JPH07145060A - 細胞遊走阻害剤 - Google Patents
細胞遊走阻害剤Info
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- JPH07145060A JPH07145060A JP29545693A JP29545693A JPH07145060A JP H07145060 A JPH07145060 A JP H07145060A JP 29545693 A JP29545693 A JP 29545693A JP 29545693 A JP29545693 A JP 29545693A JP H07145060 A JPH07145060 A JP H07145060A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動脈硬化症等の治療剤及び/又は予防剤とし
て有用な細胞遊走阻害剤を提供する。 【構成】 下記式[I] [式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は同一
または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、または低級アシルオ
キシ基を表し、X及びX′は同一または異なって単結
合、―O―、―NH―、―NHCO→、―CONH→、
―NHCONH―、―SO2 NH→、―COS→または
―CO―O→を示し(→はアルキル鎖―(CH2 )n―
または―(CH2 )m―との結合を示す)、nおよびm
は同一または異なって1〜5の整数を表す]で表される
ホモピペラジン誘導体及びその薬学的に許容される酸付
加体を有効成分として含有する、ケモカインにより惹起
される細胞遊走の阻害剤。
て有用な細胞遊走阻害剤を提供する。 【構成】 下記式[I] [式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は同一
または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、または低級アシルオ
キシ基を表し、X及びX′は同一または異なって単結
合、―O―、―NH―、―NHCO→、―CONH→、
―NHCONH―、―SO2 NH→、―COS→または
―CO―O→を示し(→はアルキル鎖―(CH2 )n―
または―(CH2 )m―との結合を示す)、nおよびm
は同一または異なって1〜5の整数を表す]で表される
ホモピペラジン誘導体及びその薬学的に許容される酸付
加体を有効成分として含有する、ケモカインにより惹起
される細胞遊走の阻害剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば動脈硬化症、関
節リウマチ、変形性関節炎、糖尿病性網膜症、肺繊維症
など、血中モノサイトの組織への浸潤が病態の発症、進
展、維持において重要な役割を演じている疾病の治療薬
及び/または予防薬として有用な、細胞遊走阻害剤に関
する。
節リウマチ、変形性関節炎、糖尿病性網膜症、肺繊維症
など、血中モノサイトの組織への浸潤が病態の発症、進
展、維持において重要な役割を演じている疾病の治療薬
及び/または予防薬として有用な、細胞遊走阻害剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】ケモカイン(CHEMOKINES;別
称INTERCRINES)は、リンパ組織や炎症部位
の活性化マクロファージや白血球などにより産生され、
分子量が約10Kdで、4個のシステインを有し、塩基
性かつヘパリン結合性を示す、ポリペプチド性の炎症/
免疫制御因子の総称であるが、その主たる活性は細胞遊
走惹起活性であり、例えばインターロイキン―8、MI
P―1α/β(Macrophage Inflammatory Protein-1 α
/βの略称)、MCP―1(Monocyte Chemotactic Pro
tein-1の略称)などがこれにあたり、種々の慢性/亜急
性炎症疾患への関与が示唆されている一群のサイトカイ
ン・ファミリーを形成している(例えば、MICHIEL, D.
(1993年)BIOTECHNOLOGY 第11巻739頁、OPPE
NHEIM, J.J. ら(1991年)ANNUAL REVIEW OF IMMUN
OLOGY 第9巻617〜648頁、NEOTE, K. ら(199
3年)CELL第72巻415〜425頁、SCHALL, T.J.
(1991年)CYTOKINE第3巻165〜〜183頁など
参照)。
称INTERCRINES)は、リンパ組織や炎症部位
の活性化マクロファージや白血球などにより産生され、
分子量が約10Kdで、4個のシステインを有し、塩基
性かつヘパリン結合性を示す、ポリペプチド性の炎症/
免疫制御因子の総称であるが、その主たる活性は細胞遊
走惹起活性であり、例えばインターロイキン―8、MI
P―1α/β(Macrophage Inflammatory Protein-1 α
/βの略称)、MCP―1(Monocyte Chemotactic Pro
tein-1の略称)などがこれにあたり、種々の慢性/亜急
性炎症疾患への関与が示唆されている一群のサイトカイ
ン・ファミリーを形成している(例えば、MICHIEL, D.
(1993年)BIOTECHNOLOGY 第11巻739頁、OPPE
NHEIM, J.J. ら(1991年)ANNUAL REVIEW OF IMMUN
OLOGY 第9巻617〜648頁、NEOTE, K. ら(199
3年)CELL第72巻415〜425頁、SCHALL, T.J.
