JPH07142361A - 投影露光装置 - Google Patents
投影露光装置Info
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- JPH07142361A JPH07142361A JP29183793A JP29183793A JPH07142361A JP H07142361 A JPH07142361 A JP H07142361A JP 29183793 A JP29183793 A JP 29183793A JP 29183793 A JP29183793 A JP 29183793A JP H07142361 A JPH07142361 A JP H07142361A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70308—Optical correction elements, filters or phase plates for manipulating imaging light, e.g. intensity, wavelength, polarisation, phase or image shift
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来技術よりも深い焦点深度で孤立的なパタ
ーンを感光基板上に投影露光する。 【構成】 幅L2角の正方形の開口パターン32内で、
幅L1角の正方形の領域33とそれ以外の領域34とで
位相反転を行うフォトマスクのパターン像を露光する投
影光学系の瞳面付近に、半径R2の円形の領域18と内
半径R2で外半径R1の輪帯状の領域19とで位相反転
を行う瞳フィルタ16を設置する。各パラメータを、次
の範囲に設定する。 1.4<L2/L1<1.6 (1) 0.4<(R2/R1)2 <0.6 (2)
ーンを感光基板上に投影露光する。 【構成】 幅L2角の正方形の開口パターン32内で、
幅L1角の正方形の領域33とそれ以外の領域34とで
位相反転を行うフォトマスクのパターン像を露光する投
影光学系の瞳面付近に、半径R2の円形の領域18と内
半径R2で外半径R1の輪帯状の領域19とで位相反転
を行う瞳フィルタ16を設置する。各パラメータを、次
の範囲に設定する。 1.4<L2/L1<1.6 (1) 0.4<(R2/R1)2 <0.6 (2)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばULSI等の半
導体素子や液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程に
て製造する際に、フォトレジストを塗布したウエハ又は
ガラス基板等の感光基板上にフォトマスク等のパターン
像を露光するために使用して好適な投影露光装置に関す
る。
導体素子や液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程に
て製造する際に、フォトレジストを塗布したウエハ又は
ガラス基板等の感光基板上にフォトマスク等のパターン
像を露光するために使用して好適な投影露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等を製造す
る際に、フォトマスク又はレチクル(以下、「フォトマ
スク」と総称する)のパターン像を投影光学系を介して
感光基板上に露光する投影露光装置が使用されている。
最近、半導体素子等の集積度が益々向上するのに伴い、
投影露光装置においてもより解像度を向上することが求
められている。しかしながら、例えば単に投影光学系の
開口数(NA)を大きくして解像度を高める方法では、
焦点深度が開口数の自乗に反比例して狭くなるため、限
界がある。そこで、最近は高い解像度を得ると同時に大
きな焦点深度を得るための技術の開発が進められてい
る。
る際に、フォトマスク又はレチクル(以下、「フォトマ
スク」と総称する)のパターン像を投影光学系を介して
感光基板上に露光する投影露光装置が使用されている。
最近、半導体素子等の集積度が益々向上するのに伴い、
投影露光装置においてもより解像度を向上することが求
められている。しかしながら、例えば単に投影光学系の
開口数(NA)を大きくして解像度を高める方法では、
焦点深度が開口数の自乗に反比例して狭くなるため、限
界がある。そこで、最近は高い解像度を得ると同時に大
きな焦点深度を得るための技術の開発が進められてい
る。
【0003】例えば第1の従来技術として、特開平4−
179213号公報に開示されている瞳フィルタ法があ
る。これは投影光学系の瞳面(フーリエ変換面)に部分
的な位相反転等を行う瞳フィルタを配置して、結像性能
の向上を図るものである。このように瞳フィルタを用い
る方法は、特にコンタクトホールパターンのように孤立
的なパターンを露光する場合に対して有効である。
179213号公報に開示されている瞳フィルタ法があ
る。これは投影光学系の瞳面(フーリエ変換面)に部分
的な位相反転等を行う瞳フィルタを配置して、結像性能
の向上を図るものである。このように瞳フィルタを用い
る方法は、特にコンタクトホールパターンのように孤立
的なパターンを露光する場合に対して有効である。
【0004】次に、第2の従来技術として、特公昭62
−50811号公報に開示されている所謂位相シフトマ
スク法がある。これは、フォトマスク上の開口パターン
の一部に位相部材を配置し、透過光の位相を部分的に反
転又は移相させるものである。この位相シフトマスク法
は周期的なパターンに対しても有効であるが、孤立的な
パターンを露光する場合には、エッジ強調型位相シフト
マスク等を使用する方法が有効である。
−50811号公報に開示されている所謂位相シフトマ
スク法がある。これは、フォトマスク上の開口パターン
の一部に位相部材を配置し、透過光の位相を部分的に反
転又は移相させるものである。この位相シフトマスク法
は周期的なパターンに対しても有効であるが、孤立的な
パターンを露光する場合には、エッジ強調型位相シフト
マスク等を使用する方法が有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、コンタクトホールパターン等のように、暗い
視野中に孤立した明るいパターンが存在する孤立的なパ
ターンを感光基板上に露光する際の結像性能の内で、特
に焦点深度に着目した場合、それぞれその技術で到達で
きる焦点深度には自ずから限界が存在している。即ち、
第1の従来技術又は第2の従来技術を単独で用いたので
は、焦点深度が十分でない場合があり、感光基板の凹凸
等の程度によってはフォトマスクのパターン像の全体は
高い解像度で露光されない場合があるという不都合があ
った。
において、コンタクトホールパターン等のように、暗い
視野中に孤立した明るいパターンが存在する孤立的なパ
ターンを感光基板上に露光する際の結像性能の内で、特
に焦点深度に着目した場合、それぞれその技術で到達で
きる焦点深度には自ずから限界が存在している。即ち、
第1の従来技術又は第2の従来技術を単独で用いたので
は、焦点深度が十分でない場合があり、感光基板の凹凸
等の程度によってはフォトマスクのパターン像の全体は
高い解像度で露光されない場合があるという不都合があ
った。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、従来技術よりも
深い焦点深度で孤立的なパターンを感光基板上に投影露
