JP3464810B2 - 超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子 - Google Patents

超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子

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JP3464810B2 JP13887693A JP13887693A JP3464810B2 JP 3464810 B2 JP3464810 B2 JP 3464810B2 JP 13887693 A JP13887693 A JP 13887693A JP 13887693 A JP13887693 A JP 13887693A JP 3464810 B2 JP3464810 B2 JP 3464810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、タンパク質工学
等の分野で有用な超耐熱性アミノペプチダーゼをコード
する遺伝子、及び該酵素の遺伝子工学的製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品加工、ペプチド合成等の工業的プロ
セスに利用されるプロテアーゼには高い熱安定性が要求
される。これまで種々の耐熱性プロテアーゼが探索され
てきたが、その多くはエンド型の酵素であり、ペプチド
結合を末端から切断するエキソ型の酵素としてはサーマ
ス アクアティカス(Thermus aquaticus)由来のアミノ
ペプチダーゼ、カルボキシプチダーゼが知られている
程度である〔アグリカルチュラル アンド バイオロジ
カル ケミストリー(Agric. Biol. Chem.) 、第52
巻、第1755〜1763頁(1988)、同、第54
巻、第2385〜2392頁(1990)、バイオサイ
エンス バイオテクノロジー アンド バイオケミスト
リー(Biosci. Biotech. Biochem.)、第56巻、第18
39〜1844頁(1992)〕。しかしこれらの酵素
は90℃以上の高温で使用することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピロコッカス フリオ
サス(Pyrococcus furiosus)に代表される超耐熱菌は、
極めて高い耐熱性を持った酵素の給源として期待される
が、酵素の取得には高温での微生物の培養を要するた
め、工業的な製造方法としては問題を有していた。本発
明はこの問題を解決するために、超耐熱性アミノペプチ
ダーゼ遺伝子を単離し、該遺伝子を用いた超耐熱性アミ
ノペプチダーゼの工業的製造方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は、100℃、10分間の熱処理に耐
性の超耐熱性アミノペプチダーゼに関し、配列表の配列
番号2で表されるアミノ酸配列、あるいは該配列に1〜
数個のアミノ酸の欠失、置換、挿入、付加の少なくとも
一つを有するアミノ酸配列を含んでいることを特徴とす
る。また、本発明の第2の発明は超耐熱性アミノペプチ
ダーゼ遺伝子に関し、第1の発明の超耐熱性アミノペプ
チダーゼをコードする遺伝子であることを特徴とする。
更に、本発明の第3の発明は、第2の発明の超耐熱性ア
ミノペプチダーゼ遺伝子に関し、配列表の配列番号1で
表される塩基配列を含んでいることを特徴とする。また
更に、本発明の第4の発明は超耐熱性アミノペプチダー
ゼ遺伝子に関し、第3の発明の超耐熱性アミノペプチダ
ーゼ遺伝子にストリンジェントな条件でハイブリダイズ
可能な、100℃、10分間の熱処理に耐性の超耐熱性
アミノペプチダーゼ活性を有するポリペプチドをコード
する遺伝子であることを特徴とする。更にまた、本発明
の第5の発明は超耐熱性アミノペプチダーゼの製造方法
に関し、第2〜第4の発明のいずれか1つの発明の超耐
熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含有させた組換体プラ
スミドを導入させた形質転換体を培養し、該培養物から
100℃、10分間の熱処理に耐性の超耐熱性アミノペ
プチダーゼを採取することを特徴とする。
【0005】本発明に係る超耐熱性アミノペプチダーゼ
遺伝子は超耐熱菌の遺伝子ライブラリーのスクリーニン
グにより得ることができる。超耐熱菌としてはピロコッ
カス属に属する細菌が使用でき、例えばピロコッカス
フリオサスのゲノムのコスミドライブラリーより目的の
遺伝子をスクリーニングし、得ることができる。ピロコ
ッカス フリオサスとしてはピロコッカス フリオサス
DMS3638が使用でき、該菌株は、ドイッチェ
ザムルンク フォン ミクロオルガニスメンウント ツ
ェルクルチュウレンGmbH(Deutsch Sammlung von M
