JPH07145232A - 導電性高分子及びその製造方法 - Google Patents

導電性高分子及びその製造方法

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JPH07145232A
JPH07145232A JP34274793A JP34274793A JPH07145232A JP H07145232 A JPH07145232 A JP H07145232A JP 34274793 A JP34274793 A JP 34274793A JP 34274793 A JP34274793 A JP 34274793A JP H07145232 A JPH07145232 A JP H07145232A
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conductive polymer
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JP34274793A
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Masashi Kamiyama
昌士 神山
Atsushi Yanagisawa
篤 柳沢
Buhei Kaneko
武平 金子
Akira Ariizumi
彰 有泉
Isami Hamamoto
伊佐美 浜本
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、HtはNH,S,O,Se,またはTeを表わ
し、R1 は水素原子、炭化水素基、あるいは、エーテル
結合、エステル結合、アミド結合を有する炭化水素基を
表わし、R2 は二価の炭化水素基、あるいは、エーテル
結合、エステル結合、アミド結合を有する二価の炭化水
素基を表わし、XはO,S,またはNHを示す。)で示
される構造単位を有し、重量平均分子量が500から
1,000,000の可溶性導電性高分子。 【効果】 本発明の架橋可能な可溶性導電性高分子は可
溶性であるので操作性に優れ、架橋剤の添加により極め
て容易に架橋処理を施す事が出来、溶剤に不溶な架橋型
導電性高分子となる。また光架橋性の架橋剤の付加によ
り、光架橋させる事も可能である。更に、この様な架橋
処理は耐熱特性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐溶剤性、耐熱性の改質
された電気的、機械的特性の優れた架橋型導電性高分
子、製造方法及び前駆体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子伝導性を有する有機高分子材料は、
近年、帯電防止材料、電磁波シールド材料、二次電池、
コンデンサー、エレクトロクロミック表示素子等広範囲
な応用が検討されている。例えば、電子伝導性高分子と
しては、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフエ
ン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセチレン等が知ら
れている。なかでも溶媒に可溶な材料としてはポリアニ
リン、アルキル基などの置換基を導入したポリピロー
ル、ポリチオフェンがある。また、ポリフエニレンビニ
レン等の高分子はその前駆体の高分子が可溶性であるこ
とが知られている。これらの高分子はキャスティングに
よって製膜する事が可能であることから、各種高分子フ
ィルムの帯電防止材料などへの応用が検討されている。
しかしながら、ポリアニリンはN−メチル−2−ピロリ
ドン(NMP)を溶媒として用いるため塗布後の乾燥に
おいて加熱処理が不可欠であり、ポリフェニレンビニレ
ンにおいても前駆体高分子の塗布後の加熱処理を必要と
することから、これらについては加工性の面で問題があ
った。アルキル基などの置換基を導入したポリピロール
やポリチオフェンにおいてはテトラヒドロフラン(TH
F)やトルエン等の溶剤に可溶であることから塗布後の
乾燥工程において有利である反面、THFやトルエン等
の溶剤に可溶な高分子であるため、トルエン等の、重合
体を溶解する溶媒を溶剤とする塗料の上塗りを行うと溶
解してしまう等の問題があった。また、これらの重合体
を導電体とするために用いられるドーパントの膜中から
の外部への移動は、導電率の安定性を損なう原因であっ
て、安定性を向上させる目的においても、物質移動を抑
制するための架橋処理方法の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、操作性に優