(1991年)CYTOKINE第3巻165〜〜183頁など
参照)。
【0003】これらの中で、モノサイト遊走因子MCP
―1(別称MCAF(MACROPHAGE CHEMOTACTIC AND ACT
IVATING FACTORの略称)は、Tリンパ球、マクロファー
ジ、平滑筋細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞などより種
々の刺激に応じ産生される、モノサイト遊走活性を有す
るケモカインである。かかるケモカインは、モノサイト
/マクロファージ系細胞が病変の進展に深く関与してい
る、粥状動脈硬化症、血管形成術等における血管内膜障
害後に発生する血管再狭窄、移植心に発症する動脈硬化
症、リウマチ性関節炎、糖尿病性細小血管症等の疾病に
おいて、病変部位への血中モノサイト/マクロファージ
の集積を惹起し、さらに集積したモノサイト/マクロフ
ァージを活性化することにより、これらの病変の発症・
進展に深く関わっていることが強く示唆されている(例
えば、LEONARD, E.J. 及びYOSHIMURA, T. (1990)
IMMUNOLOGY TODAY第11巻97〜101頁、NELKEN, N.
A.ら、THE JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION (19
91)第88巻1121〜1127頁、KOCH, A.E.ら、
THE JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION (1992)
第90巻772〜779頁、HANAZAWA, S ら(199
3)THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 第268巻
9526〜9532頁、GRAVES, D.T.らAMERICAN JOURN
AL OF PATHOLOGY (1992)第140巻9〜14頁、
EDGINGTON, S.M. 、BIO/TECHNOLOGY(1993)第11
巻676〜681頁などを参照)。かかるMCP―1/
MCAFにより惹起される細胞遊走を阻害する薬剤は、
動脈硬化症、血管形成術後再狭窄、移植心臓に発症する
動脈硬化、糖尿病性血管障害、関節リウマチ、変形性関
節炎等の治療薬および/または予防薬として有用である
ことが期待されるが、かかる細胞遊走阻害活性を有する
低分子化合物の報告はない。
―1(別称MCAF(MACROPHAGE CHEMOTACTIC AND ACT
IVATING FACTORの略称)は、Tリンパ球、マクロファー
ジ、平滑筋細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞などより種
々の刺激に応じ産生される、モノサイト遊走活性を有す
るケモカインである。かかるケモカインは、モノサイト
/マクロファージ系細胞が病変の進展に深く関与してい
る、粥状動脈硬化症、血管形成術等における血管内膜障
害後に発生する血管再狭窄、移植心に発症する動脈硬化
症、リウマチ性関節炎、糖尿病性細小血管症等の疾病に
おいて、病変部位への血中モノサイト/マクロファージ
の集積を惹起し、さらに集積したモノサイト/マクロフ
ァージを活性化することにより、これらの病変の発症・
進展に深く関わっていることが強く示唆されている(例
えば、LEONARD, E.J. 及びYOSHIMURA, T. (1990)
IMMUNOLOGY TODAY第11巻97〜101頁、NELKEN, N.
A.ら、THE JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION (19
91)第88巻1121〜1127頁、KOCH, A.E.ら、
THE JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION (1992)
第90巻772〜779頁、HANAZAWA, S ら(199
3)THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 第268巻
9526〜9532頁、GRAVES, D.T.らAMERICAN JOURN
AL OF PATHOLOGY (1992)第140巻9〜14頁、
EDGINGTON, S.M. 、BIO/TECHNOLOGY(1993)第11
巻676〜681頁などを参照)。かかるMCP―1/
MCAFにより惹起される細胞遊走を阻害する薬剤は、
動脈硬化症、血管形成術後再狭窄、移植心臓に発症する
動脈硬化、糖尿病性血管障害、関節リウマチ、変形性関
節炎等の治療薬および/または予防薬として有用である
ことが期待されるが、かかる細胞遊走阻害活性を有する
低分子化合物の報告はない。
【0004】一方、ホモピペラジン誘導体の1つである
Dilazep(US3,532,685号)は冠状動
脈、脳動脈の虚血部領域の血流量を増加し、酸素供給量
を増大させる作用が知られている。この血流量増加の作
用機序としてはアデノシン増強作用、Ca2+拮抗作用な
どが考えられている。[佐野宣之ら;基礎と臨床、8,
1331(1974)、河田光雄ら;薬理と治療、9,
469(1981)、清水貞宏ら;基礎と臨床、14,
2437(1980)]さらに血小板粘着能・凝集能抑
制作用、赤血球変形能亢進作用、線溶能亢進作用が知ら
れている[葛谷文男ら;基礎と臨床、12,1949
(1978)]。
Dilazep(US3,532,685号)は冠状動
脈、脳動脈の虚血部領域の血流量を増加し、酸素供給量