ikroorganismen und Zellkulturen GmbH)より入手可能
な菌株である。
【0006】ピロコッカス フリオサス ゲノムのコス
ミドライブラリーはピロコッカスフリオサス ゲノムD
NAを制限酵素Sau3AI(宝酒造社製)で部分消化
して得られたDNAフラグメントとトリプルヘリックス
コスミドベクター(ストラタジーン社製)をライゲーシ
ョンした後、イン ビトロ パッケージング法によって
ラムダファージ粒子中にパッケージングし、適当な大腸
菌、例えば大腸菌DH5αMCR(BRL社製)を形質
転換することによって得ることができる。次にライブラ
リー中の形質転換体を培養した後、熱処理(100℃、
10分間)、超音波処理、再熱処理(100℃、10分
間)し、得られたライゼート中のL−ロイシン−p−ニ
トロアニリドを基質としたアミノペプチダーゼ活性をス
クリーニングすることができる。これにより、100
℃、20分間の熱処理に耐性のアミノペプチダーゼを発
現する、超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含むコス
ミドクローンをいくつか得ることができる。このように
して得られたコスミドクローンの1つから調製したコス
ミドをXbaI(宝酒造社製)消化し、得られたDNA
断片をプラスミドベクターpUC118(宝酒造社製)
のXbaIサイトに導入した組換えプラスミドを得るこ
とができる。次に、この組換えプラスミドを導入した大
腸菌JM109(宝酒造社製)を培養した後、前述のコ
スミドの場合と同様にして培養物処理物中の超耐熱性ア
ミノペプチダーゼ活性を測定することにより、発現した
アミノペプチダーゼ遺伝子を含む組換えプラスミドを得
ることができる。該プラスミドはプラスミドpAM2と
命名された。図2にプラスミドpAM2の制限酵素地図
を示す。図中太実線がプラスミドベクターpUC118
への挿入DNA断片である。
【0007】更にこの組換えプラスミドについて数種類
の制限酵素を用いて種々の長さのDNA断片を調製し、
各断片を含む組換えプラスミドを作製することができ
る。次に、該プラスミドを導入した大腸菌JM109を
培養した後、培養物中の超耐熱性アミノペプチダーゼ活
性を測定することにより、目的のアミノペプチダーゼ遺
伝子を含む組換えプラスミドを得ることができる。すな
わち、前記のプラスミドpAM2をXbaI(宝酒造社
製)、NotI(宝酒造社製)消化して得られる約4kb
のDNA断片を、あらかじめHincIIサイトにNot
Iリンカー(linker) (宝酒造社製)を導入したpUC
19(宝酒造社製)のXbaI、NotIサイトに導入
することができる。該プラスミドはプラスミドpAM3
と命名され、これを導入された大腸菌JM109を培養
して得られる培養物のライゼートは超耐熱性アミノペプ
チダーゼ活性を示す。図3にプラスミドpAM3の制限
酵素地図を示す。図中、太実線がプラスミドベクターp
UC19への挿入DNA断片である。
【0008】更に前記プラスミドpAM3より超耐熱性
アミノペプチダーゼ遺伝子を含む約1.8kbのDNA断
片を得ることができる。すなわち、前記プラスミドpA
M3をNdeI(宝酒造社製)消化した後、末端を平滑
化し、更にEcoRI(宝酒造社製)消化して得られる
約1.8kbのDNA断片をプラスミドベクターpUC1
8(宝酒造社製)のHincII、EcoRIサイトに導
入することができる。該プラスミドはプラスミドpAM
7と命名され、該プラスミドで形質転換された大腸菌J
M109は Escherichia coli JM109/pAM7と命名されて
いる。また Escherichia coli JM109/pAM7は超耐熱性ア
ミノペプチダーゼ活性を示す。図4にプラスミドpAM
7の制限酵素地図を示す。図中、太実線がプラスミドベ
クターpUC18への挿入DNA断片である。
【0009】更に前記プラスミドpAM7より超耐熱性
アミノペプチダーゼ遺伝子を含まない約0.3kbのDN
A断片を次のように除くことができる。すなわち、前記
プラスミドpAM7をPstI(宝酒造社製)、Hin
dIII (宝酒造社製)消化して得られる約0.5kbのP
stI−HindIII 断片、及び約1.0kbのHind
III −HindIII 断片を単離した後、まず約0.5kb
のPstI−HindIII 断片をプラスミドベクターp
UC18のPstI、HindIII サイトに導入した組
換えプラスミドを作製する。該プラスミドはプラスミド
pAM18と命名され、図5にその制限酵素地図を示
す。図中、太実線がプラスミドベクターpUC18への
挿入DNA断片である。
【0010】次に前述の約1.0kbのHindIII −H
indIII 断片を前記プラスミドpAM18のHind
III サイトに導入した後、大腸菌JM109に導入す
る。得られたコロニーの超耐熱性アミノペプチダーゼ活
性を測定し、活性を示したコロニーよりプラスミドを調
