・トロップシュ合成
反応に適応できるかどうかについては明らかではなかっ
た。
【0006】また、前記のEP0180269には、前
述の気相反応での記載しかなく、これらの『Co(−Z
r又はRu)触媒』を超臨界相状態でのフィッシャー・
トロップシュ合成反応に適応できるかどうかについては
明記されていなかった。前記EP公開公報には、生成物
の分布についての記載が全くなく、ワックスが選択的に
生成できるかどうかも不明であった。さらに、前記の日
本石油学会誌には、前述の気相反応での記載しかなく、
その反応での活性も不十分であり、また、低級炭化水素
合成を目的としているため、炭素数20以上の炭化水素
(ワックス)がほとんど得られなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】水素と一酸化炭素との
混合ガスのフィッシャー・トロップシュ合成反応によっ
てワックスを効率的に製造するためには、いくつかの問
題点がある。例えば、ワックスの選択率を上げるため
に、より低温でより高活性な触媒の開発が必要である。
一方で、生成したワックスは触媒を劣化させたり、反応
器を閉塞すると言った弊害を生じるため、反応系外へで
きるだけ速く取り出すことが必要である。そこで、本発
明では、これらの問題をいずれも解決することができ
る、これまで以上に効率的にワックスを製造する方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、水素と一酸化
炭素との混合ガス及び炭化水素化合物を超臨界状態で担
持型触媒に接触させ、フィッシャー・トロップシュ合成
反応を行うワックスの製法において、(a) 粒径100〜
800Å(好ましくは粒径200〜700Å、特に30
0〜600Å)であるコバルト金属が、断面積1×10
5 (nm)2 当たり1.0〜30個、好ましくは1.5
〜25個の分散割合で担体内に分散している担持型触媒
であって、そして、(b) 少なくともコバルト金属が担体
100重量部に対しコバルト金属25〜45重量部、好
ましくは30〜40重量部の割合で担持されている担持
型触媒を使用して、反応温度180〜250℃で、水素
と一酸化炭素との混合ガスを超臨界状態で反応させてワ
ックスを生成させることを特徴とするワックスの製法に
関する。
【0009】以下に、本発明の方法を詳しく説明する。
本発明のワックスの製法では、前述の公知のワックスの
製法における種々の問題を解決するために、まず、例え
ば、Incipient-wentness法で製造された『触媒成分が高
分散している特殊なコバルト系の担持型触媒』を用いて
炭素数20以上、特に炭素数20〜60程度である炭化
水素化合物を主として含有するワックスを高い活性で選
択的に生成させると共に、また、水素と一酸化炭素との
混合ガスと共に炭化水素化合物(超臨界流体)を同伴さ
せて、該担持型触媒へ供給して、『超臨界状態』でフィ
ッシャー・トロップシュ合成反応を行うことにより、ワ
ックスを効率的に反応系外へ取り出しながら反応を行う
ことができる製法である。
【0010】この発明の製法において、前記の『超臨界
状態』とは、反応温度が前記混合ガスに同伴させる炭化
水素化合物(超臨界流体)の臨界温度の80%以上であ
り、且つ、反応系での超臨界流体の分圧が該流体自体の
臨界圧力の30%以上であること、そして、反応中に生
成したワックスを超臨界流体によって反応系外に取り出
しながら反応させることができることを満たす状態を示
す。本発明の製法では、前記の超臨界流体である炭化水
素化合物としては、沸点30〜100℃までのナフサ留
分が好ましく、中でも炭素数4〜7、特に炭素数5〜6
である炭化水素化合物が好ましく、例えば、前記の炭化
水素化合物としては、n−ブタン、i−ブタン、n−ペ
ンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサン、
n−ヘプタン、i−ヘプタンを挙げることができ、特に