光できる投影露光装置を提供することを目的とする。
深い焦点深度で孤立的なパターンを感光基板上に投影露
光できる投影露光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、例えば図1及び図9に示す如く、開口パターン
(32)内の第1のパターン領域(33)及び残りの第
2のパターン領域(34)を通過する照明光の間の位相
を反転させる位相部材が形成されたフォトマスク(R)
を照明する照明光学系(1〜14)と、フォトマスク
(R)のパターンの像を感光基板(W)上に投影露光す
る投影光学系(PL)とを有する投影露光装置であっ
て、投影光学系(PL)の瞳面又はこの瞳面の近傍の所
定の面上に、フォトマスク(R)の開口パターン(3
2)内で位相が異なる部分(33,34)の間の面積比
に応じた面積比で第1の光束通過領域(18)及び第2
の光束通過領域(19)を設定し、その所定の面上に第
1の光束通過領域(18)及び第2の光束通過領域(1
9)を通過する結像光束間の位相を反転する瞳フィルタ
(16)を配置したものである。
置は、例えば図1及び図9に示す如く、開口パターン
(32)内の第1のパターン領域(33)及び残りの第
2のパターン領域(34)を通過する照明光の間の位相
を反転させる位相部材が形成されたフォトマスク(R)
を照明する照明光学系(1〜14)と、フォトマスク
(R)のパターンの像を感光基板(W)上に投影露光す
る投影光学系(PL)とを有する投影露光装置であっ
て、投影光学系(PL)の瞳面又はこの瞳面の近傍の所
定の面上に、フォトマスク(R)の開口パターン(3
2)内で位相が異なる部分(33,34)の間の面積比
に応じた面積比で第1の光束通過領域(18)及び第2
の光束通過領域(19)を設定し、その所定の面上に第
1の光束通過領域(18)及び第2の光束通過領域(1
9)を通過する結像光束間の位相を反転する瞳フィルタ
(16)を配置したものである。
【0008】この場合、その投影露光装置において、投
影光学系(PL)によるフォトマスク(R)の像面と感
光基板(W)の露光面とを投影光学系(PL)の光軸方
向に相対的に移動させる相対移動手段(22)を設け、
フォトマスク(R)のパターンの像を感光基板(W)上
に投影露光している際に、相対移動手段(22)を介し
てその像面と感光基板(W)の露光面とを投影光学系
(PL)の光軸方向に相対的に移動させるようにしても
よい。
影光学系(PL)によるフォトマスク(R)の像面と感
光基板(W)の露光面とを投影光学系(PL)の光軸方
向に相対的に移動させる相対移動手段(22)を設け、
フォトマスク(R)のパターンの像を感光基板(W)上
に投影露光している際に、相対移動手段(22)を介し
てその像面と感光基板(W)の露光面とを投影光学系
(PL)の光軸方向に相対的に移動させるようにしても
よい。
【0009】また、その投影露光装置において、その像
面と感光基板(W)の露光面とが光軸方向に相対移動し
ない状態で露光を行う場合には、例えば図1に示すよう
に、フォトマスク上の開口パターン(32)を一辺の幅
がL2の正方形パターンとして、この正方形パターン中
で第1のパターン領域(33)を一辺の幅がL1の正方
形領域としたとき、先ず次の条件を満足させることが望
ましい。
面と感光基板(W)の露光面とが光軸方向に相対移動し
ない状態で露光を行う場合には、例えば図1に示すよう
に、フォトマスク上の開口パターン(32)を一辺の幅
がL2の正方形パターンとして、この正方形パターン中
で第1のパターン領域(33)を一辺の幅がL1の正方
形領域としたとき、先ず次の条件を満足させることが望
ましい。
【0010】 1.4<L2/L1<1.6 (1) これと共に、瞳フィルタ(16)の第1の光束通過領域
(18)を半径R2の円形領域として、第2の光束通過
領域(19)を内半径R2で外半径R1の輪帯領域とし
たとき、更に次の条件を満たすことが望ましい。 0.4<(R2/R1)2 <0.6 (2)
(18)を半径R2の円形領域として、第2の光束通過
領域(19)を内半径R2で外半径R1の輪帯領域とし
たとき、更に次の条件を満たすことが望ましい。 0.4<(R2/R1)2 <0.6 (2)
【0011】
【作用】斯かる本発明の投影露光装置は、エッジ強調型
位相シフトマスクを用いる位相シフトマスクと瞳フィル
タとを最適な条件で併用するものである。即ち、単に位
相シフトマスクと瞳フィルタとを併用するのではなく、
互いの条件を最適化することにより、より深い焦点深度
を得るようにするものである。先ず、エッジ強調型位相
シフトマスクの焦点深度拡大効果を確認する。
位相シフトマスクを用いる位相シフトマスクと瞳フィル
タとを最適な条件で併用するものである。即ち、単に位
相シフトマスクと瞳フィルタとを併用するのではなく、
互いの条件を最適化することにより、より深い焦点深度
を得るようにするものである。先ず、エッジ強調型位相
シフトマスクの焦点深度拡大効果を確認する。
【0012】図1(a)は、エッジ強調型位相シフトマ
スクの一部を拡大して示し、この図1(a)に示すよう
に、クロム等の遮光部31に正方形の開口パターン32
が形成され、開口パターン32内の中央部の正方形の第
1の領域33とその周囲の第2の領域34の何れか一方
に位相シフタが配置されている。そして、領域33と領
域34との間でそれらを通過する照明光の位相が互いに
π(又は(2n+1)π、nは整数)だけ異なってい
る。ここで、領域33の1辺の長さをL1、領域34の
外部の輪郭の1辺の長さ(即ち、開口パターン32の1
辺の長さ)をL2とし、照明光の波長(露光波長)を
λ、投影光学系(PL)の開口数をNAとして、長さL
1を次のように仮定する。
スクの一部を拡大して示し、この図1(a)に示すよう
に、クロム等の遮光部31に正方形の開口パターン32
が形成され、開口パターン32内の中央部の正方形の第
1の領域33とその周囲の第2の領域34の何れか一方
に位相シフタが配置されている。そして、領域33と領
域34との間でそれらを通過する照明光の位相が互いに
π(又は(2n+1)π、nは整数)だけ異なってい
る。ここで、領域33の1辺の長さをL1、領域34の
外部の輪郭の1辺の長さ(即ち、開口パターン32の1
辺の長さ)をL2とし、照明光の波長(露光波長)を
λ、投影光学系(PL)の開口数をNAとして、長さL
1を次のように仮定する。
【0013】 L1=0.5×λ/NA (3) なお、この(3)式のパラメータとして、現在実用的な
機種の中で最も進んでいる投影露光装置で使用されてい
る代表的な値を使用するものとすると、露光波長λはi
線の波長である0.365μm、開口数NAは0.57
となる。このとき、長さL1の値は約0.32μmとな
り、実際のデバイスに当てはめた場合に64Mビットの
DRAMのパターンのサイズにほぼ等しくなる。
機種の中で最も進んでいる投影露光装置で使用されてい
る代表的な値を使用するものとすると、露光波長λはi
線の波長である0.365μm、開口数NAは0.57
となる。このとき、長さL1の値は約0.32μmとな
り、実際のデバイスに当てはめた場合に64Mビットの
DRAMのパターンのサイズにほぼ等しくなる。
【0014】次に、L2/L1をパラメータとして、通
常の瞳フィルタを使用しない投影光学系(PL)を用い
た場合の投影像の光強度(像強度)の分布を計算する。
また、照明光学系の開口数と投影光学系の開口数との
比、即ちコヒーレンスファクタ(σ値)については、σ
=0とした。図2(a)〜(e)及び図3(f)〜
