JPH07142688A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
拘りなく、同一ウェハ上の複数チップを同時に検査・試
験することができ、検査・試験時間の短縮をはかり得る
EEPROMを提供すること。 【構成】 EEPROMにおいて、n型シリコン基板9
に形成されたp型ウェル4にメモリセルがマトリクス配
列されたメモリセルアレイ5と、基板9の電圧入力部に
電圧出力部が接続され、該電圧出力部に電圧を印加する
か否かを外部入力信号により制御する基板電位制御回路
3とを具備し、基板電位制御回路3から電圧出力部に電
圧を印加しないように制御される時に、フローティング
状態にある基板9をp型ウェル4からのpn接合順方向
電流により充電することを特徴とする。
Description
導体記憶装置に係わり、特に基板バイアス印加手段の改
良をはかった半導体記憶装置に関する。
導体記憶装置(EEPROM)の一つとして、高集積化
が可能なNANDセル型EEPROMが知られている。
これは、複数のメモリセルをそれらのソース,ドレイン
を隣接するもの同士で共用する形で直列接続して一単位
としてビット線に接続するものである。メモリセルは通
常、電荷蓄積層としての浮遊ゲートと制御ゲートが積層
されたFETMOS構造を有する。メモリセルアレイ
は、n型基板に形成されたp型ウェル内に集積形成され
る。NANDセルのドレイン側は選択ゲートを介してビ
ット線に接続され、ソース側はやはり選択ゲートを介し
てソース線(基準電位配線)に接続される。メモリセル
の制御ゲートは、行方向に連続的に接続されてワード線
となる。
通りである。データ書込みの動作は、ビット線から最も
離れた位置のメモリセルから順に行う。選択されたメモ
リセルの制御ゲートには高電圧Vpp(=20V程度)を
印加し、それよりビット線側にあるメモリセルの制御ゲ
ート及び選択ゲートには中間電圧VppM (=10V程
度)を印加し、ビット線にはデータに応じて0V又は中
間電圧を与える。ビット線に0Vが与えられた時、その
電位は選択メモリセルのドレインまで伝達されて、ドレ
インから浮遊ゲートに電子注入が生じる。これにより、
その選択されたメモリセルのしきい値は正方向にシフト
する。この状態を例えばデータ“0”とする。ビット線
に中間電位が与えられたときは電子注入が起こらず、従
ってしきい値は変化せず、負に止まる。この状態はデー
タ“1”である。
モリセルに対して同時に行われる。即ち、全ての制御ゲ
ート,選択ゲートを0Vとし、ビット線及びソース線を
浮遊状態として、p型ウェル及びn型基板に高電圧20
Vを印加する。これにより、全てのメモリセルで浮遊ゲ
ートの電子がp型ウェルに放出され、しきい値は負方向
にシフトする。
ルの制御ゲートを0Vとし、それ以外のメモリセルの制
御ゲート及び選択ゲートを電源電位Vcc(=5V)とし
て、選択メモリセルで電流が流れるか否かを検出するこ
とにより行われる。
OMの概略構成を示し、図25に従来の消去動作時の動
作タイミングを示す。図24,図25より明らかなよう
に従来方式では、チップ内部の昇圧回路で発生した昇圧
電位VppE とn型基板を直接接続する。
回路、2は消去電位制御回路、3は基板電位制御回路、
4はp型ウェル、5はメモリセルアレイ、6は制御ゲー
ト・選択ゲート制御回路、7はブロック選択回路、8は
ビット線制御回路を示している。図25には、制御ゲー
ト,選択ゲート,p型ウェル,n型基板の電位を示して
いる。
て、チップの検査,試験の時間を短縮するため同一ウェ
ハ上の複数のチップを同時に検査・試験しようとする
と、複数のチップは同じn型基板形成されているため、
複数のチップ間でVppE は共通となる。複数のチップ中
に、リーク電流が大きいためVppE が低下するという不
良品が含まれている場合、このリーク電流のため複数の
チップ間で共通のVppE が低下し、良品チップにおいて
もメモリセルのデータ消去を行うことができなくなり、
不良品の判別が不可能となる。
ANDセル型EEPROMでは、リーク電流が大きい等
の不良チップが存在すると、同一ウェハ上の複数のチッ
プを同時に検査・試験することができなくなり、このた
め検査・試験時間を短縮できないという問題があった。
れたもので、その目的とするところは、リーク電流が大
きい等の不良チップの有無に拘らず、同一ウェハ上の複
数チップを同時に検査・試験することができ、検査・試
