JPH0714497Y2 - 室内競技場などの内壁構造 - Google Patents

室内競技場などの内壁構造

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JPH0714497Y2
JPH0714497Y2 JP1989041989U JP4198989U JPH0714497Y2 JP H0714497 Y2 JPH0714497 Y2 JP H0714497Y2 JP 1989041989 U JP1989041989 U JP 1989041989U JP 4198989 U JP4198989 U JP 4198989U JP H0714497 Y2 JPH0714497 Y2 JP H0714497Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は室内競技場などの内壁構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に体育館等の室内競技場では、床板に弾性機能が付
与されており、競技中に床から受ける衝撃を和らげるよ
うな構造となっているが、競技場の内周面を構成する内
壁構造にはこのような配慮がなされていないのが実状で
ある。
ところが、最近は競技中に室内競技場の内壁に衝突した
場合の安全性にも目が向けられるようになってきてお
り、内壁にも弾性機能を付与することによって衝突時に
おける身体への衝撃をできるだけ和らげたいとの要請が
ある。
本件出願人は上述のような要請の下に、弾性機能を付与
させた内壁構造として、実開平2−72708号を先に提案
した。これは内壁のコンクリート基礎壁に弾性機能を持
つ支持スタンドを所定間隔毎に立設し、この支持スタン
ドに胴縁材を固定すると共に、この胴縁材に内壁の表面
を形成する内装壁材を取付けたものであり、内装壁材の
表面に競技者が衝突した時には、その衝撃力を支持スタ
ンドの弾性作用によって吸収し、身体への衝撃を和らげ
てケガを防ぐようにしたことを特徴としている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した内壁構造では、内装壁材の表面
は木板仕上となっているために、表面が堅く衝突時の一
次的衝撃を和らげる措置が講じられてはいなかった。
そこで本考案は、上述とは異なった手段によって室内競
技場の内壁に弾性機能を付与しようとするもので、競技
者が衝突した時に身体が直接に接触する内装壁材の表面
に弾性機能を付与し、身体への一次的な衝撃を和らげる
と共に、内装壁材の表面にソフト感および高級感を同時
に得られるようにしたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記技術的課題を解決するために、基礎壁2に
立設された高さ調整可能な支持スタンド3に胴縁材4が
配設され、この胴縁材4に固定金具5を介して長方形状
の内装壁材1が取付けられてなる室内競技場などの内壁
構造において、上記固定金具5は、上記胴縁材4に取付
けられる基部17及びこの基部17の両側から外方向に突出
形成された一対の係止片19a,19bを有する一方、上記内
装壁材1は、本体部7、この本体部7の表面側に設けら
れた弾性部材8、この弾性部材8を被覆する表皮材9及
び長辺側両縁部に夫々設けられ上記係止片19a,19bが差
し込まれる溝部11a,11bを有することを手段としてい
る。
〔作用〕
上述の手段によれば、内装壁材1は、胴縁材4に取付け
た固定金具5の係止片19a,19bに、この内装壁材1の溝
部11a,11bが差し込まれることによって保持され、基礎
壁2に一定の間隔を隔てて固定される。そして、競技者
が内壁に衝突した場合、内装壁材1表面の弾性部材8が
緩衝して衝撃力を和らげることができる。
〔実施例〕
以下添付図面に基いて本考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図及び第2図は本考案に係る内装壁材1を用いた室
内競技場の内壁構造を示したものであり、コンクリート
基礎壁2の上に支持スタンド3を所定間隔毎に立設固定
し、これらの支持スタンド3に胴縁材4を上下方向に掛
け渡して所定の高さに調整した後固定すると共に、この
胴縁材4に取付けた固定金具5に長方形状の内装壁材1
を順次取付けて内壁面を形成し、また各内装壁材1の上
下の隣接端部に吸音用のスリット6を設けた表面構造と
したものである。
上記内装壁材1は第3図乃至第5図に示したように、平
板状の本体部7と、この本体部7の表面に被覆される弾
性部材8及び表皮材9とで構成されている。そして、本
体部7の上縁及び下縁には湾曲状の傾斜面10a,10bが形
成されている他、この傾斜面10a,10bには固定金具5に
差し込まれる溝部11a,11bがそれぞれ設けられている。
なお、本体部7の左右両端部には互いに嵌合しあう凹部