れ、耐溶剤性、耐熱性の改質された電気的、機械的特性
の優れた架橋型導電性高分子、製造方法及びその前駆体
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【化4】 (式中、HtはNH,S,O,Se,またはTeを表わ
し、R1 は水素原子、炭化水素基、あるいは、エーテル
結合、エステル結合、アミド結合を有する炭化水素基を
表わし、R2 は二価の炭化水素基、あるいは、エーテル
結合、エステル結合、アミド結合を有する二価の炭化水
素基を表わし、XはO,S,またはNHを示す。)で示
される構造単位を有し、重量平均分子量が500から
1,000,000の可溶性導電性高分子、この可溶性
導電性高分子の−XH部分の0.01から25モル%が
架橋していることを特徴とする架橋型導電性高分子及び
その製造方法である。
【0005】R1 の炭化水素基は、例えば、−(r1
p −r2 (式中、r1 は飽和もしくは不飽和の直鎖状も
しくは枝分れのある鎖状炭化水素基、置換されてもよい
フェニレン基、置換されてもよいナフチレン基またはこ
れらの結合体を示し、r2 は飽和もしくは不飽和の直鎖
状もしくは枝分れのある鎖状炭化水素基、置換されても
よいフェニル基または置換されてもよいナフチル基を示
し、pは0または1を示す。)であり、これはハロゲン
原子等の置換基で適当に置換されてもよい。R1 のエー
テル結合、エステル結合、アミド結合を有する炭化水素
基は、例えば、−(r3 q −A−(r4 s −r
5 (式中、r3 、r4 はそれぞれ独立して飽和もしくは
不飽和の直鎖状もしくは枝分れのある鎖状炭化水素基、
置換されてもよいフェニレン基、置換されてもよいナフ
チレン基またはこれらの結合体を示し、r5 は飽和もし
くは不飽和の直鎖状もしくは枝分れのある鎖状炭化水素
基、置換されてもよいフェニル基または置換されてもよ
いナフチル基を示し、Aは−O−、−COO−、−OC
O−、−CONH−または−NHCO−を示し、q、s
はそれぞれ独立して0または1を示す。)またはこの−
(r3 q −A−(r4s −r5 にさらに−O−、−
COO−、−OCO−、−CONH−または−NHCO
−を含む基であり、これらはハロゲン原子等の置換基で
適当に置換されていてもよい。R2 の二価の炭化水素基
は、例えば、−r6 −(式中、r6 は飽和もしくは不飽
和の直鎖状もしくは枝分れのある鎖状炭化水素基、置換
されてもよいフェニレン基、置換されてもよいナフチレ
ン基またはこれらの結合体を示す。)であり、これはハ
ロゲン原子等の置換基で適当に置換されていてもよい。
2のエーテル結合、エステル結合、アミド結合を有す
る二価の炭化水素基は、例えば、−(r7 t −B−
(r8 u −(式中、r7 、r8 はそれぞれ独立して飽
和もしくは不飽和の直鎖状もしくは枝分れのある鎖状炭
化水素基、置換されてもよいフェニレン基、置換されて
もよいナフチレン基またはこれらの結合体を示し、Bは
−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または
−NHCO−を示し、t、uはそれぞれ独立して0また
は1を示す。)またはこの−(r7 t −B−(r8
u −にさらに−O−、−COO−、−OCO−、−CO
NH−または−NHCO−を含む基であり、これらはハ
ロゲン原子等の置換基で適当に置換されていてもよい。
【0006】一般式〔I〕に属する可溶性導電性高分子
の好ましい具体例は、HtはNH,S,O,Se,及び
Teからなる群から選ぶのがよく;R1 は水素原子、あ
るいは直鎖状のアルキル基;R2 は直鎖状のアルキル基
あるいはエステル基〔すなわち−(CH2 v −あるい
は−COO(CH2 W −(ここで、v及びwは1〜1
2である)〕;XはS,O,NHである。又、一般式
〔I〕に示す構造単位を含むポリマーは一般式〔I〕で
示されるモノマー単位以外のモノマー単位を含むコポリ
マーをも同様に意図する。本発明のホモポリマー及びコ
ポリマーの両方において、モノマー単位の約0.01〜
100モル%が−RXH官能基を備えるべきである。
【0007】以下に本発明について詳細に説明する。 原料の一般式〔II〕
【化5】 (式中、Ht,R1 、R2 、Xは前記と同じ意味を表
す。)で示されるモノマーは、公知の反応または類似反
応を適宜選択することによって製造できる。例えば、ス
キームI、スキームII
【化6】
【化7】 (式中、Ht,R1 は前記と同じ意味を示し、nは自然