験時間の短縮をはかり得る半導体記憶装置を提供するこ
とにある。
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、半導体記憶装置において、第1導
電型半導体基板に形成された第2導電型ウェルにメモリ
セルがマトリクス配列されたメモリセルアレイと、電圧
出力部が基板電圧入力部と接続された基板電圧制御回路
と、基板電圧制御回路から電圧出力部に電圧を印加する
か否かを外部入力信号により制御する手段とを備えたこ
とを特徴とする。
装置において、第1導電型半導体基板に形成された第2
導電型ウェルにメモリセルがマトリクス配列されたメモ
リセルアレイと、基板の電圧入力部に電圧出力部が接続
され、該電圧出力部に電圧を印加するか否かを外部入力
信号により制御する基板電圧制御回路と、基板電圧制御
回路から電圧出力部に電圧を印加しないように制御され
る時に、フローティング状態にある基板を第2導電型ウ
ェルからのpn接合順方向電流により充電する手段とを
具備してなることを特徴とする。
装置において、第1導電型半導体基板に形成された第2
導電型ウェルにメモリセルがマトリクス配列されたメモ
リセルアレイと、電源電圧入力専用端子若しくは接地電
圧入力専用端子を介してチップ外部からチップ内部に所
定の電圧を入力する手段と、外部から入力された電圧或
いはチップ内部で発生した電圧のいずれかの電圧が基板
に印加されるか否かを外部入力信号により制御する手段
とを備えたことを特徴とする。
は次のものがあげられる。 (1) 請求項3において、前記制御する手段はトランジス
タを含み、このトランジスタのソースが前記基板と接続
され、該トランジスタのドレインが前記いずれかの電圧
と直接若しくは他のトランジスタを介して接続され、ト
ランジスタが前記外部入力信号のレベルに連動して導通
・非導通となる動作を備え、前記基板を動作中の導通・
非導通時にそれぞれいずれかの電圧に印加・非印加する
こと。 (2) (1) において、前記トランジスタが前記基板に設け
られたウェル上に形成され、前記トランジスタの非導通
時に該トランジスタが形成されるウェルに基板電圧と同
じ電圧を印加すること。 (3) 半導体記憶装置において、半導体基板上に形成され
たメモリセルがマトリクス配列されたメモリセルアレイ
と、電源電圧入力専用パッド若しくは接地電圧入力専用
パッド以外の部分を介してチップ外部から入力された第
1の電圧が基板に印加されるか否かを外部入力信号によ
り制御する手段と備えたこと。 (4) (3) において、メモリセルアレイが第1導電型半導
体基板に形成された第2導電型ウェル上に形成され、電
源電圧入力専用パッド若しくは接地電圧入力専用パッド
以外の部分を介してチップ外部から入力された電圧が基
板に印加される時に、前記ウェルと前記基板の間のpn
接合が順方向にバイアスされないような電圧が前記第1
の電圧であること。 (5) テスト動作のうちの少なくとも1つにおいて、外部
入力信号が通常動作時と異なるレベルにあること。ま
た、テスト動作がデータ書替えのテスト動作であるこ
と。さらに、テスト動作に同一ウェハ上の複数チップを
同時テストする動作が含まれること。 (6) メモリセルが電荷蓄積層と制御ゲートを有し、電気
的書替えを可能であること。さらに、メモリセルが複数
個直列接続されてメモリセル列を構成していること。
板に直接印加するのではなく、pn接合順方向電流によ
り基板を充電又はチップ外部からの電圧を基板に印加す
ることにより、複数チップ内にリーク電流大の不良品が
あっても、同一ウェハ上の各チップ内で発生した電圧が
低下するのを防止できる。このため、同一ウェハ内の複
数のチップにおいて例えばデータ消去動作を同時に行う
ことができる。従って、同一ウェハ内の複数のチップを
同時に検査・試験できるようになるため、検査・試験時
間を大幅に短縮することが可能となる。
する。図1は、本発明の第1の実施例に係わるNAND
セル型EEPROMの概略構成を示すブロック図であ
る。図では、データ書込み及び読出し動作を制御する制
御回路部は省略して、データ消去に関係する部分のみ示
している。メモリセルアレイ5は、後に詳細に説明する
ようにn型シリコン基板9に形成されたp型ウェル4内
に形成されている。このメモリセルアレイ5に対して、
ブロック消去を行うためのブロック選択回路7が設けら
れている。このブロック選択回路7の出力に応じて各N
