JPH07143880A - 超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子 - Google Patents

超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子

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JPH07143880A
JPH07143880A JP21525394A JP21525394A JPH07143880A JP H07143880 A JPH07143880 A JP H07143880A JP 21525394 A JP21525394 A JP 21525394A JP 21525394 A JP21525394 A JP 21525394A JP H07143880 A JPH07143880 A JP H07143880A
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amylase
gly
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plasmid
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JP21525394A
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Yuki Taguchi
由紀 田口
Mio Nishikawa
みお 西川
Nobuhito Koyama
信人 小山
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Kiyozou Asada
起代蔵 浅田
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピロコッカス フリオサスの超耐熱性α−ア
ミラーゼをコードする遺伝子を単離して提供する。 【構成】 配列表の配列番号1で表される塩基配列(ピ
ロコッカス フリオサスから得られ、配列の長さ130
5)を含有する超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子。及びそ
れに厳密な条件下でハイブリダイズ可能な当該遺伝子。
前記遺伝子の例には、配列表の配列番号2又は3で表さ
れる塩基配列(配列の長さ1670、及び2134)を
持つものがあり、例えばpH5.5において70〜10
0℃の至適温度、また80℃,6時間でも活性維持、9
5℃,6時間で70%以上の活性を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業用酵素として有用
な超耐熱性α−アミラーゼをコードする遺伝子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】α−アミラーゼは食品工業のみならずア
ルコール製造、繊維産業など多数の重要な工業的プロセ
スに利用されている。α−アミラーゼの代表的な用途は
グルコース製造プロセスにおけるデンプンの液化であ
り、生産されたグルコースはそのまま甘味料や栄養剤に
加工されるほか、異性化糖の原料として利用されてい
る。また、液化デンプンはサイクロデキストリンやカッ
プリングシュガーの製造原料としても重要である。α−
アミラーゼによるデンプンの液化は、デンプンが水に溶
けにくく酵素の作用を受けにくいために、通常、100
℃前後の高温で糊化させたデンプンにα−アミラーゼを
作用させるという方法がとられる。液化反応中のpHは
副生成物の生成を抑えるために酸性域に調整される。特
に、連続的に糖化プロセスに移行する場合には糖化に使
用するグルコアミラーゼの作用に適した酸性条件におい
て液化を行うことが望まれる。以上のようにデンプンの
液化に用いられるα−アミラーゼには極めて高い温度、
及び酸性域において高い活性を示すことが要求される。
デンプンの液化にはバチルス リケニホルミス(Bacill
us licheniformis) 由来α−アミラーゼ(商品名 ター
マミル、ノボ・ノルディスク社製)、バチルスズブチリ
ス(Bacillus subtilis)由来α−アミラーゼ(商品名
スピターゼ、長瀬産業製)等が用いられている。これら
は常温菌を起源とする酵素でありながら比較的高い耐熱
性を有している。一方、高温環境に適応した超好熱菌で
は更に耐熱性に優れ、液化に適したα−アミラーゼが生
産されていることが期待される。超好熱菌ピロコッカス
フリオサス(Pyrococcus furiosus)及びピロコッカス
ボウゼイ(Pyrococcus woesei)がα−アミラーゼを生産
することが知られている〔アプライド アンド エンバ
イロンメンタル マイクロバイオロジー(Appl. Enviro
n. Microbiol.)、第56巻、第1985〜1991頁
(1990)、アーカイブス オブ マイクロバイオロ
ジー(Arch. Microbiol.) 、第155巻、第6号、第5
72〜578頁(1991)、エフイーエムエス マイ
クロバイオロジー レターズ(FEMS Microbiol. Le
tt.)、第71巻、第1〜2号、第21〜26頁(199
0)、特表平4−503757号公報〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらピロコッカス属
の細菌由来のα−アミラーゼは、高い耐熱性を持つこと
からデンプンの液化等への利用が期待されるが、上記の
文献においては酵素の生産量が低い上に、酵素の取得に
高温での微生物の培養を要するため、工業的な製造方法
としては問題を有していた。また、上記の文献において
はα−アミラーゼは精製されておらず、純化された酵素
は提供されていない。上記の課題にかんがみ、これらの
α−アミラーゼの遺伝子工学的製造方法の開発が望まれ
ている。本発明の目的は、上記の課題を解決するため
に、ピロコッカス フリオサスのα−アミラーゼをコー
ドする遺伝子を単離して提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子に関
し、配列表の配列番号1で表される塩基配列を含有する
ことを特徴とする。また、本発明の第2の発明は超耐熱
性α−アミラーゼ遺伝子に関し、第1の発明の超耐熱性
α−アミラーゼ遺伝子に厳密な条件下でハイブリダイズ
可能であることを特徴とする。更に、本発明の第3の発
明は超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子に関し、配列表の配
列番号2、又は3で表される第1の発明の超耐熱性α−
アミラーゼ遺伝子であることを特徴とする。
【0005】本明細書において、「厳密な条件下」と
は、以下の条件下のことをいう。すなわち、(1)DN
Aを固定したナイロン膜を、6×SSC(1×SSCは
塩化ナトリウム8.67g、クエン酸ナトリウム4.4
1gを水1リットルに溶解したもの)、1%ラウリル硫
酸ナトリウム、100μg/mlのサケ精子DNA、5×
デンハルツ(Denhardt' s)(ウシ血清アルブミン、ポリ
ビニルピロリドン、フィコールをそれぞれ0.1%の濃
度で含む)を含む溶液中で、65℃にて20時間、プロ
ーブと接触させること。また、洗浄時は、(2)ナイロ
ン膜を37℃から出発して3℃ずつ高い温度の2×SS
C(0.1%SDSを含む)で、ナイロン膜に固定化さ
れたDNAに由来するシグナルが、バックグラウンドと
区別できるようになるまで、又は、SSC濃度を2×S
SCから出発して、0.2ずつ濃度を減少させたSSC
(0.1%SDSを含む)、37℃で、ナイロン膜に固
定化されたDNAに由来するシグナルが、バックグラウ
ンドと区別できるようになるまで洗浄すること。
【0006】本発明者らは、該α−アミラーゼ遺伝子を
取得するため、独自にピロコッカスフリオサス DSM
3638よりα−アミラーゼを精製し、酵素タンパクの
