JP3014218B2 - ワックスの製法 - Google Patents
ワックスの製法Info
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- JP3014218B2 JP3014218B2 JP4181293A JP18129392A JP3014218B2 JP 3014218 B2 JP3014218 B2 JP 3014218B2 JP 4181293 A JP4181293 A JP 4181293A JP 18129392 A JP18129392 A JP 18129392A JP 3014218 B2 JP3014218 B2 JP 3014218B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/54—Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水素と一酸化炭素と
の混合ガスを、コバルト−ランタン−ニッケル、コバル
ト−セリウム−ニッケルなどの特定の組成の三成分系触
媒に、180〜250℃の反応温度及び気相で接触させ
て比較的高分子量の炭化水素化合物(ワックス)を生成
させる方法に係わる。
の混合ガスを、コバルト−ランタン−ニッケル、コバル
ト−セリウム−ニッケルなどの特定の組成の三成分系触
媒に、180〜250℃の反応温度及び気相で接触させ
て比較的高分子量の炭化水素化合物(ワックス)を生成
させる方法に係わる。
【0002】特に、この発明は、前述の水素と一酸化炭
素との混合ガスを前記の三成分系触媒と接触させてワッ
クスを生成させる反応を、超臨界流体としてn−ヘプタ
ン、n−ヘキサン等の特定の炭化水素化合物を使用し
て、超臨界状態で行うワックスの製法に係わる。
素との混合ガスを前記の三成分系触媒と接触させてワッ
クスを生成させる反応を、超臨界流体としてn−ヘプタ
ン、n−ヘキサン等の特定の炭化水素化合物を使用し
て、超臨界状態で行うワックスの製法に係わる。
【0003】
【従来の技術】一般に、水素と一酸化炭素との混合ガス
を、触媒(例えば、コバルト−ジルコニウム、コバルト
−チタン、コバルト−クロム、コバルト−ランタン、コ
バルト−セリウム、コバルト−ニッケル等の二成分系触
媒成分がシリカ等の担体に担持されている触媒)と、気
相で接触させて、フィッシャー・トロップシュ合成反応
(Fischer-Tropsch synthesis reaction)によって炭化
水素化合物を生成することは、公知である。
を、触媒(例えば、コバルト−ジルコニウム、コバルト
−チタン、コバルト−クロム、コバルト−ランタン、コ
バルト−セリウム、コバルト−ニッケル等の二成分系触
媒成分がシリカ等の担体に担持されている触媒)と、気
相で接触させて、フィッシャー・トロップシュ合成反応
(Fischer-Tropsch synthesis reaction)によって炭化
水素化合物を生成することは、公知である。
【0004】例えば、イギリス特許出願公開公報(GB
2158090 A)には、水素と一酸化炭素との合
成ガスについて、シリカ、アルミナ又はシリカ−アルミ
ナ担体に担持されたCo−(Zr、Ti又はCr)触媒
上、高温及び高圧下でフィッシャー・トロップシュ合成
反応を行い、ワックスを含有する炭化水素化合物を生成
させることが開示されている。
2158090 A)には、水素と一酸化炭素との合
成ガスについて、シリカ、アルミナ又はシリカ−アルミ
ナ担体に担持されたCo−(Zr、Ti又はCr)触媒
上、高温及び高圧下でフィッシャー・トロップシュ合成
反応を行い、ワックスを含有する炭化水素化合物を生成
させることが開示されている。
【0005】また、Ind. Eng. Chem. Res. 1991, 第30
巻, 95-100ページには、Co−La触媒/シリカを使用
し、n−ヘキサンを用いた超臨界状態での合成ガスのフ
ィッシャー・トロップシュ合成反応が記載されている。
そして、Co−Ni触媒/担体については、Subarea:Co
nversion of VariousResorces to Energy, December 19
90, 23-28ページに、合成ガスのフィッシャー・トロッ
プシュ合成反応が記載されている。
巻, 95-100ページには、Co−La触媒/シリカを使用
し、n−ヘキサンを用いた超臨界状態での合成ガスのフ
ィッシャー・トロップシュ合成反応が記載されている。
そして、Co−Ni触媒/担体については、Subarea:Co
nversion of VariousResorces to Energy, December 19
90, 23-28ページに、合成ガスのフィッシャー・トロッ
