JPH07144655A - 動力舵取装置の操舵力制御装置 - Google Patents

動力舵取装置の操舵力制御装置

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Publication number
JPH07144655A
JPH07144655A JP31406493A JP31406493A JPH07144655A JP H07144655 A JPH07144655 A JP H07144655A JP 31406493 A JP31406493 A JP 31406493A JP 31406493 A JP31406493 A JP 31406493A JP H07144655 A JPH07144655 A JP H07144655A
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JP
Japan
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spool
reaction force
pressure
valve
hydraulic
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Application number
JP31406493A
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English (en)
Inventor
Ikuo Nomura
郁夫 野村
Hideo Konishi
英男 小西
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反力圧に応じてスプールをフィードバック制
御し、操舵力特性の適正化を図った簡易型のPS入口圧
感応型油圧反力制御用スプールバルブを得る。 【構成】 油圧反力制御用スプールバルブ13のバルブ
孔28に、供給ポート22、油圧反力室15の反力ポー
ト23、排出ポート24を開口させる。スプール30
は、第1、第2の可変絞り部34a,35aを有する。
スプール内に反力ポートからの反力圧の一部が導入され
る軸孔部50を、一端を開口させて形成する。この軸孔
部内に反力圧に応動して摺動動作するプランジャ52を
設ける。このプランジャのストッパ53を、スプール軸
孔部の開口部分に臨むように固定部側に設ける。供給側
の圧油圧力が上昇した時に、これに伴って上昇する反力
圧でスプールをバルブ閉じ方向に作動させ、反力圧の上
昇を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力舵取装置において油
圧反力機構を車輌の走行速度、操舵角度等といった各種
走行条件に応じて制御し所要の操舵力を得るための操舵
力制御装置に関し、特にその油圧反力制御用として用い
られるスプールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のハンドル操作力(操舵力)を軽
減するための動力舵取装置において、車輌の走行速度や
操舵角度等といった各種走行条件に応じた操舵力制御
を、油圧反力機構を利用して行なう操舵力制御装置が、
従来から種々提案されている。すなわち、車輌停車時や
低速走行時には反力油圧を最小限とし軽快な操舵操作を
可能とし、高速走行時には反力油圧を増大させてハンド
ルに剛性感をもたせ、直進時の安定性を確保し得るよう
にするという操舵力制御を、動力舵取装置における入、
出力軸間を、反力油圧の大きさに応じて選択的に拘束す
る反力プランジャによって、相対的に回動させたり拘束
したりすることで行なうものであった。
【0003】この種の油圧反力機構として、反力油圧を
ポンプから流路切換弁を介してパワーシリンダに至る主
油圧通路の一部から分流して用い、これを油圧反力制御
用のスプールバルブにて制御し、反力プランジャを動か
すための油圧反力室に導く構成としたものが、たとえば
特開昭61−105273号公報、特開昭61−132
466号公報、特開昭63−68467号公報等によっ
て従来から種々提案されている。
【0004】このような従来装置では、油圧反力制御用
のスプールバルブを、車速センサ、さらに舵角センサや
トルクセンサ等からの検出信号によりコントローラから
の出力電流で所要の作動力を発生させ得るソレノイドコ
イルやステッピングモータ等の電気的なアクチュエータ
を用いて作動させ、これによって油圧反力機構を電子制