部分アミノ酸配列を決定することを試みた。しかし該酵
素の精製は困難であり、部分アミノ酸配列を決定し得る
純度の酵素標品を得ることはできなかった。
【0007】目的とする酵素の一次構造に関する情報な
しに酵素遺伝子をクローニングする方法としては発現ク
ローニング法があり、例えばピロコッカス ボウゼイ由
来のプルラナーゼ遺伝子(国際公開 92/02614
号)はこの方法により取得された。一般に発現クローニ
ング法にはプラスミドベクターが使用されるが、この場
合には目的遺伝子がその内部で切断されることなく、か
つプラスミドベクターに挿入可能な程度の比較的小さな
DNA断片に切断されるような制限酵素を用いなければ
ならず、必ずしもすべての酵素遺伝子のクローニングに
適用可能ではない。更に、数多くのクローンについて酵
素活性の発現を調べる必要があり、操作が繁雑である。
【0008】本発明者らはプラスミドベクターに代え
て、より大きなDNA断片(35〜50kb) を保持でき
るコスミドベクターを用いてピロコッカス フリオサス
ゲノムのコスミドライブラリーを作製し、該ライブラ
リー中にα−アミラーゼ活性を発現するコスミドクロー
ンを検索することにより、α−アミラーゼ遺伝子を単離
することを試みた。コスミドベクターを用いることによ
り、酵素遺伝子内部が切断されるおそれが減ると共に、
スクリーニングする形質転換体の数を減らすことができ
る。その半面、コスミドベクターはプラスミドベクター
ほど宿主内でのコピー数が高くないため、酵素の発現量
が低く、活性を検出できない可能性がある。
【0009】本発明者らは目的とする酵素が高い耐熱性
を有する点に着目し、コスミドライブラリー中の形質転
換体を個別に培養し、得られた菌体から耐熱性のタンパ
クのみを含むライゼートを調製する工程を組合せた。こ
の一群のライゼートは、コスミドプロテインライブラリ
ーと命名され、該コスミドプロテインライブラリーを酵
素活性の検出に用いることにより、形質転換体のコロニ
ーを用いる方法よりも検出感度が上がると共に、宿主由
来のタンパク等によるバックグラウンドや酵素活性の阻
害といった悪影響を除去することができる。
【0010】本発明者らは、ピロコッカス フリオサス
由来のコスミドプロテインライブラリーを検索し、α−
アミラーゼ活性を示す数個のコスミドクローンを取得し
た。更に本発明者らはこのクローン中に含まれる挿入D
NA断片より、種々の遺伝子工学的手法を駆使して超耐
熱性α−アミラーゼ遺伝子の単離を行った。なお、この
コスミドプロテインライブラリーを利用した発現クロー
ニング法は必ずしもあらゆる耐熱性酵素に応用できるわ
けではなく、目的とする遺伝子によりその成否は左右さ
れる。例えば、本発明者らは該方法を用いてピロコッカ
スフリオサス由来のプロテアーゼ〔アプライド アンド
エンバイロンメンタルマイクロバイオロジー、第56
巻、第1992〜1998頁(1990)〕についても
該プロテアーゼをコードする遺伝子の単離を試みたが、
該遺伝子の単離には至っていない。
【0011】これまでに遺伝子解析のなされたα−アミ
ラーゼのほとんどは前駆体として酵素タンパクが合成さ
れ、その後にシグナルペプチドが切断されて成熟型の酵
素に変換されることが知られている〔アプライド マイ
クロバイオロジー アンドバイオテクノロジー(Appl.
Microbiol. Biotechnol.) 、第23巻、第355〜36
0頁(1986)〕。そこで本発明者らは得られた超耐
熱性α−アミラーゼ遺伝子の塩基配列を決定し、これと
既知のα−アミラーゼ遺伝子との比較から成熟型α−ア
ミラーゼをコードする領域を推定した上、更に微生物に
おいてこの成熟型α−アミラーゼを発現する組換えプラ
スミドの構築を行い、該プラスミドにより形質転換した
微生物を用いて、該α−アミラーゼを生産させることに
成功し、本発明を完成した。
【0012】本発明に係る超耐熱性α−アミラーゼ遺伝
子は超好熱菌の遺伝子ライブラリーのスクリーニングに
より得ることができる。超好熱菌としては、ピロコッカ
ス属に属する細菌が使用でき、例えばピロコッカス フ
リオサスのゲノムのコスミドライブラリーより目的の遺
伝子をスクリーニングし、得ることができる。ピロコッ
カス フリオサスとしてはピロコッカス フリオサス
DSM3638が使用でき、該菌株は、ドイッチェ ザ
ムルンク フォン ミクロオルガニスメン ウント ツ
ェルクルチュウレンGmbH(Deutsch Sammlung von M
ikroorganismenund Zellkulturen GmbH)より入手可能
な菌株である。
【0013】ピロコッカス フリオサス ゲノムのコス
ミドライブラリーはピロコッカスフリオサス ゲノムD
NAを制限酵素Sau3AI(宝酒造社製)で部分消化
して得られたDNA断片とトリプルヘリックスコスミド
ベクター(ストラタジーン社製)とをライゲーションし
た後、イン ビトロ パッケージング法によってラムダ
ファージ粒子中にパッケージングし、適当な大腸菌、例
えば大腸菌DH5αMCR(BRL社製)を形質転換す
ることによって得ることができる。次にライブラリー中
の形質転換体を培養した後、熱処理(100℃、10分
間)、超音波処理、再熱処理(100℃、10分間)し
て、コスミドプロテインライブラリーとして、得られた
ライゼート中のα−アミラーゼ活性の有無をデンプンを
基質としてスクリーニングすることができる。これによ
り、上記の熱処理に耐性のα−アミラーゼを発現する、
超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含むコスミドクローン
をいくつか得ることができる。
【0014】更に、このようにして得られたコスミドク
ローンより調製したコスミドを適当な制限酵素で断片化
し、各断片を含む組換えプラスミドを作製することがで
きる。次に該プラスミドを適当な微生物に導入して得ら
れる形質転換体の生産するα−アミラーゼ活性を調べる
ことにより、目的とする超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子
を含む組換えプラスミドを得ることができる。
【0015】すなわち、前記のコスミドクローンの1つ
から調製したコスミドをHind III(宝酒造社製)消化
し、得られたDNA断片をプラスミドベクターpUC1
19(宝酒造社製)のHind IIIサイトに導入した組換え
プラスミドを得ることができる。次にこの組換えプラス
ミドを大腸菌JM109(宝酒造社製)に導入して得ら
れた形質転換体をニトロセルロース メンブラン上に生
育させ、クロロホルム蒸気で溶菌させる。このメンブラ
ンをデンプンを含むアガロースゲル上にのせてインキュ
ベートした後、ヨウ素−デンプン反応を利用してデンプ
ンの分解を調べて形質転換体のα−アミラーゼ活性を検
出することにより、発現したα−アミラーゼ遺伝子を含
む組換えプラスミドを得ることができる。
【0016】該プラスミドはプラスミドpHI86と命
名され、該プラスミドで形質転換された大腸菌JM10
9はEscherichia coli JM109/H-86と命名、表示され、
工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM BP−
4763として寄託されている。図1にプラスミドpH
I86の挿入DNA断片の制限酵素地図を示す。
【0017】プラスミドpHI86を種々の制限酵素で
切断したDNA断片を調製し、その断片を適当なプラス
ミドベクターに挿入した組換えプラスミドを作製する。
該プラスミドで大腸菌JM109を形質転換し、これら
の形質転換体についてα−アミラーゼ活性を測定するこ
とにより、前記プラスミドpHI86より超耐熱性α−
アミラーゼ遺伝子を含まない部分のDNA断片を除くこ
とができる。すなわち、前記プラスミドpHI86をHi
nd III及びSphI(宝酒造社製)で消化した後、約
2.4kbのDNA断片を単離してプラスミドベクターp
TV118N(宝酒造社製)のHind III、SphIサイ