プシュ合成反応が記載されている。
【0006】しかし、GB2158090には、Co−
ランタニド触媒/担体について全く記載されていないう
えに、この公報に記載された発明におけるCo−Zr触
媒/担体等が、超臨界状態でのフィッシャー・トロップ
シュ合成反応に好適に適用できるかどうかについても全
く記載されておらず、また、下記式1を満足する「ワッ
クス生成性に係わる連鎖成長確率α」も余り大きくない
という問題があった。
ランタニド触媒/担体について全く記載されていないう
えに、この公報に記載された発明におけるCo−Zr触
媒/担体等が、超臨界状態でのフィッシャー・トロップ
シュ合成反応に好適に適用できるかどうかについても全
く記載されておらず、また、下記式1を満足する「ワッ
クス生成性に係わる連鎖成長確率α」も余り大きくない
という問題があった。
【0007】
【数1】
【0008】また、Ind. Eng. Chem. Res.(1991)に記
載されたCo−La触媒/担体を、超臨界状態でのフィ
ッシャー・トロップシュ合成反応において使用すると、
主として低分子量(炭素数10以下)の炭化水素化合物
が生成するうえ、反応性(CO転化率)も必ずしも満足
できるものではなかった。
載されたCo−La触媒/担体を、超臨界状態でのフィ
ッシャー・トロップシュ合成反応において使用すると、
主として低分子量(炭素数10以下)の炭化水素化合物
が生成するうえ、反応性(CO転化率)も必ずしも満足
できるものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、合成ガス
などのフィッシャー・トロップシュ合成反応において、
超臨界状態でも高いワックス生成性を維持したまま、高
い反応性を示すことができるCo系触媒を使用して、水
素及び一酸化炭素からワックスを効率的に製造する方法
を提供することを目的とする。
などのフィッシャー・トロップシュ合成反応において、
超臨界状態でも高いワックス生成性を維持したまま、高
い反応性を示すことができるCo系触媒を使用して、水
素及び一酸化炭素からワックスを効率的に製造する方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、水素と一酸
化炭素との混合ガスを、コバルト原子、ランタニド系原
子およびニッケル原子が、Co:ランタニド系原子:N
iを10:1〜20:0.3〜5とする重量比を有する
触媒(触媒が担体に担持された触媒も含む)と、180
〜250℃の反応温度及び気相で接触させてワックスを
生成させることを特徴とするワックスの製法に関する。
特に、この発明は、前述の水素と一酸化炭素との混合ガ
スを前記触媒と接触させてワックスを生成させる反応
を、超臨界流体として、n−ペンタン、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、ベンゼン、沸点範囲30〜100℃の
ナフサ留分などの炭素数5〜8の炭化水素化合物を使用
して超臨界状態で行うワックスの製法に関する。
化炭素との混合ガスを、コバルト原子、ランタニド系原
子およびニッケル原子が、Co:ランタニド系原子:N
iを10:1〜20:0.3〜5とする重量比を有する
触媒(触媒が担体に担持された触媒も含む)と、180
〜250℃の反応温度及び気相で接触させてワックスを
生成させることを特徴とするワックスの製法に関する。
特に、この発明は、前述の水素と一酸化炭素との混合ガ
スを前記触媒と接触させてワックスを生成させる反応
を、超臨界流体として、n−ペンタン、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、ベンゼン、沸点範囲30〜100℃の
ナフサ留分などの炭素数5〜8の炭化水素化合物を使用
して超臨界状態で行うワックスの製法に関する。
【0011】前記の触媒において、ランタニド系原子と
しては、ランタン、又は、セリウムが好ましい。また、
前記触媒において、Co:ランタニド系原子:Niの重
量比は、特に、10:1〜10:0.5〜4程度である
ことが好ましい。
しては、ランタン、又は、セリウムが好ましい。また、
前記触媒において、Co:ランタニド系原子:Niの重
量比は、特に、10:1〜10:0.5〜4程度である
ことが好ましい。
【0012】前記触媒は、例えば、硝酸コバルト・6水
和物、塩化コバルト、酢酸コバルト、コバルトカルボニ
ルなどのコバルト化合物、硝酸ランタン・6水和物、炭
酸ランタン・2水和物、塩化ランタン・7水和物、炭酸
セリウム・8水和物、塩化セリウム・7水和物などのラ
ンタニド化合物、及び、塩化ニッケル、硝酸ニッケル・
6水和物などのニッケル化合物を使用して、まず、これ
