JP7190612B2 - 置換ピペリジン化合物及びその用途 - Google Patents
置換ピペリジン化合物及びその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7190612B2 JP7190612B2 JP2022536446A JP2022536446A JP7190612B2 JP 7190612 B2 JP7190612 B2 JP 7190612B2 JP 2022536446 A JP2022536446 A JP 2022536446A JP 2022536446 A JP2022536446 A JP 2022536446A JP 7190612 B2 JP7190612 B2 JP 7190612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mmol
- added
- compound
- azabicyclo
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D471/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
- C07D471/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D471/08—Bridged systems
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Neurology (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
Description
[1] 下記式(I)
下記式(II)
下記式(III)
及び
下記式(IV)
からなる群から選ばれる一つの化合物又はその薬剤学的に許容される塩。
[2] 下記式(I)
[3] 下記式(II)
[4] 下記式(III)
[5] 下記式(IV)
[6] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
[7] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を含有するオレキシン2型受容体作動薬。
[8] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を含有するナルコレプシーの治療剤。
[9] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の薬理学的有効量を対象に投与することを含む、該対象におけるナルコレプシーの治療方法。
[10] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の薬理学的有効量を対象に投与することを含む、該対象におけるオレキシン2型受容体の活性化方法。
[11] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を対象に投与することを含む、ナルコレプシーの治療方法。
[12] ナルコレプシーの治療のための医薬組成物を製造するための前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の使用。
[13] ナルコレプシーの治療に使用するための前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩。
[14] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を含有するカタプレキシーの治療剤。
[15] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の薬理学的有効量を対象に投与することを含む、該対象におけるカタプレキシーの治療方法。
[16] カタプレキシーの治療に使用するための、前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩。
[17] カタプレキシーの治療のための医薬組成物を製造するための前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の使用。
[18] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩を含有する過眠症症候群の治療剤。
[19] 前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の薬理学的有効量を対象に投与することを含む、該対象における過眠症症候群の治療方法。
[20] 過眠症症候群の治療に使用するための、前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩。
[21] 過眠症症候群の治療のための医薬組成物を製造するための前記[1]~前記[5]のいずれか一つに記載の化合物又はその薬剤学的に許容される塩の使用。
本発明に係る医薬組成物は、薬剤学的に許容される添加物を化合物群(I)、(II)、(III)及び(IV)から選ばれる化合物又はその薬剤学的に許容される塩と混和することにより製造することができる。本発明に係る医薬組成物は、例えば、第十七改正日本薬局方の製剤総則に記載の方法など既知の方法に従って製造することができる。
(1)光親和性標識基(例えば、ベンゾイル基、ベンゾフェノン基、アジド基、カルボニルアジド基、ジアジリジン基、エノン基、ジアゾ基及びニトロ基等)及び化学親和性基(例えば、アルファー炭素原子がハロゲン原子で置換されたケトン基、カルバモイル基、エステル基、アルキルチオ基、α、β-不飽和ケトン、エステル等のマイケル受容体、及びオキシラン基等)等のタンパク質標識基、
(2)-S-S-、-O-Si-O-、単糖(グルコース基、ガラクトース基等)又は二糖(ラクトース等)等の開裂可能なリンカー、及び酵素反応で開裂可能なオリゴペプチドリンカー、
(3)ビオチン、3-(4,4-ジフルオロ-5,7-ジメチル-4H-3a,4a-ジアザ-4-ボラ-s-インダセン-3-イル)プロピオニル基等のフィッシングタグ基、
(4)125I、32P、3H、14Cなどの放射性標識基;フルオレセイン、ローダミン、ダンシル、ウンベリフェロン、7-ニトロフラザニル、3-(4,4-ジフルオロ-5,7-ジメチル-4H-3a,4a-ジアザ-4-ボラ-s-インダセン-3-イル)プロピオニル基等の蛍光標識基;ルミフェリン、ルミノール等の化学発光基;ランタノイド金属イオン、ラジウムイオン等の重金属イオン等の検出可能なマーカー又は
(5)ガラスビーズ、ガラスベット、マイクロタイタープレート、アガロースビーズ、アガロースベッド、ポリスチレンビーズ、ポリスチレンベッド、ナイロンビーズ、ナイロンベッド等の固相担体と結合させる基等。
n-:ノルマル
tert-:ターシャリー
1H-NMR:プロトン核磁気共鳴スペクトルメトリー
MS:マススペクトルメトリー
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
2-ブロモ-2-シクロプロピルアセトアミドの合成
MS(ESI)m/z:178[M+H]+
3-メトキシイソニコチノニトリルの合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):4.06(s,3H),7.44(d,J=5.0Hz,1H),8.37(d,J=4.5Hz,1H),8.49(s,1H).
MS(ESI)m/z:135[M+H]+
(R)-2-ブロモ-3-メチルブタンアミドの合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.01(d,J=6.3Hz,3H),1.07(d,J=6.8Hz,3H),2.34-2.39(m,1H),4.28(d,J=4.5Hz,1H),5.58(brs,1H),6.41(brs,1H).
MS(ESI)m/z:180[M+H]+
N-(tert-ブトキシカルボニル)-ノルトロピノン(CAS No.185099-67-6)(1.00g,4.44mmol)のメチル tert-ブチル エーテル(18.0mL)溶液に3-メトキシイソニコチノニトリル(1.19g,8.88mmol)とビス(ピナコラート)ジボロン(CAS No.73183-34-3)(2.25g,8.88mmol)を加え、16時間加熱還流した。反応混合物へ炭酸ナトリウム(2mol/L水溶液,20.0mL)を0℃で加え、0℃で20分攪拌した。反応混合物へ酢酸エチルを加え、有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0-20%メタノール/酢酸エチル)で精製し、標記化合物(1.12g)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.48(s,9H),1.77(m,2H),1.94-1.99(m,2H),2.21-2.32(m,2H),2.37-2.48(m,1H),2.63-2.74(m,1H),2.78(s,1H),3.96(s,3H),4.22-4.29(m,1H),4.31-4.42(m,1H),7.28(d,J=5.4Hz,1H),8.22-8.25(m,2H).