製する。該プラスミドはプラスミドpAM19と命名さ
れ、該プラスミドで形質転換された大腸菌JM109は
Escherichia coli JM109/pAM19 と命名、表示され、工
業技術院生命工学工業技術研究所にFERM P−13
606として寄託されている。図6にプラスミドpAM
19の制限酵素地図を示す。図中、太実線がプラスミド
ベクターpUC18への挿入DNA断片である。
【0011】図1にプラスミドpAM19に挿入された
ピロコッカス フリオサス由来DNA断片の制限酵素地
図を示す。すなわち図1は本発明により得られる超耐熱
性アミノペプチダーゼ遺伝子を含有するDNA断片の1
例の制限酵素地図である。配列表の配列番号1に図1に
示されるDNA断片の塩基配列を示す。すなわち配列表
の配列番号1は本発明によって得られる超耐熱性アミノ
ペプチダーゼ遺伝子の1例の塩基配列である。配列表の
配列番号2に、配列番号1に示される塩基配列より推定
される遺伝子産物のアミノ酸配列を示す。すなわち配列
表の配列番号2は本発明によって得られる超耐熱性アミ
ノペプチダーゼ遺伝子を用いて生産される酵素タンパク
のアミノ酸配列である。
【0012】超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含有
させた組換えプラスミドを導入した形質転換体、例えば
Escherichia coli JM109/pAM7、 Escherichia coli JM
109/pAM19 はそれぞれ通常の培養条件、例えば100μ
g/mlのアンピシリンを含む2×TY培地(トリプトン
16g/リットル、酵母エキス10g/リットル、Na
Clの5g/リットル、pH7.2)中、37℃で培養
することにより、培養物中に超耐熱性アミノペプチダー
ゼを発現させることができる。培養終了後、培養菌体を
集菌し、得られた菌体の超音波処理後の遠心上清を粗酵
素液とし、該酵素液の100℃、10分間の熱処理によ
る夾雑タンパク質の変性処理、除核酸処理、硫安塩析処
理、透析処理、イオン交換クロマトグラフィー等を行う
ことにより、精製酵素標品を得ることができる。
【0013】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝
子を含有させた組換体プラスミドを導入した形質転換
体、例えば Escherichia coli JM109/pAM7が生産する超
耐熱性アミノペプチダーゼの酵素化学的、及び理化学的
性質は次のとおりである。
【0014】(1)作 用 本発明の酵素はL−ロイシン−p−ニトロアニリド、L
−アラニン−p−ニトロアニリド、及びL−メチオニン
−p−ニトロアニリドを加水分解し、黄色物質(p−ニ
トロアニリン)を生成する。また、ロイシン−エンケフ
ァリンを加水分解し、遊離のアミノ酸を生成する。
【0015】(2)酵素活性測定方法 酵素活性の測定はL−ロイシン−p−ニトロアニリドを
基質とし、酵素による加水分解反応によって生成するp
−ニトロアリニンを分光光学的に測定することにより行
った。すなわち、酵素活性を測定しようとする酵素標品
を適度に希釈し、その試料溶液10μlに5mM L−ロ
イシン−p−ニトロアニリド溶液(50mM酢酸ナトリウ
ム、pH6.0)40μlを加え、95℃で30分間反
応させた。氷冷して反応を停止した後、410nmにおけ
る吸光度を測定し、p−ニトロアニリンの生成量を求め
た。酵素1単位は95℃において1分間に1μmoleのp
−ニトロアニリンを生成する酵素量とした。本発明で得
られる酵素は測定されたpH6.0、95℃においてL
−ロイシン−p−ニトロアニリド分解活性を有してい
た。
【0016】また、L−アラニン−p−ニトロアニリ
ド、及びL−メチオニン−p−ニトロアニリドを基質と
してその分解活性を測定した。すなわち1ミリ単位の酵
素を含む試料10μlに5mM L−アラニン−p−ニト
ロアニリド溶液(50mM酢酸ナトリウム、pH6.
0)、あるいは5mM L−メチオニン−p−ニトロアニ
リド溶液(50mM酢酸ナトリウム、pH6.0)40μ
lを加えて、95℃で30分間反応させた。氷冷して反
応を停止した後、410nmにおける吸光度を測定し、p
−ニトロアニリンの生成量を求めた。本発明により得ら
れる酵素は測定されたpH6.0、95℃においてL−
アラニン−p−ニトロアニリド分解活性、及びL−メチ
オニン−p−ニトロアニリド分解活性を有していた。
【0017】更にまた、ロイシン−エンケファリンを基
質としてその分解活性を測定した。すなわち6nmole の
ロイシン−エンケファリンを含む5mM酢酸ナトリウム、
pH6.0、20μM CoCl2 溶液54μlに50
ミリ単位の酵素を含む試料6μlを加え、95℃で3時
間反応させた。氷冷して反応を停止した後、反応液の一
部をアミノ酸分析に供し、遊離したアミノ酸を分析し
た。本発明により得られる酵素は測定されたpH6.
