JPH07142442A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07142442A
JPH07142442A JP28338393A JP28338393A JPH07142442A JP H07142442 A JPH07142442 A JP H07142442A JP 28338393 A JP28338393 A JP 28338393A JP 28338393 A JP28338393 A JP 28338393A JP H07142442 A JPH07142442 A JP H07142442A
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JP
Japan
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semiconductor substrate
side wall
separation
substrate
separation groove
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JP28338393A
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Masahiro Tamaoki
政博 玉置
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェハをチップに分割後のチップ取扱いにお
いて、チップ上面パターンへの基板破片の付着やチップ
上面パターンの傷の発生を防ぐ。 【構成】 基板21の上面に分離溝32を形成する。分
離溝32内に犠牲層33aを形成する。基板21の下面
の分離部以外に裏面電極22を形成する。裏面電極22
をマスクとして基板21の分離部を下面から分離溝32
に孔36が開くまでエッチング除去する。孔36に犠牲
層溶融用エツチャントE2を供給し分離溝32内の犠牲
層33aを除去する。基板21の側壁23に基板溶融用
エッチャントE1を供給し、突起37をエッチング除去
して、基板21の側壁23を裏面電極22の端部より後
退させる。 【効果】 基板21の側壁23を略平坦にし、基板21
の側壁23を裏面電極22の端部より後退させること
で、チップ分離後のチップ取扱いで、チップ上面の外観
を保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物の半導体装置の
製造方法に関し、特に支持板に接着固定されたウェハの
チップ分離に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は上面(パターン形成面)工程を
完了したウェハの平面図、図16は下面に電極を形成し
た状態を示す図15のA−A線断面図、図17はウェハ
(半導体基板)がチップごとに分離された状態を示す断
面図、図18は一部拡大断面図、図19は完成したチッ
プの斜視図を夫々示している。図20は、チップ側面と
ピンセットの位置関係図を示す。図15乃至図20にお
いて、1は研削、研磨により薄く加工される前段階での
ウェハで、直径は3インチ、厚みは600μmである。
斜線部2はチップを表し、1×2〜3mmの寸法であ
る。3はチップ間に形成される分離溝で、5〜15μm
の深さである。4はウェハの結晶方位を表すオリエンテ
ーションフラットである。チップ2はオリエンテーショ
ンフラット4に対し図15に示すように縦横に形成され
る。また、図16において、5は研削、研磨により薄く
加工したウェハで、厚みは30μmである。6はウェハ
上面を保護するレジスト、7はワックス、8はウェハを
支持するガラス製の支持板である。ウェハ1はワックス
7により支持板8に接着固定され、ウェハ下面を研削、
研磨加工される。9は分離溝3と相対する位置以外のウ
ェハ基板下面上に形成される厚み35μmの金メッキ
(裏面電極)である。さらに、図17において、10は
チップごとに分割された半導体基板である。
【0003】図16において、金メッキ9をマスクとし
て分離溝3と相対する下面位置で、ウェハ5をウエット
エッチングし、図17のように半導体基板10を個別の
チップごとに分割する。その後、チップをガラス板5か
ら取り外し、ワックス7、レジスト6を除去して、図1
9の半導体装置が完成する。該半導体装置は、最終的に
は図19および図20の如く、半導体基板10の側壁面
に、分離溝3の底壁部分が突起11として棚状に残留形
成される。分離後の後工程において、チップは一括して
何度も移し替えられ、さらに図20のように何度もピン
セット12でチップのハンドリングが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の半導体基板の
チップ形状では、図19および図20の如く、突起11
が金メッキ9の側面より張り出すため、ピンセット12
を用いたハンドリング等取扱いで、突起11が欠け、破
片がチップの上面に付着するおそれがある。あるいは、
チップ同士の衝突などで突起11によりチップ上面のパ
ターンに傷をつける等の問題があった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ハンドリング時等における破片の
付着やチップ上面パターンの傷の発生を防止し得る半導
体装置の製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、複数のチップに分離されるべき半導体
基板の上面の分離部に分離溝を形成する分離溝形成工程
と、少なくとも前記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層
形成工程と、前記半導体基板の下面の分離部以外に裏面
電極を形成する裏面電極形成工程と、前記裏面電極をマ
スクとして半導体基板の分離部を下面からエッチング除
去する下面分離部除去工程と、該下面分離部除去工程後
に前記分離溝内の犠牲層を除去する犠牲層除去工程と、
エッチング除去された前記半導体基板の分離部の側壁面
から突出する突起を除去し前記半導体基板の分離部の側
壁面を略平滑にする基板側壁処理工程とを備える。
【0007】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
複数のチップに分離されるべき半導体基板の上面の分離
部に分離溝を形成する分離溝形成工程と、前記分離溝内
および前記半導体基板の上面に犠牲層を形成する犠牲層
形成工程と、前記犠牲層の上面に支持板を接着する支持
板接着工程と、前記半導体基板の下面の分離部以外に裏
面電極を形成する裏面電極形成工程と、前記裏面電極を
マスクとして半導体基板の分離部を下面から前記分離溝
内の犠牲層の底部に達するまでエッチング除去する下面
分離部除去工程と、該下面分離部除去工程後に前記分離