MS(ESI)m/z:335[M+H]+
tert-ブチル (1R,3r,5S)-3-ヒドロキシ-3-(3-メトキシピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(610mg,1.82mmol)に濃硫酸(1.60mL,30.0mmol)を加え、室温で40分攪拌した。反応混合物を水酸化カリウム(5.00g,89.1mmol)の水(10.0mL)溶液に0℃で加えた。反応混合物にテトラヒドロフラン(10.0mL)とジ-tert-ブチル ジカルボナート(CAS No.24424-99-5)(478mg,2.19mmol)を加え、室温で10分攪拌した。反応混合物へ酢酸エチルを加え、有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5-100%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し、標記化合物(420mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.46(s,9H),1.72-1.81(m,1H),1.97-2.03(m,2H),2.05-2.36(m,2H),2.94-3.26(m,1H),3.87(s,3H),4.21-4.61(m,2H),6.30(brs,1H),6.99(d,J=4.5Hz,1H),8.17(d,J=5.0Hz,1H),8.21(s,1H).
MS(ESI)m/z:317[M+H]+
tert-ブチル (1R,5S)-3-(3-メトキシピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクト-2-エン-8-カルボキシラート(400mg,1.26mmol)のメタノール(3.00mL)溶液に10%パラジウム炭素(川研ファインケミカル(株),AD,52.7%含水品,284mg,0.126mmol)を加え、水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液をセライト(登録商標)ろ過し、残渣を酢酸エチルで洗浄した。得られたろ液を減圧下濃縮しエンド体とエキソ体の混合物(エンド:エキソ=1:2,398mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.49(s,6H),1.50(s,3H),1.61-2.13(m,22/3H),2.40-2.45(m,2/3H),2.96-3.01(m,1/3H),3.47-3.59(m,2/3H),3.88(s,1H),3.90(s,2H),4.16-4.28(m,1H),4.34(brs,1H),7.04(d,J=4.5Hz,2/3H),7.06(d,J=5.0Hz,1/3H),8.13-8.23(m,2H).
MS(ESI)m/z:319[M+H]+
tert-ブチル (1R,5S)-3-(3-メトキシピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(398mg,1.25mmol)のtert-ブタノール(4.00mL)溶液にカリウム tert-ブトキシド(281mg,2.50mmol)を加え、17時間加熱還流した。反応混合物へ酢酸エチルと飽和食塩水を加え、有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮し、標記化合物(385mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.49(s,9H),1.58-2.06(m,8H),3.49-3.56(m,1H),3.90(s,3H),4.24(brs,1H),4.34(brs,1H),7.04(d,J=5.0Hz,1H),8.17-8.19(m,2H).
MS(ESI)m/z:319[M+H]+
tert-ブチル (1R,3s,5S)-3-(3-メトキシピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(11.2g,35.2mmol)の酢酸(100mL)溶液に10%パラジウム炭素(川研ファインケミカル(株),AD,52.7%含水品,7.91g,3.52mmol)を加え、水素雰囲気下、70℃で18時間攪拌した。反応液をセライト(登録商標)ろ過し、残渣を酢酸エチルで洗浄した。得られたろ液を減圧下濃縮した。残渣へ酢酸エチルと水酸化ナトリウム(2N)を加え、有機層を分離した。有機層をISOLUTE(登録商標) HM-Nで乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣にN,N-ジメチルホルムアミド(50.0mL)、2-クロロ-5-フルオロピリミジン(CAS No.62802-42-0)(5.21mL,42.2mmol)と炭酸カリウム(7.29g,52.8mmol)を加え、80℃で40分攪拌した。反応混合物へ酢酸エチルと飽和食塩水を加え、有機層を分離した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10-60%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し、標記化合物(9.84g)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.19-1.30(m,3H),1.46(s,9H),1.46-1.65(m,6H),1.81-1.97(m,3H),2.68(d,J=14.5Hz,1H),2.71-2.81(m,1H),3.30(s,3H),3.35(brs,1H),4.08-4.31(m,2H),4.64-4.77(m,1H),5.04-5.18(m,1H),8.13(s,2H).
MS(ESI)m/z:421[M+H]+
tert-ブチル (1R,3s,5S)-3-(1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(7.00g,16.6mmol)をダイセル製CHIRALPAK(登録商標)IC/SFC(3cm×25cm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(90:10)、120bar、40℃、流速:100mL/分)にて一回あたり100mgずつ分取し、後に溶出する保持時間8.45分の標記化合物(3.02g)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.17-1.29(m,3H),1.46(s,9H),1.46-1.66(m,6H),1.85-1.97(m,3H),2.68(d,J=15.0Hz,1H),2.75(td,J=12.9,3.2Hz,1H),3.30(s,3H),3.35(brs,1H),4.11-4.31(m,2H),4.66-4.76(m,1H),5.10(dt,J=14.4,2.6Hz,1H),8.13(s,2H).
MS(ESI)m/z:443[M+Na]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IC-3(3.0mm×50mm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(85:15),40℃,流速:1.2mL/分,検出:UV(254nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は1.34分であり、光学純度は>99%eeであった。
tert-ブチル (1R,3s,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(1.00g,2.38mmol)にトリフルオロ酢酸(5.00mL,64.9mmol)を加え、室温で20分攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残渣に2N 水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、減圧下に濃縮し、標記化合物(620mg)を得た。
MS(ESI)m/z:321[M+H]+
テトラヒドロフラン(7000mL)にピバロイルクロリド(302mL,2470mmol)を室温で加えた。そこへシクロプロピル酢酸(238mL,2450mmol)を室温で加え、0℃で冷却した。トリエチルアミン(350mL)を10分かけて滴下したのち、トリエチルアミン(400mL,総量5340mmol)を加えて、0℃で76分撹拌した。反応混合物へ(S)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(350g,2140mmol)を一度に加えたのち、塩化リチウム(109g,2570mmol)を一度に加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌したのち、酢酸エチル(7000mL)と水(3500mL)を加え室温で40分撹拌した。有機層を分離し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(3500mL)と水(1750mL)で順次洗浄した。得られた有機層を1750mLまで濃縮した。酢酸エチル(2100mL)を加えて、1750mLまで濃縮する共沸操作を3回繰り返したのち、さらに酢酸エチル(1050mL)を加えて1750mLまで濃縮した。得られた濃縮液を撹拌し、n-ヘプタン(1000mL)を滴下した。生じた懸濁液を10分撹拌し、さらにn-ヘプタン(2500mL)を滴下した。その混合液を室温で終夜撹拌したのち、さらに0℃で3.5時間撹拌した。生じた固体をガラスフィルターを用いてろ取し、酢酸エチル/n-ヘプタン(1:3の混合溶液550mL)で洗浄した。得られた固体を減圧下乾燥することで標記化合物(407g)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.09-0.24(m,2H)0.46-0.58(m,2H)1.00-1.13(m,1H),2.74-2.83(m,1H),2.88-2.98(m,1H),4.25-4.32(m,1H),4.70(t,J=8.83Hz,1H),5.45(dd,J=8.83,3.85Hz,1H),7.28-7.43(m,5H).
(S)-3-(2-シクロプロピルアセチル)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(100g,408mmol)のジクロロメタン(1000mL)溶液に、ジブチルボロントリフラートの1Mジクロロメタン溶液 (500mL,500mmol)を氷冷下40分かけて滴下し、10分間氷冷下で攪拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(92mL,530mmol)を氷冷下25分かけて滴下したのち1時間氷冷下で攪拌した。その後反応混合物をドライアイス-エタノールバスで内温-72℃まで冷却した。N-ブロモスクシンイミド(80g,448mmol)を一度に加え、ドライアイス-エタノールバスの下で1時間20分攪拌した。28-30%アンモニア水(800mL,6390mmol)とテトラヒドロフラン(1000mL)を加えたのち水浴下で2時間攪拌した。有機層と水層を分けた後、水層を酢酸エチル(500mL)で3回抽出した。得られた有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 4kg、30-40%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し132gの粗生成物を得た。得られた粗生成物にtert-ブチルメチルエーテル(1440mL)を加え50℃で一時間攪拌し溶解させたのち。室温で1日攪拌した。生じた固体をろ過し、tert-ブチルメチルエーテル(200mL)で洗浄した。ろ液と洗浄液を合わせ、そこに酢酸エチル(700mL)と活性炭(精製白鷺,26g)を加え室温で30分攪拌した。セライト(登録商標)ろ過により活性炭を除去し、酢酸エチル(700mL)で活性炭を洗浄した。ろ液と洗浄液を合わせたのち、減圧下濃縮することで標記化合物(97.1g,含量65.9%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.40-0.52(m,1H),0.63-0.73(m,1H),0.77-0.86(m,1H),0.86-0.97(m,1H),1.41-1.50(m,1H),3.59-3.83(m,1H),5.34-5.71(m,1H),5.94-6.30(m,1H).
MS(ESI)m/z:180[M+H]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IA(0.46cm×25cm×2本)を用いたクロマトグラフィー(移動相 エタノール:n-ヘキサン(10:90),40℃,流速:0.8mL/分,検出:UV(210nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は24.5分であった。
(R)-2-シクロプロピル-2-((1R,3S,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)アセトアミドの合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.28-0.37(m,1H),0.45-0.52(m,1H),0.53-0.58(m,1H),0.60-0.68(m,1H),0.78(dd,J=8.8,4.3Hz,1H),1.20-1.27(m,2H),1.32-1.45(m,2H),1.46-1.52(m,2H),1.59-1.65(m,3H),1.70-1.80(m,2H),1.81-1.88(m,1H),2.08(d,J=9.1Hz,1H),2.68(dd,J=14.3,1.1Hz,1H),2.75(td,J=12.8,2.9Hz,1H),3.21-3.24(m,1H),3.30(s,3H),3.36(brs,1H),3.86-3.91(m,1H),4.65-4.76(m,1H),5.10(dt,J=14.2,2.4Hz,1H),5.14-5.24(m,1H),6.92-7.02(m,1H),8.14(s,2H).
MS(ESI)m/z:418[M+H]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IA(0.46cm×15cm)を用いたクロマトグラフィー(移動相 エタノール:ヘキサン(20:80),40℃,流速:1mL/分,検出:UV(254nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は4.91分であり、光学純度は>99%eeであった。
実施例1で得られた標記化合物(2.97mg)をメタノール(1mL)に溶解した。そのうち500μLをバイアルに入れ、軽くキャップを閉めた(溶媒蒸発法)。1日後、バイアル中に標記化合物の単結晶を得た。得られた単結晶について、以下の条件でX線結晶構造解析を行った。標記化合物のX線結晶構造を図1に示す。
分析機器:XtaLAB PRO P200 MM007HF (Rigaku, Japan)
ソフト:CrysAlisPro (Rigaku Oxford Diffraction)
X線:multi-layer mirror monochromated Cu-Kα (40 kV/30 mA)
測定法:ω axis oscillation method
カメラ長:35 mm
測定温度:-170℃
(R)-2-((1R,3S,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-3-メチルブタンアミドの合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.95(d,J=6.8Hz,3H),1.02(d,J=6.8Hz,3H),1.15-1.56(m,8H),1.75(td,J=10.8,6.1Hz,3H),1.86-2.10(m,2H),2.67(d,J=13.1Hz,1H),2.75(td,J=12.9,3.2Hz,1H),2.95(d,J=4.1Hz,1H),3.19-3.27(m,1H),3.30(s,3H),3.33-3.46(m,2H),4.70(dt,J=13.3,2.2Hz,1H),5.06-5.16(m,1H),5.30-5.36(m,1H),6.79(brd,J=5.0Hz,1H),8.14(s,2H).