(j)は、その像強度分布をパラメータ(L2/L1)
について1.0から1.9まで0.1ステップで計算し
た結果を示す。図2及び図3において、横軸は投影光学
系(PL)の光軸に垂直な方向のX座標を、λ/NAで
正規化し、且つ投影像の中心の座標を0として示したも
のである。また、図2及び図3において、縦軸は投影光
学系(PL)の光軸に平行な方向のZ座標を、λ/{2
(NA)2}で正規化し、且つベストフォーカス面の座標
を0として示したものであり、像強度分布が、最大強度
を1として0.1ステップの等強度線で表されている。
常の瞳フィルタを使用しない投影光学系(PL)を用い
た場合の投影像の光強度(像強度)の分布を計算する。
また、照明光学系の開口数と投影光学系の開口数との
比、即ちコヒーレンスファクタ(σ値)については、σ
=0とした。図2(a)〜(e)及び図3(f)〜
(j)は、その像強度分布をパラメータ(L2/L1)
について1.0から1.9まで0.1ステップで計算し
た結果を示す。図2及び図3において、横軸は投影光学
系(PL)の光軸に垂直な方向のX座標を、λ/NAで
正規化し、且つ投影像の中心の座標を0として示したも
のである。また、図2及び図3において、縦軸は投影光
学系(PL)の光軸に平行な方向のZ座標を、λ/{2
(NA)2}で正規化し、且つベストフォーカス面の座標
を0として示したものであり、像強度分布が、最大強度
を1として0.1ステップの等強度線で表されている。
【0015】例えば、図2(c)において、点P1は像
強度が1(最大強度)の点、最小の楕円C1は像強度が
0.9の等強度線、最大の楕円C2は像強度が0.1の
等強度線を示す。そして、本願では、投影像の中心位置
(X座標が0の位置)において、像強度が最大強度から
10%低下した部分のZ座標の差分、即ち図2(c)の
場合では楕円C1で示すように、X座標が0の位置で像
強度が0.9となるZ座標の差分δZ1 を焦点深度とみ
なす。
強度が1(最大強度)の点、最小の楕円C1は像強度が
0.9の等強度線、最大の楕円C2は像強度が0.1の
等強度線を示す。そして、本願では、投影像の中心位置
(X座標が0の位置)において、像強度が最大強度から
10%低下した部分のZ座標の差分、即ち図2(c)の
場合では楕円C1で示すように、X座標が0の位置で像
強度が0.9となるZ座標の差分δZ1 を焦点深度とみ
なす。
【0016】図2(a)〜(e)及び図3(f)より、
L2/L1の値が1.5までは、L2/L1の値が大き
くなるにつれて、像強度分布は縦方向(Z方向)に長く
伸びて、焦点深度が大きくなっていくことが分かる。し
かし、図3(g)〜(j)より、L2/L1の値が1.
6を超えると、二重焦点状態となってしまうことが分か
る。投影像と感光基板(W)の露光面とを投影光学系
(PL)の光軸方向に相対的に静止させている通常の露
光方法では、このような二重焦点状態は好ましくなく、
最も焦点深度が深くなるときのパラメータL2/L1の
値は約1.5近傍であった。しかしながら、後述のよう
に投影像と感光基板(W)の露光面とを光軸方向に相対
的に移動させて露光を行う方式では、そのような二重焦
点状態は却って好都合である場合もある。
L2/L1の値が1.5までは、L2/L1の値が大き
くなるにつれて、像強度分布は縦方向(Z方向)に長く
伸びて、焦点深度が大きくなっていくことが分かる。し
かし、図3(g)〜(j)より、L2/L1の値が1.
6を超えると、二重焦点状態となってしまうことが分か
る。投影像と感光基板(W)の露光面とを投影光学系
(PL)の光軸方向に相対的に静止させている通常の露
光方法では、このような二重焦点状態は好ましくなく、
最も焦点深度が深くなるときのパラメータL2/L1の
値は約1.5近傍であった。しかしながら、後述のよう
に投影像と感光基板(W)の露光面とを光軸方向に相対
的に移動させて露光を行う方式では、そのような二重焦
点状態は却って好都合である場合もある。
【0017】次に、図1(a)のようなエッジ強調型位
相シフトマスクのパターン像を投影する際に、瞳フィル
タ法を併用することを考える。図1(b)に示すよう
に、投影光学系(PL)の瞳の最大半径をR1とする
と、一例として、投影光学系(PL)の瞳面付近に設置
される瞳フィルタ(16)は、半径R2(<R1)の円
形の領域18と、領域18と同心円状で且つ内半径R2
で外半径R1の輪帯状の領域19との何れか一方の領域
に位相反転膜を被着したものとなる。即ち、瞳フィルタ
(16)は、領域18と領域19との間でそれらを通過
する照明光の位相が互いにπ(又は(2m+1)π、m
は整数)だけ異なるように構成されている。
相シフトマスクのパターン像を投影する際に、瞳フィル
タ法を併用することを考える。図1(b)に示すよう
に、投影光学系(PL)の瞳の最大半径をR1とする
と、一例として、投影光学系(PL)の瞳面付近に設置
される瞳フィルタ(16)は、半径R2(<R1)の円
形の領域18と、領域18と同心円状で且つ内半径R2
で外半径R1の輪帯状の領域19との何れか一方の領域
に位相反転膜を被着したものとなる。即ち、瞳フィルタ
(16)は、領域18と領域19との間でそれらを通過
する照明光の位相が互いにπ(又は(2m+1)π、m
は整数)だけ異なるように構成されている。
【0018】そして、図1(a)のエッジ強調型位相シ
フトマスクのパラメータL1/L2の値を、ここでは
1.47とし、且つ長さL1を(3)式で表し、瞳フィ
ルタ(16)について(R2/R1)2をパラメータαと
して像強度分布を計算した結果を図4及び図5に示す。
図4(a)〜(e)及び図5(f)〜(j)は、その像
強度分布をパラメータα(=(R2/R1)2)について
0.1から1.0まで0.1ステップで計算した結果を
示す。図4及び図5においては、図2及び図3と同様
に、横軸はλ/NAで正規化したX座標、縦軸はλ/
{2(NA)2}で正規化したZ座標であり、像強度分布
が、最大強度を1として0.1ステップの等強度線で表
されている。
フトマスクのパラメータL1/L2の値を、ここでは
1.47とし、且つ長さL1を(3)式で表し、瞳フィ
ルタ(16)について(R2/R1)2をパラメータαと
して像強度分布を計算した結果を図4及び図5に示す。
図4(a)〜(e)及び図5(f)〜(j)は、その像
強度分布をパラメータα(=(R2/R1)2)について
0.1から1.0まで0.1ステップで計算した結果を
示す。図4及び図5においては、図2及び図3と同様
に、横軸はλ/NAで正規化したX座標、縦軸はλ/
{2(NA)2}で正規化したZ座標であり、像強度分布
が、最大強度を1として0.1ステップの等強度線で表
されている。
【0019】例えば、図4(c)において、点P2は像
強度が1(最大強度)の点、小さい楕円C3は像強度が
0.9の等強度線、最大の楕円C4は像強度が0.1の
等強度線を示す。そして、投影像の中心位置(X座標が
0の位置)において像強度が最大強度から10%低下し
た点のZ座標の差分である焦点深度はδZ2 となってい
る。また、周辺の像強度が0.1の小さい楕円状の分布
C5及びC6等はリンギング(干渉)による像を示して
いる。
強度が1(最大強度)の点、小さい楕円C3は像強度が
0.9の等強度線、最大の楕円C4は像強度が0.1の
等強度線を示す。そして、投影像の中心位置(X座標が
0の位置)において像強度が最大強度から10%低下し
た点のZ座標の差分である焦点深度はδZ2 となってい
る。また、周辺の像強度が0.1の小さい楕円状の分布