らのコバルト化合物、ランタニド化合物及びニッケル化
合物を、水、アセトン、又はその他の溶媒に溶解し、こ
れを担体に含浸させた後、デシケーター中などで1〜5
時間減圧下に濃縮して、さらに、これを湯浴上で水分を
蒸発により除去した後、100℃以上の温度で段階的に
約500℃程度まで昇温して乾燥及び焼結を行って黒色
固体を得るという触媒調製法などで調製することが好ま
しい。
和物、塩化コバルト、酢酸コバルト、コバルトカルボニ
ルなどのコバルト化合物、硝酸ランタン・6水和物、炭
酸ランタン・2水和物、塩化ランタン・7水和物、炭酸
セリウム・8水和物、塩化セリウム・7水和物などのラ
ンタニド化合物、及び、塩化ニッケル、硝酸ニッケル・
6水和物などのニッケル化合物を使用して、まず、これ
らのコバルト化合物、ランタニド化合物及びニッケル化
合物を、水、アセトン、又はその他の溶媒に溶解し、こ
れを担体に含浸させた後、デシケーター中などで1〜5
時間減圧下に濃縮して、さらに、これを湯浴上で水分を
蒸発により除去した後、100℃以上の温度で段階的に
約500℃程度まで昇温して乾燥及び焼結を行って黒色
固体を得るという触媒調製法などで調製することが好ま
しい。
【0013】前記触媒の調製に使用される担体として
は、シリカ、シリカゲル、アルミナ、ゼオライトなどを
挙げることができ、特に、シリカゲルが好ましい。コバ
ルト、ランタニド及びニッケルの化合物からなる触媒成
分は、前記の担体100重量部に対して、約5〜30重
量部、特に10〜20重量部となるような割合で担持さ
れていることが好ましい。また、前記の触媒、あるいは
触媒/担体は、その粒子サイズについて特に限定される
ことはないが、例えば、10〜100メッシュ程度の粒
状又は微粉体状であることが好ましい。
は、シリカ、シリカゲル、アルミナ、ゼオライトなどを
挙げることができ、特に、シリカゲルが好ましい。コバ
ルト、ランタニド及びニッケルの化合物からなる触媒成
分は、前記の担体100重量部に対して、約5〜30重
量部、特に10〜20重量部となるような割合で担持さ
れていることが好ましい。また、前記の触媒、あるいは
触媒/担体は、その粒子サイズについて特に限定される
ことはないが、例えば、10〜100メッシュ程度の粒
状又は微粉体状であることが好ましい。
【0014】この発明の製法では、水素と一酸化炭素と
の混合ガスを、コバルト原子、ランタニド系原子および
ニッケル原子を有する各化合物から調製された前述の組
成比の触媒(前記の触媒及び担体からなる触媒を含む)
と、180〜250℃、好ましくは、185〜245
℃、より好ましくは、190〜240℃程度の反応温度
で、気相で接触させて、ワックスを生成させる混合ガス
を接触させる。触媒床としては、固定床、流動床、沸騰
床などが挙げられるが、通常は、固定床を用いる。
の混合ガスを、コバルト原子、ランタニド系原子および
ニッケル原子を有する各化合物から調製された前述の組
成比の触媒(前記の触媒及び担体からなる触媒を含む)
と、180〜250℃、好ましくは、185〜245
℃、より好ましくは、190〜240℃程度の反応温度
で、気相で接触させて、ワックスを生成させる混合ガス
を接触させる。触媒床としては、固定床、流動床、沸騰
床などが挙げられるが、通常は、固定床を用いる。
【0015】前記の混合ガスは、水素ガスと一酸化炭素
ガスとの気体組成比(容量比)が、約0.1〜5.0、
特に0.5〜4.0程度であることが好ましく、特に、
一酸化炭素ガス1容量と水素ガス2容量とからなる合成
ガス組成であることが最適である。この発明の製法にお
いては、前述の混合ガスに、窒素ガス、アルゴンガス、
メタンガス等の適当な不活性ガスを加えて反応を行って
もよく、その場合に、混合ガスの分圧は、約1〜20気
圧、特に5〜15気圧程度であることが好ましい。
ガスとの気体組成比(容量比)が、約0.1〜5.0、
特に0.5〜4.0程度であることが好ましく、特に、
一酸化炭素ガス1容量と水素ガス2容量とからなる合成
ガス組成であることが最適である。この発明の製法にお
いては、前述の混合ガスに、窒素ガス、アルゴンガス、
メタンガス等の適当な不活性ガスを加えて反応を行って
もよく、その場合に、混合ガスの分圧は、約1〜20気
圧、特に5〜15気圧程度であることが好ましい。
【0016】この発明の製法では、超臨界状態で、前述
のフィッシャー・トロップシュ反応を行うことが好まし
いが、超臨界流体としてn−ペンタンを使用すると、1
85〜235℃程度の比較的低い反応温度でも、フィッ
シャー・トロップシュ反応を行わせることができるとい
う特徴がある。この発明において、前記の超臨界状態で
反応させる場合には、反応圧を10〜60気圧、特に2