ANDセルブロック内の制御ゲート及び選択ゲートに消
去電位制御回路2から与えられる消去電位を与えるため
に、制御ゲート・選択ゲート制御回路6が設けられてい
る。
る。この消去電位昇圧回路1から得られる消去電位が消
去電位制御回路2を介し、制御ゲート・選択ゲート制御
回路6を介して各NANDセルの選択ゲート及び非選択
ブロック内制御ゲートに与えられる。また、消去電位制
御回路2からの消去電位はp型ウェル4にも与えられ
る。n型基板9の電位は、基板電位制御回路3によって
制御される。ビット線制御回路8は、データ書込み時及
び読出し時に動作するもので、データ消去時はメモリセ
ルアレイ5から切り離される。
一つのNANDセル部の平面図と等価回路であり、図3
(a)(b)はそれぞれ図2(a)のA−A′及びB−
B′断面図である。n型シリコン基板9のメモリセルア
レイ領域には、p型ウェル4(11)が形成され、この
p型ウェル11の素子分離絶縁膜12によって区画され
た領域にNANDセルが形成されている。
と、この実施例では8個のメモリセルM1 〜M8 により
NANDセルが構成されている。各メモリセルは、p型
ウェル11上に熱酸化で形成された薄いゲート絶縁膜1
3を介して第1層多結晶シリコン膜による浮遊ゲート1
4(141 〜148 )が形成され、この上に層間絶縁膜
15を介して第2層多結晶シリコン膜による制御ゲート
16(161 〜168 )が積層形成されている。浮遊ゲ
ート14が電荷蓄積層である。
に配列されるNANDセルについて連続的に制御ゲート
線CG(CG1 〜CG8 )として配設され、通常これが
ワード線となる。メモリセルのソース,ドレイン拡散層
であるn型層19は隣接するもの同士で共用されて8個
のメモリセルM1 〜M8 が直列接続されている。これら
8個のメモリトランジスタのドレイン側,ソース側に
は、それぞれ選択ゲートS1 ,S2 が設けられている。
これら選択ゲートのゲート絶縁膜は通常メモリセル部と
は別にそれより厚く形成されて、その上に2層のゲート
電極149 ,169 及び1410,1610が形成されてい
る。これらの2層のゲート電極は所定間隔でコンタクト
して、制御ゲート線CGの方向に連続的に配設されて選
択ゲート線SG1 ,SG2 となる。
により覆われ、この上にビット線18が配設されてい
る。ビット線18は、一方の選択ゲートS1 のドレイン
拡散層にコンタクトしている。他方の選択ゲートS2 の
ソース拡散層は、通常は共通ソース線として複数のNA
NDセルに共通に配設される。
クス配列されたメモリセルアレイの等価回路を示してい
る。この実施例におけるブロック消去の概略を、図5を
用いて説明する。メモリセルアレイは図5に示すよう
に、複数のNANDセルブロック20(201 〜20
n )により構成されている。いま消去モードで上から1
番目のセルブロック201 と2番目のNANDセルブロ
ック202 が選択されたとすると、メモリセルアレイが
形成されたp型ウェルに消去電位VppE (=20V)が
印加され、同時に選択されたNANDセルブロック20
1 及び202 内の全ての制御ゲートに0Vが印加され
る。そして、選択されたNANDセルブロック及び非選
択のNANDセルブロック内の全ての選択ゲート、非選
択のNANDセルブロック内の全ての選択ゲートには消
去電位VppE が与えられる。ビット線は全てフローティ
ングとされる。
ク201 ,202 内で全てのメモリセルの浮遊ゲートの
電子がp型ウェルに放出されて、ブロック201 ,20
2 のデータ消去がなされることになる。また、チップ内
の全てのブロックを前記選択ブロック内の電位にするこ
とにより、チップ消去も同様に行うことができる。
プ消去を行う際のメモリセルまわりの各部分の電圧を図
6に示す。但し、図6中のセルPwellとはメモリセルが
形成されているpウェルを示している。
選択ゲートSG及びセルPwellは0V、n型基板はVcc
に固定されている。消去動作に入ると、まず非選択ブロ
ック内の制御ゲートCG,選択ゲートSG及びセルPwe
llが0V→Vccとなる。続いて、図1中の消去電位昇圧
回路1の出力電圧VppE (〜20V)に、非選択ブロッ
ク内の制御ゲートCG,選択ゲートSG及びセルPwell
が充電された後、この状態がしばらく保たれ、メモリセ
ルのデータの消去が行われる。次に、非選択ブロック内
の制御ゲートCG,選択ゲートSG及びセルPwellがV