C5及びC6等はリンギング(干渉)による像を示して
いる。
【0020】図4及び図5より、パラメータαの値の変
化により焦点深度が大きく変化することが分かる。そし
て、図4(e)に示すように、α=0.5付近で焦点深
度が最大となり、図5(f)〜(i)に示すように、α
の値が0.6〜0.9の範囲では二重焦点状態となって
いる。また、図5(j)に示すα=1.0(即ちR1=
R2)の状態は、図1(b)の瞳フィルタ(16)の全
面を通過した照明光の位相が一定の場合であり、図5
(j)(α=1.0)と図4(e)(α=0.5)との
相違は瞳フィルタ(16)の作用に基づくものである。
化により焦点深度が大きく変化することが分かる。そし
て、図4(e)に示すように、α=0.5付近で焦点深
度が最大となり、図5(f)〜(i)に示すように、α
の値が0.6〜0.9の範囲では二重焦点状態となって
いる。また、図5(j)に示すα=1.0(即ちR1=
R2)の状態は、図1(b)の瞳フィルタ(16)の全
面を通過した照明光の位相が一定の場合であり、図5
(j)(α=1.0)と図4(e)(α=0.5)との
相違は瞳フィルタ(16)の作用に基づくものである。
【0021】上述の計算結果をまとめると、図2及び図
3は、エッジ強調型位相シフトマスクを単独で使用した
場合の焦点深度を示し、図4及び図5は、エッジ強調型
位相シフトマスクと瞳フィルタとを併用した場合の相乗
効果による焦点深度を示す。ここで、本来ならば通常の
フォトマスクに対して瞳フィルタを使用した場合の焦点
深度も計算すべきであるが、図4及び図5に比較して、
焦点深度が浅いことが明らかなので省略する。
3は、エッジ強調型位相シフトマスクを単独で使用した
場合の焦点深度を示し、図4及び図5は、エッジ強調型
位相シフトマスクと瞳フィルタとを併用した場合の相乗
効果による焦点深度を示す。ここで、本来ならば通常の
フォトマスクに対して瞳フィルタを使用した場合の焦点
深度も計算すべきであるが、図4及び図5に比較して、
焦点深度が浅いことが明らかなので省略する。
【0022】また、図4(e)に示すように、α=0.
5付近で焦点深度が最大となっているが、パラメータα
の値を0.5としたときの瞳フィルタ(16)は、投影
光学系の瞳面内において位相が0の領域と位相がπの領
域との面積が等しいことになる。図1(b)の場合を例
に取ると、α=0.5、即ちR2/R1=(0.5)
1/2 のときには、領域18と領域19との面積が等しく
なる。
5付近で焦点深度が最大となっているが、パラメータα
の値を0.5としたときの瞳フィルタ(16)は、投影
光学系の瞳面内において位相が0の領域と位相がπの領
域との面積が等しいことになる。図1(b)の場合を例
に取ると、α=0.5、即ちR2/R1=(0.5)
1/2 のときには、領域18と領域19との面積が等しく
なる。
【0023】そして、通常のフォトマスクのコンタクト
ホールパターンの像を瞳フィルタ(16)を介して投影
する場合、回折光がほぼ一定振幅で、投影光学系の瞳面
の全面に拡がるため、領域18と領域19との面積が等
しい場合には、領域18と領域19とを合わせた瞳面全
体を透過した光の振幅の積分値はほぼ0となる。これ
は、ベストフォーカス面上の投影像の強度がほぼ0であ
る事を示しており、その上下に所定の光強度分布のある
二重焦点状態になっていることが分かる。従って、これ
からも通常のフォトマスクに対して瞳フィルタを使用し
た場合の焦点深度の拡大作用が本発明より小さいことが
分かる。
ホールパターンの像を瞳フィルタ(16)を介して投影
する場合、回折光がほぼ一定振幅で、投影光学系の瞳面
の全面に拡がるため、領域18と領域19との面積が等
しい場合には、領域18と領域19とを合わせた瞳面全
体を透過した光の振幅の積分値はほぼ0となる。これ
は、ベストフォーカス面上の投影像の強度がほぼ0であ
る事を示しており、その上下に所定の光強度分布のある
二重焦点状態になっていることが分かる。従って、これ
からも通常のフォトマスクに対して瞳フィルタを使用し
た場合の焦点深度の拡大作用が本発明より小さいことが
分かる。
【0024】これに対して、本発明では、エッジ強調型
位相シフトマスクと瞳フィルタとを併用し、且つ図4
(e)で示すようにL2/L1=1.47で且つα=
0.5の場合のように、特性を定めるパラメータの組み
合せを最適化することにより、極端に長い焦点深度を得
たものである。即ち、図1(a)のようなエッジ強調型
位相シフトマスクと図1(b)のような瞳フィルタとを
併用する場合、最適なパラメータの組み合せは、エッジ
強調型位相シフトマスクについてはL2/L1の値が
1.47となり、瞳フィルタについてはα、即ち(R2
/R1)2 の値が0.5となる組み合せである。しかし
ながら、実際にはそれら2つのパラメータについては、
上述の(1)式及び(2)式の条件が満たされていれ
ば、従来例と比べて十分に長い焦点深度が得られる。そ
して、L2/L1の値が(1)式の下限より小さくなる
と、エッジ強調型位相シフトマスクの効果は無くなり、
また、L2/L1の値が(1)式の上限を超えると二重
焦点状態になってしまう。
位相シフトマスクと瞳フィルタとを併用し、且つ図4
(e)で示すようにL2/L1=1.47で且つα=
0.5の場合のように、特性を定めるパラメータの組み
合せを最適化することにより、極端に長い焦点深度を得
たものである。即ち、図1(a)のようなエッジ強調型
位相シフトマスクと図1(b)のような瞳フィルタとを
併用する場合、最適なパラメータの組み合せは、エッジ
強調型位相シフトマスクについてはL2/L1の値が
1.47となり、瞳フィルタについてはα、即ち(R2
/R1)2 の値が0.5となる組み合せである。しかし
ながら、実際にはそれら2つのパラメータについては、
上述の(1)式及び(2)式の条件が満たされていれ
ば、従来例と比べて十分に長い焦点深度が得られる。そ
して、L2/L1の値が(1)式の下限より小さくなる
と、エッジ強調型位相シフトマスクの効果は無くなり、
また、L2/L1の値が(1)式の上限を超えると二重
焦点状態になってしまう。
【0025】一方、瞳フィルタについても、(R2/R
1)2 の値が(2)式の下限より小さくなると、瞳フィ
ルタの効果は無くなり、また、(R2/R1)2 の値が
(2)式の上限を超えると二重焦点状態になってしま
う。更に、瞳フィルタに関しては図1(b)に示すよう
な2相型の、即ち2つの領域18,19からなる瞳フィ
ルタを使用する限りにおいては、上述のようにR1/R
2の値は(0.5)1/2付近が望ましいが、例えば図8
(b)に示すような3相型以上の多相型の瞳フィルタを
使用する場合には、最適な条件は(2)式とは異なった
ものとなる。例えばエッジ強調型位相シフトマスクにお
ける位相反転部間の面積比が設定されると、2相型又は
3相型以上の瞳フィルタについては、その設定された面
積比に応じて位相反転部間の面積比を最適化することに
なる。
1)2 の値が(2)式の下限より小さくなると、瞳フィ
ルタの効果は無くなり、また、(R2/R1)2 の値が
(2)式の上限を超えると二重焦点状態になってしま
う。更に、瞳フィルタに関しては図1(b)に示すよう
な2相型の、即ち2つの領域18,19からなる瞳フィ
ルタを使用する限りにおいては、上述のようにR1/R
2の値は(0.5)1/2付近が望ましいが、例えば図8
(b)に示すような3相型以上の多相型の瞳フィルタを
使用する場合には、最適な条件は(2)式とは異なった
