JPH07143290A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH07143290A
JPH07143290A JP5351991A JP35199193A JPH07143290A JP H07143290 A JPH07143290 A JP H07143290A JP 5351991 A JP5351991 A JP 5351991A JP 35199193 A JP35199193 A JP 35199193A JP H07143290 A JPH07143290 A JP H07143290A
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JP5351991A
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English (en)
Inventor
Shinichi Wakahara
真一 若原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 読取時間を増加させることなく原稿サイズが
検出され、しかも良好な画像出力を可能にする。 【構成】 1枚ずつ搬送される原稿の画像を、押え板12
の均一濃度の部材22における読取位置Aで、CCDなど
からなる読取部19を含む画像読取手段20により光学的に
読み取る。読み取った画像データから均一濃度の部材22
と原稿端部との境を検知し、原稿位置と原稿幅とを検出
することによって原稿サイズを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナ,フ
ァクシミリ,複写機,プリンタなどの画像読取装置に係
り、特に読取対象の原稿のサイズ検出に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原稿サイズの検出方法として一般
的なものは、原稿を載置して原稿画像を読み取る画像読
取装置では、実読取動作の前にプリスキャン処理を行
い、フォトインタラプタなどの検出手段により、限られ
た定型サイズを検知していた。
【0003】また、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して読
取位置まで給紙し、給紙された原稿自体を移動して前記
読取位置で光学的な読取手段により画像データを読み取
るようにした自動原稿搬送機構(ADF)を備えた画像読
取装置では、原稿の幅は、原稿を規定の原稿ガイドに沿
って当接させて設置し、フォトインタラプタなどの検出
手段により検知していた。
【0004】また、特開平3−165175号公報には、原稿
の側端を光学的に検知して原稿位置と原稿幅とを検出す
ることで、原稿ガイドを用いずに原稿サイズの検出を可
能にする画像読取装置が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
技術において、検出手段による原稿サイズ検出方法では
定型サイズの原稿の検知しか行えず、原稿の設置に制約
を与えており、またサイズ検知のプリスキャンに時間が
かかり、読取時間の増加を招いていた。
【0006】さらに特開平3−165175号公報に示された
サイズ検知方法では、原稿の読取位置の手前の位置で原
稿位置および原稿幅の検出を行った後に、前記読取位置
で実読取動作を行うため、原稿の搬送を一旦止める必要
があり、この方法でも読取時間の増加を招くことにな
る。
【0007】本発明の目的は、読取時間を増加させるこ
となく原稿サイズが検知され、しかも良好な画像出力を
可能にする画像読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、原稿画像を読取位置で光学的に読み取
り、画像データとして出力する画像読取装置において、
前記読取位置に均一濃度を有した部材を設け、原稿読み
取り時に前記部材と原稿端部との境を光学的に検知し
て、原稿位置と原稿幅とを検出するように構成したこと
を特徴とする。
【0009】また検出した原稿位置情報と原稿幅情報と
に基づいて、原稿領域に対応する画像データのみを出力
させる手段を備えたことを特徴とする。
【0010】また検出した原稿位置情報と原稿幅情報と
に基づいて、予めサイズ指定された出力範囲における主
走査方向の幅に合うように出力画像変倍率を設定する手
段を備えたことを特徴とする。
【0011】また検出した原稿位置情報と原稿幅情報と
に基づいて、読取対象である原稿のサイズが定型サイズ
か否かを判断する手段を備えたことを特徴とする。
【0012】また読取対象の原稿サイズが定型サイズで
あると判断された場合に、読取画像の端部に相当する画
像データを削除し、画像データのデータ量を予めサイズ
指定された出力範囲と対応させる手段を備えたことを特
徴とする。
【0013】また検出した原稿位置情報と原稿幅情報と
に基づいて、原稿端部に発生する黒エッジ情報を除去す
る手段を備えたことを特徴とする。
【0014】また原稿画像を読取位置で光学的に読み取
り、画像データとして出力する画像読取装置において、
前記読取位置に均一濃度を有した部材を設け、原稿読み
取り時に前記部材と原稿端部との境を光学的に検知し
て、原稿位置と原稿幅とスキュー量とを検出する手段を
備えたことを特徴とする。
【0015】また検出した原稿位置情報と原稿幅情報と
スキュー量情報とに基づいて、原稿領域に対応する画像
データのみを出力させる手段を備えたことを特徴とす
る。
【0016】また原稿を載置する原稿載置台と、原稿を
原稿載置台に対して押圧する原稿圧板と、原稿載置台に
対して原稿圧板と反対側に設けられ、副走査方向に走査
をさせることにより原稿の画像を読み取るライン型CC
Dとを有する画像読取装置において、前記原稿載置台上
の主走査方向の原稿載置基準位置と副走査方向の原稿載
置基準位置に対向した原稿圧板の表面に設けられた所定
の幅を有する原稿検出板と、前記ライン型CCDの出力
から前記原稿検出板と原稿の画像との濃度差を検出して
原稿サイズを検出する手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】また前記原稿検出板の領域に相当する位置