御により適切かつ確実に作動させ、車速や操舵状況に応
じた操舵力制御を所要の状態で行なえるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した油
圧反力を用いて操舵力制御を行なう従来装置において、
油圧反力制御用のスプールバルブは、適宜の位置にラン
ド部を備えたスプールと、これを摺動自在に保持するハ
ウジングまたはスリーブによるバルブ孔と、このバルブ
孔の適宜の位置に開口されたポンプからの圧油を導く供
給ポート、油圧反力室に接続される反力ポート、さらに
タンク側に圧油を還流させる排出ポートと、これら各ポ
ートを選択的に接続するようにスプールを摺動動作させ
るアクチュエータ等によって構成されているが、この場
合において以下のような問題を生じていた。
【0006】すなわち、従来の油圧反力制御用のスプー
ルバルブにおいて、スプールは、一端側がアクチュエー
タとしての電磁ソレノイド等により進退自在に構成さ
れ、かつ他端が付勢手段であるばねにより弾性支持され
ている。そして、前記ソレノイドによりばねに抗して軸
線方向に移動されたり、ばねの働きによりソレノイド側
に移動されるようになっている。
【0007】しかしながら、このような従来のスプール
バルブでは、動力舵取装置において操舵時にポンプ側か
ら供給される圧油の圧力が上昇し、これにより供給ポー
トを介して流入する入口圧が上昇すると、これに伴なっ
て反力圧が増大し、その結果操舵力特性が図5の波線等
で示すようにリニアな特性となり、運転者にとって操舵
力が急激に増加するという操舵感を得ることがあった。
【0008】これは、入口圧の上昇にかかわらず、ソレ
ノイドにより制御されるスプールの位置は変化せず、結
果として反力ポートに導かれる圧油つまり反力圧が上昇
することを避けられないためであった。
【0009】このような問題が生じないように、油圧反
力制御用スプールバルブにおいて、スプールおよびこれ
を保持するバルブ孔に段差を設け、発生する反力圧に応
じて段差部分での面積差による推力で、スプールを閉じ
方向つまりポンプからの供給ポートと反力ポートとの間
を閉じる方向に作動させ、反力圧の増加を抑えるように
構成したものが、たとえば特開平4−254257号公
報等により提案されている。
【0010】しかしながら、このような段差をもつスプ
ールバルブを構成するに際して、段差は直径が0.2m
m程度にしなければならず、スプール、バルブ孔等の加
工性の面で問題を生じ、加工精度により偏心状態やテー
パ状態(傾斜姿勢状態)等を招き易く、その結果スプー
ルの良好な摺動動作が得られず、フローフォースが発生
し易く、スプールのバルブ孔内壁との間でのフリクショ
ンの発生を避けられず、操舵力特性上で悪影響を与える
等といった不具合があった。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、油圧反力制御用スプールバルブにおけるスプー
ルを、その動きにより得られる反力圧に応じてフィード
バック制御し得るように構成し、これにより適正な操舵
力特性を得ることが可能となるPS入口圧感応型の油圧
反力制御バルブを用いてなる動力舵取装置の操舵力制御
装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る動力舵取装置の操舵力制御装置は、
油圧反力制御用スプールバルブを構成するバルブ孔内
に、ポンプ側の供給ポート、油圧反力室側の反力ポー
ト、タンク側の排出ポートを開口させ、このバルブ孔内
で摺動自在なスプールに、各ポート間を一方が拡大した
ときに他方が縮小するように選択的に連通する第1、第
2の可変絞り部を有するランド部を設けるとともに、そ
の排出ポート側の端部にスプールを軸線方向に進退動作
させるためのアクチュエータの作動端を、供給ポート側
の端部に弾性手段を当接させており、前記スプール内に
反力ポートからの反力圧の一部が通路孔を介して導入さ
れる軸孔部を、一端をスプール外側に開口させて形成
し、かつこの軸孔部内に反力圧に応動して摺動動作する
プランジャを設けるとともに、このプランジャの反力圧
受圧時におけるストッパを、スプール軸孔部の開口部分
に臨むように固定部側に設け、ポンプ側圧油の圧力が上
昇したときにこれに伴って上昇する反力圧をフィードバ
ックして、スプールをバルブ閉じ方向に作動させ、油圧
反力室での圧力上昇を抑えるように構成したものであ
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、油圧反力制御用スプールバル