を増大させる作用が知られている。この血流量増加の作
用機序としてはアデノシン増強作用、Ca2+拮抗作用な
どが考えられている。[佐野宣之ら;基礎と臨床、8,
1331(1974)、河田光雄ら;薬理と治療、9,
469(1981)、清水貞宏ら;基礎と臨床、14,
2437(1980)]さらに血小板粘着能・凝集能抑
制作用、赤血球変形能亢進作用、線溶能亢進作用が知ら
れている[葛谷文男ら;基礎と臨床、12,1949
(1978)]。
【0005】また、ホモピペラジン誘導体の中には、脳
保護作用を有するものが知られている(特開平3―21
44号)。しかしこれらの化合物が、モノサイト遊走因
子MCP―1/MCAFによって惹起される細胞遊走を
阻害することはまだ知られていない。
保護作用を有するものが知られている(特開平3―21
44号)。しかしこれらの化合物が、モノサイト遊走因
子MCP―1/MCAFによって惹起される細胞遊走を
阻害することはまだ知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
鑑みて、本発明者らはモノサイト遊走因子MCP―1/
MCAFによって引き起こされる細胞遊走を阻害する薬
剤を見い出すべく鋭意研究を重ねた結果、ホモピペラジ
ン誘導体またはその薬学的に許容し得る酸付加体が、モ
ノサイト遊走因子MCP―1/MCAFによって引き起
こされる細胞遊走を阻害する優れた活性、及び、モノサ
イト遊走因子MCP―1/MCAFの標的細胞への結合
を阻害する優れた活性を有していることを知見して本発
明を完成するに至った。
鑑みて、本発明者らはモノサイト遊走因子MCP―1/
MCAFによって引き起こされる細胞遊走を阻害する薬
剤を見い出すべく鋭意研究を重ねた結果、ホモピペラジ
ン誘導体またはその薬学的に許容し得る酸付加体が、モ
ノサイト遊走因子MCP―1/MCAFによって引き起
こされる細胞遊走を阻害する優れた活性、及び、モノサ
イト遊走因子MCP―1/MCAFの標的細胞への結合
を阻害する優れた活性を有していることを知見して本発
明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式[I]
【0008】
【化2】
【0009】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及
びR6 は同一または異なって、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、また
は低級アシルオキシ基を表し、X及びX′は同一または
異なって単結合、―O―、―NH―、―NHCO→、―
CONH→、―NHCONH―、―SO2 NH→、―C
OS→または―CO―O→を示し(→はアルキル鎖―
(CH2 )n―または―(CH2 )m―との結合を示
す)、nおよびmは同一または異なって1〜5の整数を
表す]で表されるホモピペラジン誘導体及びその薬学的
に許容される酸付加体を有効成分として含有する、ケモ
カインによって惹起される細胞遊走の阻害剤である。
びR6 は同一または異なって、水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、また
は低級アシルオキシ基を表し、X及びX′は同一または
異なって単結合、―O―、―NH―、―NHCO→、―
CONH→、―NHCONH―、―SO2 NH→、―C
OS→または―CO―O→を示し(→はアルキル鎖―
(CH2 )n―または―(CH2 )m―との結合を示
す)、nおよびmは同一または異なって1〜5の整数を
表す]で表されるホモピペラジン誘導体及びその薬学的
に許容される酸付加体を有効成分として含有する、ケモ
カインによって惹起される細胞遊走の阻害剤である。
【0010】本発明のケモカインとしては、例えばMC
P―1/MCAF、インターロイキン―8、MIP―1
α/β等が挙げられるが、なかでもMCP―1/MCA
Fをより好ましいものとして挙げることができる。
P―1/MCAF、インターロイキン―8、MIP―1
α/β等が挙げられるが、なかでもMCP―1/MCA
Fをより好ましいものとして挙げることができる。
【0011】上記式[I]においてR1 、R2 、R3 、
R4 、R5 及びR6 は同一または異なって、水素原子、
ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、または低級アシルオキシ基を表す。ハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子などが挙げられる。その好適な具体例としては塩素原
子が挙げられる。低級アルキル基とは、例えばメチル、
エチル、n―プロピル、イソプロピル、n―ブチル、s
ec―ブチル、t―ブチル、イソブチル基等のC1 〜C
4 の直鎖または分岐状のアルキル基を意味し、その好適
な具体例としてはメチル、イソプロピル基などが挙げら
れる。
R4 、R5 及びR6 は同一または異なって、水素原子、
ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、または低級アシルオキシ基を表す。ハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子などが挙げられる。その好適な具体例としては塩素原
子が挙げられる。低級アルキル基とは、例えばメチル、
エチル、n―プロピル、イソプロピル、n―ブチル、s
ec―ブチル、t―ブチル、イソブチル基等のC1 〜C
4 の直鎖または分岐状のアルキル基を意味し、その好適
な具体例としてはメチル、イソプロピル基などが挙げら