0〜50気圧程度とすることが好ましい。この発明の製
法においては、前記の混合ガスは、単位重量(又は容
量)の触媒、又は触媒/担体(粒子状の混合物)に、約
10〜200cc/分、特に10〜50cc/分程度の供給
速度で供給することが好ましい。
のフィッシャー・トロップシュ反応を行うことが好まし
いが、超臨界流体としてn−ペンタンを使用すると、1
85〜235℃程度の比較的低い反応温度でも、フィッ
シャー・トロップシュ反応を行わせることができるとい
う特徴がある。この発明において、前記の超臨界状態で
反応させる場合には、反応圧を10〜60気圧、特に2
0〜50気圧程度とすることが好ましい。この発明の製
法においては、前記の混合ガスは、単位重量(又は容
量)の触媒、又は触媒/担体(粒子状の混合物)に、約
10〜200cc/分、特に10〜50cc/分程度の供給
速度で供給することが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例、及び、比較例を示
し、この発明をさらに詳しく説明する。
し、この発明をさらに詳しく説明する。
【0018】実施例1 硝酸コバルト・6水和物〔Co(NO3)2 ・6H2O 〕
9.88g(33.9ミリモル)と、硝酸ランタン・6
水和物〔La(NO3)3 ・6H2O 〕1.87g(0.4
32ミリモル)と、硝酸ニッケル・6水和物〔Ni(N
O3)2 ・6H2O 〕1.49g(5.12ミリモル)とを
水24ミリリットルに溶解して溶液を調製し、これにシ
リカゲル(ID)20gを浸した後、シリカゲルを引き
上げてデシケーター中で2時間減圧して一部乾燥し、そ
して、これを湯浴上で水分を蒸発により大部分除去した
後、120℃で12時間、150℃で1時間、300℃
で1時間、さらに、450℃で2時間乾燥・焼結して黒
色固体からなるCo−La−Ni触媒/シリカ担体を得
た。得られた触媒/担体の重量比(Co:La:Ni)
/シリカ(SiO2 )は、(10:3:1.5)/10
0であった。
9.88g(33.9ミリモル)と、硝酸ランタン・6
水和物〔La(NO3)3 ・6H2O 〕1.87g(0.4
32ミリモル)と、硝酸ニッケル・6水和物〔Ni(N
O3)2 ・6H2O 〕1.49g(5.12ミリモル)とを
水24ミリリットルに溶解して溶液を調製し、これにシ
リカゲル(ID)20gを浸した後、シリカゲルを引き
上げてデシケーター中で2時間減圧して一部乾燥し、そ
して、これを湯浴上で水分を蒸発により大部分除去した
後、120℃で12時間、150℃で1時間、300℃
で1時間、さらに、450℃で2時間乾燥・焼結して黒
色固体からなるCo−La−Ni触媒/シリカ担体を得
た。得られた触媒/担体の重量比(Co:La:Ni)
/シリカ(SiO2 )は、(10:3:1.5)/10
0であった。
【0019】約20〜40メッシュに粉砕した石英砂
3.99gと、前記Co−La−Ni触媒/シリカ(S
iO2 )1.016gとの混合物を反応管(内径20m
m)に詰めて、さらに、その上にガラスビーズ4.07
6g(容量:33cc)を詰めた後、この触媒/担体の充
填層を水素気流中で還元(150℃で1時間、300℃
で1時間および400℃で4時間)して、触媒/担体の
充填された反応管を準備した。
3.99gと、前記Co−La−Ni触媒/シリカ(S
iO2 )1.016gとの混合物を反応管(内径20m
m)に詰めて、さらに、その上にガラスビーズ4.07
6g(容量:33cc)を詰めた後、この触媒/担体の充
填層を水素気流中で還元(150℃で1時間、300℃
で1時間および400℃で4時間)して、触媒/担体の
充填された反応管を準備した。
【0020】この反応管内の触媒/担体の充填層に、混
合ガス(一酸化炭素ガス1容量及び水素ガス2容量の合
成ガス、供給速度:23cc/分)および窒素ガス(供給
速度:77cc/分)を流して、反応管内の全圧を45気
圧(atm)とすると共に、混合ガスの分圧を10気圧(at
m)とし、さらに反応管内の温度を徐々に昇温して240
℃として、一酸化炭素と水素とを、240℃で6時間、
フィッシャー・トロッピシュ反応をさせて、ワックス分
(C20〜C40)を充分に含む炭化水素混合物を生成させ
た。生成した炭化水素混合物中の、高沸点物について
は、反応終了後n−ペンタンによる超臨界抽出物によっ
て回収してガスクロマトグラフィー分析を行った。その
結果を表1に示す。
合ガス(一酸化炭素ガス1容量及び水素ガス2容量の合
成ガス、供給速度:23cc/分)および窒素ガス(供給
速度:77cc/分)を流して、反応管内の全圧を45気
圧(atm)とすると共に、混合ガスの分圧を10気圧(at