トにライゲーションし、得られた組換えプラスミドを大
腸菌JM109に挿入する。こうして得られたコロニー
について前述のコスミドプロテインライブラリーのスク
リーニングに用いた方法でα−アミラーゼ活性を調べ、
活性の認められたコロニーよりプラスミドを調製する。
該組換えプラスミドはpSH24と命名され、該プラス
ミドで形質転換された大腸菌JM109はEscherichia
coli JM109/pSH24 と命名されている。図2にプラスミ
ドpSH24の挿入DNA断片の制限酵素地図を示す。
【0018】前記プラスミドpSH24は通常用いられ
る方法、例えばジデオキシ法を用いることにより、その
塩基配列を決定することができる。すなわち、プラスミ
ドpSH24について、その挿入DNA断片の一部を欠
失した種々のデレーションミュータントを作製し、その
うち適当なものを鋳型としてジデオキシ法により塩基配
列を決定することができる。更に、各デレーションミュ
ータントについて決定された塩基配列を比較、解析する
ことにより、プラスミドpSH24に挿入された超耐熱
性α−アミラーゼ遺伝子を含むDNA断片の塩基配列を
決定することができる。
【0019】こうして得られたプラスミドpSH24の
挿入DNA断片の塩基配列のうちEaeI−Hind IIIの部分
の配列を配列表の配列番号3に示す。すなわち配列表の
配列番号3は本発明によって得られる超耐熱性α−アミ
ラーゼ遺伝子を含有するDNA断片の塩基配列の1例で
ある。また、上記塩基配列から推定される超耐熱性α−
アミラーゼのアミノ酸配列を配列表の配列番号4に示
す。
【0020】上記アミノ酸配列を基に成熟型の超耐熱性
α−アミラーゼを大腸菌内で発現する組換えプラスミド
を作製することができる。すなわち、上記アミノ酸配列
を既知の種々のα−アミラーゼのアミノ酸配列〔アプラ
イド マイクロバイオロジーアンド バイオテクノロジ
ー、第23巻、第355〜360頁(1986)〕と比
較することにより、成熟型α−アミラーゼのN末端アミ
ノ酸の位置を推定することができる。
【0021】次に、プラスミドpSH24上のこのN末
端アミノ酸をコードするコドンの直前に、開始コドン
(ATG)及びNcoIサイト(CCATGG)を導入
できるような配列表の配列番号5に示される、オリゴヌ
クレオチドAMFN(図3に示す)、及びプラスミドp
SH24上のSpeIサイトを含む領域に相補的な配列
表の配列番号6に示されるオリゴヌクレオチドAMRS
(図4に示す)を合成し、この2つをプライマーとし、
プラスミドpSH24を鋳型としてPCRを行うことに
より、この2つのオリゴヌクレオチドを両端に持ち、超
耐熱性α−アミラーゼ遺伝子の一部を含むDNA断片を
合成することができる。該DNA断片をNcoI(宝酒
造社製)、SpeI(宝酒造社製)消化し、これをプラ
スミドpSH24をNcoI、SpeI消化して得られ
る約4.6kbのDNA断片とライゲーションして大腸菌
JM109に導入することができる。こうして得られた
コロニーをIPTG存在下で培養し、前述のコスミドブ
ロテインライブラリーに用いた方法でα−アミラーゼ活
性を調べ、活性が認められたコロニーからプラスミドを
調製する。
【0022】該プラスミドはpNH17と命名され、該
プラスミドで形質転換された大腸菌JM109はEscher
ichia coli JM109/pNH17 と命名、表示され、工業技術
院生命工学工業技術研究所にFERM BP−4764
として寄託されている。
【0023】図5にプラスミドpNH17の挿入DNA
断片の制限酵素地図を示す。図中、黒矢印が超耐熱性α
−アミラーゼタンパクをコードする領域である。また、
配列表の配列番号2にプラスミドpNH17の挿入DN
A断片の塩基配列を示す。すなわち、配列表の配列番号
2は、本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ遺
伝子を含有するDNA断片の塩基配列の1例である。
【0024】更に、図5に図中、超耐熱性α−アミラー
ゼタンパクをコードする領域である黒矢印の部分の塩基
配列を配列表の配列番号1に示す。すなわち、配列表の
配列番号1は、本発明により得られる超耐熱性α−アミ
ラーゼ遺伝子である。また、上記塩基配列から推定され
る成熟型の超耐熱性α−アミラーゼのアミノ酸配列を配
列表の配列番号7に示す。
【0025】Escherichia coli JM109/pNH17 を通常の
培養条件、例えば50μg/mlのアンピシリンを含むL
B培地(トリプトン10g/リットル、酵母エキス5g
/リットル、NaClの5g/リットル、pH7.0)
中、37℃で培養し、培養中の適当な時期にIPTGを
添加することにより、培養菌体中に超耐熱性α−アミラ
ーゼを発現させることができる。培養終了後、培養菌体
を集菌し、得られた菌体の超音波処理後の遠心上清を粗
酵素液とし、該酵素液の95℃、10分間の熱処理によ
る夾雑タンパク質の変性処理、除核酸処理、硫安塩析処
理、透析処理等を行うことによって、粗精製超耐熱性α
−アミラーゼ標品を得ることができる。
【0026】Escherichia coli JM109/pNH17 が生産す
る粗精製超耐熱性α−アミラーゼの酵素化学的、及び理
化学的性質は次のとおりである。
【0027】(1)作 用 デンプンを加水分解し、ヨウ素−デンプン反応に基づく
呈色を減少させる。また、糊状のデンプンを加水分解
し、液化する。
【0028】(2)活性測定方法 酵素活性の測定は可溶性デンプンを基質とし、酵素によ
る加水分解反応後のヨウ素−デンプン反応の呈色の減少
を分光光学的に追跡することにより行った。すなわち、
測定しようとする酵素標品を適度に希釈し、その試料溶
液50μlを0.5%の可溶性デンプン(メルク社製)
を含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)2
00μlに加え、95℃で15分間反応させた。氷冷し
て反応を停止した後、500μlの0.01N ヨウ素
液(1%ヨウ化カリウムを含む)を加えて混合し、更
に、このうち50μlをとって蒸留水で10倍希釈した
上、600nmにおける吸光度を測定した。酵素1単位は
95℃において600nmにおける吸光度を1分間に1%
減少させる酵素量とした。本発明で得られる超耐熱性α
−アミラーゼ標品は、測定されたpH5.5、95℃に
おいてデンプン加水分解活性を有していた。
【0029】また、トウモロコシデンプンを基質として
液化活性を測定した。すなわち、20%のトウモロコシ
デンプン(ナカライテスク社製)を含む50mMリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH5.5)1.5mlに50単位の酵
素を含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液1.5mlを加え
て混合し、沸騰水浴上で糊化させた後、更に95℃で6
0分間保温した。反応物の粘度は酵素を加えなかった対
照に比べて著しく低下した。本発明で得られる超耐熱性
α−アミラーゼ標品は測定されたpH5.5、95℃に
おいてデンプン液化活性を有していた。なお、以下
(3)〜(5)において示す酵素活性はヨウ素−デンプ
ン反応を利用する上記の活性測定方法で測定したもので
ある。
【0030】(3)至適pH 活性測定に用いる基質溶液をpH3.5〜6.0におい
ては50mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH6.0〜8.0
においては50mMリン酸カリウム緩衝液、pH8.5〜
9.5においては50mMホウ酸ナトリウム緩衝液を用い
てそれぞれ調製し、至適pHを調べた。図6は本発明に
より得られる超耐熱性α−アミラーゼ標品の活性とpH
の関係を示す図であり、縦軸は相対活性(%)、横軸は
pHを示す。また、図中白丸印は50mM酢酸ナトリウム
緩衝液、図中×印は50mMリン酸カリウム緩衝液、図中