ものとなる。例えばエッジ強調型位相シフトマスクにお
ける位相反転部間の面積比が設定されると、2相型又は
3相型以上の瞳フィルタについては、その設定された面
積比に応じて位相反転部間の面積比を最適化することに
なる。
【0026】また、これまでの説明は、露光中の感光基
板(W)と投影像とが相対的に静止しているものと仮定
していた。しかし、最近、露光中に例えば感光基板を投
影光学系(PL)の光軸方向(フォーカス方向)に移動
することにより、感光基板の露光面と投影像とを相対的
に移動させる所謂フレックス法(FLEX法)が提案さ
れている。そこで、エッジ強調型位相シフトマスクと瞳
フィルタとを併用した上に、更にそのフレックス法を適
用して、露光中に感光基板(W)の露光面と投影光学系
(PL)の像面とをフォーカス方向に相対移動させる。
板(W)と投影像とが相対的に静止しているものと仮定
していた。しかし、最近、露光中に例えば感光基板を投
影光学系(PL)の光軸方向(フォーカス方向)に移動
することにより、感光基板の露光面と投影像とを相対的
に移動させる所謂フレックス法(FLEX法)が提案さ
れている。そこで、エッジ強調型位相シフトマスクと瞳
フィルタとを併用した上に、更にそのフレックス法を適
用して、露光中に感光基板(W)の露光面と投影光学系
(PL)の像面とをフォーカス方向に相対移動させる。
【0027】この場合、感光基板(W)の露光面とその
像面とがフォーカス方向に相対移動するので、(1)式
及び(2)式に示した条件に拘束される必要がなくな
る。つまり、図5(f)〜(i)に示すような二重焦点
状態であっても、フレックス法を更に適用することによ
り、極めて深い焦点深度の光強度分布のもとで静止状態
で露光する場合と同様に露光を行うことができる。しか
も、フレックス法を適用する際には、却って二重焦点状
態の方が結果としてより大きな焦点深度が得られること
になる。
像面とがフォーカス方向に相対移動するので、(1)式
及び(2)式に示した条件に拘束される必要がなくな
る。つまり、図5(f)〜(i)に示すような二重焦点
状態であっても、フレックス法を更に適用することによ
り、極めて深い焦点深度の光強度分布のもとで静止状態
で露光する場合と同様に露光を行うことができる。しか
も、フレックス法を適用する際には、却って二重焦点状
態の方が結果としてより大きな焦点深度が得られること
になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
につき図面を参照して説明する。図9は、本実施例の投
影露光装置の概略構成を示し、この図9において、水銀
ランプ1から射出された露光光は、楕円鏡2で反射され
た後、インプットレンズ4、所定の波長帯の光を選択し
て通過させる第1のフィルタ板5及び第2のフィルタ板
6を経てフライアイレンズ7に入射する。楕円鏡2の第
2焦点の近傍に露光光の照射及び遮断を切り換えるため
のシャッタ3を配置し、装置全体の動作を制御する主制
御系23が駆動装置24を介してシャッタ3の開閉を行
う。
につき図面を参照して説明する。図9は、本実施例の投
影露光装置の概略構成を示し、この図9において、水銀
ランプ1から射出された露光光は、楕円鏡2で反射され
た後、インプットレンズ4、所定の波長帯の光を選択し
て通過させる第1のフィルタ板5及び第2のフィルタ板
6を経てフライアイレンズ7に入射する。楕円鏡2の第
2焦点の近傍に露光光の照射及び遮断を切り換えるため
のシャッタ3を配置し、装置全体の動作を制御する主制
御系23が駆動装置24を介してシャッタ3の開閉を行
う。
【0029】フライアイレンズ7の後側(フォトマスク
側)焦点面に、露光光用の開口絞り(以下、「σ絞り」
という)8が配置され、σ絞り8内の多数の2次光源か
らの露光光が、ミラー9で反射された後、第1のリレー
レンズ10、可変視野絞り(レチクルブラインド)1
1、第2のリレーレンズ12、ミラー13及びコンデン
サーレンズ14を介して、フォトマスクRのパターン領
域を均一な照度で照明する。この場合、可変視野絞り1
1の配置面はフォトマスクRのパターン形成面と共役で
あり、σ絞り8の配置面は、投影光学系PLの瞳面(フ
ォトマスクRのパターン領域のフーリエ変換面)FTP
と共役である。主制御系23が、駆動装置25を介して
σ絞り8及び可変視野絞り11の開口部の形状を所定の
形状に設定する。
側)焦点面に、露光光用の開口絞り(以下、「σ絞り」
という)8が配置され、σ絞り8内の多数の2次光源か
らの露光光が、ミラー9で反射された後、第1のリレー
レンズ10、可変視野絞り(レチクルブラインド)1
1、第2のリレーレンズ12、ミラー13及びコンデン
サーレンズ14を介して、フォトマスクRのパターン領
域を均一な照度で照明する。この場合、可変視野絞り1
1の配置面はフォトマスクRのパターン形成面と共役で
あり、σ絞り8の配置面は、投影光学系PLの瞳面(フ
ォトマスクRのパターン領域のフーリエ変換面)FTP
と共役である。主制御系23が、駆動装置25を介して
σ絞り8及び可変視野絞り11の開口部の形状を所定の
形状に設定する。
【0030】また、フォトマスクRをレチクルステージ
RST上に保持し、レチクルステージRSTの近傍にレ
チクルリーダ26を配置する。図示省略されたレチクル
ローダ系によりフォトマスクRをレチクルステージRS
T上にロードする際に、フォトマスクR上に形成された
レチクル情報(バーコード等)をレチクルリーダ26で
読み取り、読み取ったフォトマスク情報を主制御系23
に供給する。これにより、主制御系23は、現在レチク
ルステージRST上に保持されているフォトマスクRの
内容(パターンの種類、パターンの最小線幅、エッジ強
調型位相シフトマスクか否かの識別情報等)を認識する
ことができる。
RST上に保持し、レチクルステージRSTの近傍にレ
チクルリーダ26を配置する。図示省略されたレチクル
ローダ系によりフォトマスクRをレチクルステージRS
T上にロードする際に、フォトマスクR上に形成された
レチクル情報(バーコード等)をレチクルリーダ26で
読み取り、読み取ったフォトマスク情報を主制御系23
に供給する。これにより、主制御系23は、現在レチク
ルステージRST上に保持されているフォトマスクRの
内容(パターンの種類、パターンの最小線幅、エッジ強
調型位相シフトマスクか否かの識別情報等)を認識する
ことができる。
【0031】コンデンサーレンズ14から射出される露
光光ILBのもとで、フォトマスクRのパターン像が投
影光学系PLを介してフォトレジストが塗布されたウエ
ハW上に投影露光される。ウエハWはウエハステージW
ST上に載置され、ウエハステージWSTは、ウエハW
を投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内で位置
決めするXYステージ、及びウエハWを光軸AXに平行
なZ方向に位置決めするZステージ等より構成されてい
る。主制御系23が、駆動装置22を介してウエハステ
ージWSTの動作を制御することにより、ウエハWの所
望のショット領域が投影光学系PLの露光フィールド内
に位置決めされると共に、そのショット領域の投影光学
系PLの光軸方向の位置(フォーカス位置)が投影光学
系PLによる結像面の位置に設定される。
光光ILBのもとで、フォトマスクRのパターン像が投
影光学系PLを介してフォトレジストが塗布されたウエ
ハW上に投影露光される。ウエハWはウエハステージW
ST上に載置され、ウエハステージWSTは、ウエハW
を投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内で位置
決めするXYステージ、及びウエハWを光軸AXに平行
なZ方向に位置決めするZステージ等より構成されてい
る。主制御系23が、駆動装置22を介してウエハステ
ージWSTの動作を制御することにより、ウエハWの所
望のショット領域が投影光学系PLの露光フィールド内
に位置決めされると共に、そのショット領域の投影光学
系PLの光軸方向の位置(フォーカス位置)が投影光学
系PLによる結像面の位置に設定される。
【0032】また、本例では、投影光学系PLの瞳面F
TP(即ち、フォトマスクRのパターン形成面に対する
フーリエ変換面)の近傍に、必要に応じて第1の瞳フィ
ルタ15または第2の瞳フィルタ16を配置する。交換
装置21が、主制御系23からの指令に応じてその瞳面
FTPの近傍に第1の瞳フィルタ15又は第2の瞳フィ
ルタ16を配置する。第1の瞳フィルタ15は、単なる
ガラスプレート(石英等の素ガラス)であり、同じく円
板上のガラスプレートからなる第2の瞳フィルタ16の
下面には、小さな円形の領域に当該領域を透過する光の
位相を、それ以外の領域を透過する光に比較してπだけ
変える薄膜(例えばSOG)17が被着されている。
TP(即ち、フォトマスクRのパターン形成面に対する
フーリエ変換面)の近傍に、必要に応じて第1の瞳フィ
ルタ15または第2の瞳フィルタ16を配置する。交換
装置21が、主制御系23からの指令に応じてその瞳面
FTPの近傍に第1の瞳フィルタ15又は第2の瞳フィ
ルタ16を配置する。第1の瞳フィルタ15は、単なる
ガラスプレート(石英等の素ガラス)であり、同じく円
板上のガラスプレートからなる第2の瞳フィルタ16の
下面には、小さな円形の領域に当該領域を透過する光の
位相を、それ以外の領域を透過する光に比較してπだけ
変える薄膜(例えばSOG)17が被着されている。
【0033】この場合、第1の瞳フィルタ15は、特に
瞳面FTP内での位相変化を必要としない通常のフォト
マスクの露光を行う際に用いられるものであり、第2の
瞳フィルタ16はフォトマスクRとしてエッジ強調型位
相シフトマスクが用いられる場合に設置されるものであ
る。次に、フォトマスクRとしてエッジ強調型位相シフ
トマスクを使用する場合につき説明する。この場合、フ
ォトマスクRには、図1(a)に示すように、クロム膜
等の遮光膜31内に長さL1角の正方形の開口パターン
32が形成され、開口パターン32の中央部の長さL2
(<L1)角の正方形の領域33と、それ以外の枠状の
領域34とで、それらを透過する露光光ILBの位相が
反転するように構成されている。その開口パターン32
は、コンタクトホールパターンのような孤立的パターン
に相当するパターンである。そして、パラメータL2/
L1の値を次の(4)式の範囲に設定する。
瞳面FTP内での位相変化を必要としない通常のフォト
マスクの露光を行う際に用いられるものであり、第2の
瞳フィルタ16はフォトマスクRとしてエッジ強調型位
相シフトマスクが用いられる場合に設置されるものであ
る。次に、フォトマスクRとしてエッジ強調型位相シフ
トマスクを使用する場合につき説明する。この場合、フ
ォトマスクRには、図1(a)に示すように、クロム膜
等の遮光膜31内に長さL1角の正方形の開口パターン
32が形成され、開口パターン32の中央部の長さL2
(<L1)角の正方形の領域33と、それ以外の枠状の
領域34とで、それらを透過する露光光ILBの位相が
反転するように構成されている。その開口パターン32
は、コンタクトホールパターンのような孤立的パターン
に相当するパターンである。そして、パラメータL2/
L1の値を次の(4)式の範囲に設定する。
【0034】 1.4<L2/L1<1.6 (4) 図6はそのような位相シフトマスクの構成例を示し、フ
ォトマスクRの透明基板35上に遮光膜31が被着さ
れ、遮光膜31内の開口パターンの輪郭部近傍に枠状に
位相シフタ36が被着されている。その位相シフタ36
により、開口パターンの中央部の領域33を通過する露
光光と周囲の領域34を通過する露光光との間にπの位
相差が付与されている。
ォトマスクRの透明基板35上に遮光膜31が被着さ
れ、遮光膜31内の開口パターンの輪郭部近傍に枠状に
位相シフタ36が被着されている。その位相シフタ36
により、開口パターンの中央部の領域33を通過する露
光光と周囲の領域34を通過する露光光との間にπの位
相差が付与されている。
【0035】また、図7はそのような位相シフトマスク
の別の構成例を示し、フォトマスクRの透明基板35上
に遮光膜31が被着され、遮光膜31内の開口パターン
の中央部に正方形状に位相シフタ37が被着されてい
る。その位相シフタ37により、開口パターンの中央部
の領域33を通過する露光光と周囲の領域34を通過す
る露光光との間にπの位相差が付与されている。
の別の構成例を示し、フォトマスクRの透明基板35上
に遮光膜31が被着され、遮光膜31内の開口パターン
の中央部に正方形状に位相シフタ37が被着されてい
る。その位相シフタ37により、開口パターンの中央部
の領域33を通過する露光光と周囲の領域34を通過す
る露光光との間にπの位相差が付与されている。
【0036】これに対して、図1(b)は本実施例の瞳
フィルタ16を示し、この図1(b)において、半径R
1は図9の投影光学系PLの瞳半径(不図示の開口絞り
の半径)と等しく、図9の薄膜17により瞳フィルタ1
6の全面が半径R2(≦R1)の円形の領域18と、そ
れ以外の内半径R2で外半径R1の輪帯状の領域19と
に分離されている。そして、薄膜17の作用により、領
域18を通過する露光光と領域19を通過する露光光と
の間にπの位相差が付与されている。また、(R2/R
1)2 をパラメータαとして、このパラメータαの値を
次の範囲に設定する。
フィルタ16を示し、この図1(b)において、半径R
1は図9の投影光学系PLの瞳半径(不図示の開口絞り
の半径)と等しく、図9の薄膜17により瞳フィルタ1
6の全面が半径R2(≦R1)の円形の領域18と、そ
れ以外の内半径R2で外半径R1の輪帯状の領域19と
に分離されている。そして、薄膜17の作用により、領
域18を通過する露光光と領域19を通過する露光光と
の間にπの位相差が付与されている。また、(R2/R
1)2 をパラメータαとして、このパラメータαの値を
次の範囲に設定する。
【0037】 0.4<(R2/R1)2 <0.6 (5) そして、(4)式及び(5)式の条件を満たした状態
で、且つウエハWを投影光学系PLの光軸方向(Z方
向)に固定した状態で、フォトマスクRのパターン像を
投影光学系PLを介してウエハWの各ショット領域に投
影露光する。これにより、極めて深い焦点深度で露光が
行われるため、ウエハWの露光面に凹凸がある場合で
も、フォトマスクRの前部のパターンが高い解像度で露
光される。なお、なお、より望ましいパラメータの設定
方法は、図1(a)についてL2/L1の値を1.47
として、図1(b)について(R2/R1)2 の値を
0.5に設定することである。
で、且つウエハWを投影光学系PLの光軸方向(Z方
向)に固定した状態で、フォトマスクRのパターン像を
投影光学系PLを介してウエハWの各ショット領域に投
影露光する。これにより、極めて深い焦点深度で露光が
行われるため、ウエハWの露光面に凹凸がある場合で
も、フォトマスクRの前部のパターンが高い解像度で露
光される。なお、なお、より望ましいパラメータの設定