0、95℃においてロイシン−エンケファリン分解活性
を有していた。なお、以下(3)〜(7)において示す
酵素活性はL−ロイシン−p−ニトロアニリドを基質と
する上記の活性測定方法で測定したものである。
【0018】(3)至適温度 測定には1ミリ単位の酵素標品を用い、種々の温度で反
応を行った。試験した酵素は図7に示すごとく測定され
たpH6.0において60℃〜100℃の範囲で活性が
あり、その至適温度は80℃〜100℃であった。すな
わち図7は本発明により得られる酵素の至適温度を示す
図であり、縦軸は相対活性(%)、横軸は温度(℃)を
示す。
【0019】(4)至適pH 測定には1ミリ単位の酵素標品を用い、L−ロイシン−
p−ニトロアニリド溶液をpH3.5〜6.0において
は50mM酢酸ナトリウム、pH6.0〜8.0において
は50mMリン酸カリウム、またpH8.5〜9.5にお
いては50mMホウ酸ナトリウムを用いて調製し、使用し
た。試験した酵素は図8に示すごとくpH6.0で最大
活性を示した。すなわち図8は本発明により得られる酵
素の至適pHを示す図であり、縦軸は相対活性、横軸は
pHを示す。図中白四角は50mM酢酸ナトリウム、図中
+字は50mMリン酸カリウム、図中白丸は50mMホウ酸
ナトリウムを用いて測定した結果を示す。
【0020】(5)熱安定性 1ミリ単位の酵素を含む50mM酢酸ナトリウム、pH
5.5溶液10μlを60℃及び95℃で種々の時間処
理した後、残存する酵素活性を測定した。図9に示すご
とく60℃、180分間処理しても活性の低下は全く見
られず、また、95℃、180分間の処理後も90%以
上の活性を保持していた。すなわち図9は本発明により
得られる酵素の熱安定性を示す図であり、縦軸に残存活
性(%)、横軸に熱処理時間(時)を示す。図中白四角
は60℃、+字は95℃での測定の結果を示す。
【0021】(6)pH安定性 5ミリ単位の酵素を含む20mMの各pHの緩衝液50μ
lを95℃で60分間処理した後、そのうちの10μl
を用いて残存する酵素活性を測定した。なお、緩衝液と
してpH4.0〜6.0においては酢酸ナトリウム、p
H6.0〜8.0においてはリン酸カリウム、pH8.
5〜9.5においてはホウ酸ナトリウムをそれぞれ用い
た。図10に示すごとくpH5.5〜7.0の間では9
5℃、60分間の処理後も80%以上の活性を保持して
いた。すなわち図10は本発明により得られる酵素のp
H安定性を示す図であり、縦軸に残存活性、横軸にpH
を示す。図中白四角は20mM酢酸ナトリウム、図中+字
は20mMリン酸カリウム、図中白丸は20mMホウ酸ナト
リウムを用いて測定した結果を示す。
【0022】(7)各種試薬の影響 1ミリ単位の酵素を用い、各種試薬の存在下で酵素活性
の測定を行った。終濃度0.1mMのEDTAを加えた場
合、EDTAではほとんど活性が見られなかった。ま
た、終濃度0.005〜1mMのCoCl2 を添加した場
合には酵素活性の上昇が見られた。
【0023】以上、詳細に説明したように、本発明によ
り超耐熱性アミノペプチダーゼをコードする遺伝子が提
供され、該遺伝子を用いた超耐熱性アミノペプチダーゼ
の工業的製造方法が提供される。該酵素は高度の耐熱性
を有する新規酵素であり、高温下での食品加工やタンパ
ク質工学処理において特に有用である。また、本発明に
より単離された遺伝子を用いることにより、該遺伝子に
ハイブリダイズ可能な超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝
子を簡便にクローニングすることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明が以
下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。な
お、実施例中の%は重量%を意味する。
【0025】実施例1 (ピロコッカス フリオサス ゲノムDNAの調製)ピ
ロコッカス フリオサス DSM3638の培養は以下
のとおりに行った。トリプトン1%、酵母エキス0.5
%、可溶性デンプン1%、ジャマリンS・ソリッド(ジ
ャマリンラボラトリー)3.5%、ジャマリンS・リキ
ッド(ジャマリンラボラトリー)0.5%、MgSO4
0.003%、NaClの0.001%、FeSO4
7H2 O 0.0001%、CoSO4 0.0001
%、CaCl2 ・7H2 O 0.0001%、ZnSO
4 0.0001%、CuSO4・5H2 O 0.1ppm
、KAl(SO4 2 0.1ppm 、H3 BO3 0.1p
pm 、Na2 MoO4 ・2H2 O 0.1ppm 、NiC
2 ・6H2 O 0.25ppm の組成の培地2リットル
を2リットル容のメディウムボトルに入れ、120℃、
20分間殺菌した後、窒素ガスを吹込み溶存酸素を除去
した後、これに上記菌株を接種して95℃、16時間静
置培養した。培養後、遠心分離によって菌体を集めた。
次に集菌体を25%スクロースを含む0.05Mトリス
−HCl(pH8.0)4mlに懸濁し、この懸濁液に
0.8mlのリゾチーム〔5mg/ml、0.25Mトリス−
HCl(pH8.0)〕、2mlの0.2M EDTAを
加えて、20℃で1時間保温した後、24mlのSET溶
液〔150mM NaCl、1mM EDTA、20mMトリ
ス−HCl(pH8.0)〕を加え、更に5%SDS4
ml、プロティナーゼK(10mg/ml)400μlを加
え、37℃、1時間反応させた。反応終了後、フェノー