における前記ライン型CCDの出力に対してマスキング
処理をする手段を備えたことを特徴とする。
【0018】また前記原稿検出板の領域に相当する位置
における前記ライン型CCDの出力をサンプリングし
て、サンプリングされた画像データ以下のレベルの画像
データをカットする手段を備えたことを特徴とする。
【0019】また前記原稿検出板の領域に相当する位置
における前記ライン型CCDの出力をサンプリングし
て、サンプリングされた画像データ以下のレベルの画像
データと原稿の地肌濃度に相当する画像データとを変換
する手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】前記構成の画像読取装置によれば、原稿画像を
光学的に読み取る際に、均一濃度を有する部材と原稿端
部との境を光学的に検知し、原稿位置と原稿幅とを検出
することで、原稿サイズが検出されるので、原稿画像の
読み取りと共に原稿サイズの検出が可能になる。
【0021】また原稿位置情報と原稿幅情報により、読
取速度を低下させることなく原稿領域に対応する画像デ
ータのみが出力される。
【0022】また原稿位置情報と原稿幅情報により、予
めサイズ指定された出力範囲内に画像が出力されるよう
に出力画像変倍率が変更される。
【0023】また原稿位置情報と原稿幅情報により、原
稿サイズが定型サイズか否かが容易に判断される。
【0024】また原稿が定型サイズである場合には、読
取画像の端部に相当する画像データを削除し、予めサイ
ズ指定された出力範囲に対応させて出力することによ
り、例えば原稿端部に存在しやすい黒部分(黒エッジ)が
除去され、良好な画像出力がなされる。
【0025】また原稿位置情報と原稿幅情報により、黒
エッジ情報を除去することで、画質を低下させる原稿端
部に対応する部分に存在しやすい黒エッジが確実に除去
される。
【0026】また原稿位置と原稿幅とスキュー量とで、
より正確に原稿サイズが検出される。
【0027】原稿位置と原稿幅とスキュー量とで、原稿
領域を特定することで無駄な領域の読み取りをなくせ
る。
【0028】また具体的に、原稿載置台上の主走査方向
の原稿載置基準位置と副走査方向の原稿載置基準位置に
対向した原稿圧板の表面に設けられた所定の幅を有する
原稿検出板を用いて原稿サイズ検出をすることで、原稿
画像の読み取りと共に原稿サイズの検出が可能になる。
【0029】また原稿検出板の領域に相当する位置にお
けるライン型CCDの出力に対してマスキング処理をす
ることで、原稿検出板の影が除去される。
【0030】また原稿検出板の領域に相当する位置にお
けるライン型CCDの出力をサンプリングして、サンプ
リングされた画像データ以下のレベルの画像データをカ
ットすることで、原稿検出板の影が除去されると共に原
稿上の画像が保存される。
【0031】また原稿検出板の領域に相当する位置にお
けるライン型CCDの出力をサンプリングして、サンプ
リングされた画像データ以下のレベルの画像データと原
稿の地肌濃度に相当する画像データとを変換すること
で、原稿検出板の影が除去されると共に、記録画像にお
ける地肌濃度変化の発生が防止される。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0033】図2は本発明の画像読取装置の第1実施例
の外観を示す斜視図であって、1は画像読取装置の本
体、2は本体1の上部に載置された自動原稿搬送装置
(ADF)、3は、ADF2に設けられ、表面が均一濃度
を呈し、原稿を押圧する圧板、4は排紙トレイである。
【0034】前記ADF2は本体1の排紙トレイ4側で
回動可能に支持され、ADF2を上方に回動することで
圧板3と本体1の間に原稿が挿入でき、ADF2を本体
1上面に載置した状態による原稿自動搬送による原稿読
み取りと、原稿を本体1上に載置した状態による原稿読
み取りとの2通りの方法が選択できるようになってい
る。
【0035】図3は図2の画像読取装置の概略構成図で
あって、ADF2は、原稿載置台5の一側に設けられた
半円状の給紙コロ6、この給紙コロ6によって搬送され
る積載された原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離コロ
7aとフィードローラ7b、分離された原稿を搬送する搬
送コロ8、一対の案内コロ9,10、案内コロ9,10間に
設けられて原稿をコンタクトガラス11に間隙なく押圧す
る押え板12、排出コロ13などから構成されている。
【0036】また画像読取装置の本体1には、光源14、
反射ミラー15,16,17、レンズ18、CCD(電荷結合素
子)からなる読取部19などからなる画像読取手段20が装
備されている。
【0037】同図において、ADF2は本体1のコンタ
クトガラス11の表面を閉鎖した状態である。ADF2の
原稿載置台5に積載された原稿は、給紙コロ6によって
分離コロ7a方向へ搬送され、分離コロ7aとフィードロ
ーラ7bとによって1枚ずつ分離、かつ給紙されて搬送
コロ8と案内コロ10によりコンタクトガラス11と押え板
12との間へ送り込まれる。この押え板12の読取位置A
で、原稿に対して画像読取手段20による公知の画像デー
タの光学的読取動作が行われる。この読取動作後、原稿
は案内コロ9と排出コロ13とにより図2の排紙トレイ4
へ排出される。
【0038】図1は図3の読取位置Aにおける押え板12
部分を示す構成図であって、21は一方の案内コロ10の搬
送方向上流に設けられた紙検知センサであり、また前記
押え板12は、コンタクトガラス11の上面に沿わせたシー
ト状の均一濃度の部材22と、その均一濃度の部材22上を
覆うシート状の黒色部材23とからなる。
【0039】図4は本実施例の制御系のブロック図であ
って、この制御系においてADF2を用いて原稿読み取
りを行う場合を説明する。原稿載置台5上に原稿が載置
された後、ホストコンピュータ25などからインタフェー
ス26を介してCPU27にスタート指令が送られる。
【0040】CPU27は、ROM28のデータに基づいて
モータ駆動回路29に信号を送ってモータ30を駆動すると
共に、光源点灯装置31に信号を送って光源14を点灯す
る。そして、モータ30により駆動される給紙コロ6と分