12と凸部13が設けられている。
一方、弾性部材8はウレタン等の弾性率の大きな発泡体
をシート状に形成したものであり、本体部7の表面全体
を覆っている。また、表皮材9は塩化ビニル等の表面強
度の大きい合成樹脂材によって形成されており長期間に
わたって表面を確実に保護すると共に、ソフトな感じや
高級感を出すためにレザー仕上となっている。
弾性部材8及び表皮材9の本体部7への取付けは、例え
ば本体部7の表面に弾性部材8及び表皮材9を順次重ね
て貼付するか、又は弾性部材8及び表皮材9を予め一体
に形成しておき、これを本体部7に被覆してもよい。そ
の際、表皮材9の端末を本体部7の上下端部まで廻し込
み、溝部11a,11b内に差し込んで端末処理を行なってい
る。なお、この実施例では本体部7の裏面にも上記弾性
部材8と同一材料の発泡体からなる弾性補助部材14が貼
付されている。この弾性補助部材14は、内装壁材1を左
右の胴縁材4に掛け渡す際に不陸等による高さ方向の寸
法誤差を吸収する作用を持つと共に、胴縁材4と内装壁
材1の間にこの弾性補助部材14を介在させることによっ
て、衝突時における胴縁材4と内装壁材1の接触音を緩
和するためのものであり、上記弾性部材8よりも薄肉状
に形成されている。
一方、上記内装壁材1を差込むための固定金具5は第6
図に示すように、取付孔16が中心部に設けられた基部17
と、この基部17の両側部に折曲形成され胴縁材4に嵌め
込まれて固定金具5の回転を防止する一対の位置決め片
18a,18bと、基部17の上下に突出形成され上記内装壁材
1の溝部11a,11bに差し込まれる一対の係止片19a,19bと
で構成されている。
また、固定金具5をタッピングスクリュ20等によって固
定するための胴縁材4は、断面略ハット状の長尺部材で
あり、第1図に示すように、コンクリート基礎壁2に対
して左右方向に所定間隔毎に配設され、該基礎壁2に立
設された支持スタンド3にやはりタッピングスクリュ21
によって固定されている。
この実施例における支持スタンド3は、第7図に示した
ように、コンクリート基礎壁2にアンカープラグ22によ
って固定されるベース板23と、このベース板23に立設さ
れる支持ボルト24と、この支持ボルト24に高さ調整可能
に取付けられた胴縁支承体25とで構成されている。そし
て、この胴縁支承体25は支持ボルト24に螺合して上下動
するナット26と、このナット26の外側にあって前記胴縁
材4のフランジ27を載置固定する円盤状の支承板28と、
この支承板28とナット26との間に装填されて両者を一体
的に結合するゴム弾性体29とで結合され、支承板28が胴
縁材4から荷重を受けたときにゴム弾性体29に剪断方向
の引張力が働くように構成されている。
従って、上述のような構成体を用いて体育館等の内壁を
構築する場合には、第2図に示したように、まずコンク
リート基礎壁2に支持スタンド3をアンカープラグ22で
固定し、支承板28を上下動して高さ調整を行なう。次い
で、支承板28に胴縁材4のフランジ27を載置しタッピン
グスクリュ21によって固定する。更に、胴縁材4の上面
30に固定金具5を取り付け、この固定金具5の上下の係
止片19a,19bに内装壁材1の溝部11a,11bを差し込みなが
ら順次内装壁材1を継ぎ合せ内装壁を形成していく。取
付けを完了した各内装壁材1の上下の隣接端部にはスリ
ット6がそれぞれ形成され、内装壁材1の裏面側に配設
された吸音材31と一体となって吸音効果を発揮する。
従って、このような構成からなる内壁構造では、内壁の
表面全体が発泡体からなる弾性部材8によって保護され
るため、内壁面に競技者が衝突したような場合には発泡
体が緩衝材の役目をして衝撃力を和らげ、裂傷や打撲
傷、脳しんとう等を効果的に防止できる。また、この実
施例では弾性機能を有する支持スタンド3を用いている
ため、上記内装壁材1による一次的衝撃効果に加えて、
支持スタンド3による二次的緩衝効果も同時に得られる
ことになり、その分より安全性の高い内壁構造となる。
尚、上記実施例では弾性部材にウレタン等の発泡体を用
いた例について説明したが、ゴム製シートを用いること
もできる。
次に上記内装壁材を用いた壁システムの安全性能につい
ての評価実験について説明する。
この評価実験は、昭和63年12月に発行された日本建築学
会・構造系論文報告集第394号の論文「衝突時の身体の
安全性からみた床壁位の堅さ及びその評価方法の提示」
[論文UDC:691:159.9]に記載されている方法に基いて
行なったものである。
この論文の評価方法は、衝突した時の身体の安全性を考
える上で特に重要な頭部、肘部及び膝部の三部位につい
ての安全性を評価したものである。具体的には、まず上
記三部位の身体モデルを用いて試料壁面に所定の速度、
例えば1m/s(普通に歩く速さ)、2m/s(軽く走る速
さ)、4m/s(速く走る速さ)でそれぞれ衝突させ、各身