溝内の犠牲層を下面側からエッチング除去する犠牲層除
去工程と、エッチング除去された前記半導体基板の分離
部の側壁面から突出する突起を除去し前記半導体基板の
分離部の側壁面を略平滑にする基板側壁処理工程と、前
記支持板を前記半導体基板から離脱させる支持板離脱工
程とを備える。
【0008】望ましくは、前記基板側壁処理工程におい
て、前記半導体基板の分離部の側壁面を前記裏面電極の
端部より内側に後退させる。
【0009】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
複数のチップに分離されるべき半導体基板の上面の分離
部に分離溝を形成する分離溝形成工程と、少なくとも前
記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、前記
半導体基板の下面の分離部以外に裏面電極を形成する裏
面電極形成工程と、前記半導体基板の分離部を下面から
切削除去する下面分離部除去工程と、切削除去された前
記半導体基板の分離部の側壁面を前記裏面電極の端部よ
り内側に後退させる基板側壁処理工程と、前記犠牲層を
エッチング除去する犠牲層除去工程とを備える。
【0010】ここで、前記基板側壁処理工程において、
前記半導体基板の分離部の側壁面をエッチャントに晒す
ことにより該側壁面を略平滑にエッチングする。
【0011】あるいは、前記基板側壁処理工程におい
て、前記半導体基板の分離部の側壁面に流体を吹き付け
て該側壁面を略平滑化する。
【0012】望ましくは、前記半導体基板の分離部の側
壁面に吹き付ける流体は、前記半導体基板を溶融するエ
ッチャントを含む。
【0013】あるいは、前記半導体基板の分離部の側壁
面に吹き付ける流体は、前記半導体基板を研磨する研磨
剤を含む。
【0014】
【作用】本発明の請求項1ないし請求項8に係る半導体
装置の製造方法では、チップ分離後に、チップを移し替
える際、チップ同士が衝突することがあるが、半導体基
板の分離部の側壁面を裏面電極の端部よりも内側まで後
退させて略平滑としているので、チップ同士が衝突して
も、半導体基板同士の当接を防止でき、チップ上面等に
傷がつく事態を防止できる。また、ピンセット等を用い
てハンドリングする際には、半導体基板の分離部の側壁
面を略平滑としているためにここから欠けが生じにく
く、その破片がチップの上面に付着する事態を防止でき
る。
【0015】また、特に請求項2に係る半導体装置の製
造方法では、半導体基板の分離部の下面側をエッチング
除去した後、上面側の分離溝内の犠牲層をエッチング除
去しても、半導体基板の上面が犠牲層を介して支持板に
接着された状態のままなので、基板側壁処理工程におい
て、複数の半導体基板の分離部の側壁面を一度に略平滑
にできる。
【0016】
【実施例】[第1の実施例]図1は本発明の第1の実施
例の半導体装置を示す図である。図1において、21は
シリコン等の半導体基板、22は金メッキ等の裏面電
極、23は前記半導体基板21の分離部の側壁面であ
る。そして、前記半導体基板21の分離部の側壁面23
は、ハンドリング時等に欠けが生じるのを防止するよ
う、前記裏面電極22の端部よりも内側に引き込まれか
つ略平滑に形成されている。
【0017】該半導体装置の製造方法を説明する。ま
ず、ウェハとして複数のチップが縦横に連続並置された
状態で、半導体基板21の分離部(分割ライン)以外の
上面をレジスト等でマスキングし、前記分離部の上面を
5〜15μmの深さ程度に選択的にエッチング除去し
て、図2のような分離溝32を形成する(分離溝形成工
程)。そして、半導体基板21(ウェハ)を厚み30μ
m程度になるまで研削、研磨し、前記分離溝32内およ
び前記半導体基板21の上面にレジストからなる犠牲層
33a,33bをスピン式またはローラ式等にて形成す
る(犠牲層形成工程)。この際、該犠牲層33a,33
bの全上面をほぼ面一となるよう形成しておく。次に、
該犠牲層33a,33bの全上面にワックス34を平坦
に塗布し、さらに、図3の如く、該ワックス34の全上
面に例えばガラス等からなる一枚の支持板35を接着す
る(支持板接着工程)。この状態で、半導体基板21の
下面を研削、研磨加工し、該下面の分離部以外の領域
に、図4の如く、厚み35μmの金メッキ等の裏面電極
22を形成する(裏面電極形成工程)。その後、前記裏
面電極22をマスクとして、半導体基板21の分離部に
下面から基板溶解用のエッチャントE1を供給してウエ
ットエッチングにより一部をエッチング除去する(下面
分離部除去工程)。ここでのエッチャントE1として
は、例えば酸化剤とフッ化水素水溶液との混合液等の一
般的なものを用いる。そうすると、前記基板溶解用のエ
ッチャントE1は隣合う裏面電極22の間の間隙からの
み侵食進行するため、除去された部分の形状は図5およ
び図6のように断面視略半円状となる。また、ここでの
エッチング深さは、前記分離溝32内の犠牲層33aの
底部に達する程度とし、故に半導体基板21の分離溝3
2の底面に、下側に開放される所定幅w1の条孔36が
形成される。しかる後、前記条孔36からレジスト溶解
用のエッチャントE2を前記分離溝32内に侵食させ、
図7のように分離溝32内の犠牲層33aのみを下面側
から選択的にエッチング除去する(犠牲層除去工程)。
そうすると、各チップは半導体基板21の側面方向に分
離される。但し、全チップの半導体基板21の上面が、
犠牲層33bおよびワックス34を介して一枚の支持板
35に接着されているため、依然、全チップが縦横に連
続並置された状態が維持される。
【0018】このとき、半導体基板21はレジスト溶解
用のエッチャントE2にて溶解しないため、分離溝32
の底壁が残留し、半導体基板21の分離部の側壁面23
に側方へ突出する突起37が形成される。しかし、かか
る突起37をそのまま残留させると、後にピンセット等
を用いてハンドリングする際に突起37の一部に欠けが
生じ、その破片がチップの上面に付着したり、あるいは
チップ同士の衝突などで突起37によりチップ上面のパ
ターンに傷をつけるおそれがある。そこで、犠牲層除去
工程後において、前記下面分離部除去工程で用いた基板
溶解用のエッチャントE1を再び下面から供給しウエッ
トエッチングを行う。そうすると、突起37の下側から
エッチャントE1が侵食するとともに、エッチャントE
1が条孔36を通って上面側の分離溝32に入り込み、
突起37の上側からもエッチャントE1が侵食する。し
たがって、突起37は上下両方向からエッチングされ、
図8に示すような形状変化を起こして、突起37の先端
が裏面電極22の端部よりも内側まで後退し、半導体基
板21の分離部の側壁面23が略平滑になる(基板側壁
処理工程)。しかる後、前記支持板35を前記半導体基
板21から離脱させ(支持板離脱工程)、ワックス34
を洗浄除去した後、レジスト溶解用のエッチャントE2
にて半導体基板21の上面の犠牲層33bをエッチング