数を示す。)に示す方法で製造でき、またスキームIII
に示すように特開昭63−39916に記載されている
一般式〔III 〕で示される化合物から誘導することによ
り製造できる。
【化8】 (式中、Htは前記と同じ意味を示し、R3 、R4 は炭
素数1から12の直鎖状又は枝分れアルキル、エーテ
ル、エステル或いはアミド結合を有する炭化水素基を示
し、halはハロゲン原子を表す。 本発明における一般式〔I〕
【化9】 (式中、Ht、R1 、Xは前記と同じ意味を示す。)で
示される可溶性導電性高分子は、上記一般式〔II〕で示
されるモノマーを酸化性遷移金属ハロゲン化物の存在下
に化学重合し、洗浄、及び還元を経て合成することがで
きる。この高分子は各種溶媒に可溶であり、架橋可能な
重量平均分子量が500から1,000,000の可溶
性導電性高分子である。又、電解酸化重合法は、モノマ
ー中の−XH部分の酸化反応がモノマーの重合に優先し
起こる場合を例外として用いることができる。
【0008】一般式〔I〕で示される高分子を架橋する
には一般式〔I〕
【化10】 で表される架橋可能な可溶性導電性高分子を活性水素を
有さない溶媒、例えばTHF、トルエン、キシレン、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、NMPなどの溶媒に溶
解し、上記一般式〔I〕で表される重合体の−XH部分
が容易に付加できる官能基を有し、かつ架橋性の官能基
を有する架橋剤を加え反応させることにより行う。この
架橋剤としては、例えば、上記の二価の炭化水素基に上
記一般式〔I〕で表される可溶性重合体の−XH部分が
容易に付加できる官能基を少なくとも一つ有し、かつ架
橋性の官能基を少くとも一つ有する化合物である。一般
式〔I〕で表わされる重合体の−XH部分が容易に付加
できる官能基としては、たとえば、イソシアナート基、
チオシアナート基、酸ハライド基、スルフェニルハライ
ド基、スルフィニルハライド基、スルホニルハライド
基、オキシラン基、アジリジン基、チイラン基、ハロゲ
ン化シリル基、アルコキシメチル基等が挙げられる。ま
た架橋性の官能基としては、イソシアナート基、チオシ
アナート基、酸ハライド基、スルフィニルハライド基、
スルホニルハライド基、スルフェニルハライド基、オキ
シラン基、アジリジン基、チイラン基、ハロゲン化シリ
ル基、エポキシ基、ケイ皮酸基、チオール基、が挙げら
れる。このような架橋剤としてはたとえば、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、トリレンジイソシアナート、m
−キシリレンジイソシアナート、ケイ皮酸クロライド、
ジクロロジメチルシラン、ジメトキシジメチルシラン等
が挙げられる。こうして得られた高分子溶液組成物は必
要に応じて付加反応を促進する為の添加剤を加える。精
製は再沈等を行うことで容易に架橋性の置換基の付加し
た重合体とする事ができる。特に、イソシアナート基、
イソチオシアナート基等を複数含む架橋剤を添加した高
分子溶液組成物は混合後塗布し乾燥するだけで架橋した
導電性高分子膜を得ることができる。各種溶媒に不溶な
架橋した導電性高分子を得るための架橋度は、通常高分
子のモノマー単位100に対して0.01〜25、好ま
しくは0.1〜20であり、より好ましくは2〜10で
ある。
【0009】本発明において、架橋処理をした物に、更
に電子受容体で処理する事(以下、ドーピングという)
で、導電率を大幅に向上させる事ができる。この電子受
容体としては、例えば、ハロゲン化合物類(ヨウ素、臭
素、塩化ヨウ素、臭化ヨウ素など)、ルイス酸類(五フ
ッ化ヒ素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、二フッ
化ホウ素、二塩化ホウ素、二臭化ホウ素、二酸化硫黄な
ど)、ブレンステッド酸類(フッ化水素、塩化水素、フ
ッ化スルホン酸、過塩素酸、トリフルオロメタスルホン
酸、トルエンスルホン酸等)、遷移金属塩化物類(塩化
第二鉄、四塩化チタン等)、有機化合物類(テトラシア
ノエチレン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタ
ン、テトラフルオロベンゾキノン等)等が挙げられる。
これらのドーパントによるドーピングの方法としては、
化学的ドービング、電気化学ドーピング、等の通常の方
法が挙げられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はこれに限定されない。 実施例1 4−メチルピロール−3−カルボン酸 15.0g