ppE からVcc程度の電圧まで低下された後、さらに0V
まで放電されて消去動作が終了する。また、選択ブロッ
ク内の制御ゲートCGは消去動作の間は0Vに固定され
たままである。
図6中の(☆)の期間だけは図1中の基板電位制御回路
3から出力されないようにする。つまり、n型基板を
(☆)の期間だけフローティング状態とする。すると、
セルPwellがVcc→VppE となる際にセルPwellとn型
基板の接合面のpn接合が順バイアス状態となって、n
型基板はセルPwellからの順方向電流により充電され、
Vcc→(VppE −Vj)となる。但し、Vjはpn接合
のp型(ウェル)とn型(基板)の間の電位差であり、
一般にはVj>0である。そして、セルPwellがVcc程
度まで低下した後に、n型基板電圧が図1中の基板電位
制御回路3から出力されるようにし、Vccに固定する。
ANDセル型EEPROMの概略構成を示すブロック図
である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して、
その詳しい説明は省略する。この実施例が先に説明した
第1の実施例と異なる点は、基板電位制御回路3にチッ
プ外部からの電圧(消去動作時には、VppE 以上となる
電圧)が入力されることである。
る。図8中の選択ブロック内制御ゲートCG,非選択ブ
ロック内制御ゲートCG,選択ゲートSG及びセルPwe
llの電圧は図6中の動作と全く同じなので説明は省略す
る。n型基板は、消去動作前はVccに固定されている。
セルPwellがVcc→VppE と充電される際に、n型基板
はVcc→Vext (但し、Vext は外部入力電圧であり、
Vext ≧VppE )と充電され、またセルPwellがVcc程
度の電圧まで低下した後に、Vext →Vccとなる。
したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、種々変更が可能である。例えば、図6中の動作にお
いて、n型基板をフローティングにするタイミングは、
セルPwellがVcc→VppE となる前であればいつでもよ
い。つまり(1)の範囲内ならばいつでもよく、またn
型基板をフローティング状態からVccに戻すタイミング
も(2)の範囲内ならばいつでもよい。また、図8中の
動作において、n型基板をVcc→Vext ,Vext→Vcc
とするタイミングはそれぞれ(3),(4)の範囲内な
らばいつでも有効である。
ように、消去動作に入る前からn型基板をVext に固定
した場合も有効であることは言うまでもない。また、図
8,図9中のVext は必ずしもVppE ≦Vext の条件を
満たす必要はなく、セルPwellとn型基板のpn接合が
順バイアス状態になっても、順方向電流が動作上問題と
ならない程度の値であればVppE >Vext でもかまわな
い。
下のような場合に特に有効である。工場等における製品
出荷前の良品・不良品の選別検査や信頼性試験を行う際
には、検査・試験時間の効率向上(高速化)のため、同
一ウェハ上の複数のチップを同時に検査・試験する。こ
の場合には、複数のチップで基板電圧が共通となる。こ
の様子を図10に示す。
上の複数のチップは基板電圧が共通となる。また、図1
0(b)には、ウェハ上で複数のチップを試験する際の
一例を示してあり、(1)〜(5)のチップで同時に試
験を行う場合の例である。前記複数のチップの中に不良
品が含まれていて、この不良品では内部でVppE 電位と
接地電位、若しくはVppE 電位とVcc電位がショートし
ているためVppE のリーク電流が大きく、VppE 電位が
本来の20V程度から10V程度まで低下する、という
場合を考える。
場合、消去動作が図24,図25中のような従来方式を
用いると、n型基板とチップ内部の昇圧回路で発生した
電位VppE を直接接続するため、CHIP1〜CHIP
nのVppE が全て接続され、VppE がCHIP1〜CH
IPnで共通となる。すると、VppE 電圧がCHIP2
のショート部分からリークし、CHIP1〜CHIPn
の全てにおいてVppE電位が低下する。すると、不良品
のCHIP2ばかりでなく、CHIP1,CHIP3〜
CHIPnにおいてもメモリセルデータの消去が行えな
くなり、不良品の判別が不可能となる。
用いると、各チップのVppE 電位と基板電位は、セルP
wellとn型基板のpn接合のみでつながっているため、
CHIP1〜CHIPnの間の最も高いVppE を(Vpp
E)max とすると、基板電圧は[(VppE)max −Vj]の
電圧に充電される。CHIP2のセルPwellが10V程
度までしか充電されていなくても、20V程度まで充電
されているn型基板とはpn接合の逆バイアス状態とな
るだけで悪影響はなく、CHIP1〜CHIPnのVpp
E が全て分離されるため、不良品の判別が可能である。
と、基板電圧としては外部入力電圧が与えられるため、
不良品CHIP2のVppE と良品CHIP1,CHIP
3〜CHIPnのVppE が全て分離されて、不良品の判
別が可能となる。
の複数のチップの良品・不良品の選別や信頼性試験を同
時に行うことができる。以上、消去動作時のn型基板の
バイアス方式について述べたが、前記各方式を同一チッ
プ内で動作に応じて使い分ける場合も本発明は有効であ
る。例えば、単一チップを動作させる場合には従来方式
である図24,図25を用い、同一ウェハ上の複数チッ
プを動作させる場合に限り図1〜図6の実施例、若しく
は図7〜図9の実施例を用いてもかまわない。
作させる場合に限り図1〜図6の実施例を用い、他の場
合(図11中の通常動作に相当)には従来方式を用いる
場合の基板電位制御回路の構成・動作の一例を示してい
る。但し、図11(a)中のトランジスタQD1,QD2は
共にnチャネルDタイプトランジスタであり、しきい値
電圧は(−Vcc)より高く、また(−VppE )や(−V
ext )のバックバイアス印加時にもしきい値電圧は0V
より小さいものとする。
ウェハ内複数チップ動作時に限り、セルPwellがVppE
にある時にQD1,QD2が共に非活性状態となり、基板電
位制御回路からの電圧出力がない状態となることが分か
る。これにより、複数チップのいずれかにリーク電流大
の不良があっても他のチップのVppE が低下することは
なく、複数チップの検査・試験を同時に行うことができ
る。
の複数チップを動作させる場合に限り図7〜図9の実施
例を用い、他の場合(図12及び図13中の通常動作に
相当)には従来方式を用いる場合の基板電位制御回路の
構成・動作の一例を示している。但し、図12(a)及
び図13(a)中のトランジスタQD1,QD2,QD3は共
にnチャネルDタイプトランジスタであり、しきい値電
圧は(−Vcc)より高く、また(−VppE )や(−Vex
t )のバックバイアス印加時にもしきい値電圧は0Vよ
り小さいものとする。
一ウェハ内複数チップ動作時に限り、セルPwellがVpp
E にある時にQD1,QD2が共に非活性状態となり、QD3
が活性状態となり、n型基板に外部電圧Vext が印加さ
れる。これにより、複数チップのいずれかにリーク電流
大の不良があっても他のチップのVppE が低下すること
はなく、複数チップの検査・試験を同時に行うことがで
きる。
内複数チップ動作時にQD1,QD2が共に非活性状態とな
り、PADを介して基板に外部入力電圧が印加されるの
で、複数チップの検査・試験を同時に行うことができ
る。なお、図13(b)の通常動作時は外部入力電圧P
ADをフローティングにしておくので、このPADはn
型基板電位と同電位になる。
PADから入力する場合の実施例を示したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、外部入力電圧
を、ウェハを載せる台(ステージ)に印加することによ
り、外部入力電圧の入力用パッドなしに、n型基板に外
部入力電圧を印加する場合においても有効であることは
いうまでもない。
構成及びその動作タイミングを、図16に図13に関連
した回路構成及びその動作タイミングを示す。図14
は、本発明の第4の実施例として、図12のQD2,QD3
を1個のDタイプトランジスタQD4にまとめて、その代
わりにVppE ・Vext 選択回路(VppE とVext のうち
基板に印加する電圧を出力する回路であり、通常はVpp
E とVext のうち高い電圧が出力される)を設けた場合
の実施例である。
図12におけるQD2,QD3をpチャネルトランジスタQ
p1,Qp2に変えた場合の実施例であり、これらQp1,Q
p2の形成されるnウェル電位はVppE ・Vext 選択回路
の出力電圧が印加される。また、図16は、本発明の第
6の実施例として、図13のQD2をpチャネルトランジ
スタQp1に変えた場合の実施例であり、Qp1の形成され
るnウェル電位はVppE ・Vext 選択回路の出力電圧が