離コロ7aとフィードローラ7bとで原稿を1枚ずつ搬送
路24に送り込み、案内コロ9,10で読取位置Aへ所定速
度に送り、排出コロ13で読み取り後の原稿を前記排紙ト
レイ4上に排出する。
【0041】上述した原稿搬送の間に、画像読取手段20
により、原稿上の画像を読取位置Aで読み取る。すなわ
ち、読取位置Aで光源14からの光をコンタクトガラス11
上の原稿に照射し、その反射光を反射ミラー15,16,17
で順次偏向してレンズ18で読取部19に結像し、原稿上の
画像を読み取る。
【0042】なお、図4中の33は設定された各種モード
などに係るデータを記憶するRAM、34は紙検知センサ
21などの各種センサからのデータを処理する各種センサ
処理部である。
【0043】またADF2を用いらない場合には、AD
F2を上方へ回動して本体1上を開放し、原稿をコンタ
クトガラス11上に載置して、その先端が案内コロ10の下
側に入り込むようにし、案内コロ10などにより搬送され
る原稿上の画像を読み取る。すなわち、光源14と反射ミ
ラー15を搭載したキャリッジと、反射ミラー16,17を搭
載したキャリッジとを、原稿面と平行方向に移動して画
像を読み取る。読み取り後、画像処理部32から信号をC
PU27に送り、CPU27からの指令により案内コロ9,
10と排出コロ13とを駆動することで、原稿を排紙トレイ
12上に排出する。
【0044】本実施例では、原稿読み取りの主走査方
向,副走査方向にそれぞれ画素カウンタ,ラインカウン
タを設けている。画素カウンタとラインカウンタとして
は、例えばCPU27に対応するカウンタ機能を備えさせ
ることが考えられる。
【0045】次に、原稿の位置および幅の検出について
説明する。原稿の位置,幅を検出するためには原稿の端
部を検出する必要があり、本実施例では、ADF2を用
いて原稿を搬送しながら原稿読み取りを行う場合には、
押え板12における均一濃度の部材22と原稿との濃度差を
検知するようにし、またADF2を用いずにコンタクト
ガラス11上に載置した原稿を圧板3で押さえ、キャリッ
ジを移動させて原稿読み取りを行う場合には、均一濃度
を呈する圧板3(圧板3の裏全体が読取位置となる)と原
稿との濃度差を検出する。
【0046】前記均一濃度は原稿地肌濃度との切り分け
であるから、原稿地肌濃度に対して確実に切り分けられ
る濃度とする。標準的な原稿の濃度レベルは、O.D.
(光学密度)値0.1程度であるので、この濃度と切り分け
られる濃度を有すればよい。
【0047】図5(a)に圧板3,押え板12の裏の濃度レ
ベルの分布例を示した。なお本実施例では、黒をレベル
大、白をレベル小として説明する。ここでは説明簡略化
のため、均一濃度である圧板3の裏を読み取って均一濃
度レベルを出力したように示しているが、実際には濃度
のゆらぎを多分に持っている。図示したA位置は主走査
方向の読取開始位置である。またB位置は主走査の読取
終了位置を示す。また圧板3の裏の主走査方向の端部
も、A位置,B位置のように図示しているが、特には限
定しない。
【0048】A位置で主走査方向の画素カウンタの1画
素目とし、順次カウントアップしていくものとする。図
5(b)は原稿を検出した際の濃度レベルの分布例を示す
説明図である。図でわかるように、C位置で主走査方向
に対する原稿濃度分布の開始を示し、C位置よりD位置
までが原稿の幅を示す。C位置とD位置とで主走査方向
の画素カウンタにより、ポイント位置を数値化し、以後
このアドレスで示すポイントが原稿の位置と幅を示す。
【0049】このように原稿がまだ検知できない状態で
ある図5(a)の濃度分布の状態から、図5(b)で示す原稿
位置,幅を検出した濃度分布までの状態がまず存在し、
その原稿幅部を示す状態の後に図5(a)の状態を示す。
このとき、原稿の副走査方向の終了を示す。これらの状
態の変移は、副走査方向のラインカウンタによって数値
化され、アドレス情報として示すことができる。
【0050】上記のようにして検出した情報により、原
稿領域だけを出力する具体例を図6(a),(b)を用いて説
明する。図6(a)は原稿の開始位置情報により、出力デ
ータに対して検知情報に基づき出力データを制御する具
体例である。図6(a)の例では、入力データの3ライン
目が、原稿の開始ラインであると検出している。そして
主走査方向の画素カウンタと副走査方向のラインカウン
タとのカウント値で、3ライン目の原稿の開始画のアド
レス値と終了位置のアドレス値とを数値化する。図6
(a)において、入力画像データを1ライン遅延後に出力
している。
【0051】通常、読取装置では、入力データに対して
各種フィルタ処理の後、画像データを出力するので、本
発明のために特にライン遅延用のラインバッファを用意
することなしに、検出結果を出力データに反映すること
が簡単にできる。
【0052】本実施例では、1ライン遅延後の出力を例
として挙げたが、各種フィルタ処理により遅延量が異な
るが、同様に出力データに反映できることはいうまでも
ない。出力開始は3ライン目の入力データに基づき、1
ライン遅延後からとなる。
【0053】図6(b)では、終了ラインの検出を出力画
像データに反映した例を示す。このようにEラインまで
を出力した後、入力データ側で予め原稿が終了している
ことを検知しているので、次ラインである(E+1)ライ
ンを出力することなしに、画像出力を終了する。
【0054】次に、検出した情報により原稿サイズが定
型サイズか否かを判断する例を説明する。A3,A4,
B4,B5サイズなどの定型サイズの原稿サイズテーブ
ルデータをCPU27などに記憶させておき、検出情報と
テーブルデータとの比較処理を行い、テーブルデータと
の差異が設定した規格値の範囲内であれば、検出した画
像データは定型サイズであると判断する。
【0055】ここでの検出は、主走査方向の画素カウン
タ値から判断する場合と、画素カウンタ値に加えて副走
査方向のラインカウンタ情報を合わせて判断する処理方
法の2通りが挙げられる。後者の方法を用いた場合に
は、例えばホストコンピュータ25に対して画像データを
全て出力した後に、定型サイズであることを知らせるな
どの働きをすることができる。
【0056】次に上記のようにして読み取った画像デー