方法は、図1(a)についてL2/L1の値を1.47
として、図1(b)について(R2/R1)2 の値を
0.5に設定することである。
【0038】次に、ウエハWへの露光中に、図9のウエ
ハステージWST中のZステージを駆動して、ウエハW
の露光面を投影光学系PLの結像面に対して相対移動さ
せる所謂フレックス法を使用してもよい。このようにフ
レックス法を使用する場合には、パラメータの最適な条
件は(4)式及び(5)式よりも広くなる。フレックス
法を使用する場合には、却って二重焦点状態の方が望ま
しい場合もあるが、二重焦点状態を得るためには、例え
ばパラメータL2/L1について(4)式の上限を超え
るように設定するか、又はパラメータ(R2/R1)2
について(5)式の上限を超えるように設定すればよ
い。
ハステージWST中のZステージを駆動して、ウエハW
の露光面を投影光学系PLの結像面に対して相対移動さ
せる所謂フレックス法を使用してもよい。このようにフ
レックス法を使用する場合には、パラメータの最適な条
件は(4)式及び(5)式よりも広くなる。フレックス
法を使用する場合には、却って二重焦点状態の方が望ま
しい場合もあるが、二重焦点状態を得るためには、例え
ばパラメータL2/L1について(4)式の上限を超え
るように設定するか、又はパラメータ(R2/R1)2
について(5)式の上限を超えるように設定すればよ
い。
【0039】また、フレックス法を適用するためには、
例えばフォトマスクR側を投影光学系PLの光軸方向に
移動させるか、又は露光光ILBの波長を所定範囲で変
更させることにより、ウエハWの露光面と像面とを相対
移動させてもよい。なお、エッジ強調型位相シフトマス
クとしては、図8(a)に示すようなフォトマスクを使
用してもよい。この図8(a)において、フォトマスク
の透明基板上の遮光膜31内に、矩形の開口パターン3
8を囲むように4個の細長い開口パターン39A〜39
Dが形成されている。そして、中央の開口パターン38
を通過する露光光の位相と、4個の開口パターン39A
〜39Dを通過する露光光の位相とが反転するように、
位相シフタが被着されている。
例えばフォトマスクR側を投影光学系PLの光軸方向に
移動させるか、又は露光光ILBの波長を所定範囲で変
更させることにより、ウエハWの露光面と像面とを相対
移動させてもよい。なお、エッジ強調型位相シフトマス
クとしては、図8(a)に示すようなフォトマスクを使
用してもよい。この図8(a)において、フォトマスク
の透明基板上の遮光膜31内に、矩形の開口パターン3
8を囲むように4個の細長い開口パターン39A〜39
Dが形成されている。そして、中央の開口パターン38
を通過する露光光の位相と、4個の開口パターン39A
〜39Dを通過する露光光の位相とが反転するように、
位相シフタが被着されている。
【0040】また、投影光学系PLの瞳面付近に設置す
る瞳フィルタについても、図8(b)に示すような3相
型の瞳フィルタ20を使用してもよい。図8(b)にお
いては、瞳フィルタ20の全面が半径R3の円形の領域
18A、内半径R3で外半径R4の輪帯状の領域19
A、及び内半径R4で外半径R5の輪帯状の領域18B
に分割され、領域18A及び18Bとを通過する露光光
の位相と、領域19Aとを通過する露光光との位相とが
反転するように位相膜が被着されている。そして、図8
(a)のフォトマスクと図8(b)の瞳フィルタ20と
を組み合わせる場合には、図8(a)の位相反転部間の
面積比に応じて、図8(b)の瞳フィルタ20の位相反
転部の面積比を変えて、例えばテストプリントにより最
も焦点深度が深くなる条件を捜すようにしてもよい。な
お、瞳フィルタにSOG等の位相シフタを部分的に被着
する代わりに、例えば瞳フィルタ(ガラスプレート)を
エッチングして部分的に段差を形成する、あるいはイオ
ンビームを注入する等して、露光光の位相をπ(又は
(2n+1)π)[rad]だけシフトさせるようにし
てもよい。
る瞳フィルタについても、図8(b)に示すような3相
型の瞳フィルタ20を使用してもよい。図8(b)にお
いては、瞳フィルタ20の全面が半径R3の円形の領域
18A、内半径R3で外半径R4の輪帯状の領域19
A、及び内半径R4で外半径R5の輪帯状の領域18B
に分割され、領域18A及び18Bとを通過する露光光
の位相と、領域19Aとを通過する露光光との位相とが
反転するように位相膜が被着されている。そして、図8
(a)のフォトマスクと図8(b)の瞳フィルタ20と
を組み合わせる場合には、図8(a)の位相反転部間の
面積比に応じて、図8(b)の瞳フィルタ20の位相反
転部の面積比を変えて、例えばテストプリントにより最
も焦点深度が深くなる条件を捜すようにしてもよい。な
お、瞳フィルタにSOG等の位相シフタを部分的に被着
する代わりに、例えば瞳フィルタ(ガラスプレート)を
エッチングして部分的に段差を形成する、あるいはイオ
ンビームを注入する等して、露光光の位相をπ(又は
(2n+1)π)[rad]だけシフトさせるようにし
てもよい。
【0041】なお、本発明は上述実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る
ことは勿論である。
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る
ことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、エッジ強調型位相シフ
トマスクと瞳フィルタとを併用し、更に両者の適用条件
を最適化しているため、エッジ強調型位相シフトマスク
と瞳フィルタとの相乗効果により、特にコンタクトホー
ルパターンのような孤立的なパターンの像を露光する際
の焦点深度を従来例と比べて格段に増大できる利点があ
る。
トマスクと瞳フィルタとを併用し、更に両者の適用条件
を最適化しているため、エッジ強調型位相シフトマスク
と瞳フィルタとの相乗効果により、特にコンタクトホー
ルパターンのような孤立的なパターンの像を露光する際
の焦点深度を従来例と比べて格段に増大できる利点があ
る。
【0043】更に、フレックス法を併用して、感光基板
の露光面と像面とを投影光学系の光軸方向に相対移動さ
せた場合には、より焦点深度を増大できる。特にフレッ
クス法を併用する際には、二重焦点状態でも構わないた
め、適用条件の範囲が広がるという利点もある。また、
エッジ強調型位相シフトマスク及び瞳フィルタを併用す
る際に、感光基板の露光面と投影光学系による像面とを
静止させて露光を行う場合には、(1)式及び(2)式
の条件を満足することにより、特に焦点深度を深くでき
る。
の露光面と像面とを投影光学系の光軸方向に相対移動さ
せた場合には、より焦点深度を増大できる。特にフレッ
クス法を併用する際には、二重焦点状態でも構わないた
め、適用条件の範囲が広がるという利点もある。また、
エッジ強調型位相シフトマスク及び瞳フィルタを併用す
る際に、感光基板の露光面と投影光学系による像面とを
静止させて露光を行う場合には、(1)式及び(2)式
の条件を満足することにより、特に焦点深度を深くでき
る。
【図1】(a)は本発明の一実施例のエッジ強調型位相
シフトマスクの要部を示す拡大平面図、(b)はその実
施例の瞳フィルタを示す平面図である。
シフトマスクの要部を示す拡大平面図、(b)はその実
施例の瞳フィルタを示す平面図である。
【図2】エッジ強調型位相シフトマスクの投影像の光強
度分布について、パラメータL2/L1の値を1〜1.