印加される。
の実施例を示してある。但し、図17,図18中のVcc
・VppE 選択回路、Vcc・VppE ・Vext 選択回路は共
にn型基板に印加する電圧を出力する回路である。図1
7,18のうち、同一ウェハ上の複数チップを同時に動
作させる際には、 ・図11のようにn型基板をフローティング(pn接合
順バイアスで充電)にする実施例 … 図17(a)〜
(c) ・図12,14,15のようにn型基板をトランジスタ
を介して充電する実施例 … 図17(d)〜(f),
図18(a)(b) ・図13,16のようにn型基板電圧をPADから印加
する実施例… 図18(c)(d) と分類できる。また、図16、図18(c)(d)は、
PADからn型基板を印加する場合を示してあるが、図
13の説明の際にも述べたように、基板電圧をPADの
代わりにウェハを載せる台(ステージ)から与える場合
の動作においても有効である。また、図11〜図16,
図17(a)(d),図18(a)(b)中のQD1の代
わりにpチャネルトランジスタを使用した場合等、前記
実施例は種々の変更が可能である。
型Dタイプトランジスタを多く用いているが、Dタイプ
トランジスタをIタイプ,Eタイプトランジスタとした
場合でも、誤動作が起こらない程度の電圧をIタイプ,
Eタイプトランジスタで転送できる場合、同様の動作を
実現できるため、本発明が適用できる。
ける図12中のC、図14中のDのように、nチャネル
トランジスタのドレインにVext が与えられソースまで
転送する場合には、前記実施例中ではゲート電圧がVex
t となっているが、正常動作を損なわない程度の電圧が
n型基板に転送できるならば、例えばVext の代わりに
VppE をゲート電圧として印加するように変更する、等
の変更を行うこともできる。
構成例を示す。図19で(a)中のア、(b)中のイは
高電圧切換え回路の一例であり、他の構成の回路を適用
することもできる。図19中の信号EXTは同一ウェハ
上の複数チップ動作時には“H”レベル、他動作時には
“L”レベルとなる信号であり、従って出力には同一ウ
ェハ上複数チップ動作時にはVext が、他動作時にはV
ppE が出る。図17,図18中のVcc・VppE 選択回路
やVcc・VppE ・Vext 選択回路も同様にして作成でき
る。
Tと図11〜図16の信号A,A′,B,C,D,F,
Gとの関係を示す。図20中の(a1)は信号Aを、(a
2)は信号A′を、(b1)(b2)は信号Bを作る回路で
ある。図21中の(c1)(c2)は信号Cを、(d1)は信
号Dを作る回路である。図22中の(f1)(f2)は信号
Fを、(g1)(g2)は信号Gを作る回路である。図20
〜図22中の信号ウはチップ内部で発生した信号であ
り、図20の(a1)や(a2)より分かるように、通常動
作時の信号A又はA′の逆相の信号である。
り、図11〜図16の信号A,A′,B,C,D,F,
Gを実現し、外部入力信号による制御が可能となる。図
21の(d1)だけは外部入力信号EXTが含まれていな
いが、図19より分かるようにVppE ・Vext 選択回路
の中に外部入力信号EXTは含まれるため、EXTによ
る動作制御が可能となり図14の動作を実現できる。
の比較について述べる。本発明は、同一ウェハ上の複数
のチップを同時に動作・テストすることを可能とする目
的でなされたもので、回路構成上の特徴は各々の実施例
によって異なる。図26に従来例の回路構成及び動作タ
イミングを示す。
作させる際にn型基板電圧をフローティングにしてセル
Pwellからpn接合順バイアスで充電する実施例、図1
1,図17(a)〜(c)のうち、図11,図17
(a)では従来例と同一構成となっており、図17
(b)(c)では、Vcc・VppE 選択回路の部分が異な
る。また、同一ウェハ上複数チップを同時に動作させる
際にn型基板電圧をトランジスタを介して印加する実施
例、図12,図14,図15,図17(d)〜(f),
図18(a)(b)のうち、図12ではQD3が、図14
ではVppE ・Vext 選択回路部分、図15ではQp2及び
VppE ・Vext 選択回路、図17(d),図18(a)
(b)では、各選択回路若しくはQD3かQp2が異なる。
動作させる際にn型基板をPADから印加する実施例、
図13,図16,図18(c)(d)では、PADと接
続されている点が異なり、図16,図18(c)(d)