白四角印は50mMホウ酸ナトリウム緩衝液を用いて測定
した結果を示す。図6に示すように、超耐熱性α−アミ
ラーゼ標品はpH4.5〜6.5の間で活性を示し、p
H5.5で最大の活性を示した。
【0031】(4)至適温度 酵素活性を種々の温度で測定し、至適温度を調べた。図
7は本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ標品
の活性と温度の関係を示す図であり、縦軸は相対活性
(%)、横軸は温度(℃)を示す。超耐熱性α−アミラ
ーゼ標品は、図7に示すように測定されたpH5.5に
おいて70〜100℃の広い範囲で高い活性を示した。
【0032】(5)耐熱性 酵素溶液を80℃及び95℃で種々の時間保温した後、
残存する酵素活性を測定し、酵素の耐熱性を調べた。図
8は本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ標品
の耐熱性を示す図であり、縦軸は残存活性(%)、横軸
は時間(hr)を示す。超耐熱性α−アミラーゼ標品は
図8に示すように80℃、6時間保温した後も酵素活性
の低下は見られず、95℃、6時間処理後でも70%以
上の活性を保持していた。
【0033】以上、詳細に説明したように、本発明によ
り超耐熱性α−アミラーゼをコードする遺伝子が提供さ
れる。また、該遺伝子を用いて超耐熱性α−アミラーゼ
を工業的に製造することも可能となる。該酵素は高度の
耐熱性を有する酵素であり、グルコースの製造に代表さ
れる高温下でのデンプンの分解について特に有用であ
る。更に、本発明により得られた遺伝子、又は遺伝子を
含むDNA、更には本発明の超耐熱性α−アミラーゼを
コードする遺伝子の一部の塩基配列をプローブとして、
厳密な条件下でハイブリダイゼーションを行えば、本酵
素と配列は少し異なるが、同様の酵素活性を持つと期待
されるすべての本酵素類似の遺伝子を得ることが期待で
きる。また、本発明により得られた遺伝子、又は遺伝子
を含むDNA、更には本発明の超耐熱性α−アミラーゼ
をコードする遺伝子の一部の塩基配列をプライマーとし
て用い、遺伝子増幅を行えば、本酵素と配列は少し異な
るが、同様の酵素活性を持つと期待されるすべての本酵
素類似の遺伝子を得ることが期待できる。また、本発明
により得られる超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子に適当な
修飾を施して、該α−アミラーゼの機能を更に改善する
ことができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明が以
下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。な
お、実施例中の%は重量%を意味する。
【0035】実施例1 (ピロコッカス フリオサス ゲノムDNAの調製)ピ
ロコッカス フリオサス DSM3638の培養を以下
のとおりに行った。トリプトン1%、酵母エキス0.5
%、可溶性デンプン1%、ジャマリンS・ソリッド(ジ
ャマリンラボラトリー)3.5%、ジャマリンS・リキ
ッド(ジャマリンラボラトリー)0.5%、MgSO4
0.003%、NaClの0.001%、FeSO4
7H2 O 0.0001%、CoSO4 0.0001
%、CaCl2 ・7H2 O 0.0001%、ZnSO
4 0.0001%、CuSO4・5H2 O 0.1ppm
、KAl(SO4 2 0.1ppm 、H3 BO3 0.1p
pm 、Na2 MoO4 ・2H2 O 0.1ppm 、NiC
2 ・6H2 O 0.25ppm の組成の培地2リットル
を2リットル容のメディウムボトルに入れ、120℃、
20分間殺菌した後、窒素ガスを吹込み溶存酸素を除去
した後、これに上記菌株を接種して95℃、16時間静
置培養した。培養後、遠心分離によって菌体を集めた。
次に集菌体を25%スクロースを含む0.05Mトリス
−HCl(pH8.0)4mlに懸濁し、この懸濁液に
0.8mlのリゾチーム〔5mg/ml、0.25Mトリス−
HCl(pH8.0)〕、2mlの0.2M EDTAを
加えて、20℃で1時間保温した後、24mlのSET溶
液〔150mM NaCl、1mM EDTA、20mMトリ
ス−HCl(pH8.0)〕を加え、更に5%SDS4
ml、プロティナーゼK(10mg/ml)400μlを加
え、37℃、1時間反応させた。反応終了後、フェノー
ル−クロロホルム抽出、続いてエタノール沈殿を行い、
約3.2mgのゲノムDNAを調製した。
【0036】(コスミドプロテインライブラリーの作
製)ピロコッカス フリオサス ゲノムDNA400μ
gをSau3AIで部分消化し、密度勾配超遠心法によ
り、35〜50kbにサイズ分画した。次に、トリプルヘ
リックスコスミドベクター1μgをBamHI消化し、
上記分画された35〜50kbのDNA140μgと混合
したライゲーションを行い、ガイガーパックゴールド
(ストラタジーン社製)を用いたイン ビトロ パッケ
ージング法によってピロコッカス フリオサス ゲノム
DNAのフラグメントをラムダファージ粒子中にパッケ
ージングした。得られたファージ溶液の一部を用いて大
腸菌DH5αMCRを形質転換し、ライブラリーを調製
した。得られたコロニーのうち数個を選んでコスミドを
調製し、適当な大きさの挿入断片があることを確認した
のち、改めて、上記ライブラリー中から500個のコロ
ニーを選び、それぞれ個別に形質転換体を100μg/
mlのアンピシリンを含む150mlのLB培地(トリプト
ン10g/リットル、酵母エキス5g/リットル、Na
Clの5g/リットル、pH7.2)中で培養した。該
培養物を遠心し、回収した菌体を20mMトリス−HC
l、pH8.0 1mlに懸濁し、100℃で10分間熱
処理した。続いて超音波処理を行い、更にもう一度10
0℃、10分間熱処理した。遠心後の上清として得られ
るライゼートをコスミドプロテインライブラリーとし
た。
【0037】(超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含むコ
スミドの選択)α−アミラーゼ活性は、デンプンの加水
分解を、加水分解によって減少するヨウ素−デンプン反
応の呈色を分光光学的に追跡することにより、測定し
た。すなわち、上記コスミドプロテインライブラリーか
らライゼート20μlずつをとり、0.04%可溶性デ
ンプンを含む0.25Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH
5.5)50μlを加えて95℃で30分間保温し、5
0μlの0.01Nヨウ素液(1%ヨウ化カリウムを含
む)、及び150μlの蒸留水を加えた後、630nmに
おける吸光度を測定し、対照と比較した。コスミドプロ
テインライブラリーよりα−アミラーゼ活性を持つ9つ
のコスミドクローンを得た。
【0038】(プラスミドpHI86の調製)α−アミ
ラーゼ活性を持つ9つのコスミドクローンのうち、最も
高い活性を示した1クローンについてコスミドを調製
し、BamHI、EcoRI、Hind III、PstIでそ
れぞれ消化した後、プラスミドベクターpUC119の
マルチクローニングサイトに、ライゲーションした。こ
の組換えプラスミドを大腸菌JM109に導入した後、
50μg/mlのアンピシリンを含むLBプレート上にま
き、出現したコロニーについてα−アミラーゼ活性を調
べた。すなわち、出現したコロニーを50μg/mlのア
ンピシリンを含むLBプレート上にのせたニトロセルロ
ースメンブラン上に移して37℃で一晩培養した後、該
メンブランをクロロホルム蒸気に15分間さらしてコロ
ニーを溶菌させた後、風乾し、1%可溶性デンプン、5
0mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)を含むアガ
ロースプレート上に、コロニー面を下にしてのせた。7
0℃で一晩保温した後、メンブランを取り除いたプレー
トに0.01Nヨウ素液(1%ヨウ化カリウムを含む)