n−ペンタン、n−ヘキサンを好適に挙げることができ
る。
【0011】なお、本発明で使用される前記の特定の担
持型触媒は、少なくともコバルト金属が担体100重量
部に対しコバルト金属25〜45重量部の割合(担持割
合)で担持されている担持型触媒であり、例えば、コバ
ルト金属からなる微細な触媒成分の粒子、或いは、コバ
ルト金属と、ランタニド金属、ニッケル金属及び/又は
ルテニウム金属との混合物からなる微細な触媒成分の粒
子が、適当な担持割合で担体に担持されている担持型触
媒であることが好ましい。前記の担持型触媒において
は、前述のコバルト金属の粒子径及び分散状態を維持で
きるのであれば、コバルト金属と共に添加される他の金
属成分の添加割合について特に限定されることはない
が、例えばランタニド金属、ルテニウム金属、ニッケル
金属等の他の金属成分が、それぞれ単一又は複合の状態
で、担体100重量部に対して、0.1〜10重量部
(特に0.5〜5重量部)の割合で担体に担持されてい
てもよい。
【0012】前記のIncipient-wentness法とは、まず、
触媒金属成分に対応するそれぞれの金属化合物を担体の
細孔容積相当量の水、アセトン、又はその他の溶媒に溶
解して、それらの溶液を担体に含浸させ、次いで、この
ようにして得られたものを、デシケーター中などで0.
5〜2時間減圧下に濃縮して、更に、これを湯浴上で水
分を蒸発させた後、100℃以上の温度で段階的に約5
00℃程度までの目的温度に上昇させて乾燥及び焼結を
行って、微細な触媒成分の粒子が均一に分散している黒
色又は淡紅色の固体(担持型触媒)を得て、更に、水素
などで還元するという方法であり、本発明の製法では、
そのIncipient-wentness法で調製された触媒成分化合物
/シリカを還元して得られた担持型触媒が好ましい。
【0013】前記の担持型触媒の調製においては、例え
ば、硝酸コバルト(6水和物)、塩化コバルト、酢酸コ
バルト、コバルトカルボニルなどのコバルト化合物、硝
酸ランタン(6水和物)、炭酸ランタン(2水和物)、
塩化ランタン(7水和物)、炭酸セリウム(8水和
物)、塩化セリウム(7水和物)などのランタニド化合
物、塩化ニッケル、硝酸ニッケル(6水和物)などのニ
ッケル化合物、及び、塩化ルテニウム、硝酸ルテニウ
ム、ルテニウムカルボニルなどのルテニウム化合物等を
使用することが好ましい。
【0014】前記の調製において使用する担体として
は、シリカゲル、シリカ、アルミナ、ゼオライト、シリ
カアルミナなどを挙げることができ、特に、シリカゲル
が好ましい。また、微細な触媒成分の粒子が均一に分散
している担持型触媒(触媒成分/担体)は、その担持型
触媒の全体の粒子サイズについて特に限定されることは
ないが、特に10〜100メッシュ程度の粒状又は微細
粉末であることが好ましい。前記の担持型触媒は、固定
床、流動床、沸騰床などで用いることができるが、通常
は、固定床を用いることが好適である。
【0015】本発明の製法においては、水素と一酸化炭
素との合成ガス及び炭化水素化合物(超臨界流体)を、
前記の担持型触媒を用いて、180〜250℃の反応温
度で超臨界状態で反応させるのであるが、該反応温度
は、前記の反応温度内であって、しかも、同伴される超
臨界流体の臨界温度の80%以上の反応温度、特に好ま
しくは前記の反応温度内であって、しかも、同伴される
超臨界流体の臨界温度以上の反応温度であることが好ま
しい
【0016】本発明の製法においては、水素ガスと一酸
化炭素ガスとの混合ガスは、その混合ガス中の水素と一
酸化炭素との気体組成比(H2 /COの容量比)が、
0.1〜5.0、特に0.5〜4.0、さらに好ましく
は1〜2.0程度であることが好ましい。本発明の製法
において、前記の混合ガスは、窒素ガス、アルゴンガ
ス、メタンガス等の適当な不活性ガスを加えて希釈し
て、前述の反応に使用してもよく、その場合に、混合ガ