れる。
【0012】低級アルコキシ基とは、前記低級アルキル
基とオキシ基とからなる基を意味し、好適な具体例とし
てはメトキシ基が挙げられる。低級アシルオキシ基とは
前記低級アルキル基とカルボニルオキシ基とからなる基
を意味し、好適な具体例としてはアセチルオキシ基、イ
ソプロピルカルボニルオキシ基などが挙げられる。
基とオキシ基とからなる基を意味し、好適な具体例とし
てはメトキシ基が挙げられる。低級アシルオキシ基とは
前記低級アルキル基とカルボニルオキシ基とからなる基
を意味し、好適な具体例としてはアセチルオキシ基、イ
ソプロピルカルボニルオキシ基などが挙げられる。
【0013】式[I]におけるX及びX′は同一または
異なって単結合、―O―、―NH―、―NHCO→、―
CONH→、―NHCONH―、―SO2 NH→、―C
OS→、または、―CO―O→を示す。(→はアルキル
鎖―(CH2 )n―または―(CH2 )m―との結合を
示す。)その好適な例としては、単結合、―O―、―C
O―O→、などが挙げられる。
異なって単結合、―O―、―NH―、―NHCO→、―
CONH→、―NHCONH―、―SO2 NH→、―C
OS→、または、―CO―O→を示す。(→はアルキル
鎖―(CH2 )n―または―(CH2 )m―との結合を
示す。)その好適な例としては、単結合、―O―、―C
O―O→、などが挙げられる。
【0014】式[I]におけるnおよびmは同一または
異なって1〜5の整数を表す。具体的にはnおよびmが
同一で3〜5の整数であることが望ましい。
異なって1〜5の整数を表す。具体的にはnおよびmが
同一で3〜5の整数であることが望ましい。
【0015】本発明におけるホモピペラジン誘導体は、
酸付加体であってもよく、かかる酸として、例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、炭酸などの鉱酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、メタンスルホン酸
などの有機酸が挙げられる。
酸付加体であってもよく、かかる酸として、例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、炭酸などの鉱酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、メタンスルホン酸
などの有機酸が挙げられる。
【0016】本発明によれば、前記式[I]で表される
ホモピペラジン誘導体の好適な具体例として下記の化合
物を挙げることができる。
ホモピペラジン誘導体の好適な具体例として下記の化合
物を挙げることができる。
【0017】
【化3】
【0018】上記式[I]で表される本発明のホモピペ
ラジン誘導体は従来公知の化合物であり、例えばBri
t.pat.1,107,470号、US3,532,
685号明細書、特開平3―2144号公報等に記載さ
れた方法で得ることができる。
ラジン誘導体は従来公知の化合物であり、例えばBri
t.pat.1,107,470号、US3,532,
685号明細書、特開平3―2144号公報等に記載さ
れた方法で得ることができる。
【0019】本発明の前記式[I]で表されるホモピペ
ラジン誘導体またはその薬学的に許容される酸付加体
は、その治療有効量を製薬学的に許容される担体および
/または希釈剤とともに医薬組成物等とすることによっ
て本発明の細胞遊走阻害剤とすることができる。
ラジン誘導体またはその薬学的に許容される酸付加体
は、その治療有効量を製薬学的に許容される担体および
/または希釈剤とともに医薬組成物等とすることによっ
て本発明の細胞遊走阻害剤とすることができる。
【0020】すなわち、本発明のホモピペラジン誘導体
およびその薬学的に許容される酸付加体は経口的に、あ
るいは静脈内、皮下、筋肉内、経皮、直腸内等非経口的
に投与することができる。
およびその薬学的に許容される酸付加体は経口的に、あ
るいは静脈内、皮下、筋肉内、経皮、直腸内等非経口的
に投与することができる。
【0021】経口投与の剤型としては、例えば錠剤、丸
剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、カプセル剤などが挙
げられる。
剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、カプセル剤などが挙
げられる。
【0022】錠剤の形態にするには、例えば乳糖、デン
プン、結晶セルロースなどの賦形剤;カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用いて
通常の方法により成形することができる。
プン、結晶セルロースなどの賦形剤;カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用いて
通常の方法により成形することができる。
【0023】丸剤、散剤、顆粒剤も同様に上記の賦形剤
等を用いて通常の方法によって成形することができる。
液剤、懸濁剤は、例えばトリカプリリン、トリアセチン
などのグリセリンエステル類、エタノール等のアルコー
ル類などを用いて通常の方法によって成形される。カプ
セル剤は顆粒剤、散剤あるいは液剤などをゼラチンなど
のカプセルに充填することによって成形される。
等を用いて通常の方法によって成形することができる。
液剤、懸濁剤は、例えばトリカプリリン、トリアセチン
などのグリセリンエステル類、エタノール等のアルコー
ル類などを用いて通常の方法によって成形される。カプ
セル剤は顆粒剤、散剤あるいは液剤などをゼラチンなど