を加えてデンプンを染色した。デンプンが加水分解され
たためにヨウ素液で染色されなかった部分の位置からα
−アミラーゼ活性を示すコロニーを選択した。BamH
Iを除く3種の制限酵素で作製された形質転換体のコロ
ニーの中にはα−アミラーゼ活性を示すものが認めら
れ、それぞれのコロニーからプラスミドを調製した。こ
れらのプラスミドに含まれる挿入DNA断片の大きさを
調べた結果、EcoRI、Hind III、PstIを用いて
作製された組換えプラスミド中にはそれぞれ約6.5k
b、約3.8kb、約8kbのDNA断片が含まれていた。
このうち最も小さな挿入DNA断片を含む、Hind IIIに
よって作製された組換えプラスミドをpHI86と命名
した。該プラスミドで形質転換された大腸菌JM109
はEscherichia coli JM109/H-86と命名、表示され、工
業技術院生命工学工業技術研究所にFERM BP−4
763として寄託されている。図1にプラスミドpHI
86の挿入DNA断片の制限酵素地図を示す。
【0039】(プラスミドpSH24の調製)上記プラ
スミドpHI86をHind III、SphIで消化後、アガ
ロースゲル電気泳動を行い、約2.4kbのDNA断片を
アガロースゲルより回収した。このDNA断片をプラス
ミドベクターpTV118NのHind III、SphIサイ
トにライゲーションして大腸菌JM109に導入し、出
現したコロニーについてコスミドプロテインライブラリ
ーのスクリーニングに用いた方法でα−アミラーゼ活性
を調べた。活性が認められたコロニーよりプラスミドを
調製し、これをプラスミドpSH24と命名した。次に
該プラスミドpSH24で形質転換された大腸菌JM1
09をEscherichia coli JM109/pSH24 と命名した。図
2にプラスミドpSH24の挿入DNA断片の制限酵素
地図を示す。
【0040】実施例2 (超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子の塩基配列の決定)超
耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含むDNA断片の塩基配
列を決定するために、プラスミドpSH24に含まれる
挿入DNA断片を種々の長さ欠失させたデレーションミ
ュータントを作製した。デレーションミュータントの作
製にはキロシークエンス用デレーションキット(宝酒造
社製)を用いた。これらのうち適当な長さの欠失が起こ
ったものをいくつか選び、BcaBESTジデオキシシ
ークエンシングキット(宝酒造社製)を用いたジデオキ
シ法によりそれぞれの挿入DNA断片部分の塩基配列を
解読した上、これらの結果を総合してプラスミドpSH
24に含まれる挿入DNA断片の塩基配列を決定した。
配列表の配列番号3にプラスミドpSH24に挿入され
た超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含むDNA断片のう
ち、EaeIサイトからHind IIIサイトまでの2134
bpの塩基配列を示す。上記塩基配列中337番目から3
73番目にかけて古細菌のプロモーター類似の配列〔ヌ
クレイック アシッズ リサーチ(Nucleic Acids Rese
arch) 第14巻、第2459〜2479頁(198
6)、同第16巻、第1〜19頁(1988)〕が見ら
れること、及び380番目から388番目にかけてSD
様配列が存在することから、超耐熱性α−アミラーゼは
上記配列中395番目のGより始まるGTGを開始コド
ンとしてコードされていることがわかる。また終止コド
ンは上記配列中1775番目のTから始まるTGAであ
る。以上から推定される超耐熱性α−アミラーゼのアミ
ノ酸配列を配列表の配列番号4に示す。
【0041】上記アミノ酸配列中には、既知のα−アミ
ラーゼに保存されている相同性の高い4つの領域〔アプ
ライド マイクロバイオロジー アンド バイオテクノ
ロジー、第23巻、第355〜360頁(1986)〕
がすべて存在していた。またN末端近傍の比較から上記
アミノ酸配列中1番目のメチオニンから25番目のアラ
ニンまでの25アミノ酸はシグナルペプチドであり、成
熟型α−アミラーゼのN末端は26番目のアラニンであ
る。
【0042】(プラスミドpNH17の調製)上記の結
果を基に、大腸菌内で成熟型の超耐熱性α−アミラーゼ
を発現する組換えプラスミドをPCRを利用した部位特
異的変異導入法により構築した。まず図3に示すよう
に、超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子中の成熟型α−アミ
ラーゼのN末端をコードする領域の直前にNcoIサイ
トと開始コドンとを導入できるように設計したオリゴヌ
クレオチドAMFN(配列番号5)と、図4に示すよう
に超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子中のSpeIサイトを
含む領域と相補的なオリゴヌクレオチド AMRS(配
列番号6)とを化学的に合成した。この2つのオリゴヌ
クレオチドをプライマー、プラスミドpSH24を鋳型
としたPCRにより、これらのオリゴヌクレオチドの配
列を両端に持つ約300bpの2本鎖DNAを合成した
後、これをNcoI、SpeIで消化した。一方、プラ
スミドpSH24をNcoI、SpeI消化した後、ア
ガロースゲル電気泳動によって約4.6kbのDNA断片
を単離し、これと前述の制限酵素消化したPCR産物と
をライゲーションした後、大腸菌JM109に導入し
た。得られたコロニーをIPTG存在下で培養し、コス
ミドプロテインライブラリーのスクリーニングに用いた
方法でα−アミラーゼ活性を調べ、活性が認められたコ
ロニーよりプラスミドを調製し、これをプラスミドpN
H17と命名した。プラスミドpNH17で形質転換さ
れた大腸菌JM109はEscherichia coli JM109/pNH1
7 と命名、表示され、工業技術院生命工学工業技術研究
所にFERMBP−4764として寄託されている。図
5にプラスミドpNH17に含まれる挿入DNA断片の
制限酵素地図を示す。また、この挿入DNA断片の塩基
配列を配列表の配列番号2に示す。更に、図中、超耐熱
性α−アミラーゼタンパクをコードする領域を黒矢印で
示し、その黒矢印の部分の塩基配列を配列表の配列番号
1に示す。また、上記塩基配列から推定される成熟型の
超耐熱性α−アミラーゼのアミノ酸配列を配列表の配列
番号7に示す。
【0043】実施例3 (超耐熱性α−アミラーゼ標品の調製)実施例2で得ら
れたEscherichia coli JM109/pNH17 を、50μg/ml
のアンピシリンを含む5mlのLB培地(トリプトン10
g/リットル、酵母エキス5g/リットル、NaClの
5g/リットル、pH7.0)中、37℃で一夜振とう
培養した。2リットル容の三角フラスコに同様の培地5
00mlを準備し、前述の培養液5mlを接種し、37℃で
振とう培養した。培養液の660nmにおける吸光度が
0.5に達したところで終濃度2mMとなるようにIPT
G溶液を加え、更に37℃で12時間培養した。培養終
了後、遠心分離して得られた菌体を5mlの50mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH5.5)に懸濁し、超音波処理
によって菌体を破砕した後、遠心分離して得た上清を粗
抽出液とした。この粗抽出液を95℃、30分間熱処理
した後、遠心分離によって変性したタンパクを除去し、
得られた上清に終濃度1%となるように硫酸ストレプト
マイシンを加えた。この試料を再び遠心分離して得られ
た上清に80%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加
え、沈殿物を遠心分離によって回収した。得られた沈殿
物を1mlの50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.
