JPH0942208A - 油圧駆動制御装置 - Google Patents

油圧駆動制御装置

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JPH0942208A
JPH0942208A JP9745596A JP9745596A JPH0942208A JP H0942208 A JPH0942208 A JP H0942208A JP 9745596 A JP9745596 A JP 9745596A JP 9745596 A JP9745596 A JP 9745596A JP H0942208 A JPH0942208 A JP H0942208A
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JP
Japan
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pressure
valve
pump
chamber
pilot chamber
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Application number
JP9745596A
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English (en)
Inventor
Masao Kashiwagi
雅夫 柏木
Masayuki Nakamura
雅之 中村
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲイン調整を可能とした油圧駆動制御装置を
提供することである。 【解決手段】 所定の圧力補償弁5の他方のパイロット
室5b側に、この圧力補償弁5のスプールストロークを
所定位置で停止する停止機構Sを設けるとともに、この
停止機構Sは、シリンダ35と、このシリンダ35に設
けたプランジャ34と、このシリンダ35に圧力を導く
ための開閉弁37とを備え、油圧力でプランジャ34を
押して圧力補償弁5のスプールを所定のストローク位置
で停止させる構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクチュエータ
の負荷圧を検出し、その最高負荷圧よりも高いポンプ吐
出圧を維持する構成にした油圧駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示した従来のロードセンシング
回路は、第1アクチュエータ1及び第2アクチュエータ
2のそれぞれに、切換弁3、4を接続するとともに、こ
れら各切換弁3、4に、エンジンEに連結した可変ポン
プPを接続している。なお、上記第1アクチュエータ1
と切換弁3とで構成される回路系統及び第2アクチュエ
ータ2と切換弁4とで構成される回路系統のそれぞれ
に、圧力補償弁5、6を接続している。そして、上記切
換弁3、4のそれぞれは、可変ポンプPに接続した流入
ポート7、8と、上記圧力補償弁5、6の流入側に接続
した中継ポート9、10とを形成している。そして、こ
れら切換弁3、4を左右いずれに切り替えても、流入ポ
ート7、8と中継ポート9、10とが連通するととも
に、その連通過程に形成される可変絞り11、12の開
度は、切換弁3、4の切り替え量に比例する。
【0003】上記中継ポート9、10の下流側には、圧
力補償弁5、6を接続しているが、この圧力補償弁5、
6の下流側を第1連通ポート13、14と第2連通ポー
ト15、16とに接続している。第1、2連通ポート1
3〜16は、切換弁3、4が図示の中立位置にあると
き、戻りポート17〜20を介してタンクライン21に
連通している。そして、切換弁3、4が図面左側位置に
切り換わると、第1連通ポート13、14が、一方のア
クチュエータポート22、23に連通する一方、他方の
アクチュエータポート24、25が戻りポート19、2
0を介してタンクライン21に連通する。また、切換弁
3、4が図面右側位置に切り換わると、今度は、第2連
通ポート15、16が、他方のアクチュエータポート2
4、25に連通する一方、一方のアクチュエータポート
22、23が戻りポート17、18を介してタンクライ
ン21に連通する。
【0004】上記のようにした各切換弁3、4は、その
両側に設けたパイロット室26と27、28と29との
それぞれを、図示していないパイロット減圧弁に接続し
ている。このパイロット減圧弁は、レバーを倒す方向に
よって、パイロット室26あるいは27、28あるいは
29のいずれかにパイロット圧を導き、いずれか他方の
パイロット室27あるいは26、29あるいは28のい
ずれかをタンク通路を介してタンクに連通させる構成に
している。また、このパイロット減圧弁は、上記レバー
の傾転量に応じてパイロット圧の大きさを制御できるよ
うにしている。
【0005】上記可変ポンプPは、レギュレータ30に
連結しているが、このレギュレータ30には、シャトル
弁31で選択された各アクチュエータの最高負荷圧が導
かれるようにしている。そして、その最高負荷圧の作用
を受けたレギュレータ30は、可変ポンプPの馬力を一
定に保つとともに、アクチュエータの最高負荷圧よりも
ポンプ吐出圧の方が一定の圧力だけ高い圧力を出力する
ように制御するものである。なお、可変ポンプPの馬力
一定制御とは、馬力=PQとなるような制御をすること
である。したがって、圧力Pが上昇すれば流量Qを減少
させ、反対に圧力Pが下がれば流量Qを多くするという
制御をするものである。
【0006】また、前記圧力補償弁5、6は、その一方
のパイロット室5a、6aを、当該圧力補償弁の上流側
に連通させ、他方のパイロット室5b、6bを上記シャ
トル弁31で選択された最高負荷圧が導かれるようにし
ている。さらに、この他方のパイロット室5b、6bに
はスプリング32、33を設けている。したがって、こ
の圧力補償弁5、6は、可変絞り11、12の前圧が、
最高負荷圧よりもスプリング32、33のバネ力に相当
する圧力だけ高くなるように、その通過流量を制御す
る。いま例えば、図示しないパイロット減圧弁を操作し
て、切換弁3のパイロット室26と、切換弁4のパイロ
ット室28にパイロット圧を導くと、それら切換弁3、
4が図面左側位置に切り換わる。したがって、切換弁3
側では、可変ポンプPの吐出流体がアクチュエータポー
ト22を経由して第1アクチュエータ1に供給されると
ともに、その第1アクチュエータ1の戻り流体が、アク
チュエータポート24を経由してタンクライン21に戻
される。また、切換弁4側では、可変ポンプPの吐出流
体がアクチュエータポート23を経由して第2アクチュ
エータ2に供給されるとともに、その第2アクチュエー
タ2の戻り流体が、アクチュエータポート25を経由し
てタンクライン21に戻される。
【0007】そして、上記装置における流量設定条件を
数式で示すと次のとおりである。まず、レギュレータの
制御差圧ΔPregは、次のとおりである。 ΔPreg=Pp−Pls ・・・(1) =(kr・δr)/Ar・・・(2) Pp :ポンプ信号圧 Pls:最高負荷信号圧 kr :レギュレータスプリングのばね定数 Ar :レギュレータスプールの断面積 δr :レギュレータスプリングのたわみ量 また、圧力補償弁の制御の制御条件は、次のとおりであ
る。 Pc・Ac=(Pls・Ac)+(kc・δc)・・・(3) Pc−Pls=kc・δc/Ac ・・・(4) δc=δ0+Xc ・・・(5) Pc:可変絞り通過後の圧力 Ac:パイロット室5a、5b、6a、6bの受圧面積 kc:スプリング32、33のばね定数 δc:スプリング32、33のたわみ量 δ0 :スプリング32、33の初期たわみ量 Xc:圧力補償弁のスプールストローク さらに、圧力補償弁は、可変絞り11、12前後の差圧
が一定になるように流量を制御するので、その制御流量
は次のとおりである。 Q=α・Cd・a1・(Pp−Pc)1/2 ・・・(6) α、Cd:定数 al :可変絞りの開口面積
【0008】上記(6)式からも明らかなように、可変絞
り11、12の開度alが一定とすれば、可変しぼり前
後の差圧が小さくなると流量Qgも少なくなる。また、
流量Qが何らかの影響で少なくなれば、上記差圧Pp−
Pcが小さくなる。上記(6)式に前記(4)式を代入する
と、次のとおりとなる。 Q=α・Cd・a1・〔Pp−{Pls+(kc・δc/Ac)}〕1/2 =α・Cd・a1・{Pp−Pls−(kc・δc/Ac)}1/2 ・・・(7) また、この式に前記(1)式を代入すると、次の(7)式にな
る。 Q=α・Cd・a1・{ΔPreg−(kc・δc/Ac)}1/2 ・・・(8)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、例えば、オペレータが、アクチュエータの
作動速度を落とそうとして、アクセルの踏み込み量を少
なくし、エンジンEの回転数を落としても、圧力補償弁
5、6が機能して、可変絞り11、12前後の差圧を常
に一定に保ってしまう。しかし、絞りを通過する流量
は、その絞り前後の差圧によって決まるが、上記のよう
に圧力補償弁5、6が機能して絞り11、12前後の差
圧を一定に保ってしまうと、たとえ、エンジンの回転数
を落としても、その流量を落とすことができないことに
なる。つまり、この従来の装置では、一度設定されたゲ
インを変更できないので、可変絞りの開度を変えないか
ぎり、アクセルの踏み具合によって、アクチュエータの
作動速度を変更できないという問題があった。この発明
の目的は、ゲイン調整を可能にして、上記従来の欠点を
解消したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、吐出圧を
最高負荷圧よりも一定圧だけ高く維持する構成にしたポ
ンプと、このポンプに対して並列に接続した複数のアク
チュエータと、ポンプと各アクチュエータとの連通過程
に位置する可変絞りを有する切換弁と、この可変絞りの
上流側あるいは下流側に接続した圧力補償弁とを備え、
上記圧力補償弁の一方のパイロット室には、この圧力補
償弁と可変絞りとの間の信号圧を導き、かつ、他方のパ
イロット室には、スプリングを設けるとともに、この圧
力補償弁及び可変絞りよりも下流側の負荷信号圧を導
き、この圧力補償弁の流量制御によって、可変絞りの前
後の差圧を一定に保つ構成にした油圧駆動制御装置を前
提とする。そして、所定の圧力補償弁の他方のパイロッ
ト室側に、この圧力補償弁のスプールストロークを所定
位置で停止する停止機構を設けるとともに、この停止機
構は、シリンダと、このシリンダに設けたプランジャ
と、このシリンダに圧力を導くための開閉弁とを備え、
油圧力でプランジャを押して圧力補償弁のスプールを所
定のストローク位置で停止させる構成にした点に特徴を
有する。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、シリ
ンダには、開閉弁を介してポンプ信号圧を導く点に特徴
を有する。第3の発明は、第1の発明において、シリン
ダには、開閉弁を介して負荷信号圧を導く点に特徴を有
する。第4の発明は、第1の発明とその前提を同じにし
つつ、所定の圧力補償弁の他方のパイロット室側におけ
るスプール端に、プランジャを接触させるとともに、こ
のプランジャの一方の受圧面を一方の圧力室に臨ませ、
かつ、他方の受圧面を他方の圧力室に臨ませ、これら圧