ブにおけるスプール内でプランジャを保持させた軸孔部
内に反力ポート側で発生する反力圧を導き、プランジャ
に反力圧を作用させ、このプランジャを移動させてスト
ッパに当接させることにより生じる推力で、スプール
を、バルブ閉じ方向に作動させ、これにより反力圧によ
るフィードバック制御を行ない、反力圧の上昇を抑制
し、結果として適正な反力圧による所要の操舵力特性を
得ることが可能となる。
【0014】
【実施例】図1の(a),(b)は本発明に係る動力舵
取装置の操舵力制御装置の一実施例を示し、これらの図
においては油圧反力制御を行なう操舵力制御装置を構成
するスプールバルブ機構部およびこれに関連する油圧回
路部分のみを示し、それ以外の構成は省略する。
【0015】図中10は動力舵取装置における操舵力制
御装置で、この操舵力制御装置10は、ハウジング11
内部に形成したバルブ組込み孔12内に組み込まれてな
る操舵反力制御用のスプールバルブ13と、このスプー
ルバルブ13の作動制御用アクチュエータとなる電磁ソ
レノイド(sol.)14等によって構成されている。
【0016】ここで、図中15は図示を省略した動力舵
取装置の入、出力軸間に操舵反力を与える反力ピストン
に油圧反力を作用させる油圧反力室、Pは動力舵取装置
におけるコントロールバルブやパワーシリンダ(図中P
Sで示す)に圧油を供給するオイルポンプ、Tはタンク
である。
【0017】20は前記バルブ組込み孔12内に嵌挿し
て配置されスプールバルブ13を構成するスリーブで、
このスリーブ20は、バルブ組込み孔12の一方の開口
端を閉塞するプラグ21のねじにより軸線方向に移動調
整可能に設けられている。なお、このスリーブ20の外
周部には、軸線方向の三個所に環状溝20a,20b,
20cが形成され、ハウジング11側に設けられている
ポンプPからの圧油供給ポート22、油圧反力室15へ
の反力ポート23、タンクTに至る排出ポート24と接
続されるようになっている。
【0018】また、このスリーブ20の内壁面で軸線方
向の略中央部分には、前記反力ポート23と連通され油
圧反力室15への反力油圧が導入される環状溝25と、
その軸線方向の両端側で前記供給ポート22、排出ポー
ト24に接続される通路溝26,27とを有するバルブ
孔28が形成されている。
【0019】30は上述したスリーブ20によるバルブ
孔28内で摺動動作可能に設けられたスプールで、この
スプール30の外周部には前記スリーブ20側の環状溝
25と両端側の通路溝26に対応する環状溝31;32
が形成され、通路溝27に対応する部分は切欠き形成さ
れている。ここで、図中33はこの通路溝27に対応す
る部分に延設された状態でスプール30内に埋設されて
いる有底筒状のパイプ体で、これにより通路溝27に対
応する環状空間が形成されている。
【0020】さらに、上述した環状溝31,32、環状
溝32と環状空間との間には、第1、第2のランド部3
4,35が介在して設けられている。これらのランド部
34,35には、スプール30の移動に伴って供給ポー
ト22と反力ポート23、反力ポート23と排出ポート
24を選択的に連通するためのテーパ状チャンファ部3
4a,35aが形成され、これによりスプール30の動
きに応じて一方が拡大したときに他方が縮小するように
機能する第1、第2の可変絞り部が構成される。
【0021】また、このスプール30は、供給ポート2
2側の一端部から弾性手段としてのコイルばね40によ
り図中右側(ソレノイド14側)への付勢力が与えられ
るとともに、タンクTに連通される排出ポート24側の
他端部(パイプ体33の端部33a)には、このスプー
ル30を車速等といった車輌の走行条件に応じて前記コ
イルばね40と協働して進退動作させることにより油圧
反力室15への反力油圧を制御する電気的アクチュエー
タとなる電磁ソレノイド14の可動ロッド14a先端部
がアクチュエータ作動端として当接されている。
【0022】さらに、図中41は上述したコイルばね4
0の付勢力を調整する調整ロッドで、この調整ロッド4
1は、前記スプール30の一端部に対向した状態でプラ
グ21を貫通して螺入され、その内方端にコイルばね4
0の一端が係止されている。そして、この調整ロッド4
1の内方端が臨むプラグ21の内方端は凹設され、低圧
室42が形成されている。また、スプール30側の端部
は、ばね受け用の凹部として凹設されている。
【0023】なお、上述した油圧反力制御用スプールバ