MS(ESI)m/z:421[M+H]+
(R)-2-((1R,3S,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-エトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-シクロプロピルアセトアミドの合成
tert-ブチル(1R,3s,5S)-3-(3-メトキシピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(20g,62.8mmol)と10%パラジウム炭素(川研ファインケミカル製タイプAD,約50%含水品,6g)の酢酸(160mL)混合物を水素雰囲気下70℃で終夜攪拌した。ろ過によりパラジウム炭素を除去し、メタノール(10倍量)で洗浄後、ろ液をおよそ2倍量まで濃縮した。得られた濃縮液に酢酸イソプロピル(15倍量)とn-ヘプタン(3倍量)を加えた後、48%水酸化ナトリウム水溶液(54.7mL)で洗浄した。n-ヘプタン(100mL)を加え水(5倍量)で洗浄後、およそ5倍量まで濃縮した。得られた濃縮液に酢酸イソプロピル(5倍量)を加えて、およそ5倍量まで濃縮する共沸操作を2回繰り返すことでtert-ブチル(1R,3s,5S)-3-(3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(15.1g)を酢酸イソプロピル溶液として得た。
得られたtert-ブチル(1R,3s,5S)-3-(3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(7.55g,23.3mmol)と(+)-ジピバロイル-D-酒石酸(1.85g,5.82mmol)の酢酸イソプロピル(151mL)、アセトニトリル(30.2mL)及びメタノール(38mL)溶液に(-)-ジ-パラトルオイル-L-酒石酸(2.70g,6.98mmol)を加え、室温にて3日間攪拌して固体を得た。
得られた固体をろ取したのち、酢酸イソプロピルとアセトニトリルの混合溶液(9/1)で固体を洗浄した。得られた母液を10倍量まで濃縮し、酢酸イソプロピル(10倍量)、5N水酸化ナトリウム水溶液(4.65ml,23.269mmol)及び水(4倍量)を加えた。水層を除去したのち、水(4倍量)で洗浄した。5倍量まで濃縮後、酢酸イソプロピル(10倍量)で加えて5倍量まで共沸し、(+)-ジピバロイル-D-酒石酸(1.852g,5.817mmol)のメタノール(38mL)、アセトニトリル(30.2mL)及び酢酸イソプロピル(151mL)溶液に(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(3.15g,8.144mmol)を加え、室温にて終夜攪拌した。(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(0.05等量)と酢酸イソプロピル(10倍量)を加えた。濃縮、水酸化ナトリウムによる中和、純水による洗浄によって全量を回収し、(+)-ジピバロイル-D-酒石酸(0.2等量)の酢酸イソプロピル(151mL)、アセトニトリル(30.2mL)及びメタノール(38mL)溶液に(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(3.15g,8.144mmol)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応混合物に(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(0.05等量)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応混合物へ(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(0.025等量)と酢酸イソプロピル(10倍量)を加え、室温にて終夜攪拌した。濃縮、水酸化ナトリウムによる中和、純水による洗浄によって全量を回収し、(+)-ジピバロイル-D-酒石酸(0.2等量)の酢酸イソプロピル(151mL)、アセトニトリル(30.2mL)及びメタノール(38mL)溶液に(+)-ジ-パラトルオイル-D-酒石酸(3.15g,8.14mmol)を加え、室温にて終夜攪拌した。酢酸イソプロピル(10倍量)を加えた。7時間後、生じた固体をろ取し酢酸イソプロピルで洗浄することで標記化合物(3.45g)を得た。
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IA(0.46cm×25cm)を用いたクロマトグラフィー(移動相 エタノール:n-ヘキサン(20:80),40℃,流速:1.0mL/分,検出:UV(254nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は8.52分であり、光学純度は99.2%eeであった。
2,5-ジクロロピリミジン(288mg,1.93mmol)、tert-ブチル(1R,3s,5S)-3-((3S,4R)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート ヘミ(2S,3S)-2,3-ビス((4-メチルベンゾイル)オキシ)スクシナート(500mg,0.966mmol)と炭酸カリウム(267mg,1.93mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を80℃で24時間攪拌した。室温まで冷却した後、水を加え酢酸エチルで3回抽出した。有機層を集めて濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10-100%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し、標記化合物(368mg)を得た
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.24-1.27(m,2H),1.41-1.49(m,2H),1.46(s,9H),1.61(brs,4H),1.82-1.98(m,4H),2.68(d,J=14.04Hz,1H),2.75(td,J=12.91,3.17Hz,1H),3.30(s,3H),3.36(brs,1H),4.11-4.32(m,2H),4.68-4.80(m,1H),5.12(dt,J=14.27,2.61Hz,1H),8.16(s,2H).
tert-ブチル(1R,3s,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(300mg,0.687mmol)と48%臭化水素酸(5mL)の混合物を室温で20分攪拌したのち、100℃で2.5時間加熱した。その後室温で終夜攪拌し、得られた反応混合物を減圧下濃縮した。得られた残渣にテトラヒドロフラン(10mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、そこにジ-tert-ブチルジカルボナート(165mg,0.755mmol)を室温で加えた。UPLCで反応の完結を確認したのち、酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。水層を酢酸エチルで再度抽出し、先に得られた有機層と合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣を10%酢酸エチル/n-ヘプタンの混合溶媒で洗浄し、標記化合物(226mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.28-1.34(m,2H),1.46(s,9H),1.59-1.72(m,6H),1.75-1.97(m,4H),2.70-2.83(m,1H),2.91(dd,J=14.04,0.91Hz,1H),3.97-4.03(m,1H),4.09-4.34(m,2H),4.68-4.79(m,1H),4.81-4.91(m,1H),8.18(s,2H).MS(ESI)m/z:423[M+H]+
tert-ブチル(1R,3s,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(50mg,0.118mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(60%、流動パラフィンに分散、7.09mg,0.177mmol)を加えた。30分攪拌したのち、ヨウ化エチル(0.019mL,0.236mmol)を加え室温で16時間攪拌した。反応液へ水と酢酸エチルを加えた後、有機層を分離して濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1-20%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し、標記化合物(42.5mg)を得た。
MS(ESI)m/z:451[M+H]+
tert-ブチル(1R,3s,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-エトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(42.5mg,0.094mmol)をトリフルオロ酢酸(1mL)で30分処理したのち、濃縮した。得られた残渣をメタノールに溶かし、Waters Porapak Rxn(登録商標) CX(0.4g)上に供した。固相をメタノール(6mL)で洗浄した後、生成物をアンモニア(2mol/Lメタノール溶液,6mL)で溶離し、溶出液を減圧下濃縮した。得られた残渣、製造例5と同様の操作にて得られた(S)-2-ブロモ-2-シクロプロピルアセトアミド(51.6mg,0.188mmol)、炭酸カリウム(26.0mg,0.188mmol)及びアセトニトリル(2mL)の混合物を室温で17日間攪拌した。反応混合物をアセトニトリル(3mL)を用いてろ過し、得られたろ液をダイセル製CHIRALPAK(登録商標)IA/SFC(3cmx25cm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(75:25)、120bar、40℃、流速:100mL/分)にて一回あたり500μLずつ分取し、保持時間7.55分の標記化合物(22.2mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.26-0.38(m,1H),0.40-0.58(m,2H),0.59-0.68(m,1H),0.71-0.83(m,1H),0.98-1.92(m,12H),1.04(t,J=7.02Hz,3H),2.07(brd,J=9.06Hz,1H),2.61-2.81(m,2H),3.13-3.30(m,2H),3.45(brs,1H),3.61-3.75(m,1H),3.84-3.92(m,1H),4.66-4.76(m,1H),4.93-5.11(m,1H),5.17-5.32(m,1H),6.90-7.03(m,1H),8.16(s,2H).