5)に溶解し、同緩衝液に対して一晩透析した。この透
析内液を粗精製酵素標品とした。
【0044】
【発明の効果】本発明により、極めて高い耐熱性を有す
るα−アミラーゼをコードする遺伝子が得られた。該遺
伝子を用い、超耐熱性α−アミラーゼが高純度で大量に
供給できる。
【0045】
【配列表】
【0046】配列番号:1 配列の長さ:1305 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 起源: 生物名:ピロコッカス フリオサス(Pyrococcus furios
us) 配列: GCAAAATACT TGGAGCTTGA AGAGGGAGGA GTTATAATGC AAGCATTCTA TTGGGATGTT 60 CCAGGGGGAG GAATTTGGTG GGATCATATA AGATCGAAGA TTCCTGAATG GTATGAAGCT 120 GGAATCTCTG CAATATGGCT ACCTCCACCA AGCAAGGGGA TGAGTGGAGG ATATTCAATG 180 GGCTACGATC CCTATGATTA CTTTGATCTC GGCGAGTACT ACCAGAAGGG AACTGTAGAG 240 ACGCGTTTTG GATCAAAAGA AGAACTAGTG AGATTGATAC AAACTGCCCA TGCCTATGGA 300 ATAAAGGTAA TCGCCGATGT AGTTATAAAC CACAGGGCTG GTGGTGACCT AGAATGGAAC 360 CCCTTCGTTG GAGATTACAC ATGGACAGAC TTTTCTAAAG TTGCCTCAGG GAAATATACA 420 GCTAACTATC TGGACTTCCA TCCAAACGAG CTTCATTGTT GTGACGAAGG AACCTTTGGA 480 GGATTTCCAG ATATATGTCA TCACAAAGAG TGGGATCAGT ACTGGCTATG GAAGAGCAAT 540 GAGAGTTATG CTGCTTATTT AAGAAGCATA GGATTTGATG GTTGGAGATT TGACTATGTT 600 AAGGGCTATG GAGCTTGGGT TGTCAGAGAC TGGCTTAATT GGTGGGGAGG TTGGGCAGTT 660 GGAGAGTACT GGGACACAAA TGTAGATGCA CTACTAAGCT GGGCATATGA GAGTGGTGCA 720 AAGGTCTTTG ACTTCCCGCT CTACTATAAA ATGGATGAAG CATTTGACAA TAACAACATT 780 CCAGCATTAG TCTATGCCCT ACAAAACGGA CAAACTGTAG TTTCGAGAGA TCCATTTAAG 840 GCAGTAACTT TCGTTGCCAA TCATGACACA GATATAATAT GGAACAAGTA TCCAGCATAT 900 GCGTTCATAT TGACATATGA GGGACAGCCA GTAATATTCT ACAGGGACTT TGAGGAATGG 960 CTGAACAAGG ATAAGCTAAT TAACCTCATT TGGATCCATG ATCATTTGGC AGGAGGAAGC 1020 ACAACAATTG TCTACTACGA CAACGATGAG CTCATATTTG TGAGAAATGG AGATTCTAGA 1080 AGGCCTGGGC TTATAACTTA CATTAACTTG AGCCCTAACT GGGTTGGTAG GTGGGTATAC 1140 GTTCCAAAGT TTGCAGGGGC TTGTATTCAT GAATACACTG GAAACCTAGG AGGATGGGTA 1200 GATAAAAGAG TAGATAGTAG CGGATGGGTA TACCTAGAGG CACCACCTCA CGATCCAGCT 1260 AACGGCTACT ATGGGTACTC CGTATGGAGT TATTGTGGTG TTGGG 1305
【0047】配列番号:2 配列の長さ:1670 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 起源: 生物名:ピロコッカス フリオサス(Pyrococcus furios
us) 配列: CCATGGCAAA ATACTTGGAG CTTGAAGAGG GAGGAGTTAT AATGCAAGCA TTCTATTGGG 60 ATGTTCCAGG GGGAGGAATT TGGTGGGATC ATATAAGATC GAAGATTCCT GAATGGTATG 120 AAGCTGGAAT CTCTGCAATA TGGCTACCTC CACCAAGCAA GGGGATGAGT GGAGGATATT 180 CAATGGGCTA CGATCCCTAT GATTACTTTG ATCTCGGCGA GTACTACCAG AAGGGAACTG 240 TAGAGACGCG TTTTGGATCA AAAGAAGAAC TAGTGAGATT GATACAAACT GCCCATGCCT 300 ATGGAATAAA GGTAATCGCC GATGTAGTTA TAAACCACAG GGCTGGTGGT GACCTAGAAT 360 GGAACCCCTT CGTTGGAGAT TACACATGGA CAGACTTTTC TAAAGTTGCC TCAGGGAAAT 420 ATACAGCTAA CTATCTGGAC TTCCATCCAA ACGAGCTTCA TTGTTGTGAC GAAGGAACCT 480 TTGGAGGATT TCCAGATATA TGTCATCACA AAGAGTGGGA TCAGTACTGG CTATGGAAGA 540 GCAATGAGAG TTATGCTGCT TATTTAAGAA GCATAGGATT TGATGGTTGG AGATTTGACT 600 ATGTTAAGGG CTATGGAGCT TGGGTTGTCA GAGACTGGCT TAATTGGTGG GGAGGTTGGG 660 CAGTTGGAGA GTACTGGGAC ACAAATGTAG ATGCACTACT AAGCTGGGCA TATGAGAGTG 720 GTGCAAAGGT CTTTGACTTC CCGCTCTACT ATAAAATGGA TGAAGCATTT GACAATAACA 780 ACATTCCAGC ATTAGTCTAT GCCCTACAAA ACGGACAAAC TGTAGTTTCG AGAGATCCAT 840 TTAAGGCAGT AACTTTCGTT GCCAATCATG ACACAGATAT AATATGGAAC AAGTATCCAG 900 CATATGCGTT CATATTGACA TATGAGGGAC AGCCAGTAAT ATTCTACAGG GACTTTGAGG 960 AATGGCTGAA CAAGGATAAG CTAATTAACC TCATTTGGAT CCATGATCAT TTGGCAGGAG 1020 GAAGCACAAC AATTGTCTAC TACGACAACG ATGAGCTCAT ATTTGTGAGA AATGGAGATT 1080 CTAGAAGGCC TGGGCTTATA ACTTACATTA ACTTGAGCCC TAACTGGGTT GGTAGGTGGG 1140 TATACGTTCC AAAGTTTGCA GGGGCTTGTA TTCATGAATA CACTGGAAAC CTAGGAGGAT 1200 GGGTAGATAA AAGAGTAGAT AGTAGCGGAT GGGTATACCT AGAGGCACCA CCTCACGATC 1260 CAGCTAACGG CTACTATGGG TACTCCGTAT GGAGTTATTG TGGTGTTGGG TGACTTTTTC 1320 TTTTTTCTTT TTAACAATGG GAGAAGTGCA AATACTGCGA CAATTCCTGG GCCGCATACA 1380 GGAGTTTCTG GAGCGGCTTC ATTCAATATT ACTGTTTTAT TTCCAATTCC ATACAACGTG 1440 ACATTTGTTG GTTGGAGAGG TTCCCAGGGA AGTCCCTTAT ATAGTTGAAC TGTAAAAGTT 1500 TTGTTTCTGG GGAGGGGAAC CACGGCAAAG TAGTGTCCCG TTGGAGATTT CAAGAGGGGT 1560 CTCGGCTCTG AGAGTTCTGG TATGTTCCCC TTGACCCAAA GGTAACCAGT GTAGTTTCCT 1620 TGTAGGACTA TTAGTGCTGG GATATCATTG CTAGAATAGT ACCTAAGCTT 1670
【0048】配列番号:3 配列の長さ:2134 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 起源: 生物名:ピロコッカス フリオサス(Pyrococcus furios
