JPH11132353A - 電磁比例圧力制御弁 - Google Patents

電磁比例圧力制御弁

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JPH11132353A
JPH11132353A JP29383397A JP29383397A JPH11132353A JP H11132353 A JPH11132353 A JP H11132353A JP 29383397 A JP29383397 A JP 29383397A JP 29383397 A JP29383397 A JP 29383397A JP H11132353 A JPH11132353 A JP H11132353A
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port
control
pressure
spool
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JP29383397A
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English (en)
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Hideki Tsuchiya
秀樹 土屋
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアブリーダ等の特別な装備を必要としない
で、弁内部の作動油に混入しているエアを自動的に排出
し得る電磁比例圧力制御弁を提供する。 【解決手段】 制御圧力Pcが導かれる圧力室4におけ
る受圧面積差によりスリーブ3に作用する力と、コイル
20による電磁力により可動鉄心15が摺動してスリー
ブ3に及ぼす力とのバランスする位置にスリーブ3を摺
動させ、このスリーブ3の摺動位置に応じて制御ポート
3に導入される制御圧力Pcを制御するとともに、可動
鉄心15の貫通孔15Aに形成したオリフィス18に作
動油を流通させることにより可動鉄心15の摺動に減衰
力を与え、弁の作動を安定化する電磁比例圧力制御弁に
おいて、スプール3に形成した貫通孔3C、3Dが制御
ポート5から戻りポート7への流体通路を構成するよう
にし、貫通孔3Cと貫通孔15Aを連通させることで、
オリフィス18を流通する作動流体が自動的に入れ替え
られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアクチュエ
ータの圧力制御等に用いられる電磁比例圧力制御弁の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車や産業車両における圧
力制御、特にアクチュエータの圧力制御には、例えば図
2に示すような、制御圧力Pcを制御する電磁比例圧力
制御弁が用いられる。
【0003】図示されるように、この電磁比例圧力制御
弁では、ハウジング101に形成されたシリンダ102
には、同軸上にスプール103が収容され、このスプー
ル103は軸方向に摺動自在となっている。このスプー
ル103の両端には、拡径されたランド部103A、1
03Bが備えられ、シリンダ102内周面に接してい
る。これらのランド部103A、103Bの径は、後述
のロッド111側(図2の右側)のランド部103Bの
方が大きくなっており、後述するように、この径の違い
に基づく受圧面積の差によってスプール103にロッド
111方向に向かう力が作用するようになっている。な
お、シリンダ102内径は、これらのランド部103
A、103Bの径の大小に合わせて、段部102Aから
ランド部103A側が細くなっている。
【0004】シリンダ102内周面には、制御圧力Pc
が通じる制御ポート105と、図示されないポンプから
の供給圧力Psが導入される供給ポート106と、ドレ
ーン側の戻り圧力Prが通じる戻りポート107が、そ
れぞれ開口している。
【0005】これらのうち、制御ポート105は、ラン
ド部103A、103Bの間に画成される圧力室104
に連通する。
【0006】また、供給ポート106および戻りポート
107は、スプール103の摺動位置に応じて、供給ポ
ート106はランド部103Aにより、また戻りポート
107はランド部103Bにより、圧力室104との間
の開口面積が変化するようになっている。なお、スプー
ル103両端の端室108、109は、連絡通路110
で互いに連通するとともに、戻りポート107とも連通
し、戻り圧力Prが導かれている。
【0007】スプール103のランド部103B側端部
には、同軸的に配設されたロッド111の先端が当接す
る。このロッド111は、固定鉄心112の軸上に相対
運動可能に貫通するとともに、基端部を可動鉄心113
に同軸的に固定されている。
【0008】固定鉄心112は、ハウジング101の端
室109側に取り付けられている。また、この固定鉄心
112のハウジング101と反対側には、パイプ114
を介してスリーブ115が同軸的に固定されている。可
動鉄心113は、このスリーブ115の同軸上に、非磁
性材料からなる摺動部材116を介して、摺動自在に収
容されている。
【0009】可動鉄心113(スリーブ115)の外周
側には、コイル117が配設され、このコイル117へ
の通電により発生した電磁力により、可動鉄心113が
軸方向に駆動される。このコイル117は、筒体118
と一対のリング状ヨーク119、120からなるケース
121に収容され、このケース121内に充填されたモ
ールド樹脂122により固定されている。
【0010】また、この可動鉄心113の摺動に減衰力
を付与するために、可動鉄心113が収容されるスリー
ブ115(摺動部材116)、固定鉄心112およびプ
ラグ123により画成される空間には作動油が充填され
るとともに、可動鉄心113の両端の端室124、12
5を連通する通孔126が、可動鉄心113の軸と平行
に形成され、かつプラグ123側の端室125への通孔
126の出口にはオリフィス127が設けられる。これ
により、端室124、125間を流通する作動油の流れ
にはオリフィス127による抵抗が与えられ、可動鉄心
113の摺動には減衰力が付与され、可動鉄心113の
安定性が確保される。
【0011】このような構成により、コイル117に通
電がなされると、可動鉄心113が軸方向に駆動され、
ロッド111先端に押されたスプール103は、定常位
置から、図の左方向に摺動する。すると、供給ポート1
06と圧力室104(制御ポート105)間の開口面積
が大きくなり、供給圧Psが制御ポート105へと導か
れ、制御圧Pcが上昇する。
【0012】ところで、スプール103には、ランド部
103A、103Bの受圧面積の差ΔAに起因した力Δ
A×(Pc−Pr)が、ロッド111の押圧力に対抗す
る方向に作用しているが、この力は制御圧Pcに比例し
て上昇する。したがって、制御圧Pcがロッド111の
押圧力と釣り合うところまで上昇すると、スプール10
3はロッド111を押し返す方向に移動し、供給ポート
106の開口面積は再び小さくなる一方で、戻りポート
107の開口面積が大きくなるので、今度は戻りポート
107から戻り圧力Prが導入される。このようにし
て、圧力室104内の制御圧Pcがコイル117による
電磁力と釣り合うところで、スプール103は定常位置
に戻り、制御圧力Pcは所望の圧力に安定するように制
御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電磁比例圧力制御弁では、前述したとおり、オリフィス
127により可動鉄心113の摺動に減衰力を与えてい
るが、この減衰力は作動油にエアが混入しているときに
は、著しく低下してしまう。このため、この従来の電磁
比例圧力制御弁では、プラグ123にエアブリーダ12
9を取り付け、可動鉄心113周囲に充填されている作
動油からエアを強制的に排出させていた。
【0014】しかしながら、このように、エアブリーダ
129を用いてエア排出するのでは余計な手間がかかる
うえ、エアブリーダ129の分だけ、電磁比例圧力制御
弁の全長が長くなってしまい、またコストもアップして
しまう。
【0015】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、エアブリーダ等の特別な装備を必要とし
ないで、弁内部の作動油に混入しているエアを自動的に
排出し得る電磁比例圧力制御弁を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、高圧の
供給圧が導入される供給ポートと、ドレーン側に通じる
戻りポートと、制御ポートへの前記供給ポートの開口面
積が拡大していく一方で前記制御ポートへの前記戻りポ
ートの開口面積が縮小していく供給方向と、前記制御ポ
ートへの前記供給ポートの開口面積が縮小していく一方
で前記制御ポートへの前記戻りポートの開口面積を拡大
していく戻り方向とに摺動可能なスプールと、コイルへ
の通電で発生した推力で摺動して前記スプールを前記供
給方向に付勢する可動鉄心と、前記制御ポートの制御圧
力にしたがって前記スプールを前記戻り方向に付勢する
付勢手段と、前記可動鉄心の摺動に減衰力を付与するオ
リフィスと、このオリフィスを流通する作動流体が充填
される流体室とを備えた電磁比例圧力制御弁において、
前記制御ポートから前記戻りポートへの流体通路と前記
流体室とを連通させた。
【0017】第2の発明では、前記流体室は前記制御ポ
ートから前記戻りポートへの流体通路の一部を構成す
る。
【0018】第3の発明では、前記流体室を前記スプー
ルの一端付近に設けるとともに、前記戻りポートを前記
スプールの他端付近に設け、前記スプールの軸上に貫通
穴を形成し、前記制御ポートから前記戻りポートへの流
体通路は、前記制御ポートから低圧ポートを通って前記
スプールの一端側に達して流体室側に連通したのち前記
貫通穴を通って前記スプールの他端側に達して前記戻り
ポートに通じる通路である。
【0019】
【発明の作用および効果】本発明では、付勢手段は制御
ポートに導かれた制御圧力にしたがってスプールを戻り
方向に付勢する一方で、可動鉄心はコイルへの通電量に
したがってスプールを供給方向に付勢しており、スプー
ルは、この付勢手段による力が可動鉄心からの力とちょ
うどバランスするように、制御圧力が導入される位置に
保持されている。このように付勢手段からの力と可動鉄
心からの力とがバランスしている状態から、コイルへの
通電量を増加して可動鉄心からの力を増加させると、ス
プールは供給方向に摺動し、供給ポートとの間の開口面
積が大きくなった制御ポートの制御圧力は、可動鉄心か
らの力とバランスするまで上昇し、その位置でスプール
の摺動が止まる。また、コイルへの通電量を減少して可
動鉄心からの力を減少させると、スプールは戻り方向に
摺動し、戻りポートとの間の開口面積が大きくなった制
御ポートの制御圧力は、可動鉄心からの力とバランスす
るまで下降し、その位置でスプールの摺動が止まる。こ
のようにして制御ポートの圧力は、コイルへの通電量に
より制御される。
【0020】ところで、このような制御における可動鉄
心の摺動には、オリフィスにより減衰力が付与され、弁
の作動の安定性向上が図られているが、本発明では、こ
のオリフィスを流通する作動流体が充填される流体室
は、制御ポートから戻りポートに至る流体通路と連通し
ているので、制御圧力を減少させるとき、制御ポートか
ら戻りポートに大量に作動流体が流れると、流体室に充
填されていた流体は排出されて、制御ポートからの流体
に入れ替わる。特に第2の発明では、流体室が流体通路
の途上にあるので、流体室の作動油は完全に入れ替えら
れる。
【0021】したがって、オリフィスを流通する流体室
内の作動流体は、常にエアが混入していない作動流体に
自動的に維持され、オリフィスによる減衰力の発生が弱
められてしまうことはない。また、流体室内の作動流体
からエア抜きをするために、特にメンテナンスが必要と
なることはなく、また、エア抜き用の装備も必要なくな
るので、電磁比例圧力制御弁の小型化および低コスト化
を図ることが可能となる。
【0022】また、第3の発明では、スプールを挟んで
反対側に流体室と反対側とが設けられており、流体通路
は流体室側から戻りポート側に流体を導く必要がある
が、スプールには軸上を貫通する貫通穴が形成されてお
り、制御ポートから流体室側を通って戻りポートに抜け
る流体通路は、制御ポートから低圧ポートを通り、貫通
穴の流体室側端部から戻りポート側端部に抜ける通路と
して構成できる。したがって、バルブボディは流体通路
を形成しなくてよい分だけ小さくすることができ、スプ
ールを小さくしないで弁全体の小型化を図ることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0024】図1には、本発明の電磁比例圧力制御弁の
全体構成を示す。
【0025】図示されるように、ハウジング1に形成さ
れたシリンダ2の同軸上には、スプール3が軸方向に摺
動自在に収容されている。このスプール3の両端には、
シリンダ2内周面に摺接するランド部3A、3Bが備え
られる。このうち、後述する可動鉄心15側(図の右
側)にあるランド部3Bの径は、反対側のランド部3A
の径よりも大きくなっており、これに対応して、シリン
ダ2内径は、段部2Aからランド部3A側が細くなって
いる。なお、ハウジング1はブラケット19に位置決め
固定されている。
【0026】ランド部3A、3Bの間には、圧力室4が
画成される。シリンダ2内周面に開口した制御ポート5
は、この圧力室4に常時連通し、制御圧力Pcが導入さ
れている。電磁比例圧力制御弁は、この制御圧力Pcを
制御する。
【0027】また、シリンダ2内周面には、供給ポート
6が圧力室4と連通するように開口し、この供給ポート
6には、図示されないポンプからの高圧の供給圧力Ps
が導入されている。この場合、供給ポート6と圧力室4
(制御ポート5)との間の開口面積は、スプール103
の摺動位置に応じてランド部3Aにより変えられるよう
になっている。すなわち、スプール3が定常位置から可
動鉄心15に押されて端室8方向(図の左方向)に移動
する(供給方向に移動する)と、圧力室4と供給ポート
6との間の開口面積が拡大され、圧力室4(制御ポート
5)に高圧が導入されるようになっている。
【0028】また、シリンダ2内周面には、ドレーン側
の戻り圧力Prが導かれる戻りポート7が開口してい
る。この戻りポート7は、スプール3基端部によりシリ
ンダ2内に画成される端室8と常時連通する。
【0029】可動鉄心15と当接するスプール3先端の
外周には、端室9が形成されている。この端室9には、
スプール3の軸上を貫通する貫通孔3Cおよび分岐孔3
Dを介して、端室8から戻り圧力Prが導入される。
【0030】さらに、この端室9は、シリンダ2内周面
に圧力室4と連通するように開口する低圧ポート10
と、連通孔11を介して連通する。この低圧ポート10
と圧力室4(制御ポート5)との間の開口面積は、スプ
ール3の移動によりランド部3Bによって変えられる。
すなわち、制御圧力Pcが高まりスプール3が定常位置
から可動鉄心15を押す方向(図の右方向)に移動する
(戻り方向に移動する)と、圧力室4と低圧ポート10
との間の開口面積が大きくなり、圧力室4(制御ポート
5)の圧力がドレーン側に逃がされるようになってい
る。
【0031】ハウジング1の端部には、非磁性材料から
なるパイプ12を介してスリーブ13が固定され、可動
鉄心15は、このスリーブ13の同軸上に、摺動部材1
4を介して摺動自在に収容される。
【0032】この可動鉄心15には、軸上を貫通するよ
うに貫通孔15Aが形成され、スプール3に形成された
貫通孔3Cと連通している。また、スリーブ13のスプ
ール3と反対側の端部は、非磁性材料からなるプラグ1
6で閉鎖され、このプラグ16と可動鉄心15の間に
は、端室17が画成される。貫通孔15Aの、この端室
17への開口部には、オリフィス18が設けられてい
る。
【0033】可動鉄心15を駆動するコイル20は、ス
リーブ13の外周から、パイプ12およびハウジング1
の外周にかけて配設される。コイル20は、筒体21と
一対のリング状ヨーク22、23とからなるケース24
内に収容され、このケース24内に充填されたモールド
樹脂25により固定されている。
【0034】つぎに作用を説明する。
【0035】電磁比例圧力制御弁では、スプール3に
は、コイル20への通電により発生した電磁力が可動鉄
心15を介して作用している一方で、ランド部3A、3
Bの受圧面積の差ΔAに起因して、可動鉄心15側に向
かう流体力ΔA×(Pc−Pr)が作用している。そし
て、スプール3は、この流体力が電磁力とちょうどバラ
ンスするように、圧力室4(制御ポート5)に制御圧力
Pcが導入される位置に保持されている。
【0036】この状態から制御圧力Pcを上昇させると
きには、コイル20への通電量を、目標圧力に相当する
通電量にまで増大させ、これにより増大した電磁力によ
り、可動鉄心15をスプール3側に移動させる。これに
より、可動鉄心15に押されたスプール3は端室8方向
に移動し、供給ポート6の圧力室4への開口面積が拡大
するので、制御ポート5には供給ポート6から高圧の供
給圧力Psが導入され、制御ポート5の制御圧力Pcは
上昇していく。そして、流体力ΔA×(Pc−Pr)が
電磁力とバランスするまで上昇したところで、すなわ
ち、制御圧力Pcが目標圧力に達したところで、スプー
ル3の摺動は停止して、制御圧力Pcは目標圧力に保持
される。
【0037】一方、制御圧力Pcを下降させるときに
は、コイル20への通電量を少なくし、スプール3をラ
ンド部3A、3Bの受圧面積差に基づく流体力ΔA×
(Pc−Pr)によって可動鉄心15側に移動させ、低
圧ポート10と圧力室4との開口面積を拡大する。する
と、作動油は、制御ポート5から、圧力室4、低圧ポー
ト10、連通孔11、端室9、貫通孔3C、端室8を順
次通って、戻りポート7へと大量に流れ込む。これによ
り制御ポート5の圧力Pcは減少し、スプール3は流体
力と電磁力がバランスするところで止まる。
【0038】ところで、このような圧力制御において、
可動鉄心15が摺動するとき、拡大縮小する端室17に
は貫通孔15Aを介して作動油が流出および流入する
が、この流れにはオリフィス18において抵抗が発生す
る。これにより、可動鉄心15の摺動には減衰力が与え
られ、可動鉄心15の動きの安定化が図られている。
【0039】この場合、端室9は制御ポート5から戻り
ポート7への作動油の流れの中に配置されており、端室
9内の作動油は制御圧力Pcを下降させる制御を行うご
とに入れ替えられる。すなわち、制御ポート5の作動油
は制御圧力Pcの上昇時に供給ポート5から大量に供給
されたものであり、端室9内の作動油は、制御圧力Pc
の下降時に戻りポート7へと排出され、制御ポート5か
らの作動油と入れ替わる。したがって、端室9内から貫
通孔15A、端室17にかけての作動油にエアが混入し
たとしても、制御圧力Pcを下降させるたびに、このエ
アが混入した作動油は、端室9から戻りポート7側に自
動的に排出される。
【0040】このように、本発明によれば、可動鉄心1
5の周囲の作動油から自動的にエアを排出することがで
き、作動油に混入したエアが原因で、オリフィス18に
より発生する可動鉄心15の摺動に対する減衰力が弱ま
ってしまうことはないので、作動油からのエア排出作業
を特に行う必要がなくなる。また、このようなエア排出
のためにエアブリーダを備える必要もなくなるので、電
磁比例圧力制御弁を小型化することができる。
【0041】また、制御ポート5から戻りポート7に至
る流体通路は、スプール3を貫通しする貫通穴3cによ
り構成されているので、流体通路を形成しなくてよい分
だけハウジング(バルブボディ)1を小さくすることが
でき、弁の小型化を図ることができる。また、この場
合、スプール3の径が小さくなる訳ではないので、弁を
小型化したとしても、流体力ΔA×(Pc−Pr)を得
るための受圧面積差ΔAを十分に確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 シリンダ 3 スプール 3A ランド部 3B ランド部 3C 貫通孔 4 圧力室 5 制御ポート 6 供給ポート 7 戻りポート 8 端室 9 端室 10 低圧ポート 11 連通孔 12 パイプ 13 スリーブ 14 摺動部材 15 可動鉄心 15A 貫通孔 16 プラグ 17 端室 18 オリフィス 20 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧の供給圧が導入される供給ポートと、 ドレーン側に通じる戻りポートと、 制御ポートへの前記供給ポートの開口面積が拡大してい
    く一方で前記制御ポートへの前記戻りポートの開口面積
    が縮小していく供給方向と、前記制御ポートへの前記供
    給ポートの開口面積が縮小していく一方で前記制御ポー
    トへの前記戻りポートの開口面積を拡大していく戻り方
    向とに摺動可能なスプールと、 コイルへの通電で発生した推力で摺動して前記スプール
    を前記供給方向に付勢する可動鉄心と、 前記制御ポートの制御圧力にしたがって前記スプールを
    前記戻り方向に付勢する付勢手段と、 前記可動鉄心の摺動に減衰力を付与するオリフィスと、 このオリフィスを流通する作動流体が充填される流体室
    と、 を備えた電磁比例圧力制御弁において、 前記制御ポートから前記戻りポートへの流体通路と前記
    流体室とを連通させたことを特徴とする電磁比例圧力制
    御弁。
  2. 【請求項2】前記流体室は前記制御ポートから前記戻り
    ポートへの流体通路の一部を構成することを特徴とする
    請求項1に記載の電磁比例圧力制御弁。
  3. 【請求項3】前記流体室を前記スプールの一端付近に設
    けるとともに、前記戻りポートを前記スプールの他端付
    近に設け、前記スプールの軸上に貫通穴を形成し、前記
    制御ポートから前記戻りポートへの流体通路は、前記制
    御ポートから低圧ポートを通って前記スプールの一端側
    に達して流体室側に連通したのち前記貫通穴を通って前
    記スプールの他端側に達して前記戻りポートに通じる通
    路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の電磁比例圧力制御弁。
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