m)とし、さらに反応管内の温度を徐々に昇温して240
℃として、一酸化炭素と水素とを、240℃で6時間、
フィッシャー・トロッピシュ反応をさせて、ワックス分
(C20〜C40)を充分に含む炭化水素混合物を生成させ
た。生成した炭化水素混合物中の、高沸点物について
は、反応終了後n−ペンタンによる超臨界抽出物によっ
て回収してガスクロマトグラフィー分析を行った。その
結果を表1に示す。
【0021】実施例2 実施例1と同様にして、実施例1と同じ組成の触媒/担
体を調製し、その触媒/担体が充填された反応管を準備
した。次に、この反応管を水素気流中200℃まで徐々
に昇温し、一旦窒素で45気圧(atm)に昇圧した後、更
に、混合ガス(一酸化炭素1容量及び水素ガス2容量の
合成ガス、供給速度:46cc/分)およびn−ペンタン
0.413モル/時を流しながら、徐々に240℃まで
昇温し、その温度で、超臨界状態において、一酸化炭素
と水素とをフィッシャー・トロップシュ反応させて、ワ
ックス分を含む炭化水素混合物を生成した。生成した炭
化水素混合物中の、高沸点物については、反応終了後n
−ペンタンによる超臨界抽出物によって回収してガスク
ロマトグラフィー分析をおこなった。その結果を表1に
示す。
体を調製し、その触媒/担体が充填された反応管を準備
した。次に、この反応管を水素気流中200℃まで徐々
に昇温し、一旦窒素で45気圧(atm)に昇圧した後、更
に、混合ガス(一酸化炭素1容量及び水素ガス2容量の
合成ガス、供給速度:46cc/分)およびn−ペンタン
0.413モル/時を流しながら、徐々に240℃まで
昇温し、その温度で、超臨界状態において、一酸化炭素
と水素とをフィッシャー・トロップシュ反応させて、ワ
ックス分を含む炭化水素混合物を生成した。生成した炭
化水素混合物中の、高沸点物については、反応終了後n
−ペンタンによる超臨界抽出物によって回収してガスク
ロマトグラフィー分析をおこなった。その結果を表1に
示す。
【0022】実施例3 実施例1と同様にして、Co−La−Ni触媒/担体の
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(10:
3:0.75)/100に変えた触媒/担体を調製し
た。この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様
にして、超臨界状態において、フィッシャー・トロップ
シュ反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を
生成した。その結果を表1に示す。
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(10:
3:0.75)/100に変えた触媒/担体を調製し
た。この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様
にして、超臨界状態において、フィッシャー・トロップ
シュ反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を
生成した。その結果を表1に示す。
【0023】実施例4 実施例1と同様にして、Co−La−Ni触媒/担体の
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(10:
3:3.0)/100に変えた触媒/担体を調製した。
この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にし
て、超臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ
反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成
した。その結果を表1に示す。
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(10:
3:3.0)/100に変えた触媒/担体を調製した。
この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にし
て、超臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ
反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成
した。その結果を表1に示す。
【0024】比較例1 ニッケル化合物を使用しなかったほかは、実施例1と同
様にして、Co−La触媒/シリカ担体の重量比が(1
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にして、超
臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を
行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。
その結果を表1に示す。
様にして、Co−La触媒/シリカ担体の重量比が(1
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にして、超
臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を
行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。
その結果を表1に示す。
【0025】実施例5 実施例1と同様にして、Co−La−Ni触媒/担体の
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(20:
3:1.5)/100に変えた触媒/担体を調製した。
この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にし
て、超臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ
反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成
した。その結果を表1に示す。
重量比を(Co:La:Ni)/シリカ担体=(20:
3:1.5)/100に変えた触媒/担体を調製した。
この触媒/担体を使用したほかは、実施例2と同様にし
て、超臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ
反応を行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成
した。その結果を表1に示す。
【0026】比較例2 ニッケル化合物を使用しなかったほかは、実施例5と同
様にして、Co−La触媒/シリカ担体の重量比が(2
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは、実施例5と同様にして、超
臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を
行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。
その結果を表1に示す。
様にして、Co−La触媒/シリカ担体の重量比が(2
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは、実施例5と同様にして、超
臨界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を
行って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。
その結果を表1に示す。
【0027】実施例6 硝酸ランタン・6水和物に代えて、硝酸セリウム・6水
和物の0.93g(2.14ミリモル)を使用したほか
は、実施例1と同様にして、Co−Ce−Ni触媒/シ
リカ担体の重量比が(10:3:1.5)/100であ
る触媒/担体を調製した。この触媒/担体を使用したほ
かは、実施例2と同様にして、超臨界状態において、フ
ィッシャー・トロップシュ反応を行って、ワックス分を
含む炭化水素混合物を生成した。その結果を表1に示
す。
和物の0.93g(2.14ミリモル)を使用したほか
は、実施例1と同様にして、Co−Ce−Ni触媒/シ
リカ担体の重量比が(10:3:1.5)/100であ
る触媒/担体を調製した。この触媒/担体を使用したほ
かは、実施例2と同様にして、超臨界状態において、フ
ィッシャー・トロップシュ反応を行って、ワックス分を
含む炭化水素混合物を生成した。その結果を表1に示
す。
【0028】比較例3 ニッケル化合物を使用しなかったほかは、実施例6と同
様にしてCo−Ce触媒/シリカ担体の重量比が(1
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは実施例5と同様にして、超臨
界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を行
って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。そ
の結果を表1に示す。
様にしてCo−Ce触媒/シリカ担体の重量比が(1
0:3)/100である触媒/担体を調製した。この触