のカプセルに充填することによって成形される。
【0024】皮下、筋肉内、静脈内投与の剤型として
は、水性あるいは非水性溶液剤などの形態にある注射剤
がある。水性溶液剤は例えば生理食塩水などが用いられ
る。非水性溶液剤は、例えばプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、オリーブ油、オレイン酸エチル
などが用いられ、これらに必要に応じて防腐剤、安定剤
などが添加される。注射剤はバクテリア保留フィルター
を通す濾過、殺菌剤の配合等の処置を適宜行うことによ
って無菌化される。
は、水性あるいは非水性溶液剤などの形態にある注射剤
がある。水性溶液剤は例えば生理食塩水などが用いられ
る。非水性溶液剤は、例えばプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、オリーブ油、オレイン酸エチル
などが用いられ、これらに必要に応じて防腐剤、安定剤
などが添加される。注射剤はバクテリア保留フィルター
を通す濾過、殺菌剤の配合等の処置を適宜行うことによ
って無菌化される。
【0025】経皮投与の剤型としては、例えば軟膏剤、
クリーム剤などが挙げられ、軟膏剤はヒマシ油、オリー
ブ油などの油脂類;ワセリン等を用いて、クリーム剤は
脂肪油;ジエチレングリコール、ソルビタンモノ脂肪酸
エステルなどの乳化剤等を用いて通常の方法によって成
形される。
クリーム剤などが挙げられ、軟膏剤はヒマシ油、オリー
ブ油などの油脂類;ワセリン等を用いて、クリーム剤は
脂肪油;ジエチレングリコール、ソルビタンモノ脂肪酸
エステルなどの乳化剤等を用いて通常の方法によって成
形される。
【0026】直腸投与のためには、ゼラチンソフトカプ
セルなどの通常の座剤が用いられる。
セルなどの通常の座剤が用いられる。
【0027】本発明のホモピペラジン誘導体またはその
薬学的に許容される酸付加体の投与量は、疾患の種類、
投与経路、患者の年齢、性別、疾患の程度などによって
異なるが、通常成人一人当たり1〜500mg/日であ
る。
薬学的に許容される酸付加体の投与量は、疾患の種類、
投与経路、患者の年齢、性別、疾患の程度などによって
異なるが、通常成人一人当たり1〜500mg/日であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明のホモピペラジン誘導体またはそ
の薬学的に許容される酸付加体を含有してなる細胞遊走
阻害剤は、モノサイト遊走因子MCP―1/MCAFに
よって引き起こされる細胞遊走を阻害する作用を有し、
従って血中モノサイトの組織への浸潤が病態の発症、進
展、維持において重要な役割を演じている疾病、例えば
動脈硬化症、関節リウマチ、変形性関節炎、糖尿病性網
膜症、肺繊維症等の治療及び/または予防薬として有用
である。
の薬学的に許容される酸付加体を含有してなる細胞遊走
阻害剤は、モノサイト遊走因子MCP―1/MCAFに
よって引き起こされる細胞遊走を阻害する作用を有し、
従って血中モノサイトの組織への浸潤が病態の発症、進
展、維持において重要な役割を演じている疾病、例えば
動脈硬化症、関節リウマチ、変形性関節炎、糖尿病性網
膜症、肺繊維症等の治療及び/または予防薬として有用
である。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0030】[実施例1]N,N′―ビス―(2―フェニルエチル)ホモピペラジ
ン、2HCl塩(化合物No.2)の合成 ホモピペラジンとフェニルアセチルクロライドとから合
成したN,N′―ビス―(フェニルアセチル)ホモピペ
ラジン336mgを乾燥エーテル10mLに懸濁させ、
さらにLiAlH4 100mgを加えて室温で3日間激
しく攪拌して反応させた。反応液に水をゆっくりと50
mL加えAcOEtで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し
た。得られた油状物質をPTLCプレートを用いて展開
溶媒(CH3 OH:CH3 Cl=1:10)で単離精製
した。標記目的物のFree体を無色の固体として15
0mg得た。これをエーテル30mLに溶かして不溶物
を濾過後HCl飽和エーテルを加えてHCl塩とし、溶
媒を留去後乾燥して標記目的物(2HCl塩)を得た。 化合物No.2(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.87(m,2H),2.7〜2.9(m,16
H),7.15〜7.31(m,10H).
ン、2HCl塩(化合物No.2)の合成 ホモピペラジンとフェニルアセチルクロライドとから合
成したN,N′―ビス―(フェニルアセチル)ホモピペ
ラジン336mgを乾燥エーテル10mLに懸濁させ、
さらにLiAlH4 100mgを加えて室温で3日間激
しく攪拌して反応させた。反応液に水をゆっくりと50
mL加えAcOEtで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し
た。得られた油状物質をPTLCプレートを用いて展開
溶媒(CH3 OH:CH3 Cl=1:10)で単離精製
した。標記目的物のFree体を無色の固体として15
0mg得た。これをエーテル30mLに溶かして不溶物
を濾過後HCl飽和エーテルを加えてHCl塩とし、溶
媒を留去後乾燥して標記目的物(2HCl塩)を得た。 化合物No.2(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.87(m,2H),2.7〜2.9(m,16
H),7.15〜7.31(m,10H).