MS(ESI)m/z:448[M+H]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IA-3(0.46cm×25cm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(80:20),40℃,流速:1.2mL/分,検出:UV(257nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は2.19分であり、光学純度は>99.9%eeであった。
実施例3で得られた標記化合物(1.37mg)をアセトニトリル(600μL)に溶解した。そのうち200μLをバイアルに入れ、軽くキャップを閉めた(溶媒蒸発法)。1日後、バイアル中に標記化合物の単結晶(アセトニトリルが2分子付加した二量体の結晶)を得た。得られた単結晶について、以下の条件でX線結晶構造解析を行った。標記化合物のX線結晶構造を図2に示す。
分析機器:XtaLAB PRO P200 MM007HF (Rigaku, Japan)
ソフト:CrysAlisPro (Rigaku Oxford Diffraction)
X線:multi-layer mirror monochromated Cu-Kα (40 kV/30 mA)
測定法:ω axis oscillation method
カメラ長:35 mm
測定温度:-170℃
(R)-2-シクロプロピル-2-((1R,3S,5S)-3-((2S,4S)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-2-メチルピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)アセトアミドの合成
13mmスクリューキャップ試験管に、エチル (1R,3s,5S)-3-(トシルオキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(CAS No.2236076-85-8)(200mg,0.566mmol)、臭化ニッケル(II)エチレングリコールジメチルエーテル錯体(17.5mg,0.057mmol)、4,4-ジ-tert-ブチル-2,2-ジピリジル(15.2mg,0.057mmol)、ヨウ化カリウム(94.0mg,0.566mmol)及びマンガン(62.2mg,1.13mmol)を加えた。次いで、tert-ブチル (S)-2-メチル-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート(CAS No.876922-74-6)(195mg,0.566mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(4.0mL)溶液及び4-エチルピリジン(0.064mL,0.566mmol)を窒素気流下加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、80℃で12.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈した。不溶物を綿栓ろ過で除去し、溶出物を水及び酢酸エチルで分配した。水層を分取し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、水で3回洗浄し減圧下濃縮し、カップリング反応生成物を粗生成物として得た。
得られた粗生成物のジクロロメタン(4.0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に窒素を吹き付けることで溶媒を留去し、残渣をメタノールで希釈した。得られたメタノール溶液をWaters PоraPak Rxn(登録商標) CX(20cc(2g)cartridge)上に供した。固相をメタノール(20.0mL)で洗浄した後、アンモニア(2Nメタノール溶液,20mL)で溶出させた。溶出液を減圧下濃縮することで、標記化合物の粗生成物(120mg)を得た。
MS(ESI)m/z:279[M+H]+
エチル (1R,3s,5S)-3-((S)-2-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(120mg,0.431mmol)、10%パラジウム炭素(エヌ・イーケムキャット(株)、48.47%含水品、183mg,0.083mmol)及びメタノール(4.0mL)の混合物を水素雰囲気下、6.5時間撹拌した。不溶物をセライト(登録商標)ろ過で除き、減圧下濃縮することで還元体(113mg)をシス・トランスの混合物として得た。
MS(ESI)m/z:281[M+H]+
得られた還元体(113mg)、2-クロロ-5-フルオロピリミジン(0.048mL,0.517mmol)、炭酸セシウム(281mg,0.862mmol)及びN,N-ジメチルアセトアミド(2.0mL)の混合物を100℃で8時間撹拌した。混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0-30%酢酸エチル/n-ヘプタン)で精製し、標記化合物(82.0mg)をシス・トランスの混合物として得た。
MS(ESI)m/z:377[M+H]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IF-3(3.0mm×50mm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(70:30),40℃,流速:1.2mL/分,検出:UV(210-400nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は1.02分であり、トランス体の保持時間は1.23分であった。シス:トランスは4:5(ピーク面積比)であり、光学純度は>99%eeであった。
得られたシス・トランスの混合物を、ダイセル製CHIRALPAK(登録商標)IF/SFC(3cmx25cm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(70:30)、120bar、40℃、流速:100mL/分)にて一回あたり10mgずつ分取し、先に溶出する保持時間5.55分の標記化合物(34.0mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.17(d,J=6.34Hz,3H),1.23(t,J=7.25Hz,3H),1.19-2.02(m,14H),3.09(ddd,J=13.70,10.99,5.66Hz,1H),4.10(q,J=7.10Hz,2H),4.17-4.30(m,3H),4.34(dd,J=13.59,7.25Hz,1H),8.13(s,2H).
MS(ESI)m/z:377[M+H]+
(分析条件)ダイセル製CHIRALPAK(登録商標) IF-3(3.0mm×50mm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(移動相 CO2:メタノール(70:30),40℃,流速:1.2mL/分,検出:UV(245nm))
(分析結果)標記化合物の保持時間は1.02分であり、シス:トランスは>99:1であり、光学純度は>99%eeであった。
エチル (1R,3s,5S)-3-((2S,4S)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-2-メチルピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシラート(34mg,0.09mmol)と48%臭化水素酸(2.0mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃で5N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。混合物をジクロロメタンで3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮することで標記化合物(21.7mg)を得た。
MS(ESI)m/z:305[M+H]+
(1R,3s,5S)-3-((2S,4S)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-2-メチルピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(5.00mg,0.016mmol)、炭酸カリウム(4.54mg,0.033mmol)、(S)-2-ブロモ-2-シクロプロピルアセトアミド(8.24mg,0.033mmol)及びアセトニトリル(1.0mL)の混合物を室温で7日間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム(4.54mg,0.033mmol)及び(S)-2-ブロモ-2-シクロプロピルアセトアミド(8.24mg,0.033mmol)を加え、さらに室温で3日間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止させた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し減圧下濃縮することで粗生成物を得た。
得られた粗生成物をメタノールで希釈し、Waters PоraPak Rxn(登録商標) CX(6cc(400mg)cartridge)上に供した。固相をメタノール(6.0mL)で洗浄した後、アンモニア(2Nメタノール溶液,6mL)で溶出させた。溶出液を減圧下濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(NH,ジクロロメタン)で精製することで標記化合物(3.74mg)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.25-0.36(m,1H),0.39-0.51(m,1H),0.51-0.59(m,1H),0.59-0.70(m,1H),0.70-0.84(m,1H),1.18(d,J=6.34Hz,3H),1.21-1.55(m,9H),1.61-1.95(m,5H),2.04(d,J=9.06Hz,1H),3.10(ddd,J=13.70,10.99,5.21Hz,1H),3.15-3.28(m,1H),3.80-3.94(m,1H),4.17-4.29(m,1H),4.35(dd,J=13.59,7.25Hz,1H),5.18(brs,1H),6.94(brs,1H),8.14(s,2H).