タが定型サイズであると判断したときに、出力データに
対して処理をかけ、レジスト保証を行う例を説明する。
なお、ここでの説明は、主走査方向の画素カウンタ値か
ら判断する場合に対してである。画素カウンタ値により
得られたアドレス情報と、定型サイズテーブルデータの
比較処理により定型サイズと判断し、出力データに対し
て処理を行う。図7(a),(b)に先頭ラインの出力例を示
す。図7(a)に示したように、3ライン目で原稿を検出
し、定型サイズであると判断する。そして出力開始を、
読み取り18ライン目のデータより開始する。これは定型
サイズに対して、原稿端部にありがちな黒部を取り除く
ために、原稿の内側データだけを出力するレジストの保
証を行っているためである。
【0057】この例では、原稿端部より16画素内部を出
力と規定し、これに従って出力したものである。すなわ
ち、ラインカウンタ値3ラインで原稿を検出し、そこか
ら16ライン進んだ18ライン目のデータより出力したもの
である。同様に、図7(a)は定型サイズの検知を行った
際の最終ライン出力例である。カウンタ値18ライン目よ
り出力を開始し、18ライン目より定型サイズテーブルデ
ータにより、副走査終了ラインをレジスト保証を考慮し
て予め算出してあったライン数に、カウント値がなった
とき、これを最終出力データとし、このデータを出力し
た後にゲートを閉じて出力を終了する。これがラインに
対するレジスト保証である。
【0058】次に、画素データに対するレジスト保証に
ついて説明する。図8(a)は、原稿サイズをCポイント
からDポイントまでと判断し、またこのポイント位置が
定型サイズと一致した、として説明する。C,Dアドレ
スより規格に基づき、それぞれ内部に16画素進んだポイ
ントを原稿幅とし、このサイズにて出力する(図8(b)の
E,F間)。つまり、上述したライン方向のレジスト保
証で使った図7(a),(b)での出力は、ここで記載した内
容を反映するものである。
【0059】また検出した情報により、出力サイズを指
定された主走査幅に合わせるよう変倍率を算出し、変倍
処理を行う処理例を説明する。出力サイズを指定された
主走査方向の画素数をXとする。図5(b)を用いて説明
すると、原稿幅はC,D間である。それぞれのアドレス
をx1,x2とすると、原稿幅は(x2−x1)である。
よって変倍率は次の式によって導くことができる。
【0060】
【数1】X/(x2−x1) この変倍率により、C,D間に対して変倍処理を行い、
所望の主走査幅サイズを得ることができる。なお、変倍
処理方法については様々な公知の方法があり、それらを
採用できるので説明を省略する。
【0061】なお、ADF2を用いた場合には、押え板
12において、上記のように濃度レベルを検知することに
より前記各種処理が同様に行える。
【0062】図9は前記第1実施例の上述した処理動作
に係るフローチャートであり、原稿読取動作が開始され
ると、ADF使用時には原稿を、またADF不使用時に
は画像読取手段20のキャリッジを、読取部19が原稿を検
知するまで(S1)、1ライン分ずつ進ませ(S2)、光学的
に原稿画像を読み取り(S3)、画像データ,原稿位置デ
ータ,原稿幅データを検出する(S4)。ここで、原稿位
置データと原稿幅データとを参照してデータ処理する指
示がない場合には(S5のNO)、画像データがそのまま出
力される(S12)。
【0063】しかし、データ処理の指示があって(S5の
YES)、レジスト保証処理の指示がある場合(S6のYES)、
原稿サイズが定型サイズか否かを判定して、定型サイズ
であるときには(S7)、既述したレジスト保証処理を行
い(S8)、画像データを出力する(S12)。
【0064】また変倍処理の指示がある場合(S9のYE
S)、出力サイズと主走査幅とを合わせる変倍処理を行い
(S10)、画像データを出力し(S12)、さらに変倍処理の
指示がなくても(S9のNO)原稿領域分、すなわち原稿サ
イズ分の画像データが出力されるように処理され(S1
1)、画像データを出力する(S12)。
【0065】図10は本発明の画像読取装置の第2実施例
の概略構成図であり、コンタクトガラス100の上には原
稿101が載置され、この原稿101は原稿圧板102によりコ
ンタクトガラス100に対して押圧される。コンタクトガ
ラス100に対して原稿圧板102と反対側には、原稿101を
照明するための光源103と、原稿101からの反射光をレン
ズ104に導くための反射ミラー105,106,107と、紙面の
垂直方向が主走査方向となって、原稿101からの反射光
を光電変換して原稿画像を読み取る読取部であるライン
型CCD108が配設されている。そして、光源103と反射
ミラー105,106,107が左の実線位置から右の破線位置
へと移動することにより、副走査方向への走査がなされ
る。また、各種の制御をする制御ボード109が設けられ
ている。
【0066】図11は前記原稿圧板102を原稿側から見た
図であり、この原稿圧板102には、濃黒色の原稿サイズ
検出板200が設けられており、この原稿サイズ検出板200
を、原稿圧板102とは別部材として設けて原稿圧板102に
貼り合わせてもよいし、原稿圧板102に塗布してもよ
い。
【0067】図12はコンタクトガラス100と原稿圧板102
と原稿サイズ検出板200との位置関係を示す説明図であ
り、コンタクトガラス100の上側が図1における左側に
相当し、副走査の走査をする上での開始位置になり、コ
ンタクトガラス100の右側が図1における紙面上方に相
当し、一般的に操作者の手前側になるため、このコンタ
クトガラス100の上側は、原稿101をコンタクトガラス10
0に載置するときの副走査方向の原稿載置基準位置とな
り、その右側は、主走査方向の原稿載置基準位置とな
る。
【0068】原稿サイズ検出板200は、前記副走査方向
の原稿載置基準位置と主走査方向の原稿載置基準位置に
対向した位置に、各原稿載置基準位置を中心に2センチ
メートル幅で形成されている。
【0069】図13は前記制御ボード109の構成を示すブ
ロック図であり、Xカウンタ400は、Xクロック401が発
生するクロックをカウントするものであり、画素の主走
査方向における位置を示すカウント値を出力する。Yカ