媒/担体を使用したほかは実施例5と同様にして、超臨
界状態において、フィッシャー・トロップシュ反応を行
って、ワックス分を含む炭化水素混合物を生成した。そ
の結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【本発明の効果】この発明によれば、Co−ランタニド
原子−ニッケル触媒を使用して、一酸化炭素及び水素ガ
スからなる合成ガスなどの混合ガスをフィッシャー・ト
ロップシュ合成反応させて、高いワックス生成性を維持
したまま、高い反応性で、ワックスを効率的に製造する
ことができ、また、特に超臨界状態において、前記の触
媒の存在下に前記混合ガスのフィッシャー・トロップシ
ュ合成反応を行うことによって、ワックス分を効率的に
製造し回収することができる。
原子−ニッケル触媒を使用して、一酸化炭素及び水素ガ
スからなる合成ガスなどの混合ガスをフィッシャー・ト
ロップシュ合成反応させて、高いワックス生成性を維持
したまま、高い反応性で、ワックスを効率的に製造する
ことができ、また、特に超臨界状態において、前記の触
媒の存在下に前記混合ガスのフィッシャー・トロップシ
ュ合成反応を行うことによって、ワックス分を効率的に
製造し回収することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C10G 2/00 C10G 2/00 B01J 23/74 321X (72)発明者 吉井 清隆 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−243194(JP,A) 特開 昭63−141644(JP,A) 特開 昭63−5034(JP,A) 特開 昭61−191517(JP,A) 特開 昭61−111140(JP,A) 特開 昭61−18433(JP,A) 特開 昭58−139744(JP,A) 特開 昭55−31804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 1/04 B01J 23/755 C07B 61/00 300 C10G 2/00
Claims (2)
- 【請求項1】 水素と一酸化炭素との混合ガスを、コバ
ルト原子、ランタニド系原子、およびニッケル原子が、
Co:ランタニド系原子:Niを10:1〜20:0.
3〜5とする重量比を有する触媒と、180〜250℃
の反応温度及び気相で接触させてワックスを生成させる
ことを特徴とするワックスの製法。 - 【請求項2】 水素と一酸化炭素との混合ガスを触媒と
接触させてワックスを生成させる反応を、超臨界流体と
して炭素数5〜8の炭化水素化合物を使用して、超臨界
状態で行う請求項1に記載されたワックスの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181293A JP3014218B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ワックスの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181293A JP3014218B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ワックスの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172223A JPH06172223A (ja) | 1994-06-21 |
JP3014218B2 true JP3014218B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16098153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181293A Expired - Fee Related JP3014218B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ワックスの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014218B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4181293A patent/JP3014218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06172223A (ja) | 1994-06-21 |
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