【0031】[実施例2]N,N′―ビス―(3―フェニルプロピル)ホモピペラ
ジン、2HCl塩(化合物No.3)の合成 3―フェニルプロピオニルクロライドとホモピペラジン
とから合成したN,N′―ビス―(3―フェニルプロピ
オニル)ホモピペラジン350mgを用い、実施例1と
同様の方法で標記化合物を153mg得た。 化合物No.3(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.7〜1.9(m,4H),2.3〜2.5(m,1
2H),2.5〜2.7(m,4H),7.1〜7.3
(m,10H).
ジン、2HCl塩(化合物No.3)の合成 3―フェニルプロピオニルクロライドとホモピペラジン
とから合成したN,N′―ビス―(3―フェニルプロピ
オニル)ホモピペラジン350mgを用い、実施例1と
同様の方法で標記化合物を153mg得た。 化合物No.3(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.7〜1.9(m,4H),2.3〜2.5(m,1
2H),2.5〜2.7(m,4H),7.1〜7.3
(m,10H).
【0032】[実施例3]N,N′―ビス―(2―フェノキシエチル)ホモピペラ
ジン、2HCl塩(化合物No.4)の合成 フェノキシアセチルクロライドとホモピペラジンとから
合成したN,N′―ビス―(フェノキシアセチル)ホモ
ピペラジン228mgを用い、実施例1と同様の方法で
標記化合物を142mgを得た。 化合物No.4(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.8〜1.9(m,2H),2.8〜2.9(m,8
H),2.96(t,J=5.93Hz,4H),4.
07(t,J=5.94Hz,4H),6.8〜7.0
(m,6H),7.2〜7.6(m,4H).
ジン、2HCl塩(化合物No.4)の合成 フェノキシアセチルクロライドとホモピペラジンとから
合成したN,N′―ビス―(フェノキシアセチル)ホモ
ピペラジン228mgを用い、実施例1と同様の方法で
標記化合物を142mgを得た。 化合物No.4(Free体)の 1H―NMR(CDC
l3 )δ(ppm) 1.8〜1.9(m,2H),2.8〜2.9(m,8
H),2.96(t,J=5.93Hz,4H),4.
07(t,J=5.94Hz,4H),6.8〜7.0
(m,6H),7.2〜7.6(m,4H).
【0033】[実施例4]細胞遊走阻害活性の測定 表1に記載の被験化合物の細胞遊走阻害活性を調べる目
的で、モノサイト遊走因子MCP―1/MCAFによっ
て引き起こされる細胞遊走の測定をヒト前単球由来白血
病細胞THP―1を遊走細胞として用い、Fallらの方法
(J. Immunol.Methods.33,239―247(198
0)に準じて以下のように行った。なお、被験化合物と
して、化合物No.1はN,N′―ビス[3―(3,
4,5―トリメトキシベンゾイロキシ)プロピル]ホモ
ピペラジン(シグマ社製)を用い、化合物No.2〜4
については実施例1〜3によって得られたものを用い
た。すなわち96穴マイクロケモタキシスチャンバー
(Neuroprobe;登録商標)のチャンバー上室(200μ
l)にはTHP―1細胞を2×106 /ml(RPMI
1640(Flow Laboratories 社製)+10%FCSで
懸濁したもの)、下室(35μl)には同液でヒト・リ
コンビナントMCP―1(Peprotech 社製)を最終濃度
20ng/ mlになるように希釈したものを入れ、両室
の間にポリカルボネートフィルター(PVP―free,Ne
uroprobe;登録商標)を固定し、37℃で5%CO2 下
に2時間インキュベートを行った。フィルターを取り出
し、Diff Quick液(国際試薬社製)にてフィ
ルター下面に遊走した細胞を固定染色し、次いでプレー
トリーダー(Molecular Device社製)にて、測定波長5
50nmで測定し3穴の平均値を求めることにより、遊
走細胞数の指標とした。この時、被験化合物を上室にT
HP―1細胞とともに各種濃度にして添加し、細胞遊走
阻害活性(阻害度:IC50(μM))を求めた。阻害度
は{(上室に被験化合物無添加の場合のMCP―1によ
る遊走細胞数)―(下室にMCP―1無添加の場合の遊
走細胞数)=100%}としてその50%の阻害を示し
た化合物の濃度をIC50とし、結果を表1に示した。
的で、モノサイト遊走因子MCP―1/MCAFによっ
て引き起こされる細胞遊走の測定をヒト前単球由来白血
病細胞THP―1を遊走細胞として用い、Fallらの方法
(J. Immunol.Methods.33,239―247(198
0)に準じて以下のように行った。なお、被験化合物と
して、化合物No.1はN,N′―ビス[3―(3,
4,5―トリメトキシベンゾイロキシ)プロピル]ホモ
ピペラジン(シグマ社製)を用い、化合物No.2〜4
については実施例1〜3によって得られたものを用い
た。すなわち96穴マイクロケモタキシスチャンバー
(Neuroprobe;登録商標)のチャンバー上室(200μ
l)にはTHP―1細胞を2×106 /ml(RPMI
1640(Flow Laboratories 社製)+10%FCSで
懸濁したもの)、下室(35μl)には同液でヒト・リ
コンビナントMCP―1(Peprotech 社製)を最終濃度
20ng/ mlになるように希釈したものを入れ、両室
の間にポリカルボネートフィルター(PVP―free,Ne
uroprobe;登録商標)を固定し、37℃で5%CO2 下
に2時間インキュベートを行った。フィルターを取り出
し、Diff Quick液(国際試薬社製)にてフィ
ルター下面に遊走した細胞を固定染色し、次いでプレー
トリーダー(Molecular Device社製)にて、測定波長5
50nmで測定し3穴の平均値を求めることにより、遊
走細胞数の指標とした。この時、被験化合物を上室にT