においては各種選択回路の有無も異なる。また、図1
3,図16,図18(c)(d)の回路構成でPADの
代わりにステージから基板電圧を印加する場合には図1
3の回路においては従来と同一構成となっており、図1
6,図18(c)(d)においては選択回路の有無が異
なる。
路構成上は異なる場合と同一の場合とがあるが、大きく
異なるのは、同一ウェハ内複数チップ動作時のみ基板電
圧の印加方法が異なる点である。また、動作が同一ウェ
ハ内複数チップ動作時にあるか他動作時にあるかは、チ
ップ外部からチップ内部に入力される信号により判断さ
れるため、図11〜図19の実施例では、チップ外部か
らチップ内部に入力される信号によりデータ消去時の基
板電圧の印加方法を変更できる点、が特徴である。詳細
には、データ消去動作時のn型基板とVppE を接続する
トランジスタのオン・オフを外部入力信号により設定で
き、またこのトランジスタがpチャネルトランジスタの
場合にはトランジスタが構成されているnウェルの電圧
をVppEとするかVext とするかの切替えも行うことが
できる。
ェハ内複数チップ動作時にのみ他動作と異なる基板電圧
印加方法を用いたが、同一ウェハ内複数チップ動作時以
外にも基板電圧印加方法を変更する方法や3種類以上の
基板電圧印加方法を動作に応じて、つまりチップ外部入
力信号により切替える等、本発明は種々変更が可能であ
る。また、前記実施例中ではデータ消去動作時の場合を
例にとって説明したが、他動作、例えばデータ書込み・
読出し動作時における同一ウェハ内複数チップを同時に
動作させる、等の動作時に基板電圧を制御する際に本発
明を用いた際にも有効である。また、前記実施例中で
は、NAND型EEPROMを例にとり本発明の説明を
行ったが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
い。
の場合を例にとって説明したが、p型基板及びn型ウェ
ルを用いてn型ウェル上にメモリセルが構成される場合
においても有効であるのはいうまでもない。また、前記
実施例中では基板にVccより高い電圧を印加する場合を
例にとって説明したが、Vcc以下の電圧、例えば負電圧
を印加する場合も有効である。
内にメモリセル及び周辺回路が構成された場合に、p型
ウェル電圧をチップ内部の負電圧発生回路の出力電圧V
BB(VBB<0V)を印加する半導体装置(DRAM,S
RAM等)においても、同一ウェハ内複数チップを同時
に動作させる場合にn型基板電圧を外部設定するという
方式も用いることができる。例えば、p型ウェルをVBB
に充電する際にn型基板にも同時に負電圧を印加するよ
うな動作を含むチップにおいては、同時に動作させる複
数チップ内に1個チップ内でVBBと接地電位の配線がシ
ョートしている不良があると、不良チップ内ばかりでな
く正常チップ内のVBB電位レベルまで接地電位近くまで
シフトするため、正常チップまで不良品に見えてしま
う。
時にテストする際に、本発明を用いて、つまり外部入力
信号により同一ウェハ内複数チップをテストする際に、
負電圧発生回路の出力電圧を基板に印加せずにPAD,
ステージ,或いはトランジスタを介して外部入力の負電
圧を基板に印加することにより、前記複数チップのテス
トを正確に行うことができる。
負電圧等の電圧を基板に印加する動作における本発明の
有効性を説明したが、本発明の他の電圧、つまり0V〜
Vccの電圧に基板を印加する場合においても有効であ
る。以下に、基板に印加される電圧がVccや0Vの場合
の利用例を示す。
けて動作を行うが、前記外部入力信号は、通常PADか
らチップ内に取り込まれる。通常、接地電位0Vと電源
電位Vccもチップ中に取り込まれる。同一ウェハ上の複
数チップを同時にテストする際に、各チップにおける電
力消費量を、つまりVccや0V電源の消費電流をチップ
毎に調べるためには、図23(a)に示すように、各チ
ップ毎にVcc電源、0V電源(Vss電源)を分けなけれ
ばならない。この場合、基板電圧がVccに設定されてい
ると、各チップから同時に基板がVccに設定されるた
め、各チップに入力されるVccの値の間に差があれば、
Vcc電源同士で電流が流れ、Vccの消費電流を測定でき
なくなる。
1,2〜n)のうちVcc電源2だけが他と比べて0.1
V低ければ、Vcc電源1,3〜nからVcc電源2に大電
流が流れ込み、各チップ毎のVcc電源の消費電流が見え
なくなってしまうため、各チップ毎のVcc電源の消費電