(0.12mol)と3モル当量の1,4−ブタンジオ
ール 32.5g(0.36mol)のテトラヒドロフ
ラン(100ml)溶液に氷冷下1.6モル当量の95
%N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)41.7g(0.19mol)のジクロロメタン
(100ml)溶液を5分間かけて加えた。室温下で2
4時間反応を行なった後、析出した白色結晶を濾過する
ことにより取り除いた。ろ液を減圧濃縮し、水を加えエ
ーテルで抽出した。エーテル層を飽和重曹水、次いで水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出溶媒ベ
ンゼン−ヘキサン3/2)で精製を行ない無色オイルの
目的物18.2g(0.092mol)を得た。収率7
7%(尚、得られたエステルは冷所で放置すると固化し
た)。1 H−NMR(270MHz CDCl3 ) δ(pp
m) 1.62〜1.82(4H,m),2.25(3H,
d,J=0.7Hz),2.78(1H,br s),
3.67(2H,t,J=6.3Hz),4.22(2
H,t,J=6.5Hz),6.49(1H,m),
7.33(1H,dd,J=3.1,2.1Hz),
9.21(1H,br s) IR(neat) 3319(br),1682 nd 1.5180(24.0℃)
【0011】実施例2 4−メチルピロール−3−カルボン酸 4−ヒドロキシ
ブチル0.73g、4−メチルピロール−3−カルボン
酸エチル0.557g、無水塩化第二鉄3.62gをメ
タノール/EDC(=14ml/60ml)に溶解し、
撹拌した。この均一な溶液をガラス板に流し、溶媒を室
温下、減圧し、蒸発させた。残った黒色フィルムはガラ
ス板からはがし、水で洗浄した。更にメタノール等で洗
浄、精製、乾燥し、ポリマーフィルム0.95gを得
た。こうして得られたフィルムは自己保持可能な平滑な
フィルムであり、テトラヒドロフラン、N−メチルピロ
リドン、N,N−ジメチルホルムアミド等に可溶であっ
た。得られた重合体をテトラヒドロフラン用のGPCカ
ラムを用いて、GPC測定を行った所、重量平均分子量
100,000(ポリスチレン換算)であった。
【0012】実施例3 実施例2で得た重合体0.1gをテトラヒドロフラン
4.9gに溶かし、2wt%トリレン−2,4−ジイソ
シアナート テトラヒドロフラン溶液0.15gを加え
た。この均一な溶液をガラス板上に流し、溶媒を室温下
で蒸発させた。こうして得られた高分子膜をガラス板か
らはがしテトラヒドロフラン、N−メチルピロリドンに
浸したところ全く溶解しなかった。
【0013】実施例4 実施例2で得た重合体0.05gをテトラヒドロフラン
2.45gに溶かし、2wt% m−キシリレンジイソ
シアナートテトラヒドロフラン溶液0.14gを加え
た。この均一な溶液をガラス板上に流し、溶媒を室温下
で蒸発させた。こうして得られた高分子膜をガラス板か
らはがしテトラヒドロフラン、N−メチルピロリドンに
浸したところ全く溶解しなかった。
【0014】実施例5 実施例2で得た重合体0.05gをテトラヒドロフラン
2.45gに溶かし、2wt% ヘキサメチレンジイソ
シアナートテトラヒドロフラン溶液0.12gを加え
た。この均一な溶液をガラス板上に流し、溶媒を室温下
で蒸発させた。こうして得られた高分子膜をガラス板か
らはがしテトラヒドロフラン、N−メチルピロリドンに
浸したところ部分的に可溶であったが大半が溶解しなか
った。
【0015】実施例6 実施例2で得た重合体0.1gをN,N−ジメチルホル
ムアミド2.0gに溶かし、ケイ皮酸クロリド0.20
g、ピリジン0.2gを加えた。この均一な溶液を室温
下で24時間反応させた。反応後、溶液を大量のメタノ
ールに滴下する事で再沈させ、数度の再沈と洗浄を繰り
返した後、真空乾燥し0.1g重合体を得た。こうして
得られた重合体をテトラヒドロフランに溶解してガラス
板上に流し、溶媒を室温下で蒸発させた。その高分子膜
に最小波長が253.6nmの紫外光を照射したところ
紫外光が当たっていた部分だけがテトラヒドロフラン、
N−メチルピロリドンに全く溶解しなかった。
【0016】実施例7 実施例2で得た重合体0.1gをテトラヒドロフラン
4.9gに溶かし、2wt% m−キシリレンジイソシ
アナートテトラヒドロフラン溶液0.14gを加えた。
更に、テトラシアノエチレン0.0185gを加え均一
な溶液を得た。この液をガラス板上に流し、溶媒を室温
下で蒸発させた。こうして得た高分子膜の導電率は3.