ル−クロロホルム抽出、続いてエタノール沈殿を行い、
約3.2mgのゲノムDNAを調製した。
【0026】(コスミドプロテインライブラリーの作
製)ピロコッカス フリオサス ゲノムDNA400μ
gをSau3AIで部分消化し、密度勾配超遠心法によ
り、35〜50kbにサイズ分画した。次に、トリプルヘ
リックスコスミドベクター1μgをBamHI消化し、
上記分画された35〜50kbのDNA140μgと混合
したライゲーションを行い、ガイガーパックゴールド
(ストラタジーン社製)を用いたイン ビトロ パッケ
ージング法によってピロコッカス フリオサス ゲノム
DNAのフラグメントをラムダファージ粒子中にパッケ
ージングした。得られたファージ溶液の一部を用いて大
腸菌DH5αMCRを形質転換し、ライブラリーを調製
した。得られたコロニーのうち数個を選んでコスミドを
調製し、適当な大きさの挿入断片があることを確認した
のち、調製した500個のコロニーから個別に形質転換
体を100μg/mlのアンピシリンを含む150mlのL
B培地(トリプトン10g/リットル、酵母エキス5g
/リットル、NaClの5g/リットル、pH7.2)
中で培養した。該培養物を遠心し、回収した菌体を20
mMトリス−HCl、pH8.0 1mlに懸濁し、100
℃で10分間熱処理した。続いて超音波処理を行い、更
にもう一度100℃、10分間熱処理した。遠心後の上
清として得られるライゼートをコスミドプロテインライ
ブラリーとした。
【0027】(超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含
むコスミドの選択)アミノペプチダーゼ活性は、L−ロ
イシン−p−ニトロアニリド加水分解活性を、加水分解
で生成するp−ニトロアニリンを分光学的に追跡するこ
とにより測定した。すなわち、上記コスミドプロテイン
ライブラリーからライゼート20μlずつをとり、5mM
L−ロイシン−p−ニトロアニリド溶液(50mMトリ
ス−HCl、pH7.5)、80μlを加え、95℃で
120分間反応させた。氷冷して反応を停止した後41
0nmにおける吸光度を測定しp−ニトロアニリンの生成
量を求めた。コスミドプロテインライブラリーよりアミ
ノペプチダーゼ活性を持つ2つのコスミドクローンを得
た。
【0028】(超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含
むプラスミドpAM2の調製)アミノペプチダーゼ活性
を持つ2つのコスミドクローンの一方についてコスミド
を調製し、XbaI消化した後、プラスミドベクターp
UC118のXbaIサイトにライゲーションした。こ
の組換えプラスミドを大腸菌JM109に導入した後、
100μg/mlのアンピシリンを含むLBプレート上に
まき、出現したコロニーについて100μg/mlのアン
ピシリンを含む5mlのLB培地中で培養を行った。該培
養物を遠心して回収した菌体を50mMトリス−HCl・
pH7.5 100μlに懸濁し、100℃、10分間
熱処理を行った後、超音波処理によって菌体を破砕し
た。更にもう一度、100℃、10分間の熱処理を行
い、遠心してライゼートを得た。
【0029】このライゼートについてアミノペプチダー
ゼ活性を測定した。すなわち10μlのライゼートに5
mM L−ロイシン−p−ニトロアニリド溶液(50mMト
リス−HCl、pH7.5)40μlを加え、95℃で
120分間反応させた。氷冷して反応を停止した後、4
10nmにおける吸光度を測定しp−ニトロアニリンの生
成量を求めた。アミノペプチダーゼ活性を有するコロニ
ーよりプラスミドを調製し、これをプラスミドpAM2
と命名した。
【0030】(超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含
むプラスミドpAM3の調製)上記プラスミドpAM2
についてXbaI、NotIの切断位置を調べ、図2に
示す制限酵素地図を得た。この制限酵素地図を基に約4
kbのXbaI、NotI断片をあらかじめHincIIサ
イトにNotIリンカーを導入したプラスミドベクター
pUC19にXbaI、NotIサイトを利用して挿入
した。この組換えプラスミドを大腸菌JM109に導入
し、出現したコロニーについて前述の方法でアミノペプ
チダーゼ活性を調べた。超耐熱性アミノペプチダーゼ活
性が認められたコロニーよりプラスミドを調製し、これ
をプラスミドpAM3と命名した。図3にプラスミドp
AM3の制限酵素地図を示す。
【0031】(超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含
むプラスミドpAM7の調製)上記プラスミドpAM3
をNdeI消化した後、DNAブランティングキット
(宝酒造社製)を用いてDNA末端を平滑化し、更にE
coRI消化してアガロースゲル電気泳動を行い、約
1.8kbのDNA断片をアガロースゲルより回収した。
このDNA断片とHincII、EcoRIで消化したプ
ラスミドベクターpUC18とをライゲーションして大
腸菌JM109に導入し、前述の方法により出現したコ
ロニーのアミノペプチダーゼ活性を調べた。超耐熱性ア
ミノペプチダーゼ活性が認められたコロニーよりプラス
ミドを調製し、これをプラスミドpAM7と命名した。
次に該プラスミドを保有する大腸菌JM109を Esche
richia coli JM109/pAM7と命名した。図4にプラスミド