ウンタ402は、Yクロック403が発生するクロックをカウ
ントするものであり、画素の副走査方向における位置を
示すカウント値を出力する。また、このYクロック403
が発生するクロックにより、モータ404の回転が制御さ
れる。
【0070】ライン型CCD108において光電変換され
た画像信号は、Xクロック401が発生するクロックに同
期して出力される。ライン型CCD108から出力された
画像信号が入力されたADC405は、デジタルデータに
変換して画像データをプリンタ500に出力する。またラ
イン型CCD108から出力された画像信号は2値化部406
にも入力され、2値化部406は、原稿101の地肌濃度と原
稿サイズ検出板200の濃度との間の予め設定された濃度
レベルを閾値として2値化処理をする。
【0071】制御部407は、2値化部406からの2値化さ
れた2値化データとXカウンタ400およびYカウンタ402
からの座標データに基づいて原稿サイズを検出する。こ
の検出された原稿サイズのデータは、図示しない操作部
に表示したり、プリンタ500における転写紙サイズの自
動選択に用いられたり、原稿領域以外の領域の画像デー
タをイレースしたりすることに用いられる。
【0072】図5(a)の説明図は、第2実施例におい
て、主走査方向の全域にわたって原稿サイズ検出板200
を検出しているときに、2値化部406から出力される2
値化データの分布例と、そのときのYクロック403を示
しており、A位置が主走査方向の1画素目であり、そこ
からカウントアップされる。
【0073】図5(b)の説明図は、第2実施例におい
て、原稿の先端部を読み取ったときの2値化部から出力
される2値化データの分布例と、そのときのYクロック
403を示しており、YクロックとYクロックとの間が1
ライン(主走査方向の1走査線分)を示すので、2値化デ
ータのローの開始(立ち下がり)であるC位置が原稿の左
端に相当し、ローの終了(立ち上がり)であるD位置が原
稿の右端に相当する。そして、C位置からD位置までの
幅が原稿の幅に相当する。つまり、C位置からD位置ま
でのXクロックのカウント量を検出すれば、原稿の幅が
検出できることになる。
【0074】また、同様に、副走査方向において、2値
化データのローの開始(立ち下がり)は、原稿の先端に相
当し、ローの終了(立ち上がり)は、原稿の後端に相当す
るので、この先端から後端までのYクロックのカウント
量を検出すれば、原稿の長さが検出できることになる。
そして、この原稿の幅と長さを組み合わせることによ
り、原稿のサイズを検出することができる。
【0075】この原稿サイズ検出をより確実にするため
に、ヒステリアス条件を設ける。これは、原稿サイズ検
出板に、検出の妨げとなるようなゴミ等が付着したとき
の誤検出を防止するものである。このようなときの2値
化部406から出力される2値化データの分布例を図14(a)
に示す。
【0076】図14(a)においては、aの画素において白
のデータを検出したが、次のbの画素で黒のデータとな
り、以降dの画素まで白と黒のデータが交互に検出さ
れ、eの画素から白のデータが600個以上連続する場合
を示している。そして、このヒステリアス条件を設けた
ときには、a〜dの画素のような不安定な状態では原稿
の地肌領域と判断しない。
【0077】eの画素以降fの画素の前までを原稿の地
肌領域と判断する。つまり、検出した白のデータが連続
数が、予め設定した数(例えば、600)以上のときを原稿
の地肌領域とし、その開始位置を原稿の端部とする。
【0078】図14(a)とは逆に、原稿の地肌領域から原
稿サイズ検出板へ走査していく場合の分布例を図14(b)
に示す。gの画素の前まで連続して白のデータが検出さ
れ、gの画素からjの画素まで交互に黒と白のデータが
検出され、kの画素から100個以上連続して黒のデータ
が検出されていることを示している。このときも上述と
同様に、g〜jの画素のような不安定な状態では原稿サ
イズ検出板とは判断しない。kの画素以降を原稿サイズ
検出板と判断する。つまり、検出した黒のデータの連続
数が、予め設定した数(例えば、100)以上のときを原稿
サイズ検出板とし、その開始位置を原稿の端部とする。
【0079】原稿の画像に黒のデータの連続があった場
合の分布例を図14(c)に示す。lの画素まで白のデータ
が連続して検出され、lの次の画素からmの画素を含め
てnの画素の前まで90個の黒のデータが検出され、nの
画素以降また白のデータが連続していることを示してい
る。この場合、図14(b)で説明したのと同様に、黒のデ
ータの連続量が100未満であるので、このmの画素を含
んだ黒のデータの部分は、原稿サイズ検出板とは判断さ
れない。
【0080】図15は本発明の第3実施例の制御ボードの
構成を示すブロック図であり、この第3実施例は、前記
第2実施例にマスク部600を設けたものである。原稿サ
イズ検出板は、原稿の地肌との濃度差を大きくするため
濃黒色である。このため、原稿の紙質が薄いものである
ときには、原稿を透過して原稿サイズ検出板の影が少な
からず発生する。
【0081】そこで、原稿サイズ検出板の位置の座標を
制御部407に予め設定しておけば、制御部407は、Xカウ
ンタ400とYカウンタ402を監視しており、ADC405か
ら出力される画像データが、原稿サイズ検出板の位置に
該当するときには、マスク部600にその画像データをマ
スクして白のデータにするよう指示する。このようにす
ることにより、原稿サイズ検出板の影を画像データから
取り除くことができる。
【0082】また、この第3実施例において、影となる
箇所を自動的に認識し、その箇所に対して自動的にマス
ク処理をさせることもできる。つまり、原稿載置基準位
置において、読み取った画像データは、原稿サイズ検出
板の影の画像データであるという前提に立つと、読み取
った画像データが、この原稿載置基準位置を読み取った
ときの画像データと同レベルであったときには、その画
像データをマスク処理すれば、原稿サイズ検出板の影の
画像データをマスク処理したことになる。
【0083】なお、前記処理をリアルタイムで行うため
に、原稿サイズ検出板の影の画像データは、主・副両走
査の一番始めの位置から得ることが最もよい。このよう