us) 配列: CGGCCACCAT TGTAACGTCA TCGTGAGTTG GCCCGAGGCC TCCCGAAATA ATAAGAACAT 60 CGGGTTTTCT GTTAAGGGAT TCTAAAATTA CAGACCTTAT ATCCTCCACG TCATCGCCAA 120 CAGTAGTTAT TCTCTTAACG AGGTATCCTC TCTCCGTTAA TTTCTTCGCT ATGTGTGCTG 180 AGTTGCTGTT TACAGTATTC CCTGTTAAAA GTTCATCACC TACGGTAATT ATTTCCGCGA 240 ACATTGGTTC TCCCCAGGAA TTGTTTTTAT CAAGAGTTTA TTAGATTTTG ACGTGCGTTG 300 ATGAACATTT ATGTTCACAT GATCATAACA GAAAAATTTA TATGTATCAT CACCAGTGAT 360 ACATTATGAG ACTTTGGTGT ATGGAGGTGA TCACGTGAAC ATAAAGAAAT TAACACCCCT 420 CCTAACTCTA TTACTGTTTT TTATAGTACT AGCAAGTCCA GTAAGTGCAG CAAAATACTT 480 GGAGCTTGAA GAGGGAGGAG TTATAATGCA AGCATTCTAT TGGGATGTTC CAGGGGGAGG 540 AATTTGGTGG GATCATATAA GATCGAAGAT TCCTGAATGG TATGAAGCTG GAATCTCTGC 600 AATATGGCTA CCTCCACCAA GCAAGGGGAT GAGTGGAGGA TATTCAATGG GCTACGATCC 660 CTATGATTAC TTTGATCTCG GCGAGTACTA CCAGAAGGGA ACTGTAGAGA CGCGTTTTGG 720 ATCAAAAGAA GAACTAGTGA GATTGATACA AACTGCCCAT GCCTATGGAA TAAAGGTAAT 780 CGCCGATGTA GTTATAAACC ACAGGGCTGG TGGTGACCTA GAATGGAACC CCTTCGTTGG 840 AGATTACACA TGGACAGACT TTTCTAAAGT TGCCTCAGGG AAATATACAG CTAACTATCT 900 GGACTTCCAT CCAAACGAGC TTCATTGTTG TGACGAAGGA ACCTTTGGAG GATTTCCAGA 960 TATATGTCAT CACAAAGAGT GGGATCAGTA CTGGCTATGG AAGAGCAATG AGAGTTATGC 1020 TGCTTATTTA AGAAGCATAG GATTTGATGG TTGGAGATTT GACTATGTTA AGGGCTATGG 1080 AGCTTGGGTT GTCAGAGACT GGCTTAATTG GTGGGGAGGT TGGGCAGTTG GAGAGTACTG 1140 GGACACAAAT GTAGATGCAC TACTAAGCTG GGCATATGAG AGTGGTGCAA AGGTCTTTGA 1200 CTTCCCGCTC TACTATAAAA TGGATGAAGC ATTTGACAAT AACAACATTC CAGCATTAGT 1260 CTATGCCCTA CAAAACGGAC AAACTGTAGT TTCGAGAGAT CCATTTAAGG CAGTAACTTT 1320 CGTTGCCAAT CATGACACAG ATATAATATG GAACAAGTAT CCAGCATATG CGTTCATATT 1380 GACATATGAG GGACAGCCAG TAATATTCTA CAGGGACTTT GAGGAATGGC TGAACAAGGA 1440 TAAGCTAATT AACCTCATTT GGATCCATGA TCATTTGGCA GGAGGAAGCA CAACAATTGT 1500 CTACTACGAC AACGATGAGC TCATATTTGT GAGAAATGGA GATTCTAGAA GGCCTGGGCT 1560 TATAACTTAC ATTAACTTGA GCCCTAACTG GGTTGGTAGG TGGGTATACG TTCCAAAGTT 1620 TGCAGGGGCT TGTATTCATG AATACACTGG AAACCTAGGA GGATGGGTAG ATAAAAGAGT 1680 AGATAGTAGC GGATGGGTAT ACCTAGAGGC ACCACCTCAC GATCCAGCTA ACGGCTACTA 1740 TGGGTACTCC GTATGGAGTT ATTGTGGTGT TGGGTGACTT TTTCTTTTTT CTTTTTAACA 1800 ATGGGAGAAG TGCAAATACT GCGACAATTC CTGGGCCGCA TACAGGAGTT TCTGGAGCGG 1860 CTTCATTCAA TATTACTGTT TTATTTCCAA TTCCATACAA CGTGACATTT GTTGGTTGGA 1920 GAGGTTCCCA GGGAAGTCCC TTATATAGTT GAACTGTAAA AGTTTTGTTT CTGGGGAGGG 1980 GAACCACGGC AAAGTAGTGT CCCGTTGGAG ATTTCAAGAG GGGTCTCGGC TCTGAGAGTT 2040 CTGGTATGTT CCCCTTGACC CAAAGGTAAC CAGTGTAGTT TCCTTGTAGG ACTATTAGTG 2100 CTGGGATATC ATTGCTAGAA TAGTACCTAA GCTT 2134
【0049】配列番号:4 配列の長さ:460 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源: 生物名:ピロコッカス フリオサス(Pyrococcus furios
us) 配列: Met Asn Ile Lys Lys Leu Thr Pro Leu Leu Thr Leu Leu Leu Phe 1 5 10 15 Phe Ile Val Leu Ala Ser Pro Val Ser Ala Ala Lys Tyr Leu Glu 20 25 30 Leu Glu Glu Gly Gly Val Ile Met Gln Ala Phe Tyr Trp Asp Val 35 40 45 Pro Gly Gly Gly Ile Trp Trp Asp His Ile Arg Ser Lys Ile Pro 50 55 60 Glu Trp Tyr Glu Ala Gly Ile Ser Ala Ile Trp Leu Pro Pro Pro 65 70 75 Ser Lys Gly Met Ser Gly Gly Tyr Ser Met Gly Tyr Asp Pro Tyr 80 85 90 Asp Tyr Phe Asp Leu Gly Glu Tyr Tyr Gln Lys Gly Thr Val Glu 95 100 105 Thr Arg Phe Gly Ser Lys Glu Glu Leu Val Arg Leu Ile Gln Thr 110 115 120 Ala His Ala Tyr Gly Ile Lys Val Ile Ala Asp Val Val Ile Asn 125 130 135 His Arg Ala Gly Gly Asp Leu Glu Trp Asn Pro Phe Val Gly Asp 140 145 150 Tyr Thr Trp Thr Asp Phe Ser Lys Val Ala Ser Gly Lys Tyr Thr 155 160 165 Ala Asn Tyr Leu Asp Phe His Pro Asn Glu Leu His Cys Cys Asp 170 175 180 Glu Gly Thr Phe Gly Gly Phe Pro Asp Ile Cys His His Lys Glu 185 190 195 Trp Asp Gln Tyr Trp Leu Trp Lys Ser Asn Glu Ser Tyr Ala Ala 200 205 210 Tyr Leu Arg Ser Ile Gly Phe Asp Gly Trp Arg Phe Asp Tyr Val 215 220 225 Lys Gly Tyr Gly Ala Trp Val Val Arg Asp Trp Leu Asn Trp Trp 230 235 240 Gly Gly Trp Ala Val Gly Glu Tyr Trp Asp Thr Asn Val Asp Ala 245 250 255 Leu Leu Ser Trp Ala Tyr Glu Ser Gly Ala Lys Val Phe Asp Phe 260 265 270 Pro Leu Tyr Tyr Lys Met Asp Glu Ala Phe Asp Asn Asn Asn Ile 275 280 285 Pro Ala Leu Val Tyr Ala Leu Gln Asn Gly Gln Thr Val Val Ser 290 295 300 Arg Asp Pro Phe Lys Ala Val Thr Phe Val Ala Asn His Asp Thr 305 310 315 Asp Ile Ile Trp Asn Lys Tyr Pro Ala Tyr Ala Phe Ile Leu Thr 320 325 330 Tyr Glu Gly Gln Pro Val Ile Phe Tyr Arg Asp Phe Glu Glu Trp 335 340 345 Leu Asn Lys Asp Lys Leu Ile Asn Leu Ile Trp Ile His Asp His 350 355 360 Leu Ala Gly Gly Ser Thr Thr Ile Val Tyr Tyr Asp Asn Asp Glu 365 370 375 Leu Ile Phe Val Arg Asn Gly Asp Ser Arg Arg Pro Gly Leu Ile 380 385 390 Thr Tyr Ile Asn Leu Ser Pro Asn Trp Val Gly Arg Trp Val Tyr 395 400 405 Val Pro Lys Phe Ala Gly Ala Cys Ile His Glu Tyr Thr Gly Asn 410 415 420 Leu Gly Gly Trp Val Asp Lys Arg Val Asp Ser Ser Gly Trp Val 425 430 435 Tyr Leu Glu Ala Pro Pro His Asp Pro Ala Asn Gly Tyr Tyr Gly 440 445 450 Tyr Ser Val Trp Ser Tyr Cys Gly Val Gly 455 460