pAM7の制限酵素地図を示す。
【0032】(超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含
むプラスミドpAM19の調製)上記プラスミドpAM
7をPstI、HindIII で消化後アガロースゲル電
気泳動を行い、分離された約0.5kb、約1kb、約3kb
のDNA断片のうち、約0.5kb、約1kbの2つのDN
A断片を回収した。約0.5kbのDNA断片をPst
I、HindIII 消化したプラスミドベクターpUC1
8とライゲーションして大腸菌JM109に導入し、出
現したコロニーに保持されているプラスミドを調べ、上
記約0.5kb断片1分子だけが挿入されたものを選びこ
れをpAM18と命名した。図5にプラスミドpAM1
8の制限酵素地図を示す。次に、上記プラスミドpAM
18をHindIII 消化した後アルカリホスファターゼ
(宝酒造社製)を用いて脱リン酸化し、前述の約1kbD
NA断片と混合してライゲーションを行い、大腸菌JM
109に導入した。出現したコロニーのアミノペプチダ
ーゼ活性を前述の方法により調べ、超耐熱性アミノペプ
チダーゼ活性が認められたコロニーよりプラスミドを調
製し、該プラスミドをプラスミドpAM19と命名し
た。次に該プラスミドを保有する大腸菌JM109を E
scherichia coli JM109/pAM19 と命名した。図6にプラ
スミドpAM19の制限酵素地図を示す。また、図1に
本発明により得られた、プラスミドpAM19に挿入さ
れた約1.5kbのピロコッカス フリオサス由来超耐熱
性アミノペプチダーゼ遺伝子を含有するDNA断片の制
限酵素地図を示す。
【0033】実施例2 (超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子の塩基配列の決
定)上記プラスミドpAM19に挿入された超耐熱性ア
ミノペプチダーゼ遺伝子を含む約1.5kbのDNA断片
を種々の制限酵素で適当なサイズに断片化し、該断片を
プラスミドベクターpUC118にサブクローニングし
た後、各断片の塩基配列を決定した。塩基配列の決定は
BcaBESTジデオキシシークエンシングキット(宝
酒造社製)を用いたジデオキシ法により行った。配列表
の配列番号1にプラスミドpAM19に挿入された超耐
熱性アミノペプチダーゼ遺伝子を含むDNA断片の塩基
配列を示す。上記塩基配列より超耐熱性アミノペプチダ
ーゼは配列表の配列番号1に示す塩基配列の362番目
のAより始まる開始コドンATGから、1400番目の
Tより始まる終止コドンTGAまでコードされているこ
とが示された。配列表の配列番号2に該塩基配列から推
定される超耐熱性アミノペプチダーゼのアミノ酸配列を
示す。
【0034】実施例3 (酵素標品の調製)実施例1で得られた Escherichia c
oli JM109/pAM7を100μg/mlのアンピシリンを含む
2×TY培地(トリプトン16g/リットル、酵母エキ
ス10g/リットル、NaClの5g/リットル、pH
7.2)5ml中で37℃、9時間振とう培養した。2リ
ットル容の三角フラスコ2本に同様の培地600mlずつ
を準備し、それぞれに前述の培養液1mlずつを接種し、
37℃で12時間振とう培養した。培養液を遠心分離し
て得られた湿重量4.1gの菌体を50mlの20mMトリ
ス−HCl、pH7.5に懸濁した後、超音波処理にて
菌体を破砕し、遠心分離して得た上清を粗抽出液とし
た。この粗抽出液を100℃、10分間熱処理した後、
遠心分離によって変性したタンパクを除去し、得られた
上清に終濃度1%となるように硫酸ストレプトマイシン
を加えた。この試料を再び遠心分離して得た上清に75
%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加え、沈殿物を遠
心分離によって回収した。得られた沈殿物を8mlの20
mMトリス−HCl、pH7.5に溶解し、同緩衝液に対
して一夜透析した。次に透析内液をあらかじめ20mMト
リス−HCl、pH7.5で平衡化した15mlのDEA
E−トヨパール(東ソー)カラムに通し、吸着した画分
を0〜0.8MのKCl直線濃度勾配により溶出した。
この溶出液についてアミノペプチダーゼ活性を調べ、活
性が認められた画分のみを集めてこれを精製酵素標品と
した。
【0035】同様に、 Escherichia coli JM109/pAM19
を上記と同様に培養し、培養物中より超耐熱性アミノペ
プチダーゼ活性画分を精製し、超耐熱性アミノペプチダ
ーゼ標品を得た。
【0036】
【発明の効果】本発明により極めて高い耐熱性を有する
アミノペプチダーゼをコードする遺伝子が得られた。該
遺伝子を用い、超耐熱性アミノペプチダーゼが高純度で
大量に供給できる。
【0037】
【配列表】