ス中の不活性ガスの合計分圧が、0.1〜20気圧、特
に1〜15気圧程度とすることができる。
【0017】本発明の製法において、超臨界状態で反応
を行うためには、反応圧力を10〜60気圧、特に20
〜50気圧程度とすることが好ましい。その際に、本発
明の製法において、混合ガスと同伴させる炭化水素化合
物の分圧は、使用する炭化水素化合物(超臨界流体)の
臨界圧力の約30%以上、特に60%以上であることが
好ましい。
【0018】本発明の製法においては、前述の混合ガス
は、単位重量(又は容量)の触媒、又は担持型触媒(触
媒成分/担体の粒状混合物)に、約0.01〜2モル/
時、特に0.01〜0.5モル/時程度の供給速度で反
応系へ供給することが好ましい。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例および比較例を示し、
本発明の製法をさらに詳しく説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
【0020】担持型触媒中のコバルト金属の粒径及び分
散度の測定は、前記のCo化合物−La化合物/シリカ
担体の一部を還元処理したものを測定用のサンプルとし
て用いて、XRD(X−ray diffraction)法で前記コバ
ルト金属の粒径を測定し、又、TEM(Transmission el
ectron microscope)法で面積当たりの個数(分散度)を
測定することができる。但し、Co化合物−La化合物
/シリカ担体の一部をパッシベーション処理することな
く測定用のサンプルとして用いて、前述の測定法と同様
にして、Co化合物−La化合物/シリカ担体のコバル
ト化合物の粒径及び分散度を測定したところ、前述の担
持型触媒中のコバルト金属の粒径、及び、面積当たりの
個数(分散度)と実質的にほとんど同じ値となったの
で、この明細書の各実施例及び比較例においては、還元
処理を行わない測定法による各測定値を、担持型触媒の
コバルト金属の粒径及び分散度として示した。
【0021】実施例1 硝酸コバルト・6水和物〔Co(NO3 2 ・6H
2 O〕24.7g(84.8ミリモル)と、硝酸ランタ
ン・6水和物〔La(NO3 3 ・6H2 O〕1.87
g(0.43ミリモル)とを、水24ミリリットルに溶
解させ、この溶液をシリカゲル(ID,20〜40メッ
シュ)20gに浸した後、デシケーター中で1時間減圧
した。これを湯浴上で水分の大部分を除去した後、12
0℃で12時間、150℃で2時間乾燥・焼結して、淡
紅色の固体からなるCo化合物−La化合物/シリカ担
体(Co−La/シリカ担体)を調製した。得られたC
o−La/シリカ担体は、その重量比(Co化合物:L
a化合物)/シリカ(SiO2 )が、Co金属及びLa
金属換算で(25:3)/100であった。
【0022】希釈剤である石英砂4.0gと前述のCo
−La/シリカ担体1.0gとの混合物を反応管(内径
20mm)に詰めて、更にその上にガラスビーズ4.0
gを詰めた後、この触媒/担体の充填層を水素気流中で
還元(150℃で1時間、300℃で1時間、及び40
0℃で12時間)して、(Co金属−La金属)/シリ
カ担体の担持型触媒が充填された反応管を準備した。前
記Co化合物−La化合物/シリカ担体のコバルト化合
物の粒径及び分散度を測定した結果を表1にそれぞれ示
す。これらの測定値は、実質的に、担持型触媒中のコバ
ルト金属の粒径、及び、面積当たりの個数(分散度)と
同じであった。
【0023】前述のようにして調製された(Co金属−
La金属)/シリカ担体の担持型触媒が充填された反応
管内に、混合ガス(水素ガス2容量及び一酸化炭素1容
量の合成ガス)を0.12モル/時の供給速度で、そし
て、n−ペンタンを0.42モル/時の供給速度で供給
しながら、反応圧力を45気圧とした後、反応系内の温
度を徐々に210℃にまで昇温し、その状態で水素と一
酸化炭素からのフィッシャー・トロップシュ合成反応を