HP―1細胞とともに各種濃度にして添加し、細胞遊走
阻害活性(阻害度:IC50(μM))を求めた。阻害度
は{(上室に被験化合物無添加の場合のMCP―1によ
る遊走細胞数)―(下室にMCP―1無添加の場合の遊
走細胞数)=100%}としてその50%の阻害を示し
た化合物の濃度をIC50とし、結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】[実施例5]THP―1細胞へのMCP―1の結合に対する阻害能の
測定 ヒト前単球由来白血病細胞THP―1へのMCP―1の
結合に対する被験化合物の阻害能の測定は、Zachariae
らの方法に準じて行った(J. Exp. Med.(1990)1
71,2177―82)。
測定 ヒト前単球由来白血病細胞THP―1へのMCP―1の
結合に対する被験化合物の阻害能の測定は、Zachariae
らの方法に準じて行った(J. Exp. Med.(1990)1
71,2177―82)。
【0036】THP―1細胞を5×107 cells/
mlになるようにアッセイバッファー(RPMI 16
40(Flow Laboratories 社製)に1%BSA、20m
MHEPESを加えたもの)に懸濁し、RIA用チュー
ブ(栄研科学社製)に200μlづつ分注した。[125
I]MCP―1(NEN社製)を上記のバッファーに1
μCi/mlになるよう溶かし、10μl(0.04n
gのMCP―1にあたる)を各チューブに加え、同時に
表2記載の被験化合物を各種濃度にして加え、37℃で
15分間インキュベートした。2000rpmで3分間
遠心した後上清を吸引除去し、PBSに1%BSAを添
加した溶液500μlを加え、ボルテックス後2000
rpmで3分間遠心して上清を吸引除去する操作を3回
繰り返した後沈殿して残った細胞の 125I量をγカウン
ターで測定した。被験化合物の代わりにMCP―1 1
ngを添加した時のカウントを非特異的吸着として差し
引き、被験化合物を何も添加しない時のカウントを10
0%として[ 125I]MCP―1のTHP―1細胞への
結合に対する被験化合物の阻害能を算出した。結果を表
2に示した。
mlになるようにアッセイバッファー(RPMI 16
40(Flow Laboratories 社製)に1%BSA、20m
MHEPESを加えたもの)に懸濁し、RIA用チュー
ブ(栄研科学社製)に200μlづつ分注した。[125
I]MCP―1(NEN社製)を上記のバッファーに1
μCi/mlになるよう溶かし、10μl(0.04n
gのMCP―1にあたる)を各チューブに加え、同時に
表2記載の被験化合物を各種濃度にして加え、37℃で
15分間インキュベートした。2000rpmで3分間
遠心した後上清を吸引除去し、PBSに1%BSAを添
加した溶液500μlを加え、ボルテックス後2000
rpmで3分間遠心して上清を吸引除去する操作を3回
繰り返した後沈殿して残った細胞の 125I量をγカウン
ターで測定した。被験化合物の代わりにMCP―1 1
ngを添加した時のカウントを非特異的吸着として差し
引き、被験化合物を何も添加しない時のカウントを10
0%として[ 125I]MCP―1のTHP―1細胞への
結合に対する被験化合物の阻害能を算出した。結果を表
2に示した。
【0037】
【表2】
【0038】[実施例6]錠剤の製造 化合物No.1の塩酸塩を30mg含有する錠剤を下記
処方により製造した。 化合物No.1(塩酸塩) 30mg ラクトース 87mg デンプン 30mg ステアリン酸マグネシウム 3mg
処方により製造した。 化合物No.1(塩酸塩) 30mg ラクトース 87mg デンプン 30mg ステアリン酸マグネシウム 3mg
【0039】[実施例7]注射剤の製造 1ml中に化合物No.2の塩酸塩を0.3mg含有す
る注射用溶液を下記の処方により製造した。 化合物No.2(塩酸塩) 30mg 食塩 900mg 注射用蒸留水 100ml
る注射用溶液を下記の処方により製造した。 化合物No.2(塩酸塩) 30mg 食塩 900mg 注射用蒸留水 100ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 寛子 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 遠藤 則明 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式[I] 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は同一
または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、または低級アシルオ
キシ基を表し、X及びX′は同一または異なって単結
合、―O―、―NH―、―NHCO→、―CONH→、
―NHCONH―、―SO2 NH→、―COS→または
―CO―O→を示し(→はアルキル鎖―(CH2 )n―
または―(CH2 )m―との結合を示す。)、nおよび
mは同一または異なって1〜5の整数を表す。]で表さ
れるホモピペラジン誘導体及びその薬学的に許容される
酸付加体を有効成分として含有する、ケモカインにより
惹起される細胞遊走の阻害剤。 - 【請求項2】 ケモカインがMCP―1/MCAFであ
る請求項1記載の、ケモカインにより惹起される細胞遊
走の阻害剤。 - 【請求項3】 式[I]においてR1 、R2 、R3 、R
4 、R5 及びR6 がメトキシ基を表し、XおよびX′が
―CO―O→を表し、nおよびmが3である請求項1又
は2に記載のホモピペラジン誘導体及びその薬学的に許
容される酸付加体を有効成分として含有する、ケモカイ
ンにより惹起される細胞遊走の阻害剤。 - 【請求項4】 式[I]においてR1 、R2 、R3 、R
4 、R5 及びR6 が水素原子を表し、XおよびX′が単
結合または―O―を表し、nおよびmが2ないし3であ
る請求項1又は2に記載のホモピペラジン誘導体及びそ