【0038】配列番号:1 配列の長さ:1481 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA アンチセンス:NO 配列: ATATATGCAT ATTCTTCATA CTCAACATTC ATTTTCTTCT TTATGCTATG ATGATACGGA 60 TGTCTTCTGT GATAATCCAT TATTCATCCC CCCTCTTTTT ATAGTAGAGG AGTTTAATAC 120 TTTTATCATT TGGTATACTC TTTGTTCTAA TAAGTTGTAC ATTGTACCAT TTTTATTTTC 180 CTCTTTTGAA AAGTTCTTGT TTGTAGAAAG GGTCCAGTTA AAGAAGAGAA TTAGACAAAC 240 CTTTTGCTTT TTGGTATCTT AGCTCTCTTT CTCTTTTTGA TAAAGTCAAG TATTTTAGGC 300 AAGCAAAGTA TTTAAATATC TTTATTTGCA CTGAGAAATA GATCTTAATG GAGGTGAAAG 360 GATGGTAGAT TGGGAACTAA TGAAAAAAAT AATAGAATCT CCAGGAGTTT CTGGGTATGA 420 ACACCTGGGA ATTAGAGACC TTGTGGTAGA TATTCTTAAA GATGTTGCGG ATGAAGTAAA 480 AATTGATAAG CTTGGGAATG TGATTGCCCA CTTTAAGGGC TCTGCTCCCA AGGTAATGGT 540 TGCTGCTCAC ATGGATAAGA TAGGACTCAT GGTAAATCAT ATTGACAAAG ATGGCTATCT 600 ACGTGTTGTC CCAATTGGTG GGGTTTTGCC TGAAACCTTA ATAGCTCAGA AGATAAGATT 660 CTTCACAGAA AAAGGGGAGA GATATGGTGT TGTAGGAGTT TTGCCTCCTC ACTTGAGAAG 720 GGAAGCCAAG GATCAAGGTG GTAAGATAGA TTGGGATAGC ATTATAGTGG ATGTTGGAGC 780 TTCTAGCAGG GAAGAAGCTG AAGAGATGGG ATTCAGAATT GGGACAATTG GAGAGTTTGC 840 ACCAAACTTC ACAAGGCTTA GCGAGCACAG GTTTGCCACC CCCTATTTGG ATGATAGGAT 900 ATGCCTATAT GCGATGATTG AAGCTGCTAG ACAATTAGGA GAGCATGAAG CAGATATATA 960 CATTGTAGCG TCTGTGCAGG AGGAGATTGG GCTCAGAGGA GCGAGGGTCG CGAGCTTTGC 1020 TATAGACCCA GAAGTTGGAA TTGCTATGGA TGTCACCTTT GCAAAGCAAC CAAATGACAA 1080 AGGAAAGATA GTTCCAGAGT TGGGTAAGGG TCCCGTTATG GATGTTGGGC CAAATATTAA 1140 TCCAAAACTA AGGCAGTTTG CTGACGAGGT TGCAAAGAAA TATGAGATCC CATTACAAGT 1200 TGAACCAAGT CCAAGGCCTA CTGGAACTGA TGCAAATGTA ATGCAGATAA ACAGAGAAGG 1260 TGTTGCGACG GCAGTTCTCA GTATACCAAT CAGATATATG CATTCCCAGG TTGAATTAGC 1320 TGATGCTAGA GATGTTGACA ATACAATAAA ACTTGCTAAG GCGTTACTTG AGGAGCTAAA 1380 GCCAATGGAC TTTACACCGT GAGGGATATG ATAATAGTAG TCCCAATTGG TGAAGTTCCT 1440 AGCGATGTTC TTTCTTTTCT TTCTGAAAAT ATTGAAAGCT T 1481
【0039】配列番号:2 配列の長さ:346 配列の型: アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Val Asp Trp Glu Leu Met Lys Lys Ile Ile Glu Ser Pro Gly 1 5 10 15 Val Ser Gly Tyr Glu His Leu Gly Ile Arg Asp Leu Val Val Asp 20 25 30 Ile Leu Lys Asp Val Ala Asp Glu Val Lys Ile Asp Lys Leu Gly 35 40 45 Asn Val Ile Ala His Phe Lys Gly Ser Ala Pro Lys Val Met Val 50 55 60 Ala Ala His Met Asp Lys Ile Gly Leu Met Val Asn His Ile Asp 65 70 75 Lys Asp Gly Tyr Leu Arg Val Val Pro Ile Gly Gly Val Leu Pro 80 85 90 Glu Thr Leu Ile Ala Gln Lys Ile Arg Phe Phe Thr Glu Lys Gly 95 100 105 Glu Arg Tyr Gly Val Val Gly Val Leu Pro Pro His Leu Arg Arg 110 115 120 Glu Ala Lys Asp Gln Gly Gly Lys Ile Asp Trp Asp Ser Ile Ile 125 130 135 Val Asp Val Gly Ala Ser Ser Arg Glu Glu Ala Glu Glu Met Gly 140 145 150 Phe Arg Ile Gly Thr Ile Gly Glu Phe Ala Pro Asn Phe Thr Arg 155 160 165 Leu Ser