にすることにより、原稿サイズ検出板の位置の座標を制
御部407に設定する手間を省くことができる。
【0084】図16は本発明の第4実施例の制御ボードの
構成を示すブロック図であり、この第4実施例は、前記
第2実施例にカット部700とサンプリング部701を設けた
ものである。制御部407は、Xカウンタ400とYカウンタ
402を監視することにより、サンプリング部701に主・副
両走査の一番始めの位置でサンプリングをするよう指示
をして、原稿を透過した原稿サイズ検出板の画像データ
を得る。そして、ADC405から出力される画像データ
が、原稿サイズ検出板の位置に該当したときに、その画
像データの濃度レベルがサンプリングした画像データの
濃度レベルより小さいか否か判断し、小さいときにはカ
ット部700にその画像データをカットして白のデータと
するよう指示する。
【0085】このようにすることで、原稿サイズ検出板
と重なる位置にあるかもしれない原稿画像がカットされ
ることを防止できる。また、このカット部700へのカッ
トの指示は、原稿サイズ検出板の位置に該当したときの
みならず、前領域に対して行ってもよい。このようにす
ることにより、原稿画像の一部だけ地肌濃度が異なると
いう現象の発生を防止できる。
【0086】次に、本発明の第5実施例を図17,図18に
て説明する。この第5実施例は、図17のように前記第2
実施例に変換部800と地肌検出部801を設け、かつ図18の
ように図12で示した原稿サイズ検出板の形状を変更した
ものである。図18に示すように、主・副両走査の一番始
めの位置に相当する部分が原稿サイズ検出板802からは
欠落させてある。
【0087】制御部407は、Xカウンタ400とYカウンタ
402を監視することにより、地肌検出部801に主・副両走
査の一番始めの位置で地肌の検出をするよう指示して、
原稿の地肌濃度のデータを得る。そして、ADC405か
ら出力される画像データが、原稿サイズ検出板の位置に
該当したときに、地肌濃度のデータと変換(交換)するよ
う変換部800に指示をする。
【0088】このようにすることにより、原稿画像の一
部だけ地肌濃度が異なるという現象の発生を防止でき
る。また、この変換部800への変換の指示は、原稿サイ
ズ検出板の位置に該当したときのみならず、前領域に対
して行ってもよい。このようにすることにより、原稿画
像の地肌濃度の切り換わりをなくすことができる。
【0089】次に、前記各実施例において、画像データ
を読み取った際に、原稿端部に発生する黒エッジ情報を
取り除く処理例を説明する。
【0090】黒エッジ情報の発生のプロセスは以下のよ
うになる。すなわち、上述したように、原稿の位置,幅
検出により原稿の位置と幅を決定し、その部分に位置す
る画像データを後端検出するまで、毎ラインデータ読み
取りを行っていく。第1実施例で説明したように、読取
位置Aに原稿との境を検出するための均一濃度の部材22
を有しているため、検出した幅情報から外れる、もしく
は左右端のエッジデータを含めて原稿画像であると判断
したとき、原稿の左右端、あるいは後端部に黒エッジが
画像に出現することになる。
【0091】前記端部に発生する黒のデータを取り除く
ための処理は、検出した主走査方向でのスタート側の端
部のデータが現われるまで、画像データに対してマスキ
ング処理を施し、スタート側の端部データが出現した時
点でマスキング処理を解除する。次にエンド側の端部デ
ータが現われた時点で、マスキング処理を再開するよう
にする。
【0092】なお本処理は、原稿最先端部の白のデータ
を検出してからの処理としなければ、原稿最先端部のエ
ッジ黒のデータが出現するので、最先端部の検出が、本
処理のスタート信号となる。後端に関しては、マスキン
グ処理を継続することにより、黒のデータを出力するこ
とはないので、後端検出するまで本処理を実行する。
【0093】前記処理では、原稿端部に発生する黒のデ
ータのマスキング処理例を説明したが、このマスキング
を施す際に、原稿の地肌濃度とかけ離れないようにする
ために原稿先端部において原稿地肌を検出し、その地肌
濃度データによりマスキングを行うとよい。この処理に
より、マスキング処理における濃度の切り換わりを発生
させない違和感のない画像データを得ることができる。
【0094】また前記処理では、マスキング処理を原稿
端部を検出するまで行い、原稿端部を検出してからマス
キング処理を行うとして説明したが、さらにエリア指定
する方法を説明する。原稿先端部において、主走査の開
始の端部を検出してから主走査上の設定画素数分までマ
スキング処理を行い、また原稿先端部において主走査の
終了の端部データを検出するまでの設定画素分をマスキ
ング処理するための画素ポイントを検出する。原稿先端
で検出したこの設定を原稿終了までの行うことにより、
原稿全体に対して確実に原稿左右端部のマスキング処理
を行うことができ、黒部の除去が確実になされることに
なる。
【0095】また、この処理に際し、検出した原稿領域
の画像データに対して所望の変倍率にする変倍処理が可
能である。すなわち、変倍処理方法を原稿領域の画像デ
ータに対して施し、そのときの画素数を計数することに
より、主走査方向に対する変倍後の画像データのサイズ
を検知することができる。この処理により検知した画素
数をホストコンピュータに伝えることにより変倍処理後
のデータとして正しく転送することができる。また副走
査方向においては、原稿の搬送スピードによるサンプリ
ングタイミングにより変倍処理が予め施された形とす
る。
【0096】また上述した実施例にてスキュー量をも検
出するための処理を説明する。既に説明した図5の場合
は、スキューを発生しない場合の濃度分布例であるが、
図19は図1の均一濃度の部材22の位置にスキューを発生
した状態を示しており、図19のように、原稿Dの先端の
角の左端、もしくは右端が原稿の読み取りの最初に現わ
れる(本例では左端から現われる)。濃度レベルの推移例
を図20(a)〜(f)に示す。図20(a)において原稿Dの左端
部が現われ始める。順次、A,B,Cと読み取り、副走
査位置をライン単位で更新していくと、次第に原稿領域
が広がっていく。なお、本例は説明簡単化のためにライ