MS(ESI)m/z:402[M+H]+
実施例4で得られた標記化合物(0.81mg)をメタノール(600μL)に溶解した。そのうち200μLを入れたバイアルを、このバイアルよりひと回り大きく、tert-ブチルメチルエーテル2mLが入ったバイアルにゆっくり入れ、キャップを閉めた(蒸気拡散法)。12日後、バイアル中に標記化合物の単結晶を得た。得られた単結晶について、以下の条件でX線結晶構造解析を行った。標記化合物のX線結晶構造を図3に示す。
分析機器:XtaLAB PRO P200 MM007HF (Rigaku, Japan)
ソフト:CrysAlisPro (Rigaku Oxford Diffraction)
X線:multi-layer mirror monochromated Cu-Kα (40 kV/30 mA)
測定法:ω axis oscillation method
カメラ長:35 mm
測定温度:-170℃
実施例1~4の化合物を用いて、以下の薬理試験を行った。
hOX1R、hOX2Rを強制発現させたHuman Embryonic Kidney cells 293(HEK293)細胞を384ウェルのマイクロプレート(Greiner)の各ウェルに10,000個となるように播種し、10% FBS(サーモサイエンティフィック)及び1% Penicillin-Streptomycin(富士フイルム和光純薬)添加した高グルコースDMEM(富士フイルム和光純薬)で24時間培養した。培地を除去後、Calcium 4 dye(Molecular Device Corporation)及び2.5mM プロベネシド(シグマアルドリッチ)を含むアッセイ用緩衝液(20mM HEPES(シグマアルドリッチ)、Hank’s balanced salt solution(ギブコ)、0.1% BSA(シグマアルドリッチ)、0.1% Pluronic F-127(Biotium,Inc.))を40μL添加し、60分間インキュベートした。アッセイ用緩衝液20μLを更に添加した後に、被験化合物を含むアッセイ用緩衝液20μLを添加し、反応を開始した。反応による細胞内カルシウムイオン濃度の変化は、FDSS7000(浜松ホトニクス)を用いて、480nm及び540nmの二波長励起による蛍光強度比を蛍光値として測定することにより測定した。なお、被験化合物は10mMとなるようにDMSOに溶解し、最終濃度が3x10-10Mから1x10-7Mとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈した(DMSOの最終濃度は0.1%)。化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%、OX-A(ペプチド研究所)
10nMを添加したウェルの蛍光値を100%として算出し、種々の濃度の被験化合物を添加した際の蛍光値から、50%作動作用濃度(EC50値)を求めた。表1に各化合物の作動活性値を示した。
hOX1R、hOX2Rを強制発現させたHuman Embryonic Kidney cells 293(HEK293)細胞を384ウェルのマイクロプレート(Greiner)の各ウェルに10,000個となるように播種し、10% FBS(サーモサイエンティフィック)及び1% Penicillin-Streptomycin(富士フイルム和光純薬)添加した高グルコースDMEM(富士フイルム和光純薬)で1日培養した。培地を除去後、Calcium 4 dye(Molecular Device Corporation)及び2.5mM プロベネシド(シグマアルドリッチ)を含むアッセイ用緩衝液(20mM HEPES(シグマアルドリッチ)、Hank’s balanced salt solution(ギブコ)、0.1% BSA(シグマアルドリッチ)、0.1% Pluronic F-127(Biotium,Inc.))を30μL添加し、60分間インキュベートした。被験化合物を含むアッセイ用緩衝液30μLを添加し、反応を開始した。反応による細胞内カルシウムイオン濃度の変化は、FDSS7000(浜松ホトニクス)を用いて、480nm及び540nmの二波長励起による蛍光強度比を蛍光値として測定することにより測定した。なお、被験化合物は10mMとなるようにDMSOに溶解し、最終濃度が3x10-11Mから1x10-5Mとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈した(DMSOの最終濃度は0.1%)。化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%、OX-A(ペプチド研究所)10nMを添加したウェルの蛍光値を100%として算出し、種々の濃度の被験化合物を添加した際の蛍光値から、50%作動作用濃度(EC50値)を求めた。表2に各化合物の作動活性値を示した。
マウスにおける運動量の増加は、覚醒時間の増加、体温の上昇、心脈管系パラメータの増強などと共に、覚醒作用の指標の1つである。この試験例では覚醒作用を、マウスの自発運動量を測定することにより評価した。実験には、雄性のC57BL/6NCrlマウス(18-19週齢、日本チャールス・リバー、各群4例ずつ)を用いた。自発運動量は、運動量測定装置(VersaMaxオープンフィールド、AccuScan Instruments, Inc.)を使用して測定ケージの側部から赤外線を照射し、マウスが照射線を通過する回数を定量することで測定した。マウスを測定ケージに入れ3時間馴化させた後、化合物を経口投与した(10mg/kg)。自発運動量は、投与後2時間測定した。試験化合物投与群は、試験化合物を5%(v/v)DMSO及び5%(v/v)Kolliphor(登録商標) ELを含む0.1moL/L塩酸に溶解した溶液をマウスに投与した。対照群には、試験化合物を含まない上記溶媒のみをマウスに投与した。
実験動物は、C57BL/6系統の野生型(WT)雄性マウスを用いた。13週齢のマウスにイソフルラン麻酔下にて脳波及び筋電図測定用電極埋め込み手術を行った。手術後、照明サイクルや実験操作への馴化を経てから、脳波及び筋電図の測定を実施し、脳波及び筋電図が正常に記録できるマウスを実験に供した。溶媒(0mg/kg)または実施例1の化合物を溶媒に溶解した溶液;1、3または10mg/kg)を消灯の30~15分前に経口投与した。なお、溶媒は5%(v/v)DMSO及び5%(v/v)Kolliphor(登録商標) ELを含む0.1moL/L塩酸溶液を用いた。脳波及び筋電図は消灯1時間前から約24時間記録した。マウスは2日以上のウォッシュアウト期間を設け、繰り返し使用した。得られた各マウスの脳波及び筋電図データは、睡眠解析ソフトウェア(SleepSign;キッセイコムテック株式会社)を利用して、1エポック(10秒)ごとに睡眠ステージを判定した。1例ごとに消灯後に最初の睡眠(non-REM睡眠から始まる8エポック以上の睡眠)が現れるまでの時間(睡眠潜時)を計測した。各投与群の例数を16とし、睡眠潜時についての溶媒投与群(対照群)と実施例1の化合物投与群間の比較は実験回と同一個体の対応を考慮した生存時間解析後のDunnet型多重比較検定を行い、いずれも有意水準は両側5%とした。
実験動物は、C57BL/6系統を遺伝的背景とするオレキシン/アタキシン3マウス(orexin/ataxin-3 Tg/+(以下「Tgマウス」と表記)、Hara et al., Neuron, 30, 345-54, 2001)、コントロールとして同腹仔の野生型マウス(以下「WTマウス」と表記)を用いた。12週齢(±2週)のマウスにイソフルラン麻酔下にて脳波及び筋電図測定用電極埋め込み手術を行った。手術後、照明サイクルや実験操作への馴化を経てから、脳波及び筋電図測定を実施し、脳波及び筋電図が正常に記録できるマウスを実験に供した。溶媒(0mg/kg)または検体(実施例1の化合物を溶媒に溶解した溶液;0.3、1、または3mg/kg)を消灯の30~15分前に経口投与した。なお、溶媒は5%(v/v)DMSO及び5%(v/v)Kolliphor(登録商標) ELを含む0.1moL/L塩酸溶液を用いた。脳波及び筋電図は消灯1時間前から約24時間記録した。マウスは2日以上のウォッシュアウト期間を設け、繰り返し使用した。得られた各マウスの脳波及び筋電図データは、睡眠解析ソフトウェア(SleepSign;キッセイコムテック株式会社)を利用して、1エポック(10秒)ごとに最大4時間まで睡眠ステージを判定した。本実験でのカタプレキシー様症状とは、連続4エポック以上の覚醒状態の直後にREM睡眠が出現する現象(direct transitions from wake to REM sleep(DREM))を意味する。マウスのDREMは人でのカタプレキシーのアナログである(Exp Neurol. 2009;217:46-54)。1例ごとに消灯後に最初の睡眠(DREMを除き、連続8エポック以上の睡眠)が現れるまでの時間(睡眠潜時)及び最初のDREMが現れるまでの時間(DREM潜時)を計測した。例数は溶媒投与群は8で、実施例1の化合物投与群は14である。睡眠潜時についての病態対照群と化合物投与群間の比較は実験回と同一個体の対応を考慮した生存時間解析後のDunnet型多重比較検定を行い、いずれも有意水準は両側5%とした。また、DREM潜時についての正常対照群と病態対照群間の比較は、実験回と同一個体の対応を考慮した生存時間解析にて行った。上記の検定が有意であった場合の病態対照群と実施例1の化合物投与群間の比較は実験回と同一個体の対応を考慮した生存時間解析後のDunnet型多重比較検定を行い、いずれも有意水準は両側5%とした。