【0050】配列番号:5 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CAGTAAGTGC CATGGCAAAA TACTT 25
【0051】配列番号:6 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTGTATCAAT CTCACTAGTT CTTCT 25
【0052】配列番号:7 配列の長さ:435 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源: 生物名:ピロコッカス フリオサス(Pyrococcus furios
us) 配列: Ala Lys Tyr Leu Glu Leu Glu Glu Gly Gly Val Ile Met Gln Ala 1 5 10 15 Phe Tyr Trp Asp Val Pro Gly Gly Gly Ile Trp Trp Asp His Ile 20 25 30 Arg Ser Lys Ile Pro Glu Trp Tyr Glu Ala Gly Ile Ser Ala Ile 35 40 45 Trp Leu Pro Pro Pro Ser Lys Gly Met Ser Gly Gly Tyr Ser Met 50 55 60 Gly Tyr Asp Pro Tyr Asp Tyr Phe Asp Leu Gly Glu Tyr Tyr Gln 65 70 75 Lys Gly Thr Val Glu Thr Arg Phe Gly Ser Lys Glu Glu Leu Val 80 85 90 Arg Leu Ile Gln Thr Ala His Ala Tyr Gly Ile Lys Val Ile Ala 95 100 105 Asp Val Val Ile Asn His Arg Ala Gly Gly Asp Leu Glu Trp Asn 110 115 120 Pro Phe Val Gly Asp Tyr Thr Trp Thr Asp Phe Ser Lys Val Ala 125 130 135 Ser Gly Lys Tyr Thr Ala Asn Tyr Leu Asp Phe His Pro Asn Glu 140 145 150 Leu His Cys Cys Asp Glu Gly Thr Phe Gly Gly Phe Pro Asp Ile 155 160 165 Cys His His Lys Glu Trp Asp Gln Tyr Trp Leu Trp Lys Ser Asn 170 175 180 Glu Ser Tyr Ala Ala Tyr Leu Arg Ser Ile Gly Phe Asp Gly Trp 185 190 195 Arg Phe Asp Tyr Val Lys Gly Tyr Gly Ala Trp Val Val Arg Asp 200 205 210 Trp Leu Asn Trp Trp Gly Gly Trp Ala Val Gly Glu Tyr Trp Asp 215 220 225 Thr Asn Val Asp Ala Leu Leu Ser Trp Ala Tyr Glu Ser Gly Ala 230 235 240 Lys Val Phe Asp Phe Pro Leu Tyr Tyr Lys Met Asp Glu Ala Phe 245 250 255 Asp Asn Asn Asn Ile Pro Ala Leu Val Tyr Ala Leu Gln Asn Gly 260 265 270 Gln Thr Val Val Ser Arg Asp Pro Phe Lys Ala Val Thr Phe Val 275 280 285 Ala Asn His Asp Thr Asp Ile Ile Trp Asn Lys Tyr Pro Ala Tyr 290 295 300 Ala Phe Ile Leu Thr Tyr Glu Gly Gln Pro Val Ile Phe Tyr Arg 305 310 315 Asp Phe Glu Glu Trp Leu Asn Lys Asp Lys Leu Ile Asn Leu Ile 320 325 330 Trp Ile His Asp His Leu Ala Gly Gly Ser Thr Thr Ile Val Tyr 335 340 345 Tyr Asp Asn Asp Glu Leu Ile Phe Val Arg Asn Gly Asp Ser Arg 350 355 360 Arg Pro Gly Leu Ile Thr Tyr Ile Asn Leu Ser Pro Asn Trp Val 365 370 375 Gly Arg Trp Val Tyr Val Pro Lys Phe Ala Gly Ala Cys Ile His 380 385 390 Glu Tyr Thr Gly Asn Leu Gly Gly Trp Val Asp Lys Arg Val Asp 395 400 405 Ser Ser Gly Trp Val Tyr Leu Glu Ala Pro Pro His Asp Pro Ala 410 415 420 Asn Gly Tyr Tyr Gly Tyr Ser Val Trp Ser Tyr Cys Gly Val Gly 425 430 435
【図面の簡単な説明】
【図1】超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含有する約
3.8kbのDNA断片の制限酵素地図を示す図であ
る。
【図2】超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含有する約
2.4kbのDNA断片の制限酵素地図を示す図であ
る。
【図3】オリゴヌクレオチドAMFNの配列を示す図で
ある。
【図4】オリゴヌクレオチドAMRSの配列を示す図で
ある。
【図5】超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子を含有する約
1.7kbのDNA断片の制限酵素地図を示す図であ
る。
【図6】本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ
の1例の活性とpHとの関係を示す図である。
【図7】本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ
の1例の活性と温度との関係を示す図である。
【図8】本発明により得られる超耐熱性α−アミラーゼ
の1例の耐熱性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (C12N 9/28 C12R 1:19) C12R 1:01) (72)発明者 小山 信人 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 山本 克彦 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 浅田 起代蔵 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1で表される塩基配列
    を含有することを特徴とする超耐熱性α−アミラーゼ遺
    伝子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超耐熱性α−アミラー
    ゼ遺伝子に厳密な条件下でハイブリダイズ可能な超耐熱
    性α−アミラーゼ遺伝子。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号2、又は3で表される
    請求項1に記載の超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子。
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