除去し、図1に示した個々のチップに分離、完成され
る。
【0019】かかるチップ分離後の後工程において、チ
ップを一括して何度も移し替える。このとき、チップ同
士が衝突することがあるが、本実施例では半導体基板2
1の分離部の側壁面23を裏面電極22の端部よりも内
側まで後退させて略平滑としているので、前述のように
チップ同士が衝突しても、半導体基板21同士の当接を
防止でき、チップ上面に傷をつける事態を防止できる。
また、図9の如く、ピンセット38等を用いてハンドリ
ングする際に、半導体基板21の分離部の側壁面23を
略平滑としているためにここから欠けが生じにくく、そ
の破片がチップの上面に付着する事態を防止できる。
【0020】[第2の実施例]本発明の第2の実施例の
製造方法は、図1に示した第1の実施例と同様の半導体
装置を製造するものであるが、基板側壁処理工程におい
て半導体基板21の分離部の側壁面23の突起を除去す
る方法が異なる。本実施例の製造方法を説明する。ま
ず、図2に示した第1の実施例と同様、ウェハとして複
数のチップが縦横に連続並置された状態で、半導体基板
21の分離部(分割ライン)以外の上面をレジスト等で
マスキングし、前記分離部の上面を選択的にエッチング
除去して、分離溝32を形成する(分離溝形成工程)。
そして、ウェハ研削、研磨後、分離溝32内および半導
体基板21の上面にレジストからなる犠牲層33a,3
3bを形成する(犠牲層形成工程)。次に、該犠牲層3
3a,33bの全上面にワックス34を塗布し、さら
に、図3に示した第1の実施例と同様、該ワックス34
の全上面に例えばガラス等からなる一枚の支持板35を
接着する(支持板接着工程)。この状態で、半導体基板
21の下面を研削、研磨した後、分離部以外の領域に金
メッキ等の裏面電極22を形成する(裏面電極形成工
程)。その後、前記裏面電極22をマスクとして、半導
体基板21の分離部に下面から基板溶解用のエッチャン
トE1を供給してウエットエッチングにより一部をエッ
チング除去する(下面分離部除去工程)。そうすると、
前記基板溶解用のエッチャントE1は隣合う裏面電極2
2の間の間隙からのみ侵食進行するため、除去された部
分の形状は、図5および図6に示した第1の実施例と同
様、断面視略半円状となる。また、ここでのエッチング
深さを、前記分離溝32内の犠牲層33aの底部に達す
る程度とすることで、半導体基板21の分離溝32の底
面に一定幅の条孔36を形成する。しかる後、前記条孔
36からレジスト溶解用のエッチャントE2を前記分離
溝32内に侵食させ、分離溝32内の犠牲層33aのみ
を下面側から選択的にエッチング除去する(犠牲層除去
工程)。このとき、図10の如く、半導体基板21の分
離溝32の底壁部分が残留して突起37が形成される。
そこで、半導体基板21の分離部に水等の流体F1を図
示しない噴霧装置(スプレー)で下側から強圧で吹き付
けて噴射加工し、図10のように突起37を折り除き、
さらに一定時間流体F1を吹き付けることで、図11の
如く、半導体基板21の分離部の側壁面23を略平滑に
する(基板側壁処理工程)。この際、裏面電極22の端
部よりも内側まで後退させておく。しかる後、前記支持
板35を前記半導体基板21から離脱させ(支持板離脱
工程)、ワックス34を洗浄除去した後、レジスト溶解
用のエッチャントE2にて半導体基板21の上面の犠牲
層33bをエッチング除去し、図1に示した第1の実施
例と同様、個々のチップに分離、完成される。
【0021】本実施例によっても、チップ同士が衝突し
ても、半導体基板21同士の当接を防止でき、チップ上
面に傷をつける事態を防止でき、また、ピンセット38
等を用いてハンドリングする際に、半導体基板21の分
離部の側壁面23を略平滑としているためにここから欠
けが生じにくく、その破片がチップの上面に付着する事
態を防止できる。
【0022】[第3の実施例]本発明の第3の実施例の
製造方法は、第2の実施例と同様の半導体装置を製造す
るものであるが、基板側壁処理工程において半導体基板
21の分離部に吹き付ける水等の流体F1に、例えば酸
化剤とフッ化水素水溶液との混合液等の一般的な基板溶
融用エッチャントを含ませる。すなわち、図10に示し
た第2の実施例と同様の状態で、半導体基板21の分離
部に、基板溶融用エッチャントを含む流体F1を図示し
ない噴霧装置(スプレー)で下側から強圧で吹き付けて
噴射加工し、突起37を物理的作用により折り除く。こ
れと同時に、流体F1中の基板溶融用エッチャントにて
半導体基板21の分離部の側壁面23をエッチングす
る。この際のエッチャントは、流体F1にて希薄化され
ているので、過度に半導体基板21の分離部の側壁面2
3をエッチングすることもなく、該分離部の側壁面23
上のざらつきをなくして平滑にする。このように基板側
壁を処理すると、第2の実施例以上に素早くかつより平
滑に処理できる。その他の処理方法は、第2の実施例と
同様である。
【0023】[第4の実施例]本発明の第4の実施例の
製造方法は、第2の実施例と同様の半導体装置を製造す
るものであるが、基板側壁処理工程において半導体基板
21の分離部に吹き付ける水等の流体F1に、例えばア
ルミナ質研削材、炭化ケイ素質研削材(シリカ研削
材)、人造エメリー研削材、ダイヤモンド研削材、ボラ
ゾン研削材等を用いた粒状の研磨剤(遊離砥粒)を懸濁
状に含ませる。すなわち、図10に示した第2の実施例
と同様の状態で、半導体基板21の分離部に、前記研磨
剤を含む流体F1を図示しない噴霧装置(スプレー)で
下側から強圧で吹き付けて噴射加工し、突起37を物理
的作用により折り除く。これと同時に、流体F1中の研
磨剤にて半導体基板21の分離部の側壁面23を滑らか
に研磨する。このように基板側壁を処理すると、第2の
実施例以上に素早くかつより平滑に処理できる。その他
の処理方法は、第2の実施例と同様である。
【0024】[第5の実施例]本発明の第5の実施例の
製造方法は、図1に示した第1の実施例と同様の半導体
装置を製造するものであるが、下面分離部除去工程にお
いて半導体基板21の分離部を除去する方法と、基板側
壁処理工程において半導体基板21の分離部の側壁面2
3の突起を除去する方法が異なる。本実施例の製造方法
を説明する。まず、ウェハとして複数のチップが縦横に
連続並置された状態で、半導体基板21の分離部(分割
ライン)以外の上面をレジスト等でマスキングし、前記
分離部の上面を選択的にエッチング除去して、図1に示
した第1の実施例と同様、分離溝32を形成する(分離
溝形成工程)。そして、ウェハ研削、研磨後、分離溝3
2内および半導体基板21の上面にレジストからなる犠
牲層33a,33bを形成する(犠牲層形成工程)。次
に、該犠牲層33a,33bの全上面にワックス34を
塗布し、さらに、図3に示した第1の実施例と同様、該
ワックス34の全上面に例えばガラス等からなる一枚の
支持板35を接着する(支持板接着工程)。この状態
で、半導体基板21の下面を研削、研磨した後、該下面
の分離部以外の領域に金メッキ等の裏面電極22を形成
する(裏面電極形成工程)。その後、図12の如く、半
導体基板21の分離部の下面側からダイシングソーを用
いてハーフダイシングし、下面の分離部を断面視略コ字
形に除去する(下面分離部除去工程)。このときのダイ
シング深さは、分離溝32内の犠牲層33aの底部に達
する程度としておく。
【0025】なお、このときのダイシング幅w2は、隣
合う裏面電極22同士の間の間隙幅w3に等しく設定す
るのが望ましいが、該両幅w2,w3を誤差なく完全に
一致させることは現実には困難である。ここで、ダイシ
ング幅w2を隣合う裏面電極22同士の間で予め設定さ
れた間隙幅w3より少し大きめに設定すれば、半導体基
板21とともに裏面電極22の端部を同時にカットでき
るため、両幅w2,w3の寸法合わせが可能になるが、
この場合、裏面電極22をメッキにて形成しているた
め、タイシングソーの刃が裏面電極22の端部等に引っ
掛かってはがれてしまうおそれがある。このため、ここ
では、ダイシング幅w2を隣合う裏面電極22同士の間
の間隙幅w3より僅かに小さく設定しておく。
【0026】しかる後、基板溶解用のエッチャントE1
を下面側から供給しウエットエッチングを行う。そうす
ると、エッチャントE1は半導体基板21の分離部の側
壁面23から内部側方へ向かって侵食し、図13の如
く、半導体基板21の分離部の側壁面23が裏面電極2
2の端部よりも内側まで略平滑な状態を維持しながら、
裏面電極22の端部より内側まで後退する(基板側壁処
理工程)。しかる後、前記支持板35を前記半導体基板
21から離脱させ(支持板離脱工程)、ワックス34を
洗浄除去した後、レジスト溶解用のエッチャントE2に
て半導体基板21の上面および分離溝32内の犠牲層3
3a,33bをエッチング除去し、図1に示した第1の
実施例と同様、個々のチップに分離、完成される。
【0027】かかるチップ分離後の後工程において、チ
ップを一括して何度も移し替える。このとき、チップ同
士が衝突することがあるが、本実施例では半導体基板2
1の分離部の側壁面23を裏面電極22の端部よりも内
側まで後退させているので、前述のようにチップ同士が
衝突しても、半導体基板21同士の当接を防止でき、チ
ップ上面に傷をつける事態を防止できる。また、図14
の如く、ピンセット38等を用いてハンドリングする際
に、半導体基板21の分離部の側壁面23を略平滑とし
ているためにここから欠けが生じにくく、その破片がチ
ップの上面に付着する事態を防止できる。
【0028】[変形例] (1)第2乃至第4の実施例では、基板側壁処理工程に
おいて、分離部に下面から吹き付ける流体F1として水
を用いていたが、例えば基板溶融用のエッチャントE1
等の他の液体を吹き付けてもよく、あるいは液体以外に
気体を吹き付けてもよい。 (2)第5の実施例では、基板側壁処理工程において、
ウエットエッチングにて半導体基板21の側壁を裏面電
極22の端部よりも内側まで後退させていたが、これに
代えて、第2乃至第4の実施例と同様に強圧で流体F1
を吹き付けてもよい。 (3)第2乃至第4の実施例では、基板側壁処理工程に
おいて、分離部に下面から流体F1を吹き付けて突起を
折り除いた後、ウエットエッチングを行って半導体基板
21の分離部の側壁面23を略平滑としてもよい。 (4)上記各実施例では、全チップを支持板に接着した
状態で、基板の側壁処理を行っていたが、個々のチップ
を分割した後、基板の側壁処理を行っても良い。 (5)第3の実施例では、基板側壁処理工程において半
導体基板21の分離部に吹き付ける流体F1に、基板溶
融用エッチャントのみを含ませ、第4の実施例では、流
体F1に研磨剤のみを含ませていたが、基板溶融用エッ
チャントと研磨剤の両方を含ませてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明請求項1ないし請求項7による
と、半導体基板の分離部の側壁面を略平滑としているの
で、チップ分離後にチップを移し替える際、チップ同士
が衝突しても、半導体基板同士の当接を防止でき、チッ
プ上面等に傷がつく事態を防止できる。また、ピンセッ
ト等を用いてハンドリングする際には、半導体基板の分
離部の側壁面を略平滑としているためにここから欠けが
生じにくく、その破片がチップの上面に付着する事態を
防止できるという効果がある。
【0030】また、請求項3および請求項8によると、
半導体基板の分離部の側壁面を裏面電極よりも内側まで
後退させているので、チップ同士が衝突しても半導体基
板同士の当接を防止でき、チップ上面等に傷がつく事態
を防止できる。また、ピンセット等を用いてハンドリン
グする際にも、ピンセットが半導体基板の分離部の側壁
面を略平滑としているためにここから欠けが生じにくく
なり、したがってその破片がチップの上面に付着する事
態を防止できるという効果がある。
【0031】特に請求項2に係る半導体装置の製造方法
では、半導体基板の分離部の下面側をエッチング除去し
た後、上面側の分離溝内の犠牲層をエッチング除去して
も、半導体基板の上面が犠牲層を介して支持板に接着さ
れた状態のままなので、基板側壁処理工程において、複
数の半導体基板の分離部の側壁面を一度に略平滑にでき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置を示す斜視
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一部拡大断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一部拡大断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工程
を示す一部拡大断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例の半導体装置をハンドリ
ングする様子を示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程を示す一部拡大断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造工
程を示す一部拡大断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例の半導体装置の製造工
程を示す一部拡大断面図である。
【図13】本発明の第5の実施例の半導体装置の製造工
程を示す一部拡大断面図である。
【図14】本発明の第5の実施例の半導体装置をハンド
リングする様子を示す説明図である。
【図15】従来例のウェハ状態の半導体装置を示す平面
図である。
【図16】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図17】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図18】従来例の半導体装置の製造工程を示す一部拡
大断面図である。
【図19】従来例の半導体装置を示す斜視図である。
【図20】従来例の半導体装置をハンドリングする様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
21 半導体基板 22 裏面電極 23 側壁面 32 分離溝 33a,33b 犠牲層 35 支持板 37 突起 E1,E2 エッチャント F1 流体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物の半導体装置の
製造方法に関し、特に支持板に接着固定されたウェハの
チップ分離に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は上面(パターン形成面)工程を
完了したウェハの平面図、図16は下面に電極を形成し
た状態を示す図15のA−A線断面図、図17はウェハ
(半導体基板)がチップごとに分離された状態を示す断
面図、図18は図17におけるチップ間の拡大断面図、
図19は完成したチップの斜視図を夫々示している。図
20は、チップをピンセットでハンドリングする際の
ップ側面とピンセットの位置関係図を示す。図15乃至
図20において、1は研削、研磨により薄く加工される
前段階でのウェハで、直径は3インチ、厚みは600μ
mである。斜線部2はチップを表し、1×2〜3mmの
寸法である。3はチップ間に形成される分離溝で、5〜
15μmの深さである。4はウェハの結晶方位を表すオ
リエンテーションフラットである。チップ2はオリエン
テーションフラット4に対し図15に示すように縦横に
形成される。また、図16において、5は研削、研磨に
より薄く加工したウェハで、厚みは30μmである。6
はウェハ上面を保護するレジスト、7はワックス、8は
ウェハを支持するガラス製の支持板である。ウェハ1は
ワックス7により支持板8に接着固定され、ウェハ下面
を研削、研磨加工される。9は分離溝3と相対する位置
以外のウェハ基板下面上に形成される厚み35μmの金
メッキ(裏面電極)である。さらに、図17において、
10はチップごとに分割された半導体基板である。
【0003】図16において、金メッキ9をマスクとし
て分離溝3と相対する下面位置で、ウェハ5をウエット
エッチングし、図17のようにウェハ5を個別のチップ
ごとに分割する。その後、チップをガラス板8から取り
外し、ワックス7、レジスト6を除去して、図19の半
導体装置が完成する。該半導体装置は、最終的には図1
9および図20の如く、半導体基板10の側壁面に、分
離溝3の底壁部分が突起11として棚状に残留形成され
る。分離後の後工程において、複数のチップは一括して
何度も移し替えられ、さらに図20のように何度もピン
セット12でチップのハンドリングが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本来、チップの裏面電
極を35μmと厚く形成しているのは、ピンセットを用
いたチップのハンドリングを裏面電極端部で行うためで
ある。しかし、従来例の半導体基板のチップ形状では、
図19および図20の如く、突起11が金メッキ9の側
面より張り出すため、ピンセット12を用いたハンドリ
ング等取扱いで、突起11が欠け、破片がチップの上面
に付着する。あるいは、複数のチップを一括して移し替
える取扱いでチップ同士の衝突などで突起11によりチ
ップ上面のパターンに傷をつける等の問題があった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、チップのハンドリング時等におけ
る半導体基板破片の付着やチップ上面パターンの傷の発
生を防止し得る半導体基板側面を持つ半導体装置の製造
方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、複数のチップに分離されるべき半導体
基板の上面の分離部に分離溝を形成する分離溝形成工程
と、少なくとも前記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層
形成工程と、前記半導体基板の下面の分離部以外に裏面
電極を形成する裏面電極形成工程と、前記裏面電極をマ
スクとして半導体基板の分離部を下面からエッチング除
去する下面分離部除去工程と、該下面分離部除去工程後
に前記分離溝内の犠牲層を除去する犠牲層除去工程と、
エッチング除去された前記半導体基板の分離部の側壁面
から突出する突起を除去し前記半導体基板の分離部の側
壁面を略平滑にする基板側壁処理工程とを備える。
【0007】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
複数のチップに分離されるべき半導体基板の上面の分離
部に分離溝を形成する分離溝形成工程と、前記分離溝内
および前記半導体基板の上面に犠牲層を形成する犠牲層
形成工程と、前記犠牲層の上面に支持板を接着する支持
板接着工程と、前記半導体基板の下面の分離部以外に裏
面電極を形成する裏面電極形成工程と、前記裏面電極を
マスクとして半導体基板の分離部を下面から前記分離溝
内の犠牲層の底部に達するまでエッチング除去する下面
分離部除去工程と、該下面分離部除去工程後に前記分離
溝内の犠牲層を下面側からエッチング除去する犠牲層除
去工程と、エッチング除去された前記半導体基板の分離
部の側壁面から突出する突起を除去し前記半導体基板の
分離部の側壁面を略平滑にする基板側壁処理工程と、前
記支持板を前記半導体基板から離脱させる支持板離脱工
程とを備える。
【0008】ここで、前記基板側壁処理工程において、
前記半導体基板の分離部の側壁面をエッチャントに晒す
ことにより該側壁面を略平滑にエッチングする。
【0009】あるいは、前記基板側壁処理工程におい
て、前記半導体基板の分離部の側壁面に流体を吹き付け
て該側壁面を略平滑化する。
【0010】望ましくは、前記半導体基板の分離部の側
壁面に吹き付ける流体は、前記半導体基板を溶融するエ
ッチャントを含む。
【0011】あるいは、前記半導体基板の分離部の側壁
面に吹き付ける流体は、前記半導体基板を研磨する研磨
剤を含む。
【0012】望ましくは、前記基板側壁処理工程におい
て、前記半導体基板の分離部の側壁面を前記裏面電極の
端部より内側に後退させる。
【0013】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
複数のチップに分離されるべき半導体基板の上面の分離
部に分離溝を形成する分離溝形成工程と、少なくとも前
記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、前記
半導体基板の下面の分離部以外に裏面電極を形成する裏
面電極形成工程と、前記半導体基板の分離部を下面から
切削除去する下面分離部除去工程と、切削除去された前
記半導体基板の分離部の側壁面を前記裏面電極の端部よ
り内側に後退させる基板側壁処理工程と、前記犠牲層を
エッチング除去する犠牲層除去工程とを備える。
【0014】ここで、前記基板側壁処理工程において、
前記半導体基板の分離部の側壁面をエッチャントに晒す
ことにより、該側壁面を略平滑にエッチングすると供
に、前記裏面電極の端部より内側に後退させる。
【0015】
【作用】本発明の請求項1ないし請求項8に係る半導体
装置の製造方法では、チップ分離後に、チップを移し替
える際、チップ同士が衝突することがあるが、半導体基
板の分離部の側壁面を裏面電極の端部よりも内側まで後
退させて略平滑としているので、チップ同士が衝突して
も、半導体基板側面の突起によりチップ上面等に傷がつ
く事態を防止できる。また、ピンセット等を用いてハン
ドリングする際には、チップを裏面電極端部で持つこと
ができる。よって、半導体基板の分離部の側壁面から欠
けが生じないので、その破片がチップの上面に付着する
事態を防止できる。
【0016】また、特に請求項2に係る半導体装置の製
造方法では、半導体基板の分離部の下面側をエッチング
除去した後、上面側の分離溝内の犠牲層をエッチング除
去しても、半導体基板の上面が犠牲層を介して支持板に
接着された状態のままなので、基板側壁処理工程におい
て、複数の半導体基板の分離部の側壁面を一度に略平滑
にできる。
【0017】
【実施例】[第1の実施例]図1は本発明の第1の実施
例の半導体装置を示す図である。図1において、21は
半導体基板、22は金メッキ等の裏面電極、23は前記
半導体基板21の分離部の側壁面である。そして、前記
半導体基板21の分離部の側壁面23は、チップのハン
ドリング時等に欠けが生じるのを防止するよう、前記裏
面電極22の端部よりも内側に引き込まれかつ略平滑に
形成されている。
【0018】該半導体装置の製造方法を説明する。ま
ず、ウェハとして複数のチップが縦横に連続並置された
状態で、半導体基板21の分離部(分割ライン)以外の
上面をレジスト等でマスキングし、前記分離部の上面を
5〜15μmの深さ程度に選択的にエッチング除去し
て、図2のような分離溝32を形成する(分離溝形成工
)。前記分離溝32内および前記半導体基板21の上
面にレジストからなる犠牲層33a,33bをスピン式
またはローラ式等にて形成する(犠牲層形成工程)。こ
の際、該犠牲層33a,33bの全上面をほぼ面一とな
るよう形成しておく。次に、該犠牲層33a,33bの
全上面にワックス34を平坦に塗布し、さらに、図3の
如く、該ワックス34の全上面に例えばガラス等からな
る一枚の支持板35を接着する(支持板接着工程)。こ
の状態で、半導体基板21を下面より、厚み30μm程
度になるまで研削、研磨加工し、該下面の分離部以外の
領域に、図4の如く、厚み35μmの金メッキ等の裏面
電極22を形成する(裏面電極形成工程)。その後、前
記裏面電極22をマスクとして、半導体基板21の分離
部に下面から基板溶解用のエッチャントE1を供給して
ウエットエッチングにより一部をエッチング除去する
(下面分離部除去工程)。ここでのエッチャントE1と
しては、例えば酸化剤とフッ化水素水溶液との混合液等
の一般的なものを用いる。そうすると、前記基板溶解用
のエッチャントE1は隣合う裏面電極22の間の間隙か
らのみ侵食進行するため、除去された部分の形状は図5
および図6のように断面視略半円状となる。また、ここ
でのエッチング深さは、前記分離溝32内の犠牲層33
aの底部に達する程度とし、故に半導体基板21の分離
溝32の底面に、下側に開放される所定幅w1の条孔3
6が形成される。しかる後、前記条孔36からレジスト
溶解用のエッチャントE2を前記分離溝32内に侵食さ
せ、図7のように分離溝32内の犠牲層33aのみを下
面側から選択的にエッチング除去する(犠牲層除去工
程)。そうすると、各チップは半導体基板21の側面方
向に分離される。但し、全チップの半導体基板21の上
面が、犠牲層33bおよびワックス34を介して一枚の
支持板35に接着されているため、依然、全チップが縦
横に連続並置された状態が維持される。
【0019】このとき、半導体基板21はレジスト溶解
用のエッチャントE2にて溶解しないため、分離溝32
の底壁が残留し、半導体基板21の分離部の側壁面23
に側方へ突出する突起37が形成される。しかし、かか
る突起37をそのまま残留させると、後にピンセット等
を用いてチップをハンドリングする際に突起37の一部
に欠けが生じ、その破片がチップの上面に付着したり、
あるいは複数のチップを移し替える際にチップ同士の衝
突などで突起37によりチップ上面のパターンに傷を
ける。そこで、犠牲層除去工程後において、前記下面分
離部除去工程で用いた基板溶解用のエッチャントE1を
再び下面から供給しウエットエッチングを行う。そうす
ると、突起37の下側からエッチャントE1が侵食する
とともに、エッチャントE1が条孔36を通って上面側
の分離溝32に入り込み、突起37の上側からもエッチ
ャントE1が侵食する。したがって、突起37は上下両
方向からエッチングされ、図8に示すような形状変化を
起こして、突起37の先端が裏面電極22の端部よりも
内側まで後退し、半導体基板21の分離部の側壁面23
が略平滑になる(基板側壁処理工程)。しかる後、前記
支持板35を前記半導体基板21から離脱させ(支持板
離脱工程)、ワックス34を洗浄除去した後、レジスト
溶解用のエッチャントE2にて半導体基板21の上面の
犠牲層33bをエッチング除去し、図1に示した個々の
チップに分離、完成される。
【0020】かかるチップ分離後の後工程において、チ
ップを一括して何度も移し替える。このとき、チップ同
士が衝突するが、本実施例では半導体基板21の分離部
の側壁面23を裏面電極22の端部よりも内側まで後退
させて略平滑としているので、前述のようにチップ同士
が衝突しても、半導体基板21側面の突起37により、
チップ上面に傷をつける事態を防止できる。また、図9
の如く、ピンセット38等を用いてチップをハンドリン
グする際に、半導体基板21の分離部の側壁面23を略
平滑とし、裏面電極22の端部より内側に後退させてい
るためにチップを裏面電極22端部でハンドリングでき
る。従って、半導体基板21の分離部の側壁面23から
欠けが生じないので、その破片がチップの上面に付着す
る事態を防止できる。
【0021】[第2の実施例]本発明の第2の実施例の
製造方法は、図1に示した第1の実施例と同様の半導体
装置を製造するものであるが、基板側壁処理工程におい
て半導体基板21の分離部の側壁面23の突起を除去す
る方法が異なる。本実施例の製造方法を説明する。ま
ず、図2に示した第1の実施例と同様、ウェハとして複
数のチップが縦横に連続並置された状態で、半導体基板
21の分離部(分割ライン)以外の上面をレジスト等で
マスキングし、前記分離部の上面を選択的にエッチング
除去して、分離溝32を形成する(分離溝形成工程)。
そして、分離溝32内および半導体基板21の上面にレ
ジストからなる犠牲層33a,33bを形成する(犠牲
層形成工程)。次に、該犠牲層33a,33bの全上面
にワックス34を塗布し、さらに、図3に示した第1の
実施例と同様、該ワックス34の全上面に例えばガラス
等からなる一枚の支持板35を接着する(支持板接着工
程)。この状態で、半導体基板21の下面を研削、研磨
した後、分離部以外の領域に金メッキ等の裏面電極22
を形成する(裏面電極形成工程)。その後、前記裏面電
極22をマスクとして、半導体基板21の分離部に下面
から基板溶解用のエッチャントE1を供給してウエット
エッチングにより一部をエッチング除去する(下面分離
部除去工程)。そうすると、前記基板溶解用のエッチャ
ントE1は隣合う裏面電極22の間の間隙からのみ侵食
進行するため、除去された部分の形状は、図5および図
6に示した第1の実施例と同様、断面視略半円状とな
る。また、ここでのエッチング深さを、前記分離溝32
内の犠牲層33aの底部に達する程度とすることで、半
導体基板21の分離溝32の底面に一定幅の条孔36を
形成する。しかる後、前記条孔36からレジスト溶解用
のエッチャントE2を前記分離溝32内に侵食させ、分
離溝32内の犠牲層33aのみを下面側から選択的にエ
ッチング除去する(犠牲層除去工程)。このとき、図7
如く、半導体基板21の分離溝32の底壁部分が残留
して突起37が形成される。そこで、半導体基板21の
分離部に水等の流体F1を図示しない噴霧装置(スプレ
ー)で下側から強圧で吹き付けて噴射加工し、図10の
ように突起37を折り除き、図11の如く、半導体基板
21の分離部の側壁面23を略平滑にする(基板側壁処
理工程)。この際、裏面電極22の端部よりも内側まで
後退させておく。しかる後、前記支持板35を前記半導
体基板21から離脱させ(支持板離脱工程)、ワックス
34を洗浄除去した後、レジスト溶解用のエッチャント
E2にて半導体基板21の上面の犠牲層33bをエッチ
ング除去し、図1に示した第1の実施例と同様、個々の
チップに分離、完成される。
【0022】本実施例によっても、チップ同士が衝突し
ても、半導体基板21の側面の突起37により、チップ
上面に傷をつける事態を防止でき、また、ピンセット3
8等を用いてチップをハンドリングする際に、半導体基
板21の分離部の側壁面23を略平滑とし、裏面電極2
2の端部より内側に後退させているためにチップを裏面
電極22端部でハンドリングできる。従って、半導体基
板21の分離部の側壁面23から欠けが生じないので、
その破片がチップの上面に付着する事態を防止できる。
【0023】[第3の実施例]本発明の第3の実施例の
製造方法は、第2の実施例と同様の半導体装置を製造す
るものであるが、基板側壁処理工程において半導体基板
21の分離部に吹き付ける水等の流体F1に、例えば酸
化剤とフッ化水素水溶液との混合液等の一般的な基板溶
融用エッチャントを含ませる。すなわち、図10に示し
た第2の実施例と同様の状態で、半導体基板21の分離
部に、基板溶融用エッチャントを含む流体F1を図示し
ない噴霧装置(スプレー)で下側から強圧で吹き付けて
噴射加工し、突起37を物理的作用により折り除く。こ
れと同時に、流体F1中の基板溶融用エッチャントにて
半導体基板21の分離部の側壁面23をエッチングす
る。この際のエッチャントは、流体F1にて希薄化され
ているので、過度に半導体基板21の分離部の側壁面2
3をエッチングすることもなく、該分離部の側壁面23
上のざらつきをなくして平滑にする。このように基板側
壁を処理すると、第2の実施例以上に素早くかつより平
滑に処理できる。その他の処理方法は、第2の実施例と
同様である。
【0024】[第4の実施例]本発明の第4の実施例の
製造方法は、第2の実施例と同様の半導体装置を製造す
るものであるが、基板側壁処理工程において半導体基板
21の分離部に吹き付ける水等の流体F1に、例えばア
ルミナ質研削材、炭化ケイ素質研削材(シリカ研削
材)、人造エメリー研削材、ダイヤモンド研削材、ボラ
ゾン研削材等を用いた粒状の研磨剤(遊離砥粒)を懸濁
状に含ませる。すなわち、図10に示した第2の実施例
と同様の状態で、半導体基板21の分離部に、前記研磨
剤を含む流体F1を図示しない噴霧装置(スプレー)で
下側から強圧で吹き付けて噴射加工し、突起37を物理
的作用により折り除く。これと同時に、流体F1中の研
磨剤にて半導体基板21の分離部の側壁面23を滑らか
に研磨する。このように基板側壁を処理すると、第2の
実施例以上に素早くかつより平滑に処理できる。その他
の処理方法は、第2の実施例と同様である。
【0025】[第5の実施例]本発明の第5の実施例の
製造方法は、図1に示した第1の実施例と同様の半導体
装置を製造するものであるが、下面分離部除去工程にお
いて半導体基板21の分離部を除去する方法が異なる。
本実施例の製造方法を説明する。まず、ウェハとして複
数のチップが縦横に連続並置された状態で、半導体基板
21の分離部(分割ライン)以外の上面をレジスト等で
マスキングし、前記分離部の上面を選択的にエッチング
除去して、図2に示した第1の実施例と同様、分離溝3
2を形成する(分離溝形成工程)。そして、分離溝32
内および半導体基板21の上面にレジストからなる犠牲
層33a,33bを形成する(犠牲層形成工程)。次
に、該犠牲層33a,33bの全上面にワックス34を
塗布し、さらに、図3に示した第1の実施例と同様、該
ワックス34の全上面に例えばガラス等からなる一枚の
支持板35を接着する(支持板接着工程)。この状態
で、半導体基板21の下面を研削、研磨した後、該下面
の分離部以外の領域に金メッキ等の裏面電極22を形成
する(裏面電極形成工程)。その後、図12の如く、半
導体基板21の分離部の下面側からダイシングソーを用
いてハーフダイシングし、下面の分離部を断面視略コ字
形に除去する(下面分離部除去工程)。このときのダイ
シング深さは、分離溝32内の犠牲層33aの底部に達
する程度としておく。また、ここでは、ダイシング幅w
2を隣合う裏面電極22同士の間の間隙幅w3より僅か
に小さく設定しておく。
【0026】しかる後、基板溶解用のエッチャントE1
を下面側から供給しウエットエッチングを行う。そうす
ると、エッチャントE1は半導体基板21の分離部の側
壁面23から内部側方へ向かって侵食し、図13の如
く、半導体基板21の分離部の側壁面23が略平滑な
態を維持しながら、裏面電極22の端部より内側まで後
退する(基板側壁処理工程)。しかる後、前記支持板3
5を前記半導体基板21から離脱させ(支持板離脱工
程)、ワックス34を洗浄除去した後、レジスト溶解用
のエッチャントE2にて半導体基板21の上面および分
離溝32内の犠牲層33a,33bをエッチング除去
し、図1に示した第1の実施例と同様、個々のチップに
分離、完成される。
【0027】かかるチップ分離後の後工程において、チ
ップを一括して何度も移し替える。このとき、チップ同
士が衝突することがあるが、本実施例では半導体基板2
1の分離部の側壁面23を裏面電極22の端部よりも内
側まで後退させているので、前述のようにチップ同士が
衝突しても、半導体基板21側面の突起37により、
ップ上面に傷をつける事態を防止できる。また、図14
の如く、ピンセット38等を用いてチップをハンドリン
グする際に、半導体基板21の分離部の側壁面23を略
平滑とし、裏面電極22の端部より内側に後退させてい
るためにチップを裏面電極22端部でハンドリングでき
る。従って、半導体基板21の分離部の側壁面23から
欠けが生じないので、その破片がチップの上面に付着す
る事態を防止できる。
【0028】[変形例](1)第2の実施例では、基板
側壁処理工程において、分離部に下面から吹き付ける流
体F1として水を用いていたが、例えば基板溶融用のエ
ッチャントE1等の他の液体を吹き付けてもよく、ある
いは液体以外に気体を吹き付けてもよい。(2)第3の
実施例では、基板側壁処理工程において半導体基板21
の分離部に吹き付ける流体F1に、基板溶融用エッチャ
ントのみを含ませ、第4の実施例では、流体F1に研磨
剤のみを含ませていたが、基板溶融用エッチャントと研
磨剤の両方を含ませてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明請求項1から請求項8によると、
半導体基板の分離部の側壁面を略平滑としているので、
チップ分離後にチップを移し替える際、チップ同士が衝
突しても、半導体基板側面の突起により、チップ上面等
に傷がつく事態を防止できる。また、ピンセット等を用
いてチップをハンドリングする際には、半導体基板の分
離部の側壁面を略平滑とし、裏面電極の端部よりも内側
に後退させているためにチップのハンドリングを裏面電
極端部で行うことができる。従って、半導体基板の分離
部の側壁面から欠けが生じないので、その破片がチップ
の上面に付着する事態を防止できるという効果がある。
【0030】に請求項2に係る半導体装置の製造方法
では、半導体基板の分離部の下面側をエッチング除去し
た後、上面側の分離溝内の犠牲層をエッチング除去して
も、半導体基板の上面が犠牲層を介して支持板に接着さ
れた状態のままなので、基板側壁処理工程において、複
数の半導体基板の分離部の側壁面を一度に略平滑にでき
るという効果がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチップに分離されるべき半導体基
    板の上面の分離部に分離溝を形成する分離溝形成工程
    と、 少なくとも前記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層形成
    工程と、 前記半導体基板の下面の分離部以外に裏面電極を形成す
    る裏面電極形成工程と、 前記裏面電極をマスクとして半導体基板の分離部を下面
    からエッチング除去する下面分離部除去工程と、 該下面分離部除去工程後に前記分離溝内の犠牲層を除去
    する犠牲層除去工程と、 エッチング除去された前記半導体基板の分離部の側壁面
    から突出する突起を除去し前記半導体基板の分離部の側
    壁面を略平滑にする基板側壁処理工程とを備える半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 複数のチップに分離されるべき半導体基
    板の上面の分離部に分離溝を形成する分離溝形成工程
    と、 前記分離溝内および前記半導体基板の上面に犠牲層を形
    成する犠牲層形成工程と、 前記犠牲層の上面に支持板を接着する支持板接着工程
    と、 前記半導体基板の下面の分離部以外に裏面電極を形成す
    る裏面電極形成工程と、 前記裏面電極をマスクとして半導体基板の分離部を下面
    から前記分離溝内の犠牲層の底部に達するまでエッチン
    グ除去する下面分離部除去工程と、 該下面分離部除去工程後に前記分離溝内の犠牲層を下面
    側からエッチング除去する犠牲層除去工程と、 エッチング除去された前記半導体基板の分離部の側壁面
    から突出する突起を除去し前記半導体基板の分離部の側
    壁面を略平滑にする基板側壁処理工程と、 前記支持板を前記半導体基板から離脱させる支持板離脱
    工程とを備える半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数のチップに分離されるべき半導体基
    板の上面の分離部に分離溝を形成する分離溝形成工程
    と、 少なくとも前記分離溝内に犠牲層を形成する犠牲層形成
    工程と、 前記半導体基板の下面の分離部以外に裏面電極を形成す
    る裏面電極形成工程と、 前記半導体基板の分離部を下面から切削除去する下面分
    離部除去工程と、 切削除去された前記半導体基板の分離部の側壁面を前記
    裏面電極の端部より内側に後退させる基板側壁処理工程
    と、 前記犠牲層をエッチング除去する犠牲層除去工程とを備
    える半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板側壁処理工程において、前記半
    導体基板の分離部の側壁面をエッチャントに晒すことに
    より該側壁面を略平滑にエッチングする、請求項1、請
    求項2または請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板側壁処理工程において、前記半
    導体基板の分離部の側壁面に流体を吹き付けて該側壁面
    を略平滑化する、請求項1、請求項2または請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板の分離部の側壁面に吹き
    付ける流体は、前記半導体基板を溶融するエッチャント
    を含む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板の分離部の側壁面に吹き
    付ける流体は、前記半導体基板を研磨する研磨剤を含
    む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板側壁処理工程において、前記半
    導体基板の分離部の側壁面を前記裏面電極の端部より内
    側に後退させる、請求項1または請求項2記載の半導体
    装置の製造方法。
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