4×10-2S/cmであった。
【0017】実施例8 実施例2で得た重合体0.1gをテトラヒドロフラン
4.9gに溶かし、テトラシアノエチレン0.0185
gを加え均一な溶液を得た。この液をガラス板上に流
し、溶媒を室温下で蒸発させた。こうして得た高分子膜
の導電率は3.7×10-2S/cmであった。
【0018】実施例9 実施例7及び8で作成した導電性高分子膜を110℃の
オーブン中で7日間加熱したところ、m−キシリレンジ
イソシアナートで架橋した物は1.0×10-3S/c
m、未架橋の物は2.5×10-4S/cmであった。
【0019】比較例1 ポリ(4−メチルピロール−3−カルボン酸ブチルエス
テル)(重量平均分子量110,000(ポリスチレン
換算))0.1gを4.9gのテトラヒドロフランに溶
解し、2wt%トリレン−2,4−ジイソシアナート
テトラヒドロフラン溶液0.15gを加えた。この均一
な溶液をガラス板上に流し、溶媒を室温下で蒸発させ
た。こうして得られた高分子膜をガラス板からはがしテ
トラヒドロフラン、N−メチルピロリドンに浸したとこ
ろ完全に溶解した。
【0020】比較例2 ポリ(4−メチルピロール−3−カルボン酸ブチルエス
テル)(重量平均分子量110,000(ポリスチレン
換算))に実施例6と同様の操作を行ったが、紫外光が
当たっていた部分も、テトラヒドロフランに溶解した。
【発明の効果】本発明の架橋可能な可溶性導電性高分子
は可溶性であるので操作性に優れ、架橋剤の添加により
極めて容易に架橋処理を施す事が出来、溶剤に不溶な架
橋型導電性高分子となる。また光架橋性の架橋剤の付加
により、光架橋させる事も可能である。更に、この様な
架橋処理は耐熱特性を向上させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有泉 彰 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内 (72)発明者 浜本 伊佐美 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、HtはNH,S,O,Se,またはTeを表わ
    し、R1 は水素原子、炭化水素基、あるいは、エーテル
    結合、エステル結合、アミド結合を有する炭化水素基を
    表わし、R2 は二価の炭化水素基、あるいは、エーテル
    結合、エステル結合、アミド結合を有する二価の炭化水
    素基を表わし、XはO,S,またはNHを示す。)で示
    される構造単位を有し、重量平均分子量が500から
    1,000,000の可溶性導電性高分子。
  2. 【請求項2】 一般式〔I〕 【化2】 (式中、Ht、R1 、R2 、Xは前記と同じ意味を示
    す。)で示される構造単位を有し、重量平均分子量が5
    00から1,000,000の可溶性導電性高分子の−
    XH部の0.01〜25モル%が架橋していることを特
    徴とする架橋型導電性高分子。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕 【化3】 (式中、Ht、R1 、R2 、Xは前記と同じ意味を表
    す。)で示される構造単位を有し、重量平均分子量が5
    00から1,000,000の可溶性導電性高分子と架
    橋剤とを反応させることを特徴とする請求項2記載の架
    橋型導電性高分子の製造方法。
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