JPH0714401Y2 - 歩行路上の段部に架設する橋板の補強用枕木 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は車椅子が歩行路上から段
設路上へ移動する場合に使用する、歩行路上の段部に架
設する橋板の補強用枕木に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、車椅子は歩行の一助として身体障
害者が一般に使用しているが、移動中に段設路上があ
り、歩行が出来ないことがある為段部に枕木に支持させ
て、橋板とかレールを設けて、移動を容易に安全に出来
る様にしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の様な
従来の方法では、橋板とかレールを傾斜させて設けた場
合は、橋板等により、段設路上の端が壊れたり、傷つい
たりすることが間々生じており、又、枕木の構成並びに
使用方法が不完全な為、歩行中に枕木から橋板やレール
がはずれて事故を誘発するという危険があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は上記の様な従来
の問題点に鑑み、事故が起らない様に角柱状の枕木を使
用したもので、この角柱状の枕木の上面左右に縦孔を設
け、該縦孔に対応させて橋板の下面に設けた嵌合用の突
棒を嵌合するようにして、歩行路上の段部に架設する橋
板に補強用枕木を使用するものである。

【０００５】

【作用】本考案に係る歩行路上の段部に架設する橋板の
補強用枕木を使用するには、図１又は図２に示す様に、
段設路上６の前面に枕木１を設置した後、橋板２・２の
下面に設けた嵌合用の突棒４を枕木１の上面の縦孔３に
嵌合して、橋板２・２を枕木１に取付けることにより、
平地７と段設路上６との間に枕木１が微動だにすること
なく設けられるので、車椅子５は通常の平地と同様に介
護人に押され、安全にそして無理なく確実に平地７から
段設路上６へ移動することができるものである。

【０００６】

【実施例】本考案の実施の一例を図面に従って説明する
と、図３に示すように角柱状の枕木１の上面左右には四
角形の縦孔３が設けられており、橋板２．２の下面一端
には、この縦孔３に嵌入する同形状の四角形の突棒４が
設けられており、加うるに枕木１の高さは段設路上６の
高さに応じて製作されており、枕木１の幅、及び左右の
縦孔３・３の位置は、車椅子５の車輪巾に合わせて製作
されているから、病院や施設療養所等、多種類の車椅子
が使用されるような所では、図４に示されるように車輪
の巾に応じて自在に位置が変えられる左右に分離した形
状をもつ枕木１を使用すればよく、枕木１の縦孔３の形
状も円形状の穴を複数個設けることにより、橋板２・２
の車輪の巾に合せて平行に簡単に維持することができ
る。尚、橋板２．２の長さは、設置場所に応じて、車椅
子が無理なく移動できる長さがあればよい。

【０００７】

【考案の効果】本考案に係る歩行路上の段部に架設する
橋板の補強用枕木は上記の様に構成されているので、こ
の枕木を使用することにより段設路上が壊れたり傷がつ
いたりすることがなく、又、橋板が枕木より滑り落ちた
りする虞れがなく安心して、確実に車椅子を移動するこ
とができるものである。又、殊に構造上から３ないし４
つの部分に分解することができるので、組立と分解及び
移動が簡単に行なわれ、しかも単純な構造なので壊れた
りする虞れもなく、安価に提供できるから高齢化社会に
おける保健医療、福祉の向上に大きく貢献することが出
来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る歩行路上の段部に架設する橋板の
補強用枕木の一実施例を示す斜視図。

【図２】本考案に係る歩行路上の段部に架設する橋板の
補強用枕木の使用状態を示す側面図。

【図３】本考案に係る一実施例を示す分解斜視図。

【図４】他の実施例を示す分解斜視図。

【符号の説明】

１ 枕木 ２ 橋板 ３・３′ 縦孔 ４・４′ 突棒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角柱状の枕木の上面左右に縦孔を設け、
   該縦孔に対応させて橋板の下面に設けた嵌合用の突棒を
   嵌合してなる歩行路上の段部に架設する橋板の補強用枕
   木。