超臨界状態で開始して、6時間、前記反応を行って、ワ
ックスを含む炭化水素化合物を生成した。得られた炭化
水素、二酸化炭素及び原料回収された一酸化炭素は、い
ずれもガスクロマトグラフィーで分析を行った。その結
果を表1に示す。
【0024】比較例1 金属硝酸塩を溶解させる水の量を48ミリリットルに変
えたほかは、実施例1と同様にして、担持型触媒を調製
した。前述の粒径及び分散度を表1に示す。前述のよう
にして調製した担持型触媒を使用したほかは、実施例1
と同様にしてフィッシャー・トロップシュ合成反応を行
って、ワックスを含む炭化水素化合物を生成した。その
結果を表1に示す。
【0025】実施例2 n−ペンタンの供給速度を0.12モル/時に変え、さ
らに、反応圧力を20気圧に変えたほかは、実施例1と
同様にして、フィッシャー・トロップシュ合成反応を行
って、ワックスを含む炭化水素化合物を生成した。その
結果を表1に示す。
【0026】比較例2 n−ペンタンを全く使用せず、反応圧力を10気圧に変
えると共に、反応温度を220℃に変え、更に反応時間
を6時間としたほかは、実施例1と同様にして、フィッ
シャー・トロップシュ合成反応を行った。前述の反応を
行った際に、反応の後半では、担持型触媒に生成した高
級炭化水素がかなり付着してしまい、反応性が時間と共
に極めて低下した。その反応終了後、反応系内の圧力を
45気圧として、反応系内の温度を240℃として、n
−ペンタンを供給速度0.42モル/時で反応系へ2時
間供給し、反応系内に残存している高級炭化水素を全て
抽出して、得られた全部の炭化水素、二酸化炭素及び原
料である回収された一酸化炭素をいずれもガスクロマト
グラフィーで分析を行った。その結果を表1に示す。
【0027】実施例3 ランタン化合物を使用しなかったほかは、実施例1と同
様にして、Co化合物/シリカ担体の重量比がコバルト
化合物を金属に換算して、25/100であるCo化合
物/シリカ担体を調製した。さらに、前述のようにして
得たCo化合物/シリカ担体はその水分を除去した後、
乾燥及び焼結を150℃で1.5時間、300℃で1.
5時間、更に450℃で2時間行ったほかは、実施例1
と同様にして担持型触媒を調製した。前記のCo化合物
/シリカ担体のコバルト化合物の粒径及び分散度を表1
に示す。前述のようにして調製した担持型触媒を使用
し、反応温度を220℃に変えたほかは、実施例1と同
様にしてフィッシャー・トロップシュ合成反応を行っ
て、ワックスを含む炭化水素化合物を生成した。その結
果を表1に示す。
【0028】実施例4〜6 実施例3と同様にして、Co/シリカ担体の重量比が、
35/100である担持型触媒を調製した。前述のよう
にして調製した担持型触媒を使用し、反応温度を220
℃(実施例4)、210℃(実施例5)または240℃
(実施例6)にそれぞれ変えたほかは、実施例1と同様
にしてフィッシャー・トロップシュ合成反応を行って、
ワックスを含む炭化水素化合物をそれぞれ生成した。そ
の結果を表1に示す。
【0029】実施例7 実施例3と同様にしてCo/シリカ担体の重量比が40
/100である担持型触媒を調製した。前述のようにし
て調製した担持型触媒を使用し、反応温度を220℃に
変えたほかは実施例1と同様にしてフィッシャー・トロ
ップシュ合成反応を行ってワックスを含む炭化水素化合
物を生成した。その結果を表1に示す。
【0030】比較例3 実施例3と同様にして、Co/シリカ担体の重量比が、
20/100である担持型触媒を調製した。前述のよう
にして調製した担持型触媒を使用し、反応温度を220
℃に変えたほかは、実施例1と同様にしてフィッシャー
・トロップシュ合成反応を行って、ワックスを含む炭化
水素化合物を生成した。その結果を表1に示す。
【0031】実施例8 コバルト化合物と共に、ニッケル化合物(硝酸ニッケル
・6水和物)を用いたほかは、実施例3と同様にして、
(Co:Ni)/シリカ担体の重量比が(35:1.