Glu His Arg Phe Ala Thr Pro Tyr Leu Asp Asp Arg Ile 170 175 180 Cys Leu Tyr Ala Met Ile Glu Ala Ala Arg Gln Leu Gly Glu His 185 190 195 Glu Ala Asp Ile Tyr Ile Val Ala Ser Val Gln Glu Glu Ile Gly 200 205 210 Leu Arg Gly Ala Arg Val Ala Ser Phe Ala Ile Asp Pro Glu Val 215 220 225 Gly Ile Ala Met Asp Val Thr Phe Ala Lys Gln Pro Asn Asp Lys 230 235 240 Gly Lys Ile Val Pro Glu Leu Gly Lys Gly Pro Val Met Asp Val 245 250 255 Gly Pro Asn Ile Asn Pro Lys Leu Arg Gln Phe Ala Asp Glu Val 260 265 270 Ala Lys Lys Tyr Glu Ile Pro Leu Gln Val Glu Pro Ser Pro Arg 275 280 285 Pro Thr Gly Thr Asp Ala Asn Val Met Gln Ile Asn Arg Glu Gly 290 295 300 Val Ala Thr Ala Val Leu Ser Ile Pro Ile Arg Tyr Met His Ser 305 310 315 Gln Val Glu Leu Ala Asp Ala Arg Asp Val Asp Asn Thr Ile Lys 320 325 330 Leu Ala Lys Ala Leu Leu Glu Glu Leu Lys Pro Met Asp Phe Thr 335 340 345 Pro
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子の
1例の制限酵素地図を示す図である。
【図2】プラスミドpAM2の制限酵素地図を示す図で
ある。
【図3】プラスミドpAM3の制限酵素地図を示す図で
ある。
【図4】プラスミドpAM7の制限酵素地図を示す図で
ある。
【図5】プラスミドpAM18の制限酵素地図を示す図
である。
【図6】プラスミドpAM19の制限酵素地図を示す図
である。
【図7】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼの1例の
至適温度を示す図である。
【図8】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼの1例の
至適pHを示す図である。
【図9】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼの1例の
熱安定性を示す図である。
【図10】本発明の超耐熱性アミノペプチダーゼの1例
のpH安定性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 正範 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 浅田 起代蔵 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 PubMed SwissProt/PIR/GeneS eq GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号2で表されるアミノ酸
    配列、あるいは該配列に1〜数個のアミノ酸の欠失、置
    換、挿入、付加の少なくとも一つを有するアミノ酸配列
    含んでいることを特徴とする100℃、10分間の熱
    処理に耐性の超耐熱性アミノペプチダーゼ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超耐熱性アミノペプチダ
    ーゼをコードする遺伝子。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号1で表される塩基配列
    含んでいることを特徴とする請求項2記載の遺伝子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の遺伝子にストリンジェン
    トな条件でハイブリダイズ可能な、100℃、10分間
    の熱処理に耐性の超耐熱性アミノペプチダーゼ活性を有
    するポリペプチドをコードする遺伝子。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の遺
    伝子を含有させた組換体プラスミドを導入させた形質転
    換体を培養し、該培養物から100℃、10分間の熱処
    理に耐性の超耐熱性アミノペプチダーゼを採取すること
    を特徴とする超耐熱性アミノペプチダーゼの製造方法。
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CN115896072B (zh) * 2022-10-27 2023-09-05 深圳润康生态环境股份有限公司 一种氨肽酶BmAp、突变体BmApM及其应用

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