ルブ13において、各部の通路等間には、適宜のシール
リングが必要に応じて介在して設けられる。また、図中
43はバルブ組付け孔12内でスリーブ20を組込み位
置で弾性的に保持するための板ばねである。
【0024】さて、本発明によれば、上述したような構
成による油圧反力制御用スプールバルブ13において、
反力ポート23からの反力圧の一部が通路孔51を介し
て導入される軸孔部50を、スプール30内で前記パイ
プ体33により一端をスプール30外側に開口させて形
成し、かつこの軸孔部50内に反力圧に応動して摺動動
作するプランジャ52を設けるとともに、このプランジ
ャ52の反力圧受圧時におけるストッパとしてのストッ
パピン53を、スプール軸孔部50の開口部分に臨むよ
うに固定部としてのスリーブ20側に設け、ポンプP側
圧油の圧力が操舵時に上昇したときにこれに伴って上昇
する反力圧をフィードバックして、スプール30を図中
矢印方向つまりバルブ閉じ方向に作動させ、油圧反力室
15での圧力上昇を抑えるように構成したところに特徴
を有している。
【0025】ここで、前記ストッパピン53は、パイプ
体33の環状空間に対応する部分に形成した干渉の逃げ
用部分としてのスリット55,55により、パイプ体3
3やスプール30の動きを許容できるように構成されて
いる。
【0026】さらに、図1において58はスプール30
のばね側の端部からパイプ体33の外周部とその嵌め込
み孔との間を通って他端側に接続され、スプール30の
両側室を連通させる連通路である。なお、図2ないし図
4は図1とは異なり、この連通路58を、ハウジング1
1側に形成した場合を示すが、それ以外の構成は略同じ
で、具体的な説明は省略する。
【0027】すなわち、上述した構成による油圧反力制
御用スプールバルブ13におけるスプール30内でプラ
ンジャ52を保持させた軸孔部50内に反力ポート23
側で発生する反力圧を導き、プランジャ52に反力圧を
作用させると、図1、図2、図3から明らかなように、
このプランジャ52は軸孔部50内を移動し、ストッパ
ピン53に当接する。
【0028】このような状態において、操舵等によって
ポンプP側の油圧、つまり供給ポート22から流入する
圧油の圧力が増大すると、反力圧も上昇する。そして、
この反力圧の増大は、上述したプランジャ52とストッ
パピン53との当接によって生じる推力で、スプール3
0を、図中左方向つまりバルブ閉じ方向に作動させるこ
とになり、これにより反力圧によるフィードバック制御
が行なわれる。つまり、このような操舵時において、反
力圧の上昇を抑制し、結果として適正な反力圧による所
要の操舵力特性を得ることが可能となる。
【0029】ここで、上述したような通路孔51により
スプール30内の軸孔部50内に導かれる反力圧により
プランジャ52、ストッパピン53の係合、反発によっ
て生じる推力は、プランジャ径の大きさによって変化す
るものであり、このプランジャ52、これを保持する軸
孔部50の径寸法を適宜設定することで、フィードバッ
ク量の可変調整を任意に行なえ、必要に応じて適宜設定
すればよい。
【0030】このような本発明によれば、従来スプール
の段差部による面積差によって入力圧に感応する反力圧
を加えてスプールを移動変位させ、反力圧の制御を行っ
ていたのに対し、反力圧を導く軸孔部50をスプール3
0内に設け、プランジャ52によりスプール30にフィ
ードバック力を作用させ、これによりスプール30を所
定の方向に作動させ、反力圧の増大化を抑制できるもの
である。
【0031】以上の構成による油圧反力制御用スプール
バルブ13によれば、ポンプPからの圧油は、動力舵取
装置PSへの通路から分岐されて供給ポート22に導入
されることにより、ソレノイド14の突き出し量とコイ
ルばね40の付勢力とによって決定されるスプール30
の摺動位置により、図1、図2、図3から明らかなよう
に、第1、第2の可変絞り(ランド部34,35のチャ
ンファ部34a,35aによる)の開口量に応じて、油
圧反力室15に反力油圧として導入されるようになって
いる。勿論、この第1、第2の可変絞りにより油圧反力
室15がタンクT側に接続されていると、反力油圧が最
小となる。
【0032】ここで、上述した構成において、ソレノイ
ド14は、車速が遅い時程、ロッド14aを図中左側に
突出させ、かつ車速の上昇に伴い図中右側に変位させる
ようになっており、据え切り時には、スプール30は最
も左側に移動し、第1の可変絞り(ランド部のチャンフ
ァ部34aによる)が閉じ切り、ポンプPからの圧油
を、油圧反力室15に導入しないようにしている。この
とき、第2の可変絞り(ランド部のチャンファ部35a
による)は開放され、油圧反力室15がタンクT側に接
続されて、油圧反力が実質的に零となるようにし、軽快
な操舵を行なえるようになっている。
【0033】一方、車速の上昇に応じてスプール30
は、据え切り状態から次第に右側に変位し、第1の可変
絞りが徐々に開放され、タンクT側の第2の可変絞りは
絞られる。これにより、油圧反力室15への反力油圧の
圧力比(油圧反力圧/PS圧)は車速の上昇に伴い増加
する。ここで、舵取ハンドルが操舵され、動力舵取装置
PS側の圧力(ポンプ圧)が上昇すると、油圧反力室1
5内の反力油圧は、設定された圧力比にしたがって上昇
する。
【0034】そして、この油圧反力(反力圧)が、軸孔
部50内にフィードバックされ、プランジャ52とスト
ッパピン53との係合による推力を、スプール30に作
用させる。したがって、スプール30は、図4に示され
るように、図中左方向に移動し、供給ポート22と反力
ポート23との間を締切り、これにより図5からも明ら
かなように、反力圧(=操舵力)の上昇を抑制し得るも
のである。なお、このような反力圧特性は、上述したよ
うにプランジャ径によって適宜設定し得るものである。
【0035】したがって、動力舵取装置PSの入口圧に
対する圧力比(反力圧/PS圧)が徐々に小さくなり、
操舵トルクの増大も抑えられ、現実に即した好ましい操
舵力制御が可能となる。
【0036】図6は本発明の別の実施例を示すものであ
り、この実施例では、上述したようなスプールバルブ1
3において、スプール30内に、ばね40側に開口する
軸孔部60を設け、これに通路孔61により反力圧を導
くように構成するとともに、この軸孔部60内にプラン
ジャ62を摺動自在に保持させ、調整ロッド41の内方
端に当接させるように構成している。
【0037】ここで、図中65はタンクTへの排出ポー
ト24に対応して形成したスプール30の右端の環状溝
部である。
【0038】そして、このような構成によっても、上述
した実施例と同様に、プランジャ62とストッパとなる
調整ロッド41の内方端との衝突により推力が、スプー
ル30に対し所要の状態で作用し、フィードバックとし
ての機能を発揮させ得ることは言うまでもない。
【0039】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、動力舵取装置(パワーステアリング本体部)
を始めとして油圧反力機構等の操舵力制御装置10にお
ける各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることは
言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る動力舵
取装置の操舵力制御装置によれば、油圧反力制御用スプ
ールバルブを構成するバルブ孔内に、供給ポート、反力
ポート、排出ポートを開口させ、このバルブ孔内で摺動
自在なスプールに、各ポート間を一方が拡大したときに
他方が縮小するように連通する第1、第2の可変絞り部
を設けるとともに、その排出側端部にスプールを軸線方
向に進退動作させるためのアクチュエータの作動端を、
供給側端部に弾性手段を当接させており、前記スプール
内に反力ポートからの反力圧の一部が通路孔を介して導
入される軸孔部を、一端をスプール外側に開口させて形
成し、かつこの軸孔部内に反力圧に応動して摺動動作す
るプランジャを設けるとともに、このプランジャの反力
圧受圧時におけるストッパを、スプール軸孔部の開口部
分に臨むように固定部側に設け、ポンプ側圧油の圧力が
上昇したときにこれに伴って上昇する反力圧をフィード
バックして、スプールをバルブ閉じ方向に作動させ、油
圧反力室での圧力上昇を抑えるように構成したので、簡
単な構成であるにもかかわらず、以下に説明したような
種々優れた効果を奏する。
【0041】すなわち、油圧反力制御用スプールバルブ
におけるスプール内でプランジャを保持させた軸孔部内
に反力ポート側で発生する反力圧を導き、プランジャに
反力圧を作用させ、このプランジャを移動させてストッ
パに当接させることで生じる推力により、スプールを、
バルブ閉じ方向に作動させ、これにより反力圧によるフ
ィードバック制御を行ない、反力圧の上昇を抑制し、結
果として適正な反力圧による所要の操舵力特性を得るこ
とができる。
【0042】そして、このような作用効果が得られる一