体モデルに備え付けた加速度計から得られる加速度・時
間曲線より基本物理量を読み取る(第8図参照)。つぎ
に、第8図から得られた基本物理量より下記の表−1に
示す式を用いて、身体の各部位に対する試料壁面の堅さ
を表示する物理量を算出する。そして、この算出された
物理量を安全性予測尺度と堅さを表示する物理量の対応
図に照合して対象とする壁面の安全性を予測しようとす
るものである。
このような評価方法によって、本考案の内装壁材を用い
た壁システムと、従来の木軸下地による壁システム及び
コンクリート壁との安全性を比較評価した結果を示した
ものが第9図と表−2である。ここで第9図は衝突速度
を2m/s(一般的に多い衝突速度)とし、支持部(時スタ
ンド)直上に衝突した時の各部位に与える安全性の評価
を数値で示したものであり、(a)は頭外部、(b)は
頭内部、(c)は頭総合、(d)は肘部、(e)は膝部
の評価をそれぞれ表わす。また表−2は上記数値に対応
した安全性の予測尺度と障害の具体例を〜で示した
ものである。
例えば、(a)に示した頭外部の評価で説明すると、コ
ンクリート壁に衝突した時の安全性の評価値は620であ
り、この値に対応する表−2の判定は以上であって、
具体的には骨折、脳挫傷等の非常に重度のけがをするこ
とになる。次に、木軸下地を用いた従来壁では安全性の
評価値が371であり、これに対応した表−2の判定は
以上であって、具体的には骨のひび、脳しんとう等の重
度のけがをすることになる。また、弾性壁を用いた場合
でも支持スタンドのみに弾性体を設けた場合(一段緩
衝)には、評価値が221を示し従来壁の時よりも安全性
は向上しているが、表−2に示すように判定はやはり
であって、重度のけがをする予測尺度からは脱してはい
ない。更に、本考案に係る内装壁材が用いられ、支持ス
タンドにも弾性材が設けられた弾性壁の場合(二段緩
衝)では評価値が118を示し、また表−2で示された判
定はであって、安全性での予測尺度でも大きなこぶや
はれができるなど軽度のけがで済む。このように二段緩
衝の壁面構造は、従来の壁面に対して安全性が高く傷害
に対して有利な壁システムであることが裏付けられた。
なお、第9図(b)〜(e)に示したように、他の部位
についての評価でもほぼ同様の結果が得られた。
〔効果〕 以上説明したように、本考案に係る室内競技場などの内
壁構造によれば、内壁面を構成する内装壁材1の表面が
弾性部材8によって被覆される一方、この内装壁材1は
その溝部11a,11bに固定金具5の係止片19a,19bを差し込
んで保持する構成としたから、内装壁材1の表面部には
固定金具5取付けによる影響が生じないため弾性部材8
の弾性値が均一に保てると共に、この弾性部材8が衝突
時の緩衝材となって衝撃力を和らげ、競技者のケガの防
止に有効に作用することになる。
また、内装壁材の表面は表皮材によって被覆されている
ので弾性部材がしっかりと保持されることになり、長期
間にわたって内壁面の弾性機能を保つことができる他、
内壁面にソフト感及び高級感を与えることができるとい
った効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は内装壁材を用いた室内競技場の内壁構造を示す
斜視図、第2図は第1図の部分拡大縦断面図、第3図は
本考案に係る内装壁材の一実施例を示す分解斜視図、第
4図は第3図中IV−IV線断面図、第5図は第3図中V−
V線断面図、第6図は固定金具を示す斜視図、第7図は
支持スタンドを示す断面図、第8図は加速度・時間曲線
から得られる基本物理量を示すグラフ、第9図は衝突時
における身体の各部位の安全性評価を示すグラフであ
る。 1……内装壁材 2……コンクリート基礎壁(基礎壁) 3……支持スタンド 4……胴縁材 7……本体部 8……弾性部材 9……表皮材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎壁(2)に立設された高さ調整可能な
    支持スタンド(3)に胴縁材(4)が配設され、この胴
    縁材(4)に固定金具(5)を介して長方形状の内装壁
    材(1)が取付けられてなる室内競技場などの内壁構造
    において、 上記固定金具(5)は、上記胴縁材(4)に取付けられ
    る基部(17)及びこの基部(17)の両側から外方向に突
    出形成された一対の係止片(19a,19b)を有する一方、 上記内装壁材(1)は、本体部(7)、この本体部
    (7)の表面側に設けられた弾性部材(8)、この弾性
    部材(8)を被覆する表皮材(9)及び長辺側両縁部に
    夫々設けられ上記係止片(19a,19b)が差し込まれる溝
    部(11a,11b)を有することを特徴とする室内競技場な
    どの内壁構造。
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