ンデータを間引きして図示している。
【0097】図20(d)で原稿領域の広がりは終了し、D
以降は原稿の検知幅は同じであるけれども、スキューに
より出現位置がずれていく。これは原稿幅を最大値に更
新して行くことにより原稿幅を検知することができる。
処理方法としては、図20(a)の位置における読み取り
で、原稿左端部が出現してから原稿幅検知を最大値更新
の形で行い、図20(d)の位置で最大値となり、その後は
幅そのものは変わらない。よって、図20(d)の位置での
幅情報が原稿幅となる。
【0098】またスキュー量は図20(a)で初めて原稿を
検知し、そのときの主走査方向,副走査方向のアドレス
情報を合わせて検知する。図20(d)の位置で原稿幅が確
定するが、このときのそれぞれ右端と左端の主走査方
向,副走査方向のアドレス情報を合わせて検知する。
【0099】図21のように、原稿先端部である図20(a)
での主走査,副走査方向のアドレス情報を(X1,Y1)と
し、原稿幅が確定した図20(d)の位置での原稿の左端の
アドレス情報を(X2,Y2)、右端のアドレス情報を(X
3,Y2)とすると、スキュー量は(Y2−Y1)/(X3−X
1)で現わすことができる。また原稿の幅情報は(X3−X
2)となり、原稿開始の主走査方向のアドレスはX2より
となる。この検知データにより原稿を読取位置Aに搬送
し、検知した原稿幅に応じた読み取りを行う。
【0100】上述したようにして、検出した原稿幅によ
り、原稿の幅の分だけ画像データを抽出する方法を説明
する。図20で検出処理方法を説明したが、ここで原稿幅
として確定した図20(d)の位置の情報で原稿幅分のゲー
ト信号を作り、原稿読み取り時に、このゲート幅分の画
像データを有効画像データとしてサンプリングする。ま
た、あるいはX3,X2のアドレス情報により画像領域を
設定して読み取りエリアを絞り込んで、画像データをサ
ンプリングする。
【0101】また、検知した幅情報で画像抽出の幅を設
定すると、スキューが発生した場合、原稿左右端部のど
ちらかの画像データが欠落する。スキューにより欠落す
る部分を救済する方法を図21を用いて説明する。図21に
示すように、原稿先端の最初に現われる端点Aは(X1,
X2)、原稿幅確定時の左端Bは(X2,Y2)、同じく右端
Cは(X2,Y2)、主走査上で原稿開始位置がBの位置
で、このときの主走査アドレスはX2である。また、こ
の場合の原稿の幅は(X3−X2)である。また上述したよ
うに、スキュー量は(Y2−Y1)/(X3−X1)で現され
る。
【0102】上述したようにして検出した原稿幅サイズ
で画像データを抽出した場合、原稿中の斜線部のデータ
が欠落する。本処理でのスキュー検知では副走査方向の
原稿サイズは検知処理の対象になっていないので、主走
査幅とスキュー量より斜線部のデータが欠落しないよう
に、主走査方向の読み取りエリアの保証部を持つ。この
とき、スキュー量により左右どちらに傾いているかが判
断できるので、それに応じて左右どちらかに保証エリア
分の読取部を付加すればよい。図21の例では、右に傾
き、左端部側が欠落領域を持つことになるので、左端側
に読み取り領域を広げて欠落をなくすようにする。な
お、このときの保証分をどれくらいとるかは任意であ
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置は、請求項1記載の発明によれば、原稿画像の読み
取りとともに原稿の位置と幅の検出ができ、読取時間を
増加させることがなく、広範囲の原稿サイズの検出がで
きる。
【0104】請求項2記載の発明によれば、検出された
原稿位置と幅の情報により、原稿領域に対応する画像デ
ータのみを出力することができ、読取速度を低下させる
ことなく良好な画像出力が可能になる。
【0105】請求項3記載の発明によれば、検出された
原稿位置と幅の情報により、出力画像の変倍が可能であ
るので、予めサイズ指定された出力範囲内に適正に画像
出力できる。
【0106】請求項4記載の発明によれば、検出された
原稿位置と幅の情報により原稿サイズが定型サイズか否
かの判断が容易にできる。
【0107】請求項5記載の発明によれば、原稿が定型
サイズであれば、予めサイズ指定された出力範囲外の余
分な画像データを削除することで、指定された出力範囲
内に良好な画像出力が可能になる。
【0108】請求項6記載の発明によれば、原稿端部に
対応する部分に存在しやすい黒エッジの発生を防止でき
る。
【0109】請求項7記載の発明によれば、原稿位置と
幅とスキュー量の情報とで原稿サイズをより正確に検出
できる。
【0110】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明で正確に検出した原稿サイズに基づいて無駄な
領域の読み取りをなくせる。
【0111】請求項9記載の発明によれば、原稿圧板に
設けられた原稿検出板と原稿画像との濃度差を検出する
ことで、原稿の画像を読み取るときと同時に原稿サイズ
を検出することができる。
【0112】請求項10記載の発明によれば、前記原稿検
出板の影を除去することができる。
【0113】請求項11記載の発明によれば、原稿検出板
の影を除去するとともに、原稿上の画像を保存すること
ができる。
【0114】請求項12記載の発明によれば、原稿検出板
の影を除去するとともに、記録画像における地肌濃度変
化の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1実施例における要
部の構成図である。
【図2】第1実施例の外観を示す斜視図である。
【図3】第1実施例の全体の概略構成図である。
【図4】第1実施例の制御系のブロック図である。
【図5】圧板,押え板の裏における濃度レベルの分布例
を示す説明図である。
【図6】原稿領域出力の説明図である。
【図7】ラインに対するレジスト保証の説明図である。
【図8】画素データに対するレジスト保証の説明図であ
る。
【図9】第1実施例の画像データの処理動作に係るフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の概略構成を示す正面図
である。
【図11】原稿圧板と原稿サイズ検出板を原稿側から見
たときの正面図である。