方、従来この種のフィードバック制御を行うために採用
していた大径部と小径部とからなるスプールおよびバル
ブ孔を用いていた場合に比べ、ストレートな形状である
ために加工性の面でも優れ、しかも従来のような偏心や
テーパ状態となる等の問題もなく、フローフォースを生
じるといったスプール作動上での影響もない。
【0043】さらに、本発明によれば、スプール軸孔部
に保持させたプランジャの径寸法を変えることにより、
フィードバック量を変えることが可能で、従来のような
段差を変えるよりも容易に行なえるという利点もある。
【0044】したがって、このような構成によれば、操
舵時等においてポンプ側の圧油の圧力が増大したときの
反力圧の上昇問題を防ぎ、いわゆるPS入口圧感応型の
油圧反力制御用スプールバルブを、比較的簡易な構造に
よって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力舵取装置の操舵力制御装置の
一実施例を示し、(a)は油圧反力制御用スプールバル
ブの概略構成を油圧回路を含めて示す要部断面図、
(b)はそのI−I線断面図である。
【図2】本発明を特徴づける油圧反力制御用スプールバ
ルブの作動状態を説明するための図であって、図1とは
連通路構造を変形した概略断面図である。
【図3】図2でのバルブの作動状態を説明するための図
である。
【図4】図2、図3でのバルブ作動状態を説明するため
の図である。
【図5】本発明による油圧反力制御用スプールバルブで
の入力圧に対する反力圧特性を従来例との比較で説明す
る特性図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す油圧反力制御
用スプールバルブの概略構成を油圧回路を含めて示す要
部断面図である。
【符号の説明】
10 操舵力制御装置 11 ハウジング 12 バルブ組込み孔 13 油圧反力制御用スプールバルブ 14 電磁ソレノイド(sol.;電気的アクチュエー
タ) 14a 可動ロッド 15 油圧反力室 20 スリーブ 21 プラグ 22 供給ポート 23 反力ポート 24 排出ポート 25 環状溝 26 通路溝 27 通路溝 30 スプール 31 環状溝 32 通路溝 33 パイプ体 33a 端部 34 第1のランド部 34a テーパ状チャンファ部(第1の可変絞り部) 35 第2のランド部 35a テーパ状チャンファ部(第2の可変絞り部) 40 コイルばね(弾性手段) 42 低圧室 50 軸孔部 51 通路孔 52 プランジャ 53 ストッパピン 55 スリット 58 連通路 60 軸孔部 61 通路孔 62 プランジャ 65 環状溝部 P ポンプ T タンク PS 動力舵取装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプからの圧油を車輌の走行条件に応
    じて制御することにより操舵反力を発生させる油圧反力
    室への反力油圧を得る油圧反力制御用のスプールバルブ
    を備えてなる動力舵取装置の操舵力制御装置において、 前記スプールバルブを構成するバルブ孔内に、ポンプか
    らの供給ポート、油圧反力室に接続される反力ポート、
    タンク側への排出ポートを開口させ、 このバルブ孔内で摺動自在なスプールに、各ポート間を
    一方が拡大したときに他方が縮小するように選択的に連
    通する第1、第2の可変絞り部を有する供給側および排
    出側ランド部を設けるとともに、その排出ポート側の端
    部にスプールを軸線方向に進退動作させるためのアクチ
    ュエータの作動端を、供給ポート側の端部に弾性手段を
    当接させており、 前記スプール内に反力ポートからの反力圧の一部が導入
    される軸孔部を、一端をスプール外側に開口させて形成
    し、 かつこの軸孔部内に反力圧に応動して摺動動作するプラ
    ンジャを設けるとともに、 このプランジャの反力圧受圧時におけるストッパを、前
    記スプール軸孔部の開口部分に臨むように固定部側に設
    け、 前記ポンプ側での圧油の圧力が上昇したときに、これに
    伴って上昇する反力圧によって、スプールをバルブ閉じ
    方向に作動させ、油圧反力室での圧力上昇を抑えるフィ
    ードバック制御を行なうように構成されていることを特
    徴とする動力舵取装置の操舵力制御装置。
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