Claims (5)
- 下記式(I)
で表される(2R)-2-シクロプロピル-2-{(1R,3S,5S)-3-[(3S,4R)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル]-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル}アセトアミド、
下記式(II)
で表される(R)-2-((1R,3S,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-3-メトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-3-メチルブタンアミド、
下記式(III)
で表される(R)-2-((1R,3S,5S)-3-((3S,4R)-1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-エトキシピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-2-シクロプロピルアセトアミド、
及び
下記式(IV)
で表される(R)-2-シクロプロピル-2-((1R,3S,5S)-3-((2S,4S)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-2-メチルピペリジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)アセトアミド
からなる群から選ばれる一つの化合物又はその薬剤学的に許容される塩。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020122864 | 2020-07-17 | ||
JP2020122864 | 2020-07-17 | ||
PCT/JP2021/026649 WO2022014680A1 (ja) | 2020-07-17 | 2021-07-15 | 置換ピペリジン化合物及びその用途 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2022014680A1 JPWO2022014680A1 (ja) | 2022-01-20 |
JP7190612B2 true JP7190612B2 (ja) | 2022-12-15 |
JPWO2022014680A5 JPWO2022014680A5 (ja) | 2022-12-16 |
Family
ID=79291962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022536446A Active JP7190612B2 (ja) | 2020-07-17 | 2021-07-15 | 置換ピペリジン化合物及びその用途 |
Country Status (17)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11479552B2 (ja) |
EP (1) | EP4151277A1 (ja) |
JP (1) | JP7190612B2 (ja) |
KR (1) | KR20230040953A (ja) |
CN (1) | CN115884971A (ja) |
AR (1) | AR122973A1 (ja) |
AU (1) | AU2021308053A1 (ja) |
BR (1) | BR112022026161A2 (ja) |
CA (1) | CA3187835A1 (ja) |
CL (1) | CL2022003666A1 (ja) |
CO (1) | CO2022018446A2 (ja) |
IL (1) | IL299125A (ja) |
MX (1) | MX2022016388A (ja) |
PE (1) | PE20231103A1 (ja) |
TW (1) | TW202216705A (ja) |
WO (1) | WO2022014680A1 (ja) |
ZA (1) | ZA202213562B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023502441A (ja) | 2019-11-25 | 2023-01-24 | アルカームス インコーポレーテッド | 置換大環状化合物および関連する治療方法 |
US11760747B2 (en) | 2020-12-21 | 2023-09-19 | Alkermes, Inc. | Substituted piperidino compounds and related methods of treatment |
WO2023136279A1 (ja) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | 置換ピペリジン化合物の結晶並びに置換ピペリジン化合物の塩及びそれらの結晶 |
WO2024075825A1 (ja) * | 2022-10-07 | 2024-04-11 | キッセイ薬品工業株式会社 | シクロペンタン化合物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005028438A9 (ja) | 2003-09-22 | 2005-05-26 | Banyu Pharma Co Ltd | 新規ピペリジン誘導体 |
JP2008517032A (ja) | 2004-10-20 | 2008-05-22 | ノイロサーチ アクティーゼルスカブ | 新規なジアザ二環式アリール誘導体及びその医薬用途 |
JP2016512536A (ja) | 2013-03-13 | 2016-04-28 | ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. | 置換した7−アザビシクル及びオレキシン受容体調節因子としてのそれらの使用 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG34208A1 (en) | 1995-03-01 | 1996-12-06 | Guy Andrew Vaz | Blast and fragment resistant polyurethane boot sole for safety footwear |
CA2220036A1 (en) | 1995-05-05 | 1996-11-07 | Human Genome Sciences, Inc. | Human neuropeptide receptor |
US6309854B1 (en) | 1996-12-17 | 2001-10-30 | Smithkline Beecham Corporation | Polynucleotides encoding ligands of the neuropeptide receptor HFGAN72 |
US6159605A (en) | 1997-02-18 | 2000-12-12 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | Ink-jet recording sheet |
US5935814A (en) | 1997-04-30 | 1999-08-10 | Smithkline Beecham Corporation | Polynucleotides encoding HFGAN72Y receptor |
US6020157A (en) | 1997-04-30 | 2000-02-01 | Smithkline Beecham Corporation | Polynucleotides encoding HFGAN72X receptor |
US6166193A (en) | 1997-07-25 | 2000-12-26 | Board Of Regents, University Of Texas System | Polynucleotides encoding MY1 receptor |
KR100327888B1 (ko) | 1999-07-14 | 2002-03-09 | 정숭렬 | 도로포장 파손촉진 시험장치의 무선제어 시스템 |