【図12】コンタクトガラスと原稿圧板と原稿サイズ検
出板との位置関係を示す図である。
【図13】第2実施例の制御ボードにおける構成を示す
ブロック図である。
【図14】2値化部から出力される2値化データの分布
例を示す図である。
【図15】本発明の第3実施例の制御ボードにおける構
成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4実施例の制御ボードにおける構
成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第5実施例の制御ボードにおける構
成を示すブロック図である。
【図18】原稿サイズ検出板の変形例を示す図である。
【図19】均一濃度の部材の位置でのスキュー発生の説
明図である。
【図20】スキュー発生時の濃度レベルの推移の説明図
である。
【図21】スキュー発生時の原稿位置の説明図である。
【符号の説明】
3,102…圧板、 12…押え板、 14…光源、 20…画
像読取手段、 22…均一濃度の部材、 23…黒色部材、
27…CPU、 32…画像処理部、 100…コンタクト
ガラス、 108…ライン型CCD、 200…原稿サイズ検
出板、 407…制御部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読取位置で光学的に読み取
    り、画像データとして出力する画像読取装置において、
    前記読取位置に均一濃度を有した部材を設け、原稿読み
    取り時に前記部材と原稿端部との境を光学的に検知し
    て、原稿位置と原稿幅とを検出する手段を備えたことを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 検出した原稿位置情報と原稿幅情報とに
    基づいて、原稿領域に対応する画像データのみを出力さ
    せる手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 検出した原稿位置情報と原稿幅情報とに
    基づいて、予めサイズ指定された出力範囲における主走
    査方向の幅に合うように出力画像変倍率を設定する手段
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 検出した原稿位置情報と原稿幅情報とに
    基づいて、読取対象である原稿のサイズが定型サイズか
    否かを判断する手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 読取対象の原稿サイズが定型サイズであ
    ると判断された場合に、読取画像の端部に相当する画像
    データを削除し、画像データのデータ量を予めサイズ指
    定された出力範囲と対応させる手段を備えたことを特徴
    とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 検出した原稿位置情報と原稿幅情報とに
    基づいて、原稿端部に発生する黒エッジ情報を除去する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  7. 【請求項7】 原稿画像を読取位置で光学的に読み取
    り、画像データとして出力する画像読取装置において、
    前記読取位置に均一濃度を有した部材を設け、原稿読み
    取り時に前記部材と原稿端部との境を光学的に検知し
    て、原稿位置と原稿幅とスキュー量とを検出する手段を
    備えたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 検出した原稿位置情報と原稿幅情報とス
    キュー量情報とに基づいて、原稿領域に対応する画像デ
    ータのみを出力させる手段を備えたことを特徴とする請
    求項6記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿を載置する原稿載置台と、原稿を原
    稿載置台に対して押圧する原稿圧板と、原稿載置台に対
    して原稿圧板と反対側に設けられ、副走査方向に走査を
    させることにより原稿の画像を読み取るライン型CCD
    とを有する画像読取装置において、前記原稿載置台上の
    主走査方向の原稿載置基準位置と副走査方向の原稿載置
    基準位置に対向した原稿圧板の表面に設けられた所定の
    幅を有する原稿検出板と、前記ライン型CCDの出力か
    ら前記原稿検出板と原稿の画像との濃度差を検出して原
    稿サイズを検出する手段とを備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記原稿検出板の領域に相当する位置
    における前記ライン型CCDの出力に対してマスキング
    処理をする手段を備えたことを特徴とする請求項9記載
    の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記原稿検出板の領域に相当する位置
    における前記ライン型CCDの出力をサンプリングし
    て、サンプリングされた画像データ以下のレベルの画像
    データをカットする手段を備えたことを特徴とする請求
    項9記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記原稿検出板の領域に相当する位置
    における前記ライン型CCDの出力をサンプリングし
    て、サンプリングされた画像データ以下のレベルの画像
    データと原稿の地肌濃度に相当する画像データとを変換
    する手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の画像
    読取装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312379A (ja) * 2006-05-15 2007-11-29 Toshiba Corp 画像形成装置及びその制御方法
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