の薬学的に許容される酸付加体を有効成分として含有す
る、ケモカインにより惹起される細胞遊走の阻害剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29545693A JPH07145060A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 細胞遊走阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29545693A JPH07145060A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 細胞遊走阻害剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145060A true JPH07145060A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17820827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29545693A Pending JPH07145060A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 細胞遊走阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145060A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997007806A1 (fr) * | 1995-08-29 | 1997-03-06 | Kowa Co., Ltd. | Agent de prevention ou remede contre les maladies des reins |
WO1999007678A1 (en) * | 1997-08-07 | 1999-02-18 | Zeneca Limited | Indole derivatives as mcp-1 receptor antagonists |
EP0899264A1 (de) * | 1997-08-27 | 1999-03-03 | Solvay Pharmaceuticals GmbH | 7-Phenyl-1,4-diazepanderivate als Neurokininrezeptorantagonisten |
WO2000069815A1 (en) * | 1999-05-13 | 2000-11-23 | Teijin Limited | Ureido-substituted cyclic amine derivatives and their use as drug |
US6391880B1 (en) | 1997-02-13 | 2002-05-21 | Zeneca Limited | Heterocyclic compounds useful as oxido-squalene cyclase inhibitors |
US6486154B1 (en) | 1997-07-29 | 2002-11-26 | Zeneca Limited | (Hetero) aryl-sulfonamide derivatives, their preparation and their use as factor XA inhibitors |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP29545693A patent/JPH07145060A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997007806A1 (fr) * | 1995-08-29 | 1997-03-06 | Kowa Co., Ltd. | Agent de prevention ou remede contre les maladies des reins |
US5824675A (en) * | 1995-08-29 | 1998-10-20 | Kowa Co., Ltd. | Preventive and therapeutic agent for kidney diseases |
US6391880B1 (en) | 1997-02-13 | 2002-05-21 | Zeneca Limited | Heterocyclic compounds useful as oxido-squalene cyclase inhibitors |
US6486154B1 (en) | 1997-07-29 | 2002-11-26 | Zeneca Limited | (Hetero) aryl-sulfonamide derivatives, their preparation and their use as factor XA inhibitors |
WO1999007678A1 (en) * | 1997-08-07 | 1999-02-18 | Zeneca Limited | Indole derivatives as mcp-1 receptor antagonists |
EP0899264A1 (de) * | 1997-08-27 | 1999-03-03 | Solvay Pharmaceuticals GmbH | 7-Phenyl-1,4-diazepanderivate als Neurokininrezeptorantagonisten |
WO2000069815A1 (en) * | 1999-05-13 | 2000-11-23 | Teijin Limited | Ureido-substituted cyclic amine derivatives and their use as drug |
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