流を調べることができなくなる。基板電圧が0Vに設定
される場合にも、各チップから同時に基板電圧が0Vに
設定されるため、各チップに入力される接地電位の間に
差があると、Vss電源の消費電流をチップ毎に測定する
ことができなくなる。
において、前記実施例中のように、基板電圧をフローテ
ィングにする方式(図6や図11のような方式)や基板
電圧を正規のVcc電源や0V電源が入力されるPADと
異なる部分(例えば別のPADやステージ等)から入力
される外部入力電圧とする方式(図8,9,12,13
のような方式)を用いれば、同一ウェハ上複数チップの
チップ毎に消費電流を同時に測定できるようになる。
より、基板電圧への電圧の印加方法を変更できる機能を
入れることにより、同一ウェハ上複数チップの消費電流
の検査が実現できる。図23で説明した実施例も、図1
〜図19で説明した実施例と同様に種々変更可能である
ことはいうまでもない。なお、前記実施例では、NAN
D型EEPROMを例にとり説明したが、各種メモリに
対しても同様に適用できる。
プ内で発生した電圧を基板に直接印加するのではなく、
pn接合順方向電流により基板を充電又はチップ外部か
らの電圧を基板に印加することにより、複数チップ内に
リーク電流大の不良品があっても、同一ウェハ上の各チ
ップ内で発生した電圧が低下するのを防止できる。従っ
て、同一ウェハ上の複数チップを同時に検査・試験する
ことができ、検査・試験時間の短縮をはかり得る半導体
記憶装置を実現することが可能となる。
OMの概略構成を示すブロック図。
平面図と等価回路図。
回路図。
を説明するための図。
イミング図。
OMの概略構成を示すブロック図。
イミング図。
イミング図。
状態を示す図。
成と動作タイミングを示す図。
成と動作タイミングを示す図。
成と動作タイミングを示す図。
ングを示す図。
ングを示す図。
ングを示す図。
の概略構成を示すブロック図。
を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】第1導電型半導体基板に形成された第2導
電型ウェルにメモリセルがマトリクス配列されたメモリ
セルアレイと、電圧出力部が基板電圧入力部と接続され
た基板電圧制御回路と、前記基板電圧制御回路から前記
電圧出力部に電圧を印加するか否かを外部入力信号によ
り制御する手段とを備えたことを特徴とする半導体記憶
装置。 - 【請求項2】第1導電型半導体基板に形成された第2導
電型ウェルにメモリセルがマトリクス配列されたメモリ
セルアレイと、前記基板の電圧入力部に電圧出力部が接
続され、該電圧出力部に電圧を印加するか否かを外部入
力信号により制御する基板電圧制御回路と、前記基板電
圧制御回路から前記電圧出力部に電圧を印加しないよう
に制御される時に、フローティング状態にある前記基板
を前記第2導電型ウェルからのpn接合順方向電流によ
り充電する手段とを具備してなることを特徴とする半導
体記憶装置。 - 【請求項3】第1導電型半導体基板に形成された第2導
電型ウェルにメモリセルがマトリクス配列されたメモリ
セルアレイと、電源電圧入力専用端子若しくは接地電圧
入力専用端子を介してチップ外部からチップ内部に所定
の電圧を入力する手段と、前記所定の電圧或いはチップ
内部で発生した電圧のいずれかの電圧が基板に印加され
るか否かを外部入力信号により制御する手段とを備えた
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項4】前記制御する手段はトランジスタを含み、
このトランジスタのソースが前記基板と接続され、該ト
ランジスタのドレインが前記いずれかの電圧と直接若し
くは他のトランジスタを介して接続され、前記トランジ
スタが前記外部入力信号のレベルに連動して導通・非導
通となる動作を備え、前記基板を前記動作中の前記導通
・非導通時にそれぞれ前記いずれかの電圧に印加・非印
加することを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装
置。 - 【請求項5】前記トランジスタが前記基板に設けられた
ウェル上に形成され、前記トランジスタの非導通時に該
トランジスタが形成されるウェルに基板電圧と同じ電圧
を印加することを特徴とする請求項4記載の半導体記憶
装置。
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