5)/100である担持型触媒を調製した。前述のよう
にして調製した担持型触媒を使用したほかは、実施例1
と同様にしてフィッシャー・トロップシュ合成反応を行
って、ワックスを含む炭化水素化合物を生成した。その
結果を表1に示す。
【0032】実施例9〜11 実施例3と同様にして、Co化合物/シリカ担体を調製
した後、その水分を除去した後、乾燥及び焼結を、15
0℃で1.5時間、更に300℃で2時間行うか(実施
例9)、又は、150℃で2時間行った(実施例10)
ほかは、実施例3と同様にして、Co/シリカの重量比
が40/100である担持型触媒をそれぞれ調製した。
実施例9で調製した担持型触媒を使用し、反応温度を2
20℃(実施例9)又は200℃(実施例11)とした
ほかは、実施例1と同様にして、フィッシャー・トロッ
プシュ合成反応を行って、ワックスを含む炭化水素化合
物をそれぞれ生成した。それらの結果を表1に示す。ま
た、実施例10調製した担持型触媒を使用し、反応温度
を220℃としたほかは、実施例1と同様にして、フィ
ッシャー・トロップシュ合成反応を行って、ワックスを
含む炭化水素化合物を生成した。その結果を表1に示
す。
【0033】比較例4 実施例9で調製した担持型触媒を使用し、反応圧力を1
0気圧に変えて、さらに反応温度を200℃に変えたほ
かは、比較例2と同様にして、フィッシャー・トロップ
シュ合成反応を行った。前述の反応を行った際に、反応
の後半では、担持型触媒に生成した高級炭化水素がかな
り付着してしまい、反応性が時間と共に著しく低下し
た。その反応終了後、反応系内の圧力を45気圧とし
て、反応系内の温度を240℃として、n−ペンタンを
供給速度0.42モル/時で反応系へ2時間供給し、反
応系内に残存している高級炭化水素を全て抽出して、得
られた全部の炭化水素、二酸化炭素及び原料である回収
された一酸化炭素をいずれもガスクロマトグラフィーで
分析を行った。その結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の作用効果】本発明のワックスの製法では、公知
のフィッシャー・トロップシュ合成反応によってワック
スの製法における種々の問題を解決するために、『特殊
なコバルト系の担持型触媒』を用いて、炭素数20以上
である炭化水素化合物を主として含有するワックスを高
い活性で選択的に生成させることができると共に、ま
た、水素と一酸化炭素との混合ガスと共に炭化水素化合
物(超臨界流体)を同伴させて、該担持型触媒へ供給し
て、『超臨界状態』でフィッシャー・トロップシュ合成
反応を行うことにより、ワックスを効率的に反応系外へ
取り出しながら反応を行うことができると言う優れた作
用効果を有している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素と一酸化炭素との混合ガス及び炭化水
    素化合物を超臨界状態で担持型触媒に接触させ、フィッ
    シャー・トロップシュ合成反応を行うワックスの製法に
    おいて、 (a) 粒径100〜800Åであるコバルト金属が、断面
    積1×105(nm)2当たり1.0〜30個の分散割合で担体
    内に分散している担持型触媒であって、そして (b) 少なくともコバルト金属が、担体100重量部に対
    しコバルト金属25〜45重量部の割合で担持されてい
    る担持型触媒を使用して、 反応温度180〜250℃で、水素と一酸化炭素との混
    合ガスを超臨界状態で反応させてワックスを生成させる
    ことを特徴とするワックスの製法。
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