4の範囲で0.1ステップで変化させて計算した結果を
示す等強度線図である。
度分布について、パラメータL2/L1の値を1〜1.
4の範囲で0.1ステップで変化させて計算した結果を
示す等強度線図である。
【図3】エッジ強調型位相シフトマスクの投影像の光強
度分布について、パラメータL2/L1の値を1.5〜
1.9の範囲で0.1ステップで変化させて計算した結
果を示す等強度線図である。
度分布について、パラメータL2/L1の値を1.5〜
1.9の範囲で0.1ステップで変化させて計算した結
果を示す等強度線図である。
【図4】エッジ強調型位相シフトマスクと瞳フィルタと
を併用した場合の投影像の光強度分布について、パラメ
ータαの値を0.1〜0.5の範囲で0.1ステップで
変化させて計算した結果を示す等強度線図である。
を併用した場合の投影像の光強度分布について、パラメ
ータαの値を0.1〜0.5の範囲で0.1ステップで
変化させて計算した結果を示す等強度線図である。
【図5】エッジ強調型位相シフトマスクと瞳フィルタと
を併用した場合の投影像の光強度分布について、パラメ
ータαの値を0.6〜1.0の範囲で0.1ステップで
変化させて計算した結果を示す等強度線図である。
を併用した場合の投影像の光強度分布について、パラメ
ータαの値を0.6〜1.0の範囲で0.1ステップで
変化させて計算した結果を示す等強度線図である。
【図6】(a)はエッジ強調型位相シフトマスクの一例
の要部の拡大断面を示す端面図、(b)はその平面図で
ある。
の要部の拡大断面を示す端面図、(b)はその平面図で
ある。
【図7】(a)はエッジ強調型位相シフトマスクの他の
例の要部の拡大断面を示す端面図、(b)はその平面図
である。
例の要部の拡大断面を示す端面図、(b)はその平面図
である。
【図8】(a)エッジ強調型位相シフトマスクの更に別
の例の要部を示す拡大平面図、(b)は瞳フィルタの他
の例を示す平面図である。
の例の要部を示す拡大平面図、(b)は瞳フィルタの他
の例を示す平面図である。
【図9】実施例の投影露光装置の全体を示す構成図であ
る。
る。
R フォトマスク PL 投影光学系 W ウエハ WST ウエハステージ ILB 露光光 FTP 瞳面 15 第1の瞳フィルタ 16 第2の瞳フィルタ 21 交換装置 23 主制御系 31 遮光膜 32 開口パターン
Claims (3)
- 【請求項1】 開口パターン内の第1のパターン領域及
び残りの第2のパターン領域を通過する照明光の間の位
相を反転させる位相部材が形成されたフォトマスクを照
明する照明光学系と、前記フォトマスクのパターンの像
を感光基板上に投影露光する投影光学系とを有する投影
露光装置であって、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍の所定の面上
に、前記フォトマスクの開口パターン内で位相が異なる
部分の間の面積比に応じた面積比で第1の光束通過領域
及び第2の光束通過領域を設定し、前記所定の面上に前
記第1の光束通過領域及び第2の光束通過領域を通過す
る結像光束間の位相を反転する瞳フィルタを配置したこ
とを特徴とする投影露光装置。 - 【請求項2】 前記投影光学系による前記フォトマスク
の像面と前記感光基板の露光面とを前記投影光学系の光
軸方向に相対的に移動させる相対移動手段を設け、前記
フォトマスクのパターンの像を前記感光基板上に投影露
光している際に、前記相対移動手段を介して前記像面と
前記感光基板の露光面とを前記投影光学系の光軸方向に
相対的に移動させるようにしたことを特徴とする請求項
1記載の投影露光装置。 - 【請求項3】 前記フォトマスク上の前記開口パターン
を一辺の幅がL2の正方形パターンとして、該正方形パ
ターン中で前記第1のパターン領域を一辺の幅がL1の
正方形領域としたとき、 1.4<L2/L1<1.6 の条件を満足すると共に、 前記瞳フィルタの前記第1の光束通過領域を半径R2の
円形領域として、前記第2の光束通過領域を内半径R2
で外半径R1の輪帯領域としたとき、 0.4<(R2/R1)2 <0.6 の条件を満足するようにしたことを特徴とする請求項1
記載の投影露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29183793A JPH07142361A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 投影露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29183793A JPH07142361A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 投影露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07142361A true JPH07142361A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17774065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29183793A Pending JPH07142361A (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 投影露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07142361A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10142768A (ja) * | 1996-11-04 | 1998-05-29 | Lg Semicon Co Ltd | 位相反転マスク及びその製造方法 |
US7518707B2 (en) | 2005-03-03 | 2009-04-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Exposure apparatus |
CN102681172A (zh) * | 2012-05-23 | 2012-09-19 | 南京航空航天大学 | 一种用于产生超长光管场的离散式复振幅光瞳滤波器 |
-
1993
- 1993-11-22 JP JP29183793A patent/JPH07142361A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10142768A (ja) * | 1996-11-04 | 1998-05-29 | Lg Semicon Co Ltd | 位相反転マスク及びその製造方法 |
US7518707B2 (en) | 2005-03-03 | 2009-04-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Exposure apparatus |
CN102681172A (zh) * | 2012-05-23 | 2012-09-19 | 南京航空航天大学 | 一种用于产生超长光管场的离散式复振幅光瞳滤波器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021011 |