力室の信号圧によって与えられるプランジャの推力を、
所定の圧力補償弁のスプール端に作用させた点に特徴を
有する。第5の発明は、第4の発明において、一方の圧
力室には、開閉弁を介してポンプ信号圧を導き、かつ、
他方の受圧面を臨ませた他方の圧力室には、所定の圧力
補償弁の他方のパイロット室の負荷信号圧を導いた点に
特徴を有する。第6の発明は、第4の発明において、切
換弁の上流側に圧力補償弁を接続するとともに、一方の
圧力室には、開閉弁を介して別の圧力補償弁の他方のパ
イロット室の負荷信号圧を導き、かつ、他方の受圧面を
臨ませた他方の圧力室には、所定の圧力補償弁の他方の
パイロット室の負荷信号圧を導いた点に特徴を有する。
【0012】第7の発明は、第4〜6のいずれかの発明
において、プランジャの受圧面積に差を持たせた点に特
徴を有する。第8の発明は、第4〜7のいずれかの発明
において、他方の圧力室の出入ポート側に絞りを設けた
点に特徴を有する。第9の発明は、第1の発明とその前
提を同じにしつつ、上記切換弁は、その弁本体と、この
弁本体に摺動自在に設けたメインスプールと、この弁本
体に組み込んだ圧力補償弁とを備え、この圧力補償弁
は、そのスプールの一端を流入ポート側と連通する一方
のパイロット室に臨ませ、他端を他方のパイロット室に
臨ませ、かつ、この圧力補償弁のスプールの移動に応じ
て切換弁のポンプポートとアクチュエータポートとの流
路面積を制御する構成にし、かつ、上記他方のパイロッ
ト室にプランジャを突出させ、その突出端である一端を
スプールの他端に接触させ、また、プランジャの他端を
ポンプ吐出圧を導く圧力室に臨ませてなる点に特徴を有
する。第10の発明は、第1の発明とその前提を同じに
しつつ、複数の圧力補償弁のうち、いくつかの圧力補償
弁の他方のパイロット室側におけるスプール端に、それ
ぞれプランジャを接触させるとともに、これらプランジ
ャの一方の受圧面を一方の圧力室に臨ませ、かつ、他方
の受圧面を他方の圧力室に臨ませ、しかも、各プランジ
ャごとに受圧面積に差をもたせて、目的の作業モードを
設定した点に特徴を有する。
【0013】第1〜3の発明は、停止機構の作用で、圧
力補償弁の開度の最大値を小さくして、その制御範囲を
狭くする。そして、停止機構によって規制されたときの
フルストローク時には、圧力補償弁の開度が固定される
ので、圧力補償弁の通過流量によって、可変絞り前後の
差圧が決められることになる。したがって、この停止機
構を機能させた状態では、例えば、アクセルの踏み込み
量を変えて、ポンプ吐出量を変化させれば、アクチュエ
ータへの供給流量も変化することになる。なお、停止機
構としては、シリンダと、このシリンダに設けたプラン
ジャと、このシリンダに圧力を導くための開閉弁とを備
え、例えば、このシリンダには、ポンプ信号圧や負荷信
号圧などを導けばよい。第4〜8の発明は、開閉弁を開
いたとき、圧力室の信号圧によってプランジャに推力が
付与され、このプランジャが、所定の圧力補償弁の他方
のパイロット室に臨ませたスプール端を押しつづける。
したがって、実質的には、この圧力補償弁の他方のパイ
ロット室のスプリングのバネ力を強くしたと同じなる。
つまり、通常の制御状態よりも圧力補償弁に余分の力を
加えることになるので、所定の圧力補償弁の制御流量を
少なくできる。
【0014】例えば、第5の発明では、一方の圧力室に
ポンプ信号圧を導き、かつ、他方の圧力室に所定の圧力
補償弁の他方のパイロット室の負荷信号圧を導いてい
る。また、第6の発明では、一方の圧力室に別の圧力補
償弁の他方のパイロット室の負荷信号圧を導き、かつ、
他方の圧力室に所定の圧力補償弁の他方のパイロット室
の負荷信号圧を導いている。なお、第7の発明のよう
に、プランジャの受圧面に面積差を設ければ、その押圧
力を大きくしたり、小さくしたりできる。また、第8の
発明のように、圧力補償弁の他方のパイロット室の出入
ポート側に絞りを設けたので、圧力補償弁の感度を鈍く
することができいる。第9の発明は、圧力補償弁を切換
弁の本体内に組み込んでいるので、その分、配管などを
含めた装置全体の構成が簡略化する。第10の発明は、
いくつかの圧力補償弁の他方のパイロット室側のスプー
ル端にプランジャを接触させるとともに、プランジャご
とに受圧面積に差を持たせたので、開閉弁を開いてポン
プ信号圧を圧力室に導けば、それぞれ異なった押圧力が
圧力補償弁のスプール端に作用することになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、第1実施例を示すもので
あるが、切換弁3、4を可変絞り11、12の記号のみ
で示し、しかも第1、2アクチュエータを省略したもの
である。そして、この第1実施例の特徴は、圧力補償弁
5の他方のパイロット室5b側に、停止機構Sを設けた
点である。このように停止機構Sを設けた以外は、従来
例として示した図10の構成と同一である。したがっ
て、従来と同一の構成要素については、図10と同一符
号を用いて説明するとともに、その詳細な説明を省略す
る。上記停止機構Sは、パイロット室5b側にプランジ
ャ34を突出させたシリンダ35と、このシリンダ35
の圧力室36をポンプラインに接続する通路過程に設け
た開閉弁37とからなる。いま、ポンプPの稼動中に開
閉弁37を開いて、圧力室36にポンプ信号圧を導く
と、プランジャ34が突出して圧力補償弁5のスプール
のストローク位置を所定の位置以上いかないようにす
る。
【0016】このようにした停止機構Sを機能させたと
きの圧力補償弁5のスプールのフルストローク時には、
圧力補償弁5の開度が固定されることになる。そのため
に、開度を固定化された圧力補償弁5を通過する流量に
よって、可変絞り11の前後の差圧が決められることに
なる。したがって、上記停止機構を機能させた状態での
フルストローク時には、例えば、アクセルの踏み込み量
を変えて、ポンプ吐出量を変化させれば、アクチュエー
タへの供給流量も変化させられることになる。図2に示
した第2実施例は、ポンプPを定吐出タイプとするとと
もに、レギュレータ30に代えてアンロード弁38を設
けたものである。そして、このアンロード弁38は、ポ
ンプPの吐出圧を最高負荷圧よりも、そのスプリング3
9のバネ力に相当する圧力分だけ高くなるように制御す
る。この点で、アンロード弁38は、レギュレータ30
と実質的に同一の機能を果たす。
【0017】図3に示す第3実施例は、圧力補償弁5の
他方のパイロット室5b側に、停止機構Sを設けた点
で、第1実施例と同様である。ただし、この停止機構S
を構成するシリンダ35の圧力室36には、開閉弁37
を介して、別の圧力補償弁6の他方のパイロット室6b
を接続している。ここで、図3からもわかるが、この第
3実施例では、圧力補償弁5、6を、それぞれ可変絞り
11、12の上流側に配置している。以下では、圧力補
償弁5、6を、可変絞り5、6の上流側と下流側とに配
置した場合の相違点を説明する。
【0018】つまり、第1実施例のように、可変絞り
5、6の下流側に圧力補償弁5、6を配置すると、圧力
補償弁5、6の他方のパイロット室5b、6bには、シ
ャトル弁31で選択されたアクチュエータの最高負荷信
号圧Plsが導かれる。それに対して、この第3実施例
のように、可変絞り5、6の上流側に圧力補償弁5、6
を配置すると、圧力補償弁5、6の他方のパイロット室
5b、6bには、それぞれの圧力補償弁5、6が接続す
るアクチュエータ毎の負荷信号圧が導かれる。したがっ
て、この第3実施例では、シリンダ35の圧力室36
に、別の圧力補償弁6に接続するアクチュエータの負荷
圧が導かれることになる。なお、その他の構成及び作用
・効果については、第1実施例と同様なので、ここでは
その詳細な説明を省略する。また、シリンダ35の圧力
室36に導かれる信号圧力については、第1〜3実施例
のものに限定されるのではなく、もちろん最高負荷信号
圧Plsであってもかまわない。
【0019】図4に示す第4実施例は、圧力補償弁5の
パイロット室5b側に、シリンダ40を設けるととも
に、このシリンダ40内にプランジャ41を設けてい
る。そして、このプランジャ41の一方受圧面41aを
圧力室42に臨ませ、他方の受圧面41bを圧力室43
に臨ませている。上記一方の圧力室42は、開閉弁44
を介してポンプラインに接続している。また、他方の圧
力室43は、パイロット室5b側に接続している。した
がって、開閉弁44を開いた状態では、一方の圧力室4
2にポンプ信号圧Ppが作用し、他方の圧力室43には
最高負荷信号圧Plsが作用することになる。このよう
に両圧力室42、43に圧力が作用すると、ポンプ信号
圧Ppと最高負荷信号圧Plsの圧力差に応じて、プラ
ンジャ41に推力が発生し、圧力補償弁5のスプールを
押し付けることになる。言い換えれば、スプリング32
のバネ力が、プランジャ41の押圧力分だけ強くなった
と同じになる。また、開閉弁44を閉じたとき、他方の
圧力室43にのみ圧力が作用するので、プランジャ41
の押圧力は、圧力補償弁5のスプールに作用しない。
【0020】次に、この第4実施例の作用を説明する。
いま、開閉弁44を開位置に切り換えると、上記したよ
うにポンプ信号圧Ppと最高負荷信号圧Plsの圧力差
に応じた圧力で、圧力補償弁5のスプールを押し付ける
ことになる。このときの圧力補償弁の制御条件は、次の
とおりである。 Pc・Ac=Pls・Ac+kc・δc+Ap(Pp−Pls)・・・(9) なお、Apはプランジャの受圧面積である。また、圧力
補償弁5の通過流量は、次のとおりである。 Q=α・Cd・al・(Pp−Pc)1/2 =α・Cd・al・《Pp−〔{(Pls・Ac+kc・δc)/Ac} +{Ap・(Pp−Pls)/Ac}〕》1/2 =α・Cd・al・{(Pp−Pls)−(kc・δc/Ac) −(Ap/Ac)・(Pp−Pls)}1/2 =α・Cd・al・〔ΔPreg−{(kc・δc)/Ac} −(Ap/Ac)・ΔPreg〕1/2
【0021】したがって、この第4実施例によれば、従
来の圧力補償弁5のスプリング32のバネ力を強くした
と同じになるので、開閉弁44を開閉させることによっ
て、ゲイン調整が可能になる。また、上記のように、実
質的にはスプリング32のバネ力を強くしたと同様なの
で、複数のアクチュエータを同時操作したとき、他のセ
クションが高負荷になって、圧力補償弁5の開口が小さ
くなったときにも、この圧力補償弁5が通常に機能する
ことになる。なお、この第4実施例を示す図4も、切換
弁3、4を可変絞り11、12の記号でのみで示したも
のである。そして、第4実施例の具体的な例を示したの
が、図5である。すなわち、切換弁3の弁本体45に、
メインスプール46を摺動自在に組み込むとともに、こ
のメインスプール46の両端をパイロット室26、27
に臨ませている。なお、図中符号60は、センタリング
スプリングで、ノーマル状態において、メインスプール
46を図示の中立位置に保つためのものである。
【0022】また、上記弁本体45には、アクチュエー
タポート22、24と、第1連通ポート13と、第2連
通ポート15と、戻り流路19と、ポンプPに常時連通
している一対の流入ポート7a、7bと、圧力補償弁5
に通じる中継ポート9とを形成している。一方、メイン
スプール46は、その軸線に直交する中心線を境に左右
対称にしている。すなわち、このメインスプール46に
は、上記中心線から外側に向かって、複数のスリット4
7、48、第1環状溝49、50、第2環状溝51、5
2を形成している。上記各スリット47、48の一端は
第1環状溝49、50に開放している。しかも、これら
一組のスリット47あるいは48は、軸方向の長さを異
にした複数種を備えている。そして、メインスプール4
6が図示の中立位置から左右いずれかに移動すると、ま
ず最初に長い方のスリットが中継ポート9にラップし、
メインスプール46がさらに移動すると、短い方のスリ
ットも中継ポート9にラップする。このスリット47、
48は、可変絞り11を構成するものであるが、結局、
中継ポート9に対するスリット47、48のラップ量合
計が可変絞り11の開度ということになる。したがっ
て、この可変絞り11の開度は、メインスプール46の
移動量に比例することになる。
【0023】そして、メインスプール46が図示の中立
位置から右方向に移動すると、スリット47を介して流
入ポート7aと中継ポート9とが連通するとともに、第
2環状溝51を介してアクチュエータポート22と第1
連通ポート13とが連通する。また、アクチュエータポ
ート24は、第2環状溝52を介して戻りポート19と
連通する。メインスプール46を上記とは反対方向であ
る左方向に移動すると、スリット48を介して流入ポー
ト7bと中継ポート9とが連通するとともに、第2環状
溝52を介してアクチュエータポート24と第2連通ポ
ート15とが連通する。また、アクチュエータポート2
2は、第2環状溝51を介して戻りポート19と連通す
る。
【0024】上記のようにした弁本体45には、圧力補
償弁5を組み込んでいる。すなわち、メインスプール4
6の軸線に直交する中心線上に、圧力補償弁5の筒状の
スプール54を摺動自在に組み込んでいる。そして、こ
のスプール54の一端は、前記中継ポート9に連通する
一方のパイロット室5aに臨ませるとともに、他端側に
は栓部材55をはめ付け、この栓部材55を他方のパイ
ロット室5bに臨ませている。この他方のパイロット室
5bには、通路56を介して負荷信号圧が導かれるもの
である。上記他方のパイロット室5bにはスプリング3
2を設け、このスプリング32の作用で、スプール54
が図示のノーマル位置にあるとき、スプール54に形成
した切換ポート57と第1、2連通ポート13、15と
が食い違って、それら両者の連通が遮断される構成にし
ている。なお、図中符号58は、スプール54内に設け
たチェック弁で、中継ポート9から切換ポート56への
流通のみを許容するものである。
【0025】上記他方の圧力室42には、プランジャ4
1の一方の受圧面41aを臨ませ、パイロット室5bに
は他方の受圧面41bを臨ませている。したがって、こ
の図5に示した具体例においては、図4の回路図におけ
るパイロット室5bと圧力室43とを一体化したことに
なる。なお、このことからも明らかなように、パイロッ
ト室5bと圧力室43とは、一体的であってもよく、別
々であってもよいもので、要は、両室5b、43の圧力
が等しく、かつ、その圧力がプランジャの他方の受圧面
41aに作用する構成であればよいものである。そし
て、この図5の構成においても、上記圧力室42を、開
閉弁44を介してポンプラインに連通している。このよ
うにしたプランジャ41の一方の受圧面41aにはポン
プ信号圧が作用し、他方の受圧面41bには負荷信号圧
が作用する。したがって、このプランジャには、ポンプ
信号圧と負荷信号圧との差圧に比例した推力が作用し、
この推力がスプール54に作用する。上記のようにした
構成において、前記図4の回路図に説明したと同様の作
用を奏するものである。
【0026】図6に示した第5実施例は、プランジャ4
1の一方の受圧面41aの受圧面積を、他方の受圧面4
1bよりも大きくして、プランジャ41の推力をより大
きくしたもので、その他は第4実施例と同様である。な
お、図示しないが、プランジャ41の一方の受圧面41
aの受圧面積を、他方の受圧面41bよりも小さくし、
プランジャ41の推力をより小さくしてもかまわない。
そして、これら受圧面積41a、41bの差について
は、目的のゲイン調整が得られるように決めればよい図
7に示した第6実施例は、圧力室43の出入ポート側に
絞り59を設けたもので、その他は第4実施例と同様で
ある。この第6実施例では、上記のように絞り59を設
けたので、その分、圧力補償弁5の感度が鈍くなる。し
たがって、オペレータが急激にレバー操作をしても、ア
クチュエータは滑らかにスピード変化し、いわゆるショ
ックの発生を防止できるようになる。
【0027】図8に示した第7実施例は、第4実施例と
同様に、圧力補償弁5の他方のパイロット室5b側のス
プール端にプランジャ41を接触させている。ただし、
一方の圧力室42は、開閉弁44を介して別の圧力補償
弁6の他方のパイロット室6bに接続し、他方の圧力室
43は、パイロット室5b側に接続している。ここで、
この第7実施例では、可変絞り11、12の上流側に圧
力補償弁5、6を配置している。つまり、前述したよう
に、圧力補償弁5、6の他方のパイロット室5b、6b
には、それぞれの圧力補償弁5、6が接続するアクチュ
エータ毎の負荷信号圧が導かれるようにしている。そし
て、一方の圧力室42に、圧力補償弁6に接続するアク
チュエータの負荷信号圧を、また、他方の圧力室43
に、圧力補償弁5に接続するアクチュエータの負荷信号
圧をそれぞれ導いている。
【0028】いま、開閉弁44を開いて、これら負荷信
号圧の差が所定圧に達すると、プランジャ41に推力が
付与されることになる。そして、実質的に、スプリング
32のバネ力をプランジャ41の押圧力分だけ強くする
といった効果は、第4実施例と同じである。また、開閉
弁44を閉じたときは、他方の圧力室43にのみ圧力が
作用するので、プランジャ41の押圧力は、圧力補償弁
5のスプールに作用しない。なお、この第7実施例で
も、受圧面積に差を持たせるなどして、目的のゲイン調
整が得られるようにしてもかわない。
【0029】図9に示した第8実施例では、ポンプPに
3つの切換弁(図7では可変絞り61、62、63の記
号のみで示す。)をパラレルに接続している。そして、
これら切換弁(可変絞り61、62、63)の下流側に
は、圧力補償弁64、65、66を介して、アクチュエ
ータとして図示しないアームシリンダ、ブームシリン
ダ、及びバケットシリンダをそれぞれ接続している。圧
力補償弁64、65、66は、既に説明したように、そ
の一方のパイロット室64a、65a、66aに、当該
圧力補償弁64、65、66の前圧を導いている。ま
た、他方のパイロット室64b、65b、66bにはス
プリング67、68、69を設けるとともに、シャトル
弁31で選択された最高負荷圧Plsを導いている。そ
して、圧力補償弁64、65、66の前圧が、最高負荷
圧Plsよりもスプリング67、68、69のバネ力に
相当する圧力分だけ高くなるように、その通過流量を制
御している。
【0030】このようにした各圧力補償弁64、65、
66の他方のパイロット室64b、65b、66b側に
おけるスプール端には、それぞれプランジャ70、7
1、72を接触させている。プランジャ70、71、7
2の一方の受圧面70a、71a、72aを、それぞれ
一方の圧力室73、74、75に臨ませる。そして、こ
れら圧力室73、74、75を、一つの開閉弁44を介
してポンプラインに接続している。また、プランジャ7
0、71、72の他方の受圧面70b、71b、72b
を他方の圧力室76、77、78に臨ませている。そし
て、これら圧力室76、77、78をそれぞれ圧力補償
弁64、65、66の他方のパイロット室64b、65
b、66bに連通させ、最高負荷信号圧Plsを導いて
いる。
【0031】そして、この第8実施例では、各プランジ
ャ70、71、72ごとに受圧面積に差をもたせ、水平
引きモードを設定している。つまり、アームシリンダ側
のプランジャ70では、一方の受圧面70aの面積を他
方の受圧面70bの面積よりも小さく設定し、ブームシ
リンダ側のプランジャ71では、両受圧面71a、71
bの面積を同じに設定し、バケットシリンダ側のプラン
ジャ72では、一方の受圧面72aの面積を他方の受圧
面72bの面積よりも大きく設定している。したがっ
て、開閉弁44を開けば、各圧力室73、73、75に
同一のポンプ吐出圧Ppが導かれるが、これら受圧面積
の差に応じて、バケットシリンダ側、ブームシリンダ
側、アームシリンダ側の順にプランジャ72、71、7
0の押圧力が大きくなり、圧力補償弁66、65、64
のゲインが大きくなるよう調整がおこなわれる。
【0032】次に、この第8実施例の作用を説明する。
いま、開閉弁44が閉じていれば、他方の圧力室76、
77、78のみに圧力が作用するので、プランジャ7
0、71、72の押圧力は圧力補償弁64、65、66
のスプールに作用しない。この状態から、水平引きをお
こなうときには、開閉弁44を開けばよい。開閉弁44
を開けば、前述したように、バケットシリンダ側、ブー
ムシリンダ側、アームシリンダ側の順に、圧力補償弁6
6、65、64のゲインを大きくすることができる。ゲ
インが大きくなれば、その分だけ可変絞り61、62、
63の前圧を高くすることができ、これら可変絞り6
1、62、63前後の差圧は小さくなる。そして、可変
絞り61、62、63前後の差圧が小さくなれば、そこ
を流れる流量が少なくなるので、各アクチュエータの作
動速度を落とすことができる。
【0033】したがって、バケットシリンダでは作動速
度を大きく落とすことができ、バケット側の負荷に抗す
る流量だけを供給することができる。また、アームシリ
ンダでも作動速度は落ちるが、このアームシリンダで
は、ある程度の速度を保って、バケットを引くことがで
きる。そして、これらアームとバケットとを支持するブ
ームシリンダでは、バケットシリンダほどの割合ではな
いが、その作動速度を落とすことができる。このよう
に、バケットをほとんど動かさず、アームシリンダでそ
れを引くといった理想的な水平引きが可能となる。以上
述べたように、この第8実施例では、開閉弁44を開け
ば、同一のポンプ信号圧Ppにより、各プランジャごと
に異なったゲイン調整をおこなうことができる。そし
て、この第8実施例では、水平引きモードとなるようプ
ランジャの受圧面積の差を設定しているので、理想的な
水平引きを簡単におこなうことができる。
【0034】以上述べた第8実施例では、プランジャの
受圧面積の差を水平引きモードに設定しているが、もち
ろんそれに限るものではなく、プランジャごとに種々多
様な受圧面積に差をもたせることで、その他の作業モー
ドを設定すればよい。ここでは、その詳細な説明を省略
するが、例えば持ち上げ旋回モードでは、ブームシリン
ダの作動速度を落とすとともに、さらに大きな割合で旋
回モータの作動速度を落としてやれば理想的といえる。
また、たとえ水平引きモードであっても、この第8実施
例とは異なった受圧面積を設定することで、水平引きモ
ードとしてもよいことはいうまでもない。なお、具体的
には図示しないが、プランジャをユニット化するなど
し、圧力補償弁に対して装着自在としておけば、同じ車
両でも、その時々に応じて種々の作業モードを設定しな
おすことができる。
【0035】
【発明の効果】第1の発明によれば、停止機構によって
規制されたときのフルストローク時には、圧力補償弁の
開度が小さいところで固定されるので、圧力補償弁の通
過流量によって、可変絞り前後の差圧が決められること
になる。したがって、この停止機構を機能させた状態で
は、例えば、アクセルの踏み込み量を変えて、ポンプ吐
出量を変化させれば、アクチュエータへの供給流量も変
化することになる。第2、3の発明によれば、第1の発
明において、停止機構を機能させる油圧力をポンプ信号
あるいは負荷信号圧によって得ているので、圧力源を別
に設ける必要がない。第4の発明によれば、開閉弁を開
閉することによって、圧力補償弁を通過する流量の減少
量を調整することができる。第5、6の発明によれば、
第4の発明において、停止機構を機能させる油圧力をポ
ンプ信号あるいは負荷信号圧によって得ているので、別
に圧力源を設ける必要がない。
【0036】第7の発明によれば、第4〜6の発明にお
いて、プランジャの受圧面積に差を設けたので、その押
圧力を大きくしたり、小さくしたりでき、その分ゲイン
も大きく調整したり、小さく調整することができる。第
8の発明によれば、第4〜7の発明において、圧力補償
弁の感度を鈍くできるので、オペレータが急激にレバー
操作をしても、アクチュエータは滑らかにスピード変化
し、いわゆるショックの発生を防止できるようになる。
第9の発明によれば、圧力補償弁を切換弁の本体内に組
み込んでいるので、その分、配管などを含めた装置全体
の構成を簡略化できる。第10の発明によれば、一つの
システム内で、同一の信号すなわちポンプ信号圧と最高
負荷圧信号とにより、各プランジャごとで異なったゲイ
ン調整をおこなうことができる。そして、このゲイン調
整を作業モードに合わせて設定しているので、開閉弁を
開くだけで、その作業を理想的におこなうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回路図である。
【図2】第2実施例の回路図である。
【図3】第3実施例の回路図である。
【図4】第4実施例の回路図である。
【図5】第4実施例の切換弁と圧力補償弁とを一体化し
た具体例の断面図である。
【図6】第5実施例の回路図である。
【図7】第6実施例の回路図である。
【図8】第7実施例の回路図である。
【図9】第8実施例の回路図である。
【図10】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 、2 アクチュエータ 3 、4 切換弁 P ポンプ 5 、6 圧力補償弁 5a、6a 一方のパイロット室 5b、6b 他方のパイロット室 11、12 可変絞り S 停止機構 34、41 プランジャ 35 シリンダ 37、44 開閉弁 42 一方の圧力室 43 他方の圧力室 54 スプール 64、65、66 圧力補償弁 70、71、72 プランジャ 70a、71a、72a 一方の受圧面 70b、71b、72b 他方の受圧面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出圧を最高負荷圧よりも一定圧だけ高
    く維持する構成にしたポンプと、このポンプに対して並
    列に接続した複数のアクチュエータと、ポンプと各アク
    チュエータとの連通過程に位置する可変絞りを有する切
    換弁と、この可変絞りの上流側あるいは下流側に接続し
    た圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁の一方のパイロ
    ット室には、この圧力補償弁と可変絞りとの間の信号圧
    を導き、かつ、他方のパイロット室には、スプリングを
    設けるとともに、この圧力補償弁及び可変絞りよりも下
    流側の負荷信号圧を導き、この圧力補償弁の流量制御に
    よって、可変絞りの前後の差圧を一定に保つ構成にした
    油圧駆動制御装置において、所定の圧力補償弁の他方の
    パイロット室側に、この圧力補償弁のスプールストロー
    クを所定位置で停止する停止機構を設けるとともに、こ
    の停止機構は、シリンダと、このシリンダに設けたプラ
    ンジャと、このシリンダに圧力を導くための開閉弁とを
    備え、油圧力でプランジャを押して圧力補償弁のスプー
    ルを所定のストローク位置で停止させる構成にした油圧
    駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 シリンダには、開閉弁を介してポンプ信
    号圧を導くことを特徴とする請求項1記載の油圧駆動制
    御装置。
  3. 【請求項3】 シリンダには、開閉弁を介して負荷信号
    圧を導くことを特徴とする請求項1記載の油圧駆動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 吐出圧を最高負荷圧よりも一定圧だけ高
    く維持する構成にしたポンプと、このポンプに対して並
    列に接続した複数のアクチュエータと、ポンプと各アク
    チュエータとの連通過程に位置する可変絞りを有する切
    換弁と、この可変絞りの上流側あるいは下流側に接続し
    た圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁の一方のパイロ
    ット室には、この圧力補償弁と可変絞りとの間の信号圧
    を導き、かつ、他方のパイロット室には、スプリングを
    設けるとともに、この圧力補償弁及び可変絞りよりも下
    流側の負荷信号圧を導き、この圧力補償弁の流量制御に
    よって、可変絞りの前後の差圧を一定に保つ構成にした
    油圧駆動制御装置において、所定の圧力補償弁の他方の
    パイロット室側におけるスプール端に、プランジャを接
    触させるとともに、このプランジャの一方の受圧面を一
    方の圧力室に臨ませ、かつ、他方の受圧面を他方の圧力
    室に臨ませ、これら圧力室の信号圧によって与えられる
    プランジャの推力を、所定の圧力補償弁のスプール端に
    作用させたことを特徴とする油圧駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 一方の圧力室には、開閉弁を介してポン
    プ信号圧を導き、かつ、他方の受圧面を臨ませた他方の
    圧力室には、所定の圧力補償弁の他方のパイロット室の
    負荷信号圧を導いたことを特徴とする請求項4記載の油
    圧駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 切換弁の上流側に圧力補償弁を接続する
    とともに、一方の圧力室には、開閉弁を介して別の圧力
    補償弁の他方のパイロット室の負荷信号圧を導き、か
    つ、他方の受圧面を臨ませた他方の圧力室には、所定の
    圧力補償弁の他方のパイロット室の負荷信号圧を導いた
    ことを特徴とする請求項4記載の油圧駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 プランジャの受圧面積に差を持たせたこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいずれか一に記載の油圧
    駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 他方の圧力室の出入ポート側に絞りを設
    けたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一に記載
    の油圧駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 吐出圧を最高負荷圧よりも一定圧だけ高
    く維持する構成にしたポンプと、このポンプに対して並
    列に接続した複数のアクチュエータと、ポンプと各アク
    チュエータとの連通過程に位置する可変絞りを有する切
    換弁と、この可変絞りの上流側あるいは下流側に接続し
    た圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁の一方のパイロ
    ット室には、この圧力補償弁と可変絞りとの間の信号圧
    を導き、かつ、他方のパイロット室には、スプリングを
    設けるとともに、この圧力補償弁及び可変絞りよりも下
    流側の負荷信号圧を導き、この圧力補償弁の流量制御に
    よって、可変絞りの前後の差圧を一定に保つ構成にした
    油圧駆動制御装置において、上記切換弁は、その弁本体
    と、この弁本体に摺動自在に設けたメインスプールと、
    この弁本体に組み込んだ圧力補償弁とを備え、この圧力
    補償弁は、そのスプールの一端を流入ポート側と連通す
    る一方のパイロット室に臨ませ、他端を他方のパイロッ
    ト室に臨ませ、かつ、この圧力補償弁のスプールの移動
    に応じて切換弁のポンプポートとアクチュエータポート
    との流路面積を制御する構成にし、かつ、上記他方のパ
    イロット室にプランジャを突出させ、その突出端である
    一端をスプールの他端に接触させ、また、プランジャの
    他端をポンプ吐出圧を導く圧力室に臨ませてなる油圧駆
    動制御装置。
  10. 【請求項10】 吐出圧を最高負荷圧よりも一定圧だけ
    高く維持する構成にしたポンプと、このポンプに対して
    並列に接続した複数のアクチュエータと、ポンプと各ア
    クチュエータとの連通過程に位置する可変絞りを有する
    切換弁と、この可変絞りの上流側あるいは下流側に接続
    した圧力補償弁とを備え、上記圧力補償弁の一方のパイ
    ロット室には、この圧力補償弁と可変絞りとの間の信号
    圧を導き、かつ、他方のパイロット室には、スプリング
    を設けるとともに、この圧力補償弁及び可変絞りよりも
    下流側の負荷信号圧を導き、この圧力補償弁の流量制御
    によって、可変絞りの前後の差圧を一定に保つ構成にし
    た油圧駆動制御装置において、複数の圧力補償弁のう
    ち、いくつかの圧力補償弁の他方のパイロット室側にお
    けるスプール端に、それぞれプランジャを接触させると
    ともに、これらプランジャの一方の受圧面をポンプ信号
    圧を導く一方の圧力室に臨ませ、かつ、他方の受圧面を
    最高負荷信号圧を導く他方の圧力室に臨ませ、しかも、
    各プランジャごとに受圧面積に差をもたせて、目的の作
    業モードを設定したことを特徴とする油圧駆動制御装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11315807A (ja) * 1998-03-19 1999-11-16 Linde Ag 制御弁
JP2000227103A (ja) * 1998-12-03 2000-08-15 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧駆動装置
JP2002519596A (ja) * 1998-06-29 2002-07-02 マネスマン レクソロート アクチェンゲゼルシャフト 油圧回路
CN113882460A (zh) * 2021-10-19 2022-01-04 江苏汇智高端工程机械创新中心有限公司 一种挖掘机回转工作装置用补偿器

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