JPH07142430A - 半導体基板の研磨装置 - Google Patents

半導体基板の研磨装置

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JPH07142430A
JPH07142430A JP4712994A JP4712994A JPH07142430A JP H07142430 A JPH07142430 A JP H07142430A JP 4712994 A JP4712994 A JP 4712994A JP 4712994 A JP4712994 A JP 4712994A JP H07142430 A JPH07142430 A JP H07142430A
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JP
Japan
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polishing
semiconductor substrate
cloth
head
platen
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JP4712994A
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Inventor
Fumitoshi Sugimoto
文利 杉本
Yoshihiro Arimoto
由弘 有本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置
に関し、研磨布の張り付け時に気泡が発生しにくい半導
体基板の研磨装置を提供する。 【構成】 回転する研磨定盤10と、研磨定盤10上に
固定された研磨布12と、回転する研磨ヘッド14とを
有し、研磨されるべき半導体基板20を研磨ヘッド14
に固定し、研磨布12上に研磨剤22を滴下しながら半
導体基板20を研磨する。研磨布12は、独立した複数
の島状研磨布12aに分割され、島状研磨布12aがそ
れぞれ研磨定盤10に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基板を研磨する半
導体基板の研磨装置に関する。近年、半導体デバイスの
高速化、高密度化の要求に答えるため、高精度の半導体
基板が必要とされている。特にTTV(Total Thicknes
s Variation :基板全体の厚さばらつき)を0.1μm
以下にすることが強く求められている。半導体基板上に
形成される素子が微細化するに従い、フォトリソグラフ
ィ工程におけるピント不良を防ぐためである。このた
め、半導体基板表面を数μm程度研磨して、表面を鏡面
仕上げしなければならず、高精度の研磨が可能な半導体
基板の研磨装置が求められている。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体基板の研磨装置の一例を図
15に示す。従来の半導体基板の研磨装置には回転可能
な研磨定盤10が設けられ、この研磨定盤10の表面に
は接着剤(図示せず)により研磨布12が張付けられて
いる。回転自在な研磨ヘッド14は、細かい穴が形成さ
れたセラミックからなるセラミック定盤16上に重り1
8が乗せられた構造をしている。セラミック定盤16に
は、研磨すべき半導体基板20を吸着するためにバキュ
ウムホース19が設けられている。研磨中に研磨布12
が劣化しないように、研磨布12を半導体基板20より
も十分大きい面積にしている。
【0003】この半導体基板の研磨装置を用いた研磨方
法について説明する。まず、研磨すべき半導体基板20
をバキュウムホース19から真空吸引することによりセ
ラミック定盤16に真空吸着する。次に、セラミック定
盤16に重り18を乗せ、研磨定盤10上に張付けられ
た研磨布12上に半導体基板20を数100グラムの圧
力で押さえつける。これにより半導体基板20と研磨布
12を完全に密着させる。
【0004】次に、研磨剤22を研磨布12上に滴下し
ながら、研磨定盤10とセラミック定盤16を50〜1
00rpmの速度で回転させて半導体基板20を研磨す
る。余分な研磨剤22は研磨定盤10の外側に流れ落
ち、廃液として処分する。近年の半導体基板の大口径化
に伴い。半導体基板の研磨装置における研磨定盤10及
び研磨布12も大きくなっている。例えば、6インチの
半導体基板を研磨する研磨装置では、枚葉式研磨の場合
でも20インチ以上の大きさであり、バッチ式研磨の場
合には36インチ以上もの大きさになる。研磨布12を
十分大きくするのは、前述した通り、研磨中に研磨布1
2が劣化しないようにするためである。
【0005】また、研磨布12が大きくなると、研磨布
12をシート状の粘着剤等を用いて研磨定盤10に張付
け固定する際に、研磨布12と研磨定盤10の間に気泡
が発生しやすくなる。シート状の粘着剤により完全に接
着するまえに、研磨布12表面をブラッシングする等し
て、ある程度は気泡を移動させ、研磨布12の外に逃が
すこともできるが、完全に気泡を除去することはできな
い。そのため、残存した気泡により研磨布12表面に突
起が生じてしまう。研磨布12表面に突起が存在する
と、半導体基板10と研磨布12の密着性が悪くなり研
磨の均一性が悪くなるという問題があった。
【0006】一方、半導体基板の研磨メカニズムとして
は、機械的な研磨と共に化学反応による研磨が非常に重
要である。したがって、研磨装置の機械的精度と共に、
十分な量の研磨剤22を安定して正確に供給することが
重要であり、TTV向上の鍵を握っている。しかしなが
ら、従来の半導体基板の研磨装置では、半導体基板20
と研磨布12は密着しているため、研磨面全体に研磨剤
12を十分かつ安定して供給することが困難であるとい
う問題がある。そのため、半導体基板20の研磨面の温
度は外周部よりも中心部が高い温度分布となる。この温
度分布の程度は、研磨剤22の温度やその供給量により
大きく影響される(中村、赤松、荒川:精密工学会誌,
第56巻、第6号(1990)第1046頁)。
【0007】研磨速度は、前述した通り、半導体基板2
0表面と研磨剤22の化学反応に影響を受け、化学反応
速度は反応時の温度に大きく依存する。このため、温度
分布が研磨速度に大きな影響を与え、研磨後の半導体基
板20の基板形状は0.6〜1.2μm深さの凹形状に
なってしまう。そこで、半導体基板20の研磨面に温度
分布を生じさせることなく研磨を行うために、半導体基
板20全体を一度に研磨せず、局所的に研磨する方法が
提案されている。局所的に研磨を行えば、研磨面の面積
は小さくなり、研磨剤22を十分かつ安定に供給するこ
とが可能であり、温度分布の発生を防止することができ
るものと期待されている。
【0008】次に、研磨布12表面の性質と研磨状態の
関係について考察する。研磨剤11は通常シリカやアル
ミナを含んだ水溶液であり、研磨布12は通常ポリウレ
タンなどの発泡高分子体からなり、水との親和力が大き
い親水性である。また、研磨布12として、ポリウレタ
ンに種々の添加物を加えて形成した場合には、水との親
和力が小さい疏水性となる。
【0009】研磨布12が親水性の場合、研磨剤22は
研磨布12表面に長く止まろうとするために、新しい研
磨剤と古い研磨剤との入れ代わりが行われにくくなり、
研磨剤22を十分かつ安定に、半導体基板20の研磨面
へ供給することができない。このため、研磨速度が不安
定になり、研磨速度がばらつき、TTVが劣化するとい
う問題があった。
【0010】また、研磨布12が疏水性の場合、滴下さ
れた研磨剤22は球となり、研磨布12表面全体に広が
り難くなるため、この場合も、研磨剤22を十分かつ安
定に半導体基板20の研磨面へ供給することができな
い。このため、研磨速度が不安定になり、研磨速度がば
らつき、TTVが劣化するという問題があった。したが
って、図15に示す半導体基板の研磨装置により研磨し
た場合、半導体基板内での研磨速度にバラツキが存在す
るため、部分的に研磨ムラが生じて、どうしてもTTV
が劣化してしまう。
【0011】そこで、半導体基板全体を一度に研磨せ
ず、部分的に研磨を行う局所的研磨が提案され、部分的
な研磨ムラの発生を防止できるものとして期待されてい
る。図16に局所的な研磨を行う半導体基板の研磨装置
の従来例を示す。この半導体基板の研磨装置には、細か
い穴が形成されたセラミックから形成された回転可能な
セラミック定盤50が設けられ、このセラミック定盤5
0には研磨すべき半導体基板20を吸着するためにバキ
ュウムホース52が設けられている。回転可能な研磨ヘ
ッド54として、押圧するために重り56が設けられ、
重り56の下面には接着剤(図示せず)により研磨布5
8が張付けられている。
【0012】この半導体基板の研磨装置を用いた研磨方
法について説明する。まず、研磨すべき半導体基板20
をバキュウムホース52から真空吸引することによりセ
ラミック定盤50に真空吸着する。次に、研磨ヘッド5
4の重り56により研磨布58を数100グラムの圧力
で半導体基板20を押圧して密着させる。
【0013】次に、研磨剤62を半導体基板20上に滴
下しながら、セラミック定盤50と研磨ヘッド54を5
0〜100rpmの速度で回転させて研磨布58により
半導体基板20を研磨する。このように半導体基板20
を局所的に研磨を行うので、研磨ムラをなくしてTTV
を向上させることができることが期待されている。
【0014】しかしながら、上述した従来の半導体基板
の局所的研磨装置では、研磨剤62が部分的に半導体基
板10表面に滴下されるため、研磨剤62と半導体基板
20の表面と大気の界面で研磨焼けが生じるという問題
がある。また、研磨布58全体が半導体基板20表面と
常に密着して研磨に使用されているため、研磨布58が
すぐに劣化して長時間安定した研磨を行うことができな
いという問題がある。
【0015】このような重大な問題があるため、半導体
基板の局所的な研磨装置は実際に使用されるには至って
いない。一方、研磨される半導体基板として、通常のバ
ルクのシリコン基板の他に、シリコン基板を張り合わせ
て形成したSOI(Silicon On Insulator)半導体基板
が知られている。SOI基板は、近年の半導体素子の高
速化、高密度化の要求に応えるものとして注目されてい
る。
【0016】張り合わせSOI基板90の製造方法を図
17を用いて説明する。まず、素子側基板92と支持側
基板96を用意し、素子側基板92の全表面に熱酸化膜
94を形成する。熱酸化膜94を表面に形成すると、熱
酸化膜94内に引っ張り応力が生じ、基板内に収縮応力
が発生する(図17(a))。次に、素子側基板92と
支持側基板96を熱酸化膜94を介して張り合わせる
(図17(b))。素子側基板92と支持側基板96の
厚さが同じであれば、張り合わせ基板90に反りは発生
しない。
【0017】次に、素子側基板92を研削技術を用いて
10μm程度まで薄膜化する(図17(c))。その
後、研磨技術を用いて、素子側基板92を1μm以下の
所定の厚さに薄膜化して、張り合わせSOI基板90が
完成する。しかしながら、研削された張り合わせ基板
は、素子側基板92が研削により薄膜化されるため、応
力のバランスが崩れ、図17(c)に示すように反りが
発生する。このため、研削された張り合わせSOI基板
90を研磨しようとすると、基板中心部に大きな押圧力
が加わり、均一に研磨することができないという問題が
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の半導
体基板の研磨装置によれば、研磨時の摩擦により表面が
焼けてしまい研磨できなくなったり、研磨布を研磨定盤
に張付け固定する際に気泡が発生して均一な研磨ができ
なくなるという問題があった。また、半導体基板と研磨
布が密着しているため研磨面全体に研磨剤を十分かつ安
定して供給することが困難であるという問題があった。
【0019】さらに、研磨布表面の性質により研磨速度
が不安定になり、TTVが劣化するという問題があっ
た。また、従来の半導体基板の局所的な研磨装置によれ
ば、研磨剤と半導体基板の表面と大気の界面で研磨焼け
が生じるという問題があった。また、研磨布がすぐに劣
化して長時間安定した研磨を行うことができないという
問題があった。
【0020】さらに、張り合わせ基板を研磨する場合に
は、張り合わせ基板自体が反っているため、均一に研磨
することができないという問題があった。本発明の第1
の目的は、研磨布の張り付け時に気泡が発生しにくい半
導体基板の研磨装置を提供することにある。本発明の第
2の目的は、十分な量の研磨剤を安定して供給すること
ができる半導体基板の研磨装置を提供することにある。
【0021】本発明の第3の目的は、十分な量の研磨剤
を安定して供給して局所的な研磨を行なうことができる
半導体基板の研磨装置を提供することにある。本発明の
第4の目的は、常に新しい研磨布を用いて局所的な研磨
を行なうことができる半導体基板の研磨装置を提供する
ことにある。本発明の第5の目的は、張り合わせ基板の
ように反った半導体基板であっても均一に研磨すること
ができる半導体基板の研磨装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、回転
する研磨定盤と、前記研磨定盤上に固定された研磨布
と、回転する研磨ヘッドとを有し、研磨されるべき半導
体基板を前記研磨ヘッドに固定し、前記研磨布上に研磨
剤を滴下しながら前記半導体基板を研磨する半導体基板
の研磨装置において、前記研磨布は、独立した複数の島
状研磨布に分割され、前記島状研磨布がそれぞれ前記研
磨定盤に固定されていることを特徴とする半導体基板の
研磨装置によって達成される。
【0023】上記第1の目的は、回転する研磨定盤と、
前記研磨定盤上に固定された研磨布と、回転する研磨ヘ
ッドとを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘ
ッドに固定し、前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前
記半導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置におい
て、前記研磨布又は前記研磨定盤のうち、少なくともい
ずれかの表面に所定間隔の溝が形成されていることを特
徴とする半導体基板の研磨装置によっても達成される。
【0024】上記第2の目的は、回転する研磨定盤と、
前記研磨定盤上に固定された研磨布と、回転する研磨ヘ
ッドとを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘ
ッドに固定し、前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前
記半導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置におい
て、前記研磨布は、前記研磨剤に対する親和力の大きい
親水性領域と、前記研磨材に対する親和力の小さい疎水
性領域とを有することを特徴とする半導体基板の研磨装
置によって達成される。
【0025】また、上述した半導体基板の研磨装置にお
いて、前記親水性領域と前記疎水性領域の高さが異なる
ことを特徴とする半導体基板の研磨装置によっても達成
される。上記第2の目的は、回転する研磨定盤と、前記
研磨定盤上に固定された研磨布と、回転する研磨ヘッド
とを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッド
に固定し、前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半
導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置において、前
記研磨定盤に固定された前記研磨布の上に、前記研磨布
と材質の異なる小さな研磨布を複数配置したことを特徴
とする半導体基板の研磨装置によっても達成される。
【0026】上記第2の目的は、回転する研磨定盤と、
前記研磨定盤上に固定された研磨布と、回転する研磨ヘ
ッドとを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘ
ッドに固定し、前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前
記半導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置におい
て、前記研磨布は、軟らかい研磨領域と、硬い研磨領域
とを有することを特徴とする半導体基板の研磨装置によ
っても達成される。
【0027】また、上述した半導体基板の研磨装置にお
いて、前記軟らかい研磨領域が格子状に形成され、前記
硬い研磨領域が、格子状に形成された前記軟らかい研磨
領域により島状に分離していることを特徴とする半導体
基板の研磨装置によっても達成される。また、上述した
半導体基板の研磨装置において、前記硬い研磨領域が格
子状に形成され、前記軟らかい研磨領域が、格子状に形
成された前記硬い研磨領域により島状に分離しているこ
とを特徴とする半導体基板の研磨装置によっても達成さ
れる。
【0028】また、上述した半導体基板の研磨装置にお
いて、前記軟らかい研磨領域と前記硬い研磨領域の高さ
が異なることを特徴とする半導体基板の研磨装置によっ
ても達成される。上記第3の目的は、回転する研磨定盤
と、回転する研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドに固定され
た研磨布とを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研
磨定盤に固定し、前記半導体基板上に研磨剤を滴下しな
がら前記半導体基板を局所的に研磨する半導体基板の研
磨装置において、前記研磨定盤に固定された前記半導体
基板の周囲に固定され、前記半導体基板の厚さよりも高
いリング状部材を更に有し、前記リング状部材内に前記
研磨剤を貯留することにより、前記半導体基板の表面全
体を前記研磨剤で覆いながら研磨することを特徴とする
半導体基板の研磨装置によって達成される。
【0029】上記第4の目的は、回転する研磨定盤と、
回転する研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドに固定された研
磨布とを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨定
盤に固定し、前記半導体基板上に研磨剤を滴下しながら
前記半導体基板を局所的に研磨する半導体基板の研磨装
置において、前記研磨ヘッドは、前記研磨布が固定され
た複数の研磨布ヘッドを有し、前記研磨布ヘッドを変更
することより使用する研磨布を変更することを特徴とす
る半導体基板の研磨装置によって達成される。
【0030】上記第4の目的は、回転する研磨定盤と、
回転する研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドに固定された研
磨布とを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨定
盤に固定し、前記半導体基板上に研磨剤を滴下しながら
前記半導体基板を局所的に研磨する半導体基板の研磨装
置において、前記研磨ヘッドはドラム形状をしており、
前記研磨布は前記研磨ヘッドのドラム形状の周囲に固定
され、前記研磨ヘッドを回転させることにより前記研磨
布の使用部分を変更することを特徴とする半導体基板の
研磨装置によっても達成される。
【0031】上記第5の目的は、回転する研磨定盤と、
前記研磨定盤上に固定された研磨布と、回転する研磨ヘ
ッドとを有し、研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘ
ッドに固定し、前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前
記半導体基板を研磨する半導体基板の研磨装置におい
て、前記研磨ヘッドの温度と前記研磨布の温度を所定温
度差に保つことにより、前記半導体基板の裏面の温度と
表面の温度を異ならせ、前記半導体基板の反りを修正し
て研磨することを特徴とする半導体基板の研磨装置によ
って達成される。
【0032】
【作用】本発明によれば、研磨布を独立した複数の島状
研磨布に分割し、島状研磨布がそれぞれ研磨定盤に固定
したり、研磨布の表面に所定間隔の溝を形成したり、研
磨定盤の表面に所定間隔の溝を形成したりしているの
で、研磨布の張り付け時の気泡の発生を防止することが
できる。
【0033】また、本発明によれば、研磨布には研磨剤
に対する親和力の大きい親水性領域と、研磨材に対する
親和力の小さい疎水性領域が設けたり、研磨布の表面に
材質の異なる研磨布を設けたので、十分な量の研磨剤を
安定して供給することができる。また、本発明によれ
ば、軟らかい研磨布と硬い研磨布を設けたので、研磨剤
の熱伝達による冷却効果を利用することにより、研磨面
の温度分布の発生を防ぐことができるまた、本発明によ
れば、研磨定盤に固定された半導体基板の周囲にリング
状部材を設け、リング状部材内に研磨剤を貯留して研磨
するので、十分な量の研磨剤を安定して供給して局所的
な研磨を行なうことができる。
【0034】さらに、本発明によれば、研磨ヘッドに、
研磨布が固定された複数の研磨布ヘッドを設け、研磨布
ヘッドを変更して研磨するようにしたり、ドラム形状の
研磨ヘッドの周囲に研磨布を固定し、研磨ヘッドを回転
させて研磨布の使用部分を変更するようにしているの
で、常に新しい研磨布を用いて局所的な研磨を行なうこ
とができる。
【0035】また、本発明によれば、研磨ヘッドの温度
と研磨布の温度を所定温度差に保つことにより、半導体
基板の裏面の温度と表面の温度を異ならせたので、張り
合わせ基板のように反った半導体基板であっても均一に
研磨することができる。
【0036】
【実施例】本発明の第1の実施例による半導体基板の研
磨装置を図1及び図2を用いて説明する。本実施例の半
導体基板の研磨装置には回転可能な研磨定盤10が設け
られ、この研磨定盤10の表面には接着剤(図示せず)
により研磨布12が張付けられている。
【0037】研磨布12は、図2に示すように、独立し
た複数の島状研磨布12aに分割されている。各島状研
磨布12aがそれぞれ研磨定盤10に接着剤により固定
されている。島状研磨布12aの大きさは、例えば、面
積が1−100cm2 程度であり、少なくとも1mm以
上の間隔をあけて配置することが望ましい。回転自在な
研磨ヘッド14は、細かい穴が形成されたセラミックか
らなるセラミック定盤16上に重り18が乗せられた構
造をしている。セラミック定盤16には、研磨すべき半
導体基板20を吸着するためにバキュウムホース19が
設けられている。
【0038】本実施例の半導体基板の研磨装置を用いた
研磨方法について説明する。最初に、大きな研磨布12
を島状研磨布12aの大きさに分割し、各島状研磨布1
2aを研磨定盤10に接着剤により接着する。各島状研
磨布12aは小さいので、研磨布12と研磨定盤10の
間に気泡が発生しにくい。また、研磨布12と研磨定盤
10間に気泡が発生したとしても、発生した気泡を粘着
剤が完全に接着するまえに、島状研磨布12a表面をブ
ラッシング等を行うことにより、完全に島状研磨布12
aの外に逃がすことができる。
【0039】次に、研磨すべき半導体基板20をバキュ
ウムホース19から真空吸引することによりセラミック
定盤16に真空吸着する。次に、セラミック定盤16に
重り18を乗せ、研磨定盤10上に張付けられた島状研
磨布12a上に半導体基板20を数100グラムの圧力
で押さえつける。これにより半導体基板20と研磨布1
2を完全に密着させる。
【0040】次に、研磨剤22を研磨布12上に滴下し
ながら、研磨定盤10とセラミック定盤16を50〜1
00rpmの速度で回転させて半導体基板20を研磨す
る。余分な研磨剤22は島状研磨布12a間の溝を通
り、外側に流れ落ち、廃液として処分される。なお、本
実施例では、図2に示すように、研磨布12が四角な島
状研磨布12aに分割されたが、島状研磨布は四角形状
でなくとも、丸形状、楕円形状等の他の形状でもよい
し、細長いストライプ形状等の他の形状でもよい。
【0041】また、本願の明細書に記載した半導体基板
20とは、半導体結晶から切り出しただけの半導体基板
であってもよいし、その上に所望のデバイスパターンを
形成した半導体基板であってもよい。すなわち、半導体
基板上へのデバイス構造形成段階での平坦化手段とし
て、本発明に記載の半導体基板の研磨装置を用いること
が可能である。特に、層間絶縁膜の平坦化に有効であ
る。
【0042】このように本実施例によれば、各島状研磨
布が小さいので、研磨布と研磨定盤間に気泡が発生しに
くく、気泡が発生したとしても島状研磨布の表面をブラ
ッシングすることにより、完全になくすことができる。
また、余分な研磨剤は島状研磨布間の溝を通って排出で
きるので、十分な量の研磨剤を供給して常に新しい研磨
剤により効率のよい高精度な研磨を行なうことができ
る。
【0043】本発明の第1の実施例として下記の研磨条
件で半導体基板の研磨を行なった。研磨布12としてポ
リウレタンパッドを用い、島状研磨布12aの大きさを
50mm□、島状研磨布12aの間隔を10mmとし
た。研磨剤22としてコロイダルシリカ含有アルカリ溶
液を用いた。研磨剤22と研磨定盤10の温度を10℃
に保ち、100g/cm2 の押圧力を加えて研磨した。
【0044】上記研磨条件により研磨前のTTVが0.
2μmの半導体基板20を120分研磨したが、TTV
の劣化は見られなかった。本発明の第2の実施例による
半導体基板の研磨装置を図3を用いて説明する。図1及
び図2に示す第1の実施例の半導体基板の研磨装置と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡
略にする。
【0045】上述した第1の実施例では、島状研磨布1
2aがそれぞれ研磨定盤10に接着剤により独立に接着
固定されたが、本実施例では、島状研磨布12aが大き
な粘着シート24に固定されており、この粘着シート2
4が研磨定盤10に接着されている点に特徴がある。島
状研磨布12aを研磨定盤10に固定する際には、予め
大きな粘着シート24に島状研磨布12aを固定してお
き、島状研磨布12aが固定された粘着シート24を研
磨定盤10に接着してもよいし、最初に粘着シート24
を研磨定盤10に接着し、その後、島状研磨布12aを
粘着シート24に接着してもよい。
【0046】島状研磨布12aの形状は、第1の実施例
と同様に、四角形状、丸形状、楕円形状、ストライプ形
状等の他の形状でもよい。なお、本実施例では、図3に
示すように、粘着シート24に独立した島状研磨布12
aを固定したが、大きな研磨布に対して所定間隔で途中
までの溝を掘って表面が島状の研磨布を形成してもよ
い。研磨布に格子状の溝を掘れば表面に四角形状の島が
形成される。また、研磨布にストライプ状の溝を掘れば
表面にストライプ状の島が形成される。さらに、研磨布
に形成する溝の形状は、カッタを用いて形成したV字形
状でも、あるいは砥石を用いて形成したU字形状や凹型
でもよい。また、研磨布をエンボス加工して島と溝を形
成してもよい。
【0047】このように本実施例によっても、各島状研
磨布が小さいので、研磨布と研磨定盤間に気泡が発生し
にくく、気泡が発生したとしても島状研磨布の表面をブ
ラッシングすることにより、完全になくすことができ
る。また、余分な研磨剤は島状研磨布間の溝を通って排
出できるので、十分な量の研磨剤を供給して常に新しい
研磨剤により効率のよい高精度な研磨を行なうことがで
きる。
【0048】本発明の第3の実施例による半導体基板の
研磨装置を図4を用いて説明する。図1乃至図3に示す
第1及び第2の実施例の半導体基板の研磨装置と同一の
構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略に
する。上述した第1及び第2の実施例では研磨定盤10
は平坦であったが、本実施例では研磨定盤10に溝10
aが形成されている点に特徴がある。
【0049】研磨定盤10表面には、例えば、格子状の
溝10aが形成されており、溝10a間の島状の研磨定
盤10上に、島状に分割された島状研磨布12aが接着
剤により接着固定されている。なお、研磨定盤10の溝
10aは格子状に限らず、ストライプ状等の他の形状で
もよい。また、研磨定盤10の溝10aの形状は、V字
形状でも、U字形状でも凹型形状でもよい。
【0050】なお、本実施例では研磨定盤10の島状の
部分にほぼ同じ大きさの島状研磨布12aを接着固定し
たが、研磨定盤10の溝形状及び島形状と研磨布12の
形状は同じである必要はない。また、第2の実施例のよ
うに粘着シート24により島状研磨布12aが固定され
ていてもよいし、研磨布12に貫通しない溝により表面
を島状にしてもよい。さらに、溝10aが形成された研
磨定盤10上に大きな1枚の研磨布12を接着固定して
もよい。
【0051】このように本実施例によれば、研磨定盤の
島形状の大きさが小さいので、研磨布と研磨定盤間に気
泡が発生しにくく、気泡が発生したとしても研磨布の表
面をブラッシングすることにより、研磨定盤の溝から気
泡を逃がすことができる。また、余分な研磨剤は研磨定
盤の溝又は研磨定盤の溝により形成された研磨布の溝を
通って排出できるので、十分な量の研磨剤を供給して常
に新しい研磨剤により効率のよい高精度な研磨を行なう
ことができる。
【0052】本発明の第4の実施例による半導体基板の
研磨装置を図5及び図6を用いて説明する。図1乃至図
4に示す第1乃至第3の実施例の半導体基板の研磨装置
と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又
は簡略にする。研磨布12表面の性質として、水との親
和力が大きい親水性を呈するものと、水との親和力が小
さい疏水性を呈するものがあり、その性質が研磨状態に
大きな影響を及ぼす。
【0053】研磨布12がポリウレタンなどの発泡高分
子体から形成された場合には、水と強く相互作用するこ
とのできる有極性の基、例えば、−COOH、−OH、
−NH2 、−NHCONH2 、−(OCH2 CH2 n
−等を含んでいるので、親水性を示す。一方、研磨布1
2がポリウレタンに種々の添加物を加えて形成した場合
には、油との親和性が強く、水との間の相互作用が非常
に小さい無極性の基、例えば、鎖状炭化水素基、環状炭
化水素基、芳香族炭化水素基等を含んでいるので、疎水
性を示す。
【0054】本実施例では、図5に示すように、格子状
に加工した親水性研磨布12bと、島状に加工した疏水
性研磨布12cとが研磨定盤10上に接着固定されてお
り、親水性領域と疎水性領域とが混在している。このよ
うな半導体基板の研磨装置により研磨を行うと、研磨布
12上に供給された研磨剤22は、疏水性の研磨布12
cを嫌い、親水性の研磨布12bに流れる。そのため、
図6に示すように、研磨剤22は親水性の研磨布12b
の領域に集中するため、その領域に止まりつつも、疎水
性の研磨布12cから弾かれた新しい研磨剤22が絶え
ず供給されて置きかわる。
【0055】そして、研磨布12と半導体基板10は共
に矢印の方向に自転しているので、研磨される半導体基
板10の研磨面へ研磨剤22を十分かつ安定して供給す
ることができる。なお、親水性研磨布12bと疏水性研
磨布12cの形状は、格子状及び島状のものに限らず、
ストライプ状等の他の形状でもよい。
【0056】また、親水性研磨布12bと疎水性研磨布
12cの厚さは、図5に示すような同一の厚さには限ら
ず、それぞれの研磨布表面の高さは一致しなくてもよ
い。このように本実施例によれば、研磨布に親水性の領
域と疎水性の領域を設けたので、研磨剤を半導体基板の
研磨面に淀みなく供給でき、研磨剤の熱伝達による冷却
効果を利用することにより、研磨面の温度分布の発生を
防ぎ、半導体基板を均一に研磨することができる。
【0057】本発明の第5の実施例による半導体基板の
研磨装置を図7を用いて説明する。図5に示す第4の実
施例の半導体基板の研磨装置と同一の構成要素には同一
の符号を付して説明を省略又は簡略にする。本実施例で
は、疎水性の材料により形成した研磨布12の表面に対
して親水性に改質する処理、例えば、アルコール系の潤
滑剤等を吹きつける処理を行い、親水性領域12dを形
成したものである。例えば、研磨布12の格子状の領域
に親水性改質処理を行っている。
【0058】このように本実施例によれば、研磨布に親
水性の領域と疎水性の領域を設けたので、研磨剤を半導
体基板の研磨面に淀みなく供給でき、研磨剤の熱伝達に
よる冷却効果を利用することにより、研磨面の温度分布
の発生を防ぎ、半導体基板を均一に研磨することができ
る。本発明の第6の実施例による半導体基板の研磨装置
を図8を用いて説明する。図5に示す第4の実施例の半
導体基板の研磨装置と同一の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略又は簡略にする。
【0059】本実施例では、親水性の材料により形成し
た研磨布12の表面に対して疎水性に改質する処理、例
えば、フッ素系の潤滑剤等を吹きつける処理を行い、疎
水性領域12eを形成したものである。例えば、研磨布
12の島状の領域に疎水性改質処理を行っている。この
ように本実施例によれば、研磨布に親水性の領域と疎水
性の領域を設けたので、研磨剤を半導体基板の研磨面に
淀みなく供給でき、研磨剤の熱伝達による冷却効果を利
用することにより、研磨面の温度分布の発生を防ぎ、半
導体基板を均一に研磨することができる。
【0060】本発明の第6の実施例として下記の研磨条
件で半導体基板の研磨を行なった。研磨布12として添
加剤の異なるポリウレタンパッドを用い、島状の親水性
領域の大きさを10mm□、格子状の疎水性領域の太さ
を3mmとした。研磨剤22としてコロイダルシリカ含
有アルカリ溶液を用い。100g/cm2 の押圧力を加
えて研磨した。
【0061】上記研磨条件により研磨前のTTVが0.
2μmの半導体基板20を120分研磨したが、TTV
の劣化は見られなかった。本発明の第7の実施例による
半導体基板の研磨装置を図9を用いて説明する。図5に
示す第4の実施例の半導体基板の研磨装置と同一の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にす
る。
【0062】本実施例では、図9に示すように、研磨定
盤10上に固定された研磨布12の上に、硬さや表面の
親水性など材質の異なる研磨布12fを島状に配置し、
間に溝を形成している。このように本実施例によれば、
研磨布12の表面に材質の異なる研磨布12fを設けた
ので、余分な研磨剤は島状研磨布の溝を通って排出でき
るので、十分な量の研磨剤を供給して常に新しい研磨剤
により効率のよい高精度な研磨を行うことができる。
【0063】本発明の第7の実施例として下記の研磨条
件で半導体基板の研磨を行なった。研磨定盤10上に固
定された軟らかい研磨布12上に、島状の硬い研磨布1
2fの大きさを10mm□として、3mmの間隔で軟ら
かい研磨布12上に配置した。研磨剤22としてコロイ
ダルシリカ縣濁液を用い、100g/cm2 の押圧力を
加えて研磨した。
【0064】上記研磨条件により研磨前のTTVが0.
2μmの半導体基板20を60分研磨したが、TTVの
劣化は見られなかった。本発明の第8の実施例による半
導体基板の研磨装置を図10を用いて説明する。図5に
示す第4の実施例の半導体基板の研磨装置と同一の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にす
る。本実施例では、図10に示すように、格子状にくり
ぬいた軟らかい研磨布12gを研磨定盤10上に固定
し、くりぬいた溝の中には島状に加工した硬い研磨布1
2hを埋め込み、軟らかい研磨領域と硬い研磨領域を構
成した。
【0065】このように本実施例によれば、軟らかい研
磨布12gと硬い研磨布12hを設けたので、研磨剤を
半導体基板の研磨面に淀みなく供給できるので、研磨剤
の熱伝達による冷却効果を利用することにより、研磨面
の温度分布の発生を防ぐことができる本発明の第8の実
施例として下記の研磨条件で半導体基板の研磨を行なっ
た。
【0066】研磨定盤10上に、大きさ10mm□、間
隔6mmの格子状にくりぬいた軟らかい研磨布12gを
固定し、くりぬいた溝の中には大きさ10mm□の硬い
研磨布12hを埋め込んだ。研磨剤22としてコロイダ
ルシリカ縣濁液を用い、100g/cm2 の押圧力を加
えて研磨した。上記研磨条件により研磨前のTTVが
0.2μmの半導体基板20を60分研磨したが、TT
Vの劣化は見られなかった。
【0067】なお、本実施例では軟らかい研磨布12g
と硬い研磨布12hの厚さを等しくしたが、それぞれの
研磨布の厚さを同一にする必要はなく、どちらの研磨布
が厚くてもよい。また、本実施例では軟らかい研磨布1
2gを格子状にくりぬき、その空間に島状に加工した硬
い研磨布12hを配置したが、軟らかい研磨布12g上
に格子状の溝を掘り、その溝の中に島状に加工した硬い
研磨布12hを配置してもよい。
【0068】また、本実施例では軟らかい研磨布12g
を格子状に加工し、硬い研磨布12hを島状に加工した
が、硬い研磨布12hを格子状に、軟らかい研磨布12
gを島状に加工してもよい。本発明の第9の実施例によ
る半導体基板の研磨装置を図11を用いて説明する。本
実施例の半導体基板の研磨装置は半導体基板を局所的に
研磨することを特徴としている。
【0069】本実施例の半導体基板の研磨装置には、細
かい穴が形成されたセラミックから形成された回転可能
なセラミック定盤50が設けられ、このセラミック定盤
50には研磨すべき半導体基板20を吸着するためにバ
キュウムホース52が設けられている。本実施例では、
セラミック定盤50の周囲に半導体基板20の厚さより
も高いリング60が吸着され固定されている。リング6
0はプラスチック等により形成されている。このため、
研磨剤がリング60内に貯留され、半導体基板20の表
面全体が研磨剤20で覆われる。
【0070】研磨ヘッド54は、ドラム形状をしてお
り、ドラム形状の研磨ヘッド54の周囲に研磨布58が
張り付けられている。研磨ヘッド54が回転することに
より研磨布54の使用部分を変更する。この半導体基板
の研磨装置を用いた研磨方法について説明する。まず、
研磨すべき半導体基板20をバキュウムホース52から
真空吸引することによりセラミック定盤50に真空吸着
する。
【0071】次に、研磨ヘッド54により研磨布58を
数100グラムの圧力で半導体基板20を押圧して密着
させる。次に、研磨剤62を半導体基板20上に滴下し
ながら、セラミック定盤50を50〜100rpmの速
度で回転させて研磨布58により半導体基板20を研磨
する。同時に、研磨ヘッド54をゆっくり回転させて研
磨布58の常に使用部分を変更して研磨する。
【0072】このように、本実施例によれば、リング内
に研磨剤を貯留して研磨するので、十分な量の研磨剤を
安定して供給して局所的な研磨を行なうことができる。
また、本実施例によれば、研磨ヘッドを回転させて研磨
布の使用部分を変更するようにしているので、常に新し
い研磨布を用いて局所的な研磨を行なうことができる。
【0073】本実施例による半導体基板の研磨装置を用
いて、6インチのシリコン基板を局所的に研磨したとこ
ろ、TTVが0.1μm以下のシリコン基板を得ること
ができた。本発明の第10の実施例による半導体基板の
研磨装置を図12を用いて説明する。図11に示す第9
の実施例の半導体基板の研磨装置と同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0074】本実施例の研磨ヘッド54は、研磨布62
が接着固定された6個の研磨布ヘッド64を有してい
る。各研磨布ヘッド64が自転すると共に、研磨ヘッド
54全体が回転して、使用する研磨布ヘッド64を変更
する。半導体基板20を研磨する場合には、研磨布ヘッ
ド64を自転させて局所的な研磨を行うが、所定時間が
経過すると研磨ヘッド54全体を回転して、使用する研
磨ヘッド64を変更する。
【0075】このように、本実施例によれば、研磨ヘッ
ドを回転させて研磨布ヘッドを変更するようにしている
ので、常に新しい研磨布を用いて局所的な研磨を行なう
ことができる。本発明の第11の実施例による半導体基
板の研磨装置を図13を用いて説明する。図1及び図2
に示す第1の実施例の半導体基板の研磨装置と同一の構
成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にす
る。
【0076】本実施例の半導体基板の研磨装置では、研
磨定盤10、研磨布12、研磨ヘッド14、研磨剤22
の温度を制御して研磨することを特徴としている。凸形
状に反った張り合わせSOI基板90を研磨する場合を
例として説明する。研磨定盤10内には、冷却水(保温
水)を流すためのパイプ26が設けられ、研磨定盤10
の表面の各所に熱電対等の温度センサ28が設けられて
いる。温度センサ28によりモニタしながら、パイプ2
6内に所定温度の冷却水(保温水)を流すことにより、
研磨定盤10の表面、すなわち研磨布12の温度を所定
温度に保つことができる。
【0077】研磨ヘッド14内にも、冷却水(保温水)
を流すためのパイプ30が設けられ、研磨ヘッド14の
表面の各所に熱電対等の温度センサ32が設けられてい
る。温度センサ32によりモニタしながら、パイプ30
内に所定温度の冷却水(保温水)を流すことにより、研
磨ヘッド14の表面、すなわち半導体基板20の裏面の
温度を所定温度につことができる。なお、研磨ヘッド1
4の材料であるセラミックは熱電導率がよいため、正確
な温度制御を行うのに適している。
【0078】研磨剤22は、所定温度の保温タンク34
内に貯留され、所定温度に保たれている。ポンプ36に
より保温タンク34から研磨剤22が安定供給される。
本実施例では、温度制御することにより、研磨する張り
合わせSOI基板90の反りを修正して平坦化してい
る。すなわち、張り合わせSOI基板90は、図17に
示すように、研削後は凸形状に反るので、張り合わせS
OI基板90の表面の温度よりも裏面の温度が高くなる
ようにして、裏面を膨脹させることにより張り合わせ基
板90を平板化する。すなわち、研磨ヘッド14の温度
を研磨定盤10の温度よりも高くして張り合わせSOI
基板90を平板化する。
【0079】そのように温度制御された平板化された状
態で張り合わせSOI基板90を研磨するが、研磨時に
は、研磨剤22と張り合わせSOI基板90表面との反
応による温度上昇を抑えるため、研磨剤22の温度を、
研磨定盤10の温度よりも若干低い温度に制御しておく
ことが望ましい。本実施例では、凸形状に反った張り合
わせSOI基板90を研磨する場合を例として説明した
が、逆に反った半導体基板でも、研磨定盤10と研磨ヘ
ッド14の温度の高低を逆にすることにより平板化する
ことができる。
【0080】このように本実施例によれば、研磨ヘッド
の温度と研磨布の温度を所定温度差に保つことにより、
半導体基板の裏面の温度と表面の温度を異ならせたの
で、張り合わせ基板のように反った半導体基板であって
も均一に研磨することができる。なお、研磨する半導体
基板が反っていない場合であっても、研磨定盤や研磨ヘ
ッドの温度を正確に制御することにより、研磨時に半導
体基板を反らせることなく均一に研磨することが可能で
あると共に、研磨速度を正確に制御することができる。
【0081】本実施例による半導体基板の研磨装置を用
いて、研削後の素子側基板92の厚さが20μm、酸化
膜94の厚さが1μm、支持側基板96の厚さが625
μmの張り合わせSOI基板90を研磨した。研磨にお
いて、研磨布12を8℃に保ち、張り合わせSOI基板
90を取り付けた研磨ヘッド14を25℃に保った。研
磨剤22は6℃に温度制御したコロイダルシリカスラリ
を用いた。
【0082】この研磨条件で研磨したところ均一に研磨
され、素子側基板92の厚さが1±0.5μmの張り合
わせSOI基板90が得られた。素子側基板92が数μ
mの張り合わせSOI基板90が6インチの場合、通常
10μm程度の反りを有しているが、素子側基板92を
支持側基板96よりも約20℃高くすると、反りはほぼ
0μmになった。
【0083】本発明は上記実施例に限らず種々の変形が
可能である。例えば、上記実施例では半導体基板の研磨
に用いたが、他の材料、例えばガラス基板の研磨にも適
用することができる。図14に半導体基板の研磨状態の
実験結果を示す。1μmの酸化膜が形成されたシリコン
基板を研磨して、研磨の均一性を調べた。図13に示す
温度制御が可能な半導体基板の研磨装置を用いて実験し
た。
【0084】研磨剤としてコロイダルシリカ含有アルカ
リ溶液を用い、研磨布としてポリウレタンパッドを用い
た。研磨定盤及び研磨ヘッドを60rpmで回転した。
押圧力は200g/cm2 とした。研磨布の温度を5℃
とした。島状研磨布としては、50mm□のポリウレタ
ンパッドを10mm間隔で研磨定盤に接着したものを用
いた。通常研磨布としては、研磨定盤と同じ大きさのポ
リウレタンパッドを用いた。
【0085】図14に示すように、通常研磨布を用い、
研磨布の温度制御を行わない場合には、研磨バラツキが
大きいが、通常研磨布を用いても、研磨布の温度制御を
行った場合には、研磨バラツキが若干改善されることが
わかった。なお、通常研磨布を用いた場合には、研磨布
の温度制御を行っても、研磨面内で2℃程度の温度分布
が存在し、研磨バラツキが改善しきれない原因となって
いる。
【0086】島状研磨布を用い、研磨布の温度制御を行
った場合、図14に示すように、研磨の均一性が飛躍的
に向上した。
【0087】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、研磨布を
独立した複数の島状研磨布に分割し、島状研磨布がそれ
ぞれ研磨定盤に固定したり、研磨布の表面に所定間隔の
溝を形成したり、研磨定盤の表面に所定間隔の溝を形成
したりしているので、研磨布の張り付け時の気泡の発生
を防止することができる。
【0088】また、本発明によれば、研磨布には研磨剤
に対する親和力の大きい親水性領域と、研磨材に対する
親和力の小さい疎水性領域が設けたり、研磨布の表面に
材質の異なる研磨布を設けたので、十分な量の研磨剤を
安定して供給することができる。また、本発明によれ
ば、軟らかい研磨布と硬い研磨布を設けたので、研磨剤
の熱伝達による冷却効果を利用することにより、研磨面
の温度分布の発生を防ぐことができるまた、本発明によ
れば、研磨定盤に固定された半導体基板の周囲にリング
状部材を設け、リング状部材内に研磨剤を貯留して研磨
するので、十分な量の研磨剤を安定して供給して局所的
な研磨を行なうことができる。
【0089】さらに、本発明によれば、研磨ヘッドに、
研磨布が固定された複数の研磨布ヘッドを設け、研磨布
ヘッドを変更して研磨するようにしたり、ドラム形状の
研磨ヘッドの周囲に研磨布を固定し、研磨ヘッドを回転
させて研磨布の使用部分を変更するようにしているの
で、常に新しい研磨布を用いて局所的な研磨を行なうこ
とができる。
【0090】また、本発明によれば、研磨ヘッドの温度
と研磨布の温度を所定温度差に保つことにより、半導体
基板の裏面の温度と表面の温度を異ならせたので、張り
合わせ基板のように反った半導体基板であっても均一に
研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例による半導体基板の研磨
装置の研磨布を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施例による半導体基板の研磨
装置による研磨状態を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施例による半導体基板の研磨
装置を示す図である。
【図9】本発明の第7の実施例による半導体装置の研磨
装置を示す図である。
【図10】本発明の第8の実施例による半導体装置の研
磨装置を示す図である。
【図11】本発明の第9の実施例による半導体基板の研
磨装置を示す図である。
【図12】本発明の第10の実施例による半導体基板の
研磨装置を示す図である。
【図13】本発明の第11の実施例による半導体基板の
研磨装置を示す図である。
【図14】本発明による半導体基板の研磨状態の実験結
果を示すグラフである。
【図15】従来の半導体基板の研磨装置を示す図であ
る。
【図16】従来の半導体基板の局所的研磨装置を示す図
である。
【図17】張り合わせSOI基板の製造方法を示す工程
図である。
【符号の説明】
10…研磨定盤 10a…溝 12…研磨布 12a…島状研磨布 12b…親水性研磨布 12c…疏水性研磨布 12d…親水性領域 12e…疎水性領域 12f…材質の異なる研磨布 12g…軟らかい研磨布 12h…硬い研磨布 14…研磨ヘッド 16…セラミック定盤 18…重り 19…バキュウムホース 20…半導体基板 22…研磨剤 24…粘着シート 26…パイプ 28…温度センサ 30…パイプ 32…温度センサ 34…保温タンク 36…ポンプ 50…セラミック定盤 52…バキュウムホース 54…研磨ヘッド 58…研磨布 60…リング 62…研磨剤 64…研磨布ヘッド 90…張り合わせSOI基板 92…素子側基板 94…熱酸化膜 96…支持側基板

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上に
    固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、研
    磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、前
    記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を研
    磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨布は、独立した複数の島状研磨布に分割され、 前記島状研磨布がそれぞれ前記研磨定盤に固定されてい
    ることを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  2. 【請求項2】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上に
    固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、研
    磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、前
    記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を研
    磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨布又は前記研磨定盤のうち、少なくともいずれ
    かの表面に所定間隔の溝が形成されていることを特徴と
    する半導体基板の研磨装置。
  3. 【請求項3】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上に
    固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、研
    磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、前
    記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を研
    磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨布は、前記研磨剤に対する親和力の大きい親水
    性領域と、前記研磨材に対する親和力の小さい疎水性領
    域とを有することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体基板の研磨装置に
    おいて、 前記研磨布として前記研磨剤に対する親和力の大きい親
    水性研磨布を用い、 前記疎水性領域は、前記親水性研磨布を疎水性に改質し
    た領域であることを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体基板の研磨装置に
    おいて、 前記研磨布として前記研磨剤に対する親和力の小さい疎
    水性研磨布を用い、 前記親水性領域は、前記疎水性研磨布を親水性に改質し
    た領域であることを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれかに記載の半導
    体基板の研磨装置において、 前記親水性領域が格子状に形成され、 前記疎水性領域が、格子状に形成された前記親水性領域
    により島状に分離していることを特徴とする半導体基板
    の研磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5のいずれかに記載の半導
    体基板の研磨装置において、 前記疎水性領域が格子状に形成され、 前記親水性領域が、格子状に形成された前記疎水領域に
    より島状に分離していることを特徴とする半導体基板の
    研磨装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7記載の半導体基板の研磨
    装置において、 前記親水性領域と前記疎水性領域の高さが異なることを
    特徴とする半導体基板の研磨装置。
  9. 【請求項9】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上に
    固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、研
    磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、前
    記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を研
    磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨定盤に固定された前記研磨布の上に、前記研磨
    布と材質の異なる小さな研磨布を複数配置したことを特
    徴とする半導体基板の研磨装置。
  10. 【請求項10】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上
    に固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、
    研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、
    前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を
    研磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨布は、軟らかい研磨領域と、硬い研磨領域とを
    有することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体基板の研磨装
    置において、 前記軟らかい研磨領域が格子状に形成され、 前記硬い研磨領域が、格子状に形成された前記軟らかい
    研磨領域により島状に分離していることを特徴とする半
    導体基板の研磨装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体基板の研磨装
    置において、 前記硬い研磨領域が格子状に形成され、 前記軟らかい研磨領域が、格子状に形成された前記硬い
    研磨領域により島状に分離していることを特徴とする半
    導体基板の研磨装置。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12のいずれかに記載
    の半導体基板の研磨装置において、 前記軟らかい研磨領域と前記硬い研磨領域の高さが異な
    ることを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  14. 【請求項14】 回転する研磨定盤と、回転する研磨ヘ
    ッドと、前記研磨ヘッドに固定された研磨布とを有し、
    研磨されるべき半導体基板を前記研磨定盤に固定し、前
    記半導体基板上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板
    を局所的に研磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨定盤に固定された前記半導体基板の周囲に固定
    され、前記半導体基板の厚さよりも高いリング状部材を
    更に有し、 前記リング状部材内に前記研磨剤を貯留することによ
    り、前記半導体基板の表面全体を前記研磨剤で覆いなが
    ら研磨することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  15. 【請求項15】 回転する研磨定盤と、回転する研磨ヘ
    ッドと、前記研磨ヘッドに固定された研磨布とを有し、
    研磨されるべき半導体基板を前記研磨定盤に固定し、前
    記半導体基板上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板
    を局所的に研磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨ヘッドは、前記研磨布が固定された複数の研磨
    布ヘッドを有し、前記研磨布ヘッドを変更することより
    使用する研磨布を変更することを特徴とする半導体基板
    の研磨装置。
  16. 【請求項16】 回転する研磨定盤と、回転する研磨ヘ
    ッドと、前記研磨ヘッドに固定された研磨布とを有し、
    研磨されるべき半導体基板を前記研磨定盤に固定し、前
    記半導体基板上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板
    を局所的に研磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨ヘッドはドラム形状をしており、前記研磨布は
    前記研磨ヘッドのドラム形状の周囲に固定され、前記研
    磨ヘッドを回転させることにより前記研磨布の使用部分
    を変更することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  17. 【請求項17】 回転する研磨定盤と、前記研磨定盤上
    に固定された研磨布と、回転する研磨ヘッドとを有し、
    研磨されるべき半導体基板を前記研磨ヘッドに固定し、
    前記研磨布上に研磨剤を滴下しながら前記半導体基板を
    研磨する半導体基板の研磨装置において、 前記研磨ヘッドの温度と前記研磨布の温度を所定温度差
    に保つことにより、前記半導体基板の裏面の温度と表面
    の温度を異ならせ、前記半導体基板の反りを修正して研
    磨することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体基板の研磨装
    置において、 前記研磨ヘッドの温度を前記研磨布の温度よりも高くす
    ることにより、前記半導体基板の裏面の温度を表面の温
    度よりも高くして、前記半導体基板の凸状の反りを修正
    して研磨することを特徴とする半導体基板の研磨装置。
  19. 【請求項19】 請求項17又は18記載の半導体基板
    の研磨装置において、 前記研磨剤の温度を、前記研磨ヘッドの温度と前記研磨
    布の温度の間の温度に保つことを特徴とする半導体基板
    の研磨装置。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343413A (ja) * 1999-06-09 2000-12-12 Toray Ind Inc 研磨パッド
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JPWO2014054611A1 (ja) * 2012-10-03 2016-08-25 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨方法及び合金材料の製造方法

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