JP2009184924A (ja) | 2006-05-31 | 2009-08-20 | Eisai R & D Management Co Ltd | 生物学的試薬用化合物 |
-
2021
- 2021-07-15 EP EP21842047.9A patent/EP4151277A1/en active Pending
- 2021-07-15 AR ARP210101982A patent/AR122973A1/es unknown
- 2021-07-15 CA CA3187835A patent/CA3187835A1/en active Pending
- 2021-07-15 CN CN202180044081.3A patent/CN115884971A/zh active Pending
- 2021-07-15 TW TW110126031A patent/TW202216705A/zh unknown
- 2021-07-15 MX MX2022016388A patent/MX2022016388A/es unknown
- 2021-07-15 BR BR112022026161A patent/BR112022026161A2/pt unknown
- 2021-07-15 WO PCT/JP2021/026649 patent/WO2022014680A1/ja active Application Filing
- 2021-07-15 PE PE2022003006A patent/PE20231103A1/es unknown
- 2021-07-15 US US17/376,452 patent/US11479552B2/en active Active
- 2021-07-15 IL IL299125A patent/IL299125A/en unknown
- 2021-07-15 KR KR1020227044679A patent/KR20230040953A/ko unknown
- 2021-07-15 JP JP2022536446A patent/JP7190612B2/ja active Active
- 2021-07-15 AU AU2021308053A patent/AU2021308053A1/en active Pending
-
2022
- 2022-12-14 ZA ZA2022/13562A patent/ZA202213562B/en unknown
- 2022-12-20 CO CONC2022/0018446A patent/CO2022018446A2/es unknown
- 2022-12-20 CL CL2022003666A patent/CL2022003666A1/es unknown
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005028438A9 (ja) | 2003-09-22 | 2005-05-26 | Banyu Pharma Co Ltd | 新規ピペリジン誘導体 |
JP2008517032A (ja) | 2004-10-20 | 2008-05-22 | ノイロサーチ アクティーゼルスカブ | 新規なジアザ二環式アリール誘導体及びその医薬用途 |
JP2016512536A (ja) | 2013-03-13 | 2016-04-28 | ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. | 置換した7−アザビシクル及びオレキシン受容体調節因子としてのそれらの使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR112022026161A2 (pt) | 2023-01-31 |
MX2022016388A (es) | 2023-01-30 |
IL299125A (en) | 2023-02-01 |
JPWO2022014680A1 (ja) | 2022-01-20 |
US11479552B2 (en) | 2022-10-25 |
AU2021308053A1 (en) | 2023-02-02 |
WO2022014680A1 (ja) | 2022-01-20 |
EP4151277A1 (en) | 2023-03-22 |
TW202216705A (zh) | 2022-05-01 |
CN115884971A (zh) | 2023-03-31 |
CA3187835A1 (en) | 2022-01-20 |
KR20230040953A (ko) | 2023-03-23 |
CO2022018446A2 (es) | 2023-03-07 |
ZA202213562B (en) | 2023-10-25 |
CL2022003666A1 (es) | 2023-05-26 |
AR122973A1 (es) | 2022-10-19 |
PE20231103A1 (es) | 2023-07-19 |
US20220017517A1 (en) | 2022-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7190612B2 (ja) | 置換ピペリジン化合物及びその用途 | |
CN114025844B (zh) | 蛋白酪氨酸磷酸酶抑制剂及其使用方法 | |
TWI378101B (en) | Pyridine derivatives and their use in the treatment of psychotic disorders | |
EP2663559B1 (en) | Oxazine derivatives and their use in the treatment of neurological disorders | |
JP2019112457A (ja) | 置換されたジアミノカルボキサミドおよびジアミノカルボニトリルピリミジン、その組成物、ならびに、それを用いた治療方法 | |
CN108473503A (zh) | 用于治疗疼痛的11,13-修饰的石房蛤毒素类化合物 | |
CN106170290A (zh) | 取代的二氨基嘧啶基化合物、其组合物及其治疗方法 | |
JP2024023383A (ja) | 社会的機能障害の治療方法 | |
BR112020022340A2 (pt) | benzamidas substituídas por 1,3-tiazol-2-il para o tratamento de doenças associadas com sensibilização de fibras nervosas | |
CN101657453A (zh) | 作为PKC-θ抑制剂的嘌呤类 | |
CN107849010A (zh) | 作为nr2b nmda受体拮抗剂的3,3‐二氟哌啶氨基甲酸酯杂环化合物 | |
KR101800140B1 (ko) | 벤조티아졸론 화합물 | |
CN107787322A (zh) | 三环化合物以及它们作为磷酸二酯酶抑制剂的用途 | |
JP2024517678A (ja) | ソルチリン活性の修飾物質 | |
CN108026069A (zh) | 2,3,4,5-四氢吡啶-6-胺衍生物 | |
CN113727962A (zh) | 用于制备食欲肽-2受体拮抗剂的方法和化合物、以及杂质少的莱博雷生 | |
JP2023103981A (ja) | 置換ピペリジン化合物を含有する医薬 | |
WO2023136279A1 (ja) | 置換ピペリジン化合物の結晶並びに置換ピペリジン化合物の塩及びそれらの結晶 | |
EA045865B1 (ru) | Замещенные пиперидиновые соединения и их применение | |
WO2020011257A1 (zh) | 一种稠合三环γ-氨基酸衍生物的组合物及其制备 | |
JP2014521628A (ja) | 新規化合物 | |
KR20190075120A (ko) | Bmp 강화제 | |
TWI834874B (zh) | 對於食慾素-2受體拮抗劑之製備有用之方法及化合物、以及雜質少之萊博雷生 | |
JP2023518309A (ja) | 糖尿病性網膜症の治療において使用するためのソルチリン拮抗薬 | |
TW202340145A (zh) | 氘化有機化合物及其用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221026 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221026 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20221026 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7190612 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |