JP3735089B2 - 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド - Google Patents

視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド Download PDF

Info

Publication number
JP3735089B2
JP3735089B2 JP2002257855A JP2002257855A JP3735089B2 JP 3735089 B2 JP3735089 B2 JP 3735089B2 JP 2002257855 A JP2002257855 A JP 2002257855A JP 2002257855 A JP2002257855 A JP 2002257855A JP 3735089 B2 JP3735089 B2 JP 3735089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
sidewalk
block
walking
guidance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002257855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004092307A (ja
Inventor
敏則 佐藤
典子 西尾
Original Assignee
長野市
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 長野市 filed Critical 長野市
Priority to JP2002257855A priority Critical patent/JP3735089B2/ja
Publication of JP2004092307A publication Critical patent/JP2004092307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3735089B2 publication Critical patent/JP3735089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイドに関し、より詳細には、横断歩道部あるいは歩道巻き込み部における視覚障害者用の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
視覚障害者が通行する際のガイドあるいは各種の警告用として、歩道や公共施設には線状ブロックや点状ブロックがひろく設置されている。線状ブロックは主として通行位置をガイドするものとして使用され、点状ブロックは何らかの注意情報を呈示するものとして使用されている。たとえば、通常の歩道部分には通行方向に沿って線状ブロックが連設され、道路を横断する道路交差部の付近には道路の交差部を知らせる点状ブロックが設置されている。
【0003】
一般に、歩道つきの道路においては、道路の交差部(歩道巻き込み部)で歩道と車道との段差を小さくして通行しやすくするとともに、若干の段差を設けて歩道と車道とを区分し、道路の排水をしやすくし、視覚障害者が道路の交差部分であることを認識できるようにしている。従来、この歩道巻き込み部における歩道と車道との段差は一般的に2cmに設定され、視覚障害者はこの段差を足裏で認識して歩行している。
【0004】
図6は、従来の歩道巻き込み部に設けられている歩行誘導構造の例を示す。10が車道、12が横断歩道部、14が歩道、16が歩道巻き込み部である。歩道巻き込み部16には、歩道と車道との仕切りに使用されているL型ブロック18よりも段差の低い(段差2cm程度)L型ブロック20が設置されている。このL型ブロック20は歩道巻き込み部16においては、自動車の通行を考慮して、円弧状の曲線的に配置されている。
22は歩道14に設置されている線状ブロックからなる誘導ブロックであり、24は歩道巻き込み部16に設置されている点状ブロックからなる誘導ブロックである。誘導ブロック24は歩道巻き込み部16に配置されているL型ブロック20の配置に沿うようにしてジグザグ状に配置されている場合が多い。
【0005】
点状ブロックからなる誘導ブロック24を歩道巻き込み部16の歩道と車道との境界の近くに配置しているのは、視覚障害者に歩道と車道との境界付近であるという注意を喚起させるためである。誘導ブロック24をジグザグ配置としているのは、正方形の誘導ブロック24を曲線的に形成されている歩道と車道との境界位置に誘導ブロック24を沿うようにして配置するためである。
図7は図6のA−A線断面図を示す。L型ブロック20の上面には低い段差20aが形成されており、段差20aの上面と同一高さとなるよう歩道舗装21がなされ、歩道舗装21および点状ブロックからなる誘導ブロック24が路盤23上に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
歩道巻き込み部には、前述したように、歩道と車道とを区分するため2cm程度の段差が設けられているが、自転車利用者あるいは車椅子利用者からは通行の妨げになることから段差を解消することが求められており、段差を解消した歩道巻き込み部16が設置されるようになってきた。
しかしながら、歩道巻き込み部16の段差を解消した場合は、歩道と車道との境界が不明確になるとともに、視覚障害者にとっては進行方向が正しく認識できなくなるという問題が生じる。
【0007】
道路を横断する際には、道路に対して直交する方向に進行する必要がある。従来のL型ブロックが設置されている歩道巻き込み部では、視覚障害者はL型ブロックの段差を足裏で感じ、歩道と車道との境界を認識するとともに、段差の向きと直交する方向を横断方向と認識して横断する。しかしながら、歩道巻き込み部16ではL型ブロックが曲線的に配置されているから、歩行者が通行する位置によっては、L型ブロックの段差を基準にして進行方向を認識すると、必ずしも段差に直交する向きが正しい進行方向とはならず、道路の交差点方向へ進行してしまうことがあり得る。このため、視覚障害者は道路を通る自動車の音などを聞きながら正しい進行方向を認識して横断している。
【0008】
このように、視覚障害者にとっては歩道巻き込み部において道路の横断方向を正確に認識することがもともと難しい上に、歩道と車道とを区別する段差をなくしてしまった場合には、道路の交差部分、とくに歩道巻き込み部での横断が安全にできなくなるという問題がある。視覚障害者の進行方向をガイドするものとしては、前述したように誘導ブロックが従来使用されているが、この誘導ブロックは、道路の交差部分の付近であることを視覚障害者に知らせることはできても、誘導ブロック自体が明確に進行方向を指示する作用を有していないからである。
【0009】
このように、歩道巻き込み部における道路の横断方向を視覚障害者に認識しやすくするという問題は、その構造上、足裏で段差を認識することができる従来のL型ブロックが配置されている場合も問題となるのであるが、歩道巻き込み部の段差を解消した構造にした場合には、さらに的確に視覚障害者に道路の横断方向を指示できるようにすることが求められる。
本発明は、このような視覚障害者が道路を通行する際における安全を確保するという問題を解消すべくなされたものであり、その目的とするところは、自転車や車椅子の使用者の利便性を図るとともに、視覚障害者にとっても安全に通行することができる歩行誘導構造ならびにこれに好適に使用することができる誘導用ガイドおよび誘導用ガイドブロックを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、歩道巻き込み部において視覚障害者に道路の横断方向を認識させるための歩行誘導構造であって、歩道の通行方向に連設されている歩行ガイド用の誘導ブロックの終端に、複数の終端位置認識用の誘導ブロックが配置され、該終端位置認識用の誘導ブロックよりも車道寄りの、該誘導ブロックと離間した位置に、車道側の前縁部が歩道面よりも突出する高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成された誘導用ガイドが、前記前縁部の長手方向を道路の横断方向に直交する向きとして配置されていることを特徴とする。
【0011】
また、前記歩行ガイド用の誘導ブロックと終端位置認識用の誘導ブロックとがT字状の平面配置に設けられ、前記誘導ブロックよりも細幅に形成された誘導用ガイドが、前記終端位置認識用の誘導ブロックと平行に配置されていることを特徴とする。
また、前記誘導用ガイドの足置き部に、滑り止め手段が設けられていることにより、誘導用ガイドを確実に認識して、安全に歩行することができる。
また、前記歩道巻き込み部の歩道と車道との境界に、歩道と車道との段差を解消したV字型ブロックが設置されている場合であっても、前記歩行誘導構造により視覚障害者に的確に横断歩道の方向を認識させることができ、安全な通行を可能にすることができる。また、この場合は自転車や車椅子による通行がしやすくなる。
【0012】
また、前記視覚障害者の歩行誘導構造に用いる誘導用ガイドであって、側面形状がV字形の板体状に形成され、車道側に配置される前縁部が歩道面よりも突出して高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成されていることを特徴とする。この誘導用ガイドは歩道に設置することで、視覚障害者を好適に誘導することができる。
また、前記視覚障害者の歩行誘導構造に用いる誘導用ガイドブロックであって、歩道に埋設されて設置されるブロックの上面に、ブロックを横断する向きに、側面形状がV字形に形成され、車道側に配置される前縁部がブロックの上面よりも突出して高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成された誘導用ガイド部が設けられていることを特徴とする。この誘導用ガイドブロックを歩道に敷設することにより、視覚障害者の誘導用として好適に使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る視覚障害者の歩行誘導構造の構成を示す説明図である。同図で10が車道、12が横断歩道部、14が歩道である。16は歩道14と車道10との交差部に設けられている歩道巻き込み部である。歩道14と車道10とはその境界にL型ブロック18が設けられ、雨水桝26に雨水が誘導されるように形成されている。図示例の歩道巻き込み部16は歩道と車道との段差をなくした構造としたもので、歩道巻き込み部16の歩道14と車道10との境界には、上面にV字形の浅い溝が形成されたV型ブロック28が敷設されている。
【0014】
図2に図1のB−B線断面図を示す。図のように、V型ブロック28の上面には、中央部が低位となる浅いV字形の溝が形成され、歩道側ではV型ブロック28と同一高さとなるように歩道舗装21がなされ、歩道舗装21と点状ブロックからなる誘導ブロック30が路盤23上に設けられている。一方、車道側ではV型ブロック28と舗装面とが同一高さとなるように形成されることにより、歩道巻き込み部16の段差が解消されている。なお、歩道巻き込み部16の雨水はV型ブロック28に沿って雨水桝26に排水される。
【0015】
図1に示すように、歩道14には視覚障害者の歩行ガイド用に線状ブロックからなる誘導ブロック22が歩道の通行方向に連設されて設けられている。この誘導ブロック22は、歩道14の歩道面に対して、線状に形成された突起部分が突出するように敷設され、突起によって視覚障害者に歩行方向を認識させるように形成されている。
【0016】
本実施形態の歩行誘導構造では、歩道上を歩道巻き込み部16まで直線的に延設されている誘導ブロック22の終端部に、点状ブロックからなる終端位置認識用の誘導ブロック30を道路の横断方向に対して直交する向きとなるように複数個連設して配置する。道路の横断方向に直交する向きに終端位置認識用の誘導ブロック30を連設するようにして配置する目的は、歩行ガイド用の誘導ブロック22に沿って歩いてきた視覚障害者に、道路の交差点が近くにあることを知らせることと、視覚障害者が歩行してきた方向に対して道路の横断方向がどちら側であるかを知らせるためである。誘導ブロック30に警告作用を有する点状ブロックを使用するのは、視覚障害者に注意を喚起するためであり、歩行ガイド用の誘導ブロック22に沿って歩いてきた視覚障害者は誘導ブロック30が配置されていることによって注意個所であることを認識することができる。
【0017】
道路は直交する配置で交差することが多いから、歩行ガイド用の誘導ブロック22の終端部に、道路の横断方向に直交する配置で誘導ブロック30を配置すると、誘導ブロック30は誘導ブロック22に対してT字状に配置される形態となる。このように、歩行ガイド用の誘導ブロック22の配置方向に対して直交する配置で警告用の誘導ブロック30を配置すると、視覚障害者に歩行ガイド用の誘導ブロック22の終点位置であることを的確に認識させることができるという利点がある。誘導ブロック30は通常は2列に配置する。
【0018】
本発明に係る歩行誘導構造において特徴的な点は、歩行ガイド用の誘導ブロック22の終端位置に誘導ブロック30を、誘導ブロック22の設置方向に対して直交する配置に設けることと、誘導ブロック30よりも車道寄り側に、誘導ブロック30の端部から離間させて、誘導用ガイド32を設置した点にある。
誘導用ガイド32は、視覚障害者に道路の横断方向を知らせるためのもので、図1に示すように、道路の横断方向に直交する向きに直線状に設けられる。誘導用ガイド32は、誘導ブロック30と同様に歩道面から若干突出させて設けるもので、この段差によって視覚障害者に横断方向を知らせることができる。
【0019】
誘導用ガイド32は誘導ブロック30から離間させて配置するが、これは、歩行者が誘導ブロック30の位置でいったん停止し、一歩進んだところで誘導用ガイド32を足裏で認識して横断方向を知ることができるようにするためである。すなわち、誘導ブロック30と誘導用ガイド32とを30cm程度離間させることによって、視覚障害者は誘導ブロック30と誘導用ガイド32とを区別して認識することができ、誘導ブロック30から一歩程度進んだ位置で、横断歩道の直前位置で横断歩道の方向を認識することができる。
【0020】
誘導用ガイド32は、図2に示すように、歩道面から若干突出する段差状に形成されている。
前述したように、視覚障害者は進行方向を認識する際に、段差の位置を足裏で認識して進行方向を知ることができる。すなわち、段差を足裏で認識し、その位置を基準として進行方向を認識することができる。誘導用ガイド32は段差が道路の横断方向に直交する方向となるように配置し、段差の方向に直交する向きが横断方向であることを視覚障害者に認識させるように設けられている。
【0021】
図3に本実施形態での歩行誘導構造と従来の歩行誘導構造を説明的に示す。図3(a)に示すように、本実施形態の歩行誘導構造では、線状ブロックからなる誘導ブロック22の終端部に点状ブロックからなる誘導ブロック30をT字状に配置し、誘導ブロック30のさらに前方に誘導用ガイド32を配置している。これに対して、従来の歩行誘導構造では、誘導ブロック22の端部に警告用の点状ブロックからなる誘導ブロック24を歩道と車道との境界に沿って配置している。この場合は、視覚障害者は道路の交差部分に近いことは認識できても、道路の横断方向を的確に認識することができない。
一方、図3(a)に示すように、道路の横断方向に対向する配置で誘導用ガイド32を設けた場合は、視覚障害者は道路の交差部分を明確に認識できるとともに、進行方向を確実に把握することが可能になる。
【0022】
図3(a)に示すように、誘導用ガイド32は歩道巻き込み部で歩道と車道との境界のやや手前位置に、曲線的な境界位置とは関わりなく、道路の横断方向に直交する向きに配置する。これによって、誘導用ガイド32を認識した視覚障害者は道路の横断方向に正対して、道路の横断方向に向かってまっすぐに進行することができる。
本実施形態の歩行用誘導構造は、歩行ガイド用の誘導ブロック22の終端に警告用の誘導ブロック30を配置して道路の交差位置が近いことを的確に認識させることができること、誘導用ガイド32によって、横断方向を的確に指示することができることから、歩道巻き込み部16でV型ブロック28が曲線状に配置されている場合でも、歩道と車道との段差がほとんどない場合でも、道路の交差位置を的確に認識して、横断方向を正確に認識することが可能になり、視覚障害者が安全に道路を横断することが可能になるという利点がある。
【0023】
歩道巻き込み部に誘導用ガイド32を設置する方法としては、誘導用ガイド32を歩道舗装上に取り付けて誘導用ガイドを構成する方法と、歩道に敷設する平板ブロックに誘導用ガイド部を一体に形成した誘導用ガイドブロックを使用する方法がある。
図4は歩道舗装上に取り付けて使用する誘導用ガイド32の構成を示す。図4(a)は誘導用ガイド32の斜視図、図4(b)は側面図である。誘導用ガイド32は側面形状がV字形をなす板体状に形成されている。図4(b)に示すように、誘導用ガイド32の本体32aの上面は足置き部32bとなるもので、足置き部32bは車道側(進行方向側)が高位となる緩やかな傾斜面に形成されている。誘導用ガイド32の本体32aの材質は樹脂材、金属材等、適宜材料が使用できる。
【0024】
本実施形態の誘導用ガイド32は前後方向の幅寸法が約10cmであり、足置き部32bの前端部の高さ(厚さ)が約1cmである。すなわち、足置き部32bは、その前端部で1cm程度の段差が形成されるようになっている。視覚障害者は足置き部32bに足をのせた際に、誘導用ガイド32の前端の段差を足裏で認識して、横断歩道の方向を知ることができる。誘導用ガイド32に足をのせた際に足置き部32bを認識しやすくする目的と、足の滑り止めのために、足置き部32bに滑り止めシート34を貼り付けるようにするとよい。また、誘導ブロック22、30は認識しやすいように黄色に着色されているが、誘導用ガイド32も黄色に着色して弱視者にも認識しやすくするのがよい。
【0025】
このように歩道舗装上に取り付けて使用する誘導用ガイド32は、適宜長さのものが使用できるが、本実施形態では90cm程度の長さのものを使用した。この誘導用ガイド32は、既存の歩道上に接着剤等を用いて接着固定して使用することができる。歩道巻き込み部に、誘導用ガイド32を取り付け、誘導ブロック30を誘導用ガイド32と離間して設置することにより、既存の巻き込み部であっても本発明に係る視覚障害者用の歩行誘導構造を構築することができる。
【0026】
図5(a)は、歩道に敷設して使用する平板状ブロックの上面にブロック本体36に一体に誘導用ガイド部38を設けた誘導用ガイドブロック40を示す。誘導用ガイド部38は、側面形状がV字形に形成され、誘導用ガイドブロック40の上面を横断するように設けられている。誘導用ガイド部38の前端部には1cm程度の段差38aが形成され、誘導用ガイド部38の上面は前端側が高位となる傾斜面に形成され、誘導用ガイド部38の上面が足置き部38bに形成される。
【0027】
図5(b)は、誘導用ガイドブロック40を3個連設して誘導用ガイド部38が連続するように配置した状態を示す。この誘導用ガイドブロック40を歩道に敷設することにより、歩道巻き込み部に誘導用ガイドを形成することができる。歩道巻き込み部を新設するような場合には、誘導用ガイドブロック40を車道と歩道との境界位置に位置合わせして敷設することにより、視覚障害者に道路の横断方向を的確に認識させる誘導用ガイドを設けることができる。誘導用ガイドブロック40を敷設するだけで誘導用ガイドを設けることができることから、歩道巻き込み部を新設するような場合には好適に使用することができる。
なお、誘導用ガイド部38を備えた誘導用ガイドブロック40の場合も、足置き部38bに滑り止めシートを貼り付けたり、小さな凹凸構造により滑り止め構造を形成することができる。
【0028】
なお、上記実施形態においては、歩道巻き込み部の歩道と車道との段差をなくす構成とした場合について説明したが、本発明に係る歩行誘導構造は、歩道巻き込み部に従来のような段差が形成されている場合であっても同様に適用することが可能である。誘導ブロック30によって歩道の終端位置を認識して道路の交差点が近いことを認識することができ、誘導用ガイドによって道路の横断方向を認識させる作用は、従来のような段差が形成されている場合でもまったく同様に作用するからである。これによって、視覚障害者がより安全に通行することができる道路環境を提供することが可能になる。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る歩行誘導構造によれば、上述したように、歩道巻き込み部に終端認識用の誘導ブロックと誘導用ガイドを設置したことによって、道路の横断方向が認識しにくい歩道巻き込み部において、視覚障害者に的確に横断歩道の方向を指示することが可能となり、これによって安全な通行を可能にすることができる。また、本発明に係る誘導用ガイドおよび誘導用ガイドブロックによれば、歩道巻き込み部に容易に誘導用ガイドを設けることができ、安全な通行を可能にする歩道誘導構造を容易に構築することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩行誘導構造を適用した歩道巻き込み部の構成を示す説明図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】本発明と従来の歩行誘導構造を示す説明図である。
【図4】誘導用ガイドの構成を示す斜視図および側面図である。
【図5】誘導用ガイドブロック斜視図および平面図である。
【図6】従来の歩行誘導構造による歩道巻き込み部の構成を示す説明図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 車道
12 横断歩道部
14 歩道
16 歩道巻き込み部
18 L型ブロック
20 L型ブロック
20a 段差
21 歩道舗装
22、24、30 誘導ブロック
23 路盤
26 雨水桝
28 V型ブロック
32 誘導用ガイド
32b 足置き部
34 滑り止めシート
36 ブロック本体
38 誘導用ガイド部
38a 段差
38b 足置き部
40 誘導用ガイドブロック

Claims (6)

  1. 歩道巻き込み部において視覚障害者に道路の横断方向を認識させるための歩行誘導構造であって、
    歩道の通行方向に連設されている歩行ガイド用の誘導ブロックの終端に、複数の終端位置認識用の誘導ブロックが配置され、
    該終端位置認識用の誘導ブロックよりも車道寄りの、該誘導ブロックと離間した位置に、車道側の前縁部が歩道面よりも突出する高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成された誘導用ガイドが、前記前縁部の長手方向を道路の横断方向に直交する向きとして配置されていることを特徴とする視覚障害者の歩行誘導構造。
  2. 前記歩行ガイド用の誘導ブロックと終端位置認識用の誘導ブロックとがT字状の平面配置に設けられ、
    前記誘導ブロックよりも細幅に形成された誘導用ガイドが、前記終端位置認識用の誘導ブロックと平行に配置されていることを特徴とする請求項1記載の視覚障害者の歩行誘導構造。
  3. 前記誘導用ガイドの足置き部に、滑り止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の歩行誘導構造。
  4. 歩道巻き込み部の歩道と車道との境界に、歩道と車道との段差を解消したV字型ブロックが設置されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の視覚障害者の歩行誘導構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の視覚障害者の歩行誘導構造に用いる誘導用ガイドであって、
    側面形状がV字形の板体状に形成され、車道側に配置される前縁部が歩道面よりも突出して高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成されていることを特徴とする誘導用ガイド。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項記載の視覚障害者の歩行誘導構造に用いる誘導用ガイドブロックであって、
    歩道に埋設されて設置されるブロックの上面に、ブロックを横断する向きに、側面形状がV字形に形成され、車道側に配置される前縁部がブロックの上面よりも突出して高位側となる傾斜面に形成された足置き部が上面に形成された誘導用ガイド部が設けられていることを特徴とする誘導用ガイドブロック。
JP2002257855A 2002-09-03 2002-09-03 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド Expired - Fee Related JP3735089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002257855A JP3735089B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002257855A JP3735089B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004092307A JP2004092307A (ja) 2004-03-25
JP3735089B2 true JP3735089B2 (ja) 2006-01-11

Family

ID=32062668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002257855A Expired - Fee Related JP3735089B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3735089B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100806518B1 (ko) 2006-11-22 2008-02-21 이기영 판구조 조립식 경사로
WO2008063013A1 (en) * 2006-11-22 2008-05-29 Key-Young Lee Slab-shaped block ramp
KR100838029B1 (ko) * 2007-03-12 2008-06-12 이기영 사각 판구조 조립식 경사로
JP4648374B2 (ja) * 2007-10-19 2011-03-09 明夫 福岡 横断歩道口

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004092307A (ja) 2004-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6964244B2 (en) Tactile identification and direction guidance system and method
US4620816A (en) Bipedal guidance system and method
US8082872B2 (en) Detectable guidance markers for tactile navigation, including indicia of obstacle presence, type, dimensions, direction, and/or proximity
US20080107481A1 (en) Tactile directional tiles for pedestrians
JP3735089B2 (ja) 視覚障害者の歩行誘導構造およびこれに用いる誘導用ガイド
JP4179466B2 (ja) 弾性床マット
JPH03206203A (ja) 盲者に対し障害物及び危険な領域を警告する構造体
JP2002530552A (ja) 非安全区域の個体に対する警報方法及び装置
WO2001057341A1 (en) Detectable warning and wayfinding system for persons with disabilities
KR20170071722A (ko) 지체장애인과 시각장애인들의 안전을 위한 횡단보도
JP2006161524A (ja) 横断歩道における視覚障害者用誘導帯
JP4648374B2 (ja) 横断歩道口
KR100733901B1 (ko) 횡단보도용 장애인 통행 경사 보도판 및 이의 시공방법
KR101804885B1 (ko) 도로경계석
KR20090012917A (ko) 장애인 통로가 구비된 횡단보도
JP2810357B2 (ja) 視覚障害者用ホーム誘導ブロック及び視覚障害者用歩行誘導路
JPH0754330Y2 (ja) 視覚障害者用歩行誘導ブロック
JP2003096710A (ja) 歩道用縁石材及びバリアフリー歩道構造
CN212925821U (zh) 一种行人二次过街安全岛
JP3024474U (ja) 視覚障害者の誘導表示ソフトセイフティプレート
JP3905857B2 (ja) 歩道・車道境界区分装置及び縁石ガイドブロック体
JP2006046050A (ja) 床面誘導体の敷設構造及び方法
JP3105938U (ja) 歩行ガイドシステム
KR200378135Y1 (ko) 시각장애인용 보도블럭
JP3054293U (ja) 歩車道境